JPH0833779B2 - 複写機用高圧電源装置 - Google Patents

複写機用高圧電源装置

Info

Publication number
JPH0833779B2
JPH0833779B2 JP59233958A JP23395884A JPH0833779B2 JP H0833779 B2 JPH0833779 B2 JP H0833779B2 JP 59233958 A JP59233958 A JP 59233958A JP 23395884 A JP23395884 A JP 23395884A JP H0833779 B2 JPH0833779 B2 JP H0833779B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
voltage
current
value
power supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP59233958A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61112217A (ja
Inventor
利明 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP59233958A priority Critical patent/JPH0833779B2/ja
Publication of JPS61112217A publication Critical patent/JPS61112217A/ja
Publication of JPH0833779B2 publication Critical patent/JPH0833779B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05FSYSTEMS FOR REGULATING ELECTRIC OR MAGNETIC VARIABLES
    • G05F1/00Automatic systems in which deviations of an electric quantity from one or more predetermined values are detected at the output of the system and fed back to a device within the system to restore the detected quantity to its predetermined value or values, i.e. retroactive systems
    • G05F1/10Regulating voltage or current
    • G05F1/12Regulating voltage or current wherein the variable actually regulated by the final control device is ac
    • G05F1/24Regulating voltage or current wherein the variable actually regulated by the final control device is ac using bucking or boosting transformers as final control devices
    • G05F1/26Regulating voltage or current wherein the variable actually regulated by the final control device is ac using bucking or boosting transformers as final control devices combined with discharge tubes or semiconductor devices
    • G05F1/30Regulating voltage or current wherein the variable actually regulated by the final control device is ac using bucking or boosting transformers as final control devices combined with discharge tubes or semiconductor devices semiconductor devices only

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Control Of Electrical Variables (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、複写機用高圧電源装置に関し、特に、複写
機の感光体表面上の残留電荷の除電、又は転写終了後の
コピー用紙の感光体よりの剥離が、放電条件(機内の温
度及び湿度、コロナ放電ワイヤと感光体との距離、コロ
ナ放電ワイヤの表面汚損等)の変動にかかわりなく、常
に安定に行われるように、帯電器(コロトロン)より流
出するコロナ放電電流を直流成分と交流成分に分離して
その各々についての導通路を設定し、直流成分の導通路
の内部にそのインピーダンス値を一定の範囲に亘って、
任意に調整し得る可変インピーダンス回路を挿入し、直
流成分が常に予め定められた値を保つように可変インピ
ーダンス回路を調整するようにした複写機用高圧電源装
置に関する。
〔従来の技術〕
感光体表面の帯電、露光、現像、転写、定着の諸工程
を経てコピー画像を得る複写機においては、転写終了後
のコピー用紙を円滑に剥離するために剥離用コロトロン
を備えたものが多い。同コロトロンの放電条件の変動に
かかわりなく、常に安定な剥離促進を行わせるために同
高圧電源装置に関しては種々の提案がなされており、そ
の代表的な例(特開昭59-45473号公報)について第4図
に基づいて説明する。
第4図において1は、スイッチ、表示部等を備えた操
作卓、3は原稿2を載置するプラテンガラス、4は走査
系で、その中に示された破線は原稿2表面よりの反射光
の経路を意味する。また、5は感光体ドラム、6は感光
体ドラム5の表面を帯電する帯電コロトロン、8は露光
スリット、7は感光体ドラム5の表面に形成された静電
潜像を可視像化する現像部、13は前記可視像をコピー用
紙へ転写するための転写コロトロン、20は前述した剥離
コロトロン、11は定着部、10a,10bはコピー用紙を収納
する給紙トレイである。
剥離コロトロン20には、後述の高圧電源装置より2〜
5kV(周波数は、数百Hz、放電電流は10μ〜2000μA)
の交流電圧が印加され、更にこれに0〜数百Vの直流バ
イアス電圧が重畳される。第4図において22は交流電
圧、22は昇圧用変圧器、22aはその2次巻線、S1,S2及び
S3は夫々2次巻線22aの低圧端子、S2は同中間タップ、S
3は同高圧端子である。高圧端子S3は直接に剥離用コロ
トロン20のコロトロンワイヤに接続され、また、低圧端
S3は静電容量28(C1)を経由して零電位点に接続され
る。中間タップS2は整流ダイオード24aの陰極及び同24b
の陽極に接続され、またダイオード24a,24bの他の極は
夫々摺動抵抗器26の両端に接続される。同摺動端子26a
は静電容量29(C2)及び抵抗器30(R3)の並列接続を経
由して接地される。12は、前述したスイッチ23、摺動抵
抗器26はじめ、複写機の各素子の動作を制御する中央制
御装置(マイクロコンピュータ)で、機内の各スイッチ
信号、各センサー信号を内部に取り込む入力インターフ
ェイス12a、ROM12bに格納された制御プログラムに従っ
て入力データを処理するCPU12d、その中間データを一時
的に貯蔵するRAM12c、その処理結果を機内各部へ向けて
出力する出力インターフェイス12eにより構成される。
ここで、摺動抵抗器26の摺動端子26aの位置を制御する
手段は直接に図示されていないが、例えば中央制御装置
12により駆動されるサーボモータを使用することができ
る。抵抗器R3の上側の端子(換言すれば摺動端子26a)
は中央処理装置12の入力インターフェイス12aに接続さ
れる。
以上の構成において、原稿2表面よりの反射光により
感光体ドラム2の表面に形成された可視像(現像トナー
像)は、転写コロトロン13の位置において、コピー用紙
と接続する。コピー用紙は、転写コロトロン13の直流放
電によりトナーの電荷と逆特性の帯電を受け、トナー像
はコピー用紙に転写される。コピー用紙は転写コロトロ
ン20へ移送され、ここで交流放電により除電(中和)さ
れる。コピー用紙はこの除電により感光体ドラム5から
の剥離性を高められ、剥離後は定着部11により定着さ
れ、機外へ排出される。
ここで、剥離用コロトロン20に印加される電圧(換言
すれば同コロトロン用高圧電源装置の出力電圧)は昇圧
用変圧器22の2次コイル22aの出力電圧(端子S3及びS2
間の交流電圧)と静電容量28(C1)にかかる直流電圧
(換言すれば2次コイル22aのS3端子のバイアス電圧)
の原因は整流ダイオード24a及び24bの整流電圧(共に半
波整流電圧)である。これらダイオードの整流電圧の極
性は相反し、端子S1の直流バイアスに対し、その何れが
大きく寄与するかは摺動抵抗器26の摺動端子26aの位置
により定まる。
例えば、摺動端子26aが摺動抵抗器26の上端(整流器2
4aのアノード側)に位置するときは、整流器26aの整流
電圧が支配的となり、端子S1のバイアス電圧は正の最大
値をとる。同様に摺動端子26bが摺動抵抗器26の下端
(整流器24bのカソード側)に位置するときは端子S1
バイアス電圧は負の最大値をとる。また、摺動端子26a
が摺動端子26の中心に位置するときは、端子S1のバイア
ス電圧は零となる。即ち、端子S1のバイアス電圧は、摺
動端子26aの位置により、その正及び負の最大値の間を
連続的に変化する。剥離用コロトロン20自身が整流特性
自身が整流特性を有すること、及びこれに印加される交
流高電圧には前述した通り直流バイアス電圧が重畳され
ていることから、剥離用コロトロン20の放電電流は主と
して交流電流であり、またこれに若干の直流成分が含ま
れている。放電条件の変動にかかわらず剥離用コロトロ
ン20が剥離特性を示すためには、その放電電流の直流成
分(換言すれば正及び負の半サイクルの電流値の差)を
一定値に保てばよいことが知られている。
剥離用コロトロン20の放電電流は、一旦零電位点に到
達した後、その交流成分の殆どは静電容量28(C1)を経
由し、また直流成分の全部は抵抗器30(R3)を経由して
変圧器2次コイル22aの端子S1(換言すれば高圧電源装
置の低圧端子)に帰還する。ここでR3の抵抗値は容量C2
(29)のリアクタンス及び摺動抵抗器26の抵抗値に比較
すれば極めて小さい。従って抵抗器R3(30)両端の電圧
に含まれる交流成分(リップル成分)は無視することが
でき、その値は剥離用コロトロン20の放電電流の直流成
分にR3)を乗じたものである。第4図から明らかな通
り、R3両端の電圧は中央制御装置12の入力インターフェ
ース12aに入力する。中央制御装置12はこの値をROM12b
に貯蔵された最適値と比較し、両者が常時一致するよう
に摺動端子26aの位置を制御し、これにより放電条件の
如何にかかわらず、剥離用コロトロン20の放電電流の値
を最適値を保ち、常に安定した剥離特性を実現すること
ができる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、この複写機用高圧電源装置によれば、中央制
御装置が常に不可欠であり、また摺動抵抗器器の調整に
際してはサーボモータ等の機械的手段が必要となる等構
成が複雑高価となるおそれがある。
また、剥離用コロトロンの放電電流の直流成分を制御
する方法としては、前述の交流高電圧に直流バイアス電
圧を重畳してその値を調整する方法のほかに、電源電圧
波形波状とし、その反覆係数(Duty Cycle)を調整する
方法(特開昭52-42218、同昭52-42219、同昭54-5438)
がある。このほか、高圧電源装置の出力電圧波形及び振
幅を正及び負の半サイクルごとに制御する方式があり、
これは更に昇圧用変圧器磁芯の磁器飽和現象を利用する
もの(特開昭54-1249994)、及び昇圧用変圧器の1次巻
線側に1次電流の正負の不平衡量を制御する回路を設け
たもの(特開昭55-11257)に分けることができる。これ
らの方式では、高圧電源装置の出力電圧の正負半サイク
ルの一方または双方の波形は、最大値近傍を平坦化され
た半正弦波状の形状となる。上述の諸方式の多くは回路
構成が複雑となること、昇圧用変圧器の偏励磁現象を防
止するための設計が面倒であること、及び制御と共に出
力電圧の波形も変化するため、コロナ放電電流に含まれ
る交流成分まで変化する等の欠点がある。
さらに、特開昭59-45473号公報には、複写機用交流電
源装置において、交流放電電圧を複写機用法臀部に出力
する高圧トランスと、該高圧トランスの低圧タップに逆
向きに一端を接続され他端を調整抵抗を介して相互に接
続された一対の整流部材と、前記調整抵抗を直流バイア
ス電圧のレベルに応じた分割点で分割接地する接地部材
と、前記高圧トランスの他端に接続され、前記一対の整
流部材および接地部材と協働して直流バイアス電流の通
路を形成する直流バイアス電圧用コンデンサとを備える
ことによって、直流バイアス電圧を正負両方向に調整で
きるようにして放電条件の変動を補正する技術が示され
ている。
このほか、直流バイアス電圧として独立別個の直電源
を設け、その出力電圧を制御する方法もあるが、電源が
2系統となるため高価となり、また損失電力も増大する
欠点がある。
〔問題点を解決するための手段および作用〕
本発明は以上に鑑みてなされたものであり、簡単且つ
経済的な構成により感光体表面の除電又はコピー用紙の
剥離が放電条件の変動にかかわりなく、常に迅速に行う
ことができるように、帯電器(コロトロン)より流出す
る放電電流を交流成分と直流成分とに分離してその各々
について導通路を設定し、直流成分の導通路の内部に、
そのインピーダンス値を一定の範囲に亘り連続的に調整
し得る可変インピーダンス回路を挿入し、放電電流の直
流成分が予め定められた一定値を保つように可変インピ
ーダンス回路を調整するようにした複写機用高圧電源装
置を提供しようとするものである。
以下、本発明の複写機用高圧電源装置について詳細に
説明する。
〔実施例〕
第1図(a)、(b)は本発明の一実施例を示し、
(a)はそのブロック線図、(b)はその具体的回路構
の一例を示すものである。まず第1図(a)において21
は数百Hzの交流電圧発生手段(例えばインバータ)、22
は昇圧用変圧器、22aは同2次巻線、S1,S2,S3は夫々2
次巻線22aの低圧端子、中間タップ、及び高圧端子であ
る。高圧電子S3は剥離用コロトロン20のコロトロンワイ
ヤ22aに接続され、低圧端子S1は静電容量C1(後述する
通り、放電電流に含まれる直流成分を阻止する役割を果
たし、またその電極間に現れる直流電圧は出力電圧の直
流バイアス電圧としての機能を果たす)を経由して零電
位点に接続される。また、中間タップS2は、逆向きに接
続された一対のダイオードD1及びD2の夫々陰極及び陽極
に接続される。また、ダイオードD1の陽極は抵抗器R1
経由して、またダイオードD2の陰極は抵抗器R2及び可変
インピーダンス回路Zcを経由して、直流電流検出用イン
ピーダンスZdに夫々接続され、またZdの他の端子は零電
位点に接続される。またZdにかかる電圧Vdetは、後述す
る通り、放電電流の直流成分に比例し、基準直流電圧Vr
efと共に制御回路31に入力する。制御回路31は両入力電
圧の差(Vdet−Vref)に比例する電圧を出力し、この量
は可変インピーダンス回路Zcに入力する。Zcの値は制御
回路31の出力により制御される。電源装置の出力に含ま
れる交流成分の周波数でのC1及びZdのインピーダンスは
極めて小さく、無視しても実用上の支障は生じない。ま
た、直流成分に対するZdのインピーダンス(すなわち抵
抗値)はR1及びR2と較べ極めて小さい。また、5は感光
体ドラムで、その軸はコロトロン遮蔽体22bと共に零電
位点に接続される。
以上の構成においてコロトロンワイヤ22aに印加され
る電圧は2次コイル22aの端子S3,S1間の交流電圧に容量
C1にかかる直流バイアス電圧Vc1を重畳したものであ
る。剥離用コロトロン22において、コロトロンワイヤ22
a及び同遮敝体22bを流れる放電電流は一旦零電位点に流
入した後、高圧電源装置へ帰還するか、その直流成分は
静電容量C1に阻止されるため、その全部が直流成分検出
力インピーダンスZdを通過し、その両端に直流成分に比
例する電圧を発生する。これに対し、交流成分の殆どは
容量C1を通過し、Zdへ分流する成分は極めて少ない。
一方、2次巻線22aの中間タップS2の電位の瞬時値は
端子S2S1間の電圧の瞬時値V2s1-1と直流バイアス電圧Vc
1(容量C1の極間電圧)の和である。S2の電位が正の期
間中は、ダイオードD2は導通状態となりD2よりR2,Zcへ
向けて電流が流れ、またダイオードD1は非導通状にある
ため、R1に電流は流れない。S2の電位が負の期間中は、
ダイオードD1が導通状態となりR1からD1へ向けて電流が
流れ、またダイオードD2は非導通状態にあるためR2,Zc
に電流は流れない。中間タップS2に流入する電流の直流
成分IDCは前記2つの分岐路を流れる電流の時間的平均
値である。また、IDCはコロナ放電電流の直流成分で、
第1図(a)から明らかな通り、中間タップS2から端子
S3を経由して剥離コロトロン20に流入し、放電電流に含
まれる直流成分をなすものである。ここで R1<R2+Zc のときはR1からD1へ向けて流れる電流成分が優勢とな
り、IDCは第1図(a)に示す矢印の方向に流れ、S1
直流バイアス電圧は正(VC1>0)となる。Zcの値が減
少し、 R1>R2+Zc となるときはIDC及びV1Cの符号は反転する。このように
IDC及びV1Cの値は、Zcの値を変化させることにより一定
範囲内で任意に変化させることができる。
前記した通りIDCの値は直流成分検出用インピーダン
スZd両端の電圧Vdetを通して検出され、制御回路31にお
いて予め定められた基準電圧Vrefと比較される。IDC
適値をIDCCとすれば、Vref=ZdIDCC となるように定められる。制御回路31は、Vdet−Vrefの
函数であり(詳細は後述する)、その出力電圧が零とな
るように(換言すればVdet=Vrefとなるように)Zcの値
を御する。このため、放電電流IDCは常に最適値IDCC
保たれ、剥離用コロトロン20の放電条件が変動しても、
コピー用紙に対し、常に安定した剥離特性を附与するこ
とができる。
第1図(b)は、第1図(a)を具体的な回路として
実現したもので、第1図(a)においてブロック線図と
して示されたZc,Zd,制御回路31の内容が明らかにされて
いる。直流成分検出用インピーダンスZdは抵抗器R3及び
静電容量C2の並列接続として構成され、 R3≪R1,R2 また R3≫1/ωC2 となるようにその定数が定められている。ωは電源出力
交流成分の角周波数である。33(PC1)は、発光ダイオ
ード33a及びフォトトランジスタ33bより成るフォトカッ
プラーで、フォトダイオード33aは制御回路31に、フォ
トトランジスタ33bは可変インピーダンス回路Zcに、夫
々、包含されている。Q1はフォトトランジスタのエミッ
タ電流を増幅するトランジスタ、R4,R5はそのバイアス
回路の抵抗器である。第3巻線22b,ダイオードD3,静電
容量はフォトカップラー33(PC1)及びトランジスタQ1
のための補助直流電源を構成する。フォトトランジスタ
33b,トランジスタQ1抵抗器、R4,R5は協働して可変イン
ピーダンス回路Zcを構成する。34は演算増幅器、その負
荷は抵抗器R11及び発光ダイオード33aの直列接続であ
る。R8,R9は静電容量C3と共に演算増幅34の帰還回路を
構成し、両抵抗器の接続点は演算増幅器入力側端子
に、抵抗器R8の他の端子は基準電圧Vrefに接続される。
ここでR9はR8の抵抗値及びC3のインピーダンス値に較べ
極めて大きな抵抗値を有するため、演算増幅34は積分回
路として機能する。増算増幅器34の入力側端子は抵抗
値R10を経由してZdに接続される。発光ダイオード33a、
差働増幅器34,抵抗器R8,R9,R10,R11、静電容量C3は協働
して制御回路31を構成する。IFは差働増幅器34の出力電
流(換言すればフォトダイオード33aに供給される電
流)を意味する。21は、第1図(a)の場合と同じく、
数百サイクルの交流電力発生手段(インバータ等)、32
は交流電力発生手段21及びフォトダイオード33aの電源
として機能する直流電源である。
以上の構成において、剥離用コロトロン20より帰還す
る放電電流に含まれる直流成分はZd内のR3を通過し、そ
の両端に Vdet=ZdIDC=R3IDC の直流電圧を発生する。この電流に僅かに含まれる交流
成分は、1/ωC2≪R3の条件よりC2に通過するため、これ
によるZd両端の電圧は無視することができる。VdはRi0
を経由して演算増幅器34の入力側端子に、また基準電
圧VREfはR8を経由して同端子に入力する。従って、演
算増幅器34にはVdet−Vrefの値が入力し、同器34はVdet
−Vdefの時間的積分値に比例した電圧及び電流(IF)を
出力する。発光ダイオード33aはIFに応じた光量を発光
し、その光はトランジスタ33bに入射する。
可変インピーダンス回路Zc内ではフォトトランジスタ
33bが発光ダイオード33aよりの入射光を受けて導通状態
となり、そのエミッタ電流はトランジスタQ1のベースに
流入する。トランジスタQ1のコレクタ電流の飽和電流は
フォトトランジスタ33bより入力するベース電流によ
り、換言すれば差動増幅器34の出力電流IFにより制御さ
れる。第2図はVC1>0の場合について、(a)にはS2
の電位(VS2-1+VC1の値)、(b)にはZcに流入する電
流(D2よりR2へ向けて流れる電流)、(c)にはR1を流
れる電流の瞬時間を夫々時間の函数として図示したもの
である。ΔT1はS2の電位が正(VS2-1+VC1>0)となる
期間、ΔT2はS2の電位が負(VS2-1+VC1<0)となる期
間、またΔTは ΔT=ΔT1+ΔT2 で与えられ、電圧電流変動の一周期を意味する。また、
電流の方向は第1図(b)の上から下の方向(D1からR1
へ、D2からR2,Zcへ)を正方向に選び、また電流値の評
価においては、R3,R4の値はR1,R2に較べ無視し得る程度
に小さいものとする。まず第2図(b)についてZcを流
れる電流の瞬時値について説明すれば、VS2-1+VC1>0
の期間(ΔT1の期間)はダイオードD2が導流状態とな
り、Zcに(従ってR2にも)電流が流れ、VS2-1+VC1<0
の期間(ΔT2の期間)はダイオードD2が非導通状態とな
るため、この電流は消滅する。更に、ΔT1の期間におい
てVS2-1+VC1の値が小さい場合にはこの電流値は(V
S2-1+VC1)/R2で与えられるが、VS2-1+VC1の値が増加
し、電流値がトランジスタQ1のコレクタ電流の飽和値iS
に達すると、その後Δtの時間が経過するまではVS2-1
+VC1の値の如何にかかわらず、電流は一定値iSを保
つ。時間Δtが経過後はトランジスタQ1のコレクタ電流
は飽和状態から脱し、電流値は再び(VS2-1+VC1/R2
与えられる。R2及びQ1を流れる電流の直流成分は第2図
(b)の電流を時間幅ΔTについて平均したものであ
る。この電流は(従ってZcの値は)発光ダイオード33a
の負荷電流IFにより制御されることを理解することがで
きる。第2図(c)はR1を流れる電流を図示し、VS2-1
+VC1>0の場合は零、VS2-1+VC1<0の場合には(V
S2-1+VC1)/R1で与えられる。2次巻線22aの中間タッ
プS2に流入する電流の直流成分は第2図(b)及び
(c)の代数和を1周期ΔTに亘り平均し、その符号を
反転することにより求めることができる(符号を反転す
るのはICDの正方向の定め方による)。
剥離用コロトロン20の放電条件の変動によりIDCが最
適値IDCCより偏位すると、Vdet−Vref+0となり、制御
回路31はこの量の時間的積分に比例した信号(この場合
は発光ダイオード33aの光信号)を出力し、この信号は
可変インピーダンス回路Zcのフォトトランジスタ33bに
より受信される。フォトトランジスタ33bはトランジス
タQ1のコレクタ電流の飽和値を受信光量に応じて制御
し、これにより可変インピーダンス回路Zcの値はVdet−
Vrefの大きさが減少する方向に変化する。Vdet=Vrefの
条件に到達すると、Vdet−Vrefの時間的積分値は不変と
なり、制御回路31は一定量を継続的に出力し、Zcも一定
値を持続するようになる。従って、事後 Vdet=Vref の条件が継続的に維持され、 Vdet=R3IDC,VrefR3IDCC(IDCC:最適値) の関係より IDC=IDCC が得られ、剥離用コロトロン20により常に一定の剥離特
性を示すようになる。この場合ZcのトランジスタQ1のベ
ース電流は第3巻線22bのS1に帰還し、Zdを通過する可
能性は全くない。従ってこの電流によりZcの制御が妨害
されるおそれはない。
第3図のCに示される曲線群は剥離用コロトロン20の
放電条件が変動した場合にVC1−IDC特性が如何に変動す
るかを示したものである。直流バイアス電圧値VC1の実
用上の最大及び最小値を夫々VC1(max)及びVC1(min)
とするとき、本高圧電源装置により、IDCを最適値IDCC
に保つことが可能となるためにはVC1をVC1(min)〜VC1
(max)の範囲内で調整することが本装置の回路特性上
可能となるように設計することを要する。第3図におい
て、VC1=VS2-1(m)、VC1=−VS2-1(m)(VS2-1(m)はV
S2-1の最大値)の関係を示す水平方向の2平行線はVC1
の上限及び下限を示し、またIFをパラメータとして本電
源装置のIDC−VC1特性を示す曲線群は第3図の左端及び
右端を走る2つの曲線に挟まれた範囲内に含まれる。前
記2平行線及び2曲線に囲まれる領域をAreaで表わすこ
とにすれば、このArea内に点(IDCC,VC1(max))、(I
DCC,VC1(min))が含まれるようにR1,R2,VS2-1の値を
設定することにより上記目的を達成することが可能とな
る。第1図(c)は第1図(a)の基本構成を変形した
ものである。すなわち、昇圧用変圧器22の2次巻線の中
間タップS2を静電容量C1に、低圧端子S3を可変インピー
ダンス回路Zcに接続したのみで、その他の回路構成、基
本動作及び効果において第1図(a)の基本構成と実質
上の差異はない。また、第1図(a)及び(c)におい
てZc及びZdの接続を図示したものと逆にしても差支えな
い。
第1図(d)は第1図(a)の基本構成の他の変形を
示し、第1図(e)はその回路構成を具体的に図示した
ものである。この方式では感光体電流の直流成分を直接
に検出して制御することが可能である。
第1図(f)は第1図(b)に示す実施例の一変形例
を示し、第1図(b)のダイオードD1,D2及びD3の極性
を反転し、Q1をPNPタイプとし、フォトトランジスタ33b
のエミッタ、コレクタ両電極の接続及び演算増幅器34の
入力側及び端子の接続を反転したものである。この
場合、可変インピーダンス回路Zcにより制御される電流
の方向は上述の諸回路の場合と反対となる。
また、以上の実施例内に用いられてきたフォトカップ
ラ33(PC1)に代わり、光依存性抵抗と発光ダイオード
の組み合わせ(特開昭54-5438)を用いることも可能で
ある。
また、上述の諸実施例において昇圧用変圧器の2次巻
線22aに第1図(g)に示す直流高電圧出力回路を付加
し、他の負荷に供給することができる。
また、上述の諸実施例において、基準電圧は電源装置
に内蔵する構成となっているが、外部より目標値設定指
令信号として与えられる構成であってもよい。
また、可変インピーダンス回路Zcとしてアナログ的に
動作するものを例示したが、電源の交流成分に同期した
(又は非同期の)スイッチング素子(例えばサイリスタ
等)を用いて直流成分を制御することにより同一目的を
達成することも可能である。この方式では電力損失を減
少させ、効率を向上し得る可能性がある。
〔発明の効果〕
以上説明した通り、本発明の複写器用高圧電源装置に
よれば、帯電器(コロトロン)より流出するコロナ放電
電流を直流成分と交流成分とに分離してその各々につい
て導通路を設定し、直流成分の導通路の内部にそのイン
ピーダンス値を一定の範囲に亘り任意に調整し得る可変
インピーダンス回路を挿入し、直流成分が常に予め定め
られた値を保つように可変インピーダンス回路を調整す
るようにしたため、簡単且つ経済的な構造により、感光
体表面の除電又はコピー用紙の剥離を、帯電器(コロト
ロン)の放電条件の変動にかかわりなく、常に安定に行
うことができるようになった。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)〜(g)……本発明の実施例を示す説明
図。第2図(a)〜(c)……可変インピーダンス回路
の動作原理を説明するための説明図。第3図……直流バ
イアス電圧及び放電電流直流成分の関係を示す図。第4
図……従来の複写機用高圧電源装置の構成を示す図。 符号表 1……コンソール卓、2……原稿、3……プラテン、4
……走査系、5……感光体ドラム、6……帯電コロトロ
ン、7……現像部、8……露スリット、9……清掃部、
10a,10b……給紙トレイ、11……定着部、12……中央処
理装置、12a……同入力インターフェイス、12b……同RO
M、12c……同RAM、12d……同CPV、12e……同出力インタ
ーフェース、20……剥離コロトロン、20a……同コロト
ロン,ワイヤ、20b……同遮蔽体、21……交流電源、22
……昇圧用変圧器、22a,22b……2,3次巻線、23……電源
スイッチ、24a,24b……整流素子(ダイオード)、26…
…摺動抵抗器、28……静電容量(C1)、29……静電容量
(C2)、30……抵抗器(R3)、31……制御回路、32……
直流電源、33……フォトカップラー(PC1)、33a……同
発光ダイオード、33b……同フォトトランジスタ、34…
…演算増幅器。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直流バイアス電圧を重畳された交流高電圧
    を出力する1個の交流高圧トランスと、該交流高圧トラ
    ンスの出力が印加される帯電器と、該帯電器のコロナ放
    電電流の直流成分またはその感光体電流成分を検出する
    検出手段とを有し、該コロナ放電電流の直流成分または
    その感光体電流成分が定められた値を保つように前記交
    流高圧トランスの出力を制御して該帯電器の帯電量また
    は除電量を制御する複写機用高圧電源装置において、 前記コロナ放電電流の交流成分の通路を設定する手段
    と、 第1のダイオードと抵抗の直列体および第2のダイオー
    ドと一定範囲にわたりインピーダンス値を連続的に変化
    させることができる半導体素子からなる可変インピーダ
    ンス回路の直列体が並列に接続されて構成されるととも
    に前記第1のダイオードと第2のダイオードとが前記並
    列接続体の中で各々逆方向に導通可能に接続された直流
    成分またはその感光体電流成分の導通路を設定する手段
    と、前記直流成分または感光体電流成分の検出値と基準
    電圧が入力されその誤差を出力する演算増幅器を含む前
    記直流成分または感光体成分の検出値が予め定められた
    値を維持するように前記可変インピーダンス回路を制御
    する制御手段とを有し、前記コロナ放電電流の交流成分
    の導通路を設定する手段および前記直流成分またはその
    感光体電流成分の導通路を設定する手段のいずれか一方
    の手段が前記交流高圧トランスに設けた中間タップにそ
    の一端を接続され、前記二つの導通路を設定する手段の
    他の一方の手段が前記交流高圧トランスの低圧端部にそ
    の一端を接続されてなることを特徴とする複写機用高圧
    電源装置。
JP59233958A 1984-11-06 1984-11-06 複写機用高圧電源装置 Expired - Lifetime JPH0833779B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59233958A JPH0833779B2 (ja) 1984-11-06 1984-11-06 複写機用高圧電源装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59233958A JPH0833779B2 (ja) 1984-11-06 1984-11-06 複写機用高圧電源装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61112217A JPS61112217A (ja) 1986-05-30
JPH0833779B2 true JPH0833779B2 (ja) 1996-03-29

Family

ID=16963288

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP59233958A Expired - Lifetime JPH0833779B2 (ja) 1984-11-06 1984-11-06 複写機用高圧電源装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0833779B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH082960Y2 (ja) * 1991-03-08 1996-01-29 裕美 吉田 装飾用ランプ装置
JPH0662405U (ja) * 1993-04-22 1994-09-02 裕美 吉田 装飾用ランプ装置
JP6115168B2 (ja) * 2012-06-25 2017-04-19 株式会社リコー 電源装置、電源制御装置及び画像形成装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5945473A (ja) * 1982-09-07 1984-03-14 Fuji Xerox Co Ltd 複写機用交流電源装置
JPS5958461U (ja) * 1982-10-13 1984-04-16 長野愛知電機株式会社 複写機用交流高電圧電源装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61112217A (ja) 1986-05-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4583836A (en) Abnormal condition detection device for corona discharger in electrophotographic copying machine
JPH0833779B2 (ja) 複写機用高圧電源装置
US5552861A (en) Image forming apparatus having controller adjusting current to main charger and transfer charger
JPH06335247A (ja) 電源装置
US7227735B2 (en) Current regulated, voltage limited, AC power supply with DC offset for corona chargers
JP6108193B2 (ja) 画像形成装置
JP6765906B2 (ja) 高圧発生装置及び画像形成装置
US6831818B2 (en) Current regulated voltage limited high voltage power supply for corona charger
JPH10127051A (ja) 圧電トランス直流電源
JP2738836B2 (ja) 電源装置
JPS5945473A (ja) 複写機用交流電源装置
JPS6159460A (ja) 帯電用高圧電源
JP4639437B2 (ja) 高圧電源装置
JP3000732B2 (ja) コロナ放電装置
JPH0338591B2 (ja)
JPH0622849Y2 (ja) 複写機における帯電器のコロナ放電電流モニタ回路
JPH0739352Y2 (ja) 複写機用高圧電源装置
JP6942518B2 (ja) 高圧発生装置及び画像形成装置
JPS6049906B2 (ja) 複写機用高圧電源装置
JP3468114B2 (ja) 高圧電源装置
JP3437699B2 (ja) 帯電装置
JPH02299464A (ja) 多出力電源回路
JPH01152517A (ja) 高圧電源装置
KR200221370Y1 (ko) 화상형성장치의 고압 전원공급회로
JPS6037570Y2 (ja) 電子写真複写機用高圧電源装置

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term