JPH08327562A - 金属板表面疵検査方法及びその装置 - Google Patents

金属板表面疵検査方法及びその装置

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JPH08327562A
JPH08327562A JP13385095A JP13385095A JPH08327562A JP H08327562 A JPH08327562 A JP H08327562A JP 13385095 A JP13385095 A JP 13385095A JP 13385095 A JP13385095 A JP 13385095A JP H08327562 A JPH08327562 A JP H08327562A
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JP
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light
laser
metal plate
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linearly polarized
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JP13385095A
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English (en)
Inventor
Yoshiro Yamada
善郎 山田
Takao Miyazaki
孝雄 宮崎
Yuji Matoba
有治 的場
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速で走行する金属板の表面疵を光学的手段
によって検出する金属板表面疵検出方法及びその装置を
提供することを目的とする。 【構成】 レーザ光源1から放射されるレーザビームを
レーザ平行走査光学機器2で平行ビームを走査してハー
フミラー3に入射させ、その反射ビームをガラス板4に
設けたサバール板アレイ5に入射して互いに直交した振
動方向を有する互いに光軸のずれた平行な直交偏光ビー
ムを測定対象6に入射して、その反射光をハーフミラー
3、偏光板7及びフレネルレンズ8を通して光電変換素
子9に入射させて測定対象6の凹凸を検出する金属板表
面疵検出装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼板等の表面疵を検出
するための金属板表面疵検査方法及びその装置に関し、
詳しくは、高速で走行する鋼板の表面疵等の凹凸を光学
的手段によって検出する金属板表面疵検査方法及びその
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の鋼板の表面疵検査方法としては、
特開平4−268446号公報,特開平4−293
732号公報に開示されている。これらの資料では、鋼
板表面にレーザビームを照射して、その反射ビームが疵
によって散乱されることによって、レーザビームの反射
光量が変化することを利用して表面疵を検出するもので
ある。又、特開平4−177154号公報では、多数
の距離センサを鋼板の板幅方向に設置して、鋼板表面の
疵の凹凸を距離変化として直接検出する方法が開示され
ている。
【0003】一方、半導体分野におけるウエハの表面疵
を検査する装置では、ノルマスキプリズムを利用した微
分干渉計が利用されている。この種の技術に関しては、
例えば、D.L,Lesser, et al.“Quantitative surfa
ce topography by Nomarskireflection microscopy. I.
Theory ”J.Opt.Soc,Am.,Vol.69,
No.2,February 1979,P.357〜366
(文献)に記述されている。
【0004】又、半導体関連の公報としては、例えば
特開昭61−260211号公報がある。この公報に
開示された検査方法は、文献の記述内容と本質的には
同じであるが、光源に多波長の水銀灯やキセノン灯等の
光源を利用して測定対象の段差や凹凸によって発生する
位相差が波長の整数倍と半波長だけずれた時に生ずる感
度低下領域を除くようにしている。
【0005】以下、公報の自動異物検出方法について
図4及び図5に基づいて説明する。図4は微分干渉光学
系の原理図である。水銀灯やキセノン灯等の照明光11
を偏光子12、ハーフミラー13を介して、複屈折を起
こす結晶を用いたノルマスキプリズム14に照射して、
S偏光15とP偏光16の成分に分離し、光路AとBが
交わる点Cを対物レンズ17の焦点位置に一致させ、試
料基板18に対して同一方向から2つの光がD及びEに
照射される。DとEに段差19や異物21が存在する
と、戻り光に位相差が発生する。戻り光は、ノマルスキ
プリズムを通過した後、再び一つの光路に重なるため、
ハーフミラー13を介した後、検光子20で偏光波を合
成すると、光路A及びBを通過した光の間に干渉が起こ
る。この段差19により光の位相差が発生して干渉光の
強度が変わる。従って、干渉光強度を測定すれば、段差
19を検出することができる。
【0006】図5は異物検出装置をより具体的に示した
図であり、微分干渉光学系に光電変換素子を組み込んだ
ものである。半導体製造用のレチクルやマスク等の試料
基板1の異物の検出は、ペリクル枠3に異物防止膜2を
設けて行われる。複数の波長を有するランプ31の光を
レンズ32,偏光子12,レンズ33,ハーフミラー1
3を介してノマルスキプリズム14に入射させてS偏光
とP偏光の光路に分離して対物レンズ17に入射させ
る。対物レンズ17の後に、偏光素子41を置き、コリ
メータレンズ42の焦点をこの中心Gに重ねる。43は
ミラーであり、対物レンズ17の結像位置Fの共役点H
を試料基板1上に置き、偏光素子41を高速で往復運動
させながら、試料基板1を定速で動かして試料基板1を
広い面積にわたって検査するものである。
【0007】試料基板1からの戻り光は、対物レンズ1
7、ノマルスキプリズム14、ハーフミラー13を透過
してS偏光とP偏光とを合成する検光子20に戻る。検
光子20に通った干渉光の強度は、ハーフミラー34、
視野絞り35,35′、干渉フィルタ36,36′、光
電変換素子37,37′からなる検出ユニット38,3
8′によってそれぞれ検出される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、公報
及びには検出感度に問題がある。即ち、この検出方法
は、表面疵の横方向のサイズがレーザビームスポットサ
イズと同程度であり、疵の深さも波長に比べて大きな疵
の検出に対しては十分な検出感度を有するが、疵の横方
向のサイズがレーザビームスポットサイズに比べて1/
10以下と小さく、且つ、疵の深さも光の波長より小さ
な微小な疵に対しては、回折光量が小さくなるために検
出が困難である欠点を有する。因に、回折光強度は、疵
の深さの二乗と疵の面積に比例する特性がある。
【0009】このような欠点を解消する方法として、疵
の検出感度を高めるために、鋼板の表面粗さによって生
ずる定常的な回折パターンをマスキングし、回折光信号
を強調する対策が必要である。しかし、マスクのサイズ
を大きくすると今度は逆に、回折角の小さな大きな疵を
見落とすおそれがあるため、この方法では、感度向上を
図る対策としては限界がある。
【0010】次に、公報では、振動の影響によって精
度が低下する欠点がある。ミクロンオーダの疵を検出す
るためには、距離計のレーザビームを100μm以下ま
で絞り、且つ、対象の反射率も変化せず、対象振動もな
いことが前提とされる。しかしながら、鋼板等の表面疵
を検出する場合は、例えば鋼板のロール面上であっても
その振動は、±0.5〜0.7mmの振動が計測されて
いる。従って、表面疵の深さがミクロンオーダのものに
あっては距離測定を達成できないことは明らかである。
【0011】一方、文献及び公報に開示された微分
干渉計では、測定対象の数Å〜10Åの凹凸差を検知で
きると言われており、現在最も高感度な表面疵検出装置
として知られている。しかし、この検出方法では測定範
囲が広く採れない欠点がある。それは、1本の測定ビー
ムを互いに直交する振動波を有する二本の直線偏光ビー
ムに分岐するために、ノマルスキプリズムが用いられて
おり、これに起因している。このプリズムは、入射ビー
ムを二本の互いに直交する直線偏光ビームに分岐し、し
かも二本のビームはノマルスキプリズムを出射した後
に、交差する特性を持っている。
【0012】そのために測定距離変動の影響を避けるた
めに、ノマルスキプリズムを出射した後の二本のビーム
を対物レンズで平行ビームに変換して測定対象に照射す
るようにしている。微分干渉顕微鏡では、実際にこのよ
うな構成で使用されている。又、測定対象を広い範囲で
測定する場合には、顕微鏡ステージを機械的に走査する
ことによって対処する必要がある。
【0013】しかし、このような微分干渉計による検出
装置により、測定対象が高速走行する鋼板等の表面疵の
検出に適用しようとすると、従来の点測定方法では対処
できないことは明らかである。ところで、公報では測
定対象を拡大するための方策として、回転ミラーとコリ
メータレンズとを組み合わせた方式が述べられている。
しかし、この方式には以下のような問題点がある。
【0014】即ち、コリメータレンズ42による対物レ
ンズで二本の平行ビームに変換した場合、ビームの中心
線は平行になる。しかしながら、対物レンズ17を通し
て入射されるビーム自身はコリメートされていないため
に、測定対象の広い範囲を走査する場合には、光路長が
長くなり、ビーム径が拡大して分解能が低下するおそれ
がある。従って、従来の検出方法では、ビームが広がる
ことによって検出感度が低下し、微分干渉計が本来持つ
高分解能という特長が失われる欠点がある。
【0015】本発明は、上述のような課題に鑑みなされ
たものであり、高速で走行する鋼板等の金属板の表面疵
を光学的手段によって検出する金属板表面疵検出方法及
びその装置を提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされたものであり、第1の発明は、光源
からの光を偏光素子を用いて二本の互いに直交した振動
方向を有する互いに光軸のずれた平行な直線偏光ビーム
とし、測定対象に前記直線偏光ビームを走査して、前記
測定対象からの干渉光を含む戻り光によって前記測定対
象の表面凹凸を検出することを特徴とする金属板表面疵
検査方法である。
【0017】又、第2の発明は、レーザ光源からのレー
ザビームをサバール板に垂直に入射させて二本の互いに
直交した振動方向を有する互いに光軸のずれた平行な直
線偏光ビームとし、前記直線偏光ビームを測定対象に走
査して、前記測定対象からの干渉光を含む戻り光によっ
て前記測定対象の表面凹凸を検出することを特徴とする
金属板表面疵検査方法である。
【0018】又、第3の発明は、レーザ光源からのレー
ザビームをサバール板に垂直に入射させて二本の互いに
直交した振動方向を有する互いに光軸のずれた平行な直
線偏光ビームとし、前記直線偏光ビームを測定対象に走
査し、前記測定対象からの戻り光を分割して、一方の戻
り光から前記対象物の表面凹凸による微分干渉光量を検
出し、他方の戻り光から光量変動量を検出し、前記微分
干渉光量と前記光量変動量から前記測定対象の表面凹凸
を検出することを特徴とする金属板表面疵検査方法であ
る。
【0019】又、第4の発明は、レーザ光源と、前記レ
ーザ光源からのレーザビームを平行移動させて測定対象
に走査するビーム平行走査手段と、前記ビーム平行走査
手段によって走査されるレーザビームを二本の互いに直
交した振動方向を有する互いに光軸のずれた平行な直線
偏光ビームとするサバール板と、前記直線偏光ビームが
前記測定対象に照射され、その戻り光に含まれる微分干
渉光量から前記対象物の表面凹凸を検出する検出手段
と、を具備することを特徴とする金属板表面疵検査装置
である。
【0020】又、第5の発明は、レーザ光源と、前記レ
ーザ光源からのレーザビームが平行移動するように走査
するビーム平行走査手段と、前記ビーム平行走査手段か
ら放射されるレーザビームを二本の互いに直交した振動
方向を有する互いに光軸のずれた平行な直線偏光ビーム
とするサバール板と、前記サバール板から測定対象物に
レーザビームが入射され、その反射光である戻り光を分
割する光路分割手段と、前記光路分割手段によって分割
された一方の戻り光に含まれる微分干渉光量によって前
記対象物の表面凹凸を検出する第1検出手段と、前記光
路分割手段によって分割された他方の戻り光から反射光
量を検出する第2検出手段と、を具備することを特徴と
する金属板表面疵検査装置である。又、第6の発明は、
前記第4と第5の発明において、前記サバール板が透明
板に貼付されたサバール板アレイであることを特徴とす
る金属板表面疵検査装置である。
【0021】
【作用】本発明では、レーザ光源から発振したレーザビ
ームをビーム平行走査光学機器によって平行ビームとし
て高速に走査し、走査ビームは二本の互いに直交した振
動方向を有する互いに光軸のずれた平行な直線偏光ビー
ムとする偏光素子(サバール板)に垂直に入射されてい
る。測定対象に走査されるビームは、この偏光素子によ
って二本の平行ビームに分岐して測定対象に照射され、
測定対象からの戻り光(反射ビーム)は再び同じ光路を
逆進して、偏向素子を通過して、再び1本の光軸をもつ
反射ビームに合成されるようになされている。
【0022】1本の光軸をもつ戻り光(反射ビーム)は
偏光板を通過した後に、フレネルレンズによって集光さ
れ、光電変換素子等の検出手段によって電気信号に変換
される。偏光素子を通過した後の戻り光には、入射ビー
ムを2つに分岐して測定対象で反射した後に、再び1つ
のビームに構成されるまでの間の2つのビーム間の光路
差Δが干渉光として含まれる。つまり、測定点A,Bに
おいて僅かな表面凹凸差Δが存在すると、表面凹凸差Δ
が光量変調振幅Aω・(4πΔ/λ)(但し、Aは定
数,λはレーザ波長)として検出され、測定対象のすべ
ての表面の凹凸変化を検出することができるものであ
る。
【0023】次に、各請求項に作用について説明する
と、請求項1は、光源からの光を偏光素子によって二本
の互いに直交した振動方向を有する互いに光軸のずれた
平行な直線偏光ビームとして、直線偏光ビームを測定対
象表面に走査しており、請求項2では、光源としてレー
ザ光源を用い、このレーザ光源からのレーザビームをサ
バール板に垂直に入射させ、その直線偏光ビームを前記
測定対象に走査して、その出射レーザビームの前記測定
対象からの戻り光によって、振動しながら高速で移動す
る測定対象の表面凹凸(疵や異物)を検出する金属板表
面疵検査方法である。
【0024】又、請求項3は、レーザ光源からのレーザ
ビームをサバール板に垂直に入射させて二本の互いに直
交した振動方向を有する互いに光軸のずれた平行な直線
偏光ビームとし、その出射レーザビームを前記測定対象
に走査し、前記測定対象からの戻り光を分割して、一方
の戻り光から前記対象物の表面凹凸による微分干渉光量
を検出し、他方の戻り光からその光量変動量を検出し、
光量変動を相殺することによって、振動しながら高速で
移動する測定対象の表面凹凸を明確にすることができる
金属板表面疵検査方法である。
【0025】又、請求項4は、レーザ光源からのレーザ
ビームをサバール板によって二本の互いに直交した振動
方向を有する互いに光軸のずれた平行な直線偏光ビーム
とし、前記直線偏光ビームを測定対象表面に走査する走
査手段とを備えることによって、前記測定対象表面から
の戻り光から前記対象物の表面凹凸による微分干渉光量
を検出する検出手段で金属板表面疵検査装置であり、更
に、請求項5では、二本の互いに直交した振動方向を有
する互いに光軸のずれた平行な直線偏光ビームを測定対
象に照射して、その出射レーザビームの戻り光をハーフ
ミラーで分割して、一方の戻り光に含まれる微分干渉光
量によって前記対象物の表面凹凸を検出する第1検出手
段と、他方の戻り光の反射光量を検出する第2検出手段
とを具備するものであり、振動しながら高速で移動する
測定対象の微細な表面凹凸を検出することができる。更
に、請求項6ではサバール板を透明板(ガラス板)に多
数貼付してサバール板アレイとして鋼板等の広い面積の
測定対象に対応するものである。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基づき
説明する。図1は本発明の金属表面疵検出装置の一実施
例を示す図である。同図に於いて、1はレーザ光源、2
はレーザ平行走査光学機器、3はハーフミラー、4はガ
ラス基板、5はガラス基板4に設けられたサバール板ア
レイ(偏光素子)、7は偏光板、8はフレネルレンズ、
9は光電変換素子である。6は鋼板等の測定対象を示し
いる。尚、サバール板は、入射ビームを二本の互いに直
交する振動方向をもつ互いに光軸のずれた平行な直線偏
光ビームに分岐する光学特性を有するものであり、サバ
ール板アレイ5はガラス基板4に多数のサバール板を貼
付したものである。
【0027】レーザ光源1から照射されたレーザビーム
0 は、レーザ走査光学機器2によって平行移動しなが
ら走査するビームb1 に変換される。ビームb1 はビー
ムb 1mからビームb1Mの間を数10KHz以上で走査さ
れる。走査ビームb1 は、ハーフミラー3で反射した
後、ガラス基板4に貼り付けられたサバール板アレイ5
に垂直に入射される。ビームb1 はサバール板アレイ5
を通過した後に、二本の平行ビームb2 ,b3 に分岐さ
れる。ビームb2 ,b3 は測定対象6の位置A,Bに照
射された後、反射ビームr1 ,r2 は同じ光路を逆進す
る。そして、サバール板アレイ5を通過した後、戻り光
は再び1本の光軸をもつ反射ビームr3 に合成される。
その一部がハーフミラーを通過して偏光板7に入射され
る。偏光板7の透過方位角が、ビームr1 ,r2 の偏光
方位角と45°をなすように設定されている。
【0028】偏光板7を通過した後の反射光は、フレネ
ルレンズ8によって集光され、光電変換素子9で電気信
号に変換される。偏光板7を通過した後の戻り光には、
入射ビームb1 を2つに分岐して測定対象で反射した後
に、反射光r1 ,r2 は再び1つのビームr3 に構成さ
れるまでの間の2つのビーム間の光路差Δが干渉光とし
て含まれる。つまり、測定点A,Bにおいて僅かな凹凸
差Δが存在すると、その光路差Δの情報は、光量変調振
幅Aω・(4πΔ/λ)(但し、Aは定数,λはレーザ
波長)の形で検出される。従って、入射ビームb1 をb
1mからb1Mまでの間で平行に走査すれば測定対象の位置
1 ,P2 の間のすべての表面の凹凸変化を検出するこ
とができる。
【0029】次に、本発明に係る金属表面疵検出装置の
他の実施例について図3を参照して説明する。同図に於
いて、サバール板4と測定対象6の間に円筒レンズ10
を設け、反射光量の集光率を高めた実施例である。レー
ザ平行走査光学機器2は回転ミラー2aと放物面鏡2b
で形成されている。レーザ光源1から発振されるレーザ
ビームは高速で回転する回転ミラー2aに入射され、そ
の反射光が放物面鏡2bを介して平行レーザビームとし
てハーフミラー3aに入射される。ハーフミラー3aは
レーザ平行走査光学機器2から放射される平行ビームを
折り曲げて測定対象6側に照射される。ハーフミラー3
bはハーフミラー3aを通過した戻り光を分割する機能
を有する。ハーフミラー3bによって分割された一方の
戻り光はフレネルレズ8a及び光電センサ9aを介して
光電変換素子9aに入力され、干渉光を含まない光量が
検出される。又、他方の戻り光は偏光板7,フレネルレ
ズ8bを介して光電変換素子9bに入力され、干渉光を
含む光量が検出される。
【0030】図3の実施例は、光電変換素子9a,9b
によって、干渉光を含まない光量信号Irと干渉光を含
む光量信号Iint を検出し、光量信号Irと光量信号I
intとの比較が行えるようにしたものである。このよう
に光量信号Irと光量信号Iint を検出することによ
り、例えば、戻り光の反射率のみが変化する場合は、光
量信号Ir,Iint の比を算出することによって、測定
対象6の表面凹凸(疵等)による信号のみを検出するこ
とができる。
【0031】又、円筒レンズ10は、ビームの走査方向
には曲率を持たないものであり、即ち、レンズ効果を示
さないものを用いる。円筒レンズ10と測定対象との距
離は、円筒レンズ10の焦点距離に一致させることがで
きる。
【0032】図3は、上記実施例によって鋼板表面の疵
を検出した出力結果を示している。同図に示すように、
高速で移動する金属板の表面凹凸(疵)に応じてピーク
が発生する。このピークのレベルを所定の閾値で判定す
ることによって鋼板等の金属板の品質上問題となる疵を
検出することができる。
【0033】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、検出感度が高感度である微分干渉技術を広い範囲を
測定対象とする鋼板等の金属板に用いたものであり、サ
バール板等の偏光素子を用いて平行光を測定対象に高速
で走査して、測定対象である鋼板表面の微細な凹凸
(疵)を高精度に検出することにより、広い面積を有す
る鋼板等の凹凸(疵)を検出できる効果を奏するもので
ある。
【0034】又、本発明によれば、干渉光を発生させる
二本のプローブビームとして平行に移動するレーザビー
ムを用いているために、測定対象との距離が変化しても
測定に悪影響を与えることがない利点があり、即ち、走
行中の鋼板が振動している場合であってもその影響を受
け難い特長を有し、鋼板等の金属板の表面凹凸(疵)の
検出精度が向上する効果を奏するものである。
【0035】又、本発明によれば、干渉光を発生させる
光路が測定対象に照射する照射光路と同一であるので、
外乱による出力のドリフトの影響を受け難いものであ
り、環境温度変化が大きく、振動が大きい場所における
オンライン計測に適した検出方法及び装置を提供できる
利点がある。更に、サバール板をガラス等の透明部材に
貼り付けものであり、光学系の温度による影響を受け難
い利点であり、検出精度を向上させることができる効果
を奏するものである。
【0036】又、本発明によれば、サバール板をガラス
板等に多数貼付することによってサバール板アレイとす
ることにより鋼板等の広い面積を有する測定対象に対応
することができる効果を奏するものである。又、円筒レ
ンズを用いることによって、集光率を一層高めることで
きるので検出感度を高めることができる効果を奏するも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る金属表面疵検出方法及び装置の一
実施例を示す図である。
【図2】本発明に係る金属表面疵検出方法及び装置の他
の実施例を示す図である。
【図3】本発明に係る金属表面疵検出装置の検出結果を
示す図である。
【図4】従来の微分干渉光学機器による異物検出装置の
一例を示す図である。
【図5】従来の微分干渉光学機器による異物検出装置の
他の例を示す図である。
【符号の説明】
1 レーザ 2 レーザ平行走査光学機器 2a 回転ミラー 2b 放物面鏡 3 ハーフミラー(光路分割手段) 3a,3b ハーフミラー(光路分割手段) 4 ガラス基板 5 サバール板アレイ(偏光素子) 6 測定対象物 7 偏光板 8 フレネルレンズ 8a,8b フレネルレンズ 9 光電変換素子 9a,9b 光電変換素子 10 円筒レンズ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板表面疵検査方法に於いて、 光源からの光を偏光素子を用いて二本の互いに直交した
    振動方向を有する互いに光軸のずれた平行な直線偏光ビ
    ームとし、測定対象に前記直線偏光ビームを走査して、
    前記測定対象からの干渉光を含む戻り光によって前記測
    定対象の表面凹凸を検出することを特徴とする金属板表
    面疵検査方法。
  2. 【請求項2】 金属板表面疵検査方法に於いて、 レーザ光源からのレーザビームをサバール板に垂直に入
    射させて二本の互いに直交した振動方向を有する互いに
    光軸のずれた平行な直線偏光ビームとし、前記直線偏光
    ビームを測定対象に走査して、前記測定対象からの干渉
    光を含む戻り光によって前記測定対象の表面凹凸を検出
    することを特徴とする金属板表面疵検査方法。
  3. 【請求項3】 金属板表面疵検査方法に於いて、 レーザ光源からのレーザビームをサバール板に垂直に入
    射させて二本の互いに直交した振動方向を有する互いに
    光軸のずれた平行な直線偏光ビームとし、前記直線偏光
    ビームを測定対象に走査し、前記測定対象からの戻り光
    を分割して、一方の戻り光から前記対象物の表面凹凸に
    よる微分干渉光量を検出し、他方の戻り光から光量変動
    量を検出し、前記微分干渉光量と前記光量変動量から前
    記測定対象の表面凹凸を検出することを特徴とする金属
    板表面疵検査方法。
  4. 【請求項4】 金属板表面疵検査装置に於いて、 レーザ光源と、前記レーザ光源からのレーザビームを平
    行移動させて測定対象に走査するビーム平行走査手段
    と、前記ビーム平行走査手段によって走査されるレーザ
    ビームを二本の互いに直交した振動方向を有する互いに
    光軸のずれた平行な直線偏光ビームとするサバール板
    と、前記直線偏光ビームが前記測定対象に照射され、そ
    の戻り光に含まれる微分干渉光量から前記対象物の表面
    凹凸を検出する検出手段と、を具備することを特徴とす
    る金属板表面疵検査装置。
  5. 【請求項5】 金属板表面疵検査装置に於いて、 レーザ光源と、前記レーザ光源からのレーザビームが平
    行移動するように走査するビーム平行走査手段と、前記
    ビーム平行走査手段から放射されるレーザビームを二本
    の互いに直交した振動方向を有する互いに光軸のずれた
    平行な直線偏光ビームとするサバール板と、前記サバー
    ル板から測定対象物にレーザビームが入射され、その反
    射光である戻り光を分割する光路分割手段と、前記光路
    分割手段によって分割された一方の戻り光に含まれる微
    分干渉光量によって前記対象物の表面凹凸を検出する第
    1検出手段と、前記光路分割手段によって分割された他
    方の戻り光から反射光量を検出する第2検出手段と、を
    具備することを特徴とする金属板表面疵検査装置。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5に記載の金属板表面疵検
    査装置に於いて、 前記サバール板が透明板に貼付されたサバール板アレイ
    であることを特徴とする金属板表面疵検査装置。
JP13385095A 1995-05-31 1995-05-31 金属板表面疵検査方法及びその装置 Withdrawn JPH08327562A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001027611A (ja) * 1999-07-13 2001-01-30 Lasertec Corp 欠陥検査装置
KR101859019B1 (ko) * 2017-11-15 2018-06-27 주식회사 동성테크 금속소재 표면검사장치

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