JPH08252671A - 溶接用シール装置 - Google Patents
溶接用シール装置Info
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- JPH08252671A JPH08252671A JP5767595A JP5767595A JPH08252671A JP H08252671 A JPH08252671 A JP H08252671A JP 5767595 A JP5767595 A JP 5767595A JP 5767595 A JP5767595 A JP 5767595A JP H08252671 A JPH08252671 A JP H08252671A
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Abstract
のない溶接を可能とするシール性能を持つ溶接シール装
置を提供する。 【構成】 上面開口部(11)を有し、被溶接製品
(2)を収納するシールボックス体(1)と、このシー
ルボックス体(1)の上面開口部(11)にスライド自
在に配設されたシール蓋体(3)とを備えた溶接用シー
ル装置であって、このシール装置には、ガス供給手段並
びに溶接ワイヤ供給手段とともに、そのシール蓋体
(3)に溶接トーチ(4)が配備され、溶接トーチ
(4)の移動がシール蓋体(3)のスライドによって自
在とされている。
Description
関するものである。さらに詳しくは、この発明は、自動
溶接作業等において有用な、溶接時のみならず、溶接後
の製品高温部をも清浄に保つシール性能に優れ、かつそ
の操作も簡便な、新しい溶接用シール装置に関するもの
である。
てガスシールによって汚染のない溶接を行う方法が知ら
れており、そのためのガスシールについても様々な工夫
がなされてきている。しかしながら、従来の方法では、
このガスシール、たとえばアルゴン(Ar)ガス等によ
るシールは、溶接アーク照射部のみに対して局在化され
て行うのが一般的であり、溶接雰囲気としては溶接アー
ク照射部だけでなくすでに溶接を行った高温部も清浄に
保たねばならないが、このことを考慮した方法や装置は
ほとんど具体化されていない。
するためには溶接終了後の高温部の汚染を防止するため
に製品を密閉空間に閉じ込めることが当然にも考えられ
るが、このような閉じ込めは、一方では溶接をどのよう
にして行うのか、特に、溶接トーチを、上下、そして水
平方向に移動させるにはどうすればよいのかの問題を生
じさせる。つまり、製品を収納した空間のシール性の確
保の課題と矛盾するものとしてこの問題が避けられな
い。
接トーチの移動としての溶接動作との矛盾は、効率的
で、精度のよい溶接を行うための自動溶接においては重
大な課題となる。このため、現状においては、ガスシー
ルは、溶接アーク照射部に局在化されているのが実情で
あった。
課題を解決するために、アーク照射部のみでなく、溶接
の終了した高温部も清浄に保つためのガスシール性に優
れ、効率的で、簡便な操作が可能な、新しい溶接手段を
提供することを目的としている。さらに詳しくは、この
発明は、溶接用の新しいシール手段を提供することを目
的としている。
の課題を解決するものとして、上面開口部を有し、被溶
接製品を収納するシールボックス体と、このシールボッ
クス体の上面開口部にスライド自在に配設されたシール
蓋体とを備えた溶接用シール装置であって、このシール
装置には、ガス供給手段並びに溶接ワイヤ供給手段とと
もに、そのシール蓋体に溶接トーチが配備され、溶接ト
ーチの移動がシール蓋体のスライドによって自在とされ
ていることを特徴とする溶接用シール装置(請求項1)
を提供する。
ス供給手段は、シールボックス体および/またはシール
蓋体に配備されていること(請求項2)、ガス供給手段
は、溶接トーチと一体化されていること(請求項3)、
溶接ワイヤ供給手段は、シール蓋体に配備されているこ
と(請求項4)、シール蓋体は、シールボックス体の上
面開口部に水平スライド自在に載置される蓋基部と、こ
の蓋基部に設けられた開口部に上下動自在に装着された
シール部とを有し、このシール部に溶接トーチがその開
口部を介して挿入配設されていること(請求項5)をも
一つの態様としている。
クス体の上部を開放して、ここにスライド可能なシール
蓋体を配置し、このシール蓋体に溶接トーチを配備し
て、この溶接トーチの移動がシール蓋体のスライドによ
って自在とされているため、溶接トーチの移動操作と、
製品収納の空間のシール性の確保とが矛盾することなく
可能とされる。
成とともに、以下の実施例によりさらに詳しく説明す
る。
を示した正断面図であって、上面開口部(11)を有
し、被溶接製品(2)を収納するシールボックス体
(1)と、このシールボックス体(1)の上面開口部
(11)に部分的な上下動、並びに全体の水平動スライ
ドを自在としたシール蓋体(3)とを備えた溶接用シー
ル装置を示している。
規則形状製品の代表的なものとして、図2にも例示した
通りのゴルフヘッド(21)に、ソールプレート(2
2)を溶接する事例が示されている。たとえばチタン合
金の精密鋳造品からなるゴルフヘッド(21)に、チタ
ンのソールプレート(22)が、その接合端部(23)
においてアルゴン(Ar)ガスシールによるTIG溶接
により溶接される事例である。
て、溶接トーチの移動により溶接が行われることにな
る。そこで、上記のシール装置では、図1に例示したよ
うに、シール蓋体(3)に溶接トーチ(4)が配備さ
れ、この溶接トーチ(4)の移動が、シール蓋体(3)
のスライドによって自在とされている。より具体的に
は、上記のシール蓋体(3)は、シールボックス体
(1)の上面開口部(11)に水平スライド自在に載置
される蓋基部(31)と、この蓋基部(31)に設けら
れた開口部(311)に上下動自在に装着されたシール
部(32)とによって構成されている。蓋基部(31)
は、その水平板部(312)が、シールボックス体
(1)のフランジ部(12)に乗って、水平方向にスラ
イド自在とされており、シール部(32)は、その垂下
面部(321)が蓋基部(31)の立設面部(313)
に摺接して上下方向にスライド自在とされている。
1の例では、溶接トーチ(4)とワイヤーガイド(5)
とが、各々、開口部(322)(323)を介して挿入
嵌着されている。シール部(32)は、図1にも斜視図
として例示したように、たとえば楕円形等とすることが
でき、このようにすることによって、溶接トーチ(4)
をロボットハンド(図示せず)等により水平(回転も含
めて)スライドさせると、溶接トーチ(4)が偏心した
運動中心となり、シール部(31)が装着されている蓋
基部(31)を水平方向にスライドさせることになる。
このため、溶接トーチの動きに追従してシール部(3
2)、そして蓋基部(31)が水平スライド運動するこ
とになる。
にあり、蓋基部(31)の水平動が停止している状態で
あっても、溶接トーチ(4)の上下動は、シール部(3
2)の上下摺接スライドを介して可能となる。溶接トー
チ(4)、ワイヤーガイド(5)は、各々、開口部(3
22)(323)に嵌着されているか、別途の取付手
段、たとえばネジ構造手段、磁石等によって開口部(3
22)(323)に挿入密着させることができる。
チ(4)による被溶接製品(2)に対するアーク照射部
に溶接ワイヤ(6)を供給する。また、溶接トーチ
(4)は、アルゴン(Ar)ガスの供給手段を兼ねてお
り、溶接トーチ(4)によるアーク照射部へ局所的にア
ルゴンガスが供給されて汚染のない溶接が行われるよう
にシール作用をより効果的なものとしている。アルゴン
ガスについては、この図1の例では、シールボックス体
(1)に設けた供給管(13)からもシール装置内に供
給されるようにしている。もちろん、アルゴンガス供給
手段はこれらの一方のみとしてもよい。
(1)内の支持台(7)に置かれている。この場合、被
溶接製品(2)は、適宜な構成のチャッキング装置によ
って位置固定することができる。たとえば以下の通りの
この発明のシール装置の例では、上記の通り、溶接トー
チ(4)の動きに追従して、その上下動にともなってシ
ール部(32)が上下にスライドし、その水平動にとも
なって、シール部(32)を介して蓋基部(31)が、
シールボックス体(1)の開口部(11)を水平スライ
ドする。
合にもシールボックス体(1)と、蓋基部(31)とシ
ール部(32)とからなるシール蓋体(3)とによっ
て、被溶接製品(2)が収納されている空間は密閉シー
ルされた状態となるため、溶接トーチ(4)、そしてガ
ス供給管(13)から供給されたアルゴンガスがこの空
間の全体雰囲気を形成して、溶接時、並びにその終了後
の溶接部の汚染を効果的に防止することになる。
阻害されることなく円滑に可能とされ、しかも、空間シ
ール性の確保が、従来のように矛盾することなく、同時
に可能とされる。自動溶接装置としては、すでに述べた
通り、溶接トーチ(4)をロボットハンドやマニプレー
タによって自動操作できるようにし、別のロボットハン
ド等にてシールボックス体(1)内への被溶接製品の収
納と、その所定位置への固定をあらかじめ行った後、シ
ールボックス体(1)の上面開口部(11)へのシール
蓋体(3)の配置、そして溶接トーチ(4)の移動と、
アルゴンガスの供給等の一連の手順について自動操作可
能とすることができる。
に限定されることはない。シール性能を確保し、安定し
た操作を可能とするために、たとえば図3に例示したよ
うに、蓋体基部(31)の立設面部(313)には、バ
ネ(314)によって付勢されたストップピン(31
5)を設け、これがシール部(32)の垂下面部(32
1)の穴部(324)に係合してシール部(32)の蓋
基部(31)からの抜止めを防止することや、蓋基部
(31)の水平板部(312)にはバネ(316)の付
勢力を加え、水平板部(312)とシールボックス体
(1)のフランジ部(12)との間でのシール漏れが生
じないようにすること等の手段の採用が考慮される。
様が可能であり、また、図1の例とは異って、シール蓋
体(3)は、蓋基部(31)とシール部(32)とが別
の形状構造となってもよいし、あるいは両者は一体化さ
れていてもよい。
シール装置により、溶接空間のシール性確保と、溶接ト
ーチによる操作性とは矛盾することなく良好とされ、自
動溶接等として有用な、汚染のない溶接を、簡便な構造
と操作により可能とする。
る。
ートを例示した分解斜視図である。
分断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 上面開口部を有し、被溶接製品を収納す
るシールボックス体と、このシールボックス体の上面開
口部にスライド自在に配設されたシール蓋体とを備えた
溶接用シール装置であって、このシール装置には、ガス
供給手段並びに溶接ワイヤ供給手段とともに、そのシー
ル蓋体に溶接トーチが配備され、溶接トーチの移動がシ
ール蓋体のスライドによって自在とされていることを特
徴とする溶接用シール装置。 - 【請求項2】 ガス供給手段は、シールボックス体およ
び/またはシール蓋体に配備されている請求項1のシー
ル装置。 - 【請求項3】 ガス供給手段は、シール蓋体に配備され
た溶接トーチと一体化されている請求項1または2のシ
ール装置。 - 【請求項4】 溶接ワイヤ供給手段は、シール蓋体に配
備されている請求項1ないし3のシール装置。 - 【請求項5】 シール蓋体は、シールボックス体の上面
開口部に水平スライド自在に載置される蓋基部と、この
蓋基部に設けられた開口部に上下動自在に装着されたシ
ール部とを有し、このシール部に溶接トーチがその開口
部を介して挿入配設されている請求項1ないし4のいず
れかのシール装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP05767595A JP3562014B2 (ja) | 1995-03-16 | 1995-03-16 | 溶接用シール装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH08252671A true JPH08252671A (ja) | 1996-10-01 |
JP3562014B2 JP3562014B2 (ja) | 2004-09-08 |
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---|---|---|---|
JP05767595A Expired - Fee Related JP3562014B2 (ja) | 1995-03-16 | 1995-03-16 | 溶接用シール装置 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3562014B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103143825A (zh) * | 2013-03-22 | 2013-06-12 | 哈尔滨工业大学 | 一种电焊多重防护装置 |
CN111906412A (zh) * | 2020-08-19 | 2020-11-10 | 王晓友 | 一种密闭无污染的工业焊接机器人 |
US11802744B2 (en) | 2018-11-30 | 2023-10-31 | Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha | Exhaust heat recovery boiler |
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---|---|---|---|---|
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-
1995
- 1995-03-16 JP JP05767595A patent/JP3562014B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN103143825B (zh) * | 2013-03-22 | 2015-04-08 | 哈尔滨工业大学 | 一种焊点多重防护装置 |
US11802744B2 (en) | 2018-11-30 | 2023-10-31 | Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha | Exhaust heat recovery boiler |
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CN111906412B (zh) * | 2020-08-19 | 2022-03-18 | 重庆创御智能装备有限公司 | 一种密闭无污染的工业焊接机器人 |
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