JPH08277014A - 複数のスクリュー軸を組み合わせた粉粒体輸送用の垂直スクリューコンベア - Google Patents

複数のスクリュー軸を組み合わせた粉粒体輸送用の垂直スクリューコンベア

Info

Publication number
JPH08277014A
JPH08277014A JP11892795A JP11892795A JPH08277014A JP H08277014 A JPH08277014 A JP H08277014A JP 11892795 A JP11892795 A JP 11892795A JP 11892795 A JP11892795 A JP 11892795A JP H08277014 A JPH08277014 A JP H08277014A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
screw conveyor
screw
vertical screw
rotation speed
powder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11892795A
Other languages
English (en)
Inventor
Norio Shirai
則夫 白井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP11892795A priority Critical patent/JPH08277014A/ja
Publication of JPH08277014A publication Critical patent/JPH08277014A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Screw Conveyors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 磨耗によるトラブルが発生しない低回転数で
も移送することのできる垂直スクリューコンベアを提供
する。 【構成】 ケーシング(1)に、スプロケット(7)と
ローラチェーン(6)とで同位相同回転方向に結ばれた
2本の同形状のスクリュー軸(2、3)を収め、スプロ
ケット(8、9)とローラチェーン(5)を介してモー
タ(4)で駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は低回転数でも粉粒体を
上方へ移送することのできる複数のスクリュー軸を組み
合わせた垂直スクリューコンベアに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、粉粒体を単に上方へ移送する機械
的方法として代表的なものは、バケットエレベータと単
独のスクリュー軸をもつ垂直スクリューコンベア(以降
は単軸の垂直スクリューコンベアと呼ぶ)である。
【0003】バケットエレベータは大規模輸送や高揚程
移送に対応でき、動力効率が高く、部品の磨耗が少ない
故に長時間の連続稼動が可能である等、多くの長所をも
っているので最もよく用いられる。しかしその反面、輸
送量や揚程が小さい場合はコストが割高になること、更
に移送物投入高さがかなり高くなるという構造的弱点が
ある(どの程度の高さかは方式や能力によって異なり一
概に言えぬが、通常底部より1.5mから3m程であろ
う)。よって床近くから投入する場合は費用負担が大き
くなってもピットを掘る必要があり、掘れない場合は使
用できない。
【0004】単軸の垂直スクリューコンベアは投入高さ
が低いのでピットを掘る必要がなく取り付けスペースも
小さくて済む。また構造が単純ゆえ安価なので低揚程、
小規模輸送にはバケットエレベータより適している場合
が多いのだが磨耗の問題で長時間の連続稼動が難しいと
いう欠点がある。それさえ克服できれば垂直スクリュー
コンベアの利用範囲は極めて広いと考えられてきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】まず水平スクリューコ
ンベアと垂直スクリューコンベアの原理を比較してみ
る。通常用いられるスクリューコンベアの多くは水平
で、水平か緩い傾斜を移送する。この時ケーシングの中
に占める移送物の割合は羽根断面積の半分以下であり流
動しやすい状態にある。スクリュー羽根を横から見た場
合、羽根の傾きは移送物の安息角以上になっているから
羽根が回転することで傾斜面にのり上がろうとする移送
物は、重力によって滑り落ち元へ戻る。よって付着性の
小さな移送物の場合には、あたかも羽根面で押されてい
るかのようにスムーズに前進する。前進するのに有効な
回転数はスクリュー軸の回転数に等しく、最高回転数の
制限はあるが最低限回転数の制限はない。
【0006】単軸の垂直スクリューコンベアの原理は水
平とは全く異なり、重力に打ち克つために移送物とケー
シング(円筒)内壁間に摩擦力を発生させて利用してい
る。何らかの強制力でケーシング内に押し込まれた移送
物は回転するスクリュー羽根に巻き込まれて回転し始
め、次第に遠心力でケーシング内壁へ押し付けられる。
そこで生じた摩擦力と落下力とが釣り合った時の回転数
が最低限回転数と呼べるものであり、壁面に付着してい
る移送物とスクリュー軸との相対速度は、ほぼ零に等し
い。つまり落下もしないが上昇もしない。スクリュー軸
がそれ以上に速く回って初めて羽根の傾斜面が移送物を
上方へ押し上げ、コンベア(エレベータ)としての機能
をもち始める。よって上昇するのに有効な回転数はスク
リュー軸回転数から最低限回転数を引いたものとなり、
この方式が原理的に高速回転とならざるをえない理由で
あって、引いては磨耗しやすいことになる。
【0007】それでは単軸の垂直スクリューコンベアを
最低限回転数以下で回したらどうなるか。高速回転のと
き移送物は羽根面から回転力をもらう関係上、羽根面近
傍の薄い層でしかあり得ない。つまりケーシング内に占
める移送物の割合はかなり小さく空隙があった。それが
低速回転にすると移送物は重力によって落下するから下
方より順次羽根間に充満し次第に圧密されて僅かに上昇
するものの、移送物の物性によっては最後に閉塞してし
まう場合もある。充満してからも羽根の傾斜面で上方へ
移送されないのは、移送物が羽根と一体で回り相対速度
が発生しないからである。そこには連れ回りを防ぐ役割
の水平スクリューコンベアに於ける重力も、単軸の垂直
スクリューコンベアに於ける高速回転時の摩擦力も存在
しない。しかし何らかの手だてにより移送物とスクリュ
ー軸に相対速度を生じさせれば、この状態から移送物は
上昇へ転じるのである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に於いては複数の同形状、同位相のスクリュー
軸(2,3)を隣あう互いのスクリュー羽根部分と軸芯
部分が接触しない程度まで接近させ、同じ方向へ同回転
数で駆動するようにした。最も基本的な2軸の場合を図
1、図2、図3に示す。
【0009】
【作用】2つのスクリュー軸は同形状で同位相だから同
じ方向へ同じ回転角度回した場合でも隣あわさった互い
の羽根の上下間隔は等しいままである。しかし同じ方向
へ回るということは隣あう羽根の動きが互いに逆方向に
なっているから、図1の横断面である図3に於ける羽根
が重なりあっている部分では、充満している物質へ互い
に逆方向の力を与えていることになる。羽根近傍の僅か
な層や周速差の大きい羽根先端部ではどちらかへ連れ回
りするだろうが、大部分は両方の逆向きの力で相殺され
中央部に行くにつれて動かなくなってくる。この部分で
起きた現象は連続体ゆえ断面全周ついて言えることだか
ら、即ち移送物とスクリュー軸に相対速度が生じて移送
物は上昇する。
【0010】この場合の有効回転数はスクリュー軸回転
数の半分程と考えられるが、断面積が単軸の場合の2倍
近くで充満状態だから1回転当たりの移送効果は高い。
そして最も重要な点はどれ程ゆっくり回してもこの現象
が起きるということである。
【0011】
【実施例】実施例について図1および図2を参照して説
明する。長円形の筒のケーシング(1)には下方に投入
口、上方に排出口がついている。ケーシングの横断面詳
細は図3に示す通りで、内壁形状はまゆ玉形になってい
る。ケーシングは上下鏡板(10,11)で仕切られ各
々スクリュー軸用の軸受がついている。上部鏡板にはス
ラスト軸受(12)とラジアル軸受(13)がつき下部
鏡板にはケーシング内蔵のラジアル軸受(14)がつい
ている。2本のスクリュー軸(2,3)は同歯数のスプ
ロケット(7)とローラチェーン(6)で同位相のまま
つながっており、更にスクリュー軸(2)はスプロケッ
ト(8、9)とローラチェーン(5)でモータ(4)と
つながっている。
【0012】スクリュー軸の基本数は2本だが、能力、
取り付けスペース、コスト条件から幾らでも増やすこと
ができる。図4にスクリュー軸が3本の例を挙げる。ち
なみに水平スクリューで同様の構造のものは既にある
が、これは移送物が付着しやすい場合に羽根間へ固着す
るのを防ぐための工夫であって、本発明とは本質的に異
なるものである。
【0013】
【発明の効果】垂直スクリューコンベアには吸引能力が
ないので本機においても水平スクリューコンベアを押し
込み装置として実施した。その結果、圧縮性のない粒体
には使用できないが、圧縮性のある粉体や粒体は回転数
に拘わらずスムーズに移送して行くことが判明した。ま
た移送物の種類によっては必ずしもケーシング内に完全
充満していなくても上昇することが認められた。これは
低回転域に強く現れることからエアレイトに関連するも
のと考えられるが、実用面から見ると或る回転数に於け
る移送能力に幅を持ち得るというメリットがある。
【0014】下部鏡板につけるラジアル軸受(14)が
ケーシングに内蔵されることで粉漏れは一切なくなっ
た。従来の垂直スクリューコンベアでは高回転数ゆえ軸
受のクリアランスを極力小さくせねばならなかったの
で、この方法をとることができなかった。よって軸封部
は特に傷み易い最大の弱点であったことを鑑みれば、本
発明の最大のメリットもこの点にあると言ってよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】2軸垂直スクリューコンベアの正面縦断面図で
ある。
【図2】2軸垂直スクリューコンベアの側面図(一部縦
断面図)である。
【図3】2軸垂直スクリューコンベアの横断面図であ
る。
【図4】3軸垂直スクリューコンベアの正面図(一部縦
断面図)である。
【符号の説明】
1 ケーシング 2、3 スクリュー軸 4 モータ 5、6 ローラチェーン 7、8、9 スプロケット 10 上部鏡板 11 下部鏡板 12 スラスト軸受 13 ラジアル軸受 14 ケーシング内蔵のラジアル軸受

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉粒体輸送に於ける長円形の筒のケーシ
    ング(1)中に同形状で複数のスクリュー軸(2、3)
    が同位相、かつ互いのスクリュー羽根部分と軸芯部分と
    が接触しない程度に隣接していて、各軸は何らかの駆動
    伝動方法により同方向、同一回転数で回る垂直スクリュ
    ーコンベア。
  2. 【請求項2】 2本のスクリュー軸(2、3)をもち、
    1つのモータ(4)とローラチェーン(5、6)及びス
    プロケット(7、8、9)により駆動伝動する請求項1
    の垂直スクリューコンベア。
JP11892795A 1995-04-08 1995-04-08 複数のスクリュー軸を組み合わせた粉粒体輸送用の垂直スクリューコンベア Pending JPH08277014A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11892795A JPH08277014A (ja) 1995-04-08 1995-04-08 複数のスクリュー軸を組み合わせた粉粒体輸送用の垂直スクリューコンベア

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11892795A JPH08277014A (ja) 1995-04-08 1995-04-08 複数のスクリュー軸を組み合わせた粉粒体輸送用の垂直スクリューコンベア

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08277014A true JPH08277014A (ja) 1996-10-22

Family

ID=14748653

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11892795A Pending JPH08277014A (ja) 1995-04-08 1995-04-08 複数のスクリュー軸を組み合わせた粉粒体輸送用の垂直スクリューコンベア

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08277014A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008225366A (ja) * 2007-03-15 2008-09-25 Murata Mach Ltd 画像形成装置
KR100899849B1 (ko) * 2007-06-08 2009-05-27 (주)세광쇼트기계인천공장 스크류 컨베이어
KR100906331B1 (ko) * 2007-08-21 2009-07-06 주식회사성우 이송 무축 콘베이어
CN103848175A (zh) * 2014-02-19 2014-06-11 江苏常净环保科技有限公司 一种用于除尘器的双联螺旋输送机
CN107499964A (zh) * 2017-09-08 2017-12-22 中冶焦耐(大连)工程技术有限公司 一种焦油渣均匀给料装置及焦油渣给料方法
CN114832728A (zh) * 2022-05-13 2022-08-02 浙江迦南科技股份有限公司 一种具有输料螺杆的干法制粒机

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008225366A (ja) * 2007-03-15 2008-09-25 Murata Mach Ltd 画像形成装置
KR100899849B1 (ko) * 2007-06-08 2009-05-27 (주)세광쇼트기계인천공장 스크류 컨베이어
KR100906331B1 (ko) * 2007-08-21 2009-07-06 주식회사성우 이송 무축 콘베이어
CN103848175A (zh) * 2014-02-19 2014-06-11 江苏常净环保科技有限公司 一种用于除尘器的双联螺旋输送机
CN107499964A (zh) * 2017-09-08 2017-12-22 中冶焦耐(大连)工程技术有限公司 一种焦油渣均匀给料装置及焦油渣给料方法
CN114832728A (zh) * 2022-05-13 2022-08-02 浙江迦南科技股份有限公司 一种具有输料螺杆的干法制粒机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8020874B2 (en) Rotating wheel mechanism of construction machine and drive wheel mechanism of construction machine
JPH08277014A (ja) 複数のスクリュー軸を組み合わせた粉粒体輸送用の垂直スクリューコンベア
US4009531A (en) Reversible direction bucket wheels
FR2607873A1 (fr) Pompe a palettes
JP2002321812A (ja) 急傾斜用スクリューコンベヤ装置
CN111559651B (zh) 堆取料机用双开式斗轮装置
US3593844A (en) Conveyor
US3432024A (en) Bulk material handling apparatus with rotary digging device
US8607966B2 (en) Apparatus and method for conveying cohesive materials
US4605118A (en) Reclaiming device
JPH03158312A (ja) 垂直式輸送装置
JPS586650B2 (ja) カイドウシキスクイアゲソウチ
JPH0223106A (ja) スクリュー羽根式リフター
CN218048408U (zh) 一种卧式螺旋离心机传动结构
JPH08301427A (ja) 土砂搬送用ベルトコンベア
JPH11180532A (ja) スクリュウ式搬送装置
CN212768579U (zh) 一种旋转阀气体回收系统改进结构
JPH042903Y2 (ja)
CN212862876U (zh) 橡胶运输带用自排渣滚筒
CN221624886U (zh) 一种转载机的承载处防物料下坠结构
CN211274800U (zh) 一种结构简单的高效碎石机
CN210735318U (zh) 一种螺旋输送机用出料式尾轴承
CN111151195B (zh) 三向交叉激励式扰动法强迫制粒机
JPH07117861A (ja) 粉粒体排出装置
SU1419959A1 (ru) Метатель сыпучих материалов

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040528

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20040608

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20041019

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02