JPH08330759A - ノイズフィルターを中間部に接続したハーネス - Google Patents

ノイズフィルターを中間部に接続したハーネス

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JPH08330759A
JPH08330759A JP7155425A JP15542595A JPH08330759A JP H08330759 A JPH08330759 A JP H08330759A JP 7155425 A JP7155425 A JP 7155425A JP 15542595 A JP15542595 A JP 15542595A JP H08330759 A JPH08330759 A JP H08330759A
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noise filter
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佳之 藤原
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義弘 望月
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昇 加藤
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徹也 鈴木
Hiko Ota
彦 太田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ノイズフイルターのケース内における安定し
た固定状態が得られると共に、ハーネスの組立作業を容
易に行い得る、ノイズフィルターを中間部に接続したハ
ーネスを提供する。 【構成】 コアを内蔵したコイルからなるノイズフィル
ターを中間部に接続したハーネスにおいて、コイルの両
端末とハーネスの端末とをそれぞれ接続する2個の接続
端子と、ハーネスの導出口を有してこれらを収納するケ
ースとを具備し、ケースをヒンジ部で開閉可能な一対の
ケース体で形成し、一方のケース体内面にコア位置決め
部を有する仕切板を設け、他方のケース体内面にコイル
位置決め部を有する仕切板を設けるか、あるいは、一方
のケース体に、コア位置決め部とコイル位置決め部を有
する仕切板を設ける。コア位置決め部は、例えば傾斜面
で形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車等の車両
に使用される、ノイズフィルターを中間部に接続したハ
ーネスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば自動車等の車両に装着され
ている、FM及びAMラジオやカーテレビ等のノイズを
除去するために、車体に配索されているハーネスの中間
部分にノイズフィルターが接続されている。このハーネ
ス1は、図9及び図10に示すように、コイル3を円柱
状のコア2の外周面に巻回状態で配置し、このコア2と
コイル3を接着剤5で固定することによって形成された
ノイズフィルター4を有し、このノイズフィルター4の
コイル3の両端末部3a、3bが、圧着端子6を介し
て、ハーネス1の中間部の両端末1a、1bにそれぞれ
接続されている。
【0003】このノイズフィルター4と圧着端子6は、
図9の矢印イに示す如く、ケース体7b内に収容され、
その際、ケース体7bの両側壁に設けられた凹部8内
に、ハーネス1が嵌入される。そして、図10に示すよ
うに、ケース体7bに他のケース体7aを被せて両ケー
ス体7a、7bを、例えば接着剤で固定することによ
り、ノイズフィルター4及び圧着端子6が、ケース体7
a、7bからなる略円筒状のケース7内に収納されて、
ノイズフィルター4等が保護される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このハ
ーネス1にあっては、ノイズフィルター4のケース7内
における安定した固定状態を得ることが困難であると共
に、ハーネス1の組立作業が面倒であるという問題点が
あった。即ち、互いに接続されたノイズフィルター4と
圧着端子6が、ケース7内にフリーの状態で収納されて
いるため、走行中の車体の振動をケース7自体が受け
て、コイル3がコア2と共にケース7内で振動したり、
あるいは、ハーネス1の車体への配索時に、ハーネス1
に加わる引っ張り力を、コイル3が直接受けてケース7
内を長手方向に移動する場合がある。
【0005】これにより、ノイズフィルター4をケース
7内に安定した状態で収納維持することが困難で、例え
ばコイル3とコア2を固定する接着剤5の量が少ない
と、コイル3とコア2の位置関係がずれたり、場合によ
ってはコア2がコイル3から外れてしまう虞がある。そ
の結果、コイル3のインダクタンスの変化(低下)によ
って、ノイズフィルター4に十分なノイズ除去効果が得
られなかったり、あるいはコイル3から外れたコア2
が、ケース7内で振動して異音が発生する虞があった。
【0006】また、接着されるコイル3とコア2とが、
ケース7内でフリーな状態になるため、ノイズフィルタ
ー4の組立工程における、接着剤5の塗布量及び硬化時
間等の管理作業が非常に重要な作業になると共に、両ケ
ース体7a、7bを結合させる作業が必要になる等、ハ
ーネス1の組立作業が面倒になることになる。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、その目的は、ノイズフィルターのケース内に
おける安定した固定状態が得られる共に、ハーネスの組
立作業を容易に行い得る、ノイズフィルターを中間部に
接続したハーネスを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、請求項1記載のハーネスは、コアを内蔵したコイ
ルからなるノイズフィルターを中間部に接続したハーネ
スにおいて、コイルの両端末とハーネスの端末とをそれ
ぞれ接続する2個の接続端子と、ハーネスの導出口を有
してノイズフィルター及び接続端子を収納するケースと
を具備し、ケースをヒンジ部で屈曲可能な一対のケース
体で形成し、一方のケース体の内面にコア位置決め部を
有する一対の仕切板を設けると共に、他方のケース体の
内面にコイルの両端末部を位置決めする一対の仕切板を
設けることを特徴する。
【0009】また、請求項2記載のハーネスは、コアを
内蔵したコイルからなるノイズフィルターを中間部に接
続したハーネスにおいて、コイルの両端末とハーネスの
端末とをそれぞれ接続する2個の接続端子と、ハーネス
の導出口を有してノイズフィルター及び接続端子を収納
するケースとを具備し、ケースをヒンジ部で屈曲可能な
一対のケース体で形成し、一方のケース体の内面に、コ
ア位置決め部とコイル位置決め部とを有する一対の仕切
板を設けることを特徴とする。
【0010】また、請求項3記載のハーネスは、コア位
置決め部が、一対の仕切板の対向面側に先広がりとなる
ような傾斜面をもつことを特徴とし、請求項4記載のハ
ーネスは、仕切板に、コア位置決め部としての傾斜面
と、コイル位置決め部としての切欠とが形成されている
ことを特徴とする。
【0011】
【作用】まず、請求項1記載のハーネスによれば、コア
が内蔵されたコイルからなるノイズフィルターと接続端
子を、例えば他方のケース体内に、コイルの両端末部を
他方のケース体の仕切板で位置決めしつつセットする。
そして、このケース体に一方のケース体をヒンジ部で屈
曲させて被せることにより、一方のケース体の仕切板の
コア位置決め部によって、コアがケースに位置決めされ
る。これにより、コア及びコイル等のケース内における
移動が防止されて、ノイズフィルターの安定した固定状
態が得られると共に、コアとコイルの接着作業を不要に
し得て、ハーネスの組立作業が容易になる。
【0012】また、請求項2記載のハーネスによれば、
ノイズフィルター及び接続端子を他方のケース体内にセ
ットし、一方のケース体を被せることにより、一方のケ
ース体に設けられている、仕切板のコア位置決め部によ
って、コアが位置決めされ、同時に、仕切板に設けられ
ているコイル位置決め部によって、コイルの両端末部が
位置決め固定される。これにより、ノイズフィルターの
安定した固定状態が得られると共に、ハーネスの組立作
業が一層容易になる。
【0013】また、請求項3記載のハーネスによれば、
仕切板の対向面側に設けた傾斜面によって、コアの両端
面が容易に位置決めされ、コアの左右方向等の移動が規
制されると共に、傾斜面を設けることにより、ケース金
型の製造及び金型によるケースの成形が容易になる。ま
た、請求項4記載のハーネスによれば、仕切板に設けら
れた傾斜面と切欠とにより、コアの位置決めとコイルの
位置決めが同時に行われ、組立作業等が一層容易にな
る。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1〜図5は、本発明に係わるノイズフィ
ルターを中間部に接続したハーネスを示し、図1がケー
スにノイズフィルター等をセットした状態の平面図、図
2が組立状態の側面断面図、図3が図2のA−A線矢視
断面図、図4が図2のB−B線矢視断面図、図5が図2
のC−C線矢視断面図である。
【0015】図において、ハーネス11は、その切断状
態の中間部の両端末11a、11b間に、ノイズフィル
ター14が2個の接続端子15を介して接続されてい
る。ノイズフィルター14は、円柱状のフェライトコア
12(単にコア12という)が内蔵されたコイル13か
らなり、コイル13の両端末部13a、13bが、ハー
ネス11の芯線からなる両端末11a、11bに接続端
子15で接続されている。このノイズフィルター14及
び接続端子15は、ケース16内に収納されている。
【0016】ノイズフィルター14のコイル13は、例
えば外周面が絶縁皮膜で覆われた銅線で形成され、一般
的に、予め治具等で所定の内径を有して巻回された後、
中心の孔内にコア12が挿通されることによって、コア
12の外周面に、図2の右方から見て左巻き状態で巻回
配置されている。このコイル13の両端末部13a、1
3bは、左右方向(図1の矢印ロ方向)に所定長さ延
び、絶縁皮膜を剥離して端末処理した先端部が、ハーネ
ス11の端末11a、11bと共に、例えば圧着端子等
からなる接続端子15内に挿通されて圧着固定されてい
る。なお、ハーネス11の他の端末部には、図示しない
コネクターが接続されている。
【0017】ケース16は、左右両側に側壁を有する断
面円弧状の一対のケース体16a、16bと、このケー
ス体16a、16bを屈曲可能に連結するヒンジ部17
と、ケース体16aの反ヒンジ部17側の外側面に形成
された鍵状の突起からなる2個の係止部18と、この係
止部18に対応して、ケース体16bの外側面に形成さ
れた係止孔19aを有する係止部19を有している。
【0018】また、ケース体16aには、その内面の略
中央位置に一対の仕切板21が形成され、ケース体16
bには、ケース体16aの仕切板21の外側に位置する
状態で、一対の仕切板23が形成されると共に、その長
手方向両端部の底壁に段部22がそれぞれ形成されてい
る。さらに、各ケース体16a、16bの左右両側の側
壁には、内側に係止溝24a、25aが形成された、略
半円状の凹部24、25がそれぞれ形成されている。こ
の凹部24、25によって、ケース16の左右両側壁に
ハーネス11の導出口26が形成される。そして、これ
らのケース体16a、16b、ヒンジ部17、係止部1
8、19、仕切板21、23及び凹部24、25等は、
例えばABS樹脂等の合成樹脂により一体成形されてい
る。
【0019】ケース体16aに設けられる仕切板21
は、その互いに対向する内面側に、ケース体16b方向
(図2において下方)に広がるように、コア位置決め部
としての傾斜面21aがそれぞれ形成され、また、ケー
ス体16bに設けられる仕切板23は、その中央部分
に、コイル位置決め部としての凹部23aがそれぞれ形
成されている。なお、この凹部23aの内径は、図5に
示すように、コイル13に対する汎用性の向上と組立性
の向上を図るために、コイル13の銅線の外径に対して
若干大きく設定されている。また、一対の仕切板21、
23間の寸法及び仕切板21と仕切板23間の寸法等
は、必要とするインダクタンスに応じた、コア12の長
さ及びコイル13の線径、巻数等によって予め設定され
ている。
【0020】次に、このハーネス11の組立て方法につ
いて説明する。まず銅線を所定回数巻回してコイル13
を作成し、このコイル13の孔内にコア12を挿通させ
ることによりノイズフィルター14が得られる。そし
て、コイル13の両端末部13a、13bの、端末処理
された先端部を接続端子15内に挿通させると共に、ハ
ーネス11の端末処理された端末11a、11bを、接
続端子15内に逆方向から挿通させて接続端子15でそ
れぞれ圧着固定する。
【0021】これにより、コイル13の両端末部13
a、13bとハーネス11の端末11a、11bが、電
気的及び機械的に接続され、ハーネス11の中間部(端
末11a、11b間)にコイル13が接続されることに
なる。なお、この時、コア12とコイル13の位置関
係、及び図2に示す、コア12の両端面と接続端子15
間の寸法h1、接続端子15とハーネス11の被覆部端
面間の寸法h2等は、治具の使用もしくは機械化するこ
とによって、所定の寸法に設定される。
【0022】そして、このノイズフィルター14と接続
端子15が一体化されたハーネス11を、図1に示すよ
うに、予め成形されているケース16の、他方のケース
体16b内に収容してセットする。このセットの際、コ
イル13の端末部13a、13bを、仕切板23の凹部
23a内にそれぞれ嵌入させると共に、接続端子15の
ハーネス11側の端面を、ケース体16b両端部の段部
22の内側に位置させ、かつハーネス11の被覆部端部
を、ケース体16b両側壁の係止溝25aに押し込ん
で、凹部25内にそれぞれ位置させる。
【0023】次に、一方のケース体16aをヒンジ部1
7で屈曲させ、ケース体16aの係止部18を、ケース
体16bの係止部19に係止させる。この係止部18、
19の係止により、一対のケース体16a、16bの反
ヒンジ部17側の端面が当接した状態で、両ケース体1
6a、16bが結合されて一体化され、ケース16の両
側壁には、凹部24、25からなる導出口26が形成さ
れる。このケース体16aの屈曲時に、コア12の両端
面が、ケース体16aの仕切板21の各傾斜面21aで
ガイドされつつ仕切板21間に位置決めされ、ケース体
16a、16bが一体化された時点で、コア12が仕切
板21間に固定される。
【0024】これによって、ハーネス11が組立てら
れ、コア12は、その左右方向の移動が、仕切板21の
傾斜面21aによって規制され、上下方向(図2の矢印
ニ方向)の移動が、傾斜面21aと、仕切板23の凹部
23a内に位置するコイル13の端末部13a、13b
とで規制される。また、コイル13は、その前後方向
(図1の矢印ハ方向)の移動が仕切板23の凹部23a
によって規制され、左右方向の移動が仕切板21及び接
続端子15と段部22とによって、さらに、上下方向の
移動がコア12と仕切板23の凹部23a底面とによっ
て規制される。
【0025】そして、このケース16の両側壁の導出口
26から、ケース16外部に引き出されている、ハーネ
ス11の他の端末部にコネクタ(図示せず)を接続し、
このコネクタを、車体に配索されている他のハーネスの
コネクタに接続することによって、所定回路のハーネス
に、中間部にノイズフィルター14が接続されたハーネ
ス11が接続されて使用される。
【0026】このように、上記実施例によれば、ケース
体16aに傾斜面21aを有する仕切板21を設けると
共に、ケース体16bに凹部23aを有する仕切板23
を設けているため、コア12に巻回状態で配置されたコ
イル13と接続端子15とを、ケース体16bにセット
し、このケース体16bにケース体16aを被せるだけ
で、コア12が仕切板21の傾斜面21a等によって位
置決め固定されると共に、コイル13も仕切板23の凹
部23a等で位置決めされ、ケース16内におけるコア
12及びコイル13の移動が防止される。
【0027】これにより、車体の振動や、ハーネス11
の引っ張り力によって、ケース16内におけるコア12
及びコイル13の振動や移動、及びコア12のコイル1
3からの外れ等が確実に防止され、その結果、コア12
とコイル13、すなわちノイズフィルター14のケース
16内における安定した固定状態を、長期に亘り維持す
ることができて、ノイズフィルター14による十分なノ
イズ除去効果が得られる。
【0028】また、ハーネス11の被覆部端部が係止溝
24a、25aに押し込まれているため、ハーネス11
自体の引っ張り方向への移動も防止されて、ハーネス1
1のケース16外部における寸法精度が向上し、特に、
近年高い寸法精度が要求されつつある車両のハーネスに
も容易に適用することができる。
【0029】さらに、コア12及びコイル13が、仕切
板21の傾斜面21aで位置決めされつつ、特にコア1
2のコイル13からの外れ方向である、左右方向への移
動が規制された状態で固定されるため、従来のような接
着剤による固定が不要になり、接着作業が必要なくなる
と共に、接着工程に基づく組立工程の分断化が防止され
る。
【0030】また、ケース体16bにコイル13等をセ
ットし、両ケース体16a、16bの係止部18、19
を係止させるだけで、ケース体16a、16bが一体化
されるため、ケース16の組立作業が容易になると共
に、コイル13等のケース体16bへのセットも、ケー
ス体16bの三つに区画された部分に、コイル13と2
個の接続端子15をそれぞれセットするだけで良いた
め、その作業も容易になる。これらのことから、ハーネ
ス11の組立作業を極めて容易に行うことが可能にな
る。
【0031】また、ケース16は、ヒンジ部17及び係
止部18、19、仕切板21、23等が樹脂により一体
成形されているため、ケース16としての別部品が不要
になったり、ケース体16a、16bを固定するための
接着剤等が不要になって、製造コストの低減が図れると
共に、組立作業の一層の容易化を図ることが可能にな
る。
【0032】図6〜図8は、本発明に係わるハーネスの
他の実施例を示し、図6がケースにノイズフィルター等
をセットした状態の平面図、図7が組立状態の断面図、
図8が図7のD−D線矢視断面図である。なお、上記実
施例と同一箇所には同一符号を付し、その詳細な説明は
省略する。この実施例のハーネス11の特徴は、ケース
体16aにのみ一対の仕切板27を設けたものである。
【0033】この仕切板27は、ケース体16aの上記
仕切板21と略同一位置に設けられ、仕切板21の幅よ
り大きい幅に設定されている。仕切板27には、コア位
置決め部としての傾斜面27aと、コイル位置決め部と
してのL形形状の切欠27bとが形成され、傾斜面27
aは、仕切板27の対向面側に所定長さ設けられ、切欠
27bは傾斜面27aに連続して設けられている。な
お、切欠27bはL形形状に限らず、例えば半円形状に
形成することもできる。
【0034】この各仕切板27の傾斜面27aと切欠2
7bは、コイル13の巻方向に対応して、仕切板27の
前後方向(矢印ハ方向)に対して逆の位置に形成されて
いる。即ち、図6に示す如く、コイル13の巻方向が右
方から見て左巻きの場合は、左側の仕切板27には、ヒ
ンジ部17側に傾斜面27aが、反ヒンジ部17側に切
欠27bが形成され、右側の仕切板27には、ヒンジ部
17側に切欠27bが、反ヒンジ部17側に傾斜面27
aが形成されている。一方、ケース体16bの内面に
は、左右両端部の底壁に、上記ケース体16bと同様の
段部22がそれぞれ形成され、この段部22間は断面円
弧状になっている。
【0035】このハーネス11は、上記実施例と同様、
まずコア12が内蔵されたコイル13からなるノイズフ
ィルター14と、ハーネス11の両端末11a、11b
を接続端子15を介して接続し、これをケース体16b
内にセットする。このセットの際、左右の接続端子15
のハーネス11側の端面を、ケース体16bの段部22
の内側に位置させると共に、ハーネス11の被覆部端部
を、ケース体16bの係止溝25aに押し込んでセット
する。
【0036】そして、ケース体16aをヒンジ部17で
屈曲させてケース体16bに被せ、係止部18を係止部
19に係止させて、ケース体16a、16bを結合させ
て一体化させる。この時、ケース体16aの仕切板27
の傾斜面27aが、コア12の両端面に当接してコア1
2が位置決めされると共に、コイル13の両端末部13
a、13bの引き出し部13c、13dが、図8に示す
ように、切欠27bで位置決めされる。このコイル13
の両端末部13a、13bの引き出し部13c、13d
は、互いに前後方向にずれており、各引き出し部13
c、13dが、左右の仕切板27の後側及び前側に設け
られている各切欠27b内にそれぞれ位置することにな
る。
【0037】これにより、上記実施例と同様、コア12
及びコイル13のケース16内における移動が、仕切板
27で規制されると共に、接続端子15及びハーネス1
1の移動が、ケース体16bの段部22やケース体16
a、16bの係止溝24a、25aで規制される。この
実施例においては、上記実施例と同様の作用効果が得ら
れる他に、ケース体16b内面に仕切板がないため、コ
イル13及び接続端子15等を、ケース体16bにセッ
トする作業が容易になると共に、ケース体16aの仕切
板27で、コア12の位置決めと、コイル13の両端末
部13a、13bの位置決めとを同時に行うことができ
て、組立作業がより容易になるという作用効果が得られ
る。
【0038】なお、上記各実施例においては、仕切板2
1、27に、コア位置決め部としての傾斜面21a、2
7aを形成したが、例えば仕切板21、27の対向面を
一定の間隔を有する垂直面で形成し、この垂直面でコア
12及びコイル13を位置決め固定しても良いし、ある
いは、この仕切板21、27の対向面に凸部を形成し、
この凸部でコア12の両端面を押さえたり、コア12の
両端面の凹部に嵌合させて位置決め固定することもでき
る。
【0039】また、ケース体16aにコア12の外側面
を押さえる一対の凸部を形成すると共に、ケース体16
bにコア12の両端部下面を収納し得る断面三角形状の
凹部を形成し、この凸部と凹部によってコア12を位置
決め固定することもできる。さらに、ケース体16aに
コア12の外側面を押さえる一対の凸部を形成すると共
に、ケース体16bに半球形状の凸部を形成し、この凸
部でコア12の両端下部の角部を押さえて位置決め固定
することもできる。また、両ケース体16a、16bに
半球形状の凸部を形成して、コア12の両端上下の角部
をそれぞれ押さえて位置決め固定するようにしても良
い。
【0040】また、上記各実施例におけるコアの形状、
コイルの線径及び巻数、ケース及びケース体の形状、仕
切板の位置形状等も一例であって、本発明の要旨を逸脱
しない範囲において、種々変更可能であることは言うま
でもない。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のノイズフ
ィルターを中間部に接続したハーネスにあっては、コア
とコイルのケースに対する位置決めを確実かつ容易に行
うことができて、ノイズフィルターのケース内における
安定した固定状態が得られる共に、ハーネスの組立作業
を容易に行うことができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるノイズフィルターを中間部に接
続したハーネスの、ケース内にノイズフィルター等をセ
ットした状態を示す平面図
【図2】同その組立状態の側面断面図
【図3】同図2のA−A線矢視断面図
【図4】同図2のB−B線矢視断面図
【図5】同図2のC−C線矢視断面図
【図6】本発明に係わるハーネスの他の実施例の、ケー
ス内にノイズフィルター等をセットした状態を示す平面
【図7】同その組立状態の断面図
【図8】同図7のD−D線矢視断面図
【図9】従来のハーネスの分解斜視図
【図10】同その組立状態の断面図
【符号の説明】
11・・・・・・・・・ハーネス 11a、11b・・・・端末 12・・・・・・・・・コア 13・・・・・・・・・コイル 13a、13b・・・・端末部 14・・・・・・・・・ノイズフィルター 15・・・・・・・・・接続端子 16・・・・・・・・・ケース 16a、16b・・・・ケース体 17・・・・・・・・・ヒンジ部 18、19・・・・・・係止部 21、23、27・・・仕切板 21a、27a・・・・傾斜面(コア位置決め部) 23a・・・・・・・・凹部(コイル位置決め部) 26・・・・・・・・・導出口 27b・・・・・・・・切欠(コイル位置決め部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 徹也 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内 (72)発明者 太田 彦 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コアを内蔵したコイルからなるノイズフィ
    ルターを中間部に接続したハーネスにおいて、前記コイ
    ルの両端末とハーネスの端末とをそれぞれ接続する2個
    の接続端子と、前記ハーネスの導出口を有して前記ノイ
    ズフィルター及び接続端子を収納するケースとを具備
    し、 前記ケースをヒンジ部で屈曲可能な一対のケース体で形
    成し、一方のケース体の内面にコア位置決め部を有する
    一対の仕切板を設けると共に、他方のケース体の内面に
    前記コイルの両端末部を位置決めする一対の仕切板を設
    けることを特徴とする、ノイズフィルターを中間部に接
    続したハーネス。
  2. 【請求項2】コアを内蔵したコイルからなるノイズフィ
    ルターを中間部に接続したハーネスにおいて、前記コイ
    ルの両端末とハーネスの端末とをそれぞれ接続する2個
    の接続端子と、前記ハーネスの導出口を有して前記ノイ
    ズフィルター及び接続端子を収納するケースとを具備
    し、 前記ケースをヒンジ部で屈曲可能な一対のケース体で形
    成し、一方のケース体の内面に、コア位置決め部とコイ
    ル位置決め部とを有する一対の仕切板を設けることを特
    徴とする、ノイズフィルターを中間部に接続したハーネ
    ス。
  3. 【請求項3】前記コア位置決め部が、一対の仕切板の対
    向面側に先広がりとなるような傾斜面をもつことを特徴
    とする、請求項1もしくは請求項2記載のノイズフィル
    ターを中間部に接続したハーネス。
  4. 【請求項4】前記仕切板に、コア位置決め部としての傾
    斜面と、コイル位置決め部としての切欠とが形成されて
    いることを特徴とする、請求項2記載のノイズフィルタ
    ーを中間部に接続したハーネス。
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