JPH08291013A - 活性炭と植物ポリフェノールからなる組成物 - Google Patents
活性炭と植物ポリフェノールからなる組成物Info
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- JPH08291013A JPH08291013A JP7116614A JP11661495A JPH08291013A JP H08291013 A JPH08291013 A JP H08291013A JP 7116614 A JP7116614 A JP 7116614A JP 11661495 A JP11661495 A JP 11661495A JP H08291013 A JPH08291013 A JP H08291013A
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- Japan
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- activated carbon
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- plant polyphenol
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 活性炭と植物ポリフェノールまたはその加水
分解物からなる組成物。 【効果】 本発明によれば、活性炭が有する機能に加え
てポリフェノール成分の有する優れた消臭機能，吸着機
能，殺菌機能等が付与された組成物が提供される。この
組成物は多目的素材として各種の分野での利用が期待さ
れ、例えば粉状，粒状などの形状のものはタバコのフィ
ルター用消臭素材、歯磨やチューインガムなどの口腔用
消臭ないし抗菌素材として、不織布等に担持させたもの
はマスク等の消臭ないし抗菌素材等として有用である。
分解物からなる組成物。 【効果】 本発明によれば、活性炭が有する機能に加え
てポリフェノール成分の有する優れた消臭機能，吸着機
能，殺菌機能等が付与された組成物が提供される。この
組成物は多目的素材として各種の分野での利用が期待さ
れ、例えば粉状，粒状などの形状のものはタバコのフィ
ルター用消臭素材、歯磨やチューインガムなどの口腔用
消臭ないし抗菌素材として、不織布等に担持させたもの
はマスク等の消臭ないし抗菌素材等として有用である。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、活性炭と植物ポリフェ
ノールからなる組成物に関し、詳しくは消臭機能，吸着
機能，殺菌機能等を有し、多目的素材として有用な組成
物に関する。
ノールからなる組成物に関し、詳しくは消臭機能，吸着
機能，殺菌機能等を有し、多目的素材として有用な組成
物に関する。
【０００２】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】炭化
物である活性炭は、従来から水の浄化、特定の臭いの吸
着、脱色等の目的で広く利用されている。しかし、活性
炭は非極性分子に対する選択的吸着性が大きく、アンモ
ニアなどの悪臭物質の吸着には十分な効果を奏すること
ができないことが経験されている。一方、茶のカテキン
類，テアフラビン類などの植物ポリフェノールは、溶液
の状態で用いると、抗菌性や殺菌効果を発揮する他、ア
ンモニア臭等に対しても強い消臭機能を有しているが、
固形状態では作用し難い面があり、その活用範囲や用途
などが制限されている。
物である活性炭は、従来から水の浄化、特定の臭いの吸
着、脱色等の目的で広く利用されている。しかし、活性
炭は非極性分子に対する選択的吸着性が大きく、アンモ
ニアなどの悪臭物質の吸着には十分な効果を奏すること
ができないことが経験されている。一方、茶のカテキン
類，テアフラビン類などの植物ポリフェノールは、溶液
の状態で用いると、抗菌性や殺菌効果を発揮する他、ア
ンモニア臭等に対しても強い消臭機能を有しているが、
固形状態では作用し難い面があり、その活用範囲や用途
などが制限されている。
【０００３】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、活性炭に
植物ポリフェノールを溶解、吸着させることにより、両
者の持つ機能的特性を幅広く活用すべく検討を重ねた結
果、多くの分野で効果があることを見出し、本発明を完
成するに至った。
植物ポリフェノールを溶解、吸着させることにより、両
者の持つ機能的特性を幅広く活用すべく検討を重ねた結
果、多くの分野で効果があることを見出し、本発明を完
成するに至った。
【０００４】すなわち、本発明は活性炭と植物ポリフェ
ノールまたはその加水分解物からなる組成物に関する。
ノールまたはその加水分解物からなる組成物に関する。
【０００５】活性炭は、市販品を任意に使用することが
できるが、１００〜３００メッシュ程度の粉末が好適で
ある。なお、粒状ないし顆粒状に加工したものも使用す
ることができる。また、植物ポリフェノールまたはその
加水分解物としては、主に茶に由来するものが用いら
れ、例えばカテキン類，テアフラビン類，タンニン酸，
没食子酸およびこれらの混合物などがある。茶ポリフェ
ノールは、緑茶，紅茶，ウーロン茶などの茶葉から抽出
することにより得られ、その製法は特公平１−４４２３
４号公報、特開昭６０−１３７８０号公報などに記載さ
れている。茶ポリフェノールの具体例としては、（−）
エピカテキン，（−）エピガロカテキン，（−）エピカ
テキンガレート，（−）エピガロカテキンガレート等の
カテキン類、遊離型テアフラビン，テアフラビンモノガ
レートＡ，テアフラビンモノガレートＢ，テアフラビン
ジガレート等のテアフラビン類やタンニン酸、その加水
分解生成物である没食子酸などを挙げることができる。
これらは単独で用いる他、２種以上を適宜組み合わせて
使用することができる。また、ミモザ，ケブラチョ，チ
ェストナット，ガンビアおよびユーカリからなる植物よ
り抽出されたものも植物ポリフェノールとして用いるこ
とができる。これらの抽出物は好適には粉末として使用
され、単独で用いる他、上記茶ポリフェノールを含めて
２種以上を組み合わせて用いることができる。
できるが、１００〜３００メッシュ程度の粉末が好適で
ある。なお、粒状ないし顆粒状に加工したものも使用す
ることができる。また、植物ポリフェノールまたはその
加水分解物としては、主に茶に由来するものが用いら
れ、例えばカテキン類，テアフラビン類，タンニン酸，
没食子酸およびこれらの混合物などがある。茶ポリフェ
ノールは、緑茶，紅茶，ウーロン茶などの茶葉から抽出
することにより得られ、その製法は特公平１−４４２３
４号公報、特開昭６０−１３７８０号公報などに記載さ
れている。茶ポリフェノールの具体例としては、（−）
エピカテキン，（−）エピガロカテキン，（−）エピカ
テキンガレート，（−）エピガロカテキンガレート等の
カテキン類、遊離型テアフラビン，テアフラビンモノガ
レートＡ，テアフラビンモノガレートＢ，テアフラビン
ジガレート等のテアフラビン類やタンニン酸、その加水
分解生成物である没食子酸などを挙げることができる。
これらは単独で用いる他、２種以上を適宜組み合わせて
使用することができる。また、ミモザ，ケブラチョ，チ
ェストナット，ガンビアおよびユーカリからなる植物よ
り抽出されたものも植物ポリフェノールとして用いるこ
とができる。これらの抽出物は好適には粉末として使用
され、単独で用いる他、上記茶ポリフェノールを含めて
２種以上を組み合わせて用いることができる。
【０００６】次に、活性炭と植物ポリフェノールまたは
その加水分解物の配合量については特に制限されない
が、通常は前者：後者＝１：0.０１〜１．０（重量
比）、好ましくは前者：後者＝１：0.１〜0.３（重量
比）の割合で配合する。前記したように、植物ポリフェ
ノールまたはその加水分解物は水などに溶解した後、活
性炭に吸着させる。その態様としては、植物ポリフェノ
ール等の溶液を活性炭に噴霧，塗布する方法、植物ポリ
フェノール等の溶液に活性炭を浸漬する方法などがあ
る。
その加水分解物の配合量については特に制限されない
が、通常は前者：後者＝１：0.０１〜１．０（重量
比）、好ましくは前者：後者＝１：0.１〜0.３（重量
比）の割合で配合する。前記したように、植物ポリフェ
ノールまたはその加水分解物は水などに溶解した後、活
性炭に吸着させる。その態様としては、植物ポリフェノ
ール等の溶液を活性炭に噴霧，塗布する方法、植物ポリ
フェノール等の溶液に活性炭を浸漬する方法などがあ
る。
【０００７】本発明の組成物は、消臭機能，吸着機能，
殺菌機能等を有しており、アンモニア臭などの悪臭に対
する消臭作用の他、人体に有害な物質、例えばタバコ喫
煙時の主流煙物質，歯の汚れ，ウイルス病原菌，水銀化
合物，カドミウム等の重金属塩類などと結合あるいは吸
着して不溶化し、体外へ排除する作用などもある。
殺菌機能等を有しており、アンモニア臭などの悪臭に対
する消臭作用の他、人体に有害な物質、例えばタバコ喫
煙時の主流煙物質，歯の汚れ，ウイルス病原菌，水銀化
合物，カドミウム等の重金属塩類などと結合あるいは吸
着して不溶化し、体外へ排除する作用などもある。
【０００８】次に、本発明を実施例により説明する。 実施例１ 市販の活性炭（１００〜３００メッシュ）を蒸留水（以
下、単に水と記す）で洗浄後、乾燥したもの１ｇに、粗
テアフラビン0.２ｇを１００ｍｌの水溶液として加え
た。活性炭へ粗テアフラビン水溶液を添加した後、残り
の該水溶液中のテアフラビン類およびカテキン類の含量
を高速液体クロマトグラフィー（ＨＰＬＣ）で調べたと
ころ、これら成分は全く検出されなかった。また、活性
炭へ吸着されたテアフラビン類およびカテキン類の量を
測定した。その結果を第１表に示す。このことから、粗
テアフラビン中のテアフラビン類およびカテキン類の合
計量は１１０．１ｍｇ（５５．１％）であることが判
る。
下、単に水と記す）で洗浄後、乾燥したもの１ｇに、粗
テアフラビン0.２ｇを１００ｍｌの水溶液として加え
た。活性炭へ粗テアフラビン水溶液を添加した後、残り
の該水溶液中のテアフラビン類およびカテキン類の含量
を高速液体クロマトグラフィー（ＨＰＬＣ）で調べたと
ころ、これら成分は全く検出されなかった。また、活性
炭へ吸着されたテアフラビン類およびカテキン類の量を
測定した。その結果を第１表に示す。このことから、粗
テアフラビン中のテアフラビン類およびカテキン類の合
計量は１１０．１ｍｇ（５５．１％）であることが判
る。
【０００９】
【表１】
【００１０】次に、上記活性炭２ｇに粗テアフラビン１
ｇを１００ｍｌの水溶液として加えて攪拌後、活性炭へ
のテアフラビン類およびカテキン類の吸着量を上記と同
様にして調べたところ、テアフラビン類およびカテキン
類の合計量１６．２６ｍｇが吸着されずに水溶液中に残
存していることが判った。したがって、活性炭に対して
粗テアフラビンを重量比で約１／２までは吸着させるこ
とが可能と言える。
ｇを１００ｍｌの水溶液として加えて攪拌後、活性炭へ
のテアフラビン類およびカテキン類の吸着量を上記と同
様にして調べたところ、テアフラビン類およびカテキン
類の合計量１６．２６ｍｇが吸着されずに水溶液中に残
存していることが判った。したがって、活性炭に対して
粗テアフラビンを重量比で約１／２までは吸着させるこ
とが可能と言える。
【００１１】実施例２ 市販のチューインガム２個（１．５ｇ×２）に少量の温
湯を加えて打揉しながら糖分と可溶分を除いた後、これ
に実施例と同じ粗テアフラビン１％水溶液を加えてテア
フラビン類およびカテキン類を吸着させた活性炭１．５
ｇを添加し、練り合わせて試料Ａを得た。他方、缶入り
タバコ（両切りピース）を図１に示した手法により喫煙
時の主流煙をフィルターマット（GLASSFIBER ADVANTEC
GA200 、直径４７ｍｍ、TOYO製）に吸着（煙３５ｍｌを
８回吸引）させて試料Ｂを得た。試料ＡおよびＢを混ぜ
て乳鉢中で打揉した。この場合、試料Ｂに対する粗テア
フラビン量は１５ｍｇ（１％）である。その結果、タバ
コの臭いは活性炭側に移り（吸着）、強烈なヤニ臭を呈
した。
湯を加えて打揉しながら糖分と可溶分を除いた後、これ
に実施例と同じ粗テアフラビン１％水溶液を加えてテア
フラビン類およびカテキン類を吸着させた活性炭１．５
ｇを添加し、練り合わせて試料Ａを得た。他方、缶入り
タバコ（両切りピース）を図１に示した手法により喫煙
時の主流煙をフィルターマット（GLASSFIBER ADVANTEC
GA200 、直径４７ｍｍ、TOYO製）に吸着（煙３５ｍｌを
８回吸引）させて試料Ｂを得た。試料ＡおよびＢを混ぜ
て乳鉢中で打揉した。この場合、試料Ｂに対する粗テア
フラビン量は１５ｍｇ（１％）である。その結果、タバ
コの臭いは活性炭側に移り（吸着）、強烈なヤニ臭を呈
した。
【００１２】実施例３ 実施例２と同様にして得たタバコ喫煙時の主流煙を吸着
したフィルターに２０ｍｌの水を加えて１５分間振動さ
せ、マットの吸着成分を水に溶出した。この溶液５ｍｌ
ずつを３群に分け、そのままの原液区（１）、活性炭
（１０ｍｇ）添加区（２）および粗テアフラビンを吸着
した活性炭（１０ｍｇ）添加区（３）の各処理を行い、
各群を１分間振動させた後、Ｎｏ５Ｃフィルターで濾過
し、濾液の変化を肉眼観察により評価した。その結果、
無処理の原液区（１）は茶褐色であるのに対し、処理区
（２）および（３）はいずれも無色透明に近く、ニコチ
ン，タール等の着色物が吸着、除去されたことが明らか
となった。また、これら３群の液を分光光度計（島津製
作所製、ＵＸ２２００）で吸光度を測定したところ、図
２に示したように、無処理の原液区（１）は３００ｎｍ
の位置に垂直に吸収ピークを示したのに対し、処理区
（２）および（３）は２５０〜２６０ｎｍ付近と２００
ｎｍ付近に吸収の山が認められた。また、処理区（２）
よりも処理区（３）の方が僅かながら波長の変化が小さ
く、夾雑物が少ないことを示唆した。次に、色差計（日
本電色工業製）で水色を測定した結果を第２表に示す。
表から明らかな如く、処理区（２）および（３）の明度
Ｌ値は水のＬ値に近い。
したフィルターに２０ｍｌの水を加えて１５分間振動さ
せ、マットの吸着成分を水に溶出した。この溶液５ｍｌ
ずつを３群に分け、そのままの原液区（１）、活性炭
（１０ｍｇ）添加区（２）および粗テアフラビンを吸着
した活性炭（１０ｍｇ）添加区（３）の各処理を行い、
各群を１分間振動させた後、Ｎｏ５Ｃフィルターで濾過
し、濾液の変化を肉眼観察により評価した。その結果、
無処理の原液区（１）は茶褐色であるのに対し、処理区
（２）および（３）はいずれも無色透明に近く、ニコチ
ン，タール等の着色物が吸着、除去されたことが明らか
となった。また、これら３群の液を分光光度計（島津製
作所製、ＵＸ２２００）で吸光度を測定したところ、図
２に示したように、無処理の原液区（１）は３００ｎｍ
の位置に垂直に吸収ピークを示したのに対し、処理区
（２）および（３）は２５０〜２６０ｎｍ付近と２００
ｎｍ付近に吸収の山が認められた。また、処理区（２）
よりも処理区（３）の方が僅かながら波長の変化が小さ
く、夾雑物が少ないことを示唆した。次に、色差計（日
本電色工業製）で水色を測定した結果を第２表に示す。
表から明らかな如く、処理区（２）および（３）の明度
Ｌ値は水のＬ値に近い。
【００１３】
【表２】
【００１４】実施例４ 実施例１と同様にして粗テアフラビン１％を吸着させた
活性炭２ｇに殺菌水３ｍｌを加えて湿りを与えたものを
市販の練り歯磨２０ｇに添加し、練り合わせた。この歯
磨を用いて歯磨きしたところ、直後の感触は良好である
が、口を濯いだ場合、口の中に僅かに活性炭の残存感が
認められた。それ故、実用化にあたっては活性炭の添加
量と粒度について検討する必要がある。
活性炭２ｇに殺菌水３ｍｌを加えて湿りを与えたものを
市販の練り歯磨２０ｇに添加し、練り合わせた。この歯
磨を用いて歯磨きしたところ、直後の感触は良好である
が、口を濯いだ場合、口の中に僅かに活性炭の残存感が
認められた。それ故、実用化にあたっては活性炭の添加
量と粒度について検討する必要がある。
【００１５】実施例５ タバコのフィルター部分が市販品のままの対照区、フィ
ルターとタバコとの接触部に活性炭（１００〜３００メ
ッシュ）１６ｍｇを充填してある活性炭区および活性炭
（上記と同じ）と緑茶抽出ポリフェノール成分（商品
名：ポリフェノンＧ，三井農林株式会社製）を前者：後
者＝５：１（重量比）の割合で配合したもの１６ｍｇを
フィルターとタバコとの接触部に充填してある本発明区
の３区を用意し、実施例２と同様にして喫煙時の主流煙
をフィルターマットに吸着させた。次いで、該フィルタ
ーに２０ｍｌの水を加えて１５分間振動させ、マットの
吸着成分を水に溶出した。この溶液について実施例３と
同様に色差計（日本電色工業製）にて水色を測定した。
その結果を第３表に示す。
ルターとタバコとの接触部に活性炭（１００〜３００メ
ッシュ）１６ｍｇを充填してある活性炭区および活性炭
（上記と同じ）と緑茶抽出ポリフェノール成分（商品
名：ポリフェノンＧ，三井農林株式会社製）を前者：後
者＝５：１（重量比）の割合で配合したもの１６ｍｇを
フィルターとタバコとの接触部に充填してある本発明区
の３区を用意し、実施例２と同様にして喫煙時の主流煙
をフィルターマットに吸着させた。次いで、該フィルタ
ーに２０ｍｌの水を加えて１５分間振動させ、マットの
吸着成分を水に溶出した。この溶液について実施例３と
同様に色差計（日本電色工業製）にて水色を測定した。
その結果を第３表に示す。
【００１６】
【表３】
【００１７】表から明らかな如く、明度のＬ値について
統計処理した結果から５％の水準で差が認められ、活性
炭区および本発明区の間には差がないが、これらと対照
区との間に有意差があった。なお、活性炭粒子の大きさ
を適切に選択すれば、より良好な結果が得られると予測
できる。
統計処理した結果から５％の水準で差が認められ、活性
炭区および本発明区の間には差がないが、これらと対照
区との間に有意差があった。なお、活性炭粒子の大きさ
を適切に選択すれば、より良好な結果が得られると予測
できる。
【００１８】実施例６ カテキン類を約３２．４％含有する緑茶抽出ポリフェノ
ール成分（商品名：ポリフェノンＧ，三井農林株式会社
製）を活性炭（３２〜６０メッシュ）に種々の割合で吸
着させ、カテキン類の吸着程度を試験したところ、ポリ
フェノール成分を活性炭に対して重量比で0.５以下の割
合で添加した場合、カテキン類の全量が活性炭に吸着さ
れることが判った。次に、ポリフェノール成分（商品
名：ポリフェノンＧ，三井農林株式会社製）７５０ｍｇ
（ポリフェノール成分として２５０ｍｇ）を水溶液とし
て活性炭１ｇに添加し、カテキン類を吸着した活性炭を
ガラスロートで濾過して８０℃で１２時間乾燥したもの
を消臭基剤とした。この消臭基剤と無処理の活性炭の各
0.２ｇをそれぞれ直径４ｍｍ，長さ４０ｍｍのガラス管
に充填し、これにアンモニアガス（濃度：８００ｐｐ
ｍ）を通気させて消臭効果を比較した。なお、各区のア
ンモニアガス吸着量はアステック検知管（大河原 忠
義，斉藤 恭一著、環境技術、２２，No. 5, 273〜274)
を用いて測定した。結果を第４表に示す。
ール成分（商品名：ポリフェノンＧ，三井農林株式会社
製）を活性炭（３２〜６０メッシュ）に種々の割合で吸
着させ、カテキン類の吸着程度を試験したところ、ポリ
フェノール成分を活性炭に対して重量比で0.５以下の割
合で添加した場合、カテキン類の全量が活性炭に吸着さ
れることが判った。次に、ポリフェノール成分（商品
名：ポリフェノンＧ，三井農林株式会社製）７５０ｍｇ
（ポリフェノール成分として２５０ｍｇ）を水溶液とし
て活性炭１ｇに添加し、カテキン類を吸着した活性炭を
ガラスロートで濾過して８０℃で１２時間乾燥したもの
を消臭基剤とした。この消臭基剤と無処理の活性炭の各
0.２ｇをそれぞれ直径４ｍｍ，長さ４０ｍｍのガラス管
に充填し、これにアンモニアガス（濃度：８００ｐｐ
ｍ）を通気させて消臭効果を比較した。なお、各区のア
ンモニアガス吸着量はアステック検知管（大河原 忠
義，斉藤 恭一著、環境技術、２２，No. 5, 273〜274)
を用いて測定した。結果を第４表に示す。
【００１９】
【表４】
【００２０】表から明らかな如く、カテキン類を吸着し
た活性炭は無処理の活性炭に比べて８倍以上の消臭効果
を示した。
た活性炭は無処理の活性炭に比べて８倍以上の消臭効果
を示した。
【００２１】
【発明の効果】本発明によれば、活性炭が有する機能に
加えてポリフェノール成分の有する優れた消臭機能，吸
着機能，殺菌機能等が付与された組成物が提供される。
この組成物は多目的素材として各種の分野での利用が期
待される。例えば、粉状，粒状などの形状のものはタバ
コのフィルター用消臭素材、歯磨やチューインガムなど
の口腔用消臭ないし抗菌素材、不織布等に担持させたも
のはマスク等の消臭ないし抗菌素材などとして有用であ
る。
加えてポリフェノール成分の有する優れた消臭機能，吸
着機能，殺菌機能等が付与された組成物が提供される。
この組成物は多目的素材として各種の分野での利用が期
待される。例えば、粉状，粒状などの形状のものはタバ
コのフィルター用消臭素材、歯磨やチューインガムなど
の口腔用消臭ないし抗菌素材、不織布等に担持させたも
のはマスク等の消臭ないし抗菌素材などとして有用であ
る。
【図１】 タバコの喫煙実験装置の説明図である。
【図２】 分光光度計による吸光度の測定結果を示すス
ペクトルである。
ペクトルである。
Ａ スポイド正常位置 Ａ’喫煙３５ｍｌ吸引位置 Ｂ 三方コック Ｃ 主流煙吸着濾紙 Ｄ 濾紙、タバコのセットキャップ Ｅ タバコフィルター部分 Ｆ タバコ燃焼部分
Claims (6)
- 【請求項１】 活性炭と植物ポリフェノールまたはその
加水分解物からなる組成物。 - 【請求項２】 植物ポリフェノールが茶ポリフェノール
である請求項１記載の組成物。 - 【請求項３】 植物ポリフェノールがミモザ，ケブラチ
ョ，チェストナット，ガンビアおよびユーカリからなる
植物より抽出されたものである請求項１記載の組成物。 - 【請求項４】 活性炭と植物ポリフェノールまたはその
加水分解物を前者：後者＝１：0.０１〜１．０（重量
比）の割合で配合した請求項１記載の組成物。 - 【請求項５】 植物ポリフェノールまたはその加水分解
物がカテキン類，テアフラビン類，タンニン酸，没食子
酸およびこれらの混合物のいずれかである請求項１記載
の組成物。 - 【請求項６】 消臭剤である請求項１記載の組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7116614A JPH08291013A (ja) | 1995-04-19 | 1995-04-19 | 活性炭と植物ポリフェノールからなる組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7116614A JPH08291013A (ja) | 1995-04-19 | 1995-04-19 | 活性炭と植物ポリフェノールからなる組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08291013A true JPH08291013A (ja) | 1996-11-05 |
Family
ID=14691548
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7116614A Pending JPH08291013A (ja) | 1995-04-19 | 1995-04-19 | 活性炭と植物ポリフェノールからなる組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08291013A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5843471A (en) * | 1997-11-06 | 1998-12-01 | Chaykin; Sterling | Oral cleansing: methods and compositions |
| JP2008285425A (ja) * | 2007-05-15 | 2008-11-27 | Maruzen Pharmaceut Co Ltd | 抗菌剤及び消臭剤 |
| CN104159458A (zh) * | 2012-03-07 | 2014-11-19 | 韩国烟草人参公社 | 具减少手上香烟气味技术的过滤及具有该过滤的香烟 |
| WO2015114959A1 (ja) * | 2014-02-03 | 2015-08-06 | 株式会社炭化 | 鮮度保持剤、その製造方法、気体浄化装置、及び気体浄化システム |
| WO2015146505A1 (ja) * | 2014-03-27 | 2015-10-01 | 焼津水産化学工業株式会社 | 口腔内細菌増殖抑制剤 |
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