JPH08301796A - 炭素数8の芳香族炭化水素の製造方法 - Google Patents

炭素数8の芳香族炭化水素の製造方法

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JPH08301796A
JPH08301796A JP11470895A JP11470895A JPH08301796A JP H08301796 A JPH08301796 A JP H08301796A JP 11470895 A JP11470895 A JP 11470895A JP 11470895 A JP11470895 A JP 11470895A JP H08301796 A JPH08301796 A JP H08301796A
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catalyst
butenes
branching
alumina
hydrocarbon
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JP11470895A
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Inventor
Fujio Tsuchiya
屋 富士雄 土
Koichi Fujie
江 宏 一 藤
Takayuki No
隆 之 野
Kazuhisa Nakanishi
西 和 久 中
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Koa Oil Co Ltd
Original Assignee
Koa Oil Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C15/00Cyclic hydrocarbons containing only six-membered aromatic rings as cyclic parts
    • C07C15/02Monocyclic hydrocarbons
    • C07C15/067C8H10 hydrocarbons

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  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 ブテン類を二量化することにより得られる平
均分岐度が0.7〜2.2である炭素数8のオレフィンま
たはこれを水素化処理して得られる炭素数8のパラフィ
ンのうちから選ばれる1種以上の炭素数8の炭化水素
を、改質触媒と接触させることによって炭素数8の芳香
族炭化水素を製造する。 【効果】 石油精製プロセスで生ずる比較的利用価値の
低いブテン類から、炭素数8の芳香族炭化水素を高収率
で得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、ブテン類から炭素数8の
芳香族炭化水素を効率よく製造する方法に関し、特にブ
テン類から炭素数8の芳香族炭化水素であるキシレンを
効率よく製造する方法に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】石油精製における流動接触分解法
から生成する分解生成物のうち、比較的利用価値の低い
とされてきた炭素数4のオレフィン(ブテン類)の有効
利用が近年盛んに図られている。例えばブテン類のうち
のイソブテンについては、これを二量化してジイソブチ
レンとする技術(例えば特公昭62−41574号公
報)が知られており、また、イソブテンをメタノールと
反応させることによりメチルターシャリーブチルエーテ
ル(MTBE)とする技術(例えば、石油学会編、新石
油精製プロセス、幸書房発行)も知られている。このよ
うにして得られたジイソブチレンやMTBEは、高オク
タン価ガソリン用ブレンド基材として利用されている。
また、ノルマルブテンについては、低重合により低分岐
度二量体として可塑剤などの原料とすることが試みられ
ている(例えば特開平6−287227号公報)。しか
し、ブテン類の付加価値を向上させるために、さらなる
ブテン類の有効利用が求められており、特にブテン類の
うちのノルマルブテンを有効利用することが望まれてい
る。
【0003】一方、石油留分の付加価値向上として、石
油ナフサ留分を接触改質して高オクタン価ガソリン基材
やキシレン留分を含む芳香族炭化水素に転化することが
行われている。この接触改質において、石油ナフサ留分
のパラフィン系炭化水素が環化脱水素反応して芳香族炭
化水素に転化すること、さらにC8パラフィンが環化脱
水素反応してキシレンに転化すること、ノルマルオクタ
ンがイソオクタン(2,2,4-トリメチルペンタン)よりも
環化脱水素反応の速度と選択性が大きいことは示されて
いる(例えば、石油学会編、新石油化学プロセス、幸書
房発行)。さらにまた、炭素数が6〜10の脂肪族系炭
化水素、特にノルマルパラフィンを非貴金属系の固体触
媒を用いて脱水素、芳香族化することは開示されている
(例えば特開昭61−143330号公報)。
【0004】しかし、純粋なノルマルオクタンを原料と
して、接触改質反応により工業的にキシレンを生産する
ことは、純粋なノルマルオクタンを得ることが容易では
なく、経済性にも乏しく実用的でない。
【0005】また米国特許第3,827,968号明細書
には、炭素数5以下のオレフィンをZSM−5触媒と接
触させてオリゴマー化し、得られた炭素数5から9のオ
レフィンをZSM−5触媒と接触させて、芳香族化する
ことが開示されている。しかしながら、この米国特許第
3,827,968号明細書には、炭素数5以下のオレフ
ィンとしてプロピレンを用いた実施例しか示されておら
ず、しかも得られるC 8芳香族炭化水素の収率は、20
〜22%程度と低い。
【0006】本発明者等は、これらの状況を鑑みて、上
記問題を解決するためにブテン類、特にノルマルブテン
の有効利用について鋭意研究を行った。この結果、ブテ
ン類を二量化することによって得られる炭素数8のオレ
フィンまたはこれを水素化処理して得られる炭素数8の
パラフィンのうちから選ばれる1種以上の炭素数8の炭
化水素の平均分岐度が低い場合には、これを接触改質す
ることで液収率ならびに炭素数8の芳香族炭化水素の収
率を高くできること、特に平均分岐度が極めて低い場
合、純粋なノルマルオクタンを原料とした場合と同等ま
たはそれ以上の収率で炭素数8の芳香族炭化水素が得ら
れることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
【発明の目的】本発明は、従来の石油精製等で生ずる比
較的利用価値の低いブテン類をより有効に活用しうるよ
うな技術を提供することを目的とし、特に、ブテン類を
二量化することにより低分岐度二量体とし、この低分岐
度二量体を改質触媒と接触させることにより、キシレン
などの炭素数8の芳香族炭化水素を高収率で得る技術を
提供することを目的としている。
【0008】
【発明の概要】本発明に係る炭素数8の芳香族炭化水素
の製造方法は、ブテン類を二量化することにより得ら
れ、平均分岐度が0.7〜2.2、好ましくは0.7〜1.
8、さらに好ましくは0.7〜1.5、最も好ましくは
0.7〜1.3である炭素数8のオレフィンまたはこれを
水素化処理して得られる炭素数8のパラフィンのうちか
ら選ばれる1種以上の炭素数8の炭化水素を、改質触媒
と接触させて炭素数8の芳香族炭化水素を製造すること
を特徴としている。
【0009】本発明では原料のブテン類としては、ブテ
ン類中に含まれるイソブテンを除去したものを用いるこ
とが好ましい。ブテン類中にあるイソブテンを除去する
には、どのような方法を用いてもよいが、イソブテンと
メタノールとを選択的に反応させてMTBEとして除去
するか、またはイソブテンを選択的に二量化して側鎖二
量体として除去することが好ましい。イソブテンを含有
させたブテン類を原料とする場合には、ブテン類を二量
化して得られる二量化物から蒸留により高分岐度のC8
オレフィンを分離除去することが好ましい。
【0010】また、本発明では、上記のようにブテン類
を二量化することにより得られる平均分岐度が0.7〜
2.2である炭素数8の炭化水素と、ナフサとを混合し
た後、得られた混合物を改質触媒と接触させて炭素数8
の芳香族炭化水素を製造してもよい。
【0011】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係る炭素数8の芳
香族炭化水素(以下、C8芳香族炭化水素という)の製
造方法についてより具体的に説明する。
【0012】本発明では、石油精製プロセスなどにおい
て副生したブテン類を二量化することにより、平均分岐
度が0.7〜2.2である炭素数8のオレフィン(以下C
8オレフィンということがある)またはこれを水素化処
理して得られる炭素数8のパラフィン(以下C8パラフ
ィンということがある)のうちから選ばれる1種以上の
炭素数8の炭化水素(以下C8炭化水素ということがあ
る)を製造し、これを改質触媒と接触させることにより
8芳香族炭化水素を製造する。
【0013】本発明では、原料ブテン類としては、どの
ようにして得られたものであっても使用することができ
るが、石油精製における流動接触分解法、水蒸気分解
法、熱分解法などの分解プロセスにおいて副生するブテ
ン類を好ましく用いることができる。
【0014】各種分解プロセスにおいて副生するブテン
類では、ノルマルブテンとイソブテンのモル比は、通常
4:1〜2:1程度であることが多い。これらのブテン類
はそのまま二量化に用いることもできるが、イソブテン
を除去した実質的にノルマルブテンからなるブテン類を
用いることもできる。イソブテンを除去することなくそ
のままブテン類を二量化した場合には、得られた二量化
物を蒸留法等により側鎖の多い高分岐度のC8オレフィ
ンを分離除去することにより、平均分岐度が0.7〜2.
2である低分岐度のC8オレフィンを得ることができ
る。例えば、蒸留により沸点99〜115℃の留分を分
離除去して、低分岐度のC8オレフィンを得ることが好
ましい。
【0015】イソブテンを実質的に除去したブテン類を
用いた場合には、ブテン類の二量化工程において、より
低分岐度のC8オレフィンを得ることができる。ブテン
類からイソブテンを除去する方法は、特に限定されるこ
となくどのような方法で行ってもよいが、例えば次の方
法を用いることができる。
【0016】イソブテンを含有するブテン類を、固体酸
触媒、たとえばシリカ/アルミナのモル比が30〜50
0である水素型モルデナイトと20〜180℃で接触さ
せて、ブテン類中のイソブテンを選択的に二量化して、
ジイソブチレンなどの高分岐度の側鎖二量体としてブテ
ン類から除去する方法(特公昭62−41574号公
報)や、炭素数4の留分をシリカ・アルミナ系触媒の存
在下、反応温度15〜200℃、液空間速度0.1〜1.
5hr-1、ブテン反応率25〜98%の条件で、ポリナ
フサプロセス分解装置で処理した後、生成油を30〜2
30℃で蒸留して、ブテン-ブタン留分を分離する方法
(特開平3−83935号公報)等が挙げられる。
【0017】また、ブテン類中のイソブテンをメタノー
ルと選択的に反応させることによって、イソブテンをメ
チルターシャリーブチルエーテル(MTBE)とするこ
とによって除去することもできる。この方法はたとえ
ば、石油学会編、新石油精製プロセス(幸書房)などに
開示されている。なお、これらの方法は、ブテン類から
高オクタン価ガソリン用ブレンド基材を製造するために
利用されている。
【0018】これらの方法によりイソブテンが選択的に
反応し、その結果、ノルマルブテンが未反応物として反
応生成物中に残留するため、反応生成物から蒸留など適
宜の方法によってノルマルブテンを分離することによ
り、イソブテンが実質的に除去されたブテン類を得るこ
とができる。
【0019】本発明では、ブテン類を二量化して、好ま
しくはイソブテンが実質的に除去されたブテン類を二量
化して、あるいはイソブテンを含有させたままブテン類
を二量化して得られる二量化物から高分岐度のC8オレ
フィンを分離除去して、平均分岐度が0.7〜2.2、好
ましくは0.7〜1.8、さらに好ましくは0.7〜1.
5、最も好ましくは0.7〜1.3である分岐度の低いC
8オレフィンが得られる。
【0020】このようなブテン類の二量化プロセスとし
ては、特に制限はなく、シリカ・アルミナ系触媒、アル
キルアルミウニウム系触媒等を用いる方法が挙げられ
る。たとえば、ブテン類をシリカ・アルミナ系触媒また
はアルキルアルミニウム系触媒の存在下で、反応温度1
5〜200℃、液空間速度0.1〜1.5hr-1、オクテ
ン転化率50〜90%の条件で二量化する方法(特開平
3−83935号公報)や、予め600℃以上で熱処理
したシリカ・アルミナに酸化ニッケルをNi換算で3〜
15重量%担持させた触媒の存在下で、反応温度50〜
200℃、反応圧力20〜100kg/cm2G、LHSV
0.1〜5.0hr-1でブテン類を低重合する方法(特
開平5−287227号公報)等が挙げられる。
【0021】ブテン類の二量化プロセスとしては、上述
したようにいずれの方法によることも可能であるが、以
下のような(a)〜(d)から選ばれる1種以上の触媒を用い
ると、特に分岐度の低い二量体が得られるので好まし
い。
【0022】(a)硫酸根を含有させたアルミナおよび硫
酸根を含有させたシリカ・アルミナのうちから選ばれる
1種以上の酸化物からなる触媒または該酸化物に遷移金
属酸化物を担持させてなる触媒、 (b)硫酸根を含有する酸化チタンからなり、かつ超強酸
より弱い固体酸で、Hammettの酸度関数値Hoとして−
11.35<Ho≦1.5の範囲の酸強度を有する触媒、 (c)硫酸根を含有する酸化チタンに遷移金属酸化物を担
持した触媒、 (d)シリカ・アルミナ担体に、(i)酸化ニッケルをN
i換算量で0.1〜20重量%と、(ii)酸化コバル
ト、酸化マグネシウム、酸化アルミニウムより選ばれる
1種または2種以上の金属酸化物を金属換算量の合計で
0.1〜10重量%担持した触媒。
【0023】このうち(a)硫酸根を含有させたアルミナ
および硫酸根を含有させたシリカ・アルミナのうちから
選ばれる1種以上の酸化物からなる触媒は、その硫酸根
の含有量が、アルミナおよびシリカ・アルミナのうちか
ら選ばれる1種以上の酸化物と硫酸根との合計重量に対
して0.3〜60重量%の範囲であることが好ましい。
またこの酸化物に、さらにニッケル、コバルト、鉄、ク
ロムなどの遷移金属酸化物を担持してなる触媒も好まし
く用いられる。遷移金属酸化物の担持量としては、触媒
全体に対して遷移金属として0.1〜40重量%が好ま
しい。
【0024】このような硫酸根を含有させたアルミナま
たはシリカ・アルミナは、例えばアルミナまたはシリカ
・アルミナに硫酸水溶液あるいは硫酸アンモニウム水溶
液を含浸させ、乾燥した後300〜800℃、好ましく
は400〜700℃で焼成することにより調製すること
ができる。
【0025】また硫酸根を含有させたアルミナまたはシ
リカ・アルミナに遷移金属酸化物を担持するには、例え
ば硫酸根を含有させたアルミナまたはシリカ・アルミナ
に遷移金属塩水溶液を含浸させ、乾燥した後に300〜
800℃好ましくは400〜700℃で焼成すればよ
い。
【0026】(b)硫酸根を含有する酸化チタンからなる
触媒は、硫酸根を0.3重量%以上含有することが好ま
しく、例えば硫酸チタンまたは硫酸チタニルを水に溶解
させた後、低温で中和するかあるいは加熱加水分解し、
次いで、300〜700℃好ましくは500〜600℃
で焼成することにより調製することができる。またチタ
ン鉱石を硫酸に溶解し、加熱したメタチタン酸または水
酸化チタンとし、これを300〜700℃好ましくは5
00〜600℃で焼成することによって調製することも
できる。
【0027】(c)硫酸根を含有する酸化チタンに遷移金
属酸化物を担持した触媒としては、硫酸根を0.3重量
%以上含有するものであることが好ましく、また遷移金
属がNi、Co、Crのうちのいずれかであることが好
ましい。この遷移金属の担持量は、0.1〜35重量%
程度が好ましい。
【0028】この硫酸根を含有する酸化チタンに遷移金
属酸化物を担持するには、例えば硫酸根を含有する酸化
チタンに遷移金属塩水溶液を含浸させ、乾燥した後、3
00〜700℃好ましくは500〜600℃で焼成すれ
ばよい。
【0029】(d)シリカ・アルミナ担体に、(i)酸化
ニッケルおよび(ii)酸化コバルト、酸化マグネシウ
ム、酸化アルミニウムより選ばれる1種または2種以上
の金属酸化物を担持した触媒は、例えばシリカ・アルミ
ナ担体に、(i)ニッケル塩溶液と、(ii)コバルト塩
溶液、マグネシウム塩溶液、アルミニウム塩溶液より選
ばれる1種または2種以上の溶液とを含浸させ、次いで
乾燥、焼成するこによって調製することができる。
【0030】金属塩としては、硝酸塩、硫酸塩、アンモ
ニウム錯塩、塩化物などが用いられる。また、上記(a)
〜(d)の触媒を用いてブテン類の二量化を行う場合の条
件は、反応温度0〜300℃、反応圧力5〜100kg/
cm2G、LHSV 0.1〜15hr-1で行うことが好ま
しい。
【0031】得られた二量化物は、必要により沸点90
℃以下の低分子量の留分または沸点140℃以上の高次
重合物あるいはこの両者を除去することにより、実質的
にC 8オレフィン留分としたのち、次の工程に供給する
ことが好ましい。また、さらに必要により、分岐度の高
い二量化物の除去を行ってもよい。たとえば、前述のよ
うに、ブテン類からイソブテンを除去することなく、ブ
テン類を二量化した場合などには、得られたC8オレフ
ィンのうち側鎖の多い高分岐度のC8オレフィンを蒸留
により分離除去することが好ましい。
【0032】本発明で得られるC8炭化水素は、上述し
たように平均分岐度が0.7〜2.2、好ましくは0.7
〜1.8、さらに好ましくは0.7〜1.5、最も好まし
くは0.7〜1.3である。
【0033】本明細書におけるC8炭化水素の分岐度と
は、主鎖炭化水素から分岐した鎖状炭化水素(メチル
基、エチル基など)の数を意味している。たとえばC8
オレフィンについて言えば、ノルマルオクテンは分岐度
0であり、メチルヘプテンは分岐度1であり、ジメチル
ヘキセンは分岐度2であり、トリメチルペンテンは分岐
度3である。そしてブテン類の二量体のように混合物で
ある場合には、混合C8オレフィン留分の分岐度は、平
均分岐度を意味するものとする。
【0034】次に、上述したようにして得られた、平均
分岐度が0.7〜2.2であるC8炭化水素を改質触媒と
接触させて、C8芳香族炭化水素を生成させる。この場
合のC8炭化水素は、C8オレフィンの状態であってもよ
く、またC8オレフィンを水素化処理したC8パラフィン
の状態であってもよく、またさらにC8オレフィンとC8
パラフィンの混合物の状態であってもよい。C8オレフ
ィンの水素化処理は、Niや貴金属触媒等を用いて通常
の方法で行うことができる。好ましくは、反応温度は2
0〜300℃、反応圧力は常圧〜30kg/cm2G程度で
あり、水素/Oilモル比は、理論量以上であればよ
い。
【0035】接触改質反応では、主として鎖状のC8
化水素が環化脱水素され、主としてキシレンなどの芳香
族化合物が生成する。副反応として水素化分解反応も起
こり気体の低分子炭化水素も生成する。これらの副反応
が多く起こる場合には、C8芳香族炭化水素の収率およ
び液収率が低下することになる。
【0036】本発明によれば、ブテン類の二量化によっ
て得られる平均分岐度が0.7〜2.2、好ましくは0.
7〜1.8、さらに好ましくは0.7〜1.5、最も好ま
しくは0.7〜1.3であるC8炭化水素に対して、接触
改質反応を行っているため、液収率も高く、しかもC8
芳香族炭化水素の収率も高い。
【0037】もしブテン類の二量化によって得られるC
8炭化水素の平均分岐度が2.2を越えると、液収率も低
く、しかもC8芳香族炭化水素の収率も低くなる。一
方、ブテン類の二量化によって得られるC8炭化水素
は、種々のC8炭化水素の混合物であるが、ブテン類の
二量化によって直接に平均分岐度が0.7未満であるC8
炭化水素を製造することは困難であり、またブテン類の
二量化によって得られるC8炭化水素を精製して平均分
岐度が0.7未満であるC8炭化水素を得ることは経済的
に不利である。
【0038】上記のようなC8炭化水素と接触される改
質触媒としては、C8炭化水素の環化脱水素反応を伴っ
て、キシレンを主体とする芳香族炭化水素を生成する能
力を有する触媒を制限することなく用いることができる
が、通常、改質触媒として知られている白金系の触媒を
用いることが好ましい。特に白金−アルミナ系の触媒が
好ましく用いられ、白金に加えて、レニウム、スズ、イ
リジウムなどの第二の金属を添加したバイメタリック白
金系触媒や、さらに第三あるいはそれ以上の金属を添加
したマルチメタリック白金系触媒(石油学会編、新石油
化学プロセス、幸書房発行、P86〜87)なども利用でき
る。白金の含有量は、通常0.2〜1.0重量%程度でよ
い。また、担体としてはアルミナの他にシリカ・アルミ
ナ、シリカ・ジルコニア、シリカ・マグネシア、合成ゼ
オライトなども用いることができる。(石油学会誌15巻
第6号(1972)61〜65) C8炭化水素と改質触媒の接触は、必要に応じて水素を
添加しながら行うこともできる。C8炭化水素と改質触
媒の接触条件は、たとえば温度460〜560℃、圧力
0.5〜30kg/cm2G、H2/Oilモル比0.5〜1
0、LHSV 0.1〜10hr-1であることが好まし
い。
【0039】このような反応条件を選択することによ
り、副反応(たとえば水素化分解など)が抑制され、C
8芳香族炭化水素の収率を高めることができる。また本
発明では、上記のようにしてブテン類を二量化すること
により得られた平均分岐度が0.7〜2.2であるC8
化水素と、石油精製プロセスなどで得られるナフサとを
混合して、改質触媒と接触させてもよい。
【0040】C8炭化水素とナフサとの混合について
は、種々の形態をとることができるが、たとえば、上記
のようにしてブテン類の二量化によって得られた平均分
岐度が0.7〜2.2であるC8炭化水素をナフサと混合
したものを水素化処理し、次いで改質触媒と接触させる
ことができる。このような方法においては、C8炭化水
素として、通常C8オレフィンが用いられる。また、既
存のナフサの水素化処理装置を使用できるので、新たに
水素化処理設備を設ける必要がない。
【0041】また、C8炭化水素と水素化処理したナフ
サとを混合した後、改質触媒と接触させることもでき
る。さらにまた、C8炭化水素を改質触媒と接触させて
得られた生成物と、水素化処理を行なった後に改質触媒
と接触させた改質ナフサとを混合してもよく、さらにこ
の得られた混合物からC8芳香族炭化水素を抽出分離す
るなどの方法で分離することによってC8芳香族炭化水
素を製造することもできる。
【0042】本発明で得られるC8芳香族炭化水素は、
主としてキシレン類(o-キシレン、m-キシレン、p-キシ
レン)であり、またエチルベンゼンが化学平衡上少量含
まれている。
【0043】また本発明で得られる接触改質物は、目的
生成物としてのC8芳香族炭化水素の他、ベンゼンなど
の他の芳香族炭化水素および未反応原料炭化水素、ある
いは水素化分解物などその他の非芳香族炭化水素を含ん
でおり、これらの混合物からC8芳香族炭化水素を分離
するが、この分離手段としては、たとえば抽出工程が採
用される。
【0044】抽出工程は本発明を実施する目的におい
て、独立に設けた設備でよいことはいうまでもなく、他
に、ナフサ接触改質装置に付随して存在する、BTX
(ベンゼン、トルエン、キシレン)抽出工程の原料に合
流して抽出することも可能である。また、前者の専用装
置による場合は、抽出残渣としての非芳香族分を改質工
程にリサイクルし、再度、キシレン製造原料とすること
ができる。
【0045】
【発明の効果】本発明においては、比較的利用価値の低
いブテン類を原料とし、二量化して低分岐度のC8炭化
水素を得て、さらに改質触媒と接触させることによっ
て、C8炭化水素からキシレンなどのC8芳香族炭化水素
を高収率で製造することができ、しかも液収率も高くす
ることができる。特に、平均分岐度が0.7〜1.3と極
めて低い場合、純粋なノルマルオクタンを原料とした場
合と同等またはそれ以上の収率で、キシレンなどの炭素
数8の芳香族炭化水素を得ることができる。また、低分
岐度のC8炭化水素を、ナフサと混合して改質触媒と接
触させることができるため、混合する低分岐度C8炭化
水素の量を調節することにより、ナフサの接触改質によ
り得られるキシレンの量を制御することができる。また
さらに、比較的利用価値の低いブテン類を有効に利用す
るための、総合的なプロセス形態を確立することが可能
となる。
【0046】
【実施例】以下、実施例に基づいて、本発明の構成およ
び作用効果を一層具体的に説明する。 [ブテン類二量化触媒の調製] 1.市販のγ-アルミナ担体(三菱化成(株)製、DC-22
82)に硫酸水溶液を含浸、乾燥後、500℃で空気中で
焼成することによりSO4として6.9重量%を含有する
硫酸根担持アルミナ触媒を調製した。さらに硝酸ニッケ
ル水溶液を含浸、乾燥後、500℃で空気中にて焼成す
ることにより、全触媒中に硫酸根(SO4)として6.0
重量%、Niとして10重量%のNiOを担持した硫酸
根含有NiO担持触媒を調製した。これを触媒(A)と
する。 2.アルミナを28重量%含む市販のシリカ・アルミナ
担体(触媒化成工業(株)製、IS-28)に硝酸ニッケル
および硝酸コバルトの混合水溶液を含浸、乾燥した後、
500℃にて空気中で焼成することにより、Ni換算で
7重量%、Co換算で1重量%の各酸化物を担持した触
媒を調製した。これを触媒(B)とする。 3.アルミナを28重量%含む市販のシリカ・アルミナ
担体(触媒化成工業(株)製、IS-28)に硝酸ニッケル
水溶液を含浸、乾燥した後、500℃にて空気中で焼成
することにより、Ni換算で6重量%のNiOを担持し
た触媒を調製した。これを触媒(C)とする。 4.アルミナを28重量%含む市販のシリカ・アルミナ
担体(触媒化成工業(株)製、IS-28)に硝酸ニッケル
水溶液を含浸、乾燥した後、500℃にて空気中で焼成
することにより、Ni換算で4重量%のNiOを担持し
た触媒を調製した。これを触媒(D)とする。 5.市販のγ-アルミナ担体(三菱化成(株)製、DC-22
82)に硫酸水溶液を含浸、乾燥後、500℃で空気中で
焼成することにより硫酸根(SO4)として6.9重量%
を含有する硫酸根担持アルミナ触媒を調製した。これを
触媒(E)とする。 [改質触媒の調製]特公昭47−4625号公報に記載
の方法により、モルデナイト型結晶アルミノ珪酸塩の水
素形態約5重量%を含むアルミナ担体に元素態基準で白
金0.55重量%、塩素約0.75重量%およびレニウム
約0.2重量%を含む触媒を調製した。これを触媒
(F)とする。
【0047】
【実施例1】石油精製における流動接触分解装置より得
られた表1に示す組成のブテン留分Iを、希土類金属と
して0.5重量%の混合希土類金属酸化物を担持したシ
リカ・アルミナ触媒(触媒化成工業(株)製、KNP)
と、反応温度110℃、圧力50kg/cm2G、LHSV
0.7hr-1の条件下で接触させ、ブテン留分のうち
イソブテン留分を二量化して実質的に除去し、表1に示
す組成のブテン留分IIを得た。
【0048】次にブテン留分IIを、触媒(A)を用いて
反応温度100℃、圧力50kg/cm 2G、LHSV 1.
0hr-1の条件下で二量化して、C8オレフィンを得
た。このC8オレフィンをPd/Al23触媒(日揮化
学(株)製、N-1164J)を用いて水素化処理し、C8パラ
フィン留分を得た。このC8パラフィン留分を精密蒸留
して、98〜131℃のC8パラフィンを得た。
【0049】このようにして得られたC8パラフィンを
FIDガスクロマトグラフィー(PONA、0.2mmφ、カラ
ム長さ50m)で分析したところ、平均分岐度は1.02
であった。
【0050】一方改質触媒(F)5ccが充填された直径
8mmφの固定床等温型流通式反応管に上記のC8パラフ
ィンを導入して、反応温度500℃、圧力7.5kg/cm2
G、LHSV 1.0hr-1、H2/Oilモル比5.0
の条件下でC8パラフィンと改質触媒(F)とを接触さ
せ、C8パラフィンの接触改質を行った。3.5時間後の
反応結果を表3に示す。
【0051】
【実施例2】実施例1と同様にして得られたイソブテン
を除去した表1に示すブテン留分IIを、触媒(B)を用
いて、実施例1と同様の反応条件で二量化した。つい
で、得られた二量化生成物を、実施例1と同様にして水
素化処理し精密蒸留して表3に示す分岐度を有するC8
パラフィンを得たのち、実施例1と同様にしてC8パラ
フィンの接触改質反応を行った。反応結果を表3に示
す。
【0052】
【参考例1】原料として、純ノルマルオクタン(分岐度
0)を用いて、実施例1と同様の条件で接触改質反応を
行った。反応結果を表3に示す。
【0053】
【比較例1】原料として、純イソオクタン(分岐度3)
を用いて、実施例1と同様の条件で接触改質反応を行っ
た。反応結果を表3に示す。
【0054】
【実施例3】実施例1と同様にして得られたイソブテン
を除去した表1に示すブテン留分IIを、触媒(C)を用
いて、実施例1と同様の反応条件で二量化した。つい
で、得られた二量化生成物を、実施例1と同様にして水
素化処理し精密蒸留して表3に示す分岐度を有するC8
パラフィンを得たのち、実施例1と同様にしてC8パラ
フィンの接触改質反応を行った。反応結果を表3に示
す。
【0055】
【実施例4】実施例1と同様にして得られたイソブテン
を除去した表1に示すブテン留分IIを、触媒(D)を用
いて、実施例1と同様の反応条件で二量化した。つい
で、得られた二量化生成物を、実施例1と同様にして水
素化処理し精密蒸留して表3に示す分岐度を有するC8
パラフィンを得たのち、実施例1と同様にしてC8パラ
フィンの接触改質反応を行った。反応結果を表3に示
す。
【0056】
【実施例5】実施例1と同様にして得られたイソブテン
を除去した表1に示すブテン留分IIを、触媒(E)を用
いて、反応温度50℃、圧力50kg/cm2G、LHSV
1.0hr-1の条件下で二量化した。ついで、得られ
た二量化生成物を、実施例1と同様にして水素化処理し
精密蒸留して表1に示す分岐度を有するC8パラフィン
を得たのち、実施例1と同様にしてC8パラフィンの接
触改質反応を行った。反応結果を表3に示す。
【0057】
【実施例6】石油精製における流動接触分解装置より得
られた表1に示すブテン留分Iを用いて、実施例5と同
様にして二量化を行い、実施例1と同様にして水素化処
理し精密蒸留して表1に示す分岐度を有するC8パラフ
ィンを得たのち、実施例1と同様にして接触改質反応を
行った。反応結果を表3に示す。
【0058】実施例1〜6に示すように、本発明によっ
て得られた低分岐度のC8炭化水素を改質触媒と接触す
ることにより、キシレンなどのC8芳香族炭化水素が高
収率で得られることがわかる。
【0059】
【比較例2】石油精製における流動接触分解装置より得
られた表1に示すブテン留分Iを、アルミナを28重量
%含む市販のシリカ・アルミナ触媒(触媒化成工業
(株)製、IS-28)を用いて、反応温度120℃、圧力
50kg/cm2G、LHSV 0.5hr-1の条件下で二量
化を行い、実施例1と同様にして水素化処理し精密蒸留
して表3に示す分岐度を有するC8パラフィンを得たの
ち、実施例1と同様にして接触改質反応を行った。反応
結果を表3に示す。
【0060】
【比較例3】表2に示す組成の水素化処理したナフサを
用いて、実施例1と同様にして接触改質反応を行った。
反応結果を表3に示す。
【0061】実施例1〜6、参考例1および比較例1〜
2で得られた結果について、平均分岐度とキシレンの収
率、C8芳香族炭化水素収率等の関係を図1に示す。こ
の図1からわかるように、本発明で得られる平均分岐度
が0.7〜2.2である炭素数8の炭化水素を改質触媒と
接触させることにより、キシレンなどのC8芳香族炭化
水素収率や液収率が高く得られることがわかる。
【0062】特に平均分岐度が0.7〜1.3であるC8
炭化水素を用いた場合には、純粋なノルマルオクタンを
原料とした場合と同等、またはそれ以上の収率でキシレ
ンなどの炭素数8の芳香族炭化水素が得られることがわ
かる。さらに液収率も非常に高いこともわかる。またさ
らに、比較例3に示したナフサを原料とした場合に比べ
て、キシレンなどのC8芳香族炭化水素が高収率で得ら
れることがわかる。
【0063】
【表1】
【0064】
【表2】
【0065】
【表3】
【0066】
【実施例7】実施例2と同様にして得た平均分岐度1.
24のC8パラフィンを、表2に示す組成の水素化処理
したナフサと、表4に示す割合で混合した後、実施例1
と同様の条件で接触改質反応を行った。反応結果を表4
に示す。
【0067】
【実施例8】実施例2と同様にして、ブテン類の二量化
物を得た後、水素化処理を行うことなく、実施例1と同
様に精密蒸留を行って得られた平均分岐度1.24のC8
オレフィンを表4に示す割合で表2に示す組成の水素化
処理したナフサと混合し、次いで得られた混合物を実施
例1と同様の条件で改質触媒と接触させた。反応結果を
表4に示す。
【0068】
【実施例9】実施例2と同様にして、ブテン類の二量化
物を得た後、水素化処理を行うことなく、実施例1と同
様に精密蒸留を行って得られた平均分岐度1.24のC8
オレフィンを実施例1と同様の条件で改質触媒と接触さ
せた。反応結果を表4に示す。
【0069】
【比較例4】比較例2と同様にして得た平均分岐度2.
51のC8パラフィンを、表2に示す組成の水素化処理
したナフサと、表4に示す割合で混合した後、実施例1
と同様の条件で接触改質反応を行った。反応結果を表4
に示す。
【0070】
【比較例5】水素化処理を行なわない以外は比較例2と
同様にして得られた平均分岐度2.51のC8オレフィン
を、表4に示す割合で表2に示す組成の水素化処理した
ナフサと混合し、次いで得られた混合物を実施例1と同
様の条件で改質触媒と接触させた。反応結果を表4に示
す。
【0071】実施例7〜8および比較例3〜5から明ら
かなように、本発明で得られた低分岐度のC8炭化水素
(C8オレフィンまたはC8パラフィン)をナフサと混合
して、改質触媒と接触させることによりキシレンなどの
8芳香族炭化水素が高収率で得られることがわかる。
また、実施例9に示すように、C8オレフィン単味の場
合でもキシレンなどのC8芳香族炭化水素が高収率で得
られることがわかる。
【0072】
【表4】
【図面の簡単な説明】
【図1】 C8パラフィンの分岐度と、キシレン収率、
8芳香族炭化水素収率および液収率との関係を示す図
である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブテン類を二量化することにより得られ
    る平均分岐度が0.7〜2.2である炭素数8のオレフィ
    ンまたはこれを水素化処理して得られる炭素数8のパラ
    フィンのうちから選ばれる1種以上の炭素数8の炭化水
    素を、改質触媒と接触させることを特徴とする炭素数8
    の芳香族炭化水素の製造方法。
  2. 【請求項2】 炭素数8の炭化水素と改質触媒との接触
    を、炭素数8の炭化水素とナフサとを混合した後に行な
    うことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 ブテン類として、イソブテンが実質的に
    除去されたものを用いることを特徴とする請求項1〜2
    のいずれかに記載の方法。
  4. 【請求項4】 平均分岐度が0.7〜2.2である炭素数
    8の炭化水素が、ブテン類を二量化することにより得ら
    れる二量化物を蒸留して分岐度の高い二量体を分離除去
    することにより得られたものであることを特徴とする請
    求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. 【請求項5】 ブテン類の二量化を、(a)〜(d)から選ば
    れる1種以上の触媒を用いて行なうことを特徴とする請
    求項1〜4のいずれかに記載の方法。 (a)硫酸根を含有させたアルミナおよび硫酸根を含有さ
    せたシリカ・アルミナのうちから選ばれる1種以上の酸
    化物からなる触媒または該酸化物に遷移金属酸化物を担
    持した触媒、 (b)硫酸根を含有する酸化チタンからなり、かつ超強酸
    より弱い固体酸で、Hammettの酸度関数値Hoとして−
    11.35<Ho≦1.5の範囲の酸強度を有する触媒、 (c)硫酸根を含有する酸化チタンに遷移金属酸化物を担
    持した触媒、 (d)シリカ・アルミナ担体に、(i)酸化ニッケルをN
    i換算量で0.1〜20重量%と、(ii)酸化コバル
    ト、酸化マグネシウム、酸化アルミニウムより選ばれる
    1種または2種以上の金属酸化物を金属換算量の合計で
    0.1〜10重量%担持した触媒。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005216774A (ja) * 2004-01-30 2005-08-11 Chiyoda Corp 燃料電池の稼動躯体搭載用水素供給装置
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WO2024025988A1 (en) * 2022-07-28 2024-02-01 Chevron Phillips Chemical Company, Lp Flexible benzene production via selective-higher-olefin oligomerization of ethylene

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