JPH08310166A - カード台紙 - Google Patents

カード台紙

Info

Publication number
JPH08310166A
JPH08310166A JP7139944A JP13994495A JPH08310166A JP H08310166 A JPH08310166 A JP H08310166A JP 7139944 A JP7139944 A JP 7139944A JP 13994495 A JP13994495 A JP 13994495A JP H08310166 A JPH08310166 A JP H08310166A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
pigment
phosphorescent
thickness
color
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7139944A
Other languages
English (en)
Inventor
Noboru Katagiri
昇 片桐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MORII HISAHIRO
Original Assignee
MORII HISAHIRO
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MORII HISAHIRO filed Critical MORII HISAHIRO
Priority to JP7139944A priority Critical patent/JPH08310166A/ja
Publication of JPH08310166A publication Critical patent/JPH08310166A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Credit Cards Or The Like (AREA)
  • Printing Methods (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】蓄光顔料の金属色又は他の有彩色の印刷層を表
面に設けた名刺,冠婚葬祭用等のカード台紙で、該印刷
層上に文字・図柄等を印刷できる。 【構成】カード台紙は、台紙基材1と、蓄光顔料5によ
って台紙基材1上に形成されるりん光層2と、蓄光顔料
5より少重量で同程度以上の粒度の蒸着金属色顔料6を
蓄光顔料5に混合し、りん光層2の外側でりん光層2に
対して最大でも同程度の厚さに形成される着色層3と、
着色層3の表面を平滑化する厚さに透明メジューム4に
よって形成され、その印刷表面上に文字・図柄8を印刷
可能とする平滑層7とで、構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は名刺、結婚,葬儀等の冠
婚葬祭用カード、グリーティングカード、引越カード等
のカード類に使用されるカード台紙に関する。
【0002】
【従来の技術】名刺、結婚,葬儀等の冠婚葬祭用カー
ド、グリーティングカード、引越カード等のカード類の
台紙は、各用途に応じた各種色柄,各種材料を使用して
いる。特に名刺において、通常紙類だけでなく金属材,
合成樹脂材,木材といった各種素材表面の視覚的質感を
そのまま生かしたり、各種の色柄を印刷した台紙を利用
している。他方、本出願人は特願平7ー65282号に
おいて、蓄光・夜光顔料で金色・銀色の金属色及び黒色
に印刷できるスクリーン印刷法並びにスクリーン印刷層
構造を提案している。このスクリーン印刷法によって台
紙表面の全面に金属色蓄光印刷層が形成可能となった。
このために、従来において存在しなかったカード台紙、
すなわち蓄光顔料等でありながら金属色等に印刷された
カード台紙が提供可能となった。また、本出願と同日の
特許出願によって、蓄光顔料等で通常の色彩に印刷され
た場合、そのりん光輝度を向上させている。このため、
蓄光顔料等で有彩色に印刷させた場合、りん光輝度を向
上させたカード台紙が提供可能となった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、使用する蓄光
・夜光顔料の粒度が大きく、上記スクリーン印刷法によ
って形成した印刷層の表面が粗くなっている。このため
に、カード台紙上の該印刷層表面にさらに文字・図柄等
を印刷することが困難になっている。また、無理に印刷
すると印刷層表面の蓄光顔料の粒子を取り除いてしま
い、蓄光機能を失うおそれがある。このために名刺,冠
婚葬祭用カード,グリーティングカード等の各種カード
類に簡単に応用できないという問題がある。本発明は上
記問題点にかんがみなされたもので、その目的とすると
ころは、蓄光・夜光顔料の金属色又は他の色彩の印刷層
を表面に設けた名刺,冠婚葬祭用カード,グリーティン
グカード等の各種カード類おいて、該印刷層上に文字・
図柄等を印刷でき、蓄光機能も保持するカード台紙を提
供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係るカード台紙は、台紙基材と、蓄光顔
料又は夜光顔料によって前記台紙基材上に形成されるり
ん光層と、所定色を発色する重量範囲の着色顔料を、前
記蓄光顔料等に混合し、前記りん光層の外側で前記りん
光層に対して最大でも同程度の厚さに形成される着色層
と、前記着色層の表面を平滑化する厚さに透明メジウム
が印刷され、その印刷表面上に文字・図柄を印刷可能と
する平滑層とで、構成される。請求項2に係るカード台
紙は、上記台紙基材が名刺用であり、上記りん光層が、
蓄光顔料又は夜光顔料を、透明性を有したメジウムに対
して約200重量%で混合してりん光層用インキとし、
スクリーン印刷によって厚さ18μm〜40μmに形成
され、上記着色層が、透明性を有したメジウムに対し
て、蓄光顔料又は夜光顔料を約200重量%とし、前記
蓄光顔料等と同程度以上の粒度の蒸着金属色顔料又は蒸
着黒色顔料を5〜15重量%の範囲で混合して着色層用
インキとし、80メッシュ〜200メッシュのスクリー
ン紗によるスクリーン印刷によって、前記りん光層の外
側で最大でも前記りん光層に対して同程度の厚さ18μ
m〜40μmに形成され、上記平滑層が、透明メジウム
によって厚さ数μm〜十数μmの範囲内で上記着色層を
平滑化するように形成される。請求項3に係るカード台
紙は、台紙基材と、蓄光顔料又は夜光顔料によって前記
台紙基材上に形成されるりん光層と、所定色を発色する
重量範囲の着色顔料を、前記蓄光顔料等に混合し、前記
りん光層の外側で前記りん光層に対して最大でも同程度
の厚さに形成される着色層と、前記着色層の表面を平滑
化する厚さの透明プラスチック・フィルムが接着され、
前記接着された透明プラスチック・フィルムの表面上に
文字・図柄を印刷可能とする平滑層とで、構成される。
請求項4に係るカード台紙は、上記台紙基材が名刺用で
あり、上記りん光層が、蓄光顔料又は夜光顔料を、透明
性を有したメジウムに対して約200重量%で混合して
りん光層用インキとし、スクリーン印刷によって厚さ1
8μm〜40μmに形成され、上記着色層が、透明性を
有したメジウムに対して、蓄光顔料又は夜光顔料を約2
00重量%とし、前記蓄光顔料等と同程度以上の粒度の
蒸着金属色顔料又は蒸着黒色顔料を5〜15重量%の範
囲で混合して着色層用インキとし、80メッシュ〜20
0メッシュのスクリーン紗によるスクリーン印刷によっ
て、前記りん光層の外側で最大でも前記りん光層に対し
て同程度の厚さ18μm〜40μmに形成され、上記平
滑層が、厚さ十数μmの塩化ビニルフィルムを上記着色
層の上に加熱接着して形成される。
【0005】
【作用】明所において、金色,銀色の金属色、黒色及び
青色等の色彩を発する着色層は、層内で蓄光顔料の粒子
同士が相互に接触し、蓄光顔料の粒子のごく一部から3
分の2程度までが、層表面に突き出た状態で粗い表面と
なる。しかし、請求項1乃至4のカード台紙は、蓄光顔
料の含まれた着色層の粗い表面が、透明メジウム又は透
明プラスチックフィルムによって平滑化され、平滑層が
形成される。この平滑層の上に任意の文字・図柄を印刷
することができる。また、平滑層は着色層の保護膜とし
て機能する。着色層の蓄光顔料は平滑層を通して、外側
からの光を入れて効果的に層内及びりん光層に伝達す
る。りん光層内で接触した蓄光顔料の粒子は着色層から
の光を相互に伝達し蓄積する。りん光層が着色層より相
対的に厚い場合、りん光輝度を十分に確保できる。特
に、請求項2及び4は蒸着金属色顔料が蓄光顔料に対し
て同程度以上の粒度であるため、蓄光顔料の粒子相互間
の接触が確保されて光伝達も良く、蓄光顔料に隠れるこ
ともなく、蓄光顔料を隠すこともない。暗所において、
りん光層及び着色層の蓄光顔料等からの発光色は、蓄光
顔料等の体色で、十分なりん光輝度にて発光する。着色
層から発光する際、金属色等の着色顔料の色彩を多少帯
びるので、変化に富んだ多種類の光を簡単に出せる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の各請求項に対応した実施例を
説明する。請求項1及び請求項2に対応する第1実施例
は、カード台紙が名刺の場合である。名刺の台紙基材と
しては、紙,木材,金属,皮革,プラスチック等様々な
材料を利用できる。台紙に対する印刷手段としては、ス
クリーン印刷の平面印刷を採用する。なお、静電スクリ
ーン印刷も利用できる(「基本印刷技術」114頁乃至
118頁、発行日;平成5年1月30日、発行所;産業
図書(株)、編者;角田隆弘他2名)。
【0007】第1実施例の台紙の模式断面構造は、図1
に示すように、白色紙である台紙基材1の上にりん光層
2及び着色層3が、それぞれ同程度で厚さ18μm乃至
40μmの範囲内に順次スクリーン印刷され、さらに平
滑層7が着色層3の表面に形成された構造である。名刺
として利用される場合、文字・図柄層8が平滑層7の上
に印刷される。りん光層2の形成に必要な蓄光顔料5を
含んだりん光層用インキは、透明性の高いメジウム(ビ
ヒクル)4に対して約200重量%の蓄光顔料5を混合
して作られる。そして、後述する着色層3の厚さと同程
度の厚さにスクリーン印刷されるのである。ここでりん
光層2は上記18μm乃至40μm範囲内で着色層3に
対して2倍程度まで厚くすることも可能であり、その結
果十分なりん光輝度を確保できる。りん光層2における
メジウム4と蓄光顔料5の配合割合は1対2であり、こ
の程度の割合であるとりん光層2内の蓄光顔料5の粒子
同士が相互に接触した状態となっている。他方蓄光顔料
5自体は透光性を有しており、りん光層2内の接触した
蓄光顔料5の粒子間を光が伝達され蓄積される。
【0008】メジウム4は、アクリル系、アルキッド
系、エポキシ系、ウレタン系、アクリルシリコン系、フ
ッ素系、メラミン系など1液又は2液タイプで素材に対
し密着及び耐候性の良好なものを使用するが、できるだ
け透明性の高いものを選択する。蓄光顔料5は、銅付活
硫化亜鉛(ZnS:Cu)が一般的であるが、他の無機
蛍光顔料や有機蛍光顔料にて蓄光性を有するものであれ
ば選択できる。例えば、珪酸亜鉛系、硫化亜鉛カドミウ
ム系、硫化カルシウム系、硫化ストロンチウム系、タン
グステン酸カルシウム系などであり、特にストロンチウ
ムアルミネートを母体結晶とし稀土類元素を付活剤とす
るものが最適である。他方、夜光顔料は、蓄光顔料に放
射性物質を添加して自発光性を有したもので、例えば、
銅付活硫化亜鉛にトリチウム、プロメチウム147など
の放射性物質を添加したものである(「改訂新版 顔料
便覧」,506頁乃至512頁,発行日;1989年3
月10日,発行所;(株)誠文堂新光社,編者;日本顔
料技術協会)。夜光顔料に関しては、後述する第2乃至
第4実施例についても同様に適用するので、以下の重複
説明を省略する。なお、夜光顔料は放射性物質を含むた
め、厳しい法律の使用制限があり、現在はほぼ夜光時計
に限定使用されている。
【0009】着色層3の形成に必要な着色層用インキ
は、透明性を有したメジウム4に対して、蓄光顔料5を
約200重量%とし、蓄光顔料5と同程度以上の粒度の
蒸着金属色顔料6を5〜15重量%の範囲で混合したも
のである。そして、80メッシュ〜200メッシュのス
クリーン紗によるスクリーン印刷によって、りん光層2
の外側に、厚さ18μm〜40μmに形成される。メッ
シュの番数が高いと粒度は小さいため、蒸着金属色顔料
6の重量%は高い値となり、着色層3の厚さは小さな値
の範囲となり、メッシュの番数が低いときはその逆とな
る。より好適な結果が得られるのは、スクリーン紗が1
00〜150メッシュであり、蒸着金属色顔料6の配合
も7〜11重量%である。より詳細に説明すると、
(a)100メッシュのスクリーン紗の場合、蒸着金属
色顔料6は粒度が大きく(最大粒度74μ)、最適配合
は8重量%前後であり、着色層3の厚さは35μm乃至
40μmを選択する。(b)150メッシュのスクリー
ン紗の場合、蒸着金属色顔料6は粒度が蓄光顔料5と同
程度であり(最大粒度44μ,平均粒度二十数μ)、最
適配合は10重量%前後であり、着色層3の厚さは20
μm乃至25μmを選択する。
【0010】着色層3も上述したりん光層2と同様に、
着色層3内で蓄光顔料5は相互に粒子同士が接触してい
る。蒸着金属色顔料6も適当に分散し、かつ蓄光顔料5
とも接触している。そして、着色層3の表面は、上述し
たメジウム4との配合割合であるために、蓄光顔料5等
の粒子のごく一部から3分の2程度までが突き出た状態
となる。これは、蓄光顔料5の粒子は尖った形が一般的
なためである。特に、ストロンチウムアルミネートでは
アルミナ焼結体を粉砕して顔料化したため、尖った形の
硬い粒子であり、表面上に粒子の一部を突き出す場合が
多い。表面上に突き出た蓄光顔料5は、外側からの光を
効果的に取り入れて着色層3内及びりん光層2に伝達
し、各層内の蓄光顔料5への光到達率、蓄光顔料5の光
の蓄積・放出を良くする。
【0011】蒸着金属色顔料6は、蒸着されたプラスチ
ック等の破片(ポリエチレンテレフタレート フィル
ム,アルミニウム等)に金属(金色;真ちゅう、銀色;
アルミニウム)を蒸着し、粉砕した片状粉であり、蒸着
ののち透明(黄色)樹脂層で保護している。蒸着黒色顔
料は金属の替わりに黒色材を用いるものである。使用す
る蒸着金属色顔料6の平均粒度は約25μであり、約1
5μ乃至44μの粒度範囲である。他方、一般金属粉,
ブロンズ粉の平均粒度は5μ乃至15μであり、蒸着金
属色顔料6の方が粒度の大きい粒子となっている。この
ため蓄光顔料(平均粒度十数μ〜二十数μ)と混ざり合
う場合、一般金属粉では蓄光顔料5の粒子の間に入り込
んで、蓄光顔料5の粒子相互間の光到達を阻止し、かつ
蓄光顔料5に隠れて鮮明な金属色が発色しない。しか
し、蒸着金属色顔料6の粒子は蓄光顔料5に対して同程
度以上の粒度であるため、蓄光顔料粒子5に隠れること
も、蓄光顔料5を隠すこともない。従って、蓄光顔料5
への光の到達性が極めて良く、蓄光顔料5の光の蓄積・
放出もよい。なお、メジウム4及び蓄光顔料5の内容
は、上記りん光層2の場合と同様である。
【0012】平滑層7は上記りん光層2及び着色層3に
おいて使用された透明性の高いメジウム4をスクリーン
印刷によって、着色層3の表面の粗さが埋まって平滑状
態にされている。この着色層3の表面は、蓄光顔料5及
び蒸着金属色顔料6の粒子のごく一部から約3分の2程
度までが突き出て、粗い粒子凹凸となっており、メジウ
ム4がこれらの凹凸間を埋めることで十分な平滑化が得
られている。
【0013】好適な実施例として(実施例A) (a)りん光層用インキ;メジウム(ビニール系又はウレ
タン系のうち透明性の高いもの,(株)セイコーアドバ
ンス製,商品名;ACT,VIC)100g 蓄光顔料(ZnS:Cu,根本特殊化学(株)製,商品
名;GSS)200g (b)着色層用インキ;メジウム(ビニール系又はウレタ
ン系のうち透明性の高いもの,(株)セイコーアドバン
ス製,商品名;ACT,VIC)100g 蓄光顔料(ZnS;Cu,根本特殊化学(株)製,商品
名;GSS,平均粒度21μ)200g 蒸着金色顔料(尾池工業(株)製,商品名;エルジー
R.Gold#325,平均粒度25μ,鱗片状粉 )
10g (c)平滑層用インキ;メジウム(ビニール系又はウレタ
ン系のうち透明性の高いもの,(株)セイコーアドバン
ス製,商品名;ACT,VIC) (d)使用スクリーン; テトロン120メッシュ (e)スクリーン印刷によって形成された層厚;りん光層
厚さ30μm、着色層厚さ30μm、平滑層厚さ数μm
〜十数μm
【0014】(実施例B)別の蓄光顔料として、例え
ば、ストロンチウムアルミネートの母体結晶に稀土類元
素を付活させたもの(根本特殊化学(株)製,商品名;
N夜光,平均粒度約20μ)を用いた好適な実施例Bで
は、上記実施例Aに対して、使用スクリーンのみを10
0メッシュに変更すれば良い。
【0015】請求項1に対応する第2実施例としては、
蓄光顔料に青色,緑色,黄色及び赤色等の着色顔料を混
ぜて金属色以外の有彩色に着色し、メジウム4と蓄光顔
料5との配合割合を1対2に限定せず、蓄光顔料5の粒
子が相互に接触できる状態にする場合である。メジウム
4と蓄光顔料5の配合割合は、粒子相互間で接触できる
状態であって、りん光層2及び着色層3が形成される範
囲であればよい。例えば、1対1.5等の低い値でもよ
く、1対2.5等の高い値でもよい。上記第1実施例の
蒸着金属色顔料6に替えて、目的とする色彩の無機顔料
又は有機顔料を使用する。無機顔料の一例として、青色
は群青、緑色はコバルトグリーン、赤色はカドミウムレ
ッドなどである。有機顔料では、アゾ顔料,フタロシア
ニン顔料等がある。また、無機顔料等は金属と異なり透
光性があるために、粒度は必ずしも蓄光顔料5の粒子と
同程度以上ある必要はない。黒色は透光性を通常有しな
いが、透明シアン,透明マゼンタ及び透明黄を混ぜた透
明黒色は透明性を有する。このため、この場合のみ例外
として粒度は、蓄光顔料5の粒子と同程度以上ある必要
はない。また、メジウム4と蓄光顔料5に加えられる分
量も各色彩が発色するように、従来それぞれの色彩で実
施されている配合割合で混合される。例えば、メジウム
4に対して5重量%〜25重量%の着色顔料が混合され
る。赤色等の明度の低い色では5重量%程度と低く、黄
色,青色等の明度の高色では25重量%程度と高くな
る。
【0016】請求項3及び請求項4に対応する第3実施
例は、図1に示すように、平滑層9がプラスチックフィ
ルムによって形成される点のみ、上記第1実施例と異な
るものである。平滑層9は、厚さ十数μmの塩化ビニル
フィルムを着色層3の表面上に加熱接着して形成され
る。熱によって溶解した塩化ビニルが着色層3表面の粒
子凹凸間を埋めることで平滑層9は形成される。平滑化
された平滑層9の表面には、文字・図柄8が印刷され
て、名刺等のカード類が完成する。他のプラスチックフ
ィルムとしては、透明性及び印刷適性の良好なものが採
用され、それぞれに適した接着法が採用される。例え
ば、他のプラスチックフィルムはポリエチレン,ポリプ
ロピレン,セロファン,ポリエチレンセロファン,アセ
テート,ビニロン,ポリスチレン,ポリエステル及びポ
リカーボネート等である(「プラスチックフィルム」2
11,212頁、発行日;昭和49年8月30日、発行
所;日刊工業新聞社、著者;高橋儀作)。採用される接
着法としては、熱板接着法,インパルス接着法,超音波
接着法,高周波接着法及び糊接着法等がある(同「プラ
スチックフィルム」164頁)。
【0017】請求項3に対応する第4実施例としては、
上記第3実施例の蒸着金属色顔料6に替えて、第2実施
例と同様に、目的とする色彩の無機顔料又は有機顔料を
使用して一般の有彩色にした場合である。無機顔料及び
有機顔料は上述第2実施例と同様であるため説明を省略
する。
【0018】
【発明の効果】以上のように構成した本発明に係るカー
ド台紙は、透明メジウム又は透明プラスチックフィルム
によって着色層の表面に平滑層を設けて、文字・図柄を
形成できるようにした。このため、蓄光・夜光顔料の金
属色又は他の有彩色の印刷層を表面に設けた名刺,冠婚
葬祭用カード,グリーティングカード等の各種カード類
おいて、該印刷層上に文字・図柄等を印刷することがで
きる。また、平滑層は、着色層に対して保護膜の機能を
果たして蓄光機能を保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のカード台紙の模式断面図である。
【符号の説明】
1 台紙基材 2 りん光層 3 着色層 4 メジウム 5 蓄光顔料 6 蒸着金属色顔料 7,9 平滑層 8 文字・図柄
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/10 B32B 27/10 27/20 27/20 A B41M 1/12 B41M 1/12 3/00 3/00 Z B42D 15/00 341 B42D 15/00 341B

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】台紙基材と、 蓄光顔料又は夜光顔料によって前記台紙基材上に形成さ
    れるりん光層と、 所定色を発色する重量範囲の着色顔料を、前記蓄光顔料
    等に混合し、前記りん光層の外側で前記りん光層に対し
    て最大でも同程度の厚さに形成される着色層と、 前記着色層の表面を平滑化する厚さに透明メジウムが印
    刷され、その印刷表面上に文字・図柄を印刷可能とする
    平滑層とで、構成されることを特徴とするカード台紙。
  2. 【請求項2】上記台紙基材が名刺用であり、 上記りん光層が、蓄光顔料又は夜光顔料を、透明性を有
    したメジウムに対して約200重量%で混合してりん光
    層用インキとし、スクリーン印刷によって厚さ18μm
    〜40μmに形成され、 上記着色層が、透明性を有したメジウムに対して、蓄光
    顔料又は夜光顔料を約200重量%とし、前記蓄光顔料
    等と同程度以上の粒度の蒸着金属色顔料又は蒸着黒色顔
    料を5〜15重量%の範囲で混合して着色層用インキと
    し、80メッシュ〜200メッシュのスクリーン紗によ
    るスクリーン印刷によって、前記りん光層の外側で最大
    でも前記りん光層に対して同程度の厚さ18μm〜40
    μmに形成され、 上記平滑層が、透明メジウムによって厚さ数μm〜十数
    μmの範囲内で上記着色層を平滑化するように形成され
    ることを特徴とする請求項1に記載されるカード台紙。
  3. 【請求項3】台紙基材と、 蓄光顔料又は夜光顔料によって前記台紙基材上に形成さ
    れるりん光層と、 所定色を発色する重量範囲の着色顔料を、前記蓄光顔料
    等に混合し、前記りん光層の外側で前記りん光層に対し
    て最大でも同程度の厚さに形成される着色層と、 前記着色層の表面を平滑化する厚さの透明プラスチック
    ・フィルムが接着され、前記接着された透明プラスチッ
    ク・フィルムの表面上に文字・図柄を印刷可能とする平
    滑層とで、構成されることを特徴とするカード台紙。
  4. 【請求項4】上記台紙基材が名刺用であり、 上記りん光層が、蓄光顔料又は夜光顔料を、透明性を有
    したメジウムに対して約200重量%で混合してりん光
    層用インキとし、スクリーン印刷によって厚さ18μm
    〜40μmに形成され、 上記着色層が、透明性を有したメジウムに対して、蓄光
    顔料又は夜光顔料を約200重量%とし、前記蓄光顔料
    等と同程度以上の粒度の蒸着金属色顔料又は蒸着黒色顔
    料を5〜15重量%の範囲で混合して着色層用インキと
    し、80メッシュ〜200メッシュのスクリーン紗によ
    るスクリーン印刷によって、前記りん光層の外側で最大
    でも前記りん光層に対して同程度の厚さ18μm〜40
    μmに形成され、 上記平滑層が、厚さ十数μmの塩化ビニルフィルムを上
    記着色層の上に加熱接着して形成されることを特徴とす
    る請求項3に記載されるカード台紙。
JP7139944A 1995-05-15 1995-05-15 カード台紙 Pending JPH08310166A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7139944A JPH08310166A (ja) 1995-05-15 1995-05-15 カード台紙

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7139944A JPH08310166A (ja) 1995-05-15 1995-05-15 カード台紙

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08310166A true JPH08310166A (ja) 1996-11-26

Family

ID=15257319

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7139944A Pending JPH08310166A (ja) 1995-05-15 1995-05-15 カード台紙

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08310166A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6114857B1 (ja) * 2016-05-10 2017-04-12 三登商事株式会社 蓄光性転写シートの製造方法、蓄光性転写シート、蓄光性転写シートの転写方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6114857B1 (ja) * 2016-05-10 2017-04-12 三登商事株式会社 蓄光性転写シートの製造方法、蓄光性転写シート、蓄光性転写シートの転写方法
JP2017202596A (ja) * 2016-05-10 2017-11-16 三登商事株式会社 蓄光性転写シートの製造方法、蓄光性転写シート、蓄光性転写シートの転写方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO1996026991A1 (fr) Composite luminescent colore et article luminescent colore
US6830835B2 (en) Display film
EP1723624B1 (en) Emergency information sign
US5811174A (en) Phosphorescent article
JP3127198B2 (ja) 有彩色残光性複合体および有彩色残光性物品
JPH08310166A (ja) カード台紙
JPH0995671A (ja) 透明蓄光性材料
JP2002518208A (ja) ルミネセンス性有孔ワンウェイビジョンフィルム
JPH11158420A (ja) カラー蓄光塗料
JPH09319307A (ja) 発光性サインパネル、及びそのラベル、転写シート、カード
US20050008792A1 (en) Image display device and image sheet
JPH09300517A (ja) 有色残光性複合体および有色残光性物品
JPH11214158A (ja) バックライト用el素子
JP2009151213A (ja) 防災・防火用品
CN2551452Y (zh) 自发光标贴
JPH1110773A (ja) 蓄光構造体
JPH10305509A (ja) 光輝性印刷物
JP2002055637A (ja) 表示体および時計
JPH10171388A (ja) 残光性表示物
JPH11282390A (ja) 蓄光部材を用いた表示物
CN1153799A (zh) 夜光混合物
JP2010247473A (ja) 印刷物及びその製造方法
JPH09315047A (ja) カード
JPH10168441A (ja) 有色残光性複合体及び有色残光性物品
JPH0930162A (ja) 印刷物