JPH08297025A - 位置検出装置 - Google Patents

位置検出装置

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Publication number
JPH08297025A
JPH08297025A JP10345795A JP10345795A JPH08297025A JP H08297025 A JPH08297025 A JP H08297025A JP 10345795 A JP10345795 A JP 10345795A JP 10345795 A JP10345795 A JP 10345795A JP H08297025 A JPH08297025 A JP H08297025A
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JP
Japan
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position detecting
signal
correlation
coil
coils
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Application number
JP10345795A
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English (en)
Inventor
Yoshito Ishibashi
義人 石橋
Takahiko Takeuchi
宇彦 武内
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Tokyo Keiki Inc
Original Assignee
Tokimec Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】速度に変化があっても正確に位置を検出できる
ようにする。 【構成】相対移動する関係にある発信器20と読出器2
0を有する。発信器20には、読出器10からコマンド
を受信した際に、擬似ランダム系列信号を送信する擬似
ランダム系列信号発生部24を設け、読出器10には、
コマンドを発するコマンド発生部12と、コイル間の中
間位置に対して一対のコイル14a,14bを互いに点
対称に配置して構成した位置検出用コイルと、この位置
検出用コイルで受信した擬似ランダム系列信号から自己
相関を計算する相関演算部15a,15bを設け、相関
演算部15a,15bの出力に基づいて読出器20で発
信機20の位置を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、データ記憶体としての
発信器と、少なくともリーダとして機能する読出器を用
いて相対移動する物体間での位置検出を非接触で行う位
置検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、相対移動する物体間で情報伝送を
非接触で行うシステムとしては、例えば特開平6−30
0829があり、これは図11に示すようにリーダライ
タとしての読出器100と、データ記憶体としての発信
器200から構成される。読出器100は、制御部10
1、コマンド発生部102、伝送部103、相関演算部
104、目標位置演算部105、メモリ106を備え
る。また発信器200は、制御部201、伝送部20
2、コマンド解読部203、擬似ランダム系列信号発生
部204を備える。
【0003】読出器100に対して発信器200が交信
可能な通信エリアに入ると、コマンド発生部102で発
生したコマンドは、FSK変調され伝送部103から送
出される。この信号は、受信器200の伝送部202で
受信されて復調され、コマンド解読部203で解読され
る。このコマンド解読結果が例えば位置検出コマンドで
あると、制御部201は擬似ランダム系列信号発生部2
04を制御し、そこから位置検出コマンドに応じた擬似
ランダム系列信号を発生させ、それを伝送部202から
送出する。
【0004】送出された信号は読出器100の伝送部1
03で受信され、相関演算部104に供給される。相関
演算部104はその内部に基準擬似ランダム系列信号が
記憶されており、その基準擬似ランダム系列信号と、発
信器200から送られてきた擬似ランダム系列信号との
自己相関値を計算する。計算された自己相関値は目標位
置判断部105に供給され、目標位置判断部105では
その相関値がメモリ106に保持された基準相関値にな
る時刻を予測して、現在時刻がその推定時刻になったと
きに、目標位置検出信号を制御部101に出力すること
によって、相対移動する読出器100が発信器200の
真上に到達したことを検出する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の位置検出装置にあっては、位置を検出する際
に、発信器からの返送信号をサンプリングし、基準の擬
似ランダム系列信号との自己相関の計算を行うため、サ
ンプリング誤差による自己相関値のばらつきが出てしま
うという問題点があり、自己相関値がある特定の相関値
を取る時刻を推定する際の、目標位置の検出誤差が大き
くなってしまうという問題点があった。
【0006】更に、2つの物体間の通過速度がある程度
一定していないと到達時間を推定できないという問題点
があった。本発明は、このような従来の問題点に鑑みて
なされたもので、速度に変化があっても正確に位置を検
出することのできる位置検出装置を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために本発明は、進行方向に所定距離をおいて配置し
た2つの位置検出用コイルで発信器からの擬似ランダム
系列信号を受信し、それから自己相関値を求めるととも
に、それぞれの自己相関値を逆極性で加算し、自己相関
値が所定の値以上でありかつ加算結果の極性が変化した
時点で目標位置検出を判断するようにしたものである。
【0008】また、極性変化に代えて加算した自己相関
値が所定の値よりも小さくなった時点で目標位置検出を
判断するようにしたものである。また、自己相関値を逆
極性で加算する代わりに8の字状コイルで受信した信号
を使用するようにしたものである。
【0009】
【作用】2つの位置検出コイルの取り付け位置が異なっ
ていることから、それぞれのコイルで受信された信号の
自己相関値の経過時刻、すなわち通過位置に対する変化
が異なる。そしてそれぞれの信号を逆極性で加算すれば
自己相関値がゼロをよぎる点が発生し、その点が2つの
受信コイル間の中間点と判断できる。これだけであると
通常の相関値ゼロと区別がつかないので、このとき2つ
の受信コイルの少なくとも一方から得られる自己相関値
が所定値以上であることの条件を加えて判断する。
【0010】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示したブロック図
である。図1において、読出器10と発信器20は相対
移動する関係にあり、以下では発信器20側が固定設置
され、読出器10が移動体に搭載されて移動するような
関係を持っているとして説明する。読出器10は図11
に示した読出器100側に相当し、発信器20は発信器
200側に相当する。
【0011】読出器10には制御部11、コマンド発生
部12、送信コイル13、位置検出用コイル14aと1
4b、相関演算部15aと15b、加算器16が設けら
れている。また発信器20には制御部21、伝送部2
2、コマンド解読部23、擬似ランダム系列信号発生部
24が設けられる。読出器10のコマンド発生部12は
制御部11からの指示によって、一定持間おきに発信器
20を呼び出すための位置検出コマンドを発生し、送信
コイル13から発信器20側に送っている。
【0012】読出器10に設けた送信コイル13、位置
検出用コイル14aおよび14b、発信器20に設けた
伝送部22は、例えば電磁誘導結合等の方法によって結
合され、非接触で交信を行う。勿論、コイルでなくアン
テナを用いたり、電波結合等の任意の非接触結合を採用
しても良い。読出器10は例えば電車、自動車等のよう
に、十分なエネルギーを有する電源を搭載している移動
体に設置されることから、必要な電源の供給を受けるこ
とができるので、送信コイル13から発信器20に対す
る伝送は、コマンド、データー等をFSK変調して送信
するようにしている。
【0013】これに対し、発信器20側は路面等に埋め
込まれており、原則として外部から電源の供給を受けら
れないので、内蔵電池で動作するか、読出器10からの
送信信号を受信し、それを整流することにより電源を作
り出している。このため、十分な送信パワーを得ること
ができず、従ってノイズに強いスペクトラム拡散変調に
よりデータを送り返すようにしている。この実施例にあ
っては、スペクトラム拡散通信に用いる擬似ランダム系
列信号として所定ワード長のM系列信号を使用してい
る。
【0014】発信器20に設けたコマンド解読部23
は、読出器10から送られてきたコマンドを解読して、
その解読結果を制御部21に供給するので、制御部21
は擬似ランダム系列信号発生部24を制御し、そこで擬
似ランダム系列信号を発生させる。そこで発生した擬似
ランダム系列信号は、伝送部22を介して読出器10に
送信される。
【0015】具体的には、発信器20の通信エリアに読
出器10が入って、コマンド解読部23で読出器10か
らの位置検出コマンドが解読されると、制御部21は応
答データとして擬似ランダム系列信号発生部24よりM
系列信号を発生するので、そのM系列信号が伝送部22
を介して読出器10に送信される。擬似ランダム系列信
号発生部24で発生するM系列信号は、データビット0
と1にそれぞれ対応しており、例えばデータビット0で
M0系列信号を発生し、データビット1でM1系列信号
を発生するようになっている。また、データビット0で
はM0系列信号を発生せず、データビット1となったと
きにのみM0系列信号を発生するようにしてもよい。
【0016】読出器10に設けた位置検出用コイル14
a、14bは図2のように、送信コイル13より小さい
形状をしており、送信コイル13の長手方向中心線に沿
ってかつ、その中心線上の中央部に対して点対称に並べ
て配設されている。従って、送信コイル13が位置デー
タを記憶しているデータ記憶体である発信器20の真上
を通るとき、位置検出用コイル14a,14bも発信器
20の真上を通るようになっており、この位置検出用コ
イル14a,14bはいずれも発信器20から返送され
てきた信号を受信する。
【0017】このとき、位置検出用コイル14a,14
bの巻方向を逆向きにしておくか、巻方向は同一であっ
ても、入力信号線をクロスさせ、図1の相関演算部15
a,15bに供給する信号の極性が異なるようにしてお
く。読出器10に設けた相関演算部15a,15bは、
その内部に予め保持している基準M系列信号と、発信器
20から受信したM系列信号とにより自己相関計算を行
って、自己相関値のピーク値を求める。すなわち相関演
算部15a,15bは、コマンド発生部12が送信コイ
ル13を介して所定のコマンドを送信した後に、発信器
20からの応答を受信したタイミングで、位置検出用コ
イル14a、14bより取り込んだM系列信号をA/D
変換してシフトレジスタに保持し、その保持されたデー
タと予め保持している基準M系列信号との各要素単位に
掛け合わせて、その積和としての自己相関ピーク値を求
めている。
【0018】制御部11は、コマンド発生部12に対し
一定時間間隔で連続的に位置検出コマンドを発生させる
ように制御を行う。この位置検出コマンドに対し発信器
20より返送されてくるM系列信号の自己相関ピーク値
が相関演算部15a,15bで計算され、計算された相
関値はそれぞれ制御部11に供給される。また、相関演
算部15a,15bで計算されたそれぞれの相関値は加
算器16で加算されたうえで、制御部11に供給され
る。
【0019】これらの相関値のうち、相関演算部15a
で演算された相関値C1および相関演算器15bで演算
された相関値C2が所定の閾値Cth1 を上回り、加算器
16で加算される相関値の和の絶対値が閾値Cth1 より
も十分小さい閾値Cth0 を下回ったとき、制御部11は
検出信号を発生する。この信号は、パルス的な出力でも
良く、加算器16から出力される相関値の和の絶対値が
閾値Cth0 を上回るまで出し続けるようにしても良い。
【0020】図3は固定設置された発信器20に対して
相対移動する読出器10で得られる相関出力の理論値を
示している。図3において、縦軸(Y軸)は相関値を示
しており、横軸(X軸)は読出器10と発信器20との
移動方向の相対移動距離を示す。細線の実線で示された
相関値C1のグラフを相関演算部15aの出力とする
と、相関演算部15bの相関値C2の変化は点線のグラ
フのようになる。この2つのグラフのピーク点とピーク
点のX軸距離は、図2における位置検出用コイル14a
と14bの相対距離である太線のグラフは、相関演算部
15aと15bから得られる相関値C1、C2を加算し
た値を示している。ここで、太線のグラフがX軸と交わ
る位置Pは、発信器20が2つの位置検出用コイル14
a,14bの中間点に到達したことを示している。従っ
て制御部11は、加算器16の加算結果に符号変化があ
った時点で検出信号を送出しても良い。しかし、符号変
化点は一点であり、分かり難いことから、加算器16の
絶対値が閾値Cth0 を下回った時点で検出信号を送出す
るようにしても良い。
【0021】図4は他の例であり、読出器10の加算器
16と相関演算器15bを省略するため、2つの位置検
出用コイル14a,14bからの受信信号を合成回路1
7で合成し、この合成信号と相関演算部15aからの信
号で位置検出をしている。相関演算部15aは位置検出
用コイルの一方、この例では位置検出用コイル14aで
受信した発信器20からの擬似ランダム系列信号と相関
演算部15aの内部に有する基準擬似ランダム系列信号
との自己相関値を計算している。
【0022】図5は位置検出用コイル14aおよび14
bが発信器20の上を通過するとき合成回路17から出
力される出力信号レベルを示す図であり、位置検出用コ
イル14aによって受信される受信信号S1のレベル
と、位置検出用コイル14bによって受信される受信信
号のレベルが合成回路17によって合成され、信号S1
+S2として出力される状態を示している。この場合、
位置検出用コイル14bから合成回路17に供給される
信号の極性は、位置検出用コイル14aから合成回路1
7に供給される信号と反対になるように設定されてい
る。
【0023】この装置は相関演算部15aで演算した相
関値が所定の閾値Cth1 を越え、かつ、合成回路17の
出力信号レベルの極性が変化する地点で制御部11が位
置検出信号を発生知るようにしている。この他、相関演
算部15aで演算した相関値が所定の閾値Cth1 越え、
かつ合成回路17の出力信号レベルが閾値Cth1 より小
さい所定の閾値Cth0 以下になったとき、制御部11が
位置検出信号を送出するようにしても良い。
【0024】図6は、位置検出用コイルの他の実施例
で、送信コイル13よりも面積の小さい位置検出用コイ
ル14cを長手向中心部で捻って8の字形にし、その交
差部分に基準受信コイル18を設けたものである。この
場合も読出器10から加算器16と相関演算部15b、
位置検出用コイル14bを省略することができる。この
とき、8の字コイルからの受信信号は、前述の2つの位
置検出用コイルの合成信号と似たような信号になる。
【0025】すなわち右側のコイルL1から得られる信
号S1と左側のコイルL2から得られる信号S2の合成
電圧S1+S2が図6のように変化するので、この合成
信号の極性変化点あるいは、合成信号が所定の値よりも
小さくなったときに、位置検出信号を発生すれば良い。
そして、より正確にその位置を検出するために、基準受
信コイル18で受信した発信器20からの擬似ランダム
系列信号から得られる自己相関値が所定の閾値以上の時
に、位置検出信号を発生するようにしている。
【0026】図7はその構成を示すブロック図であり、
8の字形位置検出用コイル14cから得られる信号を制
御部11に供給する。また、基準受信コイル18で検出
した発信器20からの擬似ランダム系列信号を相関演算
部15aに供給し、その相関演算部15aでその内部に
有する基準擬似ランダム系列信号との自己相関値を計算
して、その自己相関値を制御部11に供給する。
【0027】このように、制御部11には8の字形位置
検出用コイル14cからの信号と、相関演算部15aか
らの自己相関値の両方が供給されるので、8の字形位置
検出用コイル14cからの信号レベルが所定値以下にな
るか極性変化したときで、かつ相関演算部15aから供
給される自己相関値が所定値以上の時に位置検出信号を
発生するようにしている。
【0028】更に、図8のように進行方向と垂直にも位
置検出用コイル14d,14eを設けて位置検出用コイ
ル14a、14bの出力信号成分と、位置検出用コイル
14d,14eの成分を切り換えることによって、ある
進行方向1と、それに直行する進行方向2の両方の方向
の位置検出を行うことができる。この場合、一対の位置
検出用コイル14dと14eはコイル間を結ぶ線が位置
検出用コイル14aと14bを結ぶ線と直交し、かつ位
置検出用コイル14dと14eはその交点に対して点対
称に配置されている。
【0029】また進行方向と直角な方向の位置を検出す
るためには図9のように、2つの8字形位置検出用コイ
ル14c,14fを直交させても良い、この場合2つの
8字形位置検出用コイルは相互に中心部で直交するよう
に配置され、2つの8字形位置検出用コイル14c,1
4fを切り換えても良い。以上の実施例において、制御
部11は相関演算部で演算した値をそのまま使用してい
るが、これは基準相関値で正規化する事も可能であり、
それによって例えば相関演算部がモジュール化されてい
るような場合、その相関演算部をメンテナンス等で交換
したようなときでも、制御部11で閾値以上のレベル判
定をするときの設定処理が容易になる。
【0030】図10は自動車等の組み立てラインで使用
されるベルトコンベアの制御に本発明の位置検出装置を
適用した実施例を示している。図10において、ベルト
コンベア26により自動車等の適宜の被加工物27が搬
送されており、加工手段28による加工位置に本発明の
読出器10を固定設置し、読出器10に相対する被加工
物27側に本発明の発信器20を移動側として設置して
いる。
【0031】ベルトコンベア26はコンベア制御システ
ム29により制御されており、被加工物27を加工手段
28の加工位置に正確に停止する制御を行っている。コ
ンベア26で送られてきた被加工物27が読出器10の
通信可能エリアに入り、読出器10から位置検出信号が
出力されると、コンベア制御システム29はコンベア2
6を停止する。このときの被加工物27の停止精度は加
工手段28側に設けている位置決め機構で処理可能な停
止精度に収まるようにすればよい。
【0032】また、本発明の位置検出装置の他の実施例
としては、自動車のナビゲーションシステム等に使用す
ることができる。即ち、本発明の発信器20を交差点に
設置すると共に、読出器10を車両側に搭載し、車両が
交差点を通過する際に読出器10からの位置検出コマン
ドに対しM系列の擬似ランダム系列信号を交差点に設置
している発信器20から返送させる。このM系列の擬似
ランダム系列信号から計算した自己相関値からの交差点
の通過を検出し、通過した交差点の数を計数するカウン
タを計数動作させることで、ナビゲーションシステムで
設定したスタート地点から目標地点の間のどの位置に自
分がいるかを認識させることができる。
【0033】このようなナビゲーションシステムに利用
する場合には、交差点通過時に交差点に設置した発信器
20を見つけるだけでよく、図10に示したようなベル
トコンベア制御におけるような正確な位置検出は特に必
要ない。従って、図1に示した読出器10の加算器16
から得られた相関値の絶対値が、ある閾値Cth0 を下回
り、それぞれの相関値から得られた相関値の絶対値があ
る閾値Cth1 を下回ったときに交差点に設置した発信器
20の存在を発見したとして、例えば交差点の数を計数
するカウンタを1つカウントアップさせればよい。従っ
て、ナビゲーションシステムにおいて従来予め決めた交
差点に達する度に絶対位置を入力していた操作が不要に
なり、操作が容易になる。
【0034】更に発信器20で発生する擬似ランダム系
列信号の種類を増やすことで、発信器20をナビゲーシ
ョンシステムにおける標識発信器として利用することが
できる。例えば、M0からM2は内容が異なるM系列の
擬似ランダム系列信号とした場合、M0系列の擬似ラン
ダム系列信号を受信した場合にはカーブと認識し、M1
系列の擬似ランダム系列信号なら下り勾配と判断し、更
にM2系列の擬似ランダム系列信号ならば上り勾配と判
断させる等の使い方ができる。これによりカーブ、勾配
等の道路情報が得られればこれによる位置情報の修正が
可能になり、制度を格段に向上させることができる。
【0035】尚、以上の実施例は鉄道走行制御、組立ラ
インのベルトコンベアシステム、自動車のナビゲーショ
ンシステムを例に取っているが、相対移動する関係にあ
る2物体間の位置関係を測定する適宜の機器設備システ
ムについてそのまま適用することができる。また、デー
タ記憶体に相当する発信器20については、電池内臓型
であっても良いし、読出器10との交信で得られる受信
信号を整流して動作電力を作るものでも良い。
【0036】更に、本発明の読出器10にあっては、位
置測定のためには読出機能のみを最低限必要としている
が、従来のリーダライタのように必要に応じて書込機能
を設けるようにしても良い。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明は発信器から
の信号を受信し、その信号の極性変化点または極性変化
点を含む領域を検出位置とするようにしたので、従来の
リーダライタとデータ記憶体を用いたシステムのよう
に、走行速度を一定として検出位置を推定する必要が無
くなったことから、検出位置を正確に知ることができる
という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】送信コイルと位置検出用コイルの相互関係を示
す図である。
【図3】2つの相関演算部からの相関値出力と加算器か
らの相関値出力の関係を示すグラフである。
【図4】本発明の他の実施例の構成を示すブロック図で
ある。
【図5】図4の装置に使用する位置検出用コイルの例を
示す図である。
【図6】位置検出用コイルの他の構造を示す図である。
【図7】図6に示す位置検出用コイルを使用した装置の
一例を示すブロック図である。
【図8】位置検出用コイルの他の例を示す図である。
【図9】位置検出用コイルの他の例を示す図である。
【図10】本発明の装置をベルトコンベアシステムに適
用したときの例を示す図である。
【図11】従来の装置の一例を示す図である。
【符号の説明】
10,100:読出器 11,21,101,201:制御部 12,102:コマンド発生部 13:送信コイル 14a,14b,14c,14d,14e,14f:位
置検出用コイル 15a,15b,104:相関演算部 16:加算器 17:合成回路 18:基準受信コイル 20,200:発信器 22,103,202:伝送部 23,203:コマンド解読部 24,204:擬似ランダム系列信号発生部 26:ベルトコンベア 27:被加工物 28:加工手段 105:目標位置判断部 106:メモリ106 200:発信器

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】相対移動する関係にある発信器と読出器を
    有し、 前記発信器には、前記読出器より発せられる予め定めら
    れたコマンドを受信した際に、擬似ランダム系列信号を
    発生して送信させる擬似ランダム系列信号発生部を設
    け、 前記読出器には、前記コマンドを発するコマンド発生部
    と、コイル間の中間位置に対して一対のコイルを互いに
    点対称に配置して構成した第1の位置検出用コイルと、
    この第1の位置検出用コイルで受信した前記擬似ランダ
    ム系列信号から自己相関を計算する相関演算部とを設け
    たことを特徴とする位置検出装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 一対のコイルからなりそのコイル間の中間位置で第1の
    位置検出用コイルと直交し、かつ前記中間位置に対して
    前記一対のコイルが点対称である第2の位置検出用コイ
    ルと、 前記第1の位置検出用コイルと前記第2の位置検出用コ
    イルを切り換えて相関演算部に供給する切換器とを備え
    たことをを特徴とする位置検出装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2のいずれかにおい
    て相関演算部は、 一対のコイルで受信されたそれぞれの擬似ランダム系列
    信号の自己相関を計算する第1および第2の相関演算部
    と、 この第1および第2の相関演算部で計算した自己相関値
    を逆極性で加算する加算器とを備えたことを特徴とする
    位置検出装置。
  4. 【請求項4】相対移動する関係にある発信器と読出器を
    有し、 前記発信器には、前記読出器より発せられる予め定めら
    れたコマンドを受信した際に、擬似ランダム系列信号を
    発生して送信させる擬似ランダム系列信号発生部を設
    け、 前記読出器には、前記コマンドを発するコマンド発生部
    と、コイル間の中間位置に対して一対のコイルを互いに
    点対称に配置して構成した第1の位置検出用コイルと、
    前記一対のコイルの一方で受信した前記擬似ランダム系
    列信号から自己相関を計算する相関演算部と、前記一対
    のコイルの他方で受信した信号を相互に逆極性で合成す
    る合成回路とを設けたことを特徴とする位置検出装置。
  5. 【請求項5】相対移動する関係にある発信器と読出器を
    有し、 前記発信器には、前記読出器より発せられる予め定めら
    れたコマンドを受信した際に擬似ランダム系列信号を発
    生して送信させる擬似ランダム系列信号発生部を設け、 前記読出器には、コマンドを発するコマンド発生部と、
    8の字状に巻かれた第1の位置検出用コイルと、この第
    1の位置検出用コイルの中心位置付近に設けた第2の位
    置検出用コイルと、前記第2の位置検出用コイルで受信
    した信号から自己相関を計算する相関演算部と、前記第
    1の位置検出用コイルからの出力信号レベルおよび前記
    相関演算部で計算した自己相関値から位置検出信号を送
    出する制御部を備えたことを特徴とする位置検出装置。
  6. 【請求項6】請求項4において、 8の字状に巻かれその中心位置で第1の位置検出用コイ
    ルと直交する第2の位置検出用コイルと、 前記第1の位置検出用コイルと前記第2の位置検出用コ
    イルを切り換えて相関演算部に供給する切換器とを備え
    たことを特徴とする位置検出装置。
  7. 【請求項7】請求項3において、 相関演算部から得られる相関値が第1の所定値を越え、 加算器から得られる相関値が前記第1の所定値より小さ
    い第2の所定値以下になったとき位置検出信号を送出す
    ることを特徴とする位置検出装置。
  8. 【請求項8】請求項4において、 相関演算部から得られる相関値が第1の所定値を越え、 合成回路から出力される電圧レベルが所定の値以下にな
    ったとき位置検出信号を送出することを特徴とする位置
    検出装置。
  9. 【請求項9】請求項3において、 相関演算部から得られる相関値が第1の所定値を越え、 加算器から得られる相関値の極性が反転したとき位置検
    出信号を出力することを特徴とする位置検出装置。
  10. 【請求項10】請求項5あるいは請求項6のいずれかに
    おいて、 相関演算部から得られる相関値が第1の所定値を越え、 8の字状コイルから得られる信号電圧レベルが所定値以
    下になったとき位置検出信号を発生することを特徴とす
    る位置検出装置。
  11. 【請求項11】請求項5あるいは請求項6のいずれかに
    おいて、 相関演算部から得られる相関値が第1の所定値を越え、 8の字状コイルから得られる信号電圧の極性が反転した
    とき位置検出信号を出力することを特徴とする位置検出
    装置。
  12. 【請求項12】請求項7から請求項10において、相関
    値あるいは出力信号レベルは正規化することを特徴とす
    る位置検出装置。
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