JPH08262161A - 昇圧回路を用いる電子時計とその駆動方法 - Google Patents

昇圧回路を用いる電子時計とその駆動方法

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JPH08262161A
JPH08262161A JP6362795A JP6362795A JPH08262161A JP H08262161 A JPH08262161 A JP H08262161A JP 6362795 A JP6362795 A JP 6362795A JP 6362795 A JP6362795 A JP 6362795A JP H08262161 A JPH08262161 A JP H08262161A
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boosting
terminal
booster
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Akio Nakajima
章夫 中島
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Citizen Watch Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 外部エネルギーにより電気エネルギーを発生
する電源1と、順次に充放電を繰り返す少なくとも2つ
の昇圧回路を有する昇圧手段2と、基準電圧発生回路1
1と電圧比較回路12とを有し基準電圧発生回路11の
基準電圧と昇圧手段2の容量出力端子の電圧とを比較し
て昇圧手段2の充放電を制御する第1の電圧比較手段4
と、電源1に逆流防止ダイオードを介して接続する時計
出力手段6と、昇圧手段2の昇圧出力端子に接続する蓄
積手段3とを有することを特徴とする昇圧回路を用いる
電子時計とその駆動方法。 【効果】 少なくとも2つの昇圧回路を有する昇圧手段
の1つの昇圧回路を蓄積手段に順次接続することで、充
電時間を短縮し、内部抵抗が大きな電源でも効率良く電
力を充電することが可能な昇圧回路を有する電子時計を
提供することである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は外部エネルギーにより比
較的低い電圧の電気エネルギーを発生するエネルギー発
生手段を電源とし、その電源の電圧を昇圧する昇圧回路
を用いる電子時計とその駆動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電子時計に使われる昇圧の技術と
して、例えば、特開昭48ー60227号公報に開示さ
れた昇圧回路がある。図10は特開昭48ー60227
号公報に記載の昇圧回路の構成を示す回路図である。図
11は図10に示す従来例の昇圧回路の各々の容量に電
荷を蓄積する様子を示す等価回路である。図12は図1
0に示す従来例の昇圧回路の昇圧出力容量に電荷を蓄積
する様子を示す等価回路である。
【0003】従来例の昇圧回路の構成を図10を用いて
説明する。従来例の昇圧回路は電源Eと、スイッチ操作
回路101と、複数(図では3個)の昇圧容量Cと、昇
圧出力容量COと、昇圧容量Cと昇圧出力容量COとの
接続を切り替えるN型電界効果トランジスタ(以下NF
ETと記載する)S1〜S10と、NFETS1〜S1
0を制御するインバータI1とで構成し、RLは負荷抵
抗である。
【0004】次に図10に示す従来例の昇圧回路の構成
の回路図と、図11と図12とに示す等価回路とを用い
て従来例の昇圧回路の動作を説明する。まず、スイッチ
操作回路101の出力信号P1を”ロウ”にして、NF
ETS1〜S6を”オン”とし、NFETS7〜S10
を”オフ”とし、図11に示すように、3個の昇圧容量
Cを各々電源Eに並列に接続して電源電圧に等しくなる
まで充電する。
【0005】次に、スイッチ操作回路101の出力信号
P1を”ハイ”にして、NFETS1〜S6を”オフ”
とし、NFETS7〜S10を”オン”とし、図12に
示すように、3個の昇圧容量Cと電源Eとを直列に接続
して昇圧出力容量COを充電する。以後出力信号P1を
切り替えることより、昇圧出力容量COに昇圧出力を得
るようにする昇圧回路である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
の昇圧回路は、昇圧出力容量COに充電するときに複数
の昇圧容量Cに電源も直列に接続するが、昇圧出力容量
COの容量値が大きいため、内部抵抗の大きい電源では
充電の時定数が大きくなり、昇圧出力容量COの充電に
時間がかかり、また、電源の内部抵抗による抵抗損のた
め、昇圧出力容量に効率良く電力を取り出せないという
第1の課題がある。
【0007】さらに、従来例の昇圧回路は、昇圧容量C
の充電電圧が電源Eの電圧と等しくなるまで充電をし続
けるため、容量Cに取り出し得る電力が少なくなり、充
電効率が低下するという第2の課題がある。
【0008】上記の第2の課題について、図13を用い
て詳しく説明する。グラフの横軸は時間軸であり、電源
Eの内部抵抗値をRとし、昇圧容量の並列合成容量値を
Cとした時定数RCを基準に目盛ってある。縦軸は電圧
および電力を表しており、容量Cを電源電圧Eでフル充
電したときの値を1に規格化して示してある。
【0009】よく知られているように、電圧Eの電源に
電源の内部抵抗値Rと等しい値の負荷抵抗Rを接続した
ときに、回路としての整合がとれ、負荷に最大の電力が
取り出せる。このときの電力Wrは Wr=(E2 /4R)t と表せ、グラフ上の右上がりの直線Wrとなる。
【0010】抵抗Rの代わりに容量値Cの容量を接続す
ると、充電電流Icは Ic=(E/R)exp(−t/RC) 充電電圧Vcは Vc=E(1−exp(−t/RC)) と表せ、グラフ上の一点鎖線Vcとなる。また、容量に
蓄えられる電力WcはIcとVcから Wc=∫VcIcdt=(E2 C/2)(1−exp
(−t/RC)) と表せ、グラフ上の点線Wcとなる。
【0011】図13のグラフに示すように、電源と負荷
をつないでからt=2RC秒後には、電源と整合がとれ
た抵抗負荷RにはWr=E2 C/2、初期電荷がない容
量値Cの容量にはこの値の約75%の電力が取り出せ
る。このときの充電電圧Vcはまだ電源電圧Eの約86
%にしかならない。さらに2RC秒後には充電電圧Vc
は電源電圧の約98%とほぼ電源電圧と等しくなるもの
の、取り出せる電力が抵抗負荷では2倍のWr=E2
となるのに対して、容量負荷CではWcはほぼE2 C/
2になるだけであり、充電効率は50%程度になってし
まう。
【0012】本発明の目的は、上記の課題を解決し、充
電時間を短縮し、内部抵抗が大きな電源でも効率良く電
力を充電することが可能な昇圧回路を有する電子時計を
提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の昇圧回路を用いる電子時計の構成は、下記
記載の構成とする。
【0014】外部エネルギーにより電気エネルギーを発
生する電源と、順次に充放電を繰り返す少なくとも2つ
の昇圧回路を有する昇圧手段と、基準電圧発生回路と電
圧比較回路とを有し基準電圧発生回路の基準電圧と昇圧
手段の容量出力端子の電圧とを比較して昇圧手段の充放
電を制御する第1の電圧比較手段と、電源に逆流防止ダ
イオードを介して接続する時計出力手段と、昇圧手段の
昇圧出力端子に接続する蓄積手段とを有することを特徴
とする。
【0015】また本発明の昇圧回路を用いる電子時計の
駆動方法は下記記載の方法とする。
【0016】外部エネルギーにより電気エネルギーを発
生する電源と、少なくとも2つの昇圧回路を有する昇圧
手段と、基準電圧発生回路と電圧比較回路とを有する第
1の電圧比較手段と、電源に逆流防止ダイオードを介し
て接続する時計出力手段と、昇圧手段の昇圧出力端子に
接続する蓄積手段とを有し、昇圧手段の1つの昇圧回路
を蓄積手段への放電に用い、その他の昇圧回路は内部の
容量を電源に並列にして充電し、時計出力手段のサンプ
ル信号出力端子の信号で充電中の昇圧回路の容量の電圧
を第1の電圧比較手段の基準電圧発生回路の基準電圧と
電圧比較回路で比較し、容量の電圧が基準電圧以上にな
る昇圧回路から順次蓄積手段に放電することを特徴とす
る。
【0017】また、外部エネルギーにより電気エネルギ
ーを発生する電源と、少なくとも2つの昇圧回路を有す
る昇圧手段と、基準電圧発生回路と電圧比較回路とを有
する第1の電圧比較手段と、電源に逆流防止ダイオード
を介して接続する時計出力手段と、昇圧手段の昇圧出力
端子に接続する蓄積手段とを有し、昇圧手段の1つの昇
圧回路を蓄積手段への放電に用い、その他の昇圧回路は
内部の容量を電源に並列にして充電し、時計出力手段の
サンプル信号出力端子の信号で充電中の昇圧回路の容量
の電圧を、容量の充電特性の変極点の近傍を第1の電圧
比較手段の基準電圧発生回路の基準電圧とする電圧比較
回路で比較し、容量の電圧が基準電圧以上になる昇圧回
路から順次蓄積手段に放電することを特徴とする。
【0018】さらに、外部エネルギーにより電気エネル
ギーを発生する電源と、順次に充放電を繰り返す少なく
とも2つの昇圧回路を有する昇圧手段と、基準電圧発生
回路と電圧比較回路とを有し基準電圧発生回路の基準電
圧と昇圧手段の容量出力端子の電圧とを比較して昇圧手
段の充放電を制御する第1の電圧比較手段と、電源に逆
流防止ダイオードを介して接続する時計出力手段と、昇
圧手段の昇圧出力端子に接続する蓄積手段とを有し、蓄
積手段への充電時には逆流防止ダイオードを逆バイアス
にし、電源の内部抵抗の影響を排除して充電することを
特徴とする。
【0019】
【作用】少なくとも2つの昇圧回路を有する昇圧手段の
内1つの昇圧回路は蓄積手段を充電するために接続し、
その充電電圧により逆流防止ダイオードを逆バイアスに
し、蓄積手段を電源から分離し、電源の内部抵抗の影響
がなくすことで、抵抗値の減少と共に時定数も小さくな
り、昇圧回路の充電電圧を蓄積手段に速やかに充電する
ことができる。
【0020】さらに、昇圧手段の1つの昇圧回路を蓄積
手段への放電に用い、その他の昇圧回路は内部の容量を
電源に並列にして充電し、時計出力手段のサンプル信号
出力端子の信号で充電中の昇圧回路の容量の電圧を第1
の電圧比較手段の基準電圧発生回路の基準電圧と電圧比
較回路で比較し、容量の電圧が基準電圧以上になる昇圧
回路から順次蓄積手段に放電することで、蓄積手段に常
に充電を行うことが可能である。
【0021】さらに、昇圧手段の1つの昇圧回路を蓄積
手段への放電に用い、その他の昇圧回路は内部の容量を
電源に並列にして充電し、時計出力手段のサンプル信号
出力端子の信号で充電中の昇圧回路の容量の電圧を、容
量の充電特性の変極点の近傍を第1の電圧比較手段の基
準電圧発生回路の基準電圧とする電圧比較回路で比較
し、容量の電圧が基準電圧以上になる昇圧回路から順次
蓄積手段に放電することで効率の良い充放電が可能であ
る。
【0022】
【実施例】以下、本発明による実施例を図を用いて説明
する。図1は本発明の実施例における電子時計の回路構
成を示すブロック図である。
【0023】まず、本発明の実施例における電子時計の
構成を図1を用いて説明する。本発明の実施例における
電子時計は、電源1と昇圧手段2と蓄積手段3と第1の
電圧比較手段4と第2の電圧比較手段5と時計出力手段
6とスイッチ手段7と逆流防止手段8とで構成してい
る。
【0024】電源1の高電位側はグランドであり、昇圧
手段2と蓄積手段3と第1の電圧比較手段4と第2の電
圧比較手段5と時計出力手段6とのグランド端子に接続
し、電源1の低電位側は電源電圧であり、昇圧手段2の
ロジック電源端子と、第1の電圧比較手段4の基準電源
端子と、逆流防止ダイオード8のカソード端子に接続し
ている。
【0025】また、逆流防止ダイオード8のアノード端
子は、第1の電圧比較手段4と第2の電圧比較手段5と
時計出力手段6とのロジック電源端子と、第2の電圧比
較手段5の第1の制御端子と、スイッチ手段7の一方の
端子とに接続している。
【0026】また、昇圧手段2の昇圧出力端子は、蓄積
手段3の電源端子と、第2の電圧比較手段5の第2の制
御端子と、スイッチ手段7の他方の端子とに接続してい
る。
【0027】また、昇圧手段2の第1の容量出力端子
は、第1の電圧比較手段4の第1の比較端子に接続し、
昇圧手段2の第2の容量出力端子は、第1の電圧比較手
段4の第2の比較端子に接続している。
【0028】また、第1の電圧比較手段4の切換信号出
力端子は、昇圧手段2の切換端子に接続し、第2の電圧
比較手段5の出力端子は、スイッチ手段7の制御端子に
接続している。
【0029】さらに、時計出力手段6のサンプル信号出
力端子は、昇圧手段2のパルス端子と第1の電圧比較手
段4のイネーブル端子とに接続し、時計出力手段6のパ
ワーオンリセット出力端子は第1の電圧比較手段4のリ
セット入力端子に接続している。
【0030】電源1はゼーベック効果の原理に従って発
電する熱電式発電器であり、図示してないが、P型半導
体材料とN型半導体材料とを直列に接続する素子対を多
数個組み合わせたモジュールである。
【0031】熱電式発電器は一方を熱極、他方を冷極と
して温度差を与えることによって発電し、腕時計用の電
源として使うには、例えば、腕時計内部で人間の皮膚に
接する裏側を熱極、大気に接する表側を冷極となるよう
に構成する。
【0032】次に、各ブロックの回路構成について図を
用いて説明する。図2は本発明の実施例における電源と
昇圧手段との内部構成を示す回路図である。
【0033】図2に示す電源1は熱電素子対を多数個組
み合わせた熱電式発電器であり、等価的に電圧源20と
内部抵抗21とで表し、図1に示す時計出力手段6を起
動させるに必要な1〜2ボルト程度の開放電圧を得るた
めに、数千個の熱電素子対を用い、内部抵抗21が数十
キロオーム以上になる電源である。
【0034】図2に示す電源1の内部抵抗21は、電圧
源20に対して高電位側に接地しているが、これは等価
的に表しただけであり、電圧源20の内部に等分に分布
していると考えるのが一般的である。
【0035】また、図2に示す昇圧手段は、第1の昇圧
回路15と第2の昇圧回路16と制御回路17とで構成
している。
【0036】図2に示す第1の昇圧回路15は、第1の
容量22と第2の容量23と第1のNチャネルMOSト
ランジスタ(以下N−MOSTと記載する)26と第2
のN−MOST27と第3のN−MOST28と第4の
N−MOST35とPチャネルMOSトランジスタ(以
下P−MOSTと記載する)29とで構成している。
【0037】また、図2に示す第2の昇圧回路16は、
第1の昇圧回路15と同じ回路構成であり、第1の容量
出力端子が第2の容量出力端子に変わるだけであるの
で、第2の昇圧回路16の回路構成の説明は省略する。
【0038】また、図2に示す制御回路17は、第1の
2入力AND回路36とインバータ37と第2の2入力
AND回路38とで構成している。
【0039】次に、それぞれの回路の構成要素の接続状
態について説明する。
【0040】第1の2入力AND回路36の一方の入力
端子は、第2の2入力AND回路38の一方の入力端子
とパルス端子とに接続し、パルス端子は図1に示す時計
出力手段6のサンプル信号出力端子に接続している。
【0041】第1の2入力AND回路36の他方の入力
端子は、インバータ37の入力端子と、第2の昇圧回路
16を構成する第3のN−MOST28と第4のN−M
OST35とP−MOST29との制御端子と切換端子
とに接続し、切換端子は図1の第1の電圧比較手段4の
切換信号出力端子に接続している。
【0042】第1の2入力AND回路36の出力端子
は、第1の昇圧回路15を構成する第1のN−MOST
26と第2のN−MOST27との制御端子に接続して
いる。
【0043】インバータ37の出力端子は、第2の2入
力AND回路38の他方の入力端子と第1の昇圧回路1
5を構成する第3のN−MOST28と第4のN−MO
ST35とP−MOST29との制御端子とに接続して
いる。
【0044】第2の2入力AND回路38の出力端子
は、第2の昇圧回路16を構成する第1のN−MOST
26と第2のN−MOST27との制御端子に接続して
いる。
【0045】電源1の高電位側はグランドであり、第1
の昇圧回路15と第2の昇圧回路16とを構成する第1
の容量22の一方の端子とP−MOST29の一方の端
子とに接続し、電源1の低電位側は電源電圧であり、第
1の昇圧回路15と第2の昇圧回路16とを構成する第
1のN−MOST26と第2のN−MOST27と一方
の端子とに接続している。
【0046】第1の昇圧回路15と第2の昇圧回路16
とを構成する第1の容量22の他方の端子は、第1のN
−MOST26の他方の端子と第3のN−MOST28
の一方の端子とに接続している。
【0047】また、第1の昇圧回路15を構成する第1
の容量22の他方の端子は、第1の容量出力端子に接続
し、第1の容量出力端子は図1に示す第1の電圧比較手
段4の第1の比較端子に接続している。
【0048】また、第2の昇圧回路16とを構成する第
1の容量22の他方の端子は、第2の容量出力端子に接
続し、第2の容量出力端子は図1に示す第1の電圧比較
手段4の第2の比較端子に接続している。
【0049】第1の昇圧回路15と第2の昇圧回路16
とを構成するP−MOST29の他方の端子は、第3の
N−MOST28の他方の端子と第2の容量23の一方
の端子とに接続している。
【0050】第1の昇圧回路15と第2の昇圧回路16
とを構成する第2の容量23の他方の端子は、第2のN
−MOST27の他方の端子と第4のN−MOST35
の一方の端子とに接続している。
【0051】第1の昇圧回路15と第2の昇圧回路16
とを構成する第4のN−MOST35の他方の端子は昇
圧出力端子にぞれぞれ接続している。
【0052】図7は本発明の実施例における第1の電圧
比較手段の内部構成を示す回路図である。
【0053】図7に示す第1の電圧比較手段は、第1の
抵抗45と第2の抵抗46とP−MOST47とで構成
する基準電圧発生回路11と、第1の比較器40と第2
の比較器41とバッファ42とインバータ43とセット
・リセット・フリップフロップ(以下SR−FFと記載
する)44と2入力NAND回路49とで構成する電圧
比較回路12とで構成している。
【0054】次に、図7に示す基準電圧発生回路11と
電圧比較回路12との各構成要素の接続状態について説
明する。
【0055】まず、基準電圧発生回路11を構成するP
−MOST47の一方の端子と電圧比較回路12のグラ
ンド端子とは、図1に示す電源1の高電位側に接続し、
P−MOST47の他方の端子は、第1の抵抗45の一
方の端子に接続している。
【0056】第1の抵抗45の他方の端子は、第2の抵
抗46の一方の端子と、電圧比較回路12を構成する第
1の比較器40と第2の比較器41との反転入力端子に
接続し、第2の抵抗46の他方の端子は基準電源端子に
接続し、基準電源端子は図1に示す電源1の低電位側に
接続し、P−MOST47の制御端子はイネーブル端子
に接続し、イネーブル端子は図1に示す時計出力手段6
のサンプル信号出力端子に接続している。
【0057】第1の比較器40の非反転入力端子は第2
の比較端子に接続し、第2の比較端子は図2に示す第2
の昇圧回路16の第2の容量出力端子に接続し、第2の
比較器41の非反転入力端子は第1の比較端子に接続
し、第1の比較端子は図2に示す第1の昇圧回路15の
第1の容量出力端子に接続している。
【0058】第1の比較器40の出力端子はバッファ4
2のを介して2入力NAND回路49の一方の入力端子
に接続し、2入力NAND回路49の他方の入力端子は
リセット入力端子に接続し、リセット入力端子は図1に
示す時計出力手段6のパワーオンリセット出力端子に接
続している。
【0059】また、2入力NAND回路49の出力端子
はSR−FF44のセット端子に接続し、第2の比較器
41の出力端子はインバータ43のを介してSR−FF
44のリセット端子に接続している。
【0060】SR−FF44の出力端子は切換信号出力
端子に接続し、切換信号出力端子は図1および図2に示
す昇圧手段2の切換端子に接続している。
【0061】また、電圧比較回路12のロジック電源端
子は、図1に示す逆流防止ダイオード8のアノード端子
に接続している。
【0062】また、基準電圧発生回路11の基準電圧
は、P−MOST47のオン抵抗と第1の抵抗45との
抵抗値の合計と第2の抵抗46との抵抗値とによって決
定している。
【0063】しかし、P−MOST47のオン抵抗の温
度特性が第1の抵抗45と第2の抵抗46との温度特性
にほぼ等しいときには基準電圧は安定しているが、温度
特性が異なるときには、P−MOST47のオン抵抗は
第1の抵抗45と第2の抵抗46との抵抗値に対して充
分小さな抵抗値にする必要がある。
【0064】図8は本発明の実施例における蓄積手段と
第2の電圧比較手段と時計出力手段との内部構成を示す
回路図である。
【0065】図8に示す蓄積手段3は一般的な充電用の
容量52であり、第2の電圧比較手段5は比較器53と
インバータ54とで構成し、時計出力手段6は時計シス
テム51と時計システム51の電源を安定するための容
量50とで構成し、スイッチ手段7はN−MOST55
で構成している。
【0066】図8に示す時計システム51の内部構成は
図示していないが、水晶発振回路、分周回路、波形生成
回路、駆動回路、電気機械変換器、輪列、表示等からな
る一般的な水晶腕時計である。
【0067】次に、図8に示す蓄積手段3と第2の電圧
比較手段5と時計出力手段6との接続状態について説明
する。
【0068】蓄積手段3を構成する容量52の一方の端
子と、第2の電圧比較手段5のグランド端子と、時計出
力手段6を構成する容量50の一方の端子と、時計出力
手段6を構成する時計システム51のグランド端子とは
図1に示す電源1の高電位側に接続している。
【0069】また、蓄積手段3を構成する容量52の他
方の端子と、第2の電圧比較手段5を構成する比較器5
3の非反転入力端子と、スイッチ手段7を構成するN−
MOST55の他方の端子とは、図1および図2に示す
昇圧手段2の昇圧出力端子に接続している。
【0070】また、スイッチ手段7を構成するN−MO
ST55の一方の端子と、第2の電圧比較手段5のロジ
ック電源端子と、第2の電圧比較手段5を構成する比較
器53の反転入力端子と、時計出力手段6を構成する容
量50の他方の端子と、時計出力手段6を構成する時計
システム51のロジック電源端子とは、図1に示す逆流
防止ダイオード8のアノード端子に接続している。
【0071】また、第2の電圧比較手段5を構成する比
較器53の出力端子はインバータ54を介してスイッチ
手段7を構成するN−MOST55の制御端子に接続し
ている。
【0072】図3は本発明の実施例における第2の昇圧
回路の充電電圧を蓄積手段に充電する様子を示す動作説
明図であり、図4は本発明の実施例における第1の昇圧
回路の第1の容量の電圧をサンプリングしている様子を
示す動作説明図である。
【0073】図5は本発明の実施例における第1の昇圧
回路の充電電圧を蓄積手段に充電する様子を示す動作説
明図であり、図6は本発明の実施例における第2の昇圧
回路の第1の容量の電圧をサンプリングしている様子を
示す動作説明図である。
【0074】図9は本発明の実施例における第1の電圧
比較手段の出力波形を示す波形図であり、図13は本発
明の実施例における電源の内部抵抗値に等しい抵抗負荷
を接続したときと容量負荷を接続したときとの発生電力
を比較するグラフである。
【0075】まず、図13のグラフを用いて図2に示す
第1の昇圧回路と第2の昇圧回路とを構成する第1の容
量22と第2の容量23との充電の様子を説明する。
【0076】図2に示す第1の昇圧回路15と第2の昇
圧回路16とを構成する第1の容量22と第2の容量2
3との並列合成容量をCとした時定数RCを基準に横軸
を目盛り、縦軸は電圧および電力を表し、容量Cを電源
電圧Eでフル充電したときの値を1に規格化してある。
【0077】よく知られているように、電圧Eの電源に
電源の内部抵抗値Rと等しい値の負荷抵抗Rを接続した
ときに、回路としての整合がとれ、負荷に最大の電力が
取り出せる。このときの電力Wrは Wr=(E2/R)t と表せ、グラフ上の右上がりの直線Wrとなる。
【0078】抵抗Rの代わりに容量値Cの容量を接続す
ると、充電電流Icは Ic=(E/R)exp(−t/RC) 充電電圧Vcは Vc=E(1−exp(−t/RC)) と表せ、グラフ上の一点鎖線Vcとなる。また、容量に
蓄えられる電力WcはIcとVcから Wc=∫VcIcdt=(E2 C/2)(1−exp
(−t/RC)) と表せ、グラフ上の点線Wcとなる。
【0079】電源と負荷とをつないでからt=2RC秒
後には、電源と整合がとれた抵抗負荷RにはWr=E2
C/2、初期電荷がない容量値Cの容量にはWrの約7
5%の電力が取り出せる。されに2RC秒後には抵抗負
荷Rは2倍のWr=E2 Cとなるが、容量負荷CのWc
はE2 C/2に近づくだけであり、抵抗負荷に比較して
50%程度の電力しか取り出せない。
【0080】したがって、複数の容量を用いて、充電時
間をt=2RC以下にとり、充電した容量の電力を蓄電
手段に移している間に他の容量に充電する方式とすれ
ば、75%程度の効率で電力を取り出し得ることにな
る。
【0081】また、容量の電力曲線Wcはt≒0.7R
Cのとき変極点Mをもち、この点では直線Wrとほぼ同
じ勾配になり、この付近を中心にして充電放電を繰り返
せば、さらに効率よく電力を取り出すことが可能であ
る。
【0082】例えば、容量に初期電荷を与えておき、電
位E2から充電を開始し、電位E1で終了すると、この
間の抵抗負荷の電力の増加量ΔWrと容量負荷での電力
の増加量ΔWcはほぼ等しくなり、電源と整合した抵抗
負荷とほぼ同じ電力を取り出すことができる。
【0083】次に、本発明の実施例における昇圧回路を
有する電子時計の動作を図を用いて説明する。
【0084】まず、電源1の熱電式発電器の熱極と冷極
とに温度差が発生すると電圧が発生し、昇圧手段2と逆
流防止ダイオード8のカソード端子と第1の電圧比較手
段4の基準電源端子とに負の1〜2ボルト程度の電圧を
供給する。
【0085】電圧発生直前の逆流防止ダイオード8のア
ノード端子は、ほぼ電源1の高電位側(グランド電位)
となっているが、逆流防止ダイオード8のカソード端子
に負の1〜2ボルト程度の電圧が発生するとアノード端
子もカソード端子とほぼ等しい電圧が発生する。
【0086】逆流防止ダイオード8のアノード端子にカ
ソード端子とほぼ等しい電圧が発生すると、第1の電圧
比較手段4と第2の電圧比較手段5と時計出力手段6と
のロジック電源端子と第2の電圧比較手段5を構成する
比較器53の反転入力端子とに負の1〜2ボルト程度の
電圧を供給する。
【0087】この時、昇圧手段2は動作しておらず、昇
圧手段2の昇圧出力端子に接続する蓄積手段3の容量5
2の他方の端子と第2の電圧比較手段5を構成する比較
器53の非反転入力端子とスイッチ手段7の他方の端子
との電圧は、ほぼ電源1の高電位側(グランド電位)に
なっており、比較器53の出力端子は”ハイ”、またイ
ンバータ54の出力端子は”ロウ”を出力し、スイッチ
手段7のN−MOST55を”オフ”にする。
【0088】また、時計出力手段6のロジック電源端子
が負の1〜2ボルト程度の電圧となることで、時計シス
テム51が動作を開始する。そのとき、時計システム5
1は電源発生直後パワーオンリセット端子に”ロウ”の
信号を出力し、サンプル信号出力端子は”ハイ”の信号
を出力する。
【0089】電源発生直後、図7の第1の電圧比較手段
を構成する基準電圧発生回路11のP−MOST47の
制御端子には、イネーブル入力端子に”ハイ”の信号が
印加されるためP−MOST47は”オフ”し、基準電
圧発生回路11の基準電圧は、電圧比較回路12の第1
の比較器40と第2の比較器41との反転入力端子に負
の1〜2ボルトの電源電圧を出力する。
【0090】また、電源発生直後、図2に示す第1の昇
圧回路15と第2の昇圧回路16とを構成する第1の容
量出力端子と第2の容量出力端子とは、ほぼ電源1の高
電位側(グランド電位)となっているので、図7に示す
電圧比較回路12の第1の比較器40と第2の比較器4
1との非反転入力端子は”ハイ”となり、電圧比較回路
12の第1の比較器40と第2の比較器41との出力端
子は”ハイ”となっている。
【0091】したがって、図7に示すインバータ43の
出力端子は”ロウ”の信号をSR−FF44のリセット
端子に出力し、またバッファ42の出力端子である2入
力NAND回路49の一方の入力端子は”ハイ”となっ
ている。
【0092】さらに、2入力NAND回路49の他方の
入力端子に接続するリセット入力端子は、時計出力手段
6のパワーオンリセット出力端子の信号が”ロウ”とな
り、2入力NAND回路49の出力端子はパワーオンリ
セット出力端子の信号が”ロウ”の間”ハイ”の信号を
SR−FF44のセット端子に出力することで、SR−
FF44の出力端子は”ハイの信号を出力して、初期状
態が決定される。
【0093】次に、図2〜図7を用いて昇圧手段2と第
1の電圧比較手段4との詳細な動作説明をする。図2に
示す制御回路17のパルス端子と切換端子とは、初期状
態の設定により”ハイ”になっており、第1の昇圧回路
15を構成する第1のN−MOST26と第2のN−M
OST27とを”オン”にする。
【0094】また、第1の昇圧回路15を構成する第3
のN−MOST28と第4のN−MOST235とを”
オフ”にして、P−MOST29を”オン”にする。
【0095】また、第2の昇圧回路16を構成する第1
のN−MOST26と第2のN−MOST27とを”オ
フ”にし、第2の昇圧回路16を構成する第3のN−M
OST28と第4のN−MOST235とを”オン”に
して、P−MOST29を”オフ”にする。
【0096】以上の状態を示す図は、図3に示すように
第1の昇圧回路15を構成する第1の容量22と第2の
容量23とは電源1に並列に接続し充電を行っている状
態であり、第2の昇圧回路16を構成する第1の容量2
2と第2の容量23とは直列に接続し第2の容量23の
他方の端子は図8に示す蓄積手段3の容量52の他方の
端子に接続し、容量52に電荷を蓄積する状態になって
いる。
【0097】図7に示すイネーブル端子は”ハイ”のま
まで、基準電圧発生回路11の基準電圧は”ロウ”のま
まであることにより、第1の比較器40と第2の比較器
41との非反転入力端子の電圧レベルが多少変化した
り、リセット端子が”ロウ”から”ハイ”に換わってい
てもSR−FF44の出力端子は”ハイ”を維持してい
る。
【0098】次に、時計出力手段6のサンプル信号出力
端子はサンプリングのための”ロウ”のパルスを出力す
ると、図2に示すパルス端子と図7に示すイネーブル端
子とが”ロウ”となる。
【0099】図2に示す制御回路17の切換端子は”ハ
イ”であり、パルス端子は”ロウ”になることで、第1
の昇圧回路15を構成する第1のN−MOST26と第
2のN−MOST27と第3のN−MOST28と第4
のN−MOST235とは”オフ”になり、第1の昇圧
回路15を構成するP−MOST29は”オン”にな
る。
【0100】また、第2の昇圧回路16を構成する第1
のN−MOST26と第2のN−MOST27とは”オ
フ”し、第2の昇圧回路16を構成する第3のN−MO
ST28と第4のN−MOST235とは”オン”にな
り、第2の昇圧回路16を構成するP−MOST29
は”オフ”になり、第1の昇圧回路15を構成する第1
の容量22の電圧をサンプリングする。
【0101】以上のサンプリング状態を示す図は、図4
に示すように第1の昇圧回路15を構成する第1の容量
22と第2の容量23とは電源1の低電位側から分離さ
れ充電を中断した状態になり、第2の昇圧回路16を構
成する第1の容量22と第2の容量23とは直列に接続
し、第2の容量23の他方の端子は図8に示す蓄積手段
3の容量52の他方の端子に接続し、容量52に電荷を
蓄積する状態になっている。
【0102】そのとき、図7に示すイネーブル端子は”
ロウ”となり、基準電圧発生回路11のP−MOST4
7は”オン”し、設定してある基準電圧は第1の比較器
40と第2の比較器41との反転入力端子に入力し、第
1の比較器40と第2の比較器41との非反転入力端子
に入力する第1の比較端子と第2の比較端子との電圧レ
ベルを比較する。
【0103】この時、第1の比較器40の非反転入力は
ほぼグランドレベルになっており、第1の比較器40の
反転入力端子に入力する基準電圧発生回路11の基準電
圧より高いため、第1の比較器40の出力端子は”ハ
イ”を出力し、SR−FF44のセット端子を”ロウ”
にする。
【0104】また、第2の比較器41の非反転入力端子
は図4に示す第1の昇圧回路15を構成する第1の容量
22の充電電圧を入力し、第2の比較器41の反転入力
端子に入力する基準電圧発生回路11の基準電圧と比較
して、基準電圧より低い充電電圧のときに、第2の比較
器41の出力端子は”ロウ”を出力し、SR−FF44
のリセット端子を”ハイ”にして、SR−FF44の出
力端子である切換信号出力端子を”ロウ”にする。
【0105】切換信号出力端子を”ロウ”になると、図
2に示す制御回路17の切換端子は、”ロウ”になり、
パルス端子が”ハイ”のときは、第1の昇圧回路15を
構成する第1のN−MOST26と第2のN−MOST
27とを”オフ”にする。
【0106】また、第1の昇圧回路15を構成する第3
のN−MOST28と第4のN−MOST235とを”
オン”にして、P−MOST29を”オフ”にする。
【0107】また、第2の昇圧回路16を構成する第1
のN−MOST26と第2のN−MOST27とを”オ
ンにし、第2の昇圧回路16を構成する第3のN−MO
ST28と第4のN−MOST235とを”オフ”にし
て、P−MOST29を”オン”にする。
【0108】以上の状態を示す図は、図5に示すように
第2の昇圧回路16を構成する第1の容量22と第2の
容量23とは電源1に並列に接続し充電を行っている状
態であり、第1の昇圧回路15を構成する第1の容量2
2と第2の容量23とは直列に接続し第2の容量23の
他方の端子は図8に示す蓄積手段3の容量52の他方の
端子に接続し、容量52に電荷を蓄積する状態になって
いる。
【0109】この時、図7に示すイネーブル端子は”ハ
イ”のままで、基準電圧発生回路11の基準電圧は”ロ
ウ”のままであることにより、第1の比較器40と第2
の比較器41との非反転入力端子の電圧レベルが多少変
化してもSR−FF44の出力端子は”ロウ”を維持し
ている。
【0110】次に、時計出力手段6のサンプル信号出力
端子はサンプリングのための”ロウ”のパルスを出力す
ると、図2に示すパルス端子と図7に示すイネーブル端
子とが”ロウ”となる。
【0111】図2に示す制御回路17の切換端子は”ロ
ウ”であり、パルス端子は”ロウ”になることで、第2
の昇圧回路16を構成する第1のN−MOST26と第
2のN−MOST27と第3のN−MOST28と第4
のN−MOST235とは”オフ”になり、第1の昇圧
回路15を構成するP−MOST29は”オン”にな
る。
【0112】また、第1の昇圧回路15を構成する第1
のN−MOST26と第2のN−MOST27とは”オ
フ”し、第2の昇圧回路16を構成する第3のN−MO
ST28と第4のN−MOST235とは”オン”にな
り、第2の昇圧回路16を構成するP−MOST29
は”オフ”になり、第2の昇圧回路16を構成する第1
の容量22の電圧をサンプリングする。
【0113】以上のサンプリング状態を示す図は、図6
に示すように第2の昇圧回路16を構成する第1の容量
22と第2の容量23とは電源1の低電位側から分離さ
れ充電を中断した状態になり、第1の昇圧回路15を構
成する第1の容量22と第2の容量23とは直列に接続
し、第2の容量23の他方の端子は図8に示す蓄積手段
3の容量52の他方の端子に接続し、容量52に電荷を
蓄積する状態になっている。
【0114】そのとき、図7に示すイネーブル端子は”
ロウ”となり、基準電圧発生回路11のP−MOST4
7は”オン”し、設定してある基準電圧は第1の比較器
40と第2の比較器41との反転入力端子に入力し、第
1の比較器40と第2の比較器41との非反転入力端子
に入力する第1の比較端子と第2の比較端子との電圧レ
ベルを比較する。
【0115】この時、第2の比較器41の非反転入力
は、第2の比較器41の反転入力端子に入力する基準電
圧発生回路11の基準電圧より高いため、第2の比較器
41の出力端子は”ハイ”を出力し、SR−FF44の
リセット端子を”ロウ”にする。
【0116】また、第1の比較器40の非反転入力端子
は図6に示す第2の昇圧回路16を構成する第1の容量
22の充電電圧を入力し、第1の比較器40の反転入力
端子に入力する基準電圧発生回路11の基準電圧と比較
して、基準電圧より低い充電電圧のときに、第1の比較
器40の出力端子は”ロウ”を出力し、SR−FF44
のセット端子を”ハイ”にして、SR−FF44の出力
端子である切換信号出力端子を”ハイ”にする。
【0117】以上のように、図2に示す第1の昇圧回路
15と第2の昇圧回路16とを構成する第1の容量22
の充電電圧を図7に示す第1の電圧比較手段4で検出し
て、第1の昇圧回路15と第2の昇圧回路16とを交互
に充電と放電とを繰り返し、図8に示す蓄積手段3の容
量52の充電電圧をほぼ一定に保つようにする。
【0118】また、図8に示す第2の電圧比較手段5を
構成する比較器53の非反転入力端子は、図2に示す昇
圧手段2の昇圧出力端子が接続し、昇圧電圧が第2の電
圧比較手段5の比較器53の反転入力端子の電圧より低
くなると、スイッチ手段7のN−MOST55を”オ
ン”にする。
【0119】このことにより、蓄積手段3に充電された
充電電圧が時計出力手段6に供給され、時計出力手段6
を構成する時計システム51を駆動することが可能とな
る。
【0120】蓄積手段3がさらに充電されると、逆流防
止ダイオード8は逆バイアスされてカットオフし、時計
出力手段6と電源1の低電位側である電源電圧とは電気
的に分離し、時計出力手段6の駆動エネルギーはすべて
蓄積手段3から供給されることになる。
【0121】図9の(a)は図7に示す第1の電圧比較
手段4の信号の波形を示し、図9の(b)は図2に示す
第1の容量出力端子である図7に示す第1の電圧比較手
段4の第1の比較端子の波形を示し、図9の(c)は図
2に示す第2の容量出力端子である図7に示す第1の電
圧比較手段4の第2の比較端子の波形を示す。
【0122】図9の(b)と(c)との電位E1と電位
E2とは図13に示す変極点Mの近傍で効率の良い電力
を取り出す電位を示しており、図9に示す波形は、図7
に示す基準電圧発生回路11の基準電圧は電位E1に設
定したときの波形図である。
【0123】本発明の蓄積手段3は、二次電池、電気二
重層容量等充電可能なものを使用する。蓄積手段として
二次電池を採用するときは、充電し続けても二次電池の
電圧はほぼ一定値を示すので、昇圧手段2の第1の昇圧
回路15の容量22、23を直列接続したときに二次電
池の電圧よりやや高くなるように容量22、23の電位
E2を設定して、この値を検出して第2の昇圧回路16
に切り換えて充電するようにしてもよい。
【0124】また、電気二重層容量を採用するときは、
充電にともなって電圧が上昇していくので電位E2も上
昇するため、電位E1を検出して切り換える。
【0125】本発明の実施例の電位E1を図9で電源電
圧の60%程度に設定したが、蓄積手段3の充電電圧が
上昇することから、電位E1を蓄積手段の充電電圧の上
昇にともなって、上昇させてもよく、あらかじめ、より
高く設定してもよい。
【0126】本発明の実施例では、充電電圧を検出して
制御する例を示したが、充電時間で制御してもよく、電
源の内部抵抗が予め分かっていれば、充電時間が2RC
以下になるように2組の昇圧回路を制御回路で切り換え
てもよい。
【0127】本発明の実施例では昇圧手段2として2つ
の昇圧回路で交互に蓄積手段3に充電することを説明し
たが、昇圧回路を構成する第1の容量と第2の容量との
容量値を実施例より大きくした2つ以上の昇圧回路を用
い、順次切り替えて蓄積手段3を充電しても良いことは
明らかである。
【0128】
【発明の効果】本発明の実施例によると、少なくとも2
つの昇圧回路を有する昇圧手段の内1つの昇圧回路は蓄
積手段を充電するために接続し、その充電電圧により逆
流防止ダイオードを逆バイアスにし、蓄積手段を電源か
ら分離し、電源の内部抵抗の影響がなくすことで、抵抗
値の減少と共に時定数も小さくなり、昇圧回路の充電電
圧を蓄積手段に速やかに充電することができる。
【0129】さらに、昇圧手段の1つの昇圧回路を蓄積
手段への放電に用い、その他の昇圧回路は内部の容量を
電源に並列にして充電し、時計出力手段のサンプル信号
出力端子の信号で充電中の昇圧回路の容量の電圧を第1
の電圧比較手段の基準電圧発生回路の基準電圧と電圧比
較回路で比較し、容量の電圧が基準電圧以上になる昇圧
回路から順次蓄積手段に放電することで、蓄積手段に常
に充電を行うことが可能である。
【0130】さらに、昇圧手段の1つの昇圧回路を蓄積
手段への放電に用い、その他の昇圧回路は内部の容量を
電源に並列にして充電し、時計出力手段のサンプル信号
出力端子の信号で充電中の昇圧回路の容量の電圧を、容
量の充電特性の変極点の近傍を第1の電圧比較手段の基
準電圧発生回路の基準電圧とする電圧比較回路で比較
し、容量の電圧が基準電圧以上になる昇圧回路から順次
蓄積手段に放電することで効率の良い充放電が可能であ
る。
【0131】したがって、比較的低い発生電圧で、発生
電力も小さく、内部抵抗の大きい熱電式発電のような電
力をエネルギー源とする電源を用いても、本発明の実施
例のような充電効率の良い昇圧回路を用いる電子時計を
実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における電子時計の回路構成を
示すブロック図である。
【図2】本発明の実施例における電源と昇圧手段との内
部構成を示す回路図である。
【図3】本発明の実施例における第2の昇圧回路の充電
電圧を蓄積手段に充電する様子を示す動作説明図であ
る。
【図4】本発明の実施例における第1の昇圧回路の第1
の容量の電圧をサンプリングしている様子を示す動作説
明図である。
【図5】本発明の実施例における第1の昇圧回路の充電
電圧を蓄積手段に充電する様子を示す動作説明図であ
る。
【図6】本発明の実施例における第2の昇圧回路の第1
の容量の電圧をサンプリングしている様子を示す動作説
明図である。
【図7】本発明の実施例における第1の電圧比較手段の
内部構成を示す回路図である。
【図8】本発明の実施例における蓄積手段と第2の電圧
比較手段と時計出力手段との内部構成を示す回路図であ
る。
【図9】本発明の実施例における第1の電圧比較手段の
出力波形を示す波形図である。
【図10】従来例の昇圧回路の回路構成を示す回路図で
ある。
【図11】従来例の昇圧回路を構成する各々の容量が充
電される様子を示す図である。
【図12】従来例の昇圧回路を構成する昇圧出力容量が
充電される様子を示す図である。
【図13】本発明の実施例における電源の内部抵抗値に
等しい抵抗負荷を接続したときと容量負荷を接続したと
きとの発生電力を比較するグラフである。
【符号の説明】
1 電源 2 昇圧手段 3 蓄積手段 4 第1の電圧比較手段 5 第2の電圧比較手段 6 時計出力手段 7 スイッチ手段 8 逆流防止手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部エネルギーにより電気エネルギーを
    発生する電源と、順次に充放電を繰り返す少なくとも2
    つの昇圧回路を有する昇圧手段と、基準電圧発生回路と
    電圧比較回路とを有し基準電圧発生回路の基準電圧と昇
    圧手段の容量出力端子の電圧とを比較して昇圧手段の充
    放電を制御する第1の電圧比較手段と、電源に逆流防止
    ダイオードを介して接続する時計出力手段と、昇圧手段
    の昇圧出力端子に接続する蓄積手段とを有することを特
    徴とする昇圧回路を用いる電子時計。
  2. 【請求項2】 外部エネルギーにより電気エネルギーを
    発生する電源と、少なくとも2つの昇圧回路を有する昇
    圧手段と、基準電圧発生回路と電圧比較回路とを有する
    第1の電圧比較手段と、電源に逆流防止ダイオードを介
    して接続する時計出力手段と、昇圧手段の昇圧出力端子
    に接続する蓄積手段とを有し、昇圧手段の1つの昇圧回
    路を蓄積手段への放電に用い、その他の昇圧回路は内部
    の容量を電源に並列にして充電し、時計出力手段のサン
    プル信号出力端子の信号で充電中の昇圧回路の容量の電
    圧を第1の電圧比較手段の基準電圧発生回路の基準電圧
    と電圧比較回路で比較し、容量の電圧が基準電圧以上に
    なる昇圧回路から順次蓄積手段に放電することを特徴と
    する昇圧回路を用いる電子時計の駆動方法。
  3. 【請求項3】 外部エネルギーにより電気エネルギーを
    発生する電源と、少なくとも2つの昇圧回路を有する昇
    圧手段と、基準電圧発生回路と電圧比較回路とを有する
    第1の電圧比較手段と、電源に逆流防止ダイオードを介
    して接続する時計出力手段と、昇圧手段の昇圧出力端子
    に接続する蓄積手段とを有し、昇圧手段の1つの昇圧回
    路を蓄積手段への放電に用い、その他の昇圧回路は内部
    の容量を電源に並列にして充電し、時計出力手段のサン
    プル信号出力端子の信号で充電中の昇圧回路の容量の電
    圧を、容量の充電特性の変極点の近傍を第1の電圧比較
    手段の基準電圧発生回路の基準電圧とする電圧比較回路
    で比較し、容量の電圧が基準電圧以上になる昇圧回路か
    ら順次蓄積手段に放電することを特徴とする昇圧回路を
    用いる電子時計の駆動方法。
  4. 【請求項4】 外部エネルギーにより電気エネルギーを
    発生する電源と、順次に充放電を繰り返す少なくとも2
    つの昇圧回路を有する昇圧手段と、基準電圧発生回路と
    電圧比較回路とを有し基準電圧発生回路の基準電圧と昇
    圧手段の容量出力端子の電圧とを比較して昇圧手段の充
    放電を制御する第1の電圧比較手段と、電源に逆流防止
    ダイオードを介して接続する時計出力手段と、昇圧手段
    の昇圧出力端子に接続する蓄積手段とを有し、蓄積手段
    への充電時には逆流防止ダイオードを逆バイアスにし、
    電源の内部抵抗の影響を排除して充電することを特徴と
    する昇圧回路を用いる電子時計の駆動方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1998035272A1 (fr) * 1997-02-06 1998-08-13 Citizen Watch Co., Ltd. Horloge electronique

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