JPH08259632A - エチレン/α−オレフィン共重合体の製造方法 - Google Patents

エチレン/α−オレフィン共重合体の製造方法

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JPH08259632A
JPH08259632A JP6793295A JP6793295A JPH08259632A JP H08259632 A JPH08259632 A JP H08259632A JP 6793295 A JP6793295 A JP 6793295A JP 6793295 A JP6793295 A JP 6793295A JP H08259632 A JPH08259632 A JP H08259632A
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浩一 荒井
Kazuya Uchida
一哉 内田
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誠 利光
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高圧循環工程での閉塞を回避し、長期にわた
り安定した操業が行える高温高圧法エチレン/α−オレ
フィン共重合体の製造方法を提供する。 【構成】 高温高圧法エチレン/α−オレフィン共重合
体の製造方法において、冷却−分離の操作における冷却
器としてエゼクターを使用することを特徴とするエチレ
ン/α−オレフィン共重合体の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】触媒の存在下、400〜4000
kgf/cm2の反応圧力、共重合体の融点〜300℃
の反応温度でエチレンと炭素数3以上のα−オレフィン
とを共重合させ、得られた反応混合物を30〜300k
gf/cm2に減圧し、分離器(本明細書では、この分
離器を「高圧分離器」という。)で未反応の単量体混合
物と共重合体とを密度差によって分離し、 a 得られた単量体混合物を冷却器によって冷却して該
単量体混合物に溶解している共重合体を析出させ、 b 単量体混合物から析出した共重合体を分離器によっ
て分離することからなる冷却−分離の操作を複数回(た
だし、2回目以降は前回のbの操作によって得られた単
量体混合物をaの操作に供する)行う(本明細書では、
高圧分離器で取得された未反応単量体混合物中に同伴さ
れた共重合体を分離して未反応単量体を回収する工程を
「高圧循環工程」という。一方、高圧分離器で分離され
た共重合体をさらに減圧し、該共重合体に残留している
未反応単量体を回収する工程を「低圧循環工程」とい
う。)エチレン/α−オレフィン共重合体の製造方法
(以下、「高温高圧法エチレン/α−オレフィン共重合
体の製造方法」という。)が知られている。
【0002】本発明は、触媒としてメタロセン触媒を使
用する高温高圧法エチレン/α−オレフィン共重合体の
製造方法に関するものである。
【0003】
【従来の技術】ところで、触媒としてメタロセン触媒を
使用する高温高圧法エチレン/α−オレフィン共重合体
の製造方法を実施すると、高圧循環工程における分離器
の内壁や熱交換器の配管に高分子量の共重合体が付着・
堆積して、分離器の分離効率を低下させたり、熱交換器
の配管を閉塞させて短期間に操業不能の状態におちいる
ことがあった。
【0004】一方、チーグラー型触媒を使用する場合
は、このような問題は起こらない。それは、チーグラー
型触媒を使用する場合は、周知のように得られる共重合
体の分子量分布が大きく、高圧循環工程へ未反応単量体
混合物に同伴される共重合体は主として融点の低い低分
子量(重量平均分子量で数千以下)のものであり、その
系ではこれが液状を呈し、微量同伴されるであろう高分
子量のものをも押し流すことによるものと推定される。
それに対して、メタロセン触媒による場合は、周知のよ
うに得られる共重合体の分子量分布が小さく、(付着し
た高分子量のものを押し流すべき)低分子量のものは生
成しないので付着・堆積する。未反応単量体に同伴され
るものは製品と同じ分子量(重量平均分子量で数万以
上)のものである。
【0005】そこで、特開昭51−147585号公報
には、エチレンの重合または共重合において、反応器で
得られたポリマーとモノマーとの反応混合物を圧力降下
弁で減圧し、エゼクターと認められる機器のノズル部に
導入し、その吸引部にモノマーを吸引、冷却させてから
(冷却温度については235℃しか示されていない。)
セパレーターでポリマーとモノマーとに分離することに
より、上記の減圧によって温度が上昇してポリマーの性
質が悪影響を受けるのを防止する技術が開示されてい
る。しかし、この方法は、反応器で得られた反応混合物
の温度の上昇を防ぐのが目的であって、この方法をメタ
ロセン触媒による高温高圧法エチレン/α−オレフィン
共重合体の製造方法に適応しても、高圧循環工程におけ
る冷却を不要とするものではなく、該工程における機器
への共重合体の付着・堆積を防止することはできない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の課題
の解決、すなわち触媒としてメタロセン触媒を使用する
高温高圧法エチレン/α−オレフィン共重合体の製造方
法において、その高圧循環工程の機器内壁への共重合体
の付着・堆積を起こさせず、それによって長時間安定し
た操業を行うことができる方法の提供を目的とするもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、触媒としてメ
タロセン触媒を使用する高温高圧法エチレン/α−オレ
フィン共重合体の製造方法、すなわち、メタロセン触媒
の存在下、400〜4000kgf/cm2の反応圧
力、共重合体の融点〜300℃の反応温度でエチレンと
炭素数3以上のα−オレフィンとを共重合させ、得られ
た反応混合物を30〜300kgf/cm2に減圧し、
高圧分離器(8)で共重合体と未反応単量体混合物とを
分離し、 a 得られた単量体混合物を冷却器によって冷却して該
単量体混合物に溶解している共重合体を析出させ、 b 単量体混合物から析出した共重合体を分離器によっ
て分離することからなる冷却−分離の操作を複数回(た
だし、2回目以降は前回のbの操作によって得られた単
量体混合物をaの操作に供する)行う方法において、最
初の冷却−分離の操作における冷却器としてエゼクター
(20)を使用し、該エゼクター(20)のノズル部
(24)に単量体混合物を導入し、吸引部(25)から
最後の冷却−分離の操作によって得られる単量体の一部
を吸引させて、混合部(28)でノズル部(24)から
導入した単量体混合物と吸引部(25)から吸引させた
単量体混合物とを混合させ、得られた混合物を最初の冷
却−分離の操作における分離器(10)へ導入すること
によるエチレン/α−オレフィン共重合体の製造方法に
関するものである。
【0008】以下、本発明をさらに詳細に説明する。
【0009】本発明に用いる反応器は、オートクレーブ
型式あるいはチューブ型式のいずれでもよい。反応器と
してオートクレーブ型式のものを使用する場合のプロセ
スの1例を図1によって説明する。
【0010】原料のエチレンおよびα−オレフィンはそ
れぞれの供給ライン(1)および(2)から供給され、
圧縮機(3)および(4)によって400〜4000k
gf/cm2の範囲内の所定の反応圧力まで昇圧され、
一方、触媒は触媒注入ポンプ(5)によって反応器(1
9)に供給される。そして、反応器では撹拌機で撹拌し
ながら重合が行われ、反応器以降での反応を防ぐために
供給ライン(6)から反応停止剤が注入される。反応器
内の反応圧力は圧力調整弁(7)で制御され、また反応
温度は触媒の注入量によって制御される。反応温度は上
述のとおり、共重合体の融点〜300℃である。反応圧
力は上述のとおり400〜4000kgf/cm2であ
るが、実用性を考慮すると500〜2000kgf/c
2が好ましい。反応器内で重合したエチレン/α−オ
レフィン共重合体と未反応単量体混合物は高圧分離器
(8)によって分離され、エチレン/α−オレフィン共
重合体は減圧されて低圧分離器(13)に送られ、ここ
でさらにエチレン/α−オレフィン共重合体に吸収され
ていた未反応単量体混合物とエチレン/α−オレフィン
共重合体に分離され、未反応単量体混合物は低圧循環工
程の熱交換器(14)と分離器(15)を経て低圧圧縮
機(16)にて再圧縮され、分離器(17)を経てから
圧縮機(3)に戻される。低圧循環工程の操作圧力は0
〜30kgf/cm2、操作温度は100〜250℃が
好ましい。分離されたエチレン/α−オレフィン共重合
体は、低圧分離器(13)の下部の押出機(18)によ
って抜き出される。高圧分離器(8)から分離された未
反応単量体混合物は、高圧循環工程(22)のエゼクタ
ー(20)、分離器(10)、熱交換器(11)および
分離器(12)を経て圧縮器(4)に戻される。高圧循
環工程の操作圧力は30〜300kgf/cm2であ
り、操作温度(高圧分離器(8)以降)は低圧循環工程
と同じく100〜250℃が好ましい。
【0011】本発明に用いるエゼクター(20)は、図
1中の高圧分離器(8)と高圧循環工程における最上流
に位置する分離器(10)の間に設置するが、図1に示
すように冷却器としてそれを単独であるいは図2に示す
ように熱交換器型の冷却器(9)と組み合わせてその下
流に使用してもよい。このエゼクターを用いるので、該
分離器(10)の圧力より低い圧力の下流の単量体混合
物(以下、注入用モノマーという。)を高圧分離器
(8)からの単量体混合物に注入することができる。注
入用モノマーは、高圧循環工程における最後の冷却−分
離の操作によって得られる単量体混合物の一部(図2に
おいては、分離器(12)から取り出されるもの)であ
る。エゼクターは、未反応単量体混合物に同伴される高
分子量の共重合体を単量体混合物中で一気に融点以下に
冷却・粉末化させる。本発明に用いるエゼクターの1例
を縦断面図(図3)に示す。エゼクターは、高圧分離器
から未反応単量体混合物を流量Q(kg/sec)で噴
射するノズル断面積S1(cm2)であるノズル部、流
量q(kg/sec)で注入される注入用モノマーを未
反応単量体混合物に対して混合する混合部(28)、混
合部(28)からの混合流体を該分離器の操作圧力にま
で昇圧し得る断面積がS2(cm2)である咽喉部
(26)および拡大部(27)からなる。各部の働きは
次のとおりである。ノズル断面積がS1(cm2)であ
る噴射ノズル部では、高圧分離器(8)からの流量Q
(kg/sec)の未反応単量体混合物流体(駆動流体
と称する)を所望の速度まで加速させている。混合部で
は流量q(kg/sec)の注入用モノマーを駆動流体
に吸い込ませ、かつ混合・冷却させている。ノズル断面
積S2である拡散部では混合部からの流体の速度を減速
させている。
【0012】エゼクターに注入されるモノマ−の圧力
は、通常、高圧循環工程より10〜30kgf/cm2
低くなる。この注入モノマーの温度を10〜120℃と
し、流量を未反応単量体混合物の5〜50%とすること
により、未反応混合物の温度を20〜80℃下げること
ができる。このエゼクターの具体的な仕様は、ノズル部
ではQ/S1比が0.6〜1.9kg/sec・cm2
が好ましい。これは、Q/S1が0.6(kg/sec
・cm2)より小さいと駆動流体が吸入流体を吸い込む
のに必要な流速に達することができない場合がある。ま
た、Q/S1が1.9より大きいとノズル部での駆動流
体の圧力損失が大きくなりすぎエゼクターの上流側にあ
る高圧分離器の圧力上昇が生じ、操作圧力の調整に支障
をきたす場合がある。一方、拡大部では(q+Q)/S
2比が0.25〜0.7kg/sec・cm2が好まし
く、特に(q+Q)/S2比が0.3〜0.6kg/s
ec・cm2が好ましい。これは、(q+Q)/S2比
が0.25より小さいと混合部での流体の混合効率が低
下してしまう場合がある。また、(q+Q)/S2比が
0.7より大きいと混合部分での圧力損失の増大に伴う
エゼクター内の圧力上昇によって吸入流体の吸入効率の
低下につながる場合がある。なお、ノズル部および拡大
部のいずれも2.5〜5度の絞り部を持つことが好まし
い。
【0013】この注入モノマーの条件により、エゼクタ
ーのノズル部の噴射速度をエゼクター入口管における流
速の100〜500倍とすることができ、それによって
エゼクター内における共重合体の付着が回避される。
【0014】本発明で用いるメタロセン触媒は、例えば
a)周期表4族の遷移金属を含む遷移金属化合物、b)
プロトン酸、ルイス酸、イオン化イオン性化合物または
ルイス酸性化合物、およびc)周期表1族、2族、13
族、SnまたはZnのいずれかを含む有機金属化合物か
らなる触媒であるが、これに限定されるものではない。
【0015】本発明において用いられる周期表4族の遷
移金属を含む遷移金属化合物は、下記一般式(1)、
(2)
【0016】
【化1】
【0017】
【化2】
【0018】[式中、M1はチタン原子、ジルコニウム
原子またはハフニウム原子であり、Yは各々独立して水
素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜20のアルキル基、
または炭素数6〜20のアリール基、アリールアルキル
基若しくはアルキルアリール基であり、R1,R2は各
々独立して下記一般式(3)、(4)、(5)または
(6)
【0019】
【化3】
【0020】(式中、R6は各々独立して水素原子、炭
素数1〜20のアルキル基、または炭素数6〜20のア
リール基、アリールアルキル基若しくはアルキルアリー
ル基である。)で表される配位子であり、該配位子はM
1と一緒にサンドイッチ構造を形成し、R4,R5は各
々独立して下記一般式(7)、(8)、(9)または
(10)
【0021】
【化4】
【0022】(式中、R7は各々独立して水素原子、炭
素数1〜20のアルキル基、または炭素数6〜20のア
リール基、アリールアルキル基若しくはアルキルアリー
ル基である。)で表される配位子であり、該配位子はM
1と一緒にサンドイッチ構造を形成し、R3は下記一般
式(11)
【0023】
【化5】
【0024】(式中、R8は各々独立して水素原子、炭
素数1〜20のアルキル基、または炭素数6〜20のア
リール基、アリールアルキル基若しくはアルキルアリー
ル基であり、M2は炭素原子、珪素原子、ゲルマニウム
原子または錫原子である。)で表され、R4およびR5
を架橋するように作用しており、pは1〜5の整数であ
る。]で表される。
【0025】前記一般式(1)または(2)で表される
化合物としては、例えば、ビス(シクロペンタジエニ
ル)チタニウムジクロライド、ビス(シクロペンタジエ
ニル)ジルコニウムジクロライド、ビス(シクロペンタ
ジエニル)ハフニウムジクロライド、ビス(メチルシク
ロペンタジエニル)チタニウムジクロライド、ビス(メ
チルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライ
ド、ビス(メチルシクロペンタジエニル)ハフニウムジ
クロライド、ビス(ブチルシクロペンタジエニル)チタ
ニウムジクロライド、ビス(ブチルシクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジクロライド、ビス(ブチルシクロペ
ンタジエニル)ハフニウムジクロライド、ビス(ペンタ
メチルシクロペンタジエニル)チタニウムジクロライ
ド、ビス(ペンタメチルシクロペンタジエニル)ジルコ
ニウムジクロライド、ビス(ペンタメチルシクロペンタ
ジエニル)ハフニウムジクロライド、ビス(インデニ
ル)チタニウムジクロライド、ビス(インデニル)ジル
コニウムジクロライド、ビス(インデニル)ハフニウム
ジクロライド、メチレンビス(シクロペンタジエニル)
チタニウムジクロライド、メチレンビス(シクロペンタ
ジエニル)ジルコニウムジクロライド、メチレンビス
(シクロペンタジエニル)ハフニウムジクロライド、メ
チレンビス(メチルシクロペンタジエニル)チタニウム
ジクロライド、メチレンビス(メチルシクロペンタジエ
ニル)ジルコニウムジクロライド、メチレンビス(メチ
ルシクロペンタジエニル)ハフニウムジクロライド、メ
チレンビス(ブチルシクロペンタジエニル)チタニウム
ジクロライド、メチレンビス(ブチルシクロペンタジエ
ニル)ジルコニウムジクロライド、メチレンビス(ブチ
ルシクロペンタジエニル)ハフニウムジクロライド、メ
チレンビス(テトラメチルシクロペンタジエニル)チタ
ニウムジクロライド、メチレンビス(テトラメチルシク
ロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、メチレ
ンビス(テトラメチルシクロペンタジエニル)ハフニウ
ムジクロライド、エチレンビス(インデニル)チタニウ
ムジクロライド、エチレンビス(インデニル)ジルコニ
ウムジクロライド、エチレンビス(インデニル)ハフニ
ウムジクロライド、エチレンビス(テトラヒドロインデ
ニル)チタニウムジクロライド、エチレンビス(テトラ
ヒドロインデニル)ジルコニウムジクロライド、エチレ
ンビス(テトラヒドロインデニル)ハフニウムジクロラ
イド、エチレンビス(2−メチル−1−インデニル)チ
タニウムジクロライド、エチレンビス(2−メチル−1
−インデニル)ジルコニウムジクロライド、エチレンビ
ス(2−メチル−1−インデニル)ハフニウムジクロラ
イド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル−9−
フルオレニル)チタニウムジクロライド、イソプロピリ
デン(シクロペンタジエニル−9−フルオレニル)ジル
コニウムジクロライド、イソプロピリデン(シクロペン
タジエニル−9−フルオレニル)ハフニウムジクロライ
ド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル−2,7
−ジメチル−9−フルオレニル)チタニウムジクロライ
ド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル−2,7
−ジメチル−9−フルオレニル)ジルコニウムジクロラ
イド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル−2,
7−ジメチル−9−フルオレニル)ハフニウムジクロラ
イド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル−2,
7−ジ−t−ブチル−9−フルオレニル)チタニウムジ
クロライド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル
−2,7−ジ−t−ブチル−9−フルオレニル)ジルコ
ニウムジクロライド、イソプロピリデン(シクロペンタ
ジエニル−2,7−ジ−t−ブチル−9−フルオレニ
ル)ハフニウムジクロライド、ジフェニルメチレン(シ
クロペンタジエニル−9−フルオレニル)チタニウムジ
クロライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニ
ル−9−フルオレニル)ジルコニウムジクロライド、ジ
フェニルメチレン(シクロペンタジエニル−9−フルオ
レニル)ハフニウムジクロライド、ジフェニルメチレン
(シクロペンタジエニル−2,7−ジメチル−9−フル
オレニル)チタニウムジクロライド、ジフェニルメチレ
ン(シクロペンタジエニル−2,7−ジメチル−9−フ
ルオレニル)ジルコニウムジクロライド、ジフェニルメ
チレン(シクロペンタジエニル−2,7−ジメチル−9
−フルオレニル)ハフニウムジクロライド、ジフェニル
メチレン(シクロペンタジエニル−2,7−ジ−t−ブ
チル−9−フルオレニル)チタニウムジクロライド、ジ
フェニルメチレン(シクロペンタジエニル−2,7−ジ
−t−ブチル−9−フルオレニル)ジルコニウムジクロ
ライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル−
2,7−ジ−t−ブチル−9−フルオレニル)ハフニウ
ムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(シクロペ
ンタジエニル)チタニウムジクロライド、ジメチルシラ
ンジイルビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジ
クロライド、ジメチルシランジイルビス(シクロペンタ
ジエニル)ハフニウムジクロライド、ジメチルシランジ
イルビス(メチルシクロペンタジエニル)チタニウムジ
クロライド、ジメチルシランジイルビス(メチルシクロ
ペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチル
シランジイルビス(メチルシクロペンタジエニル)ハフ
ニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(ブチ
ルシクロペンタジエニル)チタニウムジクロライド、ジ
メチルシランジイルビス(ブチルシクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイル
ビス(ブチルシクロペンタジエニル)ハフニウムジクロ
ライド、ジメチルシランジイルビス(2,4,5−トリ
メチルシクロペンタジエニル)チタニウムジクロライ
ド、ジメチルシランジイルビス(2,4−ジメチルシク
ロペンタジエニル)チタニウムジクロライド、ジメチル
シランジイルビス(3−メチルシクロペンタジエニル)
チタニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス
(4−t−ブチル−2−メチルシクロペンタジエニル)
チタニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス
(テトラメチルシクロペンタジエニル)チタニウムジク
ロライド、ジメチルシランジイルビス(インデニル)チ
タニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(2
−メチル−インデニル)チタニウムジクロライド、ジメ
チルシランジイルビス(テトラヒドロインデニル)チタ
ニウムジクロライド、ジメチルシランジイル(シクロペ
ンタジエニル−9−フルオレニル)チタニウムジクロラ
イド、ジメチルシランジイル(シクロペンタジエニル−
2,7−ジメチル−9−フルオレニル)チタニウムジク
ロライド、ジメチルシランジイル(シクロペンタジエニ
ル−2,7−ジ−t−ブチル−9−フルオレニル)チタ
ニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(2,
4,5−トリメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウ
ムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(2,4−
ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロラ
イド、ジメチルシランジイルビス(3−メチルシクロペ
ンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシ
ランジイルビス(4−t−ブチル−2−メチルシクロペ
ンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシ
ランジイルビス(テトラメチルシクロペンタジエニル)
ジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス
(インデニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシ
ランジイルビス(2−メチル−インデニル)ジルコニウ
ムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(テトラヒ
ドロインデニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチル
シランジイル(シクロペンタジエニル−9−フルオレニ
ル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイル
(シクロペンタジエニル−2,7−ジメチル−9−フル
オレニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシラン
ジイル(シクロペンタジエニル−2,7−ジ−t−ブチ
ル−9−フルオレニル)ジルコニウムジクロライド、ジ
メチルシランジイルビス(2,4,5−トリメチルシク
ロペンタジエニル)ハフニウムジクロライド、ジメチル
シランジイルビス(2,4−ジメチルシクロペンタジエ
ニル)ハフニウムジクロライド、ジメチルシランジイル
ビス(3−メチルシクロペンタジエニル)ハフニウムジ
クロライド、ジメチルシランジイルビス(4−t−ブチ
ル−2−メチルシクロペンタジエニル)ハフニウムジク
ロライド、ジメチルシランジイルビス(テトラメチルシ
クロペンタジエニル)ハフニウムジクロライド、ジメチ
ルシランジイルビス(インデニル)ハフニウムジクロラ
イド、ジメチルシランジイルビス(2−メチル−インデ
ニル)ハフニウムジクロライド、ジメチルシランジイル
ビス(テトラヒドロインデニル)ハフニウムジクロライ
ド、ジメチルシランジイル(シクロペンタジエニル−9
−フルオレニル)ハフニウムジクロライド、ジメチルシ
ランジイル(シクロペンタジエニル−2,7−ジメチル
−9−フルオレニル)ハフニウムジクロライド、ジメチ
ルシランジイル(シクロペンタジエニル−2,7−ジ−
t−ブチル−9−フルオレニル)ハフニウムジクロライ
ド、ジエチルシランジイルビス(2,4,5−トリメチ
ルシクロペンタジエニル)チタニウムジクロライド、ジ
エチルシランジイルビス(2,4−ジメチルシクロペン
タジエニル)チタニウムジクロライド、ジエチルシラン
ジイルビス(3−メチルシクロペンタジエニル)チタニ
ウムジクロライド、ジエチルシランジイルビス(4−t
−ブチル−2−メチルシクロペンタジエニル)チタニウ
ムジクロライド、ジエチルシランジイルビス(テトラメ
チルシクロペンタジエニル)チタニウムジクロライド、
ジエチルシランジイルビス(インデニル)チタニウムジ
クロライド、ジエチルシランジイルビス(2−メチル−
インデニル)チタニウムジクロライド、ジエチルシラン
ジイルビス(テトラヒドロインデニル)チタニウムジク
ロライド、ジエチルシランジイル(シクロペンタジエニ
ル−9−フルオレニル)チタニウムジクロライド、ジエ
チルシランジイル(シクロペンタジエニル−2,7−ジ
メチル−9−フルオレニル)チタニウムジクロライド、
ジエチルシランジイル(シクロペンタジエニル−2,7
−ジ−t−ブチル−9−フルオレニル)チタニウムジク
ロライド、ジエチルシランジイルビス(2,4,5−ト
リメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロラ
イド、ジエチルシランジイルビス(2,4−ジメチルシ
クロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ジエ
チルシランジイルビス(3−メチルシクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジクロライド、ジエチルシランジイル
ビス(4−t−ブチル−2−メチルシクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジクロライド、ジエチルシランジイル
ビス(テトラメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウ
ムジクロライド、ジエチルシランジイルビス(インデニ
ル)ジルコニウムジクロライド、ジエチルシランジイル
ビス (2−メチル−インデニル)ジルコニウムジクロ
ライド、ジエチルシランジイルビス(テトラヒドロイン
デニル)ジルコニウムジクロライド、ジエチルシランジ
イル(シクロペンタジエニル−9−フルオレニル)ジル
コニウムジクロライド、ジエチルシランジイル(シクロ
ペンタジエニル−2,7−ジメチル−9−フルオレニ
ル)ジルコニウムジクロライド、ジエチルシランジイル
(シクロペンタジエニル−2,7−ジ−t−ブチル−9
−フルオレニル)ジルコニウムジクロライド、ジエチル
シランジイルビス(2,4,5−トリメチルシクロペン
タジエニル)ハフニウムジクロライド、ジエチルシラン
ジイルビス(3−メチルシクロペンタジエニル)ハフニ
ウムジクロライド、ジエチルシランジイルビス(4−t
−ブチル−2−メチルシクロペンタジエニル)ハフニウ
ムジクロライド、ジエチルシランジイルビス(テトラメ
チルシクロペンタジエニル)ハフニウムジクロライド、
ジエチルシランジイルビス(インデニル)ハフニウムジ
クロライド、ジエチルシランジイルビス(2−メチル−
インデニル)ハフニウムジクロライド、ジエチルシラン
ジイルビス(テトラヒドロインデニル)ハフニウムジク
ロライド、ジエチルシランジイル(シクロペンタジエニ
ル−9−フルオレニル)ハフニウムジクロライド、ジエ
チルシランジイル(シクロペンタジエニル−2,7−ジ
メチル−9−フルオレニル)ハフニウムジクロライド、
ジエチルシランジイル(シクロペンタジエニル−2,7
−ジ−t−ブチル−9−フルオレニル)ハフニウムジク
ロライド、ジフェニルシランジイルビス(2,4,5−
トリメチルシクロペンタジエニル)チタニウムジクロラ
イド、ジフェニルシランジイルビス(2,4−ジメチル
シクロペンタジエニル)チタニウムジクロライド、ジフ
ェニルシランジイルビス(3−メチルシクロペンタジエ
ニル)チタニウムジクロライド、ジフェニルシランジイ
ルビス(4−t−ブチル−2−メチルシクロペンタジエ
ニル)チタニウムジクロライド、ジフェニルシランジイ
ルビス(テトラメチルシクロペンタジエニル)チタニウ
ムジクロライド、ジフェニルシランジイルビス(インデ
ニル)チタニウムジクロライド、ジフェニルシランジイ
ルビス(2−メチル−インデニル)チタニウムジクロラ
イド、ジフェニルシランジイルビス(テトラヒドロイン
デニル)チタニウムジクロライド、ジフェニルシランジ
イル(シクロペンタジエニル−9−フルオレニル)チタ
ニウムジクロライド、ジフェニルシランジイル(シクロ
ペンタジエニル−2,7−ジメチル−9−フルオレニ
ル)チタニウムジクロライド、ジフェニルシランジイル
(シクロペンタジエニル−2,7−ジ−t−ブチル−9
−フルオレニル)チタニウムジクロライド、ジフェニル
シランジイルビス(2,4,5−トリメチルシクロペン
タジエニル)ジルコニウムジクロライド、ジフェニルシ
ランジイルビス(2,4−ジメチルシクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジクロライド、ジフェニルシランジイ
ルビス(3−メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウ
ムジクロライド、ジフェニルシランジイルビス(4−t
−ブチル−2−メチルシクロペンタジエニル)ジルコニ
ウムジクロライド、ジフェニルシランジイルビス(テト
ラメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロラ
イド、ジフェニルシランジイルビス(インデニル)ジル
コニウムジクロライド、ジフェニルシランジイルビス
(2−メチル−インデニル)ジルコニウムジクロライ
ド、ジフェニルシランジイルビス(テトラヒドロインデ
ニル)ジルコニウムジクロライド、ジフェニルシランジ
イル(シクロペンタジエニル−9−フルオレニル)ジル
コニウムジクロライド、ジフェニルシランジイル(シク
ロペンタジエニル−2,7−ジメチル−9−フルオレニ
ル)ジルコニウムジクロライド、ジフェニルシランジイ
ル(シクロペンタジエニル−2,7−ジ−t−ブチル−
9−フルオレニル)ジルコニウムジクロライド、ジフェ
ニルシランジイルビス(2,4,5−トリメチルシクロ
ペンタジエニル)ハフニウムジクロライド、ジフェニル
シランジイルビス(3−メチルシクロペンタジエニル)
ハフニウムジクロライド、ジフェニルシランジイルビス
(4−t−ブチル−2−メチルシクロペンタジエニル)
ハフニウムジクロライド、ジフェニルシランジイルビス
(テトラメチルシクロペンタジエニル)ハフニウムジク
ロライド、ジフェニルシランジイルビス(インデニル)
ハフニウムジクロライド、ジフェニルシランジイルビス
(2−メチル−インデニル)ハフニウムジクロライド、
ジフェニルシランジイルビス(テトラヒドロインデニ
ル)ハフニウムジクロライド、ジフェニルシランジイル
(シクロペンタジエニル−9−フルオレニル)ハフニウ
ムジクロライド、ジフェニルシランジイル(シクロペン
タジエニル−2,7−ジメチル−9−フルオレニル)ハ
フニウムジクロライド、ジフェニルシランジイル(シク
ロペンタジエニル−2,7−ジ−t−ブチル−9−フル
オレニル)ハフニウムジクロライド等のジクロル体およ
び上記4族遷移金属化合物のジメチル体、ジエチル体、
ジヒドロ体、ジフェニル体、ジベンジル体等を例示する
ことができる。
【0026】本発明に用いられるプロトン酸は、下記一
般式(12) [HL1l][M2R54] (12) (式中、Hはプロトンであり、L1は各々独立してルイ
ス塩基であり、lは0<l≦2であり、M2はホウ素原
子、アルミニウム原子またはガリウム原子であり、R5
は各々独立して炭素数6〜20のハロゲン置換アリール
基である。)で表される化合物である。
【0027】ルイス酸は、下記一般式(13) [C][M2R54] (13) (式中、Cはカルボニウムカチオンまたはトロピリウム
カチオンであり、M2はホウ素原子、アルミニウム原子
またはガリウム原子であり、R5は各々独立して炭素数
6〜20のハロゲン置換アリール基である。)で表され
る化合物である。
【0028】イオン化イオン性化合物は、下記一般式
(14) [M3L2m][M2R54] (14) (式中、M3は周期表の2族、8族、9族、10族、1
1族または12族から選ばれる金属の陽イオンであり、
L2はルイス塩基またはシクロペンタジエニル基であ
り、mは0≦m≦2であり、M2はホウ素原子、アルミ
ニウム原子またはガリウム原子であり、R5は各々独立
して炭素数6〜20のハロゲン置換アリール基であ
る。)で表される化合物である。
【0029】ルイス酸性化合物は、下記一般式(15) [M2R53] (15) (式中、M2はホウ素原子、アルミニウム原子またはガ
リウム原子であり、R5は各々独立して炭素数6〜20
のハロゲン置換アリール基である。)で表される化合物
である。
【0030】本発明の触媒の構成成分として用いられる
一般式(12)で表されるプロトン酸、一般式(13)
で表されるルイス酸、一般式(14)で表されるイオン
化イオン性化合物または一般式(15)で表されるルイ
ス酸性化合物は、上記の遷移金属化合物をカチオン性化
合物にしうる化合物であり、生成したカチオン性化合物
に対して弱く配位および/または相互作用するが、反応
しない対アニオンを提供する化合物である。
【0031】一般式(12)で表されるプロトン酸の具
体例として、ジエチルオキソニウムテトラキス(ペンタ
フルオロフェニル)ボレート、ジメチルオキソニウムテ
トラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、テトラ
メチレンオキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェ
ニル)ボレート、ヒドロニウムテトラキス(ペンタフル
オロフェニル)ボレート、N,N−ジメチルアンモニウ
ムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ト
リ−n−ブチルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオ
ロフェニル)ボレート、ジエチルオキソニウムテトラキ
ス(ペンタフルオロフェニル)アルミネート、ジメチル
オキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ア
ルミネート、テトラメチレンオキソニウムテトラキス
(ペンタフルオロフェニル)アルミネート、ヒドロニウ
ムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)アルミネー
ト、N,N−ジメチルアニリニウムテトラキス(ペンタ
フルオロフェニル)アルミネート、トリ−n−ブチルア
ンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)アル
ミネート等を挙げることができるが、これらに限定され
るものではない。
【0032】一般式(13)で表されるルイス酸として
は、具体的にはトリチルテトラキス(ペンタフルオロフ
ェニル)ボレート、トリチルテトラキス(ペンタフルオ
ロフェニル)アルミネート、トロピリウムテトラキス
(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トロピリウムテ
トラキス(ペンタフルオロフェニル)アルミネート等を
挙げることができるが、これらに限定されるものではな
い。
【0033】そして、一般式(14)で表されるイオン
化イオン性化合物としては、具体的にはリチウムテトラ
キス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、リチウムテ
トラキス(ペンタフルオロフェニル)アルミネート等の
リチウム塩、またはそのエーテル錯体、フェロセニウム
テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、フェ
ロセニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)アル
ミネート等のフェロセニウム塩、シルバーテトラキス
(ペンタフルオロフェニル)ボレート、シルバーテトラ
キス(ペンタフルオロフェニル)アルミネート等の銀塩
等を挙げることができるが、これらに限定されるもので
はない。
【0034】一般式(15)で表されるルイス酸性化合
物の具体的な例として、トリス(ペンタフルオロフェニ
ル)ボラン、トリス(2,3,5,6−テトラフルオロ
フェニル)ボラン、トリス(2,3,4,5−テトラフ
ェニルフェニル)ボラン、トリス(3,4,5−トリフ
ルオロフェニル)ボラン、フェニルビス(パーフルオロ
フェニル)ボラン、トリス(3,4,5−トリフルオロ
フェニル)アルミニウム等が挙げられるが、これらに限
定されるものではない。
【0035】本発明において用いられる周期表1族、2
族、13族、SnまたはZnを含む有機金属化合物は、
下記一般式(16) M5R16n (16) [式中、M5は周期表1族、2族、13族、Snまたは
Znの元素である。R16は各々独立して水素原子、炭
素数1〜20のアルキル基若しくはアルコキシ基、また
は炭素数6〜20のアリール基、アリールオキシ基、ア
リールアルキル基、アリールアルコキシ基、アルキルア
リール基若しくはアルキルアリールオキシ基であり、少
なくとも1つのR16は水素原子、炭素数1〜20のア
ルキル基、または炭素数6〜20のアリール基、アリー
ルアルキル基若しくはアルキルアリール基である。nは
M5の酸化数に等しい。]で表される化合物である。
【0036】前記一般式(16)で表される化合物とし
ては、例えば、トリメチルアルミニウム、トリエチルア
ルミニウム、トリイソプロピルアルミニウム、トリ−n
−プロピルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウ
ム、トリ−n−ブチルアルミニウム、トリアミルアルミ
ニウム、ジメチルアルミニウムエトキサイド、ジエチル
アルミニウムエトキサイド、ジイソプロピルアルミニウ
ムエトキサイド,ジ−n−プロピルアルミニウムエトキ
サイド、ジイソブチルアルミニウムエトキサイド、ジ−
n−ブチルアルミニウムエトキサイド、ジメチルアルミ
ニウムハイドライド、ジエチルアルミニウムハイドライ
ド、ジイソプロピルアルミニウムハイドライド、ジ−n
−プロピルアルミニウムハイドライド、ジイソブチルア
ルミニウムハイドライド、ジ−n−ブチルアルミニウム
ハイドライド等を例示することができる。
【0037】上記のa)周期表4族の遷移金属を含む遷
移金属化合物、b)プロトン酸、ルイス酸、イオン化イ
オン性化合物またはルイス酸性化合物、およびc)周期
表1族、2族、13族、SnまたはZnのいずれかを含
む有機金属化合物から触媒を調製する方法としては、例
えば、これらの化合物を不活性な溶媒下で混合する方法
が挙げられるが、これに限定されるものではない。ま
た、触媒においてプロトン酸、ルイス酸、イオン化イオ
ン性化合物またはルイス酸性化合物の量は、遷移金属化
合物に対して0.1〜100倍molとするのが好まし
く、特に0.5〜30倍molとすることが好ましい。
さらに、有機金属化合物の量は特に限定されないが、好
ましくは遷移金属化合物に対して1〜10000倍mo
lである。
【0038】本発明において共重合する炭素数3以上の
α−オレフィンとしてはプロピレン、1−ブテン、4−
メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、
スチレン等を挙げることができ、これらの1種を用いて
も2種以上混合してもよい。また、α−オレフィンは上
記のものに限定されるものではない。
【0039】
【実施例】本発明を実施例、比較例により詳細に説明す
るが、本発明はこれら実施例に制限されるものではな
い。
【0040】実施例1 撹拌機付き反応器を用いる高温高圧法のエチレン/α−
オレフィン共重合体の製造プロセスにおいて、ノズル断
面積S1=0.15cm2、S2=0.38cm2である
エゼクターを高圧循環工程の熱交換器(9)と分離器
(10)の間に設置して、これに注入されるモノマーは
高圧循環工程の分離器(12)から一部取り出されたも
のである。高圧分離器からの未反応単量体混合物は、圧
力120kg/cm2、温度200℃、流量360kg
/h(Q=0.1kg/sec)で、注入用モノマー
は、圧力110kg/cm2、温度30℃、流量120
kg/h(q=0.033kg/sec)であり、反応
器入口温度は40℃、反応圧力は900kgf/c
2、反応温度は160℃、1500rpmで撹拌しな
がら運転時間170時間の連続運転を実施した。得られ
た共重合体の生産速度は39kg/hであった。なお、
メタロセン触媒にはジフェニルメチレン(シクロペンタ
ジエニル)(フルオレニル)ジルコニウムジクロライ
ド、N,N−ジメチルアニリニウムテトラキス(ペンタ
フルオロフェニル)ボレート、トリイソブチルアルミニ
ウムをホウ素/ジルコニウムのモル比が1.2、アルミ
ニウム/ジルコニウムのモル比が250で、ジルコニウ
ム濃度650μmol/lに調製したトルエン溶液を用
いた。
【0041】実施例2 ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(フルオ
レニル)ジルコニウムジクロライドの代わりにジフェニ
ルメチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジメチ
ルフルオレニル)ジルコニウムジクロライドを用いて、
ジルコニウム濃度300μmol/lにした以外は実施
例1と同様に行った。
【0042】実施例3 高圧循環工程の熱交換器(9)の代わりにエゼクターを
設置し、反応圧力を1500kgf/cm2にした以外
は実施例1と同様に行った。
【0043】実施例4 注入されるモノマーが、操作圧力30kgf/cm2
ある低圧循環工程の分離器(17)から流量100kg
/h(q=0.028kg/sec)で供給されるモノ
マーであり、反応温度を180℃にした以外は実施例1
と同様に行った。なお、得られた共重合体の生産速度は
45kg/hであった。
【0044】比較例1 エゼクターを設けない以外は実施例1と同様に行った。
【0045】各例の結果を表1に示す。
【0046】
【表1】
【0047】
【発明の効果】以上の結果のように、本発明の方法を用
いることで高圧循環工程での閉塞を回避し、長期にわた
り安定した製造が行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエチレン/α−オレフィン共重合体の
製造方法の工程の1例を示す工程図である。
【図2】本発明のエチレン/α−オレフィン共重合体の
製造方法の工程の1例を示す工程図である。
【図3】本発明に用いられるエゼクターの1例の縦断面
図である。
【符号の説明】
1:エチレンの供給ライン 2:α−オレフィンの供給ライン 5:触媒の供給ライン 7:圧力調節弁 8:高圧分離器 9,11,14:熱交換器 10,12,15,17:分離器 13:低圧分離器 19:反応器 22:高圧循環工程 24:ノズル部 25:吸引部 26:咽喉部 27:拡大部 28:混合部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メタロセン触媒の存在下、400〜400
    0kgf/cm2の反応圧力、共重合体の融点〜300
    ℃の反応温度でエチレンと炭素数3以上のα−オレフィ
    ンとを共重合させ、得られた反応混合物を30〜300
    kgf/cm2に減圧し、高圧分離器で未反応単量体混
    合物と共重合体とを分離し、 a 得られた単量体混合物を冷却器によって冷却して該
    単量体混合物に溶解している共重合体を析出させ、 b 単量体混合物から析出した共重合体を分離器によっ
    て分離することからなる冷却−分離の操作を複数回(た
    だし、2回目以降は前回のbの操作によって得られた単
    量体混合物をaの操作に供する)行う方法において、最
    初の冷却−分離の操作における冷却器としてエゼクター
    を使用し、該エゼクターのノズル部に単量体混合物を導
    入し、吸引部から最後の冷却−分離の操作によって得ら
    れる単量体混合物の一部を吸引させて、混合部でノズル
    部から導入した単量体混合物と吸引部から吸引させた単
    量体混合物とを混合させ、得られた混合物を最初の冷却
    −分離の操作における分離器へ導入することを特徴とす
    るエチレン/α−オレフィン共重合体の製造方法。
  2. 【請求項2】エゼクターの吸引部から吸引させる単量体
    混合物の圧力を高圧循環工程より10〜30kgf/c
    2低くし、温度を10〜120℃とし、流量を未反応
    単量体混合物の5〜50%とし、かつ高圧分離器からの
    未反応の単量体混合物の流量をQ kg/sec、吸引
    部から吸引される単量体混合物の流量をq kg/se
    c、エゼクターのノズル部のノズル断面積をS1 cm
    2およびその咽喉部の断面積をS2 cm2として、Q/
    S1比を0.6〜1.9kg/sec・cm2とし、か
    つ(q+Q)/S2比を0.25〜0.7kg/sec
    ・cm2とすることを特徴とする請求項1に記載のエチ
    レン/α−オレフィン共重合体の製造方法。
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