JPH0830857A - 自動販売機の筐体構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品点数の削減と自動販売機の据付け作業が
簡単な自動販売機の筐体構造を提供することを目的とす
る。 【構成】 前面扉２の上部を自動販売機本体１の上面Ａ
よりも上方に延設し、前面扉２の上部に広告パネル４を
配置したため、自動販売機本体１や前面扉２と別体の箱
体を用意せずとも広告効果を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は自動販売機の筐体構造に
関する。

【０００２】

【従来の技術】自動販売機の筐体は、図５の（ａ）
（ｂ）に示すように自動販売機本体１と、この自動販売
機本体１の前面開口部を開閉自在に閉塞する前面扉２と
で構成されている。従来では、広告効果を期待して、自
動販売機の筐体の上に上部看板ユニット３が取り付けら
れるようになっている。上部看板ユニット３には、広告
パネル４と蛍光ランプ５が内蔵されたものがある。

【０００３】上部看板ユニット３は、自動販売機本体
１，前面扉２とは別体の箱形で、蛍光ランプ５の電源回
路には、給電線６を介して給電されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記のように、上部看
板ユニット３を設置することによって販売商品の広告効
果を期待できるが、自動販売機の部品点数が増加する問
題がある。

【０００５】また、蛍光ランプ５を内蔵していて上部看
板ユニット３へ給電するタイプのものでは、自動販売機
を据付け後に給電線６を自動販売機本体１の背面に落と
し込んで、孔７から自動販売機本体１の庫内に引き入れ
て商品展示棚の電照装置の電源回路に接続されるが、給
電線６を孔７から自動販売機本体１の庫内に引き入れる
作業も煩わしいものである。

【０００６】本発明は部品点数の削減と自動販売機の据
付け作業が簡単な自動販売機の筐体構造を提供すること
を目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の自動販売
機の筐体構造は、自動販売機本体とこの自動販売機本体
の前面開口部を開閉自在に閉塞する前面扉とで構成さ
れ、前面扉の上部を自動販売機本体の上面よりも上方に
延設し、前面扉の上部に広告パネルを収納したことを特
徴とする。

【０００８】請求項２記載の自動販売機の筐体構造は、
請求項１において、前面扉の上部に広告パネルを照明す
る照明装置を配置したことを特徴とする。請求項３記載
の自動販売機の筐体構造は、自動販売機本体とこの自動
販売機本体の前面開口部を開閉自在に閉塞する前面扉と
で構成され、自動販売機本体の上部を、前記の前面開口
部ならびに前面扉の上面よりも上方に延設し、自動販売
機本体の上部に広告パネルを配置したことを特徴とす
る。

【０００９】請求項４記載の自動販売機の筐体構造は、
請求項３において、自動販売機本体の上部に広告パネル
を照明する照明装置を収納したことを特徴とする。

【００１０】

【作用】請求項１の構成によると、前面扉の上部に広告
パネルを配置したため、上部看板ユニットを設けること
なく広告効果の向上を期待できる。

【００１１】請求項２の構成によると、前面扉の上部に
照明装置を収納したため、給電線の処理が簡単である。
請求項３の構成によると、自動販売機本体の上部に広告
パネルを配置したため、上部看板ユニットを設けること
なく広告効果の向上を期待できる。

【００１２】請求項４の構成によると、自動販売機本体
の上部に照明装置を収納したため、給電線の処理が簡単
である。

【００１３】

【実施例】以下、本発明の各実施例を図１〜図４に基づ
いて説明する。図１と図２は第１の実施例を示す。

【００１４】自動販売機本体１の前面開口部を開閉自在
に閉塞する前面扉２は、図１の（ａ）に示すように自動
販売機本体１の上面Ａよりも上方に延設されている。前
面扉２の上部には、図１の（ｂ）と図２に示すように窓
８が穿設されており、窓８は窓材９で閉塞されている。
前面扉２の上部で窓材９を通して見える位置には、広告
パネル４がセットされている。１０は自動販売機本体１
と前面扉２との間に介装されたパッキン材である。

【００１５】この実施例では、広告パネル４が透光性フ
ィルムであって、蛍光ランプ５で透過照明されている。
なお、蛍光ランプ５の電源回路への給電線６〔図示せ
ず〕は、前面扉２の内部を通って商品展示棚１１の照明
装置の電源回路と並列接続されている。

【００１６】このように構成したため、辺りが暗くなっ
てデイライトスイッチによって商品展示棚１１の照明装
置への通電がオンされると、蛍光ランプ５が点灯して、
広告パネル４が透過照明されて窓８に鮮やかに表示され
る。

【００１７】このように上部電照看板を前面扉２に組み
込むことによって、従来に比べて部品点数を削減するこ
とができ、しかも、蛍光ランプ５への給電を前面扉２の
内側で実施できるため、自動販売機の据付け作業が楽で
ある。

【００１８】図３と図４は第２の実施例を示す。自動販
売機本体１の上部は、自動販売機本体１の前面開口部１
２ならびに前面扉２の上面Ｂよりも上方に延設されてい
る。自動販売機本体１の上部には、図４に示すように窓
８が穿設されており、窓８は窓材９で閉塞されている。
自動販売機本体１の上部で窓材８を通して見える位置に
は、広告パネル４がセットされている。

【００１９】この実施例では、広告パネル４が透光性フ
ィルムであって、蛍光ランプ５で透過照明されている。
なお、蛍光ランプ５の電源回路への給電線６〔図示せ
ず〕は、自動販売機本体１の内部を通って商品展示棚１
１の照明装置の電源回路と並列接続されている。

【００２０】このように構成したため、辺りが暗くなっ
てデイライトスイッチによって商品展示棚１１の照明装
置への通電がオンされると、蛍光ランプ５が点灯して、
広告パネル４が透過照明されて窓８に鮮やかに表示され
る。

【００２１】このように上部電照看板を自動販売機本体
１に組み込むことによって、従来に比べて部品点数を削
減することができ、しかも、蛍光ランプ５への給電を自
動販売機本体１の内側で実施できるため、自動販売機の
据付け作業が楽である。

【００２２】上記の各実施例では、広告パネル４を照明
する照明装置を内蔵させたが、照明装置を内蔵しない構
成を採用することもできる。上記の各実施例では、前面
扉２の上部または自動販売機本体１の上部に、広告パネ
ル４を収納したが、前面扉２の上部の前面Ｃまたは自動
販売機本体１の前面上部Ｄに広告パネル４を配置するこ
ともできる。さらに、この広告パネル４を前面扉２の上
部または自動販売機本体１の上部に内蔵した照明装置で
照明することもできる。

【００２３】

【発明の効果】請求項１の構成によると、前面扉の上部
を自動販売機本体の上面よりも上方に延設し、前面扉の
上部に広告パネルを配置し、請求項３の構成によると、
自動販売機本体の上部を、前記の前面開口部ならびに前
面扉の上面よりも上方に延設し、自動販売機本体の上部
に広告パネルを配置したため、自動販売機本体や前面扉
と別体の箱体を用意せずとも広告効果を得ることができ
る。

【００２４】また、請求項２，請求項４の構成による
と、自動販売機本体の上部や前面扉に照明装置を収納し
たため、自動販売機本体の内部や前面扉の内部を通して
照明装置に給電することができ、自動販売機の据付け作
業が楽である。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１の実施例の側面図と正面図である。

【図２】第１の実施例の一部切り欠き側面図である。

【図３】第２の実施例の側面図と正面図である。

【図４】第２の実施例の一部切り欠き側面図である。

【図５】従来例の側面図と背面図である。

【符号の説明】

１ 自動販売機本体 ２ 前面扉 ３ 上部看板ユニット ４ 広告パネル ５ 蛍光ランプ ６ 給電線 ８ 窓 ９ 窓材 １０ パッキン材 １１ 商品展示棚 １２ 自動販売機本体の前面開口部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西尾 光太郎 茨城県竜ヶ崎市向陽台５丁目６番 株式会 社クボタ竜ヶ崎工場内

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動販売機本体とこの自動販売機本体の
   前面開口部を開閉自在に閉塞する前面扉とで構成され、
   前面扉の上部を自動販売機本体の上面よりも上方に延設
   し、前面扉の上部に広告パネルを配置した自動販売機の
   筐体構造。
2. 【請求項２】 前面扉の上部に広告パネルを照明する照
   明装置を収納した請求項１記載の自動販売機の筐体構
   造。
3. 【請求項３】 自動販売機本体とこの自動販売機本体の
   前面開口部を開閉自在に閉塞する前面扉とで構成され、
   自動販売機本体の上部を、前記の前面開口部ならびに前
   面扉の上面よりも上方に延設し、自動販売機本体の上部
   に広告パネルを配置した自動販売機の筐体構造。
4. 【請求項４】 自動販売機本体の上部に広告パネルを照
   明する照明装置を収納した請求項３記載の自動販売機の
   筐体構造。