JPH0828144A - 排水構造 - Google Patents

排水構造

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JPH0828144A
JPH0828144A JP18904294A JP18904294A JPH0828144A JP H0828144 A JPH0828144 A JP H0828144A JP 18904294 A JP18904294 A JP 18904294A JP 18904294 A JP18904294 A JP 18904294A JP H0828144 A JPH0828144 A JP H0828144A
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JP
Japan
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sliding door
drainage
rail
drain
bathroom
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JP18904294A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Sone
勉 曽根
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Sumitomo Forestry Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Forestry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 開口部に備えられた引戸の側方部分を有効に
活用可能になすと共に、引戸面から滴下される付着水あ
るいは結露水などをダイレクトに排水溝に案内、これを
除去し、しかも当該引戸の設置面を含む当該引戸の両側
方にある床面を段差の無い面として構成するようにした
排水構造の提供。 【構成】 引戸Cを備えている出入口部Dであって、少
なくとも該出入口部Dに備えられている引戸Cの下方が
排水溝Aとされていると共に、この排水溝A上に備えら
れている排水蓋Bが、前記引戸CのレールEを備えた排
水構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は浴室の出入口部などに
備えられる引戸の建込み下方に排水溝を設けると共に、
この排水溝における排水蓋に、当該引戸の嵌め込みレー
ルを設けることによって浴室などにおける床面の有効利
用を可能になすと共に、当該レールを備えた排水溝によ
って浴室側などからの流出湯水の捕集と、揆ね水あるい
は結露水などの捕捉作用に伴って設置可能とされる床面
にフラットな引戸レール面を備えた排水構造の提供に関
する。
【0002】
【従来の技術】湯水などを用いる生活空間としての、例
えば浴室、シャワー室、スチームバス、厨房などにあっ
ては、これらの出入口部分を開け閉めする引戸の下方か
ら湯水が流出し、あるいは揆ねた水滴ないしは結露水な
どが当該浴室などから、例えば脱衣室側などに浸み出す
のを防ぐべく、通例、これらの出入口部分に設けられる
敷居を浴室などと、これに続く脱衣室などの床面に対し
て起立した状態とし、この起立された敷居部分によって
湯水などの流出、あるいは浸み出しを確実に防止するよ
うに構成していた。
【0003】また、他の手法としては、湯水を使う、例
えば浴室などの床面を、これに続く、例えば脱衣室の床
面よりも低く構成し、この脱衣室などの床面と、浴室な
どの床面とがなす段差部分によって湯水などの流出、あ
るいは浸み出しを効果的に防止するように構成してい
た。
【0004】しかしながら、かかる出入口部分の構成に
あっては、当該出入口における出入に際して、起立状態
にある敷居あるいは段差面が、例えば歩行などの円滑な
動作の障害となり、また、かかる起立状態にある敷居あ
るいは段差面が、例えば各種機材などの搬出入の障害と
なる不都合があった。また、かかる起立状態にある敷居
あるいは段差面によって老人、幼児等の、例えば歩行な
どの動作が著しく制約される不都合があり、往々にし
て、この起立状態にある敷居あるいは段差部分で躓き、
転倒する不都合があった。更に、下肢に障害を有する人
などの車椅子による動作が、かかる起立状態にある敷居
あるいは段差によって大きく阻害されると共に、介護を
要する人などのための介護手段の円滑な搬出入を著しく
阻害する不都合があった。
【0005】かかる点から、出入口部100に備えられ
る引戸101の側方、例えば浴室における洗い場に、図
8に示すように、この出入口部100に沿って排水溝1
03を設け、この排水溝103によって当該浴室などか
らの湯水の漏れ出しを防止すると共に、浴室などの床1
02面と、これに続く脱衣室などの床104面と、この
両者を区分している出入口部分の敷居105面とが略同
面となるように構成することが試みられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
構成にあっては、出入口部100に備えられた引戸10
1用の敷居105の側方に排水溝103を設ける必要が
あり、また、引戸101に揆ね付着した水滴あるいは結
露水などを、例えば浴室側に導き出す構成を必要として
いた。
【0007】この結果、例えば浴室の洗場の床102面
に排水溝103を設けた場合、当該排水溝103の設置
スペースに相当する部分の洗場としての使い勝手が著し
く悪くなると共に、排水溝103を構成するための型枠
施工などの現場施工に多くの時間と人手とを要する不都
合を有していた。
【0008】また、引戸面に対する湯水などの揆ねに伴
う付着水滴あるいは結露水などが該引戸101の面から
滴下し、当該引戸101の敷居105部分に浸潤、これ
を腐らせたり、さらに、この敷居105部分から、例え
ば脱衣室側の床104に漏れ出すなどの不都合を有して
いた。更に、当該引戸101の敷居105におけるレー
ル106、106間に生ずる、これらの付着水滴あるい
は結露水が、例えば脱衣室側の床104に漏れ出すのを
防止する必要上、当該レール106の一部を破断し、あ
るいは当該レール106の下部に水抜き孔を設け、この
レール106、106間に滴下された水を、例えば浴室
側に導き出す必要があり、特に、このレール106、1
06間に残留している水を確実に取り除くために、当該
レール106によって、このレール106間に構成され
る溝部に対して傾斜を設け、この傾斜下端部において、
この溝部よりも低い位置に向けた排水通路を当該レール
106に設ける必要があるなど、その設計、施工が煩雑
となる不都合を有していた。
【0009】本発明は、かかる従来の排水構造における
不都合に鑑み、製作、施工が容易であると共に、開口部
に備えられた引戸の側方部分を有効に活用可能になすと
共に、引戸面から滴下される付着水あるいは結露水など
をダイレクトに排水溝に案内、これを除去し、しかも当
該引戸の設置面を含む当該引戸の両側方にある床面を段
差の無い面として構成するようにした排水構造の提供を
目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は叙上の目的を達
成するものとして、その請求項1の発明に係る排水構造
を、引戸Cを備えている出入口部Dであって、少なくと
も該出入口部Dに備えられている引戸Cの下方が排水溝
Aとされていると共に、この排水溝A上に備えられてい
る排水蓋Bが、前記引戸CのレールEを備えた構成とし
ている。
【0011】次いで、請求項2の発明に係る排水構造
を、前記請求項1の発明に係る排水構造において、排水
蓋Bに備えられている引戸CのレールE上面が、出入口
部Dの側方にある床面Fに対して略同面とされている構
成としてある。
【0012】更に、請求項3の発明に係る排水構造を、
前記請求項1の発明に係る排水構造において、排水溝A
が、出入口部Dに備えられている引戸Cの下方と該引戸
C側方にある床部Gとに亘って設けられている構成とし
てある。
【0013】又、請求項4の発明に係る排水構造を、前
記請求項1の発明に係る排水構造において、排水溝A
が、排水溝ボックス10と、この排水溝ボックス10に
対して上下方向に取付け位置調節可能に取りつけられる
蓋受け枠20とを備えている構成としてある。
【0014】次いで、又、請求項5の発明に係る排水構
造を、前記請求項1の発明に係る排水構造において、排
水溝Aを構成する排水溝ボックス10が、該排水溝ボッ
クス10の底部に備えられている排水孔13a部に向け
て下り勾配の傾斜底面を備えている構成としてある。
【0015】次いで、更に、請求項6の発明に係る排水
構造を、前記請求項1の発明に係る排水構造において、
排水溝Aに備えられている引戸CのレールEが、断面弧
状の頂部を備えている構成としてある。
【0016】更に、又、請求項7の発明に係る排水構造
を、前記請求項1の発明に係る排水構造において、排水
溝Aに備えられている引戸CのレールE間及び該レール
Eの側方に遮蔽材40が介装されている構成としてあ
る。
【0017】
【作用】出入口部Dに備えられている引戸Cの下方が排
水溝Aとしてあり、しかも、この排水溝A上に、引戸D
のレールEを備えている排水蓋Bが設けられていること
から、排水溝A上に、引戸Cを建て込むことができる。
【0018】また、排水溝A上にある排水蓋Bに引戸C
のレールEが備えられていることから、このレールEに
よって区分構成される排水蓋Bの排水手段によって、流
入湯水などを確実に遮断して、これを排水溝Aに案内す
ることができることから、レールEの上面を、この引戸
Cの備えられている出入口部Dの側方に延びる床面F、
Fと同一面に構成することができる。
【0019】更に、排水溝A上にある排水蓋Bに引戸C
のレールEが備えられていることから、引戸Cに付着し
た揆ね水、結露水などを直接排水溝A内に導き入れられ
ることとなり、当該レールEに対して、このレールE間
に生ずる水液の除去手段を設ける必要がない。
【0020】更に、また、排水溝Aを排水ボックス10
と、これに対して上下方向に取付け位置を調節可能に取
りつけられる蓋受け枠20とで構成することによって、
排水溝Aを当該排水ボックス10の捨型枠状態での組込
みによって構成することができる。
【0021】次いで、また、排水蓋Bに備えられている
レールE、E間と、このレールEの側方に遮蔽材40を
介装することによって、当該レールEと、この遮蔽材4
0とによって、例えば浴室などからの湿潤エアーなどの
遮断をなすことができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明に係る排水構造を図面に示す典
型的な実施例について詳細に説明する。図1は、本実施
例に係る排水構造を浴室の出入口部分に備えた状態の要
部を斜視で示している。また、図2は、この排水構造を
備えた浴室部分における出入口部の下部々分の要部を引
戸の厚さ方向の向きの断面として示している。更に、図
3は、同部分を引戸の幅方向の向きの断面として示して
いる。また、図4は、この排水構造の構成に用いられる
主要部品を分離した状態として示し、図5では、これら
を組付け、且つ排水溝ボックスの長手方向で切断した状
態を、図6では、これを幅方向で切断した状態を示して
いる。更に、図7は、当該排水構造を備えた出入口部分
に引戸を3本備えた他の使用例を示すものであって、当
該引戸の厚さ方向の向きで、出入口部分の下部々分の要
部を切断して示している。
【0023】当該実施例に係る排水構造は、引戸Cを備
えている出入口部Dに設けられているものであり、典型
的には、少なくとも該出入口部Dに備えられる引戸Cの
下方が排水溝Aとして構成してあり、且つ、この排水溝
A上に備えられている排水蓋Bが、前記引戸Cのレール
Eを備えた構成としてある。
【0024】かかる排水構造は、浴室の出入口部分、シ
ャワールームの出入口部分、スチームバスの出入口部
分、各種洗い場の出入口部分、業務用厨房の出入口部分
などの湯水を用いる生活空間あるいは業務空間の出入口
部分に設け、あるいは玄関口、勝手口などの出入口部分
などに用いることができるものであって、夫々の設置対
象物に適合した構造を備えたものとして用意される。
【0025】図示例は、これらの典型的な設置対象とし
ての浴室Hにおける排水構造を示すものである。尚、こ
こにおいて設置される排水構造は、出入口部分Dに備え
られる引戸Cの下方に、少なくとも排水溝Aが構成され
ていれば良く、例えば浴室Hの床部Gの側に該排水溝A
が延設されていなくとも良い。また、逆に、必要に応じ
て、この浴室Hの床部Gなどの、所謂出入口部分Dに続
く床面Fに当該排水溝Aが、この出入口部分Dに備えら
れている引戸Cの下方から延設状態に設けてあっても良
い。
【0026】更に、例えば、引戸Cが一枚引戸である場
合などのように、引戸Cを出入口部Dから壁I内、また
は、壁Iに沿って移動し、出入口部Dを開け放つ場合な
どにあっては、この壁I内、または壁Iに沿って移動す
る引戸Cのレール部分の下方に排水溝Aを設けることな
く浴室Hの出入口部Dを構成しあっても良く、また、当
該引戸Cが浴室H内において壁Iに沿って移動される場
合、前記出入口部Dに備えられた排水溝Aに連続し、且
つ、この延長線上、即ち、この壁Iに沿っているレール
Eの下方、及び、その側方とに当該排水溝Aを設けるこ
とによって浴室Hの出入口部Dを構成してあっても良
い。
【0027】先ず、ここにおいて用いられる排水溝A
は、上面が開口された平面長方形上をなす排水溝ボック
ス10と、この排水溝ボックス10内に取付けられる蓋
受け枠20と、この蓋受け枠20によって支承状態に装
着される排水蓋Bとしての格子状枠体30とによって構
成してあり、必要に応じて、この格子状枠体30に遮蔽
材40を取付けることによって構成してある。
【0028】この排水溝Aを構成する排水溝ボックス1
0は、浴室Hを脱衣室Jとの間に設けられる壁Iの開口
部として構成される出入口部Dの床部Gに、この出入口
部Dの略全長に亘るように設けられると共に、この出入
口部Dにおける引戸Cの備えられる下方部分と、これに
続く浴室Hの側の床部Gとに亘って設けられる形状、及
び寸法に構成してある。
【0029】即ち、この実施例に係る排水溝ボックス1
0は、出入口部Dにおける引戸Cの下方にあって、この
引戸CのレールEの備えられる排水蓋Bを装着可能と
し、且つ、浴室H内において当該排水蓋Bが排水機能を
有するように、当該出入口部Dと、これに続く浴室Hの
室内側に延びる幅寸法を備えた構成としてある。
【0030】尚、この排水溝ボックス10は、底板11
と、この底板11の四方から起立されている側板12と
を備えていると共に、底板11の略中央部分に排水管1
3を連設してあり、この連設排水管13の排水孔13a
に向けて該底板11が、その周側、特に長さ方向にある
両端部11aから漸次加工する傾斜底面として構成して
ある。また、該側板12には、追って説明する蓋受け枠
20の取付け用の孔14が、該側板12の比較的上部側
に開設してある。
【0031】かかる構成からなる排水溝ボックス10
を、浴室Hの施工に際して、当該浴室Hの出入口部Dを
構成する開口部分に、その幅方向の一部が構成される浴
室Hの側に突き出すように据えつけると共に、コンクリ
ート50を打設し、当該排水溝ボックス10を設置す
る。
【0032】かかる手法で設置される排水溝ボックス1
0は、浴室Hの出入口部Dに組付けられる引戸Cの建込
み寸法、即ち、構成される出入口部Dの開口幅に適合す
る寸法のものとして、前もって、これを一体に形成用意
してあっても良く、例えば、図示例に係る排水溝ボック
ス10を長さ方向で二分した形状の各ボックス部材とし
て用意し、これを長さ調節自在に組付けることによって
構成してあっても良い。
【0033】尚、ここで用いられる排水溝ボックス10
は、耐水性を備えているステンレススチール製、各種の
表面塗装鋼板、アルミニウム製、プラスチック製など、
いかなる素材をもって構成されていても良く、錆び難い
素材で構成されていることが、より好ましい。
【0034】かかる排水溝ボックス10内に組付けられ
る蓋受け枠20は、上下方向に開口された平面長方形状
をなす枠体として構成されれており、前記排水溝ボック
ス10に対して夫々の側板21の外面を接して嵌め込ま
れる形状、寸法として構成してある。
【0035】次いで、この蓋受け枠20は、その上縁に
外向きの鍔22を備えていると共に、内側の、特に長さ
方向に亘って、その側板21、21の互に向き合った面
に受け鍔23を、これが同一レベルとなるように突設し
てあり、この受け鍔23上に支承した排水蓋Bにおける
レールEの上端が、この蓋受け枠20における鍔22の
レベル面と同面、又は、これより僅かに突き出し、又
は、これより僅かに引っ込む位置に該受け鍔23を設け
ている。また、側板21には、前記排水溝ボックス10
の孔14に対応した位置に取付け用の孔24が、上下方
向に長いガイド孔として設けてある。
【0036】かくして用意された蓋受け枠20は、前記
排水溝ボックス10に対して、がたなく嵌め合わされる
と共に、側板21に設けた前記孔24と前記排水溝ボッ
クス10における孔14との位置合せをなした状態で、
鍔22が浴室Hの床面Fに一致し、且つ床材51の上面
に該鍔22の下面が当接するように上下方向での高さ調
節をしながら、該排水溝ボックス10にビス26を用い
て固定する。
【0037】尚、この排水溝ボックス10及び蓋受け枠
20の取付けられる床部Gは、浴室Hの側の打設コンク
リート50面上にモルタル52を介してタイル53を貼
設してあり、各タイル53、53間にはメヂ材54が介
装してあると共に、このタイル53の側方に前記蓋受け
枠20の鍔22がメヂ材54を介して延びるように取付
けられる。又、床材51は根太55によって受けられた
状態で前記蓋受け枠20における鍔22を支承する構成
としてある。又、開口部としての出入口部Dには、引戸
Cの当接される位置に戸当り63が設けてある。更に、
前記排水溝ボックス10における排水管13は、排水ト
ラップ手段を介して排水管56に連設されている。ここ
におけるトラップは、前記排水孔13aにストレーナー
57が装着されていると共に、トラップ本体58にわん
59が装着された構成としてある。
【0038】尚、ここで用いられる蓋受け枠20は、耐
水性を備えている、例えばステンレススチール製、各種
の塗装鋼板製、アルミニウム製、プラスチック製などい
かなる素材をもって構成されていても良く、錆び難い素
材で構成されていることが、より望ましい。
【0039】次いで、前記蓋受け枠20内に、該蓋受け
枠20における鍔23をもって支承されるように組込ま
れる排水蓋Bは、所謂グレーチング状の、格子状枠体3
0として構成されてあり、該蓋受け枠20内に収まる略
平面長方形状のものとして用意される。この格子状枠体
30は、所定間隔毎に、幅方向を向いた補強横桟31
と、この各補強横桟31、31…上に取付けられる長さ
方向に揃えられた縦桟32とによって構成してあると共
に、前記鍔23に設けた孔25に対して皿ビス60を挿
通する孔33を、該補強横桟31の側端部に、その上部
側を拡径孔として設けてある。
【0040】この縦桟32を受ける補強横桟31は、下
面開口の例えばC型チャネンル材の背面に、前記縦桟3
2を立設状態に溶接する構成としてあり、前記蓋受け枠
20の幅方向内に密に収まる寸法としてあり、夫々の端
部に設けた孔33から該蓋受け枠20の鍔23にある孔
25に皿ビス60を挿通し、これを該鍔23の下面側に
配したナット61に螺着する構成としてある。
【0041】次いで縦桟32は、長方形状をなす平板状
縦桟32として構成してあり、その幅方向を上下方向に
向け、即ち、厚さ側が水平の向きとなるように前記補強
横桟31に対して起立して設けてあり、この縦桟32、
32間から湯水などが排水溝ボックス10内に流下する
構成としてある。また、この縦桟32は、かかる浴室H
における湯水の排出に適した間隔、及び、この縦桟32
上における歩行あるいは車椅子などの乗り入れに支障を
きたさない間隔に設けてあれば良く、特に、この縦桟3
2の設置間隔を前記引戸Cの建て込みに都合の良い間隔
に設けておくのが好ましいが、その設置本数等は、構成
される蓋受け枠20の幅寸法に対応した適宜数としてあ
っても良い。
【0042】かくして構成される縦桟32は、その頂端
を断面が弧状をなす曲面部32aとして構成してあり、
この縦桟32上における歩行あるいは車椅子の乗り入れ
などに際して都合の良い排水蓋面を提供すると共に、引
戸Cの戸車62を滑らかに受け得る構成としてある。
尚、この戸車62に対し、当該曲面部32aの頂端側の
曲率を、該戸車62における環状のレール受け溝の曲率
と一致させることによって、戸車62のがたのない滑動
を可能とすることができる。
【0043】ここにおいて蓋受け枠20に取り込まれる
格子状枠体30は、この格子状枠体30における縦桟3
2の頂端が、この蓋受け枠20における鍔22と同一
面、または、これより僅かに内方、または、これより僅
かに突き出る状態で、当該蓋受け枠20に対して、前記
皿ビス60によって止着される構成としてあるのが好ま
しい。
【0044】かくして出入口部Dに備えられた排水構造
における排水蓋Bにおける縦桟32を利用して、この縦
桟32の全部又は一部をレールEとして引戸Cを嵌め入
れる。ここにおいて立て込まれる引戸Cは、浴室Hと、
脱衣室Jとの間にある出入口部Dにある縦桟32をレー
ルEとして、この縦桟32と、これに対応している鴨居
(図示省略)との間に嵌め込まれると共に、残余の、特
に、この引戸Cの嵌め込まれる縦桟32よりも浴室Hの
側にある縦桟32を排水目皿として機能する所謂グレー
チングとして用いている。
【0045】尚、ここにいおて排水蓋Bの縦桟32をレ
ールEとして建て込まれる引戸は、例えば図1〜図3に
示されるように2枚の所謂引違い戸として構成してあっ
ても良く、また、図7に示すように3枚戸として構成し
てあっても良い。更に、この出入口部Dにおける開口部
分を一枚の引戸Cによって開け閉めする構成としてあっ
ても良い。
【0046】かかる排水蓋Bとして用いられる格子状枠
体30は、例えば図4に示されている状態の格子状枠体
30を複数個に分割した状態で構成し、これを蓋受け枠
20に組付けることによって、当該蓋受け枠20の長さ
方向に向けて、縦桟32が連続するように構成してあっ
ても良い。
【0047】また、ここで用いられる格子状枠体30
は、ステンレススチール製、アルミ鋳物、真鍮鋳物など
耐水性に富み、且つ錆び難い素材で構成されていること
が好ましく、排水蓋Bとしての耐荷重性と、引戸Cのレ
ール機能を備えるものであれば、いかなる材質で構成さ
れていても良い。
【0048】ここで、縦桟32をレールEとして建て込
まれる引戸Dは、例えば、下部に戸車62を回転自在に
備えたものであれば、構成される引戸Cの素材、及び形
状、構造は、いかなるものであっても良い。
【0049】次いで、構成される排水蓋Bにおける縦桟
32、特にレールEとして用いられる縦桟32、32間
と、このレールEとして用いられる縦桟32における脱
衣室Jの側にある縦桟32の該脱衣室J側とに遮蔽材4
0を収め入れ、この縦桟32によって構成されている空
間を塞ぐようにしている。
【0050】かかる遮蔽材40によって、縦桟32によ
って構成される排水用の隙間を塞ぐことによって、浴室
Hにおいて発生した湯気などが脱衣室Jの側に流出する
のを防止することができる。
【0051】尚、この遮蔽材40は、例えばゴムシー
ト、軟質プラスチックシート、あるいはパンチングメタ
ルプレートなど、任意の材質から構成されておれば良
く、結露水などを排水溝A内に落し込む孔41を適宜開
設してある。
【0052】
【発明の効果】本発明は叙上における特長ある構成、就
中、出入口部Dに備えられている引戸Cの下方が排水溝
Aとしてあり、しかも、この排水溝A上に、引戸Dのレ
ールEを備えている排水蓋Bが設けられていることか
ら、排水溝A上に、引戸Cを建て込むことができ、この
結果、この出入口部Dに連続している生活空間あるいは
業務空間における床面の効果的な活用をなし得る特長と
有している。
【0053】また、排水溝A上にある排水蓋Bに引戸C
のレールEが備えられていることから、このレールEに
よって区分構成される排水蓋Bの排水手段によって、流
入湯水などを確実に遮断して、これを排水溝Aに案内す
ることができることから、レールEの上面を、この引戸
Cの備えられている出入口部Dの側方に延びる床面F、
Fと同一面に構成することができ、この結果、この出入
口部Dにおいて従来発生していた立上り状の敷居部、及
び段差を無くし、老人、幼児童などの出入、あるいは身
体障害者などの出入と、更に車椅子などの乗り込みが容
易となる特長を有している。
【0054】更に、排水溝A上にある排水蓋Bに引戸C
のレールEが備えられていることから、引戸Cに付着し
た揆ね水、結露水などを直接排水溝A内に導き入れられ
ることとなり、当該レールEに対して、このレールE間
に生ずる水液の除去手段を設ける必要がなく、この結
果、引戸部の施工が容易であり、且つ、結露水の浸潤な
どに伴う腐蝕の不都合等を生じない特長を有している。
【0055】更に、また、排水溝Aを排水ボックス10
と、これに対して上下方向に取付け位置を調節可能に取
りつけられる蓋受け枠20とで構成することによって、
排水溝Aを当該排水ボックス10の捨型枠状態での組込
みによって構成することができることとなり、この結
果、排水溝Aの設計、施工が容易となる特長を有してい
る。
【0056】次いで、また、排水蓋Bに備えられている
レールE、E間と、このレールEの側方に遮蔽材40を
介装することによって、当該レールEと、この遮蔽材4
0とによって、例えば浴室などからの湿潤エアーの遮断
をなすことができ、この結果、浴室などの一方の空間に
おける断熱特性を増すと共に、他方空間における快適性
が損われない特長を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る排水構造を備えた浴室の要部斜視
【図2】引戸下部及びその下方の要部を出入口方向で断
面した要部断面図
【図3】引戸下部及びその下方を出入口の横幅方向で断
面した要部断面図
【図4】排水構造を構成する各部品の分解斜視図
【図5】排水構造に用いられる構成部品を長さ方向で切
断した断面図
【図6】同幅方向で切断した断面図
【図7】他の引戸の装着状態を示す引戸下部及びその下
方の要部を出入口方向で断面した要部断面図
【図8】従来の排水構造を示す斜視図
【符号の説明】
A 排水溝 B 排水蓋 C 引戸 D 出入口部 E レール F 床面 G 床部 10 排水溝ボックス 20 蓋受け枠 40 遮蔽材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 引戸を備えている出入口部であって、少
    なくとも該出入口部に備えられている引戸の下方が排水
    溝とされていると共に、この排水溝上に備えられている
    排水蓋が、前記引戸のレールを備えていることを特徴と
    する排水構造。
  2. 【請求項2】 排水蓋に備えられている引戸のレール上
    面が、出入口部の側方にある床面に対して略同面とされ
    ていることを特徴とする請求項1記載に係る排水構造。
  3. 【請求項3】 排水溝が、出入口部に備えられている引
    戸の下方と該引戸側方にある床部とに亘って設けられて
    いることを特徴とする請求項1記載の排水構造。
  4. 【請求項4】 排水溝が、排水溝ボックスと、この排水
    溝ボックスに対して上下方向に取付け位置調節可能に取
    りつけられる蓋受け枠とを備えていることを特徴とする
    請求項1記載に係る排水構造。
  5. 【請求項5】 排水溝を構成する排水溝ボックスが、該
    排水溝ボックスの底部に備えられている排水孔部に向け
    て下り勾配の傾斜底面を備えていることを特徴とする請
    求項1記載に係る排水構造。
  6. 【請求項6】 排水溝に備えられている引戸のレール
    が、断面弧状の頂部を備えていることを特徴とする請求
    項1記載に係る排水構造。
  7. 【請求項7】 排水溝に備えられている引戸のレール間
    及び該レールの側方に遮蔽材が介装されていることを特
    徴とする請求項1記載に係る排水構造。
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