JPH08288176A - 金属化フィルムコンデンサ - Google Patents

金属化フィルムコンデンサ

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JPH08288176A
JPH08288176A JP7109038A JP10903895A JPH08288176A JP H08288176 A JPH08288176 A JP H08288176A JP 7109038 A JP7109038 A JP 7109038A JP 10903895 A JP10903895 A JP 10903895A JP H08288176 A JPH08288176 A JP H08288176A
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JP
Japan
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metallikon
layer
film
capacitor element
aluminum
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Pending
Application number
JP7109038A
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English (en)
Inventor
Kazuo Muroga
和夫 室賀
Kiichiro Nakamura
喜一郎 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lincstech Circuit Co Ltd
Original Assignee
Hitachi AIC Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 断線不良を防止し、tanδ 特性の向上耐電流
特性の向上等、高信頼性の無外装金属化ポリフェニレン
スルフィドフィルムコンデンサを提供する。 【構成】 ポリフェニレンスルフィドフィルム1にアル
ミニウムを蒸着して内部電極2とした金属化フィルムを
用いコンデンサ素子5とする。このコンデンサ素子5の
端面6にアルミニウム80〜90%、シリカ10〜20
%からなるメタリコン材料で第1メタリコン層を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属化フィルムコンデ
ンサに関する。特には無外装チップフィルムコンデンサ
に関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器の小形化や高機能化のために、
最近電子部品のチップ化率が大幅に上っている。コンデ
ンサもこの例にもれず、チップ化率が急速に上昇してい
るが、しかし、金属化フィルムコンデンサの場合誘電体
である、金属化プラスチックフィルムの融点が低く、は
んだ付けの際の熱により特性の劣化、外形の変形等の問
題があり、チップ化率が他のコンデンサに比較して低か
った。金属化フィルムコンデンサは、一般的に誘電体で
あるプラスチックフィルムにアルミニウムの金属を蒸着
して、金属薄膜を形成し、この金属薄膜を内部電極とし
た金属化プラスチックフィルムを用いている。
【0003】この金属化プラスチックフィルムを複数枚
重ね合せ巻回したものをコンデンサ素子とし、このコン
デンサ素子の端面にメタリコンを吹付け、外部電極とし
たコンデンサ素子を形成し、このコンデンサ素子にリー
ドフレームを溶接し、さらにはんだ付けの際の熱遮蔽、
耐湿性の向上する目的でエポキシ樹脂の外装材料で、コ
ンデンサ素子全体を被覆している。また、従来は誘電体
材料として、ポリエチレンテレフタートフィルム(融点
264℃)が多く用いられている。
【0004】メタリコンとしては、誘電体であるプラス
チックフィルムをメタリコンの溶射熱より保護し、特性
の劣化を防止するとともに、蒸着した金属であるアルミ
ニウムとの接触を良好に保つ意味から、融点が160〜
260℃の範囲の合金や、亜鉛又は鉛等の単一金属を用
いている。
【0005】しかし、最近さらに小形化を図るため、エ
ポキシ樹脂でコンデンサ素子全体を被覆していない、い
わゆる無外装形フィルムコンデンサが用いられ、その無
外装化することにより、例えば、メタリコンの融点が1
60〜260℃の合金であるはんだを用いた場合、フロ
ーやリフロー法によりプリント基板にはんだ付けした
際、メタリコンが溶融し、特性の劣化を起したり融点以
下でも拡散反応により周囲のはんだに溶け出し、断線が
起る欠点があった。
【0006】また、亜鉛メタリコンに用いた場合は、周
囲の大気中の水分と反応し亜鉛が溶け出し、誘電体であ
るプラスチックフィルムの表面に形成した蒸着薄膜との
接続が不良となり、tanδ の増加、絶縁の劣化あるいは
断線事故を起すなどの欠点があった。
【0007】さらに、鉛をメタリコンに用いると、蒸着
金属であるアルミニウムに対して接続性が悪く、稼動初
期に正常なtanδ 特性が得られない。また、接続性が悪
いため急速充放電に極めて弱いコンデンサとなる。
【0008】本発明の目的は、以上の様な欠点を改良
し、耐熱性、耐湿性および良好な電気的性能を持つ、プ
ラスチックフィルムコンデンサを提供するものである。
【0009】
【問題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、耐熱性の高いプラスチックフィルムにア
ルミニウムを蒸着した金属化プラスチックフィルムを用
い、この金属化プラスチックフィルムを複数重ね、巻回
してコンデンサ素子とし、このコンデンサ素子の端面に
メタリコン層を形成した金属化プラスチックフィルムコ
ンデンサを用いる。このメタリコン層のうち第1メタリ
コン層の材料として、アルミニウム80〜90%、シリ
カ10〜20%からなる、メタリコン層を設ける金属化
プラスチックフィルムコンデンサを提供するものであ
る。
【0010】
【作用】外部電極である第1メタリコン層の材料として
の、アルミニウム80〜90%、シリカ10〜20%か
らなる材料と、蒸着金属であるアルミニウムの金属薄膜
との電気的接続が良く、また、外部電極であるメタリコ
ン層の材料の固相線が380℃以上であるため、プラス
チックフィルムコンデンサをプリント基板に取り付ける
際のフロー、リフロー時に溶融したりすることがない。
さらにこの前記材料は空気中の水分にも安定で、溶出す
ることもない。
【0011】外部電極材料として第1メタリコン層のア
ルミニウムの成分は80〜90%が適当であり、80%
未満になると、硬度が上らず、90%を超えるとメタリ
コン層を形成し難くなる。
【0012】外部電極材料として第1メタリコン層のシ
リカ成分は10〜20%が適当であり、シリカが10%
未満になると融点が、最高659.8℃迄上り、内部電
極である、アルミニウム金属薄膜を損傷し、tanδ 不良
や耐電流性が低下する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。図1にお
いてポニフェニレンサルフィドフィルム1に内部電極2
であるアルミニウムを蒸着して、金属薄膜を形成した金
属化フィルム3を2枚用い、これらの金属化フィルム3
を互いにずらし巻回し、最外装にシール用フィルム4を
巻き付けたコンデンサ素子5とする。
【0014】このコンデンサ素子5の端面6の外部電極
7は、次の4層からなり、第1メタリコン層8、第2メ
タリコン層9、第1メッキ層10、第2メッキ層11の
以上からなる4層構造である。第1メタリコン層8は、
アルミニウム80〜90%、シリカ10〜20%からな
る材料のものである。第2メタリコン層9は、第1メタ
リコン層8の上に鉛、錫、亜鉛、その他を含む合金を吹
き付けて形成し、その表面を研磨している。第1メッキ
層10は、ニッケルメッキ、又は銅メッキで形成し、第
2メッキ層11は、はんだで形成する。
【0015】さらに実施例の詳細を説明する。まず、金
属化フィルム3を巻回し、最外周にシール用フィルム4
を巻き付けてコンデンサ素子5を形成する。コンデンサ
素子5を形成後、アルミニウム80〜90%、シリカ1
0〜20%からなる材料、直径1.2mmの線を用い、電
気アーク溶射方法により、コンデンサ素子5の端面6に
第1メタリコン層8を形成する。電気アーク溶接条件
は、印加電圧が20V.D.C.吹付空気圧力が 5kg
/cm2、流量が 1.6m3/分で、線の送りを50mm/
秒、溶射距離を200mm、溶射速度を50mm/秒とす
る。
【0016】第1メタリコン層8の上に直径1.6mmの
鉛線を用い、前記と同一条件で、第2メタリコン層9を
形成後、メタリコンの突起部を除去する。次にコンデン
サ素子5に電圧処理を処す。
【0017】この電圧処理後、コンデンサ素子5にエポ
キシ樹脂を3〜5時間真空加圧含浸した後、余剰なエポ
キシ樹脂を除去する。その後110〜140℃、2〜5
時間仮硬化し、さらに温度140〜180℃で14〜1
8時間本硬化する。
【0018】この作業後第2メタリコン層9の表面をエ
ンドミルを用いて切削研磨する。この切削研磨後、ニッ
ケル又は銅を電気メッキ法により、厚さ30〜80μm
の第1メッキ層10を形成する。第1メッキ層10を形
成後、その表面にはんだメッキを処し、第2メッキ層1
1を形成する。また第2メタリコン層9を省略して第1
メタリコン層だけでもかまわない。
【0019】金属化フィルムとしては、ポリフェニレン
スルフィドフィルムの他に耐熱性フィルムとして、ポリ
イミドフィルム、アラミドフィルム、ポリエチレンナフ
タレートフィルムを用いても同様な効果が得られる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、コンデンサ素子5の端
面6にアルミニウム80〜90%、シリカ10〜20%
からなる第1メタリコン層8をコンデンサ素子5の端面
6に形成しているため、フロー、リフローはんだ付けの
際のコンデンサ素子に対する熱の影響を最少限にするこ
とが出来る。その熱の影響をtanδ の値について表わし
たのが図2である。また、フロー、リフローのはんだ付
けのコンデンサ素子に対する影響を図3に示す。本発明
は前記の様に、コンデンサ素子を第1のメタリコン層と
の接触が大きく改善されるため、非常に信頼性の高いコ
ンデンサが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の断面図を示す。
【図2】はんだ付け温度に対するtanδ の変化を示す。
【図3】急速充致電に対するtanδ の変化を示す。
【符号の説明】
1…ポリフェニレンスルフィドフィルム、 2…内部電
極、3…金属化フィルム、 4…シール用フィルム、
5…コンデンサ素子、6…端面、 7…外部電極、 8
…第1メタリコン層、9…第2メタリコン層、 10…
第1メッキ層、 11…第2メッキ層。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチックフィルムの表面にアルミニ
    ウムを蒸着して内部電極を形成した金属化プラスチック
    フィルムを用い、前記金属化プラスチックフィルムを重
    ね合せ、巻回してコンデンサ素子とし、このコンデンサ
    素子の端面に外部電極であるメタリコン層を形成した金
    属化フィルムコンデンサにおいて、このメタリコン層の
    第1メタリコン層の材料の組成が、アルミニウムを80
    〜90%、シリカを10〜20%からなる材料を用いる
    ことを特徴とする、金属化プラスチックフィルムコンデ
    ンサ。
  2. 【請求項2】 請求項1においてプラスチックフィルム
    がポリフェニレンスルフィドである金属化フィルムコン
    デンサ。
  3. 【請求項3】 請求項1において外部電極が、メタリコ
    ン層2層、メッキ層2層の構成からなり、前記メタリコ
    ン2層のうち第1メタリコン層がアルミニウム80〜9
    0%、シリカ10〜20%の材料で構成され、第2メタ
    リコン層は鉛、錫、亜鉛、その他を含む合金の材料で構
    成され、前記メッキ層のうち第1メッキ層はニッケル又
    は銅で構成され、第2のメッキ層ははんだで構成されて
    なることを特徴とする金属化フィルムコンデンサ。
JP7109038A 1995-04-10 1995-04-10 金属化フィルムコンデンサ Pending JPH08288176A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006351830A (ja) * 2005-06-16 2006-12-28 Hitachi Aic Inc 金属化フィルムコンデンサ
WO2023189919A1 (ja) * 2022-03-30 2023-10-05 ルビコン株式会社 コンデンサおよびその製造方法

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JP2006351830A (ja) * 2005-06-16 2006-12-28 Hitachi Aic Inc 金属化フィルムコンデンサ
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