JPH08284155A - 合成連壁 - Google Patents

合成連壁

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Publication number
JPH08284155A
JPH08284155A JP8714095A JP8714095A JPH08284155A JP H08284155 A JPH08284155 A JP H08284155A JP 8714095 A JP8714095 A JP 8714095A JP 8714095 A JP8714095 A JP 8714095A JP H08284155 A JPH08284155 A JP H08284155A
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JP
Japan
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wall
steel plate
concrete
groove
composite
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Pending
Application number
JP8714095A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiichi Sakamoto
佳一 坂本
Tsuneo Sato
常雄 佐藤
Hiroaki Yoshida
弘明 吉田
Naoyuki Harada
尚幸 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zenitaka Corp
Original Assignee
Zenitaka Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 地中連続壁の築造作業が省力化され、低コス
ト、低公害で、施工効率、工期短縮が図られ、築造後の
壁面が有効利用できる合成連壁を提供する。 【構成】 地中に掘削溝20を掘削し、掘削溝20内に
合成構造体21を建て込み、コンクリート22を打設す
る。合成構造体21は一方の面を鋼板23で閉塞し、他
方の面に鉄筋24、或いは鉄骨、網等を組立て、従来の
鉄筋かごあるいは鉄骨骨組に代わるものである。コンク
リート22の充填圧により、鋼板23が掘削溝20の溝
壁へ密着した状態で合成構造体とコンクリートとが一体
化し、一方の壁面が鋼板面となり、他方の壁面がコンク
リート面となる合成連壁となる。 【効果】 コンクリート充填圧により鋼板が溝壁に押し
付けられ、合成構造体が容易に位置決めされ、一方の連
続壁面が鋼板面となるため、コンクリートかぶり厚を省
略でき、掘削土量とコンクリート打設量が減少し、作業
効率も向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は地中連続壁における合成
連壁に係り、特に壁厚の薄い地中連続壁に好適な合成連
壁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の地中連続壁は、図3に示すよう
に、地中掘削溝1内に、鉄筋を組み立てた鉄筋かご2、
あるいは鉄筋かご2の代わりに、図4に示すように、コ
ンクリート3が十分に流通するような孔4を設けて組み
立てた鉄骨骨組5を構造体として建て込み、図3に示す
ように、掘削溝の両側の溝壁に沿って、かぶり厚と呼ば
れる一定の空間6を設け、溝内にコンクリート3を打設
して築造していた。そして、このように地中に築造した
連続壁により、土圧あるいは水圧に耐えるとともに、漏
水を防止して、一方の側の地中を掘削し工事を行ってい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の鉄筋かごあるいは鉄骨骨組を構造体として用いる連
続壁では、鉄筋とコンクリートとの付着を確実にするた
め、あるいは鉄骨と溝壁との間に空隙を残さないため、
必ず構造体と溝壁との間に、コンクリートの充填される
一定の空間を設けなければならなかった。そのため、一
定の溝幅を掘削する必要があり、また、溝内の一定位置
に両側の溝壁に沿って一定の空間を保持して構造体を設
置する作業が必要であり、完成時には連続壁の両面とも
コンクリート面となるものであった。
【0004】本発明の目的は、地中連続壁の壁厚を薄く
することにより、掘削土量を減少し、それによって産業
廃棄物およびコンクリート量も減少させ、最終的には、
工期の短縮を図り、全体として経済的で低コストの合成
連壁を提供することである。
【0005】さらに、連続壁築造後の掘削過程において
も、コンクリートのはつり作業を不要とし、連続壁本体
の利用に有効な合成連壁を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の合成連壁は、地中に築造する連続壁の一方
の壁面が鋼板面で、他方の壁面がコンクリート面からな
るものである。また、上記目的は、一方の面が鋼板で閉
塞され、他方の面に鉄筋もしくは鉄骨などの構造部材が
組み立てられ、前記鋼板を地中掘削溝の一方の溝壁に沿
わせて建て込まれる合成構造体により達成される。
【0007】すなわち、本発明の合成連壁は、一方の面
が鋼板で閉塞された合成構造体を、前記鋼板を地中掘削
溝の一方の溝壁に沿わせて建て込み、溝内にコンクリー
トを打設して築造されるものである。そして、前記合成
構造体の他方の面は、鉄筋、鉄骨、あるいは、パンチン
グメタルまたは網等の部材を組み立てて形成することが
できる。
【0008】また、本発明の合成連壁の施工方法は、一
方の面が鋼板で閉塞された合成構造体を用いることによ
り、コンクリート打設時の側圧が有効的に利用でき、鋼
板面を地山に密着させることが可能となる。
【0009】
【作用】上記構成によれば、地中連続壁の一方の壁面を
鋼板面とすることにより、従来のコンクリートかぶり厚
の一方を省略することができ、そのため、溝幅を小さ
く、掘削土量を少なくすることができ、また、コンクリ
ートの打設量を減少することができる。さらに、連続壁
の鋼板面側を掘削することにより、露出した鋼板面を有
効利用することができる。
【0010】また、地中連続壁の骨組となる合成構造体
の一方の面が鋼板で閉塞されているので、打設するコン
クリートの充填圧により鋼板が溝壁に押し付けられ、合
成構造体を容易に位置決めすることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面を参照して説
明する。図1は、本発明になる合成連壁の施工例の一実
施例を示す斜視図、図2(a)および(b)は、本実施
例の施工手順を説明するための縦断面図である。
【0012】これらの図において、まず、図2(a)に
示すように、地中に掘削した掘削溝20内に合成構造体
21を建て込み、図2(b)に示すように、コンクリー
ト22を打設する。このとき、コンクリート22の打設
にともなう充填圧により、鋼板23の裏面側へコンクリ
ート側圧27がかかり、鋼板23を掘削溝20の溝壁へ
密着させることができる。
【0013】図1に示すように、合成構造体21は一方
の面が鋼板23で閉塞され、他方の面には鉄筋24が組
み立てられている。合成構造体21は従来の鉄筋かごあ
るいは鉄骨骨組に代わるもので、鋼板23と鉄筋24と
を溶接、ボルト等の公知の技術により地上で組み立て
る。鋼板23にはコンクリート22とのずれ止めとして
スタッドジベル26が設けられている。こうして築造し
た地中連続壁30の一方の側に本体構造物28を施工す
る。
【0014】本実施例の合成連壁は、このようにして合
成構造体21とコンクリート22とが一体化して築造さ
れるので、一方の壁面が地山に密着した鋼板面となり、
他方の壁面が所定のコンクリートかぶり厚25を確保し
たコンクリート面となる。尚、鋼板23の強度は、厚み
を適宜選択し裏面に補強材を沿わせることにより、自由
に調節することができる。
【0015】従来は、鉄筋かごあるいは鉄骨骨組を、図
3に示すように、両側にコンクリートかぶり厚の空間6
を設け、掘削溝内の所定の位置に設置しなければならな
かったが、本実施例によれば、上述のように、コンクリ
ート側圧27により、合成構造体21の鋼板23を掘削
溝20の溝壁へ密着させることができ、また、従来に比
較して一方のコンクリートかぶり厚を省略できるため、
掘削溝幅を薄くすることができる。
【0016】本実施例の合成連壁を従来のコンクリート
地中連続壁と比較してみると、同一設計強度で、掘削土
量及びコンクリート打設量が、従来に比べて約10%減
少し、作泥安定液及び廃棄泥水が15%〜20%減少す
る。
【0017】本実施例によれば、従来の地中連続壁と異
なり、強度を落すことなく壁厚を薄くすることができる
ので、コンクリートの打設量が減少し、掘削する溝幅も
薄くできるので掘削土量を少なくすることができる。そ
のため、高い施工精度を維持したまま、コスト低減と産
業廃棄物の低減を図ることができ、また、作業効率、工
期短縮を図ることができるなど、経済的な面において、
低コストな地中連続壁を築造できる。
【0018】本発明の他の実施例として、図1の実施例
において、鉄筋24の代わりに鉄骨を使用し、鋼板と鉄
骨により合成構造体を組み立てることもできる。鉄筋の
代わりに鉄骨を使用することにより、強度を向上させる
ことができる。
【0019】また、本発明の他の実施例として、図1の
実施例において、合成構造体21の鋼板23とは反対側
の面に、鉄筋の代わりに、コンクリートが十分に流通す
る孔を開けたいわゆるパンチングメタル、もしくは網状
の部材を使用し、このような部材と鋼板とを対向配置し
て合成構造体を組み立てることもできる。このようにす
れば、合成構造体の組立作業性が向上する。
【0020】また、地中連続壁を本体壁として利用する
場合、これらの実施例によれば、築造した合成連壁の一
方の壁面は鋼板となり、この鋼板面が掘削により露出す
るので、従来のように、連続壁のコンクリート面をはつ
り、コンクリート内部の鉄筋もしくは鉄骨を露出させて
溶接する等の作業をすることなく、鋼板面を有効に利用
して作業を行うことができる。
【0021】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、地中連
続壁において、一方の壁面を鋼板とすることにより、高
い施工精度を維持したまま、壁厚を薄くすることができ
るので、掘削土量やコンクリート打設量が減少し、コス
ト低減と産業廃棄物の低減を図ることができ、また、作
業効率、工期短縮を図ることができるなど、経済的な面
において、低コストな地中連続壁が築造される。さら
に、築造後の連続壁の有効利用を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例を示す斜視図。
【図2】図2は、本実施例の施工手順を説明するための
縦断面図。
【図3】図3は、鉄筋かごを用いた従来例の縦断面図。
【図4】図4は、従来例において鉄筋かごの代わりの鉄
骨骨組を示す立面図。
【符号の説明】
1 地中掘削溝 2 鉄筋かご 3 コンクリート 4 コンクリート流通孔 5 鉄骨骨組 6 コンクリートかぶり厚空間 20 掘削溝 21 合成構造体 22 コンクリート 23 鋼板 24 鉄筋 25 コンクリートかぶり厚 26 スタッドジベル 27 コンクリート側圧 28 本体構造物 30 地中連続壁

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地中に築造する連続壁の一方の壁面が鋼
    板面で、他方の壁面がコンクリート面からなる合成連
    壁。
  2. 【請求項2】 一方の面が鋼板で閉塞され、他方の面に
    鉄筋もしくは鉄骨などの構造部材が組み立てられ、前記
    鋼板を地中掘削溝の一方の溝壁に沿わせて建て込まれる
    合成構造体。
  3. 【請求項3】 一方の面が鋼板で閉塞された合成構造体
    を、前記鋼板を地中掘削溝の一方の溝壁に沿わせて建て
    込み、溝内にコンクリートを打設して築造される合成連
    壁。
  4. 【請求項4】 一方の面が鋼板で閉塞され、他方の面に
    鉄筋が組み立てられた合成構造体を、前記鋼板を地中掘
    削溝の一方の溝壁に沿わせて建て込み、溝内にコンクリ
    ートを打設して築造される合成連壁。
  5. 【請求項5】 一方の面が鋼板で閉塞され、他方の面に
    鉄骨が組み立てられた合成構造体を、前記鋼板を地中掘
    削溝の一方の溝壁に沿わせて建て込み、溝内にコンクリ
    ートを打設して築造される合成連壁。
  6. 【請求項6】 一方の面が鋼板で閉塞され、他方の面に
    パンチングメタルまたは網等の部材が組み立てられた合
    成構造体を、前記鋼板を地中掘削溝の一方の溝壁に沿わ
    せて建て込み、溝内にコンクリートを打設して築造され
    る合成連壁。
  7. 【請求項7】 前記合成構造体の鋼板面が掘削により露
    出される請求項1、または、3ないし5のうちいずれか
    に記載の合成連壁。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のうちいずれかに記載
    の鋼板面を、コンクリート側圧を利用して地山に密着さ
    せる合成連壁の施工方法。
JP8714095A 1995-04-12 1995-04-12 合成連壁 Pending JPH08284155A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112281809A (zh) * 2020-09-27 2021-01-29 中铁一局集团有限公司 一种地下连续墙用的钢导墙及其施工方法

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