JPH08296296A - 天井板の取付構造 - Google Patents

天井板の取付構造

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JPH08296296A
JPH08296296A JP7127197A JP12719795A JPH08296296A JP H08296296 A JPH08296296 A JP H08296296A JP 7127197 A JP7127197 A JP 7127197A JP 12719795 A JP12719795 A JP 12719795A JP H08296296 A JPH08296296 A JP H08296296A
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Masataka Maeda
昌孝 前田
Yutaka Yamao
裕 山尾
Yuriko Ishihara
百合子 石原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】天井板の取付作業に伴う労力と手間とを減じ、
作業性を向上し、施工の省力化を図る。 【構成】部屋Rの内周下地面Fに、板状体5を添設する
ことにより部屋Rの内周面Wを形成するとともに、内方
に向かって下に傾く基準位置Xから押圧されることによ
り内周下地面F側に傾動ししかもバネ性を有して基準位
置X側に復帰しうる係止片2を具えた取付金具3を、前
記内周下地面Fに固定し、しかも天井板4を、係止片2
を上方から押下げることによりこの係止片2下端と板状
体5の上端面6との間の間隙Gで保持させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、天井板を省施工で配設
でき、特に浴室などの小部屋の天井形成用として好適に
採用しうる天井板の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】浴室などの小部屋の天井は、従来、図9
に示すように、部屋の内周下地面wに下地桟aを介して
添設される板状体bの上端面に、天井パネルcの縁部を
載せてこの天井パネルcを支持し、かつ天井裏から釘g
を打入することにより該天井パネルcを固定することに
よって形成されている。
【0003】又図10に示すように、前記板状体bの上
部と天井パネルcの下面とに略L字の下地金物dを夫々
ビス止めし、さらにビス頭e、eを廻り縁fを用いて目
隠しする工法も必要により採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら浴室など
の小部屋にあって図9に示す従来のものでは、狭い天井
裏から手を伸ばして釘打ちする必要があり、施工に多大
の労力と手間とを要し、作業性を低下させる一方、図1
0に示すものは、高所での上向きのビス止め作業によ
り、作業効率が低下し、しかも廻り縁fを使用するため
コストの上昇を招くという問題点がある。
【0005】本発明は、天井板の縁部を、取付金具のバ
ネ性を有する係止片の押下げにより板状体の上端面で保
持させることを基本として、狭い天井裏での釘打ち作
業、高所での上向きのビス止め作業を排除でき、作業性
を向上し、施工の省力化を図りうる天井板の取付構造の
提供を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明の天井板の取付構造は、部屋の内周下地面に、
天井高さで上端面が途切れる板状体を添設することによ
り部屋の内周面を形成するとともに、部屋の内方に向か
って下に傾く基準位置から押圧されることにより内周下
地面側に傾動ししかもバネ性を有して基準位置側に傾き
うるとともに下端と前記上端面との間に間隙を有する係
止片を具えた取付金具を、前記内周下地面に固定し、し
かも天井板を、係止片を上方から押下げることにより前
記間隙で縁部を保持させる。
【0007】なお前記天井板は、複数枚が並置されるこ
とにより部屋の天井を形成するとともに、少なくとも最
終に取付けられる一枚に、開口を設けることが望まし
い。
【0008】
【作用】部屋の内周下地面に、部屋の内方に向かって下
に傾きかつバネ性を有する係止片を具えた取付金具を固
定し、係止片を上方から押下げることにより、板状体の
上端面と前記係止片の下端との間の間隙で、天井板の縁
部を保持させる。このように天井板を上方から押さえ込
むだけで容易に部屋の天井を形成でき、狭い天井裏から
の釘打ち作業、高所での上向きのビス止め作業を排除し
て、作業性を向上し、施工の省力化を図りうるととも
に、ビス頭を隠すための廻り縁を不要とし、コストの削
減にも役立ち、特に浴室などの小部屋の天井を形成する
ために好適に採用できる。
【0009】又請求項2の発明において、複数枚の天井
板を並置することにより部屋の天井を形成し、かつ少な
くとも最終に取付けられる一枚の天井板に開口を設けた
ときには、下方から天井裏に一旦持上げ上方から押さえ
込むという天井板の取付作業が、各天井板を一枚ごとに
軽量化しているため労力を要することなく容易にかつ円
滑に実施でき、作業効率を高めうるとともに、最終の一
枚を、開口の周縁を把持して持上げかつ押下げることに
より、容易に取付けることが可能となりしかも開口から
天井裏に手を差込んで他の天井板と便宜にボルト結合し
うる他、該開口を、施工後において天井点検口として用
いることが出来る。
【0010】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づき説明す
る。図1〜5において本発明の天井板の取付構造は、部
屋Rの内周下地面Fにバネ性を有する係止片2を具えた
取付金具3を固定し、かつ天井板4の縁部を、係止片2
を上から押下げることにより該係止片2の下端と板状体
5の上端面6との間の間隙Gで保持させる。
【0011】前記板状体5は、図1、図5に示すよう
に、本実施例では浴室をなす前記部屋Rの四方を囲む垂
直な内周下地面Fに、上下の下地桟15A、15Bを介
して添設されることにより部屋Rの内周面Wを形成する
とともに、この板状体5は、下地合板16に前記内周面
Wをなす適宜の防水パネル17を添着してなり、かつ天
井高さで上端面6が途切れる一方、下端は水密材19を
介して防水パンの立上げ壁20に接続される。
【0012】又前記内周下地面Fかつ前記上端面6上方
には、合板21を介して前記取付金具3が固定される。
取付金具3は、図1、図2に示すように、前記内周下地
面Fに合板21を介してビス止めされる固定片22と、
この固定片22の下端から部屋Rの内方に向かって下に
傾いてのび(この傾き位置を基準位置Xという)かつ先
端に外方に向かって斜め下にのびる折曲げ部23を設け
たバネ性を有する前記係止片2と、この係止片2の下端
から垂下する小高さの垂下片24とを例えば金属板の折
曲げ加工により一体に具える。
【0013】さらに前記係止片2の下端と前記板状体5
の上端面6との間には間隙Gが形成されるとともに、係
止片2は、上方から押圧されることにより前記基準位置
Xから内周下地面F側に傾動でき(この位置を傾動位置
という)、かつバネ性によって基準位置X側に復帰しう
る。
【0014】このような取付金具3は、図5に示すよう
に部屋Rの四方の内周下地面Fに適宜の間隔を隔てて複
数個、固定される。
【0015】前記天井板4は、天井面Cをなす表面材2
5の周縁上面に補強材26…を添着しかつ発泡スチロー
ルなどの保温材27を配設したパネル体として形成さ
れ、図3、図4に示すように、複数枚、本例では2枚の
天井板4A、4Bを並置することにより部屋Rの天井を
形成しうる。なお最終に取付けられる一枚の天井板4B
には、天井裏点検用の開口7が設けられるとともに、こ
の開口7を囲む補強材26A…の向き合う側面には、開
口7を閉じる蓋体29を支持する額縁30が固着されて
いる。
【0016】天井板4(4A、4B)は、図2に示すよ
うに前記取付金具3…の係止片2…をこえて上に持上げ
られ、然る後、この天井板4によって該係止片2…を押
圧しつつ押さえ込むことにより、係止片2…が前記傾動
位置から基準位置Xに復帰し、図1に示すように天井板
4の縁部を前記間隙Gで保持させる。又前記垂下片24
が天井板4の側面に当接し、該天井板4の横移動を抑制
する。
【0017】なお前記上端面6には予め水密材31が配
され、天井板4の下降により、前記板状体5と天井板4
との間をシールする。
【0018】このように上方から天井板4を押さえ込む
という簡単な作業で部屋Rの天井を形成でき、施工の省
力化を図りうるとともに、複数枚の天井板4A、4Bに
分割しているため、一枚一枚を軽量化でき、その取扱い
性を高めうる。
【0019】又前記開口7の周縁を把持して天井板4B
を持上げかつ押下げることにより、この最終の天井板4
Bの取付作業を容易とするとともに、この開口7から天
井裏に手を伸ばすことにより、天井板4A、4Bの隣り
合う補強材26、26を便宜にボルト結合でき、さらに
施工後は点検口としてこの開口7を利用できる。
【0020】図6〜8に本発明の他の実施例を示す。本
例において部屋Rの内周下地面Fには、下地合板33を
介して板状体5が接着剤Aを用いて添設されるととも
に、この板状体5は、部屋Rの内周面Wをなすセラミッ
クボードなどの防水パネルからなる基板34の裏面に、
発泡スチロールなどの固形の断熱材35を添着してい
る。
【0021】又前記板状体5の下端は、図6、図7に示
すように、防水パンの立上げ壁20上端に形成された略
水平な段差面36にビス固定される脚部39と、この脚
部30の内端から立上がるL字状部40と、このL字状
部40の内端から立上がる先鋭の差込み体41とを具え
る支持金具42の前記差込み体41を、前記断熱材35
に差込んで挿入することにより支持され、接着剤Aが乾
くまでの仮固定が行われる。
【0022】このように板状体5の構成部材として断熱
材35を用いたため、特に浴室をなす部屋R内の保温性
を向上しうるとともに、前記支持金具42の差込み体4
1の断熱材35への挿入により施工性よく簡単な作業で
下端を支持して仮固定でき、しかも支持金具42の露出
を防止できる。
【0023】又前記L字状部40内方において、前記段
差面36に沿ってシール材43を充填することにより、
水密性を向上しうる。
【0024】さらに前記内周下地面Fかつ板状体5の上
端面6上方には、下地合板33を介して取付金具3が固
定される。該取付金具3は、図6、図8に示すように、
前記断熱材35上端に挿入されることにより板状体5の
上端を支持して仮固定する先鋭の差込み体10と、この
差込み体10の上端から外にのびる水平な下片45を介
して前記下地合板33に沿って立上がりかつビス止めさ
れる固定片46と、固定片46の上端から部屋Rの内方
に向かって下に傾いた基準位置Xでのびかつ下端部に外
に向かって斜め下にのびる折曲げ部47を設けた係止片
2と、この係止片2下端から垂下する小高さの垂下片4
9とを例えば金属板の折曲げ加工により一体に具える。
【0025】従って、本実施例では、天井板4の縁部を
前記係止片2の下端と板状体5の上端面6との間の間隙
Gで保持させる取付金具3は、その差込み体10によっ
て接着剤Aが乾くまで前記板状体5の上端をも仮固定で
き、施工性を向上しうるとともに、金具の汎用性を増大
し、コストの削減を図りうる。
【0026】
【発明の効果】叙上の如く本発明の天井板の取付構造
は、部屋の内周下地面に、部屋の内方に向かって下に傾
きかつバネ性を有する係止片を具えた取付金具を固定
し、係止片を上方から押下げることにより、板状体の上
端面と前記係止片の下端との間の間隙で、天井板の縁部
を保持させる。このように天井板を上方から押さえ込む
だけで容易に部屋の天井を形成でき、狭い天井裏からの
釘打ち作業、高所での上向きのビス止め作業を排除し
て、作業性を向上し、施工の省力化を図りうるととも
に、ビス頭を隠すための廻り縁を不要とし、コストの削
減にも役立ち、特に浴室などの小部屋の天井を形成する
ために好適に採用できる。しかも前記取付金具は、天井
板の施工前において前記内周下地面に固定されるため、
この取付金具を天井形成部材に邪魔されることなく容易
に取付けでき、作業能率を高めうる。
【0027】又請求項2の発明において、複数枚の天井
板を並置することにより部屋の天井を形成し、かつ少な
くとも最終に取付けられる一枚の天井板に開口を設けた
ときには、下方から天井裏に一旦持上げ上方から押さえ
込むという天井板の取付作業が、各天井板を一枚ごとに
軽量化しているため労力を要することなく容易にかつ円
滑に実施でき、作業効率を高めうるとともに、最終の一
枚を、前記開口の周縁を把持して持上げかつ押下げるこ
とにより容易に取付けることが可能となり、しかも開口
から天井裏に手を差込んで他の天井板と便宜にボルト結
合しうる他、該開口を、施工後において天井点検口とし
て用いることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】その要部を示す分解斜視図である。
【図3】並置された天井板を示す平面図である
【図4】その部分断面図である。
【図5】部屋を例示する平面図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図7】その板状体の下端の支持構造を説明するための
部分分解斜視図である。
【図8】その取付金具を板状体と共に示す部分分解斜視
図である。
【図9】従来の技術を説明するための断面図である。
【図10】従来の技術を説明するための断面図である。
【符号の説明】
2 係止片 3 取付金具 4、4A、4B 天井板 5 板状体 6 上端面 7 開口 F 内面下地面 G 間隙 R 部屋 W 内周面 X 基準位置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】部屋の内周下地面に、天井高さで上端面が
    途切れる板状体を添設することにより部屋の内周面を形
    成するとともに、部屋の内方に向かって下に傾く基準位
    置から押圧されることにより内周下地面側に傾動ししか
    もバネ性を有して基準位置側に復帰しうるとともに下端
    と前記上端面との間に間隙を有する係止片を具えた取付
    金具を、前記内周下地面に固定し、しかも天井板を、係
    止片を上方から押下げることにより前記間隙で縁部を保
    持させてなる天井板の取付構造。
  2. 【請求項2】前記天井板は、複数枚が並置されることに
    より部屋の天井を形成するとともに、少なくとも最終に
    取付けられる一枚に、開口を設けたことを特徴とする請
    求項1記載の天井板の取付構造。
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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61115440U (ja) * 1984-12-29 1986-07-21
JPS61186650A (ja) * 1985-02-13 1986-08-20 理研軽金属工業株式会社 天井点検口を有する天井パネル
JP3023523U (ja) * 1994-06-15 1996-04-23 禎治 國▲廣▼ 各室温度調節型冷蔵庫
JP3037115U (ja) * 1996-10-22 1997-05-06 勇 藤田 成形用輻射加熱炉の開閉機構

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