JPH0827953A - 鉄筋受け金物付き鋼管柱 - Google Patents
鉄筋受け金物付き鋼管柱Info
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- JPH0827953A JPH0827953A JP16852594A JP16852594A JPH0827953A JP H0827953 A JPH0827953 A JP H0827953A JP 16852594 A JP16852594 A JP 16852594A JP 16852594 A JP16852594 A JP 16852594A JP H0827953 A JPH0827953 A JP H0827953A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来工法(即ち、中央部くり貫き式の極厚鋼
板使用の工法)における寸法精度の問題や材料費の問題
を一挙に解消し得る鉄筋受け金物付き鋼管柱を提供す
る。 【構成】 鉄筋受け金物Bの先端側部分B1の上下幅
を、鉄筋1に対する機械的連結部Dを形成自在な寸法に
設定し、その先端側部分B1に、前記機械的連結部Dを
形成すると共に、前記鉄筋受け金物Bの基端側部分B2
の上下幅を、前記先端側部分B1の上下幅よりも、必要
強度の範囲内で小さくする。
板使用の工法)における寸法精度の問題や材料費の問題
を一挙に解消し得る鉄筋受け金物付き鋼管柱を提供す
る。 【構成】 鉄筋受け金物Bの先端側部分B1の上下幅
を、鉄筋1に対する機械的連結部Dを形成自在な寸法に
設定し、その先端側部分B1に、前記機械的連結部Dを
形成すると共に、前記鉄筋受け金物Bの基端側部分B2
の上下幅を、前記先端側部分B1の上下幅よりも、必要
強度の範囲内で小さくする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄筋受け金物付き鋼管
柱に関し、更に詳しくは、鉄筋コンクリート梁の構成要
素である鉄筋を、鋼管柱に取り付けるための鉄筋受け金
物を、前記鋼管柱に対して予め一体化してある鉄筋受け
金物付き鋼管柱に関する。
柱に関し、更に詳しくは、鉄筋コンクリート梁の構成要
素である鉄筋を、鋼管柱に取り付けるための鉄筋受け金
物を、前記鋼管柱に対して予め一体化してある鉄筋受け
金物付き鋼管柱に関する。
【0002】
【従来の技術】地下構造物の支柱に鋼管を鉄筋コンクリ
ート梁の中に貫通させて使用する場合、図10及び図1
1に示すように、鋼管柱2に対し、H形鋼よりなる短い
仕口梁21と称するものを工場で溶接接合しておき、更
に、その仕口梁21に短い鉄筋22を工場で溶接したも
のを、現場に搬入し、その現場では、前記短い鉄筋22
と梁中間部を構成する鉄筋1とを接合するという工法が
採用されることがあった。このような工法においては、
前記仕口梁21と前記短い鉄筋22とを工場で溶接する
こととしたのは、それら両者の現場溶接が不確実になり
易いからである。しかしながら、前記両者の溶接を工場
で溶接する場合、前記仕口梁21から前記短い鉄筋22
がはね出し、その搬送が非常に難しくなる上、前記鋼管
柱2の建て込み時に前記短い鉄筋22を損傷させること
がある、という問題があった。そこで、これらの問題を
解消するため、予め、工場において、図12及び図13
に示すように、四角い極厚鋼板24の中央部を丸くくり
貫き、その中に断面円形の鋼管柱2を挿入し、前記極厚
鋼板24と前記鋼管柱2とを溶接接合し、更に、前記極
厚鋼板24の側面に、鉄筋1を接続するためのボルト孔
を加工しておき、その極厚鋼板付き鋼管柱2を現場に搬
入する一方、前記鉄筋1の端部に予め機械継手10を接
続することにより雄ネジ部を形成しておいて、現場で
は、前記雄ネジ部と前記ボルト孔とをネジ接合する、と
いう工法(以下、極厚鋼板使用の工法という)を採用す
るのが、最近の従来技術であった。
ート梁の中に貫通させて使用する場合、図10及び図1
1に示すように、鋼管柱2に対し、H形鋼よりなる短い
仕口梁21と称するものを工場で溶接接合しておき、更
に、その仕口梁21に短い鉄筋22を工場で溶接したも
のを、現場に搬入し、その現場では、前記短い鉄筋22
と梁中間部を構成する鉄筋1とを接合するという工法が
採用されることがあった。このような工法においては、
前記仕口梁21と前記短い鉄筋22とを工場で溶接する
こととしたのは、それら両者の現場溶接が不確実になり
易いからである。しかしながら、前記両者の溶接を工場
で溶接する場合、前記仕口梁21から前記短い鉄筋22
がはね出し、その搬送が非常に難しくなる上、前記鋼管
柱2の建て込み時に前記短い鉄筋22を損傷させること
がある、という問題があった。そこで、これらの問題を
解消するため、予め、工場において、図12及び図13
に示すように、四角い極厚鋼板24の中央部を丸くくり
貫き、その中に断面円形の鋼管柱2を挿入し、前記極厚
鋼板24と前記鋼管柱2とを溶接接合し、更に、前記極
厚鋼板24の側面に、鉄筋1を接続するためのボルト孔
を加工しておき、その極厚鋼板付き鋼管柱2を現場に搬
入する一方、前記鉄筋1の端部に予め機械継手10を接
続することにより雄ネジ部を形成しておいて、現場で
は、前記雄ネジ部と前記ボルト孔とをネジ接合する、と
いう工法(以下、極厚鋼板使用の工法という)を採用す
るのが、最近の従来技術であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記極
厚鋼板使用の工法においては、前記極厚鋼板24の中央
部を丸くくり貫くため、その重量ロスが多くなって、材
料費の面で不経済になる、という第1の問題があった。
また、前記極厚鋼板使用の工法においては、前記極厚鋼
板24の中央部をくり抜き、その中に断面円形の鋼管柱
2を挿入し、それら両者を溶接接合して製作するため、
両者共、相当の寸法精度が要求される、という第2の問
題もあった。しかも、鋼管柱2の配置状況によっては、
鉄筋1の取り付く角度(平面視上の角度、以下同じ)が
左右で変わることがある。例えば、駅のホーム形成箇所
を平面視した図11中の白丸で示す箇所に配置される鋼
管柱2に対しては、鉄筋1の取り付く角度が左右で変わ
るようになる。尚、図11中の黒丸で示す箇所に配置さ
れる鋼管柱2に対しては、鉄筋1の取り付く角度が左右
で変わらない。そして、前記極厚鋼板24の側面が鉄筋
コンクリート梁A(更に詳しくは、その構成要素である
鉄筋1)の取り付く方向と直交する面にする必要がある
ため、上述したように、鉄筋1の取り付く角度が左右で
変わるようなケースでは、前記極厚鋼板24の平面形状
を、図15に示すように、前記角度に応じて個々に変更
しなければならないため、コスト高になる、という第3
の問題があった。本発明は、このような実情に着目して
なされたものであり、上述した第1の問題を解消し得る
手段、又は、上述した第1、第2、第3の問題を一挙に
解消し得る手段を提供することを目的としている。
厚鋼板使用の工法においては、前記極厚鋼板24の中央
部を丸くくり貫くため、その重量ロスが多くなって、材
料費の面で不経済になる、という第1の問題があった。
また、前記極厚鋼板使用の工法においては、前記極厚鋼
板24の中央部をくり抜き、その中に断面円形の鋼管柱
2を挿入し、それら両者を溶接接合して製作するため、
両者共、相当の寸法精度が要求される、という第2の問
題もあった。しかも、鋼管柱2の配置状況によっては、
鉄筋1の取り付く角度(平面視上の角度、以下同じ)が
左右で変わることがある。例えば、駅のホーム形成箇所
を平面視した図11中の白丸で示す箇所に配置される鋼
管柱2に対しては、鉄筋1の取り付く角度が左右で変わ
るようになる。尚、図11中の黒丸で示す箇所に配置さ
れる鋼管柱2に対しては、鉄筋1の取り付く角度が左右
で変わらない。そして、前記極厚鋼板24の側面が鉄筋
コンクリート梁A(更に詳しくは、その構成要素である
鉄筋1)の取り付く方向と直交する面にする必要がある
ため、上述したように、鉄筋1の取り付く角度が左右で
変わるようなケースでは、前記極厚鋼板24の平面形状
を、図15に示すように、前記角度に応じて個々に変更
しなければならないため、コスト高になる、という第3
の問題があった。本発明は、このような実情に着目して
なされたものであり、上述した第1の問題を解消し得る
手段、又は、上述した第1、第2、第3の問題を一挙に
解消し得る手段を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る鉄筋受け金
物付き鋼管柱の第1の特徴構成は、鉄筋コンクリート梁
の構成要素である鉄筋を、鋼管柱に取り付けるための鉄
筋受け金物を、前記鋼管柱に対して予め一体化してある
鉄筋受け金物付き鋼管柱であって、前記鉄筋受け金物の
先端側部分の上下幅を、前記鉄筋に対する機械的連結部
を形成自在な寸法に設定し、その先端側部分に、前記機
械的連結部を形成すると共に、前記鉄筋受け金物の基端
側部分の上下幅を、前記先端側部分の上下幅よりも必要
強度の範囲内で小さくしてある点にある。
物付き鋼管柱の第1の特徴構成は、鉄筋コンクリート梁
の構成要素である鉄筋を、鋼管柱に取り付けるための鉄
筋受け金物を、前記鋼管柱に対して予め一体化してある
鉄筋受け金物付き鋼管柱であって、前記鉄筋受け金物の
先端側部分の上下幅を、前記鉄筋に対する機械的連結部
を形成自在な寸法に設定し、その先端側部分に、前記機
械的連結部を形成すると共に、前記鉄筋受け金物の基端
側部分の上下幅を、前記先端側部分の上下幅よりも必要
強度の範囲内で小さくしてある点にある。
【0005】本発明に係る鉄筋受け金物付き鋼管柱の第
2の特徴構成は、上述した第1の特徴構成を備えた上、
円柱である前記鋼管柱に対し、前記鉄筋受け金物を、平
面視において前記鉄筋の取付方向に合わせて複数に分割
しつつ取り付けてある点にある。
2の特徴構成は、上述した第1の特徴構成を備えた上、
円柱である前記鋼管柱に対し、前記鉄筋受け金物を、平
面視において前記鉄筋の取付方向に合わせて複数に分割
しつつ取り付けてある点にある。
【0006】
【作用】上述した第1の特徴構成を備えた鉄筋受け金物
付き鋼管柱における前記鉄筋受け金物は、その製作に際
して、従来の極厚鋼板のように中央部を丸くくり貫くと
いうこともなく、また、その基端側部分の上下幅を、先
端側部分の上下幅よりも小さくしてあるので、従来の極
厚鋼板のような材料費の不経済性が解消されるようにな
る、という作用が生じる。
付き鋼管柱における前記鉄筋受け金物は、その製作に際
して、従来の極厚鋼板のように中央部を丸くくり貫くと
いうこともなく、また、その基端側部分の上下幅を、先
端側部分の上下幅よりも小さくしてあるので、従来の極
厚鋼板のような材料費の不経済性が解消されるようにな
る、という作用が生じる。
【0007】また、上述した第2の特徴構成を備えた鉄
筋受け金物付き鋼管柱によれば、上述した第1の特徴構
成による作用に加え、前述したように鉄筋の取り付く角
度が左右で変わるようなケースにおいても、前記鉄筋受
け金物の平面形状を、従来の極厚鋼板の平面形状のよう
に個々に変更しなくても、前記複数に分割された鉄筋受
け金物を、前記取付方向に合わせて前記鋼管柱に取り付
けることで対処できるようになる、という作用が生じ
る。また、前記鉄筋受け金物を複数に分割して前記鋼管
柱に取り付けるので、前記鉄筋受け金物及び前記鋼管柱
の製作に際して、従来の極厚鋼板や鋼管柱のような高い
寸法精度が要求されることがない、という作用が生じ
る。
筋受け金物付き鋼管柱によれば、上述した第1の特徴構
成による作用に加え、前述したように鉄筋の取り付く角
度が左右で変わるようなケースにおいても、前記鉄筋受
け金物の平面形状を、従来の極厚鋼板の平面形状のよう
に個々に変更しなくても、前記複数に分割された鉄筋受
け金物を、前記取付方向に合わせて前記鋼管柱に取り付
けることで対処できるようになる、という作用が生じ
る。また、前記鉄筋受け金物を複数に分割して前記鋼管
柱に取り付けるので、前記鉄筋受け金物及び前記鋼管柱
の製作に際して、従来の極厚鋼板や鋼管柱のような高い
寸法精度が要求されることがない、という作用が生じ
る。
【0008】
【発明の効果】従って、上述した第1の特徴構成を備え
た鉄筋受け金物付き鋼管柱によれば、上述したように、
従来の材料費の不経済性が解消されて、前述した従来の
第1の問題が解消されるようになる。
た鉄筋受け金物付き鋼管柱によれば、上述したように、
従来の材料費の不経済性が解消されて、前述した従来の
第1の問題が解消されるようになる。
【0009】また、上述した第2の特徴構成を備えた鉄
筋受け金物付き鋼管柱によれば、上述した第1の特徴構
成による作用に加え、上述したように、前記鉄筋受け金
物及び前記鋼管柱の製作に際して高い寸法精度が要求さ
れず、しかも、前記鉄筋受け金物の平面形状を個々に変
更しなくても済むようになり、その鉄筋受け金物の製作
にかかる費用を抑えることができ、もって、前述した第
1、第2、第3の問題が一挙に解消されるようになる。
筋受け金物付き鋼管柱によれば、上述した第1の特徴構
成による作用に加え、上述したように、前記鉄筋受け金
物及び前記鋼管柱の製作に際して高い寸法精度が要求さ
れず、しかも、前記鉄筋受け金物の平面形状を個々に変
更しなくても済むようになり、その鉄筋受け金物の製作
にかかる費用を抑えることができ、もって、前述した第
1、第2、第3の問題が一挙に解消されるようになる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。尚、図面において従来例と同一の符号で表示した
部分は同一又は相当の部分を示している。
する。尚、図面において従来例と同一の符号で表示した
部分は同一又は相当の部分を示している。
【0011】図1〜図4には、本発明に係る鉄筋受け金
物付き鋼管柱を用いた鋼管柱接続部の一実施例が示され
ている。各図中の1は、鉄筋コンクリート梁Aの構成要
素である鉄筋であり、その鉄筋1を断面円形の鋼管柱2
に取り付けるための鉄筋受け金物Bが、図1に示すよう
に、前記鋼管柱2に対して、予め、工場内等にて、溶接
によって一体化されている。前記鉄筋受け金物Bは、図
2に示すように平面視において二分割されており、それ
ら二つの鉄筋受け金物Bの夫々は、前記鋼管柱2におけ
る前記鉄筋1の取付高さにおいて個々に前記溶接による
一体化がなされている。前記鉄筋受け金物Bの先端側部
分B1の上下幅は、図3(鉄筋コンクリート梁Aの上部
に位置する2段配筋の鉄筋1を受けるための金物Bを示
す図面)及び図4(鉄筋コンクリート梁Aの下部に位置
する1段配筋の鉄筋1を受けるための金物Bを示す図
面)に示すように、前記鉄筋1に対する機械的連結部D
(その機械的連結部Dは、具体的には、前記鉄筋1の一
端部に圧着される雌ネジ付き連結部材3の雌ネジ側端部
に取り付けられる雄ネジ部材4を螺合自在な雌ネジ部に
て構成されている)を形成自在な寸法に設定されてい
る。そして、前記先端側部分B1には前記機械的連結部
Dが形成されている。更に、前記鉄筋受け金物Bの基端
側部分B2の上下幅は、前記先端側部分B1の上下幅よ
りも、必要強度の範囲内で小さく設定されている。この
ような鉄筋受け金物付き鋼管柱によれば、鉄筋受け金物
Bの製作に際して、前記従来の極厚鋼板24のように中
央部を丸くくり貫くということもなく、また、その基端
側部分B2の上下幅を、先端側部分B1の上下幅よりも
小さくしてあるので、前記従来の極厚鋼板24のような
材料費の不経済性が解消されるようになる。具体的数値
を挙げれば、直径:700mmの鋼管柱2に対し、前記
2段配筋の鉄筋1を受けるための金物Bを接続する場
合、その金物Bの重量は、従来:398kg(1枚)で
あったものが、本発明:2枚で208kgとなり、大幅
な重量削減が可能となった。また、直径:700mmの
鋼管柱2に対し、前記1段配筋の鉄筋1を受けるための
金物Bを接続する場合、その金物Bの重量は、従来:1
86kg(1枚)であったものが、本発明:2枚で15
2kgとなり、大幅な重量削減が可能となった。また、
鉄筋受け金物Bを二つに分割して鋼管柱2に取り付ける
ので、鉄筋受け金物B及び鋼管柱2の製作時の寸法精度
を従来のように高いものにする必要がない。
物付き鋼管柱を用いた鋼管柱接続部の一実施例が示され
ている。各図中の1は、鉄筋コンクリート梁Aの構成要
素である鉄筋であり、その鉄筋1を断面円形の鋼管柱2
に取り付けるための鉄筋受け金物Bが、図1に示すよう
に、前記鋼管柱2に対して、予め、工場内等にて、溶接
によって一体化されている。前記鉄筋受け金物Bは、図
2に示すように平面視において二分割されており、それ
ら二つの鉄筋受け金物Bの夫々は、前記鋼管柱2におけ
る前記鉄筋1の取付高さにおいて個々に前記溶接による
一体化がなされている。前記鉄筋受け金物Bの先端側部
分B1の上下幅は、図3(鉄筋コンクリート梁Aの上部
に位置する2段配筋の鉄筋1を受けるための金物Bを示
す図面)及び図4(鉄筋コンクリート梁Aの下部に位置
する1段配筋の鉄筋1を受けるための金物Bを示す図
面)に示すように、前記鉄筋1に対する機械的連結部D
(その機械的連結部Dは、具体的には、前記鉄筋1の一
端部に圧着される雌ネジ付き連結部材3の雌ネジ側端部
に取り付けられる雄ネジ部材4を螺合自在な雌ネジ部に
て構成されている)を形成自在な寸法に設定されてい
る。そして、前記先端側部分B1には前記機械的連結部
Dが形成されている。更に、前記鉄筋受け金物Bの基端
側部分B2の上下幅は、前記先端側部分B1の上下幅よ
りも、必要強度の範囲内で小さく設定されている。この
ような鉄筋受け金物付き鋼管柱によれば、鉄筋受け金物
Bの製作に際して、前記従来の極厚鋼板24のように中
央部を丸くくり貫くということもなく、また、その基端
側部分B2の上下幅を、先端側部分B1の上下幅よりも
小さくしてあるので、前記従来の極厚鋼板24のような
材料費の不経済性が解消されるようになる。具体的数値
を挙げれば、直径:700mmの鋼管柱2に対し、前記
2段配筋の鉄筋1を受けるための金物Bを接続する場
合、その金物Bの重量は、従来:398kg(1枚)で
あったものが、本発明:2枚で208kgとなり、大幅
な重量削減が可能となった。また、直径:700mmの
鋼管柱2に対し、前記1段配筋の鉄筋1を受けるための
金物Bを接続する場合、その金物Bの重量は、従来:1
86kg(1枚)であったものが、本発明:2枚で15
2kgとなり、大幅な重量削減が可能となった。また、
鉄筋受け金物Bを二つに分割して鋼管柱2に取り付ける
ので、鉄筋受け金物B及び鋼管柱2の製作時の寸法精度
を従来のように高いものにする必要がない。
【0012】尚、前記鋼管柱2は、上述の実施例では、
断面円形のものであったが、前記鋼管柱2としては、断
面角形のものであってもよい。また、前記鉄筋コンクリ
ート梁Aの上部及び下部の両者共が、1段配筋であって
も、2段配筋であっても、本発明を適用することができ
るのはいうまでもない。
断面円形のものであったが、前記鋼管柱2としては、断
面角形のものであってもよい。また、前記鉄筋コンクリ
ート梁Aの上部及び下部の両者共が、1段配筋であって
も、2段配筋であっても、本発明を適用することができ
るのはいうまでもない。
【0013】次に、別実施例について説明する。地下鉄
の駅におけるホーム形成箇所では、鉄筋2の取り付く角
度が左右で変わる場合がある。例えば、前記ホーム形成
箇所を平面視した図11中の白丸で示す箇所に配置され
る断面円形の鋼管柱2に対しては、鉄筋2の取り付く角
度が左右で変わるようになる。このような箇所において
は、図5に示すように、前記鋼管柱2に対し、前記鉄筋
受け金物Bを、平面視において前記鉄筋1の取付方向に
合わせて複数に(図5では、二つに)分割しつつ取り付
ける構成の別実施例が考えられる。この別実施例によれ
ば、前記鉄筋受け金物Bの平面形状を、従来の極厚鋼板
の平面形状(図15参照)のように個々に変更しなくて
も、前記複数に分割された鉄筋受け金物Bを前記取付方
向に合わせて鋼管柱2に取り付けることで対処できるよ
うになる.
の駅におけるホーム形成箇所では、鉄筋2の取り付く角
度が左右で変わる場合がある。例えば、前記ホーム形成
箇所を平面視した図11中の白丸で示す箇所に配置され
る断面円形の鋼管柱2に対しては、鉄筋2の取り付く角
度が左右で変わるようになる。このような箇所において
は、図5に示すように、前記鋼管柱2に対し、前記鉄筋
受け金物Bを、平面視において前記鉄筋1の取付方向に
合わせて複数に(図5では、二つに)分割しつつ取り付
ける構成の別実施例が考えられる。この別実施例によれ
ば、前記鉄筋受け金物Bの平面形状を、従来の極厚鋼板
の平面形状(図15参照)のように個々に変更しなくて
も、前記複数に分割された鉄筋受け金物Bを前記取付方
向に合わせて鋼管柱2に取り付けることで対処できるよ
うになる.
【0014】また、図6に示すように、地上構造物の場
合でも、その柱脚部は鉄筋コンクリート基礎梁A’に埋
め込んで使用されるので、そのような箇所においても、
本発明の鉄筋受け金物付き鋼管柱を適用することができ
る。
合でも、その柱脚部は鉄筋コンクリート基礎梁A’に埋
め込んで使用されるので、そのような箇所においても、
本発明の鉄筋受け金物付き鋼管柱を適用することができ
る。
【0015】また、図7に示すように鉄筋受け金物Bが
1枚だけの別実施例も考えられる。
1枚だけの別実施例も考えられる。
【0016】また、図8に示すように、鉄筋1の先端に
形成した雄ネジを螺入自在な雌ネジ孔を鉄筋受け金物B
に形成して、前記機械的連結部Dを構成してもよく、図
9に示すように、鉄筋1の先端を挿入させ、そのまわり
を樹脂系やモルタル系の充填固化剤9にて固定自在な鉄
筋挿入用孔を鉄筋受け金物Bに形成して、前記機械的連
結部Dを構成してもよい。
形成した雄ネジを螺入自在な雌ネジ孔を鉄筋受け金物B
に形成して、前記機械的連結部Dを構成してもよく、図
9に示すように、鉄筋1の先端を挿入させ、そのまわり
を樹脂系やモルタル系の充填固化剤9にて固定自在な鉄
筋挿入用孔を鉄筋受け金物Bに形成して、前記機械的連
結部Dを構成してもよい。
【0017】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】本発明に係る鉄筋受け金物付き鋼管柱を示す側
面図
面図
【図2】その平面図
【図3】前記鋼管柱における上側の鉄筋受け金物を示す
側面図
側面図
【図4】前記鋼管柱における下側の鉄筋受け金物を示す
側面図
側面図
【図5】本発明に係る鉄筋受け金物付き鋼管柱の別実施
例を示す平面図
例を示す平面図
【図6】本発明に係る鉄筋受け金物付き鋼管柱の別実施
例を示す側面図
例を示す側面図
【図7】本発明に係る鉄筋受け金物付き鋼管柱の別実施
例を示す平面図
例を示す平面図
【図8】別実施例における機械的連結部の別態様を示す
説明図
説明図
【図9】別実施例における機械的連結部の別態様を示す
説明図
説明図
【図10】仕口梁を使用した従来の鋼管柱を示す側面図
【図11】その平面図
【図12】従来の鉄筋受け金物付き鋼管柱を示す側面図
【図13】その平面図
【図14】鉄筋受け金物付き鋼管柱が使用される現場の
一つを示す平面図
一つを示す平面図
【図15】その現場に使用される鉄筋受け金物付き鋼管
柱を示す平面図
柱を示す平面図
1 鉄筋 2 鋼管柱 A 鉄筋コンクリート梁 B 鉄筋受け金物 B1 先端側部分 B2 基端側部分 D 機械的連結部
Claims (2)
- 【請求項1】 鉄筋コンクリート梁(A)の構成要素で
ある鉄筋(1)を、鋼管柱(2)に取り付けるための鉄
筋受け金物(B)を、前記鋼管柱(2)に対して予め一
体化してある鉄筋受け金物付き鋼管柱であって、 前記鉄筋受け金物(B)の先端側部分(B1)の上下幅
を、前記鉄筋(1)に対する機械的連結部(D)を形成
自在な寸法に設定し、その先端側部分(B1)に、前記
機械的連結部(D)を形成すると共に、前記鉄筋受け金
物(B)の基端側部分(B2)の上下幅を、前記先端側
部分(B1)の上下幅よりも、必要強度の範囲内で小さ
くしてある鉄筋受け金物付き鋼管柱。 - 【請求項2】 円柱である前記鋼管柱(2)に対し、前
記鉄筋受け金物(B)を、平面視において前記鉄筋
(1)の取付方向に合わせて複数に分割しつつ取り付け
てある請求項1記載の鉄筋受け金物付き鋼管柱。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6168525A JP3041198B2 (ja) | 1994-07-21 | 1994-07-21 | 鉄筋受け金物付き鋼管柱 |
Applications Claiming Priority (1)
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- 1994-07-21 JP JP6168525A patent/JP3041198B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2020007753A (ja) * | 2018-07-05 | 2020-01-16 | センクシア株式会社 | 柱用板状部材 |
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