JPH08262663A - ハロゲン化銀カラー写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀カラー写真感光材料

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JPH08262663A
JPH08262663A JP6793695A JP6793695A JPH08262663A JP H08262663 A JPH08262663 A JP H08262663A JP 6793695 A JP6793695 A JP 6793695A JP 6793695 A JP6793695 A JP 6793695A JP H08262663 A JPH08262663 A JP H08262663A
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JP
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silver halide
layer
sensitive
halide emulsion
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JP6793695A
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English (en)
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Masaru Iwagaki
賢 岩垣
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 現像処理前の高温高湿下保存でも濃度低下を
発生しにくく、かつ漂白処理工程でのかぶりの発生が防
止されたハロゲン化銀カラー写真感光材料の提供。 【構成】 ガラス転位温度90℃以上200℃以下、厚
さ100μm以下の透明ポリエステル支持体上に、それ
ぞれ少なくとも一層の青感性ハロゲン化銀乳剤層、緑感
性ハロゲン化銀乳剤層及び赤感性ハロゲン化銀乳剤層を
含む写真構成層を有するハロゲン化銀カラー写真感光材
料において、該緑感性ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも
一層に、1-置換フェニル-3-置換アニリノ-4-チオ置換フ
ェニル-5-ピラゾロン系カプラーの少なくとも1種を含
有することを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材
料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハロゲン化銀カラー写真
感光材料に関し、更に詳しくは、保存安定性が高く、か
つ現像処理でのかぶりの発生を防止したハロゲン化銀カ
ラー写真感光材料に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カメラの小型化、簡便化が進み、
携帯性が向上して写真撮影の機会が大幅に増大してきて
いる。しかしながら、更なる小型化がユーザーから望ま
れており、高画質を維持したままでの小型化が広く検討
されてきている。一般用の所謂135サイズのロールフィ
ルムは、定型規格パトローネに装填されているために、
カメラの薄型化の障害となっているのが現状である。該
パトローネを小型化するためには、フィルム即ち感光材
料を薄くすることが最も有効かつ簡便であり、感光材料
の支持体の厚さを従来よりも薄くすることによってその
達成が可能である。
【0003】一方、135サイズの定型規格パトローネ
は、現在36枚撮りが限界である。1本のパトローネに、
より多くの画像情報を入れたいという要望があり、これ
についても感光材料の支持体の厚さを従来よりも薄くす
ることによってその達成が可能である。
【0004】これに対して、特開平1-244446号、同3-54
551号、同3-84542号、米国特許4,217,441号、同4,241,1
70号、同5,138,024号には、カラー感光材料に有用な薄
手のポリエステル支持体の開示がある。
【0005】又、薄手の透明支持体として力学強度に優
れたものは、特開昭50-81325号、同50-109715号、同51-
16358号、米国特許5,013,820号、同5,006,613号、世界
特許機構92/02584号、特願平4-139473号、同4-139474
号、特開平6-11794号、同6-16797号等に示されるポリエ
チレンナフタレートがある。
【0006】然し乍ら、これらポリエステル系の薄手支
持体を用いると、現像処理前の保存状態によって、発色
濃度が変動することが明らかになった。従来の酢酸セル
ローズ系支持体では、その変動が極めて小さいことか
ら、支持体の含水率に起因するものと推定されるが、明
らかでない。又、薄手支持体を用いた感光材料ではマゼ
ンタかぶりが高くなる傾向が見られ、これが漂白浴中で
の撹拌状態の影響を受けやすくなっていると考えられる
が、市場に広く普及している種々の現像処理機器を調整
するのは困難であり、感光材料自体の改良が望まれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の目
的は、現像処理前の高温高湿下保存でも濃度低下を発生
しにくく、かつ漂白処理工程でのかぶりの発生が防止さ
れたハロゲン化銀カラー写真感光材料を提供することで
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記構成により達成される。
【0009】1) ガラス転位温度90℃以上200℃
以下、厚さ100μm以下の透明ポリエステル支持体上
に、それぞれ少なくとも一層の青感性ハロゲン化銀乳剤
層、緑感性ハロゲン化銀乳剤層及び赤感性ハロゲン化銀
乳剤層を含む写真構成層を有するハロゲン化銀カラー写
真感光材料において、該緑感性ハロゲン化銀乳剤層の少
なくとも一層に、下記一般式〔M−1〕で表されるカプ
ラーの少なくとも1種を含有することを特徴とするハロ
ゲン化銀カラー写真感光材料。
【0010】
【化3】
【0011】〔式中、R1はσp値が0.3以上の置換基を
表し、R2はアミド基、スルホンアミド基、イミド基、
カルバモイル基、スルファモイル基、オキシカルボニル
基、オキシカルボニルアミノ基またはウレイド基を表
す。R3は、アルキル基、アリール基または複素環基を
表し、R4はベンゼン環に置換可能な基を表す。X1は、
ハロゲン原子を表し、X2はハロゲン原子またはアルコ
キシ基を表す。L1は、酸素原子、硫黄原子、−NR5−、
−SO2−、−NR5CO−、−COO−、−NR5SO2−、−NHCOO−
または−NR5CONR5−を表し、R5は水素原子、アルキル
基、アリール基または複素環基を表す。lは、1〜3の
整数を表し、mおよびnは0〜4の整数を表す。〕 2) ガラス転位温度90℃以上200℃以下、厚さ1
00μm以下の透明ポリエステル支持体上に、それぞれ
少なくとも一層の青感性ハロゲン化銀乳剤層、緑感性ハ
ロゲン化銀乳剤層及び赤感性ハロゲン化銀乳剤層を含む
写真構成層を有するハロゲン化銀カラー写真感光材料に
おいて、該緑感性ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも一層
に、下記一般式〔M−2〕で表されるカプラーの少なく
とも1種を含有することを特徴とするハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料。
【0012】
【化4】
【0013】〔式中、R11は、炭素数の合計が10以下の
アミド基、スルホンアミド基、イミド基、カルバモイル
基、スルファモイル基、オキシカルボニル基、オキシカ
ルボニルアミノ基またはウレイド基を表す。R12は、ア
ルキル基、アリール基または複素環基を表し、R13はベ
ンゼン環に置換可能な基を表す。X11は、ハロゲン原子
を表し、X12はハロゲン原子またはアルコキシ基を表
す。L11は、酸素原子、硫黄原子、−NR14−、−SO
2−、−NR14CO−、−COO−、−NR14SO2−、−NHCOO−ま
たは−NR14CONR14−を表し、R14は水素原子、アルキル
基、アリール基または複素環基を表す。oは、1〜3の
整数を表し、pは0〜4の整数を表す。〕 3) 前記透明ポリエステル支持体が、ナフタレンジカ
ルボン酸とエチレングリコールを主成分とする単一また
は共重合ポリエステル樹脂からなり、かつ写真構成層塗
設前に50℃以上ガラス転移温度以下で熱処理されたもの
であることを特徴とする前記1又は2記載のハロゲン化
銀カラー写真感光材料。
【0014】以下、本発明を具体的に説明する。先ず、
本発明の前記一般式〔M−1〕及び一般式〔M−2〕で
表されるマゼンタカプラーについて説明する。
【0015】前記一般式〔M−1〕及び一般式〔M−
2〕において、R1はσp値(Hansch,C.,J.Med.Chem.,19
73,16,1207及びHansch.,ibid.1977,20,304に記載)0.3
以上の置換基であり、例えば、シアノ、トリフルオロメ
チル、カルボニル、オキシカルボニル、スルホニル、カ
ルバモイル、スルファモイル、ニトロ、カルボニルオキ
シ等の基が挙げられる。
【0016】R4で表されるベンゼン環に置換可能な基
としては、例えば、アルキル、シクロアルキル、アルケ
ニル、アリール、アシルアミノ、スルホンアミド、アル
キルチオ、アリールチオ、ハロゲン原子、複素環、スル
ホニル、スルフィニル、ホスホニル、アシル、カルバモ
イル、スルファモイル、シアノ、アルコキシ、アリール
オキシ、複素環オキシ、シロキシ、アシルオキシ、カル
バモイルオキシ、アミノ、アルキルアミノ、イミド、ウ
レイド、スルファモイルアミノ、アルコキシカルボニル
アミノ、アルコキシカルボニルアミノ、アリールオキシ
カルボニルアミノ、アルコキシカルボニル、アリールオ
キシカルボニル、カルボキシ等の基が挙げられる。
【0017】lは、1もしくは2が好ましい。
【0018】mは、1が好ましく、nは、0もしくは1
が好ましい。
【0019】L1で表される2価の連結基としては、酸
素原子、硫黄原子、アミド、スルホンアミド、イミド、
カルバモイル、スルファモイル、オキシカルボニル、オ
キシカルボニルアミノ等の基が挙げられる。これらのう
ち、酸素原子、アミド、スルホンアミドの各基が好まし
く、酸素原子、−NR5CO−、−NR5SO2−がより好まし
い。
【0020】R11で表される置換基としては、例えば、
プロパノイルアミノ、ブタノイルアミノ、ペンタノイル
アミノ、ピバロイルアミノ、ヘキサノイルアミノ、ヘプ
タノイルアミノ、ベンズアミド、エタンスルホンアミ
ド、ブタンスルホンアミド、ヘキサンスルホンアミド、
p-トルエンスルホンアミド、スクシンイミド、ブチルア
ミノカルボニル、ペンチルアミノスルホニル、ヘキシル
オキシカルボニル、ペンチルオキシカルボニルアミノ等
の基が挙げられる。R11で表される置換基の炭素数とし
て好ましくは5〜9であり、置換基としてはアミド、ス
ルホンアミド基が好ましい。
【0021】R13で表されるベンゼン環に置換可能な基
としては、例えば、アルキル、シクロアルキル、アルケ
ニル、アリール、アシルアミノ、スルホンアミド、アル
キルチオ、アリールチオ、ハロゲン原子、複素環、スル
ホニル、スルフィニル、ホスホニル、アシル、カルバモ
イル、スルファモイル、シアノ、アルコキシ、アリール
オキシ、複素環オキシ、シロキシ、アシルオキシ、カル
バモイルオキシ、アミノ、アルキルアミノ、イミド、ウ
レイド、スルファモイルアミノ、アルコキシカルボニル
アミノ、アリールオキシカルボニルアミノ、アルコキシ
カルボニル、アリールオキシカルボニル、カルボキシ等
の基が挙げられる。
【0022】L11で表される2価の連結基としては、酸
素原子、硫黄原子、アミド、スルホンアミド、イミド、
カルバモイル、スルファモイル、オキシカルボニル、オ
キシカルボニルアミノ等の基が挙げられる。これらのう
ち、酸素原子、アミド、スルホンアミドの各基が好まし
く、酸素原子、−NR14CO−、−NR14SO2−がより好まし
い。
【0023】oは、1が好ましく、pは0もしくは1が
好ましい。
【0024】以下に、本発明に係る一般式〔M−1〕及
び一般式〔M−2〕で表されるマゼンタカプラーの代表
的具体例を示すが、本発明はこれらに限定されない。
【0025】
【化5】
【0026】
【化6】
【0027】
【化7】
【0028】
【化8】
【0029】
【化9】
【0030】
【化10】
【0031】
【化11】
【0032】
【化12】
【0033】
【化13】
【0034】
【化14】
【0035】
【化15】
【0036】
【化16】
【0037】
【化17】
【0038】
【化18】
【0039】
【化19】
【0040】
【化20】
【0041】
【化21】
【0042】本発明の一般式〔M−1〕及び一般式〔M
−2〕で表されるマゼンタカプラーは、一般的な合成
法、例えば米国特許第2,369,489号明細書、同第2,376,3
80号明細書、同第2,472,581号明細書、同第2,600,788号
明細書、同第2,933,391号明細書、同第3,615,506号明細
書、英国特許第956,261号明細書、同第1,134,329号明細
書、特公昭45-20636号公報、特開平2-39148号公報等を
参考にして合成することができる。
【0043】本発明の一般式〔M−1〕もしくは一般式
〔M−2〕で示されるマゼンタカプラーは、通常ハロゲ
ン化銀当り1×10-3mol〜8×10-1mol、好ましくは1×
10-2mol〜8×10-1molの範囲で用いることができる。
【0044】本発明の一般式〔M−1〕もしくは一般式
〔M−2〕で表されるマゼンタカプラーは他の種類のマ
ゼンタカプラーと併用することができる。
【0045】本発明の一般式〔M−1〕もしくは一般式
〔M−2〕で表されるマゼンタカプラーを含有せしめる
ためには、従来の方法、例えば公知のジブチルフタレー
ト、トリクレジルホスフェート等の如き高沸点溶媒と酢
酸ブチル、酢酸エチル等の如き低沸点溶媒の混合液ある
いは低沸点溶媒のみの溶媒に一般式〔M−1〕もしくは
一般式〔M−2〕をそれぞれ単独で、あるいは併用して
溶解せしめた後、界面活性剤を含むゼラチン水溶液と混
合し、次いで高速度回転ミキサーまたはコロイドミルも
しくは超音波分散機を用いて乳化分散させた後、乳剤中
に直接添加する方法を採用することができる。又、上記
乳化分散液をセットした後、細断し、水洗した後、これ
を乳剤に添加してもよい。
【0046】本発明の一般式〔M−1〕もしくは一般式
〔M−2〕で表されるマゼンタカプラーは、高沸点溶媒
と前記分散法によりそれぞれ別々に分散させてハロゲン
化銀乳剤に添加してもよいが、両化合物を同時に溶解せ
しめ、分散し、乳剤に添加する方法が好ましい。
【0047】前記高沸点溶媒の添加量は、本発明の一般
式〔M−1〕もしくは一般式〔M−2〕で表されるマゼ
ンタカプラー1gに対して好ましくは0.01〜10g、さら
に好ましくは0.1〜3.0gの範囲である。
【0048】本発明においてガラス転移温度とは、示差
熱分析計を用いてサンプル10mgをヘリウム窒素気流中で
20℃/分で昇温した時、クリティカルポイントの相加平
均又は吸熱ピーク温度により定義する。本発明において
力学強度に優れた透明薄手ポリエステル支持体として
は、そのガラス転移温度が90〜200℃であることが必要
であり、90℃未満では感光材料が取り扱われる高温環境
下で変形したり、著しいカールが発生するなどして好ま
しくない。又、200℃より高いと写真用支持体としての
加工が極めて困難であり、エネルギーを多く必要とする
ため実用的でない。
【0049】本発明のカラー感光材料における透明ポリ
エステル支持体として好ましいものは、芳香族ジカルボ
ン酸とグリコール類とを主要共重合成分とする共重合ポ
リエステルであり、以下に説明する。
【0050】前記芳香族ジカルボン酸としては、テレフ
タル酸、イソフタル酸、1,5-ナフタレンジカルボン酸、
2,6-ナフタレンジカルボン酸、2,7-ナフタレンジカルボ
ン酸等を挙げることができ、これらの中でも特にテレフ
タル酸、2,6-ナフタレンジカルボン酸が好ましい。前記
グリコールとしてはエチレングリコール、プロピレング
リコール、ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、
1,4-シクロヘキサンジメタノール、p-キシリレンアルコ
ール、ビスフェノールA等を挙げることができる。
【0051】又、共重合成分として、必要に応じて単官
能又は3以上の多官能の水酸基化合物、酸含有化合物が
添加されてもよい。更に又、水酸基とカルボキシル基
(あるいはエステル基)を同時に有する化合物が添加さ
れてもよい。
【0052】金属スルホネート基を有する芳香族ジカル
ボン酸を含有させることは、ポリエステル支持体のカー
ル特性改良に有効であり好ましい。この金属スルホネー
ト基を有する芳香族ジカルボン酸としては、5-ナトリウ
ムスルホイソフタル酸、2-ナトリウムスルホイソフタル
酸、4-ナトリウムスルホイソフタル酸、4-ナトリウムス
ルホ-2,6-ナフタレンジカルボン酸、もしくは下記(化
22)で示されるエステル形成性誘導体、及びこれらの
ナトリウムを他の金属、例えばカリウム、リチウムなど
で置換した化合物を挙げることができる。
【0053】
【化22】
【0054】金属スルホネート基を有する芳香族ジカル
ボン酸を有する共重合ポリエステルにおいて、金属スル
ホネート基を有する芳香族ジカルボン酸の量は、全カル
ボン酸成分に対して2〜7モル%であるのが好ましい。
金属スルホネート基を有する芳香族ジカルボン酸の量が
2モル%未満であると写真フィルムの巻き癖を十分に回
復できないことがあり、7モル%を越えると耐熱性の劣
る透明支持体となることがある。尚、金属スルホネート
基を有する芳香族ジカルボン酸の量は、該共重合ポリエ
ステルを加水分解することにより検出される。
【0055】ポリアルキレングリコールを共重合成分と
して添加することは、巻癖の改良に有効であり好まし
い。このポリアルキレングリコールとしては、ポリエチ
レングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテト
ラメチレングリコール等を挙げることができる。本発明
において重要なことは、ポリアルキレングリコールの中
でもポリエチレングリコールが好ましい。又、その分子
量としては、通常300〜20,000であり、300〜1,500であ
るのが望ましい。
【0056】本発明において、ポリアルキレングリコー
ルの添加量は共重合ポリエステルの全重量に対して3〜
10重量%が好ましい。
【0057】ポリアルキレングリコールが3重量%未満
であると、現像処理後の巻き癖が取れず、更に延伸性が
低下するため、フィルムとして必要な機械的強度が得ら
れない。逆に10重量%を超える場合、ポリアルキレング
リコールの持つ低い機械的物性のために、十分な機械的
強度を備えたフィルムを得ることができなくなる。
【0058】本発明においては、飽和脂肪族ジカルボン
酸も巻癖の改良に有効である。共重合ポリエステルに用
いる飽和脂肪族ジカルボン酸としては、炭素数4〜20の
飽和脂肪族ジカルボン酸又は数平均分子量500〜5000の
ポリエチレンオキシ-ω,ω′-二酢酸が好ましい。
【0059】炭素数4〜20の飽和脂肪族ジカルボン酸と
しては、琥珀酸、アジピン酸、セバシン酸等を挙げるこ
とができ、このうち特にアジピン酸が好ましい。又、数
平均分子量が2000〜4000のポリエチレンオキシ-ω,
ω′-二酢酸が特に好ましい。
【0060】又、本発明の共重合ポリエステルが脂肪族
ジカルボン酸をモノマーユニットとして含有する場合
に、この共重合ポリエステルを加水分解することにより
検出される脂肪族ジカルボン酸の量は、通常、全エステ
ル結合に対して3〜25モル%であることが好ましい。脂
肪族ジカルボン酸の量が前記範囲内にあるように、共重
合ポリエステル中にモノマーユニットとしての脂肪族ジ
カルボン酸が含まれていると、写真フィルムの巻癖を容
易に解消することができると共に、透明支持体は実用上
の耐熱性を備えることができるようになる。
【0061】本発明における単一重合又は共重合ポリエ
ステルの内、好ましいものとしては、モル%表示でエチ
レングリコール50:ナフタレンジカルボン酸(50〜1
5):テレフタル酸(0〜35)、エチレングリコール
(0〜15):ネオペンチルグリコール(50〜35):テレ
フタル酸(50)、エチレングリコール(40):ビスフェ
ノールА(10):ナフタレンジカルボン酸(50〜10):
テレフタル酸(0〜40)などがある。更に好ましいもの
としては、上記単一重合又は共重合ポリエステルに、前
記金属スルホネート基を有する芳香族ジカルボン酸を全
芳香族ジカルボン酸の2〜7モル%添加してやればよ
い。
【0062】本発明においては、透明ポリエステル支持
体は混合ポリエステルであってもよく、特に、ポリエチ
レンナフタレートを重量比で50%以上含有したものが好
ましい。
【0063】具体的なポリエステルとしては、ポリエチ
レンナフタレート(50〜95):ポリエチレンテレフタレ
ート(50〜5)、ポリエチレンナフタレート(50〜9
0):ポリアクリレート(50〜10)、ポリエチレンナフ
タレート(60):ポリエチレンテレフタレート(30〜1
0):ポリアクリレート(10〜30)等が好ましい。
【0064】本発明の共重合ポリエステルは、基本的に
は芳香族ジカルボン酸又はそのエステル、グリコー
ル類、触媒、安定化剤を混合した成分のエステル化
反応及び/又は重縮合反応によって好ましく得られる。
【0065】このエステル化反応及び/又は重縮合反応
時に用いる触媒としては、マンガン、カルシウム、亜
鉛、コバルト等の金属の酢酸塩、脂肪酸塩、炭酸塩等を
挙げることができる。これらの中でも、酢酸マンガン、
酢酸カルシウムの水和物が好ましく、更にはこれらを混
合したものが好ましい。
【0066】前記エステル化時及び/又は重縮合時に、
反応を阻害したりポリマーを着色したりしない範囲で、
水酸化物や脂肪族カルボン酸の金属塩、第四級アンモニ
ウム等を添加することも有効であり、中でも水酸化ナト
リウム、酢酸ナトリウム、テトラエチルアンモニウムヒ
ドロキシドが好ましく、特に酢酸ナトリウムが好まし
い。これらの添加量は全酸成分に対し1×10-2〜20×10
-2モル%が好ましい。
【0067】本発明に用いられる共重合ポリエステル
は、重合段階で適宜に添加される、燐酸、亜燐酸及び、
それらのエステル等の安定化剤ならびに無機粒子(例え
ばシリカ、カオリン、炭酸カルシウム、燐酸カルシウ
ム、二酸化チタンなど)を含有していてもよいし、又、
重合後に適宜に添加される前記無機粒子を含有していて
もよい。
【0068】又、この共重合ポリエステルは、重合段階
及び重合後の何れかの段階で適宜に添加された染料、紫
外線吸収剤、酸化防止剤等を含有しても差し支えない。
【0069】本発明における透明支持体は、特定の共重
合ポリエステルと酸化防止剤とを含有するのが好まし
い。この酸化防止剤は特に限定されるものではなく、具
体的にはヒンダードフェノール系、アリルアミン系、ホ
スファイト系、チオエステル系の酸化防止剤等を挙げる
ことができる。これらの中でもヒンダードフェノール系
化合物が好ましい。
【0070】透明支持体における酸化防止剤の含有量
は、通常、共重合ポリエステルに対して0.01〜2重量
%、好ましくは0.1〜0.5重量%である。酸化防止剤の含
有量が0.01重量%未満であると写真性能の効果が劣り、
2重量%を超えると共重合ポリエステルの濁度が増大
し、透明支持体としては好ましくないことがある。な
お、酸化防止剤はその1種単独で使用することもできる
し、又、その2種以上を組み合わせて使用することもで
きる。
【0071】又、本発明における透明支持体は、写真乳
剤層を塗設した透明支持体に光がエッジから入射した時
に起こるライトパイピング現象(縁カブリ)を防止する
目的で、この写真支持体中に染料を含有させることが好
ましい。このような目的で配合される染料としては、そ
の種類に特に限定があるわけではないが、フィルムの製
膜工程上、耐熱性に優れた染料が好ましく、例えばアン
スラキノン系化学染料などを挙げることができる。又、
透明支持体の色調としては、一般の感光材料に見られる
ようにグレー染色が好ましく、1種類もしくは2種類以
上の染料を混合して用いることもできる。これらの染料
として、住友化学株式会社製のSUMIPLAST、三菱化成株
式会社製のDiaresin、Bayer社製のMACROLEX等の染料を
単独で、あるいは適宜に混合して用いることができる。
【0072】透明支持体は、例えば前記共重合ポリエス
テル、あるいはこの共重合ポリエステルと必要に応じて
配合された酸化防止剤、あるいは酢酸ナトリウム、水酸
化ナトリウム及びテトラエチルアンモニウムヒドロキシ
ドよりなる群から選択される少なくとも1種とを含有す
る共重合ポリエステル組成物を十分に乾燥した後に、26
0〜320℃の温度範囲に制御された押出機、フィルター及
び口金などを通じてシート状に溶融押出し、溶融ポリマ
ーを回転する冷却ドラム上で冷却固化し、未延伸フィル
ムを得る。その後に、その未延伸フィルムを縦方向及び
横方向に2軸延伸し、熱固定することにより製造するこ
とができる。
【0073】フィルムの延伸条件は、共重合ポリエステ
ルの共重合組成により変化するので一律に規定すること
ができないが、縦方向に共重合ポリエステルのガラス転
移温度(Tg)〜Tg+100℃の温度範囲で延伸倍率2.5〜6.
0倍、横方向にTg+5℃〜Tg+50℃の温度範囲で、延伸
倍率2.5〜4.0倍の範囲である。以上のようにして得られ
た2軸延伸フィルムは、通常150℃〜240℃で熱固定し冷
却される。この場合に、必要であれば縦方向及び/又は
横方向に緩和してもよい。
【0074】本発明における透明支持体は、前記のよう
な手法により形成された単層のフィルムないしシートで
あってもよく、又、共押出法又はラミネート法により他
の材質のフィルムないしシートと前記手法により形成さ
れたフィルムないしシートとの積層された重層構造であ
ってもよいが、後者はカール防止に有効である。
【0075】積層された重層構造としては、例えばポリ
エチレンナフタレートからなる層をA層、他のポリエス
テルからなる層をB層あるいはC層とした場合、A層と
B層からなる2層構成でもよいし、A層/B層/A層、
A層/B層/C層、B層/A層/B層又はB層/A層/
C層などの3層構成でもよい。更に4層以上の構成も勿
論可能であるが、製造設備が複雑になるので実用上あま
り好ましくない。
【0076】A層の厚みは、ポリエステルフィルム全体
の厚みに対し30%以上の厚みであることが好ましく、更
に40〜70%の厚みであることが好ましい。この場合、A
層の厚みとは、A層が1層だけの時はその層の厚みであ
り、A層が2層以上の時はそれ等の厚みを足し合わせた
値である。又、B層あるいはC層の厚みは5〜60μm、
更に10〜50μmが好ましい。各層の厚みが上記の範囲に
あることにより、透明性、機械的強度、寸法安定性に優
れ、しかも吸水性があるので、ひいては巻癖回復性にも
優れるポリエステルフィルムを得ることができる。
【0077】かくして得られた透明支持体の厚みは特に
限定されるものではないが、通常100μm以下、好ましく
は50〜95μmであり、更に好ましくは60〜90μmである。
【0078】透明支持体の厚さの局所的バラツキは5μ
m以内であることが好ましく、より好ましくは4μm以
内、特に好ましくは3μm以下である。
【0079】透明支持体の厚さを上記範囲内にしておく
と、写真構成層を塗布した後のフィルムの強度、カール
特性に問題を生じず、しかも前記フィルムの総厚の範囲
内に納めることができる。又、透明支持体の厚さの局所
的なバラつきが5μm以内であることによって、写真構
成層を塗布するときに塗布ムラの発生や乾燥ムラの発生
を防止することができる。
【0080】又、ポリエステルからなる写真用支持体の
巻癖を低減する目的で、特開昭51-16358号、特開平6-35
118号等に記載されている加熱処理方法を好ましく用い
ることができる。即ち、50℃〜ガラス転移点、好ましく
は50℃〜(ガラス転移点−5℃)の温度で0.1〜1500時
間、熱処理する方法である。この熱処理は50℃以上の高
温で行うため、ハロゲン化銀乳剤層の塗布後に行うと乳
剤層の性能を低下させる原因となり易い。従って、支持
体製造後、乳剤層塗布前に行うのが望ましい。
【0081】本発明の透明支持体の写真構成層を形成す
る表面には、必要に応じて写真構成層の形成に先んじて
コロナ放電等の表面活性化処理及び/又は下引層を塗設
することができる。
【0082】この下引層としては、例えば特開昭59-199
41号、同59-77439号、同59-224841号及び特公昭58-5302
9号にそれぞれ記載の下引層を好適例として挙げること
ができる。
【0083】本発明に係るハロゲン化銀乳剤は、リサー
チ・ディスクロージャ(RDと標記する)308119に記載
されているものを用いることができる。以下に記載箇所
を示す。
【0084】 〔項 目〕 〔RD308119のページ〕 ヨード組織 993I-A項 製造方法 〃 〃 及び994 E項 晶癖 正常晶 〃 〃 双晶 〃 〃 エピタキシャル 〃 〃 ハロゲン組成 一様 993I-B項 一様でない 〃 〃 ハロゲンコンバージョン 994I-C項 〃 置換 〃 〃 金属含有 995I-D項 単分散 995I-F項 溶媒添加 〃 〃 潜像形成位置 表面 995I-G項 内面 〃 〃 適用感材 ネガ 995I-H項 ポジ (内部かぶり粒子含) 〃 〃 乳剤を混合して用いる 〃I-J項 脱塩 〃II-A項 本発明において、ハロゲン化銀乳剤は、物理熟成、化学
熟成及び分光増感を行ったものを使用する。このような
工程で使用される添加剤は、RD17643, 18716及び308119
に記載されている。
【0085】以下に記載箇所を示す。
【0086】 [項 目] [RD308119の頁] [RD17643][RD18716] 化学増感剤 996 III-A項 23 648 分光増感剤 996 IV-A-A,B,C,D,H,I,J項 23〜24 648〜9 強色増感剤 996 IV-A-E,J項 23〜24 648〜9 かぶり防止剤 998 VI 24〜25 649 安定剤 998 VI 24〜25 649 本発明に使用できる公知の写真用添加剤も上記RDに記
載されている。以下に関連のある記載箇所を示す。
【0087】 [項 目] [RD308119の頁] [RD17643][RD18716] 色濁り防止剤 1002 VII-I項 25 650 色素画像安定剤 1001 VII-J項 25 増白剤 998 V 24 紫外線吸収剤 1003 VIII-C, XIIIC項 25〜26 光吸収剤 1003 VIII 25〜26 光散乱剤 1003 VIII フィルタ染料 1003 VIII 25〜26 バインダ 1003 IX 26 651 スタチック防止剤 1006 XIII 27 65
0 硬膜剤 1004 X 26 651 可塑剤 1006 XII 27 650 潤滑剤 1006 XII 27 650 マット剤 1007 XVI 現像剤 1011 XXB項 (感材中に含有)本発明には種々のカプラーを使用するこ
とができ、その具体例は、上記RDに記載されている。
以下に関連ある記載箇所を示す。
【0088】 [項 目] [RD308119の頁] [RD17643][RD18716] イェローカプラー 1001 VII−D項 VIIC−G項 マゼンタカプラー 1001 VII−D項 VIIC−G項 シアンカプラー 1001 VII−D項 VIIC−G項 カラードカプラー 1002 VII−G項 VIIG項 DIRカプラー 1001 VII−F項 VIIF項 BARカプラー 1002 VII−F項 その他の有用残基放出カプラー 1001 VII−F項 アルカリ可溶カプラー 1001 VII−E項 本発明に使用する添加剤は、RD308119XIVに記載されて
いる分散法などにより、添加することができる。
【0089】本発明に係る写真フィルムには、前述RD30
8119VII−K項に記載されているフィルタ層や中間層等
の補助層を設けることができる。
【0090】本発明に係る写真フィルムは、前述RD3081
19VII−K項に記載されている順層、逆層、ユニット構
成等の様々な層・構成をとることができる。
【0091】本発明に係る写真フィルムは前述RD17643
28〜29頁、RD18716 647頁及びRD308119のXIXに記載され
た通常の方法によって、現像処理することができる。
【0092】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、これらに限
定されるものではない。尚、実施例中での「部」は「重
量部」を表す。
【0093】実施例1 〈支持体の製造〉以下のようにして、ポリエステルA〜
ポリエステルFを準備した。
【0094】(ポリエステルA)2,6-ナフタレンジカル
ボン酸ジメチル100部、エチレングリコール60部にエス
テル交換触媒として酢酸カルシウム水和物0.1部を添加
し、常法に従ってエステル交換反応を行った。得られた
生成物に、三酸化アンチモン0.05部、燐酸トリメチルエ
ステル0.03部を添加した。次いで、徐々に昇温、減圧に
し、290℃・0.5mmHgで重合を行い、固有粘度0.60のポリ
エチレン-2,6-ナフタレートを得た。
【0095】(ポリエステルB)2,6-ナフタレンジカル
ボン酸ジメチル100部、エチレングリコール60部にエス
テル交換触媒として酢酸カルシウム水和物0.1部を添加
し、常法に従ってエステル交換反応を行った。得られた
生成物に、5-ナトリウムスルホ-ジ(β-ヒドロキシエチ
ル)イソフタル酸のエチレングリコール溶液(35wt%濃
度)5部、三酸化アンチモン0.05部、燐酸トリメチルエ
ステル0.03部、イルガノックス1010(チバ・ガイギー社
製)0.2部及び酢酸ナトリウム0.04部を添加した。次い
で、徐々に昇温、減圧にし、290℃・0.5mmHgで重合を行
い、固有粘度0.55のポリエステルを得た。
【0096】(ポリエステルC)テレフタル酸ジメチル
100部、エチレングリコール65部にエステル交換触媒と
して酢酸マグネシウム水和物0.05部を添加し、常法に従
ってエステル交換反応を行った。得られた生成物に、三
酸化アンチモン0.05部、燐酸トリメチルエステル0.03部
を添加した。次いで、徐々に昇温、減圧にし、280℃・
0.5mmHgで重合を行い、固有粘度0.65のポリエステルを
得た。
【0097】(ポリエステルD)テレフタル酸ジメチル
100部、エチレングリコール65部にエステル交換触媒と
して酢酸マグネシウム水和物0.05部を添加し、常法に従
ってエステル交換反応を行った。得られた生成物に、5-
ナトリウムスルホ-ジ(β-ヒドロキシエチル)イソフタル
酸のエチレングリコール溶液(35wt%濃度)5部、三酸
化アンチモン0.05部、燐酸トリメチルエステル0.03部、
イルガノックス1010(チバ・ガイギー社製)0.2部及び
酢酸ナトリウム0.04部を添加した。次いで、徐々に昇
温、減圧にし、280℃・0.5mmHgで重合を行い、固有粘度
0.62のポリエステルを得た。
【0098】(ポリエステルE)2,6-ナフタレンジカル
ボン酸ジメチル100部、エチレングリコール60部にエス
テル交換触媒として酢酸マグネシウム水和物0.05部を添
加し、常法に従ってエステル交換反応を行った。得られ
た生成物に、5-ナトリウムスルホ-ジ(β-ヒドロキシエ
チル)イソフタル酸のエチレングリコール溶液(35wt%
濃度)18部、ポリエチレングリコール(数平均分子量:
3000)6部、三酸化アンチモン0.05部、燐酸トリメチル
エステル0.03部、イルガノックス1010(チバ・ガイギー
社製)0.2部及び酢酸ナトリウム0.04部を添加した。次
いで、徐々に昇温、減圧にし、290℃・0.5mmHgで重合を
行い、固有粘度0.55のポリエステルを得た。
【0099】(ポリエステルF)ポリエステルA及びポ
リエステルCを80/20(重量比)の割合になるようにタ
ンブラー型混合機でブレンドした。
【0100】以上のようにして得られた各ポリエステル
を用い、以下のようにしてフィルムを作製した。
【0101】(フィルム1)ポリエステルAを150℃で
8時間真空乾燥した後、300℃でTダイから層状に溶融
押し出し、50℃の冷却ドラム上に静電印加しながら密着
させて冷却・固化し、未延伸シートを得た。この未延伸
シートをロール式縦延伸機を用いて135℃で縦方向に3.3
倍延伸した。
【0102】得られた1軸延伸フィルムを、テンター式
横延伸機を用いて第1延伸ゾーン145℃で総横延伸倍率
の50%延伸し、更に第2延伸ゾーン155℃で総横延伸倍
率3.3倍となるように延伸した。次いで、100℃で2秒間
熱処理し、更に第1熱固定ゾーン200℃で5秒間熱固定
し、第2熱固定ゾーン240℃で15秒間熱固定した。次
に、横方向に5%弛緩処理しながら30秒かけて室温まで
徐冷し、厚さ80μmの2軸延伸フィルムを得た。
【0103】(フィルム2)ポリエステルFを150℃で
8時間真空乾燥した後、300℃でTダイから層状に溶融
押し出し、40℃の冷却ドラム上に静電印加しながら密着
させて冷却・固化し、未延伸シートを得た。この未延伸
シートをロール式縦延伸機を用いて130℃で縦方向に3.3
倍延伸した。
【0104】得られた1軸延伸フィルムを、テンター式
横延伸機を用いて第1延伸ゾーン140℃で総横延伸倍率
の50%延伸し、更に第2延伸ゾーン150℃で総横延伸倍
率3.3倍となるように延伸した。次いで、100℃で2秒間
熱処理し、更に第1熱固定ゾーン200℃で5秒間熱固定
し、第2熱固定ゾーン240℃で15秒間熱固定した。次
に、横方向に5%弛緩処理しながら30秒かけて室温まで
徐冷し、厚さ80μmの2軸延伸フィルムを得た。
【0105】(フィルム3)ポリエステルAとポリエス
テルBを各々150℃で8時間真空乾燥した後、2台の押
出機を用いて300℃で溶融押し出し、Tダイ内で層状に
接合し、40℃の冷却ドラム上に静電印加しながら密着さ
せて冷却・固化し、2層構成の積層未延伸シートを得
た。この時、各層の厚さ比が1:1となるように各押出
機の押出量を調整した。この未延伸シートをロール式縦
延伸機を用いて135℃で縦方向に3.3倍延伸した。
【0106】得られた1軸延伸フィルムを、テンター式
横延伸機を用いて第1延伸ゾーン145℃で総横延伸倍率
の50%延伸し、更に第2延伸ゾーン155℃で総横延伸倍
率3.3倍となるように延伸した。次いで、110℃で2秒間
熱処理し、更に第1熱固定ゾーン200℃で5秒間熱固定
し、第2熱固定ゾーン240℃で15秒間熱固定した。次
に、横方向に5%弛緩処理しながら30秒かけて室温まで
徐冷し、厚さ80μmの2軸延伸フィルムを得た。
【0107】(フィルム4)ポリエステルCとポリエス
テルDを各々150℃で8時間真空乾燥した後、2台の押
出機を用いて285℃で溶融押し出し、Tダイ内で層状に
接合し、30℃の冷却ドラム上に静電印加しながら密着さ
せて冷却・固化し、2層構成の積層未延伸シートを得
た。この時、各層の厚さ比が1:1となるように各押出
機の押出量を調整した。この未延伸シートをロール式縦
延伸機を用いて95℃で縦方向に3.3倍延伸した。
【0108】得られた1軸延伸フィルムを、テンター式
横延伸機を用いて第1延伸ゾーン100℃で総横延伸倍率
の50%延伸し、更に第2延伸ゾーン115℃で総横延伸倍
率3.3倍となるように延伸した。次いで、70℃で2秒間
熱処理し、更に第1熱固定ゾーン150℃で5秒間熱固定
し、第2熱固定ゾーン230℃で15秒間熱固定した。次
に、横方向に5%弛緩処理しながら30秒かけて室温まで
徐冷し、厚さ80μmの2軸延伸フィルムを得た。
【0109】(フィルム5)ポリエステルAとポリエス
テルEを各々150℃で8時間真空乾燥した後、3台の押
出機を用いて300℃で溶融押し出し、Tダイ内で層状に
接合し、50℃の冷却ドラム上に静電印加しながら密着さ
せて冷却・固化し、3層構成の積層未延伸シートを得
た。この時、各層の厚さ比がE:A:E=1:3:3と
なるように各押出機の押出量を調整した。この未延伸シ
ートをロール式縦延伸機を用いて135℃で縦方向に3.5倍
延伸した。
【0110】得られた1軸延伸フィルムを、テンター式
横延伸機を用いて第1延伸ゾーン145℃で総横延伸倍率
の50%延伸し、更に第2延伸ゾーン155℃で総横延伸倍
率3.6倍となるように延伸した。次いで、100℃で2秒間
熱処理し、更に第1熱固定ゾーン200℃で5秒間熱固定
し、第2熱固定ゾーン240℃で15秒間熱固定した。次
に、横方向に5%弛緩処理しながら30秒かけて室温まで
徐冷し、厚さ80μmの2軸延伸フィルムを得た。
【0111】(フィルム6)フィルム1において、ポリ
エステルAの代わりにポリエステルCを用いる以外は同
様にして厚さ80μmの2軸延伸フィルムを作製した。
【0112】このようにして得られた各2軸延伸フィル
ムの特性値を表1に示す。
【0113】
【表1】
【0114】尚、得られたポリエステルだけの各2軸延
伸フィルムの固有粘度、ガラス転移温度(Tg)及び融点
を測定したところ、以下の如くであった。
【0115】 又、写真構成層を塗布する側については、フィルム3は
ポリエステルA側に、フィルム4はポリエステルC側
に、フィルム5はポリエステルEからなる層の薄い方の
層側になるように以後の加工を行った。
【0116】〈加熱処理〉各フィルムに対して70℃、6
時間のアニル処理を行った。
【0117】〈下引層の塗設〉前記各透明支持体の両面
に、下記のようにして下引層を設けた。
【0118】即ち、下記組成物を乳化重合して得られた
下引層用樹脂液100重量部、下記界面活性剤0.2重量部、
ヘキサメチレン-1,6-ビス(エチレンウレア)0.3重量部、
水900重量部からなる下引層用塗布液を湿潤膜厚20μmと
なるように塗布・乾燥した。
【0119】 〈組成物〉 2-ヒドロキシエチルメタクリレート 75部 ブチルアクリレート 90部 t-ブチルアクリレート 75部 スチレン 60部 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 6部 過硫酸アンモニウム 1部 水 700部 界面活性剤
【0120】
【化23】
【0121】(カラー感光材料の作成)前記透明支持体
(フィルム1)及び三酢酸セルロースフィルム(TA
C)(厚さ122μm)上に下記に示すような組成の各層を
設け、かつ、第7、8、9層のマゼンタカプラーを下記
表2に示すように変更し、多層カラー感光材料である試
料101〜112を作成した。
【0122】(感光層の組成)塗布量は、ハロゲン化銀
及びコロイド銀については金属銀に換算してg/m2単位
で表した量を、又、カプラー、添加剤及びゼラチンにつ
いてはg/m2単位で添加した量を、又、増感色素につい
ては同一層内のハロゲン化銀1モル当たりのモル数で示
した。
【0123】 第1層:ハレーション防止層 黒色コロイド銀 0.16 UV吸収剤(UV−1) 0.20 高沸点溶媒(Oil−1) 0.20 ゼラチン 1.23 第2層:中間層 化合物(SC−1) 0.15 高沸点溶剤(Oil−2) 0.17 ゼラチン 1.27 第3層:低感度赤感性層 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.38μm,沃化銀含有率8.0モル%) 0.50 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.27μm,沃化銀含有率2.0モル%) 0.21 増感色素(SD−1) 2.8×10-4 増感色素(SD−2) 1.9×10-4 増感色素(SD−3) 1.9×10-5 増感色素(SD−4) 1.0×10-4 シアンカプラー(C−1) 0.48 シアンカプラー(C−2) 0.14 カラードシアンカプラー(CC−1) 0.021 DIR化合物(D−2) 0.020 高沸点溶媒(Oil−1) 0.53 ゼラチン
1.30 第4層:中感度赤感性層 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.52μm,沃化銀含有率8.0モル%) 0.62 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.38μm,沃化銀含有率8.0モル%) 0.27 増感色素(SD−1) 2.3×10-4 増感色素(SD−2) 1.2×10-4 増感色素(SD−3) 1.6×10-5 増感色素(SD−4) 1.2×10-4 シアンカプラー(C−1) 0.15 シアンカプラー(C−2) 0.18 カラードシアンカプラー(CC−1) 0.030 DIR化合物(D−2) 0.013 高沸点溶媒(Oil−1) 0.30 ゼラチン 0.93。
【0124】 第5層:高感度赤感性層 沃臭化銀乳剤(平均粒径1.00μm,沃化銀含有率8.0モル%) 1.27 増感色素(SD−1) 1.3×10-4 増感色素(SD−2) 1.3×10-4 増感色素(SD−3) 1.6×10-5 シアンカプラー(C−2) 0.12 カラードシアンカプラー(CC−1) 0.013 高沸点溶媒(Oil−1) 0.14 ゼラチン 0.91 第6層:中間層 化合物(SC−1) 0.09 高沸点溶媒(Oil−2) 0.11 ゼラチン 0.80 第7層:低感度緑感性層 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.38μm,沃化銀含有率8.0モル%) 0.6
1 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.27μm,沃化銀含有率2.0モル%) 0.20 増感色素(SD−5) 7.4×10-5 増感色素(SD−6) 6.6×10-4 マゼンタカプラー(M−1) 0.41 カラードマゼンタカプラー(CM−1) 0.12 高沸点溶媒(Oil−2) 0.33 ゼラチン 1.95 第8層:中感度緑感性層 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.59μm,沃化銀含有率8.0モル%) 0.87 増感色素(SD−7) 2.4×10-4 増感色素(SD−8) 2.4×10-4 マゼンタカプラー(M−1) 0.12 カラードマゼンタカプラー(CM−1) 0.070 DIR化合物(D−2) 0.025 DIR化合物(D−3) 0.002 高沸点溶媒(Oil−2) 0.10 ゼラチン 1.00。
【0125】 第9層:高感度緑感性層 沃臭化銀乳剤(平均粒径1.00μm,沃化銀含有率8.0モル%) 1.27 増感色素(SD−7) 7.1×10-5 増感色素(SD−8) 7.1×10-5 増感色素(SD−9) 7.1×10-5 マゼンタカプラー(M−1) 0.10 カラードマゼンタカプラー(CM−1) 0.012 高沸点溶媒(Oil−2) 0.10 ゼラチン 1.00 第10層:イエローフィルター層 黄色コロイド銀
0.08 色汚染防止剤(SC−1)
0.15 ホルマリンスカベンジャー(HS−1) 0.20 高沸点溶媒(Oil−2) 0.19 ゼラチン 1.10 第11層:中間層 ホルマリンスカベンジャー(HS−2) 0.20 ゼラチン 0.60 第12層:低感度青感性層 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.38μm,沃化銀含有率8.0モル%) 0.22 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.27μm,沃化銀含有率2.0モル%) 0.03 増感色素(SD−4) 4.2×10-4 増感色素(SD−10) 6.8×10-5 イエローカプラー(Y−1) 0.75 DIR化合物(D−1) 0.010 高沸点溶媒(Oil−2) 0.30 ゼラチン 1.20。
【0126】 第13層:中感度青感性層 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.59μm,沃化銀含有率8.0モル%) 0.30 増感色素(SD−4) 1.6×10-4 増感色素(SD−11) 7.2×10-5 イエローカプラー(Y−1) 0.10 DIR化合物(D−1) 0.010 高沸点溶媒(Oil−2) 0.046 ゼラチン 0.47 第14層:高感度青感性層 沃臭化銀乳剤(平均粒径1.00μm,沃化銀含有率8.0モル%) 0.85 増感色素(SD−4) 7.3×10-5 増感色素(SD−11) 2.8×10-5 イエローカプラー(Y−1) 0.11 高沸点溶媒(Oil−2) 0.046 ゼラチン 0.80 第15層:第1保護層 沃臭化銀(平均粒径0.08μm,沃化銀含有率1.0モル%) 0.40 紫外線吸収剤(UV−1) 0.26 紫外線吸収剤(UV−2) 0.13 高沸点溶媒(Oil−1) 0.07 高沸点溶媒(Oil−3) 0.07 ホルマリンスカベンジャー(HS−1) 0.40 ホルマリンスカベンジャー(HS−3) 0.10 ゼラチン 1.31 第16層:第2保護層 アルカリ可溶性マット剤(PM−1,平均粒径2μm) 0.15 ポリメチルメタクリレート(平均粒径3μm) 0.04 滑り剤(WAX−1) 0.04 ゼラチン 0.55 なお、上述の感光材料は、更に化合物SU−1、SU−
2、SU−3、SU−4、粘度調整剤、硬膜剤H−1、
H−2、安定剤ST−1、カブリ防止剤AF−1、AF
−2(重量平均分子量10,000のもの及び1,100,000のも
の)、染料AI−1、AI−2、AI−3及び化合物D
I−1(9.4mg/m2)を含有する。
【0127】上記感光材料の各層に添加した化合物の構
造を以下に示す。
【0128】 SU−1:スルホ琥珀酸ジオクチル・ナトリウム SU−2:トリ-i-プルピルナフタレンスルホン酸ナト
リウム SU−3:N-パーフルオロオクチルスルホニル-N-プル
ピルグリシン・ナトリウム SU−4:トリメチル・3-オクチルスルホンアミドプロ
ピルアンモニウムブロミド H−1:2,4-ジクロロ-6-ヒドロキシ-s-トリアジン・ナ
トリウム H−2:ジ(ビニルスルホニルメチル)エーテル ST−1:4-ヒドロキシ-6-メチル-1,3,3a,7-テトラザ
インデン AF−1:1-フェニル-5-メルカプトテトラゾール AF−2:ポリ-N-ビニルピロリドン Oil−1:ジオクチルフタレート Oil−2:トリクレジルホスフェート Oil−3:ジブチルフタレート HS−2:4-ウレイドヒダントイン HS−3:ヒダントイン
【0129】
【化24】
【0130】
【化25】
【0131】
【化26】
【0132】
【化27】
【0133】
【化28】
【0134】
【化29】
【0135】
【化30】
【0136】
【化31】
【0137】
【化32】
【0138】
【表2】
【0139】得られた各試料について、1組は50℃相
対湿度80%の雰囲気下に5日間放置する強制劣化処理
を施し、他の1組は未処理で、それぞれセンシトメトリ
ー測定用ステップウェッジ露光を与え、下記現像処理A
を行って保存安定性評価を行った。
【0140】さらに1組の試料に対してセンシトメトリ
ー露光後、漂白液のpHを4.8に調整する以外は現像
処理Aと同じ現像処理Bにて処理し、試料の最小濃度部
におけるマゼンタかぶりの評価を行った。結果を表3に
示した。
【0141】〈保存安定性評価〉各試料における強制劣
化未処理試料のマゼンタ透過濃度1.00±0.05に
相当する露光部分の濃度(DGU)と、同じ露光量部分で
強制劣化処理試料のマゼンタ透過濃度(DGP)の差(△
D=DGU−DGP)を求めた。数値の絶対値が小さい程安
定性が高く、優れている。
【0142】〈漂白かぶり評価〉最小濃度部におけるマ
ゼンタ透過濃度において処理Bでの濃度(FB)と処理
Aでの濃度(FA)の差(△F=FB−FA)を求めた。
数値が小さい程優れている。
【0143】 なお、補充量は写真感光材料1m2当たりの値である。
【0144】発色現像液、漂白液、定着液、安定液及び
その補充液は下記のようにして調製されたものを使用し
た。
【0145】 〈発色現像液及び発色現像補充液〉 補充液 水 800cc 800cc 炭酸カリウム 30g 35g 炭酸水素ナトリウム 2.5g 3.0g 亜硫酸カリウム 3.0g 5.0g 臭化ナトリウム 1.3g 0.4g 沃化カリウム 1.2mg − ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.5g 3.1g 塩化ナトリウム 0.8g − 4-アミノ-3-メチル-N-エチル-N- (β-ヒドロキシエチル)アニリン硫酸塩 4.5g 6.3g 水酸化カリウム 1.2g 2.0g ジエチレントリアミン五酢酸 3.0g 3.0g 水を加えて1リットルとし、水酸化カリウム又は20%硫酸を用いてpH10.06に 、補充液はpH10.18に調整した。
【0146】 〈漂白液及び漂白補充液〉 補充液 水 700cc 700cc 1,3-ジアミノプロパン四酢酸鉄(III)アンモニウム 125g 175g エチレンジアミン四酢酸 2g 2g 硝酸ナトリウム 40g 50g 臭化アンモニウム 150g 200g 氷酢酸 40g 56g 水を加えて1リットルとし、アンモニア水又は氷酢酸を用いてpH4.4に、補充 液はpH4.0に調整した。
【0147】 〈定着液及び定着補充液〉 補充液 水 800cc 800cc チオシアン酸アンモニウム 120g 150g チオ硫酸アンモニウム 150g 180g 亜硫酸ナトリウム 15g 20g エチレンジアミン四酢酸 2g 2g アンモニア水又は氷酢酸を用いて共にpH6.5に調整した
後、水を加えて1リットルにした。
【0148】 〈安定液及び安定補充液〉 水 900cc p-オクチルフェノール・エチレンオキシド10モル付加物 2.0g ジメチロール尿素 0.5g ヘキサメチレンテトラミン 0.2g 1,2-ベンゾイソチアゾリン-3-オン 0.1g シロキサン(UCC製L-77) 0.1g アンモニア水 0.5cc 水を加えて1リットルとし、アンモニア水又は50%硫酸を用いてpH8.5に調整 した。
【0149】
【表3】
【0150】上記の表3の結果から明らかなように本発
明の構成は、小型化が実現でき、しかも薄手ポリエステ
ル支持体で発生するマゼンタ濃度低下やマゼンタ漂白カ
ブリに対して有効であることが分かる。
【0151】実施例2 実施例1の試料No.111のマゼンタカプラーM1−1の代
わりに、同等モル数の下記表4に示す本発明のカプラー
に変える以外は同様にして、試料201〜208を作製し、実
施例1と同様に評価を行い、結果を表4に示す。
【0152】
【表4】
【0153】表4から、本発明のマゼンタカプラーを用
いると、小型化が実現でき、しかも薄手ポリエステル支
持体で発生するマゼンタ濃度低下やマゼンタ漂白カブリ
に対して有効であることが分かる。
【0154】実施例3 実施例2の試料No.207の本発明の支持体フィルム1を、
下記表5に示す本発明の支持体に変える以外は同様にし
て、試料301〜305を作製し、実施例1と同様に評価を行
い、結果を表5に示す。
【0155】
【表5】
【0156】表5の結果から明らかなように本発明の支
持体は、いずれも薄手ポリエステル支持体で発生するマ
ゼンタ濃度低下やマゼンタ漂白カブリに対して有効であ
ることが分かる。
【0157】
【発明の効果】本発明によれば現像処理前の高温高湿下
保存でも濃度低下を発生しにくく、かつ漂白処理工程で
のかぶりの発生が防止されたハロゲン化銀カラー写真感
光材料を得ることが出来た。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス転位温度90℃以上200℃以
    下、厚さ100μm以下の透明ポリエステル支持体上
    に、それぞれ少なくとも一層の青感性ハロゲン化銀乳剤
    層、緑感性ハロゲン化銀乳剤層及び赤感性ハロゲン化銀
    乳剤層を含む写真構成層を有するハロゲン化銀カラー写
    真感光材料において、該緑感性ハロゲン化銀乳剤層の少
    なくとも一層に、下記一般式〔M−1〕で表されるカプ
    ラーの少なくとも1種を含有することを特徴とするハロ
    ゲン化銀カラー写真感光材料。 【化1】 〔式中、R1はσp値が0.3以上の置換基を表し、R2はア
    ミド基、スルホンアミド基、イミド基、カルバモイル
    基、スルファモイル基、オキシカルボニル基、オキシカ
    ルボニルアミノ基またはウレイド基を表す。R3は、ア
    ルキル基、アリール基または複素環基を表し、R4はベ
    ンゼン環に置換可能な基を表す。X1は、ハロゲン原子
    を表し、X2はハロゲン原子またはアルコキシ基を表
    す。L1は、酸素原子、硫黄原子、−NR5−、−SO2−、
    −NR5CO−、−COO−、−NR5SO2−、−NHCOO−または−N
    R5CONR5−を表し、R5は水素原子、アルキル基、アリー
    ル基または複素環基を表す。lは、1〜3の整数を表
    し、mおよびnは0〜4の整数を表す。〕
  2. 【請求項2】 ガラス転位温度90℃以上200℃以
    下、厚さ100μm以下の透明ポリエステル支持体上
    に、それぞれ少なくとも一層の青感性ハロゲン化銀乳剤
    層、緑感性ハロゲン化銀乳剤層及び赤感性ハロゲン化銀
    乳剤層を含む写真構成層を有するハロゲン化銀カラー写
    真感光材料において、該緑感性ハロゲン化銀乳剤層の少
    なくとも一層に、下記一般式〔M−2〕で表されるカプ
    ラーの少なくとも1種を含有することを特徴とするハロ
    ゲン化銀カラー写真感光材料。 【化2】 〔式中、R11は、炭素数の合計が10以下のアミド基、ス
    ルホンアミド基、イミド基、カルバモイル基、スルファ
    モイル基、オキシカルボニル基、オキシカルボニルアミ
    ノ基またはウレイド基を表す。R12は、アルキル基、ア
    リール基または複素環基を表し、R13はベンゼン環に置
    換可能な基を表す。X11は、ハロゲン原子を表し、X12
    はハロゲン原子またはアルコキシ基を表す。L11は、酸
    素原子、硫黄原子、−NR14−、−SO2−、−NR14CO−、
    −COO−、−NR14SO2−、−NHCOO−または−NR14CONR14
    −を表し、R14は水素原子、アルキル基、アリール基ま
    たは複素環基を表す。oは、1〜3の整数を表し、pは
    0〜4の整数を表す。〕
  3. 【請求項3】 前記透明ポリエステル支持体が、ナフタ
    レンジカルボン酸とエチレングリコールを主成分とする
    単一または共重合ポリエステル樹脂からなり、かつ写真
    構成層塗設前に50℃以上ガラス転移温度以下で熱処理さ
    れたものであることを特徴とする請求項1又は2記載の
    ハロゲン化銀カラー写真感光材料。
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