JPH08319156A - 強誘電性磁器組成物 - Google Patents
強誘電性磁器組成物Info
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- JPH08319156A JPH08319156A JP7125030A JP12503095A JPH08319156A JP H08319156 A JPH08319156 A JP H08319156A JP 7125030 A JP7125030 A JP 7125030A JP 12503095 A JP12503095 A JP 12503095A JP H08319156 A JPH08319156 A JP H08319156A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 PbTiO3 およびPb(Fe1/3 N
b2/3 )O3 を基本成分とし、Pbの一部がCaまたは
Sbで、Tiの一部がMnで置換された強誘電性磁器組
成物であって、基本組成を式 (Pb1-x-y Cax Sb
2y/3) (Fe1/3 Nb2/3 ) a Mnb Ti1-a-b O3
(ただし0.10mol≦x≦0.30mol、0.01mol≦y
≦0.10mol、0.02mol≦a≦0.10mol、0.01mo
l≦b≦0.05mol)で表わされるものとする。 【効果】 圧電特性が良好で比誘電率が小さく、反共振
周波数の温度特性が小さくしかも耐熱性に優れ、低電圧
で分極可能な、厚みすべり振動を使用する表面実装用圧
電部品などの素子に好適な圧電磁器組成物となる。
b2/3 )O3 を基本成分とし、Pbの一部がCaまたは
Sbで、Tiの一部がMnで置換された強誘電性磁器組
成物であって、基本組成を式 (Pb1-x-y Cax Sb
2y/3) (Fe1/3 Nb2/3 ) a Mnb Ti1-a-b O3
(ただし0.10mol≦x≦0.30mol、0.01mol≦y
≦0.10mol、0.02mol≦a≦0.10mol、0.01mo
l≦b≦0.05mol)で表わされるものとする。 【効果】 圧電特性が良好で比誘電率が小さく、反共振
周波数の温度特性が小さくしかも耐熱性に優れ、低電圧
で分極可能な、厚みすべり振動を使用する表面実装用圧
電部品などの素子に好適な圧電磁器組成物となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はチタン酸鉛を主成分とす
る圧電磁器組成物である強誘電性磁器組成物に関し、特
に厚みすべり振動を使用する圧電磁器組成物を利用した
各種製品に好適な強誘電性磁器組成物に関するものであ
る。
る圧電磁器組成物である強誘電性磁器組成物に関し、特
に厚みすべり振動を使用する圧電磁器組成物を利用した
各種製品に好適な強誘電性磁器組成物に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】圧電磁器組成物である強誘電性磁器組成
物を利用した製品または圧電部品には、例えばセラミッ
クフィルタやセラミックレゾネータ・超音波応用振動子
・圧電ブザー・圧電点火ユニット・超音波モータ・圧電
ファン・圧電アクチュエーター・圧電センサなどがあ
る。
物を利用した製品または圧電部品には、例えばセラミッ
クフィルタやセラミックレゾネータ・超音波応用振動子
・圧電ブザー・圧電点火ユニット・超音波モータ・圧電
ファン・圧電アクチュエーター・圧電センサなどがあ
る。
【0003】これらのうち特に高周波セラミックレゾネ
ータなどの高周波用圧電素子にはPbTiO3 を主成分
とした強誘電性磁器組成物が利用されており、これにN
b2O3 やMnO2 などの金属酸化物、あるいはPb
(Nb2/3 Mg1/3 )O3 やPb(Nb2/3 Mn1/3 )
O3 などの複合ペロブスカイト酸化物を添加したり置換
することにより圧電特性の向上が図られている。
ータなどの高周波用圧電素子にはPbTiO3 を主成分
とした強誘電性磁器組成物が利用されており、これにN
b2O3 やMnO2 などの金属酸化物、あるいはPb
(Nb2/3 Mg1/3 )O3 やPb(Nb2/3 Mn1/3 )
O3 などの複合ペロブスカイト酸化物を添加したり置換
することにより圧電特性の向上が図られている。
【0004】このような強誘電性磁器組成物としては、
電気機械結合係数が大きく圧電特性に優れた材料とし
て、PbTiO3 −CaTiO3 −Pb(Sb1/2 Nb
1/2 )O3 系の磁器組成物などが提案されている。
電気機械結合係数が大きく圧電特性に優れた材料とし
て、PbTiO3 −CaTiO3 −Pb(Sb1/2 Nb
1/2 )O3 系の磁器組成物などが提案されている。
【0005】また例えば特開昭56−115584号には、(P
b1-a Caa )〔(Me1/2 Nb1/2 )x Ti1-x 〕O
3 系基本組成(ただしMeはIn・Fe・Sbのいずれ
か一種)でx=0.01〜0.10、a=0.05とし、副成分とし
てMnO・NiOおよびFe2 O3 の少なくとも一種を
0.05〜2.0 重量%含有させた酸化物圧電材料が開示され
ている。この材料によれば、第1に厚み方向の結合係数
Kt は50%以上の大きな値を示しながら広がり方向の結
合係数Kp は3〜5%と小さな値のため、高周波におけ
るスプリアスが小さく実用上有利となる。第2にPbの
一部をCaで置換しているため、焼成温度を低下させP
bTiO3 系材料の焼結性を向上させて表面波基板材料
に用いることのできるようなポアの少ない緻密な磁器が
得られるようになり、さらに分極が容易となり分極時の
放電破壊はほとんど起こらず安定に振動子を作製でき
る。第3にMnO・NiO・Fe2 O3 の少なくとも一
種を添加することにより、さらに焼結性・分極特性およ
び共振周波数の経時特性を向上させることができるとい
うものである。
b1-a Caa )〔(Me1/2 Nb1/2 )x Ti1-x 〕O
3 系基本組成(ただしMeはIn・Fe・Sbのいずれ
か一種)でx=0.01〜0.10、a=0.05とし、副成分とし
てMnO・NiOおよびFe2 O3 の少なくとも一種を
0.05〜2.0 重量%含有させた酸化物圧電材料が開示され
ている。この材料によれば、第1に厚み方向の結合係数
Kt は50%以上の大きな値を示しながら広がり方向の結
合係数Kp は3〜5%と小さな値のため、高周波におけ
るスプリアスが小さく実用上有利となる。第2にPbの
一部をCaで置換しているため、焼成温度を低下させP
bTiO3 系材料の焼結性を向上させて表面波基板材料
に用いることのできるようなポアの少ない緻密な磁器が
得られるようになり、さらに分極が容易となり分極時の
放電破壊はほとんど起こらず安定に振動子を作製でき
る。第3にMnO・NiO・Fe2 O3 の少なくとも一
種を添加することにより、さらに焼結性・分極特性およ
び共振周波数の経時特性を向上させることができるとい
うものである。
【0006】また特開昭63−182255号には、(Pb
1-a-b Aa Lab )〔(Me1/2 Nb1/2 )x Mny T
i1-x-y 〕O3 系基本組成(ただしAはSr・Ca・B
aのいずれか一種、MeはFe・Co・Niのいずれか
一種)でa+b=0.025 〜0.08、x≦0.03、y≦0.001
〜0.02とし、副成分としてSiO2 ・MgO・CrOの
少なくとも一種を 2.0モル%以下含有させた圧電磁器組
成物が開示されている。この材料によれば、Tiサイト
を置換することにより組成の分散不良を無くして均一な
組成の磁器を作製でき、それにより特性のバラツキや波
形の乱れ(スブリアスの発生)を防止できて、圧電特性
に優れた磁器組成物が得られるというものである。
1-a-b Aa Lab )〔(Me1/2 Nb1/2 )x Mny T
i1-x-y 〕O3 系基本組成(ただしAはSr・Ca・B
aのいずれか一種、MeはFe・Co・Niのいずれか
一種)でa+b=0.025 〜0.08、x≦0.03、y≦0.001
〜0.02とし、副成分としてSiO2 ・MgO・CrOの
少なくとも一種を 2.0モル%以下含有させた圧電磁器組
成物が開示されている。この材料によれば、Tiサイト
を置換することにより組成の分散不良を無くして均一な
組成の磁器を作製でき、それにより特性のバラツキや波
形の乱れ(スブリアスの発生)を防止できて、圧電特性
に優れた磁器組成物が得られるというものである。
【0007】さらに特開昭60−191055号には、チタン酸
鉛・チタン酸ビスマスおよびチタン酸カルシウムを基本
構成成分とし、基本組成が式(1−x−y)Pba Ti
O3−xBi2b/3−yCaTiO3 (x= 0.005〜0.3
0、y=0.01〜0.35、a=0.95〜1.02、b=0.95〜1.0
5)で表わされ、かつTiがMn 0.5〜5原子%または
Nb 0.5〜5原子%あるいはその両方で置換されている
強誘電体磁器が提案されている。この強誘電体磁器によ
れば、広い領域にわたって 100〜260 の低誘電率と40〜
55%の高電気機械結合係数Kt を有しており、高周波領
域における広範な用途に用いられ、特に表面弾性波素子
用としては高い表面弾性波の電気機械結合係数Ke と極
めて低い温度係数を示す優れた圧電磁器となる。さらに
広い温度範囲にわたって焼結性がよく、かつ緻密で大型
磁器が容易に得られ、分極処理が容易であり、希土類を
使用しないことから比較的安価であるなどの点から極め
て工業的価値の高いものとなるというものである。
鉛・チタン酸ビスマスおよびチタン酸カルシウムを基本
構成成分とし、基本組成が式(1−x−y)Pba Ti
O3−xBi2b/3−yCaTiO3 (x= 0.005〜0.3
0、y=0.01〜0.35、a=0.95〜1.02、b=0.95〜1.0
5)で表わされ、かつTiがMn 0.5〜5原子%または
Nb 0.5〜5原子%あるいはその両方で置換されている
強誘電体磁器が提案されている。この強誘電体磁器によ
れば、広い領域にわたって 100〜260 の低誘電率と40〜
55%の高電気機械結合係数Kt を有しており、高周波領
域における広範な用途に用いられ、特に表面弾性波素子
用としては高い表面弾性波の電気機械結合係数Ke と極
めて低い温度係数を示す優れた圧電磁器となる。さらに
広い温度範囲にわたって焼結性がよく、かつ緻密で大型
磁器が容易に得られ、分極処理が容易であり、希土類を
使用しないことから比較的安価であるなどの点から極め
て工業的価値の高いものとなるというものである。
【0008】さらにまた特開平3−252356号には、チタ
ン酸鉛・チタン酸カルシウムおよびチタン酸アンチモン
を基本成分とし、基本組成が化学式(1−x−y)Pb
TiO3 −xCaTiO3 −ySb2/3 TiO3 (x=
1.0〜35mol%、y= 1.0〜30mol%)で表わさ
れ、TiがMnで 0.5〜5mol%置換されている強誘
電体磁器組成物が提案されている。この磁器組成物によ
れば、広い領域にわたって誘電率は 100〜260 、電気機
械結合係数Kt は35〜50%と高い値を示し、焦電素子や
高周波用フィルタ素子として圧電特性・誘電特性・焦電
特性を維持しながら広い組成範囲にわたって焼結性が良
く、かつ緻密で、大型の磁器が容易に得られ、分極処理
が容易であり、希土類元素は使用しないために比較的安
価であることなどの点から極めて工業的価値の高いもの
となるというものである。
ン酸鉛・チタン酸カルシウムおよびチタン酸アンチモン
を基本成分とし、基本組成が化学式(1−x−y)Pb
TiO3 −xCaTiO3 −ySb2/3 TiO3 (x=
1.0〜35mol%、y= 1.0〜30mol%)で表わさ
れ、TiがMnで 0.5〜5mol%置換されている強誘
電体磁器組成物が提案されている。この磁器組成物によ
れば、広い領域にわたって誘電率は 100〜260 、電気機
械結合係数Kt は35〜50%と高い値を示し、焦電素子や
高周波用フィルタ素子として圧電特性・誘電特性・焦電
特性を維持しながら広い組成範囲にわたって焼結性が良
く、かつ緻密で、大型の磁器が容易に得られ、分極処理
が容易であり、希土類元素は使用しないために比較的安
価であることなどの点から極めて工業的価値の高いもの
となるというものである。
【0009】一方、近年ではセラミックレゾネータのよ
うな圧電部品に対しても基板などの表面に実装可能なよ
うに種々の条件に対応できることが要求されており、こ
のような圧電部品においては、製品を基板にリフロー半
田付けする際に基板に実装された製品が 300℃程度の高
温に曝されるために、製品に組み込まれる圧電素子にも
耐熱性が要求されるようになっている。
うな圧電部品に対しても基板などの表面に実装可能なよ
うに種々の条件に対応できることが要求されており、こ
のような圧電部品においては、製品を基板にリフロー半
田付けする際に基板に実装された製品が 300℃程度の高
温に曝されるために、製品に組み込まれる圧電素子にも
耐熱性が要求されるようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、従来
の例えば上記PbTiO3 −(Cax La2y/3)TiO
3−Pb(Nb1/2 Fe1/2 )O3 系の磁器組成物は温
度変化に対して反共振周波数の変化が大きいという問題
点があった。そのため環境変化の激しい車両搭載用の製
品には適さないという問題点もあった。
の例えば上記PbTiO3 −(Cax La2y/3)TiO
3−Pb(Nb1/2 Fe1/2 )O3 系の磁器組成物は温
度変化に対して反共振周波数の変化が大きいという問題
点があった。そのため環境変化の激しい車両搭載用の製
品には適さないという問題点もあった。
【0011】また特開昭56−115584号の酸化物圧電材料
によっても、温度変化に対して厚みすべり振動モードの
反共振周波数の変化が大きいという問題点があった。
によっても、温度変化に対して厚みすべり振動モードの
反共振周波数の変化が大きいという問題点があった。
【0012】また特開昭63−182255号の組成物によって
も、温度変化に対して反共振周波数の変化が大きいとい
う問題点があった。
も、温度変化に対して反共振周波数の変化が大きいとい
う問題点があった。
【0013】さらに特開昭60−191055号や特開平3−25
2356号の強誘電体磁器組成物によっても、分極条件が4
〜6kV/mmと電圧が高いために磁器破損が発生する
という問題点があった。
2356号の強誘電体磁器組成物によっても、分極条件が4
〜6kV/mmと電圧が高いために磁器破損が発生する
という問題点があった。
【0014】本発明は上記事情に鑑みて本発明者等が鋭
意研究を進めた結果完成したもので、その目的は、良好
な圧電特性を有するとともにリフロー半田付けなどに対
する耐熱性に優れ、また反共振周波数の温度係数が小さ
くて環境の変化に対する温度特性に優れ、さらに低電圧
で分極可能とし磁器破損を無くした圧電磁器組成物であ
る強誘電性磁器組成物を提供することにある。
意研究を進めた結果完成したもので、その目的は、良好
な圧電特性を有するとともにリフロー半田付けなどに対
する耐熱性に優れ、また反共振周波数の温度係数が小さ
くて環境の変化に対する温度特性に優れ、さらに低電圧
で分極可能とし磁器破損を無くした圧電磁器組成物であ
る強誘電性磁器組成物を提供することにある。
【0015】また本発明の目的は、圧電特性に優れ、耐
熱性や温度特性にも優れ、低電圧による分極を可能とし
た、特に高周波セラミックレゾネータや高周波セラミッ
クフィルタなどの高周波用圧電素子のような表面実装用
圧電部品に好適な圧電磁器組成物である強誘電性磁器組
成物を提供することにある。
熱性や温度特性にも優れ、低電圧による分極を可能とし
た、特に高周波セラミックレゾネータや高周波セラミッ
クフィルタなどの高周波用圧電素子のような表面実装用
圧電部品に好適な圧電磁器組成物である強誘電性磁器組
成物を提供することにある。
【0016】
【問題点を解決するための手段】本発明の強誘電性磁器
組成物は、PbTiO3 およびPb(Fe1/3 N
b2/3)O3 を基本成分とし、Pbの一部がCaまたは
Sbで、Tiの一部がMnで置換された強誘電性磁器組
成物であって、基本組成が式 (Pb1-x-y Cax Sb2y/3) (Fe1/3 Nb2/3 ) a
Mnb Ti1-a-b O3 ただし 0.10mol≦x≦0.30mol 0.01mol≦y≦0.10mol 0.02mol≦a≦0.10mol 0.01mol≦b≦0.05mol で表わされることを特徴とするものである。
組成物は、PbTiO3 およびPb(Fe1/3 N
b2/3)O3 を基本成分とし、Pbの一部がCaまたは
Sbで、Tiの一部がMnで置換された強誘電性磁器組
成物であって、基本組成が式 (Pb1-x-y Cax Sb2y/3) (Fe1/3 Nb2/3 ) a
Mnb Ti1-a-b O3 ただし 0.10mol≦x≦0.30mol 0.01mol≦y≦0.10mol 0.02mol≦a≦0.10mol 0.01mol≦b≦0.05mol で表わされることを特徴とするものである。
【0017】
【作用】本発明の強誘電体磁器組成物(以下、本組成物
と略す)は、PbTiO3 とPb(Fe1/3 Nb2/3 )
O3 を基本成分とし、上記組成割合のようにPbの一部
がCaまたはSbで、Tiの一部がMnで置換されてい
るものである。本発明者等がこのような組成物について
その組成割合と特性との関係を精査したところ、特にそ
の組成割合を上記のようにすることにより本組成物はP
bおよびTi・Fe・Nb・Ca・Sb・Mnを含む複
合ペロブスカイト型化合物となり、良好な圧電特性を有
するとともに耐熱性や温度特性に優れた圧電磁器組成物
を得ることができることを知見した。
と略す)は、PbTiO3 とPb(Fe1/3 Nb2/3 )
O3 を基本成分とし、上記組成割合のようにPbの一部
がCaまたはSbで、Tiの一部がMnで置換されてい
るものである。本発明者等がこのような組成物について
その組成割合と特性との関係を精査したところ、特にそ
の組成割合を上記のようにすることにより本組成物はP
bおよびTi・Fe・Nb・Ca・Sb・Mnを含む複
合ペロブスカイト型化合物となり、良好な圧電特性を有
するとともに耐熱性や温度特性に優れた圧電磁器組成物
を得ることができることを知見した。
【0018】本組成物におけるPbのCaによる置換割
合は、上記の基本組成式におけるx値を0.10mol以上
0.30mol以下とするのがよい。これが0.10mol未満
であるとk15(電気機械結合係数)が25%未満となって
圧電特性が不十分となり、またfa(反共振周波数)の
温度変化が80ppm/℃を超えて大きくなるために発振
子などへの使用ができなくなる。他方、0.30molを超
えるとfaのリフロー半田付け前後の変化が0.30%以上
と大きくなって圧電特性が劣化し、また比誘電率が 300
を超えて大きくなるため高周波用の圧電磁器組成物とし
て適さなくなる傾向がある。
合は、上記の基本組成式におけるx値を0.10mol以上
0.30mol以下とするのがよい。これが0.10mol未満
であるとk15(電気機械結合係数)が25%未満となって
圧電特性が不十分となり、またfa(反共振周波数)の
温度変化が80ppm/℃を超えて大きくなるために発振
子などへの使用ができなくなる。他方、0.30molを超
えるとfaのリフロー半田付け前後の変化が0.30%以上
と大きくなって圧電特性が劣化し、また比誘電率が 300
を超えて大きくなるため高周波用の圧電磁器組成物とし
て適さなくなる傾向がある。
【0019】次に本組成物におけるPbのSbによる置
換割合は、上記の基本組成式におけるy値を0.01mol
以上0.10mol以下とするのがよい。これが0.01mol
未満であるとfaの温度変化が80ppm/℃を超えて大
きくなって発振子などへの使用ができなくなり、さらに
低電圧での分極が不可能となる。他方、0.10molを超
えるとk15が25%未満となって圧電特性が不十分となる
傾向がある。
換割合は、上記の基本組成式におけるy値を0.01mol
以上0.10mol以下とするのがよい。これが0.01mol
未満であるとfaの温度変化が80ppm/℃を超えて大
きくなって発振子などへの使用ができなくなり、さらに
低電圧での分極が不可能となる。他方、0.10molを超
えるとk15が25%未満となって圧電特性が不十分となる
傾向がある。
【0020】また本組成物におけるPb(Fe1/3 Nb
2/3 )O3 の含有割合は、上記の基本組成式におけるa
値を0.02mol以上0.10mol以下とするのがよい。こ
れが0.02mol未満になると適正焼成温度が 1,300℃を
超えて粒成長が急激に発生するために磁器同士が付着し
てしまうという問題点が発生する傾向がある。他方、0.
10molを超えるとk15が25%未満となって圧電特性が
不十分となり、またfaのリフロー半田付け前後の変化
が0.30%以上と大きくなって圧電特性が劣化する傾向が
ある。
2/3 )O3 の含有割合は、上記の基本組成式におけるa
値を0.02mol以上0.10mol以下とするのがよい。こ
れが0.02mol未満になると適正焼成温度が 1,300℃を
超えて粒成長が急激に発生するために磁器同士が付着し
てしまうという問題点が発生する傾向がある。他方、0.
10molを超えるとk15が25%未満となって圧電特性が
不十分となり、またfaのリフロー半田付け前後の変化
が0.30%以上と大きくなって圧電特性が劣化する傾向が
ある。
【0021】そして本組成物におけるTiのMnによる
置換割合は、上記の基本組成式におけるb値を0.01mo
l以上0.05mol以下とするのがよい。これが0.01mo
l未満であるとfaの温度変化が80ppm/℃を超えて
大きくなって発振子などへの使用ができなくなる。他
方、0.05molを超えると磁器の比抵抗が低下して分極
し難くなる傾向がある。
置換割合は、上記の基本組成式におけるb値を0.01mo
l以上0.05mol以下とするのがよい。これが0.01mo
l未満であるとfaの温度変化が80ppm/℃を超えて
大きくなって発振子などへの使用ができなくなる。他
方、0.05molを超えると磁器の比抵抗が低下して分極
し難くなる傾向がある。
【0022】以上により本組成物は、k15が25%以上と
大きくなって圧電特性が良好となり、また比誘電率が 3
00以下となって高周波用に好適な磁器組成物となり、さ
らにfaのリフロー半田付け前後の変化が0.30%未満と
小さくなって耐熱性に優れ、faの温度変化が80ppm
/℃以下と小さくなって温度特性にも優れたものとな
り、しかも 1,300℃以下の低温で焼成が可能で、低電圧
で分極可能な、厚みすべり振動を使用する圧電磁器組成
物として優れた特性を有する強誘電体磁器組成物とな
る。
大きくなって圧電特性が良好となり、また比誘電率が 3
00以下となって高周波用に好適な磁器組成物となり、さ
らにfaのリフロー半田付け前後の変化が0.30%未満と
小さくなって耐熱性に優れ、faの温度変化が80ppm
/℃以下と小さくなって温度特性にも優れたものとな
り、しかも 1,300℃以下の低温で焼成が可能で、低電圧
で分極可能な、厚みすべり振動を使用する圧電磁器組成
物として優れた特性を有する強誘電体磁器組成物とな
る。
【0023】従って本組成物を、例えば高周波セラミッ
クレゾネータなどの高周波用圧電素子に用いると、低電
圧で分極可能で、反共振周波数の温度変化が小さく、耐
熱性に優れた高周波用圧電素子を得ることができる。
クレゾネータなどの高周波用圧電素子に用いると、低電
圧で分極可能で、反共振周波数の温度変化が小さく、耐
熱性に優れた高周波用圧電素子を得ることができる。
【0024】
【実施例】本組成物を作製するに当たっては、原料とし
て例えばPbOおよびTiO2 ・Fe2 O3 ・Nb2 O
5 ・CaCO3 ・Sb2 O3 ・MnO2 の各原料粉末を
所定量秤量し、次いでこの混合物を乾燥した後 700〜1,
100 ℃で 0.5〜5時間仮焼し、その仮焼物をボールミル
などで粉砕する。
て例えばPbOおよびTiO2 ・Fe2 O3 ・Nb2 O
5 ・CaCO3 ・Sb2 O3 ・MnO2 の各原料粉末を
所定量秤量し、次いでこの混合物を乾燥した後 700〜1,
100 ℃で 0.5〜5時間仮焼し、その仮焼物をボールミル
などで粉砕する。
【0025】その後、この粉砕物に有機バインダを混合
して造粒し、それを所定圧力で成形して成形体を作製
し、それを大気中において 1,000〜1,300 ℃で 0.5〜4
時間焼成することによって、本組成物が得られる。
して造粒し、それを所定圧力で成形して成形体を作製
し、それを大気中において 1,000〜1,300 ℃で 0.5〜4
時間焼成することによって、本組成物が得られる。
【0026】以下、本発明の強誘電体磁器組成物を実施
例に基づいて詳述する。本組成物の出発原料として、P
bOおよびTiO2 ・Fe2 O3 ・Nb2 O5・CaC
O3 ・Sb2 O3 ・MnO2 の各酸化物粉末を用意し
た。各酸化物は、純度が99.5%以上のものを用いた。
例に基づいて詳述する。本組成物の出発原料として、P
bOおよびTiO2 ・Fe2 O3 ・Nb2 O5・CaC
O3 ・Sb2 O3 ・MnO2 の各酸化物粉末を用意し
た。各酸化物は、純度が99.5%以上のものを用いた。
【0027】各酸化物粉末を表1および表2に示した各
組成になるように所定量秤量し、ボールミルで24時間湿
式混合した。なお表1および表2に示した組成は上記基
本組成式におけるx、y、a、bのそれぞれの値(mo
l)により表わしている。
組成になるように所定量秤量し、ボールミルで24時間湿
式混合した。なお表1および表2に示した組成は上記基
本組成式におけるx、y、a、bのそれぞれの値(mo
l)により表わしている。
【0028】次いで、各混合物を乾燥した後 700〜1,10
0 ℃で 0.5〜5時間仮焼し、それぞれの仮焼物を再びボ
ールミルで粉砕した。
0 ℃で 0.5〜5時間仮焼し、それぞれの仮焼物を再びボ
ールミルで粉砕した。
【0029】その後、各粉砕物に有機バインダ(PV
A:ポリビニルアルコール)を混合して造粒し、得られ
た粉末を2ton/cm2 の圧力で20mm×30mmの矩
形板状にプレス成形した。
A:ポリビニルアルコール)を混合して造粒し、得られ
た粉末を2ton/cm2 の圧力で20mm×30mmの矩
形板状にプレス成形した。
【0030】さらにこれらの成形体をMgOからなる容
器内に密閉し、大気中で 1,000〜1,300 ℃、0.5 〜4時
間の条件で焼成した。
器内に密閉し、大気中で 1,000〜1,300 ℃、0.5 〜4時
間の条件で焼成した。
【0031】そして得られた各焼結体を研磨し、その焼
結体に分極方向の垂直方向に電極を形成して80℃のシリ
コンオイル中で2〜3.6 kV/mmの直流電圧を5〜30
分間印加するという条件で分極処理を行なって、各組成
割合の磁器組成物試料1〜34を得た。
結体に分極方向の垂直方向に電極を形成して80℃のシリ
コンオイル中で2〜3.6 kV/mmの直流電圧を5〜30
分間印加するという条件で分極処理を行なって、各組成
割合の磁器組成物試料1〜34を得た。
【0032】このようにして得られた各試料について、
厚みすべり振動モードにおいて電気機械結合係数および
比誘電率・温度特性・耐熱性を評価した。それぞれの特
性の測定・評価は、以下のように行なった。
厚みすべり振動モードにおいて電気機械結合係数および
比誘電率・温度特性・耐熱性を評価した。それぞれの特
性の測定・評価は、以下のように行なった。
【0033】電気機械結合係数k15は、インピーダンス
アナライザーを用いて共振周波数および反共振周波数を
測定し、それらの値から計算により求めた。そしてその
値が25%以上のものを良好とした。
アナライザーを用いて共振周波数および反共振周波数を
測定し、それらの値から計算により求めた。そしてその
値が25%以上のものを良好とした。
【0034】比誘電率ε11T /ε0 は、LCRメータを
用いて容量を測定し、その値と磁器および電極の形状か
ら計算により求めた。そしてその値が 300以下のものを
良好とした。
用いて容量を測定し、その値と磁器および電極の形状か
ら計算により求めた。そしてその値が 300以下のものを
良好とした。
【0035】また温度特性faTCは、インピーダンス
アナライザーを用いて−20℃から+80℃の範囲で測定し
た反共振周波数の値から計算により求めた。そしてその
値が80ppm/℃以下のものを良好とした。
アナライザーを用いて−20℃から+80℃の範囲で測定し
た反共振周波数の値から計算により求めた。そしてその
値が80ppm/℃以下のものを良好とした。
【0036】また耐熱性Δfaは、260 ℃をピークとす
るリフロー炉を通過させた際の通過前後の反共振周波数
をインピーダンスアナライザーを用いて測定し、それら
の値からリフロー炉通過後の反共振周波数の変化率を計
算により求めた。そしてその値が0.30%以下のものを良
好とした。
るリフロー炉を通過させた際の通過前後の反共振周波数
をインピーダンスアナライザーを用いて測定し、それら
の値からリフロー炉通過後の反共振周波数の変化率を計
算により求めた。そしてその値が0.30%以下のものを良
好とした。
【0037】これらの測定結果を表1および表2に併せ
て示す。なお表中において試料番号に*を付したもの
は、本発明の範囲外の結果を示す比較例を表わしてい
る。
て示す。なお表中において試料番号に*を付したもの
は、本発明の範囲外の結果を示す比較例を表わしてい
る。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】表1および表2の結果より、試料7〜11お
よび13〜17、19〜22、24、26、28、29、32のようにx、
y、a、bの各々が本発明の範囲内にある場合は全ての
結果が良好な特性を示しており、本組成物によれば、電
気機械結合係数k15が25%以上と大きくて、比誘電率ε
ε11T /ε0 が 300以下と小さく、また温度特性faT
Cが−20℃〜+80℃の温度範囲において80ppm/℃以
下と小さく、さらに耐熱性Δfaが0.30%以下と小さ
な、優れた特性の強誘電体磁器組成物が得られることが
分かる。
よび13〜17、19〜22、24、26、28、29、32のようにx、
y、a、bの各々が本発明の範囲内にある場合は全ての
結果が良好な特性を示しており、本組成物によれば、電
気機械結合係数k15が25%以上と大きくて、比誘電率ε
ε11T /ε0 が 300以下と小さく、また温度特性faT
Cが−20℃〜+80℃の温度範囲において80ppm/℃以
下と小さく、さらに耐熱性Δfaが0.30%以下と小さ
な、優れた特性の強誘電体磁器組成物が得られることが
分かる。
【0041】これに対して試料1〜5のようにxの値が
0.05と小さくなって本発明の範囲内にない場合、k15が
25%以下となって圧電特性が劣化し、さらにfaTCが
80ppm/℃を超えて発振子などに使用できなくなる傾
向が見られた。
0.05と小さくなって本発明の範囲内にない場合、k15が
25%以下となって圧電特性が劣化し、さらにfaTCが
80ppm/℃を超えて発振子などに使用できなくなる傾
向が見られた。
【0042】また試料6のようにyの値が0と小さくな
って本発明の範囲内にない場合、低電圧の分極が不可能
となり、磁器破損が発生する傾向が見られた。
って本発明の範囲内にない場合、低電圧の分極が不可能
となり、磁器破損が発生する傾向が見られた。
【0043】また試料12のようにyの値が0.12と大きく
なって本発明の範囲内にない場合、k15が25%以下とな
って圧電特性が劣化し、さらに耐熱性も劣化する傾向が
見られた。
なって本発明の範囲内にない場合、k15が25%以下とな
って圧電特性が劣化し、さらに耐熱性も劣化する傾向が
見られた。
【0044】また試料2および18のようにbの値が0と
小さくなって本発明の範囲内にない場合、faTCが80
ppm/℃を超えて発振子などに使用できなくなり、耐
熱性も劣化する傾向が見られた。
小さくなって本発明の範囲内にない場合、faTCが80
ppm/℃を超えて発振子などに使用できなくなり、耐
熱性も劣化する傾向が見られた。
【0045】また試料23のようにbの値が0.06と大きく
なって本発明の範囲内にない場合、得られた磁器の比抵
抗が低下し、分極ができなくなる傾向が見られた。
なって本発明の範囲内にない場合、得られた磁器の比抵
抗が低下し、分極ができなくなる傾向が見られた。
【0046】また試料25および27のようにaの値が0と
小さくなって本発明の範囲内にない場合、適正焼成温度
が 1,300℃を超えて急激な粒成長が発生し、焼成後の磁
器が融着してしまう傾向が見られた。
小さくなって本発明の範囲内にない場合、適正焼成温度
が 1,300℃を超えて急激な粒成長が発生し、焼成後の磁
器が融着してしまう傾向が見られた。
【0047】また試料30および31のようにaの値が0.12
と大きくなって本発明の範囲内にない場合、k15が25%
以下となって圧電特性が劣化し、さらに耐熱性も劣化す
る傾向が見られた。
と大きくなって本発明の範囲内にない場合、k15が25%
以下となって圧電特性が劣化し、さらに耐熱性も劣化す
る傾向が見られた。
【0048】また試料33および34のようにxの値が0.35
と大きくなって本発明の範囲内にない場合、比誘電率が
300を超えて高周波においてインピーダンスのマッチン
グがとれ難くなり、さらに耐熱性も劣化する傾向が見ら
れた。
と大きくなって本発明の範囲内にない場合、比誘電率が
300を超えて高周波においてインピーダンスのマッチン
グがとれ難くなり、さらに耐熱性も劣化する傾向が見ら
れた。
【0049】従って以上の結果より分かるように、本発
明の強誘電体磁器組成物によって、電気機械結合係数k
15が大きくて比誘電率ε11T /ε0 が小さく、また温度
特性faTCが−20℃〜+80℃の温度範囲において小さ
く、さらに耐熱性Δfaが良好な、優れた特性の強誘電
体磁器組成物が得られる組成物とするには、上記本組成
物の成分組成割合におけるx、y、a、bの値を本発明
の範囲内に設定することが重要である。
明の強誘電体磁器組成物によって、電気機械結合係数k
15が大きくて比誘電率ε11T /ε0 が小さく、また温度
特性faTCが−20℃〜+80℃の温度範囲において小さ
く、さらに耐熱性Δfaが良好な、優れた特性の強誘電
体磁器組成物が得られる組成物とするには、上記本組成
物の成分組成割合におけるx、y、a、bの値を本発明
の範囲内に設定することが重要である。
【0050】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の強誘電体
磁器組成物によれば、PbTiO3 を主成分とし、その
一部をPb(Fe1/3 Nb2/3 )O3 で置換し、さらに
Pbの一部をCaまたはSbで、Tiの一部をMnで置
換したことにより、良好な圧電特性を有するとともにリ
フロー半田付けなどに対する耐熱性に優れ、また反共振
周波数の温度係数が小さくて環境の変化に対する温度特
性に優れ、さらに低電圧で分極可能とし磁器破損を無く
した、厚みすべり振動を使用する圧電磁器組成物である
強誘電性磁器組成物を提供することができた。
磁器組成物によれば、PbTiO3 を主成分とし、その
一部をPb(Fe1/3 Nb2/3 )O3 で置換し、さらに
Pbの一部をCaまたはSbで、Tiの一部をMnで置
換したことにより、良好な圧電特性を有するとともにリ
フロー半田付けなどに対する耐熱性に優れ、また反共振
周波数の温度係数が小さくて環境の変化に対する温度特
性に優れ、さらに低電圧で分極可能とし磁器破損を無く
した、厚みすべり振動を使用する圧電磁器組成物である
強誘電性磁器組成物を提供することができた。
【0051】また本発明の強誘電体磁器組成物によれ
ば、圧電特性に優れ、耐熱性や温度特性にも優れ、さら
に低電圧による分極を可能とした、特に高周波セラミッ
クレゾネータや高周波セラミックフィルタなどの高周波
用圧電素子のような表面実装用圧電部品に好適な圧電磁
器組成物である強誘電性磁器組成物を提供することがで
きた。
ば、圧電特性に優れ、耐熱性や温度特性にも優れ、さら
に低電圧による分極を可能とした、特に高周波セラミッ
クレゾネータや高周波セラミックフィルタなどの高周波
用圧電素子のような表面実装用圧電部品に好適な圧電磁
器組成物である強誘電性磁器組成物を提供することがで
きた。
【0052】従って本発明の強誘電体磁器組成物は表面
実装用圧電部品などの素子に好適に使用できる磁器組成
物となり、反共振周波数の温度特性を小さくすることが
できることから、温度変化に対して安定な特性を示す圧
電部品、例えばフィルタやレゾネータなどの素子として
好適に使用できる圧電磁器組成物となる。
実装用圧電部品などの素子に好適に使用できる磁器組成
物となり、反共振周波数の温度特性を小さくすることが
できることから、温度変化に対して安定な特性を示す圧
電部品、例えばフィルタやレゾネータなどの素子として
好適に使用できる圧電磁器組成物となる。
Claims (1)
- 【請求項1】 PbTiO3 およびPb(Fe1/3 Nb
2/3 )O3 を基本成分とし、Pbの一部がCaまたはS
bで、Tiの一部がMnで置換された強誘電性磁器組成
物であって、基本組成が式 (Pb1-x-y Cax Sb2y/3) (Fe1/3 Nb2/3 ) a
Mnb Ti1-a-b O3 ただし0.10mol≦x≦0.30mol 0.01mol≦y≦0.10mol 0.02mol≦a≦0.10mol 0.01mol≦b≦0.05mol で表わされることを特徴とする強誘電性磁器組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7125030A JPH08319156A (ja) | 1995-05-24 | 1995-05-24 | 強誘電性磁器組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7125030A JPH08319156A (ja) | 1995-05-24 | 1995-05-24 | 強誘電性磁器組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08319156A true JPH08319156A (ja) | 1996-12-03 |
Family
ID=14900117
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7125030A Pending JPH08319156A (ja) | 1995-05-24 | 1995-05-24 | 強誘電性磁器組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08319156A (ja) |
-
1995
- 1995-05-24 JP JP7125030A patent/JPH08319156A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041130 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041207 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050405 |