JPH08311216A - 薬剤含浸ゴム成型品 - Google Patents
薬剤含浸ゴム成型品Info
- Publication number
- JPH08311216A JPH08311216A JP15660395A JP15660395A JPH08311216A JP H08311216 A JPH08311216 A JP H08311216A JP 15660395 A JP15660395 A JP 15660395A JP 15660395 A JP15660395 A JP 15660395A JP H08311216 A JPH08311216 A JP H08311216A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fragrance
- medicated
- rubber
- rubber molding
- chemical
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は芳香剤等の薬剤を十分量配合すること
ができ、加硫による熱の悪影響を芳香剤などが受けるこ
とがない薬剤含有ゴム成型品を得ることにある。 【構成】ゴム成型品を薬剤を含有する液に浸漬する事に
より得た薬剤含浸ゴム成型品を得る物である。ゴム成型
品を作成してから香料を含浸する物であるため芳香剤等
の薬剤を十分量配合することができ、加硫による熱の悪
影響を芳香剤などが受けることがない薬剤含有ゴム成型
品を得ることができる。この成型品を自動車車内、室
内、衣類収納箱、等の中に収容することにより薬剤が徐
々に放散される
ができ、加硫による熱の悪影響を芳香剤などが受けるこ
とがない薬剤含有ゴム成型品を得ることにある。 【構成】ゴム成型品を薬剤を含有する液に浸漬する事に
より得た薬剤含浸ゴム成型品を得る物である。ゴム成型
品を作成してから香料を含浸する物であるため芳香剤等
の薬剤を十分量配合することができ、加硫による熱の悪
影響を芳香剤などが受けることがない薬剤含有ゴム成型
品を得ることができる。この成型品を自動車車内、室
内、衣類収納箱、等の中に収容することにより薬剤が徐
々に放散される
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本願発明は含浸された薬剤が徐々
に放散されることにより薬剤の使用効果が持続する薬剤
含有ゴム成型品に関し、この成型品を自動車車内、室
内、衣類収納箱、等の中に収容する事により薬剤が徐々
に放散される。
に放散されることにより薬剤の使用効果が持続する薬剤
含有ゴム成型品に関し、この成型品を自動車車内、室
内、衣類収納箱、等の中に収容する事により薬剤が徐々
に放散される。
【０００２】
【従来の技術】既存の芳香剤、忌避剤等は、液体、固
体、ゲル等の形状であるが、機能を有する主剤とは別に
容器等により形状を保持している。
体、ゲル等の形状であるが、機能を有する主剤とは別に
容器等により形状を保持している。
【０００３】容器はガラス、プラスチック金属等が用い
られ用途に応じ異なる。
られ用途に応じ異なる。
【０００４】芳香の放散の速さなどは容器の蓋の開閉に
より調節を行っている。
より調節を行っている。
【０００５】芳香剤の主剤は、使用条件により形状を変
えるが、固体化またはゲル化をする場合、吸水性ポリマ
ー（ＰＶＡ等）を利用するのが一般的である。
えるが、固体化またはゲル化をする場合、吸水性ポリマ
ー（ＰＶＡ等）を利用するのが一般的である。
【０００６】芳香剤は分子構造に炭素を主鎖に持つ分子
構造であることから、水溶性ポリマーを利用した固体化
は、芳香剤と水と親和性があることや水で希釈する必要
があった。
構造であることから、水溶性ポリマーを利用した固体化
は、芳香剤と水と親和性があることや水で希釈する必要
があった。
【０００７】また芳香剤が混合物であることから、固体
化が容易である物とそうでない物との間に芳香性に違い
が生じ、目的の香調を得られないといった不具合が生じ
てしまう恐れがある。
化が容易である物とそうでない物との間に芳香性に違い
が生じ、目的の香調を得られないといった不具合が生じ
てしまう恐れがある。
【０００８】ゴムを基材とした芳香性を有する商品は、
室内全体に芳香する事を目的とした物は無く、成型品の
ごく近辺で効果を発揮する。これは、加工工程で未加硫
の状態で芳香剤を配合している。芳香剤の配合はゴムの
加硫に影響を与えるため、配合量が自ずと決まり、十分
な配合量が得られないためである。
室内全体に芳香する事を目的とした物は無く、成型品の
ごく近辺で効果を発揮する。これは、加工工程で未加硫
の状態で芳香剤を配合している。芳香剤の配合はゴムの
加硫に影響を与えるため、配合量が自ずと決まり、十分
な配合量が得られないためである。
【０００９】また香料は一般的に熱に対し不安定で加熱
硬化型シリコーンゴム、その他のゴムに未加硫で配合し
た場合、加硫時の加熱が香料に悪影響を与える。
硬化型シリコーンゴム、その他のゴムに未加硫で配合し
た場合、加硫時の加熱が香料に悪影響を与える。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明は芳香剤
等の薬剤を十分量配合することができ、加熱による熱の
悪影響を芳香剤などが受けることがない薬剤含有ゴム成
型品を得ることにある。
等の薬剤を十分量配合することができ、加熱による熱の
悪影響を芳香剤などが受けることがない薬剤含有ゴム成
型品を得ることにある。
【００１１】
【課題を解決するための手段】上記課題は薬剤を含有す
る液にゴム成型品を含浸し、薬剤をゴム成型品に含浸さ
れる事により解決された。
る液にゴム成型品を含浸し、薬剤をゴム成型品に含浸さ
れる事により解決された。
【００１２】
【作用】ゴムはプラスチックと比較し、香料を含浸しや
すい性質がある。香料の分子構造の主鎖が炭素で、ゴム
の分子構造が３次元的に架橋している分子の隙間に入り
込むために起きる現象である。
すい性質がある。香料の分子構造の主鎖が炭素で、ゴム
の分子構造が３次元的に架橋している分子の隙間に入り
込むために起きる現象である。
【００１３】本発明者は、ゴムの香料に対する親和性に
着目し、これを利用して、本発明による、芳香剤含浸シ
リコーンゴム成型品を開発した。
着目し、これを利用して、本発明による、芳香剤含浸シ
リコーンゴム成型品を開発した。
【００１４】本発明はシリコーンゴムの成型品を作成し
てから芳香剤を含浸する物である。
てから芳香剤を含浸する物である。
【００１５】シリコーンゴム自体は加硫後、耐薬品性に
優れていることから芳香剤との反応性がなく、外気と触
れる表面部分から芳香剤の持つ揮発性によって効果を与
える。
優れていることから芳香剤との反応性がなく、外気と触
れる表面部分から芳香剤の持つ揮発性によって効果を与
える。
【００１６】成型品内部では芳香剤の濃度勾配を解消す
るように成型品表面に移行し芳香性を持続する。
るように成型品表面に移行し芳香性を持続する。
【００１７】
【実施例】以下、本発明の実施例について実施例につい
て説明するが、これにより限定される物ではない。
て説明するが、これにより限定される物ではない。
【００１８】（実施例１）本発明の実施例は一遍３．３
ｃｍ、重さ３５ｇの立方体のシリコーンゴムを作成す
る。
ｃｍ、重さ３５ｇの立方体のシリコーンゴムを作成す
る。
【００１９】柑橘類系の芳香剤に２４時間含浸し、総重
量５１ｇ、含浸している芳香剤１６ｇのシリコーンゴム
成形物が得られる。
量５１ｇ、含浸している芳香剤１６ｇのシリコーンゴム
成形物が得られる。
【００２０】シリコーンゴムは室温硬化型、加熱硬化
型、縮合タイプ、付加タイプ等の種類を問わず使用でき
る。
型、縮合タイプ、付加タイプ等の種類を問わず使用でき
る。
【００２１】含浸量は、シリコーンゴムに含まれる添加
剤の量及び含浸時間を変えることにより調節する。
剤の量及び含浸時間を変えることにより調節する。
【００２２】芳香剤の揮発量はシリコーンゴムの架橋密
度、シリコーンオイル、フィラーの添加量によって調整
する。また製品の表面積を変化させることも有効な手段
である。
度、シリコーンオイル、フィラーの添加量によって調整
する。また製品の表面積を変化させることも有効な手段
である。
【００２３】２０℃の空気中に放置したところ、２１日
間芳香性を持続した。
間芳香性を持続した。
【００２４】（実施例２）本発明の実施例は一遍３．３
ｃｍ、重さ３５ｇの立方体のシリコーンゴムを作成す
る。
ｃｍ、重さ３５ｇの立方体のシリコーンゴムを作成す
る。
【００２５】アース製薬株式会社製殺虫剤、ｄｌ・ｄ−
Ｔ８０−アレスリン（ピレスロイド系）を含む溶液に２
４時間含浸し、重量５０グラム、含浸している殺虫剤１
５ｇのシリコーンゴム組成物が得られる。
Ｔ８０−アレスリン（ピレスロイド系）を含む溶液に２
４時間含浸し、重量５０グラム、含浸している殺虫剤１
５ｇのシリコーンゴム組成物が得られる。
【００２６】シリコーンゴムは室温硬化型、加熱硬化
型、縮合タイプ、付加タイプ等の種類を問わず使用でき
る。
型、縮合タイプ、付加タイプ等の種類を問わず使用でき
る。
【００２７】含浸量は、シリコーンゴムに含まれる添加
剤の量及び含浸時間を変えることにより調節する。
剤の量及び含浸時間を変えることにより調節する。
【００２８】殺虫剤の揮発量はシリコーンゴムの架橋密
度、シリコーンオイル、フィラーの添加量によって調整
する。また製品の表面積を変化させることも有効な手段
である。
度、シリコーンオイル、フィラーの添加量によって調整
する。また製品の表面積を変化させることも有効な手段
である。
【００２９】３０℃で７日間効果を持続した。
【００３０】
【発明の効果】以上のように本発明による芳香剤含浸シ
リコーンゴム成型品は以下のような優れた効果が得られ
る。 （イ）液状の芳香剤を加熱することなく固体化できる。 （ロ）単一構造でも製品化できる。 （ハ）香調の変化を伴わず固体化できる。 （ニ）非水溶性の香料を固体化できる。 （ホ）成形が容易でデザインの自由度がある。 （ヘ）構成する部材がシリコーンゴムであるために衝撃
に強い。 （ト）微小な成型品を得られることから衣類等への応用
が可能。
リコーンゴム成型品は以下のような優れた効果が得られ
る。 （イ）液状の芳香剤を加熱することなく固体化できる。 （ロ）単一構造でも製品化できる。 （ハ）香調の変化を伴わず固体化できる。 （ニ）非水溶性の香料を固体化できる。 （ホ）成形が容易でデザインの自由度がある。 （ヘ）構成する部材がシリコーンゴムであるために衝撃
に強い。 （ト）微小な成型品を得られることから衣類等への応用
が可能。
【図１】芳香剤を含浸したシリコンゴム組成物の含浸芳
香剤の放散状態（２０℃）安定した香料の放散を示す。
香剤の放散状態（２０℃）安定した香料の放散を示す。
Claims (3)
- 【請求項１】 ゴム成型品を薬剤を含有する液に浸漬す
る事により得た薬剤含浸ゴム成型品 - 【請求項２】 シリコーンゴム成型品を薬剤を含有する
液に浸漬する事により得た薬剤含浸シリコーンゴム成型
品 - 【請求項３】 シリコーンゴム成型品を香料または香料
を含有する薬剤に浸漬する事により得た香料含浸シリコ
ーンゴム成型品
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15660395A JPH08311216A (ja) | 1995-05-22 | 1995-05-22 | 薬剤含浸ゴム成型品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15660395A JPH08311216A (ja) | 1995-05-22 | 1995-05-22 | 薬剤含浸ゴム成型品 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08311216A true JPH08311216A (ja) | 1996-11-26 |
Family
ID=15631355
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15660395A Withdrawn JPH08311216A (ja) | 1995-05-22 | 1995-05-22 | 薬剤含浸ゴム成型品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08311216A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| TWI478666B (zh) * | 2012-06-15 | 2015-04-01 | Dainippon Jochugiku Kk | 飛翔害蟲忌避製品、及飛翔害蟲忌避方法 |
| KR20180100642A (ko) | 2016-03-31 | 2018-09-11 | 다이니혼 죠츄기쿠 가부시키가이샤 | 비상 해충 기피 제품 및 비상 해충 기피 방법 |
| KR20200128120A (ko) | 2018-04-09 | 2020-11-11 | 다이니혼 죠츄기쿠 가부시키가이샤 | 비상 해충 기피 제품, 및 비상 해충 기피 방법 |
| KR20210043613A (ko) | 2018-09-19 | 2021-04-21 | 다이니혼 죠츄기쿠 가부시키가이샤 | 흡수 촉진제, 비상 해충 기피 향료 함유 조성물, 및 비상 해충 기피 제품 |
-
1995
- 1995-05-22 JP JP15660395A patent/JPH08311216A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| TWI478666B (zh) * | 2012-06-15 | 2015-04-01 | Dainippon Jochugiku Kk | 飛翔害蟲忌避製品、及飛翔害蟲忌避方法 |
| KR20180100642A (ko) | 2016-03-31 | 2018-09-11 | 다이니혼 죠츄기쿠 가부시키가이샤 | 비상 해충 기피 제품 및 비상 해충 기피 방법 |
| KR20200128120A (ko) | 2018-04-09 | 2020-11-11 | 다이니혼 죠츄기쿠 가부시키가이샤 | 비상 해충 기피 제품, 및 비상 해충 기피 방법 |
| KR20210043613A (ko) | 2018-09-19 | 2021-04-21 | 다이니혼 죠츄기쿠 가부시키가이샤 | 흡수 촉진제, 비상 해충 기피 향료 함유 조성물, 및 비상 해충 기피 제품 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020806 |