JPH082525Y2 - 自動車用回転軸に設けられた回転部材の潤滑装置 - Google Patents

自動車用回転軸に設けられた回転部材の潤滑装置

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JPH082525Y2
JPH082525Y2 JP1990022135U JP2213590U JPH082525Y2 JP H082525 Y2 JPH082525 Y2 JP H082525Y2 JP 1990022135 U JP1990022135 U JP 1990022135U JP 2213590 U JP2213590 U JP 2213590U JP H082525 Y2 JPH082525 Y2 JP H082525Y2
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JP
Japan
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oil
oil passage
rotating
lubricating device
shaft
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JP1990022135U
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哲也 金田
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UD Trucks Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、自動車回転軸の軸線に設けられた第1の油
路に直交する第2の油路から潤滑油を外周面に導き、該
外周面に摺接する回転部材の潤滑を行う潤滑装置の改良
に関する。
[従来の技術] かかる潤滑装置は、例えば本出願人による実開昭63-1
50162号公報で知られている。
これら従来の動力伝達系の回転を利用して油ポンプを
駆動する減速機の場合、ポンプの回転数は車速に比例
し、したがって、吐出量も車速に比例する。
[考案が解決しようとする課題] 一般に減速機に求められる潤滑性能は、一定の油圧、
油量を必要とするが、高速時には充分な油量が得られ、
低速時には油量が少なくなる。したがって、高速時に
は、ポンプの油圧が上がり過ぎ、油温が上昇する不具合
があった。
本考案は、潤滑性能を確保すると共に、油温の上昇を
抑える自動車用回転軸に設けられた回転部材の潤滑装置
を提供することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 本考案によれば、自動車回転軸の軸線に設けられた第
1の油路に直交する第2の油路から潤滑油を外周面に導
き、該外周面に摺接する回転部材の潤滑を行う潤滑装置
において、前記回転軸の端面に前記第1の油路を開口
し、該開口部に閉塞部材を設け、軸回転数が所定値以上
のときに前記閉塞部材の閉塞を解除する閉塞制御手段を
設けている。
上記閉塞部材は、スチールボールで構成し、開口部
は、コーン状に形成するのが好ましい。
また、閉塞制御手段は、ボールに当接するディスク
と、ディスクを付勢するスプリングと、半径方向の内方
端部がディスクに当接し、外方端部にウエイトを備えた
ベルクランクとからなる閉塞制御装置で構成するのが好
ましい。
[作用] 上記のように構成された自動車用回転軸に設けられた
回転部材の潤滑装置において、低速時には、ボールがス
プリングにより開口部に押圧され、開口部が閉塞され
る。したがって、第1の油路には、ある程度の高油圧が
確保される。
高速時には、ウエイトの遠心力によってベルクランク
を介してディスクがスプリングを圧縮してボールの閉塞
を解除する。したがって、第1の油路の油が逃がされ、
油圧が下がり、油温の上昇が抑えられる。
[実施例] 以下図面を参照し本考案の実施例をインタアクスルデ
ィファレンシャルを備え油ポンプを備えたタンデム型の
自動車用減速機を例として説明する。
第1図において、インプットシャフト4の動力は全体
を5で示すインタアクスルディファレンシャルのインプ
ットシャフトにスプライン結合されたスパイダシャフト
6を介してピニオン7に伝達される。そしてそのピニオ
ン7に噛み合うサイドギヤ8からサイドギヤ8にスプラ
イン結合されたアウトプットシャフト9を介し図示しな
い後後軸ディファレンシャルに伝達され、またピニオン
7に噛み合うデバイダギヤ10、デバイダギヤ10に噛み合
うピニオンドライブギヤ11を介して全体を1で示す減速
機ケーシングに設けられた後前軸ディファレンシャル12
のドライブピニオン13に伝達されるようになっている。
ところでインプットシャフト4とドライブピニオン13
とは一般的に垂直面内にインプットシャフト4を上方に
して並列に配置されている。従って、ピニオンドライブ
ギヤ11、デバイダギヤ10の飛沫油によってインタアクス
ルディファレンシャル5、インプットシャフト4とデバ
イダギヤ10、サイドギヤ8との摺接部を好適に潤滑する
ことは困難である。そのため、前部ケーシング2に後部
ケーシング3の底部の油溜り室3aの油を上方に導く鎖線
で示す油路15とドライブピニオン13に駆動軸17を介して
駆動される油ポンプ16とを設けている。
他方、インプットシャフト4の軸線には、第1の油路
22が設けられ、その油路22に直交する油路22bは、油路2
0から油路22に油を導いており、また、第2の油路23a、
23b、23c(以下総称する場合は符号23を用いる)は、そ
れぞれ前部ケーシング2の油路2a、インプットシャフト
4とデバイダギヤ10、サイドギヤ8との摺接部、スパイ
ダシャフト6とピニオン7との摺接部に連通されてい
る。
そして、油ポンプ16は油路20により油溜り室3aの油を
ストレーナ18、オイルフィルタケース21を介し第1の油
路22、第2の油路23から前記各摺接部に供給するように
なっている。
前記インプットシャフト4の後記する端面4aには、第
1の油孔22の開口部22aが形成され、その開口部22aは、
閉塞部材であるスチールボール24が設けられ、そのボー
ル24の閉塞制御手段である全体を符号30で示す閉塞制御
装置が設けられている。
第2図において、インプットシャフト4の端部には、
エンドプレート31により室32が画成され、その室32に面
するインプットシャフト4の端面4aには、第1の油路22
のコーン状の開口部22aが形成されている。
前記エンドプレート31には、ボール24に対向して筒状
のボス部33が立設されている。そのボス部33の内孔に
は、ディスク34の軸部34aが摺接されており、ディスク3
4はエンドプレート31との間に介装されたスプリング35
に付勢されてボール24を開口部22aに圧着して第1の油
路22を閉塞している。また、端面4aの一部に突設された
ボス部4bには、ピン36によりベルクランク37が枢着され
ている。そして、このベルクランク37の半径方向の内方
の端部37aは、ディスク34の端面に当接され、外方の端
部37bには、ウエイト38が固設されている。このウエイ
ト38の重量及びスプリング35の付勢力は、インプットシ
ャフト4の回転数が所定値以上のとき、ウエイト38の遠
心力によりベルクランク37、ディスク34を介してスプリ
ング35が圧縮され、ボール24が開口部22aから離脱する
ように決められている。なお、図中の符号39はエンドプ
レート31に設けられた油孔で、第1図に示すようにイン
プットシャフト4とアウトプットシャフト9との隙間を
介しサイドギヤ8のボス部に形成された油孔8aに室31を
連通している。上記の部材31〜38により閉塞制御手段30
が構成されている。
したがって、低速時すなわちインプットシャフト4の
回転数が所定値より小さい低回転時は、ウエイト38の遠
心力よりスプリング35の付着力が強く、ボール24を開口
部22aに押圧して閉塞している。そのため、油圧Pはあ
る程度の高圧に確保される。
インプットシャフト4の回転数が所定値より大きい高
回転時には、ウエイト38の遠心力が大きくなり、ベルク
ランク37が時計方向に回動し、ディスク34を介してスプ
リング35を圧縮する。そのため、ボール24による開口部
22aの閉塞が解除され、第1の油路22の油は、室31、油
孔39、8aを介して油溜り室3aに逃がされ、油圧Pが降圧
される。
[考案の効果] 本考案は、以上説明したように構成されているので、
低速時には高圧の油を、高速時には低圧の油を供給して
潤滑性能を確保すると共に、高圧による油温の上がり過
ぎや、機器の損傷を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の概略を示すタンデム型自動車用減速機
の側断面図、第2図は要部を示す拡大図である。 4……インプットシャフト、4a……端面、22……第1の
油路、23……第2の油路、24……ボール、30……閉塞制
御装置、34……ディスク、35……スプリング、37……ベ
ルクランク、38……ウエイト

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車回転軸の軸線に設けられた第1の油
    路に直交する第2の油路から潤滑油を外周面に導き、該
    外周面に摺接する回転部材の潤滑を行う潤滑装置におい
    て、前記回転軸の端面に前記第1の油路を開口し、該開
    口部に閉塞部材を設け、軸回転数が所定値以上のときに
    前記閉塞部材の閉塞を解除する閉塞制御手段を設けたこ
    とを特徴とする自動車用回転軸に設けられた回転部材の
    潤滑装置。
JP1990022135U 1990-03-07 1990-03-07 自動車用回転軸に設けられた回転部材の潤滑装置 Expired - Lifetime JPH082525Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990022135U JPH082525Y2 (ja) 1990-03-07 1990-03-07 自動車用回転軸に設けられた回転部材の潤滑装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990022135U JPH082525Y2 (ja) 1990-03-07 1990-03-07 自動車用回転軸に設けられた回転部材の潤滑装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03114663U JPH03114663U (ja) 1991-11-26
JPH082525Y2 true JPH082525Y2 (ja) 1996-01-29

Family

ID=31525154

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JP1990022135U Expired - Lifetime JPH082525Y2 (ja) 1990-03-07 1990-03-07 自動車用回転軸に設けられた回転部材の潤滑装置

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JP5113949B1 (ja) * 2012-05-09 2013-01-09 株式会社小松製作所 ホイールローダ

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JPS62156108U (ja) * 1986-03-26 1987-10-03

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JPH03114663U (ja) 1991-11-26

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