JPH08309893A - 梱包・包装用部材の製造方法 - Google Patents

梱包・包装用部材の製造方法

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JPH08309893A
JPH08309893A JP7149597A JP14959795A JPH08309893A JP H08309893 A JPH08309893 A JP H08309893A JP 7149597 A JP7149597 A JP 7149597A JP 14959795 A JP14959795 A JP 14959795A JP H08309893 A JPH08309893 A JP H08309893A
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建次 平川
Masayuki Yamazaki
雅之 山崎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 量産方法の確立された紙管を用いて、これを
様々な断面形状に変形させることにより、より多様な形
態に対応し得る梱包・包装用部材を製造できるようにし
た方法の提供を図る。 【構成】 紙を主材とするシート状体を、接着剤を介在
して積層し、筒状体を形成する造管工程1を行う。次
に、この筒状体に対して、筒状体内部に内型を挿入する
と共に、外部から内部に向けて押圧力を加えて、その断
面を非円形の異形形状に変形させる変形工程2をなす。
この変形工程2の変形を、筒状体を構成するシート状体
を接着する接着剤を非硬化状態下にて行う。この変形工
程2の後に、接着剤硬化工程3にて接着剤を硬化させ、
適宜長さに切断する切断工程4を行い、梱包・包装用部
材を完成させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、梱包・包装用部材の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、物品の運搬、保存に際して
は、断面L字状や、断面U字状等の様々な形状をなして
いる長尺部材を物品の角に沿わせて梱包や包装を行って
いる。また、筒状体の内部に被包装物を挿入して、被包
装物の外周面の保護を行っている。ところが、断面L字
状や、断面U字状等の長尺部材は、内部に中空部分がな
く、単に、紙管の一部を切断して、断面L字状や、断面
U字状等の部材とするのが一般的である。そのため、強
い衝撃に対抗するには、断面L字状や、断面U字状等の
長尺部材の肉厚を大きくする必要があるが、その分、重
量が大きくなり、また、原材料を多く消費することにな
る。
【0003】他方、紙を主材とするシート状体を巻回し
て製造される紙管は、その製造方法もほぼ確立され、量
産より比較的低コストで製造され得るが、その断面は、
一般に円形か或いは矩形に限られているものである。そ
のため、梱包・包装用部材としての使用用途は、筒状の
容器の胴部やテープ等の巻芯等、円形か或いは矩形の断
面をそのまま利用できるものに限られていた。これは、
完成した紙管(接着剤が硬化して形状が定まった紙管)
を、変形させると、その強度が極端に劣化することが、
一般の常識となっていたたためである。例えば、断面円
形の紙管に対して、上下2箇所から力を加えて、楕円に
変形するだけであっても、曲率が変化する。このとき、
一般に紙管は紙材を多数層に積層して形成されており、
各層の紙材は、夫々の曲率にて接着剤が硬化している。
従って、変形を加えることによって、積層した紙材の曲
率が全て変化し、その結果、紙材の各層間に層間剥離が
生じ、積層体としての強度が急激に劣化してしまう。ま
た、さらに大きな変形を加えると、変形部分で破断が生
じたり、割れが生じたりするしてしまう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の事情に鑑み、本
願発明は、量産方法の確立された紙管を用いて、これを
様々な断面形状に強度劣化を生じさせることなく変形さ
せることにより、より多様な形態に対応し得る梱包・包
装用部材を製造し得るようにせんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願の発明は、紙を主材
とする筒状体であって、その断面が非円形の異形形状を
している梱包・包装用部材を製造する方法において、次
の構成を有するものを提供する。即ち、本願の第1の発
明に係る梱包・包装用部材を製造する方法は、まず、紙
を主材とするシート状体を接着剤を付与しつつ積層状と
し、或いは予め接着剤を付与した紙を主材とするシート
状体を積層状とすることにより筒状体を形成する造管工
程を行う。次に、この筒状体に対して、筒状体内部に内
型を挿入すると共に、外部から内部に向けて押圧力を加
えて、その断面を非円形の異形形状に変形させる変形工
程をなす。この変形工程の上記変形を、筒状体を構成す
るシート状体を接着する上記の接着剤を非硬化状態下に
て行うものとし、また、変形工程に用いる内型として、
少なくとも1か所の後退部を有する内型を用いる。この
後退部は、内型の軸方向と直交する断面において、後退
部の両側の2点より内側方向に凹んだ形状をなしている
ものであり、筒状体の少なくとも後退部の外側に位置す
る部分に、上記の押圧力を加えることにより、その断面
を後退部分を備えた非円形の異形形状に変形させ、この
変形中或いは変形完了後に、上記接着剤を硬化させるこ
とを特徴とする。尚、変形工程の非硬化状態の接着剤
は、造管工程で付与した接着剤を未硬化(非硬化)のま
ま、変形工程を行うものであってもよく、或いは、巻回
工程終了後、一旦硬化した接着剤を変形工程に際して非
硬化状態に戻したものであってもよい。また、予めホッ
トメルト接着剤等を付与したシート状体を使用して造管
工程を行う場合には、造管工程終了後、変形工程に際し
て非硬化状態にすればよい。さらに、造管工程において
は、外周層の端部のみの接着剤を硬化させて仮接着状態
としておき、変形工程において、変形工程に際して全体
の接着剤を非硬化状態とし、変形を行うようにしてもよ
い。上記の第1の発明に係る方法においては、接着剤を
全て非硬化状態で変形工程を行うようにしたが、本願の
第2の発明は、変形工程の上記変形を、筒状体を構成す
るシート状体の最外周の一部と、この最外周のシート状
体の内部に位置するシート状体の一部との接着状態を維
持しつつ、他の部分についての接着剤を非硬化状態下に
て行うことを特徴とする梱包・包装用部材を製造する方
法を提供する。
【0006】本願の第3の発明は、第1又は第2の発明
に係る方法において、上記の内型の外周の長さが筒状体
内周の長さに略等しいか或いは若干短く、内型の後退部
が、内型の軸方向と直交する断面において、後退部の両
側の2点より内側方向に凹んだ形状をなしているもので
あり、且つ、この後退部の両側の2点の少なくとも1方
が湾曲部の一部を構成しており、この湾曲部が、造管工
程終了時の筒状体より小さな曲率半径を有するものであ
り、筒状体の少なくとも後退部の外側に位置する部分
に、上記の押圧力を加えることにより、その断面を後退
部分及び湾曲部分を備えた非円形の異形形状に変形させ
ることを特徴とするものを提供する。
【0007】本願の第4の発明は、第1又は第2又は第
3の発明に係る方法において、造管工程においてはシー
ト状体をマンドレル上で積層し、このマンドレルの軸方
向に筒状体を移送することにより、非硬化の筒状体内に
変形工程の内型を挿通して上記押圧力を加えるようにし
たことを特徴とするものを提供する。
【0008】
【作用】本願発明にあっては、筒状体内部に内型を挿入
すると共に、外部から内部に向けて押圧力を加えて、そ
の断面を非円形の異形形状に変形させる。特に、筒状体
の少なくともこの後退部の外側に位置する部分に、上記
の押圧力を加えることにより、筒状体の断面を後退部分
を備えた非円形の異形形状に変形させる。この変形に際
しては、接着剤を非硬化状態としているため、曲率が変
化しても、その変化に応じて各シート状体にズレが生じ
る。そして、このズレが生ずることによって、層間剥離
が防止され、また、このズレによって、シート状体の破
断や亀裂の発生等を生じさせずに、後退部分を形成する
ことができる。そして、この変形した状態で接着剤が硬
化することにより、後退部分を有した変形後の形状が確
実に維持されるた梱包・包装用部材を得ることができ
る。従って、この梱包・包装用部材の後退部分を、被梱
包物・被包装物の角部分に当てる等して、被梱包物・被
包装物を確実に保護し得る。しかも、この梱包・包装用
部材は、全体が筒状をなしているため、筒状の全体で外
部からの衝撃等を吸収することができ、より確実な保護
を図ることができる。また、本願の第2の発明は、変形
工程の上記変形を、筒状体を構成するシート状体の最外
周の一部と、この最外周のシート状体の内部に位置する
シート状体の一部との接着状態を維持しつつ、他の部分
についての接着剤を非硬化状態下にて行うものであるた
め、第1の発明と同様、良好な変形がなされ得る。特
に、筒状体を構成するシート状体の最外周の周回方向の
端部と、この最外周の端部の内部に位置するシート状体
の一部とを接着しておくことによって、変形までの段階
において積層したシート状体が捲れたりすることがな
く、しかも変形に際しては、他の大部分が非非硬化状態
下であるため、変形に支障が生ずることもない。
【0009】さらに、本願の第3の発明にあっては、内
型の後退部の両側の2点の少なくとも1方が湾曲部の一
部を構成しており、この湾曲部が、造管工程終了時の筒
状体より小さな曲率半径を有するものであるため、筒状
体の後退部の外側に位置する部分に、押圧力を加えるだ
けで、筒状体は湾曲部に沿った形状に自然に且つ綺麗に
湾曲する。これにより、後退部分と湾曲部分とを有する
梱包・包装用部材を無理なく製造することができる。従
って、この梱包・包装用部材の後退部分を、被梱包物・
被包装物の角部分に当てる等して、被梱包物・被包装物
を保護するに際して、外部からの衝撃等は、筒状体の全
体で吸収され得るが、特に、湾曲部分によって、より有
効に吸収されるものとなる。
【0010】さらに、本願の第4の発明にあっては、造
管工程と変形工程とを連続して行うため、接着剤が未硬
化のまま、造管工程から変形工程へと素早く送ることが
でき、上記のズレの発生をより確実に得ることができ
る。
【0011】
【実施例】以下、図面に基づき本願発明の実施例を説明
する。図1は一実施例の製造工程の説明図であり、図2
はプレス工程の説明図であり、以下、図1の工程に沿っ
て、順次、この製造方法を説明する。
【0012】造管工程1 まず、紙を主材とするシート状体を、接着剤を付与しつ
つ積層状にして筒状体を形成する。シート状体の材質と
しては、紙が最も一般的であるが、紙に合成樹脂フィル
ムや金属箔を積層したもの等、従来の所謂紙管に用いら
れるシート状体を利用することができる。
【0013】筒状体の形成方法は、従来の紙管の製造を
用いることができる。例えば、筒状体を回転させつつ製
造する方法として、シート状体をマンドレルの軸方向に
直交する方向に巻回する方法や、シート状体をマンドレ
ルの軸方向に傾斜する方向へスパイラル状に巻回する方
法があり、筒状体を回転させずに製造する方法として、
複数のシート状体をマンドレルの軸方向に送りつつ、そ
の外周に沿わせて巻回した如く、積層状にする方法等が
あるが、これらの従来の紙管の製造方法を適宜選択して
採用することができる。また、紙管の形状としては、断
面円形の丸形紙管と、断面矩形の角形紙管に分類し得る
が、その何れを採用してもよい。
【0014】この紙管の形成に際しては、シート状体に
は接着剤を付与して、巻回したシート状体同士を接着す
る。この接着剤の原料には特に限定はないが、この接着
剤には遅硬化性のものを用いて、巻回後においても接着
剤が完全に硬化しないようにしておく。
【0015】変形工程2 次に、上記の未硬化状態の筒状体に対して、その筒状体
内部に内型を挿入すると共に、外部から内部に向けて押
圧力を加えて、その断面を非円形の異形形状に変形させ
る。
【0016】より詳しくは、まず、筒状体を、その軸方
向に送り、内型を筒状体内に挿入する。この造管工程1
と変形工程2とは、1本の筒状体を連続して、造管工程
1から変形工程2へと送って両工程を連続して行うもの
であってもよく、造管工程1とを変形工程2とを分離し
て行ってもよい。この場合、造管工程1により多数の筒
状体を巻回製造して一時保管し、次に、製造された筒状
体を順次変形工程2にて変形させると言ったバッチ式と
してもよい。
【0017】変形工程2に際しては、筒状体は、回転さ
せずに軸方向に送る必要があり、上記の造管工程の際
に、筒状体を回転させずに製造し得る方法を採用する
と、造管工程1と変形工程2とを連続した一連の製造ラ
イン上に配位することができて有利である。他方、筒状
体を回転させつつ製造する方法を採用した場合には、造
管工程1ラインと変形工程2ラインとを分離して、変形
工程2ラインでは、筒状体を回転させずに軸方向に送る
ことになる。
【0018】筒状体の外部から内部に向けて押圧力を加
えるには、適宜の加圧手段を採用し得るが、例えば、図
2に示すようなローラを用いることができる。このロー
ラ21,22は、造管工程1により製造された筒状体
を、外周から内部に徐々に変形させるもので、筒状体t
の変形を要する外周部分に、適宜数配位する。他方、紙
管の内部には、前述のように内型30が挿入されてお
り、ローラ21,22は、この内型30に沿わせるよう
に、筒状体tを変形させる。
【0019】変形工程2に用いる内型30は、筒状体t
の最終の内周形状、即ち、梱包・包装用部材の内周の形
状と一致する外周形状を有し、少なくとも1か所の後退
部31を有する。この内型30は、図2の場合、2か所
の後退部31,31を有する。後退部31は、後退部3
1の両側の2点32,32より内側方向(径内方向)に
後退しており、内型30の軸方向に伸びる凹溝状をな
す。即ち、内型30の軸方向と直交する断面において、
後退部31は、その両側の2点32,32を結んだ仮想
線より、径内方向に凹んでいる。そして、この後退部の
両側の2点32,32は、外周面が湾曲した湾曲部3
4,34の一部を構成する。即ち、この実施例では、こ
の後退部の両側の2点32,32は、湾曲部34,34
の始点を構成する意味で、外周面が湾曲した湾曲部3
4,34の一部を構成するものとなっている。より詳し
くは、後退部31の外周面は、断面略V字状となった2
本の直線部分35,35から構成されているが、後退部
の両側の2点32,32を経て、湾曲部34,34へと
続くものであり、湾曲部34,34の始点を構成する。
尚、後退部31の断面形状は適宜変更でき、直線部分3
5,35に代えて、弓状に湾曲した曲線で、後退部31
の外周面を構成してもよい。尚、湾曲部32,32は、
造管工程終了時の筒状体より小さな曲率半径を有する。
【0020】ローラ21は、筒状体tの後退部31の外
側に位置する部分に、上記の押圧力を加える。これによ
り、筒状体tの断面を後退部分t1を備えた非円形の異
形形状に変形させる。その際、後退部31の両側の上記
湾曲部34,34の外側に位置する部分t2には、ロー
ラ21による直接の加圧を施さずとも、筒状体tは、湾
曲部34に自然に沿って変形し、筒状体tの軸方向と直
交する断面において、後退部分t1の両側に湾曲部分t
2を有する非円形の異形形状となる。このように筒状体
tの湾曲部分t2を、ローラによる押圧を施さずに、変
形させるには、各後退部31に対する各ローラ21等に
よる加圧を、同時に行うことが望ましい。言い換える
と、この実施例の場合、筒状体tの軸方向と直交する断
面において、2か所に後退部31,31に対するローラ
21,21が配位されているが、これら2か所の後退部
31,31に対するローラ21,21を、筒状体tの軸
方向において、同一の位置に配位する。このように、2
か所の加圧を同時に行うことにより、筒状体t全体が同
時に変形して、湾曲部分t2についても良好に内型30
の湾曲部34に沿わせることができる。
【0021】また、この実施例では、左右の2つの後退
部31,31の各湾曲部34,34間の直線部33(言
い換えると、湾曲部34と湾曲部34との間であって後
退部31がない部分33)についても、ローラ22によ
って、押圧を施してより正確な直線を出すようにしてい
るが、このローラ22による加圧は必ずしも必要ではな
い。即ち、後退部31に該当する部分を押圧することに
よって、筒状体tの他の部分は内型30に各層毎の接着
剤の付与層にズレが起こり、自然に沿うようになる。
尚、この直線部用のローラ22についても、後退部3
1,31に対するローラ21,21と筒状体の軸方向に
おいて同一の位置に配位して、同時に全てのローラの加
圧を施すようにすることが望ましい。
【0022】図3は、他の実施例の内型30を示すもの
で、後退部31が3か所設けられ、各後退部31の両側
の2点32,32は、湾曲部34,34の一部を構成し
ている。そして、1つの後退部31の両側の湾曲部34
は、他の後退部31の両側の湾曲部34と連続してい
る。従って、この実施例では、先の実施例のように、左
右の2つの後退部31,31の各湾曲部34,34間の
直線部33(言い換えると、湾曲部34と湾曲部34と
の間であって後退部31がない部分33)が存在せず、
かかる部分を押圧するローラ22も存在しない。
【0023】図4は、さらに他の実施例の内型30を示
すもので、後退部31が2か所設けられ、1方の後退部
31の両側の2点32,32は、湾曲部34,34の一
部を構成しているが、他方の後退部31の両側の2点3
2,32aは、1方の点32のみが湾曲部34の一部を
構成し、他方の点32aは曲線ではない角張った屈曲部
となっている。また、第1の実施例と同様、直線部33
を有しており、後退部用のローラ21と、直線部用のロ
ーラ22とで、必要な部分を押圧する。
【0024】尚、後退部31の形状は、上記の各実施例
の他、例えば、全体に湾曲した円弧状に後退しているも
のや、後退部内において若干の起伏を有するもの等、適
宜変更することが可能である。また、各実施例の後退部
用のローラ21は、後退部31の形状に沿った外周形状
(即ち、単に円筒形のローラではなく、中央部分21a
が後退部31の形状に沿って張り出した形状)を有して
おり、1つのローラ21で1つの後退部31全体を押圧
することによって、後退部31の形状に沿った形状に、
筒状体tを変形させ所望の後退部分t1の形状を的確に
得るようにしているが、2つ以上のローラで1つの後退
部31を押圧形成するようにしてもよく、この場合に
は、円筒形等のローラを用いてもよい。
【0025】上記のようにして、造管工程1にて円形や
矩形等に積層形成された筒状体tは、内型の形状に沿っ
た形状に変形させられる。その際、接着剤は非硬化状態
であるため、積層したシート状体は、付与した接着剤が
潤滑剤の役割を果たし、うまくずれることができる。よ
って、変形に際して加えられる力に対して、シート状体
がずれることにより、シート状体の破断や亀裂の発生等
を防止できる。また、筒状体内部に挿入する内型の外周
の長さを、筒状体内周の長さに略等しいか或いは若干小
さくすることにより、巻回したシート状体に無理な伸び
を強いることのないようになり、変形によるシート状体
の破断や亀裂の発生等を防止することができることは勿
論、後退部31の両側の2点の湾曲部分34について、
直接加圧を施さずとも、良好に筒状体tを沿わせること
ができる。尚、この観点からすれば、内型30の外周の
長さは、筒状体tの内周の長さにと等しくすることが最
も望ましいが、完全に等しくすると、内型30に沿って
筒状体tが摺動することができなくなるため、工業上の
生産においては、内型30の外周面と筒状体tの内周面
との間に、摺動のための微小な間隔を設けるように、若
干小さく設定されることになる。この微小な間隔は、
0.2〜0.5mm程度であれば良く、多く見積もっても
1mm以下であれば充分である。
【0026】前述の非硬化状態の接着剤は、造管工程で
付与した接着剤を未硬化(非硬化)のまま、変形工程を
行うものであってもよく、或いは、造管工程終了後、一
旦硬化したホットメルト等の接着剤を、変形工程に際し
て加熱することにより、非硬化状態に戻したものであっ
てもよい。さらに、巻回した最外周層の端部のみを接着
状態とし筒状体を形成し、巻回後に筒状体を変形工程で
変形し、その後加熱加圧によって、非接着部を接着する
ようにしてもよい。また、上記のシート状体がより円滑
にずれるようにするには、筒状体を構成するシート状体
を連続したものとするよりも、各巻回周毎に、異なる
(連続していない)シート状体を用いることが望まし
い。シート状体が複数周に渡って連続していると、1か
所のズレが連続したシート状体全体に及ぶことになる
が、各巻回周毎に異なる(連続していない)シート状体
を多数枚重ねて筒状体を構成した場合には、ズレは、各
周のシート状体毎に別々に起こることとなり、シート状
体のズレがより円滑に生じ得る点で有利である。
【0027】尚、変形率が大きい場合には、一度に多く
の変形を行わせることには無理があるため、筒状体の軸
方向に向けて、複数組のローラ21を配位しておき、徐
々に筒状体を所望の形状まで変形させる。従って、初期
のローラによる変形では、内型の形状は必ずしも最終の
形状としておく必要はなく、また、場合によっては内型
を用いずに変形させてもよい。よって、初期の時点での
内型の外周の長さは、筒状体内周の長さに略等しくなく
とも良い。
【0028】上記のようなローラによる変形の他、他の
変形方法に変更したり、或いは併用したりすることがで
きる。例えば、ローラに代えて或いは併用して、複数の
板状の押圧プレートを無端状に接続して、言わばキャタ
ピラ状態に回転させる。そして、この回転移動中の板状
の押圧プレートを筒状体の外側から内側に向けて押しつ
けることにより、ローラと同様の変形を行わせることが
できる。また、ローラやキャタピラを駆動軸で回転させ
ることによって、変形と同時に、筒状体の送り機能を発
揮させてもよい。
【0029】尚、造管工程1と変形工程2とを連続して
行う際には、造管工程1においてはシート状体をマンド
レルに巻回するが、この巻回した筒状体を、マンドレル
の軸方向に移送することにより、未硬化の筒状体内に変
形工程の内型を挿通して上記押圧力を加えるようにすれ
ばよい。その際、造管工程においてシート状体を巻回す
るマンドレルと、変形工程における内型とは、両者の軸
方向が一致して一直線上に並ぶようにしておき、さらに
必要に応じて、両者を接続一体化することが望ましい。
これにより、筒状体をマンドレルから外さずに、マンド
レルを内部に挿通した状態で筒状体を軸方向に移送し、
内型に送り、変形を加えることができ、連続作業が円滑
に行うことができる。さらに望ましくは、シート状体を
巻回するマンドレルと、変形工程における内型とを、両
者間に間隔を置いて軸体にて接続することにより軸体を
介して接続一体化したものとする。その際、軸体は、筒
状体の内径よりも細いものとし、マンドレルと内型との
間を摺動させる際に、筒状体を、マンドレルと内型との
間の軸体に接触させずに、その軸方向に移送する。これ
により、軸体部分の移送中には、筒状体は摩擦抵抗が発
生せず、その分、小さな搬送力で、或いはより速く、移
送を行うことができる。
【0030】接着剤硬化工程3 次に、上記の変形中或いは変形完了後に、強制乾燥或い
は自然乾燥にて、接着剤を硬化させる。即ち、変形によ
るシート状体のズレが生じなくなった時点で、接着剤を
硬化させ、その形状を維持させる。尚、接着剤は徐々に
硬化するため、上記の変形工程2中において、強制乾燥
を開始してもよい。接着剤は、この硬化工程までの各加
工手段に応じて、適宜選択して用いればよい。
【0031】切断工程4 最終的に変形した筒状体は、適宜寸法に切断される。こ
の切断は従来の紙管の切断装置を用いて実施することが
できる。尚、切断は、前述の造管工程1の際に行ってお
いてもよいが、接着剤の硬化が行われないうちに次の変
形工程2を行うことが望ましいため、この実施例では最
終工程に切断工程4を置いている。
【0032】以上により本願の梱包・包装用部材の製造
が完了するが、その断面形状は、実施例のものの他、適
宜変更して実施し得るものであり、例えば、図3に示し
たY字状の他、V字状やX字状等、内型と外側のローラ
等の押圧手段の形状を変更することによって、様々な形
状を量産でき、被梱包部材の形状に応じた梱包・包装用
部材を経済性に富んだ商品を提供することができる。
【0033】
【発明の効果】以上、本願発明は、量産方法の確立され
た紙管を用いて、これを様々なユニークな断面形状に変
形させることにより、より多様な形態に対応し得る梱包
・包装用部材を製造できるようにしたものであり、紙管
の利用分野を広げる上で、多大な効果を有するものであ
る。
【0034】本願の第1の発明にあっては、紙管の変形
に際して、変形によるシート状体の破断や亀裂の発生等
を防止することができるものであり、強度の高い紙管製
の梱包・包装用部材を製造できるようにしたものであ
る。特に、変形工程においては、各シート状体にズレを
生じ得るようにしており、このズレが生ずることによっ
て、層間剥離が防止され、また、このズレによって、シ
ート状体の破断や亀裂の発生等を生じさせずに、後退部
分を形成することができる。そして、この変形した状態
で接着剤が硬化することにより、後退部分を有した変形
後の形状が確実に維持されるた梱包・包装用部材を得る
ことができる。従って、この梱包・包装用部材の後退部
分を、被梱包物・被包装物の角部分に当てる等して、被
梱包物・被包装物を確実に保護し得る。しかも、この梱
包・包装用部材は、全体は筒状をなしているため、筒状
の全体で外部からの衝撃等を吸収することができ、より
確実な保護を図ることができるものである。
【0035】また、本願の第2の発明は、変形工程の上
記変形を、筒状体を構成するシート状体の最外周の一部
と、この最外周のシート状体の内部に位置するシート状
体の一部との接着状態を維持しつつ、他の部分について
の接着剤を非硬化状態下にて行うものであるため、第1
の発明と同様の効果が期待できると共に、変形までの段
階において積層したシート状体が捲れたりすることがな
く、しかも変形に際しては、他の大部分が非硬化状態下
であるため、変形に支障が生ずることもないと言った利
点がある。
【0036】さらに、本願の第3の発明にあっては、第
1又は第2の発明の効果に加え、後退部と湾曲部とを有
する梱包・包装用部材を無理なく製造することができ
る。従って、この梱包・包装用部材の後退部分を、被梱
包物・被包装物の角部分に当てる等して、被梱包物・被
包装物を保護するに際して、外部からの衝撃等は、筒状
体の全体で吸収され得るが、特に、湾曲部分が、その湾
曲形状によって、スプリングの如き良好な弾性緩衝作用
を発揮し、衝撃等をより有効に吸収することができる。
【0037】さらに、本願の第4の発明にあっては、第
1、第2、第3の発明の効果に加え、造管工程と変形工
程とを連続して行うため、接着剤が未硬化のまま、造管
工程から変形工程へと素早く送ることができ、上記のズ
レの発生をより確実に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の製造工程の説明図である。
【図2】変形工程の説明図である。
【図3】他の変形工程の説明図である。
【図4】さらに他の変形工程の説明図である。
【符号の説明】
1 造管工程 2 変形工程 3 接着剤硬化工程 4 切断工程 30 内型 21 ローラ t 筒状体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙を主材とする筒状体であって、その断
    面が非円形の異形形状をしている梱包・包装用部材を製
    造する方法において、 紙を主材とするシート状体を接着剤を付与しつつ積層状
    とし、或いは予め接着剤を付与した紙を主材とするシー
    ト状体を積層状とすることにより筒状体を形成する造管
    工程を行い、 次に、この筒状体に対して、筒状体内部に内型を挿入す
    ると共に、外部から内部に向けて押圧力を加えて、その
    断面を非円形の異形形状に変形させる変形工程をなし、 この変形工程の上記変形を、筒状体を構成するシート状
    体を接着する上記の接着剤を非硬化状態下にて行うもの
    とし、 変形工程に用いる内型として、少なくとも1か所の後退
    部を有する内型を用い、この後退部が、内型の軸方向と
    直交する断面において、後退部の両側の2点より内側方
    向に凹んだ形状をなしているものであり、筒状体の少な
    くとも後退部の外側に位置する部分に、上記の押圧力を
    加えることにより、その断面を後退部分を備えた非円形
    の異形形状に変形させ、 上記の変形中或いは変形完了後に、上記接着剤を硬化さ
    せることを特徴とする梱包・包装用部材の製造方法。
  2. 【請求項2】 紙を主材とする筒状体であって、その断
    面が非円形の異形形状をしている梱包・包装用部材を製
    造する方法において、 紙を主材とするシート状体を接着剤を付与しつつ積層状
    とし、或いは予め接着剤を付与した紙を主材とするシー
    ト状体を積層状とすることにより筒状体を形成する造管
    工程を行い、 次に、この筒状体に対して、筒状体内部に内型を挿入す
    ると共に、外部から内部に向けて押圧力を加えて、その
    断面を非円形の異形形状に変形させる変形工程をなし、 この変形工程の上記変形を、筒状体を構成するシート状
    体の最外周の一部と、この最外周のシート状体の内部に
    位置するシート状体の一部との接着状態を維持しつつ、
    他の部分についての接着剤を非硬化状態下にて行うもの
    とし、 変形工程に用いる内型として、少なくとも1か所の後退
    部を有する内型を用い、この後退部が、内型の軸方向と
    直交する断面において、後退部の両側の2点より内側方
    向に凹んだ形状をなしているものであり、筒状体の少な
    くとも後退部の外側に位置する部分に、上記の押圧力を
    加えることにより、その断面を後退部分を備えた非円形
    の異形形状に変形させ、 上記の変形中或いは変形完了後に、上記接着剤を硬化さ
    せることを特徴とする梱包・包装用部材の製造方法。
  3. 【請求項3】 内型の外周の長さが、筒状体内周の長さ
    に略等しいか或いは若干小さく、 内型の後退部が、内型の軸方向と直交する断面におい
    て、後退部の両側の2点より内側方向に凹んだ形状をな
    しており、且つ、この後退部の両側の2点の少なくとも
    1方が湾曲部の一部を構成しており、 この湾曲部が、造管工程終了時の筒状体より小さな曲率
    半径を有するものであり、 筒状体の少なくとも後退部の外側に位置する部分に、上
    記の押圧力を加えることにより、その断面を後退部分及
    び湾曲部分を備えた非円形の異形形状に変形させること
    を特徴とする請求項1又は2記載の梱包・包装用部材の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 造管工程と変形工程とを連続して行い、 造管工程においてはシート状体をマンドレル上で積層
    し、このマンドレルの軸方向に筒状体を移送することに
    より、非硬化の筒状体内に変形工程の内型を挿通して上
    記押圧力を加えるようにしたことを特徴とする請求項1
    又は2又は3記載の梱包・包装用部材の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012101845A (ja) * 2010-11-15 2012-05-31 Honshu:Kk 緩衝材製造システムおよび緩衝材製造方法
CN106985459A (zh) * 2017-05-24 2017-07-28 株洲电力机车广缘科技有限责任公司 绝缘纸筒定型工装
KR20220064794A (ko) * 2020-11-12 2022-05-19 주식회사 청운하이테크 코너포스트 제조 장치

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