JPH0825759A

JPH0825759A - 画像形成装置

Info

Publication number: JPH0825759A
Application number: JP6183051A
Authority: JP
Inventors: Tadao Hayashi; 忠男林
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1994-07-13
Filing date: 1994-07-13
Publication date: 1996-01-30

Abstract

(57)【要約】【目的】外部アプリケーション装置からの複数のプリ
ント命令実行中において，ペーパーエンドやトナーエン
ド等のサプライエンドによる停止後に，残りのプリント
処理を再設定せずに実行可能にして，作業効率の向上を
図る。【構成】プリント命令および画像データを出力する外
部機器３０１と，外部機器３０１からの複数プリント命
令をバッファリングし，前記プリント命令実行中にサプ
ライエンドによるプリンタ２３０停止後の動作可能状態
復帰時に，外部機器３０１からの再スタート命令により
未実行のプリント処理を実行させるシステムコントロー
ラ２５３とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は，デジタル複写機等の画
像形成装置に関し，より詳細には，外部装置からのプリ
ント命令およびスキャン命令に対してＩＤ（Ｉｄｅｎｔ
ｉｆｉｃａｔｉｏｎ：識別番号）を発行し，該ＩＤに基
づいたプリント命令をバッファリングし順次プリント処
理を実行し，特に，サプライエンドによる停止後に再ス
タート操作を行わずに残りのプリント処理を実行する画
像形成装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の画像形成装置において，外部装置
からのプリント命令に対しては，プリンタのバッファへ
データの送信が終了した時点でプリンタが作像プロセス
を開始するのが一般的である。この場合における次のプ
リント命令の受付は，作像プロセスが終了してからであ
り，ＩＤにより識別される複数のプリント命令が任意の
タイミングで受け付けられることはなかった。

【０００３】また，本発明に関連する参考技術文献とし
て特開平４−５０６６号公報に開示されている「記録装
置」がある。これは現在実行中の記録処理が終了した場
合に，自動的に次の記録紙を給紙するものである。次記
録の情報が受信バッファに蓄積されるケースもあるがＩ
Ｄによって各プリント情報を管理していないため，蓄積
されたプリント情報の任意の一つをキャンセル，あるい
は変更したり，大量のプリント命令を短時間に発行でき
るものではなかった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら，上記に
示されるような従来の画像形成装置や記録装置にあって
は，プリント命令がバッファリングされた状態でのサプ
ライエンドによる停止時，サプライエンド解除後の再ス
タートをバッファリング中の任意のプリント命令から実
行することができないという問題点があった。

【０００５】この発明は，上記に鑑みてなされたもので
あって，外部アプリケーション装置からの複数のプリン
ト命令実行中において，ペーパーエンドやトナーエンド
等のサプライエンドによる停止後に，残りのプリント処
理を再設定せずに実行可能にして，作業効率の向上を図
ることを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに，請求項１に係る画像形成装置にあっては，プリン
ト命令および画像データを出力する外部アプリケーショ
ン装置と，前記外部アプリケーション装置からの複数プ
リント命令をバッファリングし，前記プリント命令実行
中にサプライエンドによるプリンタ停止後の動作可能状
態復帰時に，前記外部アプリケーション装置からの再ス
タート命令により未実行のプリント処理を実行させるシ
ステム制御手段とを具備するものである。

【０００７】また，請求項２に係る画像形成装置にあっ
ては，前記外部アプリケーション装置からの再スタート
命令は，バッファリングされている未実行のプリント命
令のうち任意のプリント命令を指定し，再スタートさせ
る命令とするものである。

【０００８】また，請求項３に係る画像形成装置にあっ
ては，前記外部アプリケーション装置からの再スタート
命令は，プリンタ停止後およびサプライエンド解除後の
スタンバイ状態時にのみ認めるものである。

【０００９】また，請求項４に係る画像形成装置にあっ
ては，前記システム制御手段は，前記プリンタの停止
後，前記外部アプリケーション装置からの新たなプリン
ト命令によってバッファリングされている未実行のプリ
ント命令を放棄し，新たなプリント命令からプリント処
理を実行するものである。

【００１０】また，請求項５に係る画像形成装置にあっ
ては，前記システム制御手段は，前記プリンタの停止
後，前記外部アプリケーション装置からの新たなプリン
ト命令がバッファリングされると共に，プリンタ停止前
の未実行プリント命令の先頭からプリント処理を実行す
るものである。

【００１１】また，請求項６に係る画像形成装置にあっ
ては，プリント命令および画像データを出力する外部ア
プリケーション装置と，前記プリント命令実行中にペー
パーエンドによるプリンタ停止後の動作可能状態復帰時
に，前記外部アプリケーション装置からの再スタート命
令あるいはプリント命令により未実行のプリント命令の
プリント処理を開始するシステム制御手段とを具備する
ものである。

【００１２】また，請求項７に係る画像形成装置にあっ
ては，前記外部アプリケーション装置は，プリント命令
中止のプロセス中に給紙カセットの選択を変更可能とす
るものである。

【００１３】

【作用】本発明に係る画像形成装置（請求項１）は，外
部アプリケーション装置からの複数プリント命令をバッ
ファリングし，プリント命令実行中にサプライエンドに
よるプリンタ停止後の動作可能状態復帰時に，前記外部
アプリケーション装置からの再スタート命令により未実
行のプリント処理を実行させる。

【００１４】また，本発明に係る画像形成装置（請求項
２）は，外部アプリケーション装置により，バッファリ
ングされている未実行のプリント命令のうち任意のプリ
ント命令を指定し，再スタート命令を出力する。

【００１５】また，本発明に係る画像形成装置（請求項
３）は，外部アプリケーション装置により，プリンタ停
止後およびサプライエンド解除後のスタンバイ状態時に
のみ再スタート命令を出力する。

【００１６】また，本発明に係る画像形成装置（請求項
４）は，システム制御手段により，プリンタの停止後，
外部アプリケーション装置からの新たなプリント命令に
よってバッファリングされている未実行のプリント命令
を放棄し，新たなプリント命令からプリント処理を実行
するものである。

【００１７】また，本発明に係る画像形成装置（請求項
５）は，システム制御手段により，プリンタの停止後，
外部アプリケーション装置からの新たなプリント命令が
バッファリングされると共に，プリンタ停止前の未実行
プリント命令の先頭からプリント処理を実行するもので
ある。

【００１８】また，本発明に係る画像形成装置（請求項
６）は，プリント命令実行中にペーパーエンドによるプ
リンタ停止後の動作可能状態復帰時に，外部アプリケー
ション装置からの再スタート命令あるいはプリント命令
により未実行のプリント命令のプリント処理を開始す
る。

【００１９】また，本発明に係る画像形成装置（請求項
７）は，外部アプリケーション装置により，プリント命
令中止のプロセス中に給紙カセットの選択を変更可能と
するものである。

【００２０】

【実施例】以下，本発明の一実施例を添付図面を参照し
て説明する。図１は，本発明に係るデジタル複写機の構
成を平面図で示す説明図である。図において，原稿圧板
１０１はコンタクトガラス上に載置した原稿に圧力を加
え，該コンタクトガラスに原稿を密着させるための板状
の部材で，表面には原稿中のエリアおよび座標を指定す
るための編集装置（以下，エディタという）１０２が配
置されている。操作部１０３，表示部１０４，およびア
プリケーションキー１０７は本装置の動作指定および使
用者とのマンマシンＩ／Ｆを実行するための入出力装置
である。操作部１０３はキー入力するためのハードキー
（図示せず）からなり，表示部１０４は操作部１０３上
に配置されたＬＣＤ（液晶ディスプレイ）のドットマト
リックスによるタッチパネルの表示装置であり，複写機
モードにおける設定状態の表示，使用者に対する設定の
指示（ガイダンス），および装置の異常状態（ジャム
等）を知らせる装置である。

【００２１】基準位置１０５はエディタ１０２上の座標
基準を表すマークである。外部入力端子１０６はデジタ
ル複写機と外部機器（アプリケーション）を接続するた
めの接続端子であり画像読取部（スキャナ２００）で読
み取った画像データを外部機器（アプリケーション）に
送信したり，また，制御信号の送受信を行ったり，外部
機器（アプリケーション）からの画像データを画像出力
装置（プリンタ２３０）に送信し，制御信号の送受信を
行うための接続ケーブルである。アプリケーションキー
１０７は表示部１０４の表示内容を複写機モード用表示
とアプリケーションモード用表示で切り換えるための切
換キーである。

【００２２】図２は，本発明によるデジタル複写機の概
略構成を示す説明図である。本デジタル複写機は，大き
くは，原稿を読み取って画像入力を行うスキャナ２００
と電子写真プロセスに基づいて画像出力を行うプリンタ
２３０とで構成されている。スキャナ２００は，コピー
モードを入力する操作部１０３と，原稿を押さえる原稿
圧板１０１と，該原稿圧板１０１上部に位置するエディ
タ１０２と，画像先端検知センサ２０４と，外部入力端
子１０６と，画像読取部とから構成されている。また，
該画像読取部はキャリッジ２０１と，原稿を照明するた
めの蛍光灯２０２と，原稿からの反射光を読み取り，電
荷量に変換するＣＣＤ（電荷結合素子）イメージセンサ
２０３等から構成されている。

【００２３】また，プリンタ２３０本体は電子写真プロ
セスの各機能を実行する下記の要素およびユニットから
構成されている。すなわち，２３１および２３２は所定
サイズの記録紙を収容する給紙カセット，２３３および
２３４は給紙カセット２３１，２３２から記録紙を１枚
ずつ転写部方向へ送り出す給紙ローラ，２３５は給紙ロ
ーラ２３３または２３４より送られた記録紙を所定のタ
イミングにて転写部へ搬送するレジストローラである。

【００２４】また，２３６はレーザビームを偏向走査さ
せるポリゴンミラー，２３７はポリゴンミラー２３６か
らのレーザビームを集光してｆθ補正を行うｆθレン
ズ，２３８はｆθレンズ２３７により補正されたレーザ
ビームを感光体ドラム２３９に導くミラー，２３９は電
子写真プロセスにより静電潜像を形成する感光体ドラ
ム，２４０は感光体ドラム２３９面を一様にコロナ放電
する帯電チャージャ，２４１はトナーを収容して現像プ
ロセスにより現像処理を行う現像ユニットである。

【００２５】さらに，２４２は記録紙を静電的に吸着お
よび搬送して転写処理を行う転写ベルト，２４３は転写
ベルト２４２を帯電させる転写ベルト用チャージャ，２
４４は感光体ドラム２３９上に形成されたトナー像を転
写紙上に転写するためトナーと反対の電位を与える転写
チャージャ，２４５は転写ベルト２４２上の記録紙を分
離処理するベルト分離チャージャ，２４６は転写ベルト
２４２面の電荷を消去して初期化するベルト除電チャー
ジャ，２４７は転写処理後の感光体ドラム２３９面の残
留トナーをクリーニング処理するクリーニングユニッ
ト，２４８は内側にヒータを内蔵し，表面を耐熱性およ
び離型性材料で構成され，所定の温度に制御された状態
で回転する定着ローラ，２４９は定着ローラ２４８と対
向して所定の圧力で付勢された状態で回転する加圧ロー
ラ，２５０は定着処理後の記録紙が排出される排紙トレ
イである。

【００２６】また，２５１および２５２はシェーディグ
補正やＭＴＦ補正等の画像処理およびネガ・ポジ反転や
移動等の画像編集を行うイメージプロセッサ，２５３は
本デジタル複写機全体の制御を実行するシステムコント
ローラである。

【００２７】図３は，本発明によるデジタル複写機の構
成および信号のやりとりを示すブロック図である。図に
おける太い矢印は画像データの流れを表し，細い矢印は
命令および信号のやりとりを表している。図において，
３０１は画像データを入出力したり，プリント命令やス
キャン命令を与える外部機器（ホストコンピュータや外
部アプリケーション装置），３０２はプリンタ・スキャ
ナコントローラ，１０３は操作部であり，表示部１０４
やアプリケーションキー１０７が含まれている。なお，
その他の符号は図１および図２と同一機能要素に対して
は同じ符号を付してある。

【００２８】次に，以上の構成における動作を説明す
る。スキャナ２００から読み込まれた画像データはイメ
ージプロセッサ２５１および２５２に送信され，編集処
理を施した後にプリンタ２３０あるいはプリンタ・スキ
ャナコントローラ３０２に送信される。プリンタ・スキ
ャナコントローラ３０２に転送された画像データは同期
をとって外部機器３０１に送信される。外部機器３０１
では画像データを編集，合成等のユーザーの好みに応じ
た処理を実行し，再びプリンタ・スキャナコントローラ
３０２に送信する。

【００２９】また，上記において，プリンタ・スキャナ
コントローラ３０２に送信される画像データは，スキャ
ナ２００から読み込まれたものだけでなく外部機器３０
１で作成したものや保持された画像データファイルであ
ってもよい。外部機器３０１からプリンタ・スキャナコ
ントローラ３０２に送信された画像データは，イメージ
プロセッサ２５１および２５２に送られ必要な処理を実
行された後，プリンタ２３０に送られる。プリンタ２３
０に送られた画像データは，前述の電子写真プロセスを
経て記録紙上に画像出力される。これらの画像データの
流れや，その方向を制御しているのがシステムコントロ
ーラ２５３である。

【００３０】上記のシステムコントローラ２５３はスキ
ャナ２００，プリンタ２３０，プリンタ・スキャナコン
トローラ３０２と各々光ファイバを通してシリアル通信
をしており，命令，要求，およびデータの授受により制
御を実行する。また，システムコントローラ２５３はイ
メージプロセッサ２５１および２５２とのパラレル信号
線を通じて画像処理回路に対してデータを設定してい
る。

【００３１】操作部１０３は，使用者と直接Ｉ／Ｆを実
行し，使用者の要求をデータに変換すると共に，システ
ムコントローラ２５３との間でシリアルデータを送受信
して使用者の要求をシステムコントローラ２５３に入力
する。エディタ１０２は編集装置で，使用者の要求を操
作部１０３に入力するための補助器具であり操作部１０
３との間でシリアル通信を実行する。

【００３２】次に，上記図１〜図３のように構成された
デジタル複写機において，その基本的な動作について複
写機モードおよびアプリケーションモードの順に説明す
る。複写機モードでは，操作部１０３のスタートキーを
押下することによりスキャナ２００の駆動モータ（図示
せず）が起動される。これにより，キャリッジ２０１が
図２の矢印方向で示される副走査方向へ移動して２次元
的に原稿を読み取る。このとき，画像先端検知センサ２
０４によりキャリッジ２０１が画像領域の先端に達した
ことを検出する。この先端検知信号は，システムコント
ローラ２５３に送られ，システムコントローラ２５３か
らプリンタ２３０にレジストスタート命令が送信され
る。

【００３３】また，原稿を押さえる原稿圧板１０１上に
セットされているエディタ１０２は領域指定等の編集内
容を入力するためのものであり，その他の編集内容およ
び複写処理条件は操作部１０３により設定する。

【００３４】また，システムコントローラ２５３は操作
部１０３から入力された編集内容および画像処理条件に
基づいて演算処理し，その処理データをイメージプロセ
ッサ２５１および２５２に送信する。これらの処理デー
タはシステムコントローラ２５３からイメージプロセッ
サ２５１および２５２に送信されるラッチ信号により取
り込まれ保持される。

【００３５】一方，スキャナ２００で読み取られた画像
データは，システムコントローラ２５３からイメージプ
ロセッサ２５１および２５２に出力される場合と，外部
機器であるホストコンピュータに出力される場合があ
る。

【００３６】スキャナ２００で得られた画像データは，
イメージプロセッサ２５１および２５２により画像処理
および画像編集データに基づいて加工されプリンタ２３
０に送信される。そして，イメージプロセッサ２５１お
よび２５２から送信された加工処理後の画像データに基
づきレーザドライバ（図示せず）が制御され，そのレー
ザビームを画像データに応じて変調して出力する。

【００３７】レーザビームはポリゴンミラー２３６によ
り偏向走査され，さらに，ｆθレンズ２３７によりレー
ザビームを集光してｆθ補正された後，ミラー２３８に
よって光路を変えられて感光体ドラム２３９に照射され
る。一方，これに先立ち帯電チャージャ２４０により感
光体ドラム２３９は均一にその表面が帯電されているた
め，感光体ドラム２３９は電位の分布により画像データ
に応じた静電潜像が形成される。次に，感光体ドラム２
３９表面に形成された静電潜像は現像ユニット２４１の
トナーによって顕像化される。

【００３８】一方，記録紙は給紙カセット２３１あるい
は２３２から給紙ローラ２３３あるいは２３４で給送さ
れ，レジストローラ２３５に到達して，該レジストロー
ラ２３５に当接されることでスキュー補正がなされる。
次に，レジストローラ２３５はスキャナ２００からの画
像先端信号を基準に副走査方向の移動量に応じたタイミ
ングで，システムコントローラ２５３から送信されるレ
ジストスタート信号により起動され，記録紙を挟持しな
がら感光体ドラム２３９上のトナー像に迎合させる。

【００３９】この記録紙は転写ベルト用チャージャ２４
３により帯電された転写ベルト２４２によって静電的に
吸着しながら搬送され，その状態で記録紙上に転写処理
が実行される。このとき転写チャージャ２４４は感光体
ドラム２３９上に形成されているトナー像を記録紙上に
転写するため，トナーと反対の極性を印加して転写処理
を実行する。転写処理後の記録紙はベルト分離チャージ
ャ２４５により転写ベルト２４２から電気的に分離し，
さらに，搬送され，定着ローラ２４８と加圧ローラ２４
９のニップに達し定着処理が実行された後，排紙トレイ
２５０上に排出される。

【００４０】また，転写処理後の感光体ドラム２３９
は，クリーニングユニット２４７により残留トナーが除
去され，さらに，残留電荷が消去され，初期化される。
また，分離後の転写ベルト２４２はベルト除電チャージ
ャ２４６により初期化され，１コピーサイクルが終了す
る。そして，次の画像処理の指令があるまで待機状態と
なる。

【００４１】次に，アプリケーションモードにおけるプ
リント処理動作について説明する。外部入力端子１０６
と接続したアプリケーションからシステムコントローラ
２５３へプリンタ２３０および操作部１０３の制御権の
獲得要求がなされる。続いて，アプリケーションからプ
リント命令が送信され，システムコントローラ２５３
は，該プリント命令に対してＩＤを返信しプリント命令
を受け付けたことを知らせる。アプリケーションはシス
テムコントローラ２５３からのＩＤを受信すると，次の
プリント命令の送信が可能となり同様のプロトコルを実
行する。

【００４２】上記動作により，第２，第３のＩＤが発行
され，結果的に複数のプリント命令がシステムコントロ
ーラ２５３内にバッファリングされる。画像処理の内容
および給紙カセット２３１，２３２の選択等のプリント
条件が，前のプリント処理に対して同様である場合は，
プリント命令に付随するパラメータ数は０となる。ま
た，反対に，前のプリント処理に対して変更する場合
は，該変更内容を示すコマンドがパラメータとして付随
する。そして，これらのパラメータはＩＤに付随してシ
ステムコントローラ２５３内にバッファリングされる。
一方，システムコントローラ２５３は，第１のプリント
命令によりプリンタ２３０のスタンバイ状態（第１の給
紙動作可能状態）を確認し，給紙スタートの命令を送信
しプリンタ２３０を起動する。

【００４３】また，上記動作と並行して，システムコン
トローラ２５３は，アプリケーションに対して第１のプ
リントがスタートしたことを知らせる。プリンタ２３０
は給紙した記録紙の先端がレジストローラ２３５に到達
すると，この状態をシステムコントローラ２５３に送信
する。すなわち，レジストＯＫ信号を送信する。該レジ
ストＯＫ信号を受信したシステムコントローラ２５３は
プリンタ２３０に対してレジストローラ２５３を起動さ
せる命令（レジストスタート信号）を送信し，アプリケ
ーションに対して第１の給紙が開始されたことをＩＤ番
号で知らせ，画像データ送信を要求する。

【００４４】その後，アプリケーションからの画像デー
タに基づいて複写機モード時と同様の作像プロセスが実
行される。この間，プリンタ２３０は給紙動作が終了す
ると，次の給紙動作が可能になったこと（第２の給紙動
作可能状態）をシステムコントローラ２５３に知らせ
る。このときアプリケーションから第２のプリント命令
がシステムコントローラ２５３内にバッファリングされ
ている場合には，システムコントローラ２５３は給紙ス
タート命令をプリンタ２３０に送信し，第２のプリント
シーケンスをスタートさせる。また，これと並行してア
プリケーションに第２のプリントスタート信号を知らせ
る。

【００４５】上記において，第２のプリント命令に付随
するプリント条件が０であるときには，第２の給紙ＯＫ
受信後ただちに給紙命令がプリンタ２３０に送信され
る。一方，プリント条件に変更がある場合は，イメージ
プロセッサ２５１および２５２，およびプリンタ２３０
への設定値を変更する必要があるため，第１のプリント
シーケンスが終了するのを待って設定を変更する。ま
た，これと同時に第２の給紙命令をプリンタ２３０へ送
信する。プリンタ２３０は第２の給紙動作を開始し，記
録紙がレジストローラ２３５に到達するとシステムコン
トローラ２５３に対して第２のレジストＯＫ信号を送信
する。

【００４６】上記第２のレジストＯＫ信号を受信したシ
ステムコントローラ２５３は，プリンタ２３０に対して
レジストスタート信号を送信する。同様にして第３以降
のプリントシーケンスが開始される。この間に上記のプ
リントシーケンスが進行しプリント処理が完成されてい
く。システムコントローラ２５３は，随時完成したプリ
ント処理の情報をＩＤ番号によりアプリケーションに送
信する。また，上記プロトコルではシステムコントロー
ラ２５３内にバッファリングされたプリント命令に基づ
いてプリントシーケンスおよびプリント条件の設定が行
われ，アプリケーションは，プリント命令送信のタイミ
ングやプリント条件の変化を考慮する必要がなくなる。

【００４７】また，複数のプリント命令がシステムコン
トローラ２５３内にバッファリングされているとき，ペ
ーパーエンド（選択されている給紙カセットに記録紙が
ない状態），あるいはトナーエンド（現像ユニット２４
１内のトナーが一定レベルに減少し，ニアエンド状態と
なる）等のサプライエンド信号が検知されると，プリン
タ２３０は，それらの情報をシステムコントローラ２５
３に伝え，停止プロセスを開始する。システムコントロ
ーラ２５３は，プリンタ２３０からのサプライエンド情
報をアプリケーションに伝えると共に，プリンタ２３０
からの給紙ＯＫ信号を受信していないためバッファリン
グされているプリント命令の実行を中止する。アプリケ
ーションは上記サプライエンドの情報を認識し，オペレ
ータにその旨の指示を出力する。すなわち，記録紙やト
ナー等の補給をオペレータに促し，上記サプライエンド
の解除を待つ。

【００４８】上記サプライエンドの状態がオペレータに
よって解除されたことの情報が，システムコントローラ
２５３を介してアプリケーションに送信される。これを
受けてアプリケーションは現在のプリンタ２３０の状態
が意図したプリント命令に合致しているか否かを判断す
る。この結果，合致していると判断したときには，シス
テムコントローラ２５３に再度スタート命令を送信す
る。システムコントローラ２５３は，再スタート命令に
よりプリンタ２３０に給紙命令を送信する。また，上記
動作と共に再びプリントシーケンスを実行する。また，
本システムはバッファリングされているプリント命令が
実行し終わるとスタンバイ状態に戻る。

【００４９】〔実施例１〕図４は，プリント命令のバッ
ファリング状態におけるシステムコントローラ２５３と
アプリケーション間とのプロトコルを示す説明図であ
る。図において，アプリケーションからのプリント命令
１〜４をシステムコントローラ２５３が受信し，該プリ
ント命令１，２に応じたＩＤ１，ＩＤ２の給紙を実行し
た後，紙なし状態（ペーパーエンド）が発生した場合を
示している。このペーパーエンドが発生するとプリンタ
２３０は停止プロセスを開始し，ペーパーエンド情報お
よび停止プロセス状態をシステムコントローラ２５３へ
送信する。システムコントローラ２５３は，それらの情
報をアプリケーションに送信する。

【００５０】また，ＩＤ１，ＩＤ２の排紙が行われ停止
プロセスが完了すると，プリンタ２３０は，システムコ
ントローラ２５３に停止完了であることを報告する。ま
た，これとは別にペーパーエンドの解除情報（記録紙の
補給による解除）がシステムコントローラ２５３を介し
てアプリケーションに報告される。アプリケーションが
プリント命令３を中止しプリント命令４の処理を実行す
る場合，現在選択されている記録紙サイズがプリント命
令４で指定する記録紙サイズであることを確認する。そ
して，このサイズ確認を行った上で，アプリケーション
はシステムコントローラ２５３に対してＩＤ４からの再
スタート命令を送信する。

【００５１】さらに，上記アプリケーションからの再ス
タート命令は，パラメータとしてＩＤ番号の指定がなさ
れる。そして，システムコントローラ２５３は送信され
たＩＤ番号が未実行のバッファリング状態であることを
確認し，再スタート命令の受付を実行する。このときプ
リンタ２３０の停止プロセスが完了していない場合，シ
ステムコントローラ２５３は，アプリケーションに対し
て再スタートがＮＧであることを送信し，ここで停止プ
ロセスが完了していれば再スタートＯＫの信号を送信す
る。

【００５２】図５および図６は，プリント命令，再スタ
ート命令，およびその他のコマンドを示す図表である。
上記ペーパーエンドによるプリンタ２３０の停止が完了
し，再スタートおよびプリントスタートが可能なスタン
バイ状態でアプリケーションから再スタートが送信され
ず，新たなプリント命令が送信された場合，システムコ
ントローラ２５３は，バッファリングされている未実行
のプリント命令３，４を未実行のまま無視し，新たに送
られたプリント命令から実行し始める。

【００５３】〔実施例２〕本実施例は，上記実施例１と
同様の再スタート方法をとるが，再スタート命令が送信
されずにプリント命令が送信された場合の処理が実施例
１と異なるところである。すなわち，ペーパーエンド等
による停止プロセス完了後に再スタート命令が送信され
る場合は，パラメータが示すＩＤのプリント命令から実
行するものである。

【００５４】また，上記処理に対して，サプライエンド
によるプリンタの停止が完了し，再スタートおよびプリ
ントスタートが可能なスタンバイ状態でアプリケーショ
ンから新たなプリント命令が送信された場合，システム
コントローラ２５３はバッファリングされている未実行
の先頭プリント命令３から実行を開始する。また，本実
施例では，未実行のままバッファリングされているプリ
ント命令が何であるかをアプリケーションは意識せずに
新たなプリント命令を送信することができる。

【００５５】〔実施例３〕本実施例では，プリント命令
がバッファリングされた状態でペーパーエンドが発生し
た場合，プリンタ２３０はただちに停止プロセスを開始
し，ペーパーエンドの情報をシステムコントローラ２５
３を介してアプリケーションに送信する。このとき，ア
プリケーションはプリンタ２３０の停止プロセス完了前
でも，給紙カセットの選択を変更することが可能で，別
の給紙カセットを選択することでペーパーエンドは解除
されることになる。

【００５６】また，給紙カセットの変更あるいは記録紙
の補給によるペーパーエンド解除後は，同様に，プリン
タ２３０からペーパーエンド解除データがシステムント
ローラ２５３を介してアプリケーションに送信される。
この際，プリンタ２３０は停止プロセス完了前でも給紙
可能状態になったことをシステムコントローラ２５３を
介してアプリケーションに給紙ＯＫの信号として送信す
る。

【００５７】また，アプリケーションは，ペーパーエン
ドの解除データおよび給紙ＯＫを受信したことで，再ス
タートあるいは新たなプリント命令をシステムコントロ
ーラ２５３に送信する。そして，システムコントローラ
２５３は，ただちに給紙命令をプリンタ２３０に送信す
る。この際，プリンタ２３０は，停止プロセスが完了し
ていなくても，給紙動作を開始し，再びプリントシーケ
ンスの実行を開始する。

【００５８】なお，図７は，上記実施例１〜３における
プリント条件の具体例でコマンド値とその内容を示す図
表である。

【００５９】

【発明の効果】以上説明したように，本発明に係る画像
形成装置（請求項１）によれば，外部アプリケーション
装置からの複数プリント命令をバッファリングし，プリ
ント命令実行中にサプライエンドによるプリンタ停止後
の動作可能状態復帰時に，前記外部アプリケーション装
置からの再スタート命令により未実行のプリント処理を
実行させるようにしたため，サプライエンドで発生した
プリンタ停止後のプリント動作を再びプリント命令の送
信を行わなくても実行することができ，そのプリント効
率が向上する。

【００６０】また，本発明に係る画像形成装置（請求項
２）によれば，外部アプリケーション装置からの再スタ
ート命令は，バッファリングされている未実行のプリン
ト命令のうち任意のプリント命令を指定し，再スタート
命令を出力するため，任意の未実行のプリント処理から
再開することができる。

【００６１】また，本発明に係る画像形成装置（請求項
３）によれば，外部アプリケーション装置からの再スタ
ート命令は，プリンタ停止後およびサプライエンド解除
後のスタンバイ状態時にのみ再スタート命令を出力する
ため，その制御プログラムの構成が簡易となり，プログ
ラム開発期間を短縮化することができる。

【００６２】また，本発明に係る画像形成装置（請求項
４）によれば，システム制御手段により，プリンタの停
止後，外部アプリケーション装置からの新たなプリント
命令によってバッファリングされている未実行のプリン
ト命令を放棄し，新たなプリント命令からプリント処理
を実行することができる。

【００６３】また，本発明に係る画像形成装置（請求項
５）によれば，システム制御手段により，プリンタの停
止後，外部アプリケーション装置からの新たなプリント
命令がバッファリングされると共に，プリンタ停止前の
未実行プリント命令の先頭からプリント処理を実行する
ため，サプライエンド発生後に未実行のプリント命令を
アプケーションが管理することなく実行することができ
る。

【００６４】また，本発明に係る画像形成装置（請求項
６）によれば，プリント命令実行中にペーパーエンドに
よるプリンタ停止後の動作可能状態復帰時に，外部アプ
リケーション装置からの再スタート命令あるいはプリン
ト命令により未実行のプリント命令のプリント処理を開
始するため，ペーパーエンド解除後にたたちにプリント
処理の再スタートを行うことができる。

【００６５】また，本発明に係る画像形成装置（請求項
７）によれば，外部アプリケーション装置により，プリ
ント命令中止のプロセス中に給紙カセットの選択を変更
可能とするため，ペーパーエンド発生後に記録紙の補給
なしにたたちにプリント処理の再スタートを行うことが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るデジタル複写機の構成を平面図で
示す説明図である。

【図２】本発明に係るデジタル複写機の概略構成を示す
説明図である。

【図３】本発明に係るデジタル複写機の構成および信号
のやりとりを示すブロック図である。

【図４】本発明に係るプリント命令のバッファリング状
態におけるシステムコントローラとアプリケーション間
とのプロトコルを示す説明図である。

【図５】本発明に係るアプリケーションにおけるプリン
ト命令，再スタート命令，およびその他のコマンドを示
す図表である。

【図６】本発明に係るシステムコントローラにおけるプ
リント命令，再スタート命令，およびその他のコマンド
を示す図表である。

【図７】実施例１〜３におけるプリント条件の具体例で
コマンド値とその内容を示す図表である。

【符号の説明】

２３０プリンタ２５３システムコントローラ３０１外部機器（外部アプリケーション装置）

フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号庁内整理番号ＦＩ技術表示箇所Ｇ０６Ｆ 3/12 ＢＨ０４Ｎ 1/00 Ｃ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】プリント命令および画像データを出力す
る外部アプリケーション装置と，前記外部アプリケーシ
ョン装置からの複数プリント命令をバッファリングし，
前記プリント命令実行中にサプライエンドによるプリン
タ停止後の動作可能状態復帰時に，前記外部アプリケー
ション装置からの再スタート命令により未実行のプリン
ト処理を実行させるシステム制御手段とを具備すること
を特徴とする画像形成装置。
【請求項２】前記外部アプリケーション装置からの再
スタート命令は，バッファリングされている未実行のプ
リント命令のうち任意のプリント命令を指定し，再スタ
ートさせる命令であることを特徴とする請求項１記載の
画像形成装置。
【請求項３】前記外部アプリケーション装置は，プリ
ンタ停止後およびサプライエンド解除後のスタンバイ状
態時にのみ再スタート命令を出力することを特徴とする
請求項１記載の画像形成装置。
【請求項４】前記システム制御手段は，前記プリンタ
の停止後，前記外部アプリケーション装置からの新たな
プリント命令によってバッファリングされている未実行
のプリント命令を放棄し，新たなプリント命令からプリ
ント処理を実行することを特徴とする請求項１記載の画
像形成装置。
【請求項５】前記システム制御手段は，前記プリンタ
の停止後，前記外部アプリケーション装置からの新たな
プリント命令がバッファリングされると共に，プリンタ
停止前の未実行プリント命令の先頭からプリント処理を
実行することを特徴とする請求項１記載の画像形成装
置。
【請求項６】プリント命令および画像データを出力す
る外部アプリケーション装置と，前記プリント命令実行
中にペーパーエンドによるプリンタ停止後の動作可能状
態復帰時に，前記外部アプリケーション装置からの再ス
タート命令あるいはプリント命令により未実行のプリン
ト命令のプリント処理を開始するシステム制御手段とを
具備することを特徴とする画像形成装置。
【請求項７】前記外部アプリケーション装置は，プリ
ント命令中止のプロセス中に給紙カセットの選択を変更
可能とすることを特徴とする請求項６記載の画像形成装
置。