JPH08320921A - ポインティングシステム - Google Patents

ポインティングシステム

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JPH08320921A
JPH08320921A JP12624095A JP12624095A JPH08320921A JP H08320921 A JPH08320921 A JP H08320921A JP 12624095 A JP12624095 A JP 12624095A JP 12624095 A JP12624095 A JP 12624095A JP H08320921 A JPH08320921 A JP H08320921A
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Tetsuo Yoshida
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 操作者の位置自由度や操作性が高い、ドロー
イングモードか否か等の指示も容易にできるポインティ
ングデバイスを実現する。 【構成】 表示手段101によって、表示ビデオ信号の
画像がスクリーン30に表示される。このようなスクリ
ーン上の表示画像の任意位置が、操作者によって、指示
棒状体40を介して指示される。このようなスクリーン
面の像が、撮像手段102によって撮像される。そし
て、特定領域抽出手段100が、この撮像ビデオ信号に
基づいて、指示棒状体に関する少なくとも2個以上の領
域情報(40及び45についての情報)を抽出し、指示
ポイント検出手段100が、抽出された1以上の領域情
報から、指示棒状体による指示ポイント座標を得る。ま
た、接触検出手段100が、抽出された2以上の領域情
報から、指示棒状体とスクリーン面との接触、非接触を
検出し、制御信号として出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポインティングシステム
に関し、特に、表示面から離れた位置からの指示を取込
めると共に、ドローイング機能にも容易に対応できるよ
うにしたものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コンピュータのディスプレイ面に
対するポインティングデバイスとしてはマウスやキーボ
ードが用いられ、ディスプレイ面上の位置を直接指し示
すことが要求される場合にはタッチパネルやライトペン
等のポインティングデバイスが用いられていた。
【0003】ところで、プレゼンテーション等の複数の
人が同時に表示内容を目視するような場合には、大画面
のテレビジョン画面やビデオプロジェクタが利用され、
このようなディスプレイ面に対しては、ディスプレイ面
から離れた位置から、ディスプレイ面上のポイントを指
示する利用形態が多い。このような環境下では、タッチ
パネルやライトペン等のポインティングデバイスを用い
ることはできず、ワイヤレスのマウスやキーボードをポ
イントデバイスとして用いて実現することになる。しか
し、マウスやキーボードを用いる場合には、その操作の
ための台が必要であり、プレゼンテーション等を行なっ
ている際には、プレゼンタの位置の制約を与える。
【0004】そのため、操作者の位置自由度を高めるこ
とができるポインティングデバイスが望まれている。
【0005】従来、このような操作者の位置自由度を高
めることができるポインティングデバイスとして、特開
平6−153280号公報に記載のリモコン装置が提案
されている。図2は、かかるリモコン装置の構成を示す
ものである。
【0006】このリモコン装置は、大きくは、送信側の
リモコン送信部と、受信側の受信・信号処理部とから構
成されている。
【0007】リモコン送信部のキー入力部11の電源ス
イッチが押下されると、制御IC12はRGB発光部1
0からRGB原色信号を等強度で同一方向に向けて発光
させる。ここで、RGB発光部10内の各原色信号に対
応した発光素子の配置と、受信・信号処理部のRGBセ
ンサ1の各原色信号に対応した受光素子の配置とは、リ
モコン送信部が左右上下に移動された場合に、各原色信
号に対応した受光素子の受光量が異なるようになされて
いる。そのため、A/D変換部2を介した3原色信号の
受光量レベルの成分比を、制御部7が演算部4によって
計算させた後、予めメモリ3に格納されている成分比と
移動情報(方向及び量)又は位置情報との対応データを
参照することにより移動情報又は位置情報を得、これに
応じて、制御部7がキャラゼネ5を駆動して表示画面6
上のカーソル等のマーカを移動させる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記リ
モコン装置は、各原色信号に対応した受光素子のレベル
変化とリモコン送信部の左右上下の移動量との関係を操
作者が完全に習得するのは容易ではなく、バー表示の音
量等の単純な選択ならば実用的であるが、ディスプレイ
面全体を移動範囲とするようなポインティングデバイス
としては、所定位置にマーカを到達させる操作が容易で
はなく、操作性上不十分である。
【0009】また、リモコン送信部の向きは、基本的に
はRGBセンサに向けられ、マーカの位置から離れてい
るので、プロジェクタスクリーン面等を対象とした場合
には操作し難いものである。すなわち、ビデオプロジェ
クタの場合には、マーカが表示されるスクリーン面に対
向するプロジェクタ本体に向けて送信しなければならな
い。さらに、操作者はRGBセンサに向けて送信するこ
とを要し、受信側構成の位置が制約されてしまう。
【0010】さらに、上記リモコン装置は、ポインティ
ング機能の実現だけを対象としており、表示画像上の文
章にマークを残したり、重ね書きしたりするドローイン
グ機能には対応できない。そのため、このようなリモコ
ン装置を利用してドローイング機能を実現しようとする
と、ポインティングデバイスとしての当該リモコン装置
とは別個の装置によらなければならない。例えば、ディ
スプレイ装置へのビデオ信号を発生するパーソナルコン
ピュータがドローイング機能をサポートしなければなら
ない。また、リモコン送信部に、マーカを単に移動させ
る操作か、移動軌跡を残すドローイングの操作かを区別
する制御スイッチ等を設けなければならない。
【0011】そのため、大きなディスプレイ面(スクリ
ーン面)であっても、操作者の位置自由度や操作性が高
い、ドローイングモードか否かの指示も容易にできるポ
インティングデバイスが望まれている。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本発明のポインティングシステムは、(A) 表示ビデ
オ信号を電気/光変換してそのビデオ信号の画像をスク
リーンに表示させる表示手段と、(B) スクリーン上の位
置を指示するための指示棒状体と、(C) スクリーン面を
撮像対象とし、撮像ビデオ信号を出力する撮像手段と、
(D) 撮像ビデオ信号に基づいて、指示棒状体に関する少
なくとも2個以上の領域情報を抽出する特定領域抽出手
段と、(E) 抽出された1以上の領域情報から、指示棒状
体による指示ポイント座標を得る指示ポイント検出手段
と、(F) 抽出された2以上の領域情報から、指示棒状体
とスクリーン面との接触、非接触を検出する接触検出手
段とを有することを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明のポインティングシステムにおいては、
表示手段によって、表示ビデオ信号の画像がスクリーン
に表示される。このようなスクリーン上の表示画像の任
意位置が、操作者によって、指示棒状体を介して指示さ
れる。
【0014】このようなスクリーン面の像が、撮像手段
によって撮像される。そして、特定領域抽出手段が、こ
の撮像ビデオ信号に基づいて、指示棒状体に関する少な
くとも2個以上の領域情報を抽出し、指示ポイント検出
手段が、抽出された1以上の領域情報から、指示棒状体
による指示ポイント座標を得る。また、接触検出手段
が、抽出された2以上の領域情報から、指示棒状体とス
クリーン面との接触、非接触を検出し、制御信号として
出力する。
【0015】従って、スクリーン面が大きな画面であっ
ても、操作者の任意位置からの自然な指示操作に応じた
指示ポイントの情報を電子化できると共に、指示棒状体
をスクリーン面に接触させるか否かという簡単な操作で
少なくとも1個の制御信号(例えばドローイングオンオ
フ信号)を生成させることができるようになる。
【0016】
【実施例】
(A)第1実施例 以下、本発明によるポインティングシステムを、ビデオ
プロジェクタ表示システムに適用した第1実施例を図面
を参照しながら詳述する。
【0017】(A−1)第1実施例の空間的な要素配置 この第1実施例のポインティングシステムは、ポインテ
ィングシステム本体ユニット100と、表示制御ユニッ
ト20と、スクリーン(表示画面)30と、指示棒40
とを構成要素としている。ポインティングシステム本体
ユニット100は、ビデオプロジェクタ101及びポイ
ンティング検出用のビデオカメラ102を備えている。
【0018】ポインティングシステム本体ユニット10
0内において、パーソナルコンピュータ等でなる表示制
御ユニット20からのビデオ信号に対して、適宜ドロー
イング軌跡信号を重畳し、ビデオプロジェクタ101か
らスクリーン30に照射させる。これにより、表示制御
ユニット20からのビデオ信号の画像がスクリーン30
に表示されると共に、ドローイング表示モードであれば
ドローイング軌跡34も表示される。また、指示棒40
の陰影45もスクリーン30に現われる。例えば、カラ
ー撮像のポインティング検出用ビデオカメラ102は、
このようなスクリーン30の画像を撮像する。ポインテ
ィングシステム本体ユニット100内においては、後述
する構成によって、このような撮像画像から、指示棒4
0の先端位置や、指示棒40の先端がスクリーン30に
接していること等を捕らえて、表示制御ユニット20か
らのビデオ信号に、ドローイング軌跡の信号を適宜重畳
して、スクリーン30にドローイング軌跡34を表示さ
せる。
【0019】(A−2)ポインティングシステム本体ユ
ニット100の詳細構成 図3は、ポインティングシステム本体ユニット100の
内部詳細構成を示すブロック図である。
【0020】ポインティングシステム本体ユニット10
0は、大きくは、表示処理部100Aと、ポインティン
グ検出部100Bとから構成されている。
【0021】表示処理部100Aにおいて、ビデオ入力
コネクタJ1を介した表示制御ユニット20からのビデ
オ信号VS3は、ドローイング重畳部150に与えられ
る。ドローイング重畳部150は、ポインティング検出
部100Bからの信号に基づいて、このビデオ信号VS
3に、ドローイング軌跡を適宜重畳し、重畳処理後のビ
デオ信号VS1をビデオプロジェクタ101に与える。
ビデオプロジェクタ101には、他の回路部分より高圧
の電源電圧PSが供給されている。ビデオプロジェクタ
101は、入力ビデオ信号VS1を映像光に変換してス
クリーン30に照射させる。
【0022】ポインティング検出部100Bにおいて、
ポインティング検出用ビデオカメラ102は、スクリー
ン30を含む画像をビデオ信号VS2に変換するもので
あり、得られたビデオ信号VS2を、デジタル化回路1
03に与えるものである。
【0023】なお、詳細構成の図示は省略しているが、
ビデオプロジェクタ101の対物レンズとビデオカメラ
102の対物レンズとは連動してフォーカシングやズー
ムを実現する機構になっており(図3の符号ZZZはこ
のことを表している)、照射画像と撮像画像との良好な
対応を確保するようになっている。
【0024】デジタル化回路103は、入力されたビデ
オ信号VS2をデジタル信号に変換すると共に、水平、
垂直の同期信号等をビデオ信号VS2から分離するもの
である。デジタル化回路103は、分離した同期信号s
を、ポインティング検出部100B内の各部に供給し、
また、デジタル化したビデオデータdを、前フレーム用
フレームメモリ104、動き検出回路105及び先端座
標検出回路107に与える。
【0025】フレームメモリ104は、1フレーム遅延
回路として機能するものであり、デジタル化回路103
から出力されているビデオデータdに同期して、その1
フレーム前の同一画素位置のビデオデータdpを動き検
出回路105及び背景メモリ回路106に出力するもの
である。
【0026】動き検出回路105は、相前後するフレー
ムの同一画素データ間の差分絶対値を閾値と比較して変
動があった画素の座標を推定し、変動の有無を表す動き
検出信号mを背景メモリ回路106に与えるものであ
る。
【0027】背景メモリ回路106は、動き検出信号m
が変動なしを示している画素に係るフレームメモリ10
4からのビデオデータ(画素データ)dpを書込むと共
に、動き検出信号mが変動ありを示している画素につい
てはビデオデータdpの書込みを禁止するものである。
すなわち、背景メモリ回路106は、撮像画像の背景を
表す背景データbgを格納するものである。この背景デ
ータbgは、先端座標検出回路107に与えられる。
【0028】先端座標検出回路107は、現ビデオデー
タdと背景データbgとのフレーム間差分(d−bg)
を含む画像処理により、指示棒40の先端位置の座標デ
ータ、すなわち指示ポイントの座標データxyと、指示
棒40の陰影45の先端位置の座標データijを検出す
るものである。指示ポイントの座標データxyは、先端
座標変動判定回路108、先端座標間距離判定回路12
0に与えられると共に、コネクタCN1を介して表示制
御ユニット(例えばパーソナルコンピュータ)20に与
えられる。一方、指示棒40の陰影45の先端位置の座
標データijは、先端座標間距離判定回路120に与え
られる。
【0029】先端座標間距離判定回路120は、入力さ
れた2種類の座標データxy及びijの距離を求め、そ
の算出距離を閾値と比較することを通じて、指示棒40
がスクリーン30に接しているか(閾値より小)否か
(閾値より大)を判定するものである。この第1実施例
の場合、指示棒40がスクリーン30に接していること
をドローイング軌跡の描画条件としており、先端座標間
距離判定回路120は、接触、非接触を表す信号をドロ
ーイングオンオフ信号drとして、表示処理部100A
のドローイング重畳部150に与える。ドローイングオ
ンオフ信号drはまた、先端座標変動判定回路108に
与えられる。
【0030】先端座標変動判定回路108は、コネクタ
CN2を介して、表示制御ユニット20と双方向に制御
データc2を授受できるようになされている。先端座標
変動判定回路108は、指示ポイントの座標データxy
の時間的変動を検出するものである。時間的な変動とし
ては、「一定時間静止」、「小刻みに変動する」、「V
字状に変動する」、「○状に変動する」等があり、それ
ぞれ特定の制御内容に対応付けられている。なお、2個
の静止時間にはさまれたこれら変動軌跡の識別には、座
標データ群から軌跡を捕らえるオンライン文字認識技術
等に適用されている軌跡特定方法を適用すれば良い。ま
た、軌跡の認識のもととなる制御データ(登録変動パタ
ーン等)は、表示制御ユニット20から適宜与えられて
登録されるようになされている。
【0031】この先端座標変動判定回路108は、大き
くは、3個の機能を担っている。
【0032】第1は、指示ポイントの静止を検出したと
きには、背景メモリ回路106に更新禁止信号c1を与
えてその更新を禁止させることである。かかる処理を実
行しない場合には、背景データbgに指示棒40やその
陰影45のデータも含まれ、先端座標検出回路107に
おける検出精度が低下する恐れがあるので、更新を禁止
する。
【0033】第2は、ドローイング重畳部150に対す
る各種信号を生成する。ドローイングオンオフ信号dr
がオンを指示しているときに与えられた指示ポイントの
座標データを、表示処理部100Aにおけるビデオ信号
(VS3又はVS1)の座標系での座標データc3に変
換してドローイング重畳部150に与える。指示ポイン
トの時間的変動がドローイング軌跡表示の表示色の変更
を指示している場合には、そのドローイング色信号cs
をドローイング重畳部150に与える。指示ポイントの
時間的変動がドローイング軌跡の消去を指示している場
合には、その消去信号crをドローイング重畳部150
に与える。なお、表示色変更や消去を指示する時間的変
動は、特定形状であっても良く、また、特定座標におけ
る所定時間の静止であっても良い。
【0034】第3は、表示制御ユニット20に対する各
種信号を生成する。例えば、所定時間静止している場合
には、マウスがクリックされたと同様なデータを表示制
御ユニット20に与えたり、時間的変動軌跡が特定形状
の場合には、マウスがダブルクリックされたと同様なデ
ータを表示制御ユニット20に与えたりする。
【0035】(A−2−1)動き検出回路105 図4は、上述した動き検出回路105の詳細構成を示す
ものである。動き検出回路105は、第1及び第2の空
間フィルタ200及び201、差分絶対値回路202、
閾値比較回路203、2個のフレーム遅延回路204及
び205、論理積回路206から構成されている。
【0036】現フレーム及び前フレームのビデオデータ
(処理対象の画素データ)d及びdpはそれぞれ、対応
する空間フィルタ200及び201によって、周辺画素
データを用いた空間周波数帯域の制限処理が施されて、
ノイズの影響やタイミングの揺れ等の影響が軽減され
る。差分絶対値回路202は、かかる処理後の現フレー
ム及び前フレームの画素データの差分絶対値を算出して
閾値比較回路203に与える。閾値比較回路203は、
この差分絶対値を所定の閾値と比較し、画素単位にフレ
ーム間の相関を評価し、動いた画素に対しては“0”、
静止領域の画素に対しては“1”なる判定結果mnを出
力する。この判定結果mnは、2個のフレーム遅延回路
204及び205の縦続接続段に入力され、これによ
り、連続する3フレーム分の判定結果(mn)が取出さ
れて論理積回路206に入力される。論理積回路206
は、連続する3フレーム分の判定結果(mn)を正論理
の論理積処理して、動き検出信号mとして出力する。
【0037】以上のように、空間フィルタ200及び2
01を用いているのでノイズ等の悪影響を受けずに動き
検出できると共に、連続する3フレームの検出結果の論
理積をとっているので、確実に動かない画素のタイミン
グにおいてのみ静止を表す動き検出信号mを出力するこ
とができる。
【0038】(A−2−2)先端座標検出回路107及
び先端座標間距離判定回路120 上述したように、この第1実施例においては、指示棒4
0がスクリーン30面に接触しているか否かをドローイ
ングのオンオフ指令情報として利用している。そして、
指示棒40がスクリーン30面に接触しているか否かを
指示棒40の先端座標(指示ポイント)と指示棒陰影4
5の先端座標の距離によって、判定している。
【0039】ここではまず、指示棒40の先端座標(指
示ポイント)と指示棒陰影45の先端座標の距離によっ
て、指示棒40がスクリーン30面に接触しているか否
かを判定できることを、図5を参照しながら説明する。
【0040】図5において、ビデオプロジェクタ101
の光源位置Lとビデオカメラ102の視点Vとを結ぶ線
分(その長さをpとする)が、スクリーン30面に平行
になるように(距離をmとする)、ポインティングシス
テム本体ユニット100が置かれている。スクリーン3
0面より距離gだけ前に位置する指示棒40の実際の先
端Rはビデオカメラ102の視点Vから見ると、スクリ
ーン30上のNなる位置に見える。一方、指示棒陰影4
5の先端位置Sは、ビデオプロジェクタ101の光源位
置Lと実際の指示棒先端位置Rとを結ぶ直線とスクリー
ン30面との交差位置になる。ここで、ビデオカメラ1
02の視点Vから見た指示棒先端位置Nと、指示棒陰影
45の先端位置Sとの距離eについては、3角形V−L
−Rと3角形N−S−Rとが相似形であることから、下
記(1) 式が成立する。
【0041】 p:e=(m−g):g e=p・g/(m−g) …(1) ここで、pは既知の値であり、mはgよりかなり大きい
ので(ビデオプロジェクタ101の対物レンズ位置情報
を利用して既知の値としても処理できる)、eとgとに
単調増加関係(ほぼ比例)が成立している。すなわち、
ビデオカメラ102の視点Vから見た指示棒先端位置N
と、指示棒陰影45の先端位置Sとの距離eを捕らえる
ことにより、距離gがほぼ0であるか(接触)否か(非
接触)を検出できる。
【0042】このようにドローイングのオンオフ指令を
識別できるようにすべく、先端座標検出回路107は、
指示棒先端位置(指示ポイント)Nの座標データxyだ
けでなく、指示棒陰影先端位置Sの座標データijをも
検出するようにしている。
【0043】図6は、先端座標検出回路107の内部構
成を示す機能ブロック図である。なお、一部ソフトウェ
ア処理が利用されており、ソフトウェア処理からは複数
の機能が融合されて行なわれているが、ここでは、説明
の簡単化のために、明確に分けた機能ブロック図で説明
する。
【0044】図6において、先端座標検出回路107
は、基本表示映像領域識別回路300、指示棒映像抽出
回路301、指示棒陰影像抽出回路302、基本表示映
像領域座標検出回路303、指示棒映像座標検出回路3
04、指示棒陰影像座標検出回路305、座標発生回路
306、指示棒先端座標特定回路307、指示棒陰影先
端座標特定回路308、指示棒先端座標変換回路309
及び指示棒陰影先端座標変換回路310から構成されて
いる。
【0045】基本表示映像領域識別回路300は、背景
メモリ回路106からの背景データbgから、ビデオカ
メラ101による撮像領域中の中央部のほぼ長方形の表
示映像領域(ラスタ領域)を識別して、ビデオデータd
と同期した識別信号aaを出力する。
【0046】指示棒映像抽出回路301は、背景メモリ
回路106からの背景データbg及び前フレームのビデ
オデータdpから、指示棒40の映像領域rrを抽出す
る。同様に、指示棒陰影像抽出回路302は、背景メモ
リ回路106からの背景データbg及び現フレームのビ
デオデータdから、指示棒陰影45の映像領域ssを抽
出する。
【0047】座標発生回路306は、デジタル化回路1
03からの同期信号sを基準に、ビデオデータdのタイ
ミングに対応した座標データを発生し、基本表示映像領
域座標検出回路303、指示棒映像座標検出回路304
及び指示棒陰影像座標検出回路305に出力する。
【0048】基本表示映像領域座標検出回路303は、
指示棒映像抽出回路301からの識別信号aaを受け
て、座標発生回路306からの座標データを基準とし
て、表示映像領域の座標データacoを作成する。同様
に、指示棒映像座標検出回路304及び指示棒陰影像抽
出回路305はそれぞれ、指示棒40の映像領域rr及
び指示棒陰影45の映像領域ssを、指示棒映像座標デ
ータrco及び指示棒陰影像座標データscoに変換す
る。
【0049】指示棒先端座標特定回路307は、棒状の
座標集合でなる指示棒映像座標データrcoと、表示映
像領域の座標データacoとから、指示棒先端の座標デ
ータrpcoを得る。同様に、指示棒陰影像先端座標特
定回路308は、棒状の座標集合でなる指示棒陰影像座
標データscoと、表示映像領域の座標データacoと
から、指示棒陰影像先端の座標データspcoを得る。
【0050】指示棒先端座標変換回路309は、撮像系
での座標系に従う指示棒先端座標データrpcoを、表
示映像領域座標データacoに基づいて、表示映像領域
内での相対座標データxyに変換して出力する。同様
に、指示棒陰影先端座標変換回路310は、撮像系での
座標系に従う指示棒陰影像先端座標データspcoを、
表示映像領域座標データacoに基づいて、表示映像領
域内での相対座標データijに変換して出力する。
【0051】このような両座標データxy及びijが与
えられる先端座標間距離判定回路120(図3参照)
は、これら入力座標データxy及びijから上記(1) 式
に従う距離eを得て、この距離eを閾値距離と比較する
ことで、指示棒40のスクリーン30面に対する接触、
非接触を判定する。なお、表示映像領域における相対座
標データに変換する前の座標データrpco及びspc
oを先端座標間距離判定回路120に与えて、指示棒4
0のスクリーン30面に対する接触、非接触を判定させ
るようにしても良い。この場合には、指示棒陰影先端座
標変換回路310は不要となる。
【0052】次に、指示棒映像抽出回路301及び指示
棒陰影像抽出回路302の動作について補足説明する。
【0053】両検出回路301及び302は、基本的に
は差分演算回路であり、背景データbgと前フレームの
ビデオデータdpとの差分から動いた部分の映像を抽出
する。差分データには、ビデオデータと同期して動く映
像の領域において振幅の変化があり、静止領域では両者
のレベルが非常に近いために差分はほぼ0になると考え
られる。
【0054】ここで、対象とする動く映像は指示棒40
及び指示棒の陰影像45であり、差分絶対値をある閾値
と比較して棒状の連続した画素の集合を検出し、孤立し
た検出座標を対象から除去し、隣接する検出画素間を補
充することにより、画素の集合から棒状の画像を生成す
る。このようにすることにより、2種類の棒状画像が生
成される。しかし、陰影像45は背景映像より暗いので
ビデオデータの値が小さいことから、陰影像45に対す
る差分データ(すなわち遅延ビデオデータより背景ビデ
オデータを引いて得られるた差分データ)においては、
負の成分が多くなる。この性質を利用して陰影像45の
棒状領域を指示棒40の棒状領域と区別する。この区別
に従って、指示棒映像抽出回路301は指示棒映像の棒
状領域に対応して、指示棒陰影像抽出回路302は陰影
像の棒状領域に対応して、それぞれビデオデータに同期
したタイミングで指示棒及びその陰影像の領域を示すデ
ータrr及びssを出力する。
【0055】なお、以上では、輝度レベルの相違で2種
類の棒状領域を区別する考え方を示したが、指示棒40
を特定色に選定し、陰影像は黒成分画像となることとの
カラー成分の相違を利用して2種類の棒状領域を識別す
るようにしても良い。
【0056】次に、このようにして得られた指示棒40
の映像領域データ、及び、指示棒の陰影像45の領域デ
ータと、背景映像(表示映像領域)とから、指示棒先端
座標と指示棒陰影像先端座標とを求める方法について、
図7及び図8を参照しながら具体的に説明する。
【0057】まず、基本表示映像領域座標検出回路30
3が実行する背景データdpから基本表示映像領域の識
別信号aaを生成する方法について、図7を用いて説明
する。図7(A)において、ビデオカメラ102の有効
撮陰影領域401内に、ビデオプロジェクタ101によ
り照射された表示映像領域(ラスタ領域)402が存在
する。今、ある水平走査ライン406の輝度レベル(背
景データbgのレベル)Lbgを検討してみる。ここ
で、図7(B)がその輝度レベルの時間変化(水平方向
での位置変化)を示している。ビデオデータdpの水平
有効画素の開始タイミング(左端)Htfs 及び終了タイ
ミング(右端)Htfe は、同期信号sとのタイミング関
係が定まっているため、基準となるタイミングである。
全体の撮像領域401の中に存在する長方形に近い形状
の基本表示映像領域402は、ビデオ光線が照射されて
いる領域であるので、ビデオ信号VS1の内容によって
変動したとしても、その他の領域より輝度レベルは高
い。そのため、基本表示映像領域402を識別するため
の閾値Th1を定めて、この閾値Th1を越える輝度レ
ベルの最左端のタイミングHtds 及び最右端のタイミン
グHtde を検出して、その水平走査ライン406におけ
る水平方向の表示映像領域の境界座標とする。
【0058】垂直方向の検出についても、同様の方法
で、基本表示映像領域402の上側及び下側の境界の対
応する水平走査ラインを検出し、ライン番号を対応させ
ることができる。
【0059】表示映像領域(ラスタ領域)402が撮像
領域401内であってその中央部に位置するように、ビ
デオカメラ102のレンズ等の選択や調節がなされてい
るため、以上のような方法によって、輝度レベルが周辺
より高い長方形に近い表示映像領域402を困難なく検
出することができる。
【0060】次に、各先端座標特定回路307、308
による棒状の座標集合でなる座標データから、その先端
の座標データを特定する方法について説明する。
【0061】上述した図7(A)に示すように、指示棒
の映像領域404及び指示棒陰影の映像領域440の先
端位置は、指示機能から考えて、表示映像領域402の
内部にあり、また、表示に影響しない位置に操作者が位
置して指示するので、指示棒の映像領域404及び指示
棒陰影の映像領域440の基本軸線(細線化された場合
の座標データ群に対応する)は、表示映像領域402の
周囲のいずれかの境界線と交差する。このような性質を
利用して先端座標を決定している。
【0062】図8は、表示映像領域と棒状領域(指示棒
映像領域又は指示棒陰影像領域)との関係を、8パター
ンに分類して示したものである。表示映像領域と棒状領
域とは、上述したように交差しているので、共通する座
標が存在する。
【0063】図8(A)及び(B)は、棒状領域が右上
り及び左上りの相違はあるが、表示映像領域と棒状領域
との交差点が、表示映像領域の下辺Bにある場合であ
る。この場合には、棒状領域の最上位置を先端と検出す
る。図8(C)及び(D)は、棒状領域が右上り及び左
上りの相違はあるが、表示映像領域と棒状領域との交差
点が、表示映像領域の右辺Rにある場合であり、この場
合には、棒状領域の最左位置を先端と検出する。図8
(E)及び(F)は、棒状領域が右上り及び左上りの相
違はあるが、表示映像領域と棒状領域との交差点が、表
示映像領域の左辺Lにある場合であり、この場合には、
棒状領域の最右位置を先端と検出する。図8(G)及び
(H)は、棒状領域が右上り及び左上りの相違はある
が、表示映像領域と棒状領域との交差点が、表示映像領
域の上辺Tにある場合であり、この場合には、棒状領域
の最下位置を先端と検出する。
【0064】図8では、棒状領域が右上り及び左上りま
でを考慮して8パターンに分類して示したが、上述のよ
うに、交差位置に基づいた4パターンの分類で先端座標
を特定することができる。
【0065】なお、表示映像領域は、ビデオプロジェク
タ101及びスクリーン30間の距離等によってその大
きさや形状が変化するので、上述したように、先端座標
データを表示映像領域内での位置に正規化(相対化)す
る必要がある。
【0066】(A−2−3)ドローイング重畳部150
の詳細構成 図9は、ドローイング重畳部150の詳細構成を示すブ
ロック図であり、この図9を参照しながらドローイング
重畳部150を詳細に説明する。
【0067】図9において、ドローイング重畳部150
は、ビデオデータ選択用のアナログスイッチ501、ド
ローイング表示メモリ回路(その制御構成を含む)50
2、カラーパレット回路503、タイミング発生回路5
04、及び、黒レベル検出回路505から構成されてい
る。
【0068】アナログスイッチ501には、表示制御ユ
ニット(パーソナルコンピュータ)20からのビデオ信
号VS3(ここではアナログ信号を想定しているがビデ
オプロジェクタ部101の構成によってはデジタル信号
であっても良い)における3原色信号R、G、Bが一方
の選択入力端子に与えられると共に、他方の選択入力端
子には、カラーパレット回路503が出力したドローイ
ング用の3原色信号DR、DG、DBが与えられる。さ
らに、アナログスイッチ501には、選択制御信号とし
て、ドローイング表示メモリ回路502から出力された
ドローイング選択信号dgが与えられる。かくして、こ
のアナログスイッチ501からは、ドローイング軌跡上
のタイミングでドローイング用の3原色信号DR、D
G、DBを選択し、その他のタイミングで表示制御ユニ
ット20からの3原色信号R、G、Bを選択してビデオ
プロジェクタ101に与える。
【0069】なお、表示制御ユニット20からの水平駆
動信号HD及び垂直駆動信号VDは、当該ドローイング
重畳部150をそのまま通過してビデオプロジェクタ1
01に与えられる。
【0070】また、表示制御ユニット20からの水平駆
動信号HD及び垂直駆動信号VDは、タイミング発生回
路504に与えられる。タイミング発生回路504は、
これら駆動信号(同期信号)に基づいて、垂直ブランキ
ング期間をとらえて垂直ブランキング期間信号bltを
黒レベル検出回路505に与えると共に、上記駆動信号
に基づいて、1フレーム内での画素位置情報を得て画素
位置信号rtを表示メモリ回路502に与える。
【0071】黒レベル検出回路505は、垂直ブランキ
ング期間信号bltがその期間を指示しているタイミン
グでの3原色信号R、G、Bが表しているレベル(黒レ
ベル)を検出してその情報BLをカラーパレット回路5
03に与え、カラーパレット回路503は、自己が発生
する3原色信号DR、DG、DB3の基準となる黒レベ
ルが、その黒レベル信号BLと一致するようにクランプ
動作して基準レベルを内部修正する。このようにして、
表示制御ユニット20からのビデオ信号VS3と、カラ
ーパレット回路503からのビデオ信号との色調整が実
行されている。
【0072】なお、表示制御ユニット20からの映像信
号が、3原色信号ではなく、複号映像信号であれば、黒
レベル検出回路505部分はペデスタルレベル検出回路
に置き換わる。また、デジタル映像信号が与えられる場
合には、かかる処理構成は省略できる。
【0073】ドローイング表示メモリ回路502には、
ポインティング検出部100Bからのドローイングオン
オフ信号dr、ドローイング座標データc3、ドローイ
ング軌跡消去信号cr、ドローイング色信号csが与え
られる。
【0074】ドローイング表示メモリ回路502は、ド
ローイングオンオフ信号drがオンを指示してときに与
えられたドローイング座標データc3に基づいて、記憶
しているフレーム内の所定画素をオン設定する(dg)
と共に、その直前に与えられたドローイング色信号cs
の表示色dcをそのドローイング座標データc3に対応
させてを格納する。
【0075】また、ドローイング表示メモリ回路502
は、ドローイング軌跡消去信号crが与えられたときに
は、格納している全てのドローイング座標データc3及
びその表示色dcを消去する。
【0076】ドローイング表示メモリ回路502は、タ
イミング発生回路504から画素位置信号rtが与えら
れる毎に、その画素がオン設定されているか否かを判定
し、オン設定されているときには、有意なドローイング
選択信号dgをアナログスイッチ501に与えると共
に、その画素に割り当てられている表示色信号dcをカ
ラーパレット回路503に出力する。
【0077】以上のような各部構成でなるドローイング
重畳部150によって、ドローイング軌跡が所望の表示
色でスクリーン30上に表示される。
【0078】(A−3)第1実施例の動作 次に、第1実施例の動作を説明する。ビデオプロジェク
タ101によって、所定の画像がスクリーン30上に映
写される。この際に、操作者が指示棒40を用いて、表
示内容の所定の位置を指示していると、ビデオカメラ1
02が撮像したビデオ信号VS2には、映写された表示
内容だけでなく指示棒40やその陰影45の映像も含ま
れる。
【0079】このようなビデオ信号VS2は、デジタル
化回路103によってデジタル信号に変換される。そし
て、フレームメモリ104によって遅延された前フレー
ムのビデオデータdpと現フレームのビデオデータdと
によって、動き検出回路105が動領域と静止領域とを
弁別し、この弁別結果に基づいて、背景メモリ回路10
6は、静止領域のビデオデータdp(ビデオデータdで
あっても良い)に対してのみ更新動作を行なう。
【0080】このようにして得られた指示棒40やその
陰影45の映像を含まない背景データbgと、指示棒4
0やその陰影45の映像を含む現フレームのビデオデー
タdとの相違に基づいて、先端座標検出回路107によ
って、指示棒40の先端座標データ(指示ポイント)x
yと、その陰影45の先端座標データijとが得られ
る。
【0081】これらの両先端座標データxy及びijの
距離が、先端座標間距離判定回路120によって求めら
れ、閾値と比較されて、指示棒40のスクリーン30へ
の接触、非接触を表すドローイングオンオフ信号drが
得られる。
【0082】先端座標検出回路107からの指示ポイン
トの座標データxyは、先端座標変動判定回路108に
よって、その時間的変動内容が判定される。例えば、そ
の時間変動が、表示制御ユニット20(例えばパーソナ
ルコンピュータ)に対する制御内容であれば、そのこと
を表す信号が表示制御ユニット20に与えられる。
【0083】表示制御ユニット20には、指示ポイント
の座標データxyも与えられており、この指示ポイント
の座標データxyと、与えられた制御内容とに基づい
て、表示制御ユニット20は、適宜処理を実行する。
【0084】例えば、アイコンを含むメニュー画像のビ
デオ信号VS3を表示処理部100Aに与えて表示させ
ている状態において、ポインティングシステム本体ユニ
ット100(そのポインティング検出部100B)か
ら、所定のアイコン位置の指示ポイントの座標データx
yと、その指示ポイントで指示棒40が所定時間以上静
止していることを表す制御内容が与えられると、表示制
御ユニット20はそのアイコンが選択されたと認識して
そのアイコンに対応した処理を実行する。
【0085】また、先端座標変動判定回路108は、指
示ポイントの静止を検出したときには、背景メモリ回路
106に更新禁止信号c1を与えてその更新を禁止させ
て、背景データbgに指示棒40やその陰影45のデー
タが含まれることを禁止させる。
【0086】先端座標変動判定回路108は、ドローイ
ングオンオフ信号drがオンを指示しているときに与え
られた指示ポイントの座標データを、表示処理部100
Aにおけるビデオ信号(VS3又はVS1)の座標系で
の座標データc3に変換してドローイング重畳部150
に与える。さらに、指示ポイントの時間的変動がドロー
イング軌跡表示の表示色の変更やドローイング軌跡の消
去を指示している場合には、そのことを指示する信号を
ドローイング重畳部150に与える。
【0087】ドローイング重畳部150においては、表
示画素位置が、ドローイング軌跡上の位置になると、表
示制御ユニット20からのビデオ信号を、所定の表示色
のドローイングビデオ信号に置き換えてビデオプロジェ
クタ101に与えて、スクリーン30上にドローイング
軌跡34を表示させる。
【0088】(A−4)第1実施例の効果 (1) 以上のように、第1実施例によれば、単なるスクリ
ーン上に投影された映像上のポイントを指示棒で指示
し、その撮像画像を画像処理して指示ポイントを電子化
するので、操作者は、指示ポイントを視覚的に容易に確
認できると共に、特別の操作技術の訓練を要することな
く自然な態様でしかも片手で指示でき、操作性が非常に
高い。このように、操作性が良好であるため、不特定の
人が操作者となることができる。
【0089】(2) また、第1実施例によれば、操作者
は、ポインティングシステム本体ユニットの位置を意識
することなくスクリーン面に向かって操作でき、この点
でも操作性が高いと共に、操作時の位置自由度も高い。
【0090】(3) さらに、第1実施例によれば、指示ポ
イントの時間的変動に所定の制御内容を任意に割り当て
られるようにすると共に、その時間的変動の判定回路を
設けたので、単に指示ポイントを電子化するだけでな
く、操作制御内容等も電子化して出力でき、これによ
り、インタラクティブな操作も可能になり、使い勝手が
格段的に高くなっている。
【0091】(4) さらにまた、第1実施例によれば、指
示棒映像及び指示棒陰影像抽出のための背景メモリ回路
を設け、動きのない領域のみを書き換えて、この静止領
域のみでなる背景データを基準にして指示棒映像領域等
を抽出するようにしたので、抽出精度が高く、その結
果、指示ポイント等の指示情報の精度をかなり高くする
ことができる。
【0092】(5) また、第1実施例によれば、表示映像
領域を識別して、その領域内の相対座標として指示ポイ
ントを出力するので、投影画像の上下で拡大率が異なる
ような表示映像領域の形状が歪む場合等においても、妥
当な座標データを得ることができる。
【0093】(6) さらに、第1実施例によれば、ビデオ
プロジェクタとビデオカメラの対物レンズを連動させて
いるので、フォーカシングやズームを個別に行なうこと
は不要であり、この点でも使い勝手が良好である。
【0094】(7) さらにまた、第1実施例によれば、ビ
デオプロジェクタの光源の光学的位置とビデオカメラの
視点が異なるように配置しているので、ビデオカメラ視
点からスクリーン上に見える指示棒と指示棒の陰影は、
指示棒がスクリーン面に接して置かれない限り決して同
一に重なって見えることはなく、指示棒先端座標と指示
棒陰影像の先端座標との距離により、指示棒先端のスク
リーンとの接触状況を確実に検出することができる。
【0095】(8) また、第1実施例によれば、抽出した
指示棒映像領域及び指示棒陰影像領域に基づいて、指示
棒のスクリーン面の接触、非接触を検出してドローイン
グオンオフを判定すると共に、ドローイング重畳部を設
けたので、ドローイング機能をも担えるシステムを構築
でき、しかも、単なるポインティングとドローイングの
切替えを容易に行なうことができる。
【0096】(9) さらに、第1実施例によれば、指示ポ
イントの時間的変動に所定のドローイング制御内容を割
り当て、その時間的変動の判定回路を設けたので、ドロ
ーイング軌跡の消去や表示色の変更等の操作も容易に実
行することができる。
【0097】(B)第2実施例 次に、本発明によるポインティングシステムの第2実施
例を図面を参照しながら詳述する。
【0098】この第2実施例のポインティングシステム
は、第1実施例とは異なり、大型のCRTディスプレイ
や背面から投影するプロジェクションディスプレイ等の
表示システムを対象としている。そのため、表示処理部
(第1実施例の100Aに相当)と、ポインティング検
出部(第1実施例の100Bに相当)とは空間上離間し
て設置されている。
【0099】このような表示システムにおいては、指示
棒の陰影がスクリーン(CRTディスプレイが適用され
ているとしてもこの第2実施例の説明ではスクリーンと
呼ぶ)面に生じない。第2実施例は、指示棒の陰影がな
くても、指示棒とスクリーン面との接触状況の検出を可
能にしたものである。そのため、表示実行部としてビデ
オプロジェクタ(101)を適用しているか否かによっ
ては第1実施例の表示処理部と内部構成は異なるが、そ
の表示処理部には特徴はない。
【0100】そこで、以下では、第2実施例のポインテ
ィング検出部について詳述することとする。
【0101】まず、図10を用いて、この第2実施例に
おける指示棒とスクリーン面との接触状況の検出原理に
ついて説明する。
【0102】図10において、この第2実施例において
は、かかる検出を行なうために、2個のビデオカメラ1
02−1及び102−2を用いている。これら2個のビ
デオカメラ102−1及び102−2は、それらの視点
位置V1及びV2が所定距離qだけ離間されて例えば上
下に設置されている。また、両視点位置V1及びV2を
結ぶ線分がスクリーン30面に所定距離m1だけ離間し
て平行になるように設置されている。なお、ビデオカメ
ラ102−1及び102−2の撮像領域が、例えば垂直
方向について一致するように示したように(T〜B)、
同一になるように、その撮像方向が固定されている。
【0103】スクリーン30面に対して距離fだけ離間
している指示棒の先端位置Rは、一方のビデオカメラ1
02−1からの視点位置V1からはスクリーン30面の
位置N1として撮像され、他方のビデオカメラ102−
2からの視点位置V2からはスクリーン30面の位置N
2として撮像され、これら位置N1及びN2間には距離
e1だけの隔たりがある。
【0104】ここで、3角形V1−V2−Rと3角形N
1−N2−Rとは相似形であるので、距離e1と、距離
fとの間には下記(2) 式の関係が成立する。
【0105】 q:e1=(m1−f):f e1=q・f/(m1−f) …(2) ここで、qは既知の値であり、m1はfよりかなり大き
いので(ビデオカメラの対物レンズ位置情報を利用して
既知の値としても処理できる)、e1とfとに単調増加
関係(ほぼ比例)が成立している。すなわち、両ビデオ
カメラ102−1及び102−2の視点V1及びV2か
ら見た指示棒先端位置N1及びN2間の距離e1を捕ら
えることにより、距離fがほぼ0であるか(接触)否か
(非接触)を検出できる。
【0106】図11は、このような接触検出原理が適用
されている第2実施例のポインティング検出部の、先端
座標変動判定回路(図3の符号108参照)だけを除い
た構成を示す機能ブロック図である。なお、図11では
各ブロックが明確に分離されているように示している
が、これは説明の簡単化のためであり、複数のブロック
の処理が融合して実行される構成もあり得る。
【0107】各デジタル化回路600−1、600−2
はそれぞれ、対応するビデオカメラ102−1、102
−2からのビデオ信号の映像信号成分をデジタル信号v
d1、vd2に変換するものである。なお、一方のデジ
タル化回路600−1は、同期信号syを分離抽出し、
他方の処理系のビデオカメラ102−2の外部同期モー
ド端子にその同期信号syを与えて、両ビデオカメラ1
02−1及び102−2からのビデオ信号を同期化させ
るようにしている。
【0108】可変シフト回路601、フレーム間相関判
定回路602及び試行動きベクトル発生回路603は、
両デジタル化回路600−1及び600−2からのビデ
オデータvd1及びvd2の空間的な位置合わせを信号
処理により行なうものである。すなわち、フレーム間相
関判定回路602がビデオデータvd1と、ビデオデー
タvd2に対応したシフトビデオデータcvd2のフレ
ーム相関を検出し、その検出信号dqの変化を見なが
ら、試行動きベクトル発生回路603が試行動きベクト
ル信号mcvを可変シフト回路601に与えて、可変シ
フト回路601がビデオデータvd2の空間位置を平行
移動したビデオデータcvd2を出力し、このような処
理を繰返すことにより、ビデオデータvd1とのフレー
ム相関が最も高いシフトビデオデータcvd2を得るも
のである。
【0109】フレーム間相関判定回路602は、このよ
うな探索が終了したときには、空間的な位置合わせがな
されたビデオデータvd1とシフトビデオデータcvd
2との間で、差分絶対値が所定閾値より大きい画素位置
を認識して、その画素位置以外の画素位置にのみ更新を
認める背景更新信号sfを背景メモリ回路604に与え
る。
【0110】この背景メモリ回路604には、ビデオデ
ータvd1が入力されており、背景メモリ回路604
は、背景更新信号sfが更新を許容している画素位置の
ビデオデータvd1を書き込む。このようにして、画素
相関がない指示棒の映像領域等を除いた背景のビデオデ
ータbgが背景メモリ回路604に格納される。
【0111】これ以降の処理系は、第1実施例とほぼ同
様である。異なる点は、ビデオカメラ102−2に係る
ビデオデータcvd1における指示棒映像を、第1実施
例における指示棒の陰影映像と同様に取り扱っている点
である。
【0112】座標発生回路605は、デジタル化回路6
00−1からの同期信号syを基準に、ビデオデータv
d1(従ってcvd2)のタイミングに対応した座標デ
ータを発生し、基本表示映像領域座標検出回路607、
第1及び第2の指示棒映像座標検出回路610−1及び
610−2に出力する。
【0113】基本表示映像領域識別回路606は、背景
メモリ回路604からの背景データbgから、ビデオカ
メラ102−1(102−2)による撮像領域中の中央
部のほぼ長方形の表示映像領域(ラスタ領域)を識別し
て、ビデオデータvd1及びcvd2と同期した識別信
号aaを出力する。
【0114】第1の差分演算回路608−1は、背景メ
モリ回路604からの背景データbg及びデジタル化回
路600−1からのビデオデータvd1の画素単位の差
分を演算し、第1の指示棒映像抽出回路609−1は、
その差分出力に基づいて、指示棒の映像領域rr1を抽
出する。同様に、第2の差分演算回路608−2は、背
景メモリ回路604からの背景データbg及び可変シフ
ト回路601からのビデオデータcvd1の画素単位の
差分を演算し、第2の指示棒映像抽出回路609−2
は、その差分出力に基づいて、指示棒の映像領域rr2
を抽出する。
【0115】基本表示映像領域座標検出回路607は、
基本表示映像領域識別回路606からの識別信号aaを
受けて、座標発生回路605からの座標データを基準と
して、表示映像領域の座標データacoを作成する。同
様に、第1及び第2の指示棒映像座標検出回路610−
1及び610−2はそれぞれ、指示棒の映像領域rr1
及びrr2を、指示棒映像座標データrco1及びrc
o2に変換する。
【0116】第1及び第2の指示棒先端座標特定回路6
11−1及び611−2はそれぞれ、棒状の座標集合で
なる指示棒映像座標データrco1、rco2と、表示
映像領域の座標データacoとから、指示棒先端の座標
データrpco1、rpco2を得る。
【0117】指示棒先端座標変換回路612は、撮像系
での座標系に従う指示棒先端座標データrpco1を、
表示映像領域座標データacoに基づいて、表示映像領
域内での相対座標データxyに変換して出力する。
【0118】先端座標間距離判定回路120は、2個の
指示棒先端の座標データrpco1及びrpco2間の
上記(2) 式に従の距離e1を得て、この距離e1を閾値
距離と比較することで、指示棒のスクリーン30面に対
する接触、非接触を表すドローイングオンオフ信号dr
を出力する。
【0119】以下、第2のビデオデータvd2の座標を
平行移動させて、ちょうど2系統のビデオデータの大部
分がぴったりと一致する遅延量を推定する回路構成60
1〜603の動作について補足説明する。
【0120】試行動きベクトル発生回路603は、あら
ゆる大きさと方向の平行移動を試すために、試行動きベ
クトルmcvを発生する。それぞれの試行動きベクトル
の発生毎に、その試行動きベクトルにより可変シフト回
路601のシフト量(平行移動量)を制御する。試行毎
にこの可変シフト回路601からのビデオデータcvd
2と、第1のビデオデータvd1とはフレーム間相関判
定回路602に入力され、フレーム間相関判定回路60
2は、両ビデオデータの画素単位での差分電力(例えば
差分2乗)を算出し、予め設定した中央部(この場合、
ビデオデータvd1が基準となる)の固定面積の差分電
力総和を歪み量dgとして試行動きベクトル発生回路6
03に出力する。なお、中央部を用いるのは撮像領域が
一致しない場合、周囲画素間の差分は大きくなるためで
ある。
【0121】この歪み量dgが大きいほど相関度が低い
ことを意味しており、試行動きベクトル発生回路603
は、この歪み量dgの値を試行動きベクトルと対応させ
て評価し、最も歪み量dgの小さい試行動きベクトルを
最終的なベクトルとして決定し、可変シフト回路601
のシフト量(平行移動量)を固定する。
【0122】次に、シフト量が固定された状態で、画素
単位の両ビデオデータ間の差分電力をある閾値と比較し
て、相関の高い場合に有意な背景更新信号sfを背景メ
モリ回路604に書込み制御信号として出力する。
【0123】有意な背景更新信号sfの画素に対しての
み背景メモリ回路604の書換えを許可することによ
り、背景メモリ回路604には、映像が動く動かないの
みならず、2系統のビデオデータのぴったり一致した画
素のみ、すなわち表示画面上の映像だけが格納されたこ
とになる。
【0124】従って、この第2実施例のポインティング
システムによれば、上記第1実施例の効果(1) 〜(6) 及
び(9) と同一の効果を奏すると共に、さらに以下の効果
を得ることができる。
【0125】第2実施例によれば、2個のビデオカメラ
の視点が異なるように配置しているので、2個のビデオ
カメラ視点からスクリーン上に見える指示棒は、指示棒
がスクリーン面に接して置かれない限り決して同一に重
なって見えることはなく、2個の指示棒先端座標間の距
離により、指示棒先端のスクリーンとの接触状況を確実
に検出することができる。
【0126】また、第2実施例によれば、抽出した2個
の指示棒映像領域に基づいて、指示棒のスクリーン面の
接触、非接触を検出してドローイングオンオフを判定す
ると共に、ドローイング重畳部を設けたので、ドローイ
ング機能をも担えるシステムを構築でき、しかも、単な
るポインティングとドローイングの切替えを容易に行な
うことができる。
【0127】さらに、第2実施例によれば、ビデオカメ
ラを2個用いて近接した2つの視点からのビデオデータ
を用いることができるようにして、表示ディスプレイ面
が、投影スクリーン面であってもCRTディスプレイ面
等であっても良く、適用可能な表示ディスプレイの種類
を多様にすることができる。
【0128】さらにまた、第2実施例によれば、スクリ
ーン面よりも離れた物体を動きと関係なく抽出できるた
め、第1実施例と異なり、表示映像が動画像であっても
さらには指示棒の動きが静止した場合でも影響を受けな
い。また、スクリーン面上の映像と離れた物体が確実に
分離できるため、仮に、ビデオプロジェクタでスクリー
ン上に投影した映像を用いるような環境においても、指
示棒の陰影も人物の陰影も表示画面上の映像として指示
棒と区別でき、指示棒の抽出性能に悪影響を与えない。
【0129】(C)他の実施例 (1) 第1及び第2実施例においては、ビデオプロジェク
タやビデオカメラ等がポインティングシステム専用のも
のを示したが、既存のビデオプロジェクタやオーバヘッ
ドプロジェクタ等の表示装置に、ビデオカメラ等をアダ
プタとして取り付けることによってシステムを構成して
も良い。
【0130】(2) 第1及び第2実施例においては、指示
棒とスクリーン(CRTディスプレイ面等を含む)との
接触、非接触情報をドローイングのオンオフ情報として
用いるものを示したが、接触、非接触情報を他の制御情
報として利用するシステムであっても良い。
【0131】(3) 表示処理構成は、上記各実施例のもの
に限定されず、その特徴構成を適用できるものであれば
任意である。例えば、オーバーヘッドプロジェクタ構成
やフラットディスプレイ構成等であっても良い。オーバ
ーヘッドプロジェクタ構成であっても、その原稿載置面
上にパーソナルコンピュータ等で制御される透過形の液
晶パネルを適用した場合には、ドローイング機能を実現
できる。フラットディスプレイ構成において、接触、非
接触情報をポイント指示がなされたか否かとして利用す
るようにすれば、直接的な指示によるインタラクティブ
操作のインタフェース技術として有効である。特許請求
の範囲における「スクリーン」の用語は、表示面を意味
し、フラットディスプレイ構成等の表示面も含むもので
ある。
【0132】なお、スクリーンと、表示処理部のビデオ
信号の電気/光変換部との距離が大きい程、本発明シス
テムを適用した効果はより大きい。例えば、ホームシア
ター用のビデオプロジェクタ等の場合には、上記距離が
大きいので、本発明システムの適用効果は大きい。
【0133】(4) 第1及び第2実施例においては、ドロ
ーイング重畳部を表示処理部内に設けたものを示した
が、表示制御ユニット(例えばパーソナルコンピュー
タ)内にドローイング重畳部を設けるようにしても良
い。同様に、先端座標変動判定回路も表示制御ユニット
(例えばパーソナルコンピュータ)内に設けるようにし
ても良い。
【0134】(5) 第1及び第2実施例においては、ドロ
ーイング軌跡の重畳をアナログ的に行なうものを示した
が、デジタル的に行なうようにしても良い。この場合に
は、黒レベル検出回路等は不要となる。また、ドローイ
ング軌跡の重畳も、表示ビデオ信号に対するドローイン
グビデオ信号の置き換えだけでなく、合成によって実現
するものであっても良い。
【0135】(6) 第1及び第2実施例においては、背景
メモリ回路に格納されている背景データの見直しを常時
行なうものを示したが、例えば、表示制御ユニットから
のビデオ信号(表示画像)の変更情報を取込んで、変更
された直後の撮像画像を背景メモリ回路に格納させて利
用するようにしても良い。
【0136】(7) ビデオカメラは、カラー撮像用のも
の、白黒撮像用のものに限定されないことは勿論であ
り、さらには、特定色だけを通過させる色フィルタを前
面に有するものであっても良い。また、その個数も上記
各実施例のものに限定されない。例えば、第1実施例に
おけるビデオカメラを2台以上、第2実施例におけるビ
デオカメラを3台以上として、指示ポイント座標を複数
得てその平均座標を最終的な指示ポイント座標とするよ
うにしても良い。また、第2実施例の場合、2個のビデ
オカメラからのビデオ信号に基づいて、2個の指示ポイ
ント座標を得て、その平均座標を最終的な指示ポイント
座標とするようにしても良い。
【0137】(8) 第1実施例の動き検出回路や、第2実
施例の試行動きベクトル発生回路や可変シフト回路等
に、1フレームを縦横に分割したブロック単位に処理す
るものを適用し、全体フレームの動きを推定するように
しても良い。このようにすると、動画像符号化用の既存
の動き推定LSIを適用し得る。
【0138】(9) 第1及び第2実施例においては、指示
棒として直線的なものを示したが、曲線的なものであっ
ても良い。また、先端が、丸、4角、星形等の特定形状
を有するものであっても良い。この場合には、上記各実
施例の先端座標(指示ポイント)の特定方法に加えて、
又は、代えて、パターンマッチングによる先端座標の特
定方法も利用できる。さらには、先端に高輝度又は所定
色の発光体を取り付けたり、先端部の色だけを変えたり
したものであっても良い。また、人間の腕が指示棒の代
りであっても良い。この場合にも、領域の細線化処理等
によって指示棒と同様に取り扱うことができる。
【0139】(10)第1及び第2実施例においては、各種
閾値が固定値のものを示したが、ビデオカメラとスクリ
ーンとの距離を規定する対物レンズの位置等に応じて、
各種閾値を変更させるようなものであっても良い。
【0140】(11)第1及び第2実施例においては、表示
映像領域の情報を、一旦得た先端座標データを相対化さ
せるために利用するものを示したが、表示映像領域の情
報を、ビデオデータを所定の長方形に正規化させる情報
として用い、このようにして正規化されたビデオデータ
を画像処理するようにしても良い。
【0141】(12)ドローイングモードでなくても、指示
ポイントにマーカを表示するシステムであっても良い。
【0142】
【発明の効果】以上のように、本発明のポインティング
システムは、スクリーン上の位置を指示するための指示
棒状体と、スクリーン面を撮像対象とし、撮像ビデオ信
号を出力する撮像手段と、撮像ビデオ信号に基づいて、
指示棒状体に関する少なくとも2個以上の領域情報を抽
出する特定領域抽出手段と、抽出された1以上の領域情
報から、指示棒状体による指示ポイント座標を得る指示
ポイント検出手段と、抽出された2以上の領域情報か
ら、指示棒状体とスクリーン面との接触、非接触を検出
する接触検出手段とを有するので、大きなディスプレイ
面(スクリーン面)であっても、操作者の位置自由度や
操作性が高い、ドローイングモードか否か等の指示も容
易にできるポインティングデバイスを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例システムの各種要素の空間的な配置
図である。
【図2】従来に係るリモコン装置のブロック図である。
【図3】第1実施例のポインティングシステム本体ユニ
ットのブロック図である。
【図4】第1実施例の動き検出回路のブロック図であ
る。
【図5】第1実施例の接触判定方法の原理説明図であ
る。
【図6】第1実施例の先端座標検出回路のブロック図で
ある。
【図7】第1実施例の表示映像領域の抽出方法の説明図
である。
【図8】第1実施例の先端座標の特定方法の説明図であ
る。
【図9】第1実施例のドローイング重畳部のブロック図
である。
【図10】第2実施例システムの各種要素の空間的な配
置図である。
【図11】第2実施例のポインティングシステム本体ユ
ニットの要部構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
20…表示制御ユニット、30…スクリーン(表示
面)、34…ドローイング軌跡、40…指示棒、45…
指示棒陰影、100…ポインティングシステム本体ユニ
ット、101…ビデオプロジェクタ、102、102−
1、102−2…ビデオカメラ、103、600−1、
600−2…デジタル化回路、104…フレームメモ
リ、105…動き検出回路、106、604…背景メモ
リ回路、107…先端座標検出回路、108…先端座標
変動判定回路、120…先端座標間距離判定回路、60
1…可変シフト回路、602…フレーム間相関判定回
路、603…試行動きベクトル発生回路。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示ビデオ信号を電気/光変換してその
    ビデオ信号の画像をスクリーンに表示させる表示手段
    と、 上記スクリーン上の位置を指示するための指示棒状体
    と、 上記スクリーン面を撮像対象とし、撮像ビデオ信号を出
    力する撮像手段と、 撮像ビデオ信号に基づいて、上記指示棒状体に関する少
    なくとも2個以上の領域情報を抽出する特定領域抽出手
    段と、 抽出された1以上の領域情報から、上記指示棒状体によ
    る指示ポイント座標を得る指示ポイント検出手段と、 抽出された2以上の領域情報から、上記指示棒状体と上
    記スクリーン面との接触、非接触を検出する接触検出手
    段とを有することを特徴とするポインティングシステ
    ム。
  2. 【請求項2】 上記表示手段に与える表示ビデオ信号の
    経路に設けられたドローイング重畳手段をさらに備え、
    このドローイング重畳手段が、上記接触検出手段による
    検出結果を、ドローイング軌跡の描画を実行するか否か
    の指示信号として取込むことを特徴とする請求項1に記
    載のポインティングシステム。
  3. 【請求項3】 上記指示ポインティング検出手段からの
    指示ポインティング座標信号の時間的変動を、予め登録
    されている時間的変動パターンと照合し、合致する時間
    的変動パターンが検出されたときに、その時間的変動パ
    ターンに係る制御信号を出力する時間変動判定手段をさ
    らに有することを特徴とする請求項1又は2に記載のポ
    インティングシステム。
  4. 【請求項4】 上記時間変動判定手段が登録する時間的
    変動パターン及び制御信号の組み合わせが、外部から更
    新可能であることを特徴とする請求項3に記載のポイン
    ティングシステム。
  5. 【請求項5】 上記特定領域抽出手段が、撮像ビデオ信
    号における上記指示棒状体の映像領域の情報と、撮像ビ
    デオ信号における上記指示棒状体の陰影の映像領域の情
    報とを抽出し、 上記指示ポイント検出手段が、上記指示棒状体の映像領
    域情報から、上記指示棒状体による指示ポイント座標を
    得、 上記接触検出手段が、抽出された上記指示棒状体の映像
    領域情報と、上記指示棒状体の陰影の映像領域情報とか
    ら、上記指示棒状体と上記スクリーン面との接触、非接
    触を検出するものであることを特徴とする請求項1〜4
    のいずれかに記載のポインティングシステム。
  6. 【請求項6】 上記特定領域抽出手段が、 複数のフレームの撮像ビデオ信号を用いた動き検出によ
    り背景領域を検出する背景検出部と、 検出された背景領域の撮像ビデオ信号だけを格納する背
    景信号記憶部と、 撮像ビデオ信号と上記背景信号記憶部からの背景信号と
    の相違に基づいて、上記指示棒状体の映像領域の情報を
    抽出する指示棒状体領域抽出部と、 撮像ビデオ信号と上記背景信号記憶部からの背景信号と
    の相違に基づいて、上記指示棒状体の陰影の映像領域の
    情報を抽出する陰影領域抽出部とでなることを特徴とす
    る請求項5に記載のポインティングシステム。
  7. 【請求項7】 上記撮像手段が、同期撮像する第1及び
    第2の撮像部でなることを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれかに記載のポインティングシステム。
  8. 【請求項8】 上記特定領域抽出手段が、上記第1の撮
    像部からの第1の撮像ビデオ信号における上記指示棒状
    体の映像領域の情報と、上記第2の撮像部からの第2の
    撮像ビデオ信号における上記指示棒状体の映像領域の情
    報とを抽出し、 上記指示ポイント検出手段が、一方の上記指示棒状体の
    映像領域情報から、上記指示棒状体による指示ポイント
    座標を得、 上記接触検出手段が、2個の上記指示棒状体の映像領域
    情報から、上記指示棒状体と上記スクリーン面との接
    触、非接触を検出するものであることを特徴とする請求
    項7に記載のポインティングシステム。
  9. 【請求項9】 上記特定領域抽出手段が、 相関検出を利用して、第1及び第2の撮像ビデオ信号の
    空間的位置合わせを行なう撮像領域一致化部と、 空間的位置合わせがなされた第1及び第2の撮像ビデオ
    信号間において相関が一致レベルである背景領域を検出
    する背景検出部と、 検出された背景領域の撮像ビデオ信号だけを格納する背
    景信号記憶部と、 空間的位置合わせ後の第1の撮像ビデオ信号と上記背景
    信号記憶部からの背景信号との相違に基づいて、上記指
    示棒状体の映像領域の情報を抽出する第1の指示棒状体
    領域抽出部と、 空間的位置合わせ後の第2の撮像ビデオ信号と上記背景
    信号記憶部からの背景信号との相違に基づいて、上記指
    示棒状体の映像領域の情報を抽出する第2の指示棒状体
    領域抽出部とでなることを特徴とする請求項7又は8に
    記載のポインティングシステム。
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