JPH0825033A - 高温ガス加熱式はんだづけ器具 - Google Patents

高温ガス加熱式はんだづけ器具

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JPH0825033A
JPH0825033A JP18519294A JP18519294A JPH0825033A JP H0825033 A JPH0825033 A JP H0825033A JP 18519294 A JP18519294 A JP 18519294A JP 18519294 A JP18519294 A JP 18519294A JP H0825033 A JPH0825033 A JP H0825033A
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JP
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soldering tip
soldering
high temperature
channel
hot gas
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JP18519294A
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William S Fortune
ウィリアム・サミュエル・フォーチュン
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱供給源からはんだづけ点へ一定の経路に沿
って熱を搬送するためにガス流を利用する手持ちはんだ
づけ/はんだ除去器具。 【構成】 高温ガス加熱式はんだづけ工具。スロット付
きはんだづけチップは、比較的低温で遊び状態に保持し
ておき、高温ガスの高エネルギー流に接触させることに
よって極めて迅速に所定の動作温度にまで昇温させるこ
とができる。このチップは、チップへ熱を搬送する必要
があるときにのみ高温ガスを通す薄肉の耐熱性ステンレ
ス鋼製チューブの端部に取り付けることによって更に低
い遊び温度に保持しておくことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、手持ちはんだづけ/は
んだ除去器具に関し、特に、熱供給源からはんだづけ点
へ一定の経路に沿って熱を搬送するためにガス流を利用
する手持ちはんだづけ/はんだ除去器具及びそのような
器具に使用するための高温ガス加熱式はんだづけチップ
(尖端器具)に関する。ここでいう「手持ち」とは、ロ
ボットによって担持されることをも含むものとする。
又、ここでいう「ガス」は、通常、周囲空気を意味する
が、酸化、腐蝕反応又はその他の望ましくない化学作用
を最少限に抑制したい場合、例えば、二酸化炭素、、窒
素又は貴ガス等の不活性又は比較的不活性のガスをも意
味する。
【0002】
【従来の技術】高温ガス加熱式(高温ガスで加熱するこ
とによってはんだづけを行う方式の)はんだづけの一般
的な利点は、本出願人の米国特許第号4,419,56
6号、4,926,028号、5,054,106号に
詳述されているように、周知である。断面積の小さい
(細い)、非常に高温のガス流による高温ガス加熱式は
んだづけ(以下、単に「高温ガスはんだづけ」とも称す
る)は、他の近接又は隣接する材料又は物体を加熱して
熱で害することなく、所望の加工点に所望量の熱を正確
に適用することができる。更に、従来慣用のはんだづけ
チップの場合は、チップから可変量の熱が引き出され、
金属の伝熱路に沿ってチップに熱が補給されるので、必
然的にチップの温度は、多少とも変動するが、高温ガス
はんだづけの場合は、ガス流が実質的に一定温度の熱源
を加工点に供給することができる。この点、高温ガスは
んだづけでは、ガスは、熱源をそれと熱交換関係をなし
て横切ると瞬間的に加熱され、加工点に瞬間的に吹き付
けることができるという利点がある。これに対して、相
当大きな熱慣性を有する従来のはんだづけ工具の場合
は、熱源から離れたところにあるはんだづけ工具のチッ
プがはんだづけ作業を行うのに十分な温度に達するまで
工具の中実部品を通して熱を伝導させなければならな
い。
【0003】又、高温ガス法による場合、熱慣性の低い
はんだづけチップをその内面から高温ガスの内部流によ
って加熱することができるので、上述した利点の大部分
を提供することが可能である。更に、はんだづけ作業自
体は慣用のはんだづけ法の場合と同様であるが、チップ
は、高い伝熱性を得るために銅で製造する必要はなく、
鉄材で製造することができる。従って、銅の重さと、銅
の材料自体のコスト高及びそれをメッキする費用を回避
することができるばかりでなく、高温を伴うことによっ
て一層誘発される化学反応による劣化を受け易い銅の欠
点をも回避することができる。
【0004】しかしながら、高温ガスはんだづけの上述
した、及びその他の一般的な利点は、高温ガスを創生す
ること、ガスを十分に加熱すること、高温ガス流を整形
するための手段を設けること、及び高温ガス流を加工点
に差し向けることが困難なために、従来技術では完全に
は獲得されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、高温
ガスはんだづけの上述したような利点を最大限に引き出
すことである。従って、本発明の目的は、高温ガスはん
だづけ法の上述したような利点を実現する高温ガスはん
だづけ器具を提供することである。
【0006】本発明の他の目的は、高温ガス流によらざ
れば熱抵抗の高い経路に沿って通される高温ガスによっ
て実質的に瞬時に加熱され、連続的に熱を供給される高
温ガス加熱式はんだづけチップを備えたはんだづけ器具
を提供することである。本発明の他の目的は、816℃
(1500°F)程度の温度の、所定の太さ(断面積)
の高温ガス流を実質的に瞬時に創生し、それを所定の望
ましい熱エネルギー流量で加工点へ供給する高温ガス加
熱式はんだづけ器具を提供することである。
【0007】本発明の他の目的は、不使用時にははんだ
づけチップを比較的低温で遊び状態に保持することがで
き、必要時にははんだづけチップを高温ガス流によって
瞬間的に動作温度にまで加熱することができるように
し、それによってチップの寿命及びメッキ要件の点で大
きな利点をもたらすことができる高温ガス加熱式はんだ
づけ器具を提供することである。本発明の他の目的は、
はんだづけ工具へのガス供給源を、加熱素子へ電力を送
るための電気導体によって予備加熱することができ、は
んだづけ工具のハンドル(握り部分)をその内部を通る
ガスの流れによって冷却することができるようにし高温
ガス加熱式はんだづけ器具を提供することである。
【0008】本発明の他の目的は、高温ガス加熱式はん
だづけ器具のために、はんだづけ作業のための高温の空
気流を極めて効率的、能率的に供給することができるガ
ス加熱装置を提供することである。本発明の他の目的
は、構造が簡単で、信頼性が高く、機械的に頑丈で、製
造コストの易い高温ガス加熱式はんだづけ器具を提供す
ることである。本発明の他の目的は、加熱素子の温度を
はんだづけ器具の本体から離隔したところから電子的に
遠隔制御することができる高温ガス加熱式はんだづけ器
具を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、本発明によれば、高温ガス加熱式はんだ
づけチップに、その物体の大きな表面部分を被って高温
ガスを通流させることができるように長手方向スロット
を形成し、それによって、はんだづけ工具の電気加熱ユ
ニットからはんだづけチップの動作表面への熱エネルギ
ーの極めて効率的、能率的な伝達を可能にする。これら
のスロットは、チップの後端からチップの全長の少なく
とも2分の1以上に亙って前方へ延長させる。この場
合、高温空気又はガスは、ある実施例においては側方
へ、他の実施例においては後方へ、更に他の実施例にお
いてはチップの前部表面を覆って層流流れとして前方へ
排出させる。
【0010】はんだづけチップの寿命、エネルギーの節
減、又はチップのメッキ上の制約が優先的条件である場
合は、加熱素子と動作チップとの間の構造的連結部に高
温ガスを通すための独特の耐熱性経路を設け、それによ
ってチップへの無駄な熱を最少限にする。本発明の好ま
しい実施例では、この耐熱性経路は、加熱素子から前方
へ突出させ、その前端によってはんだづけチップを担持
するようにした薄肉のステンレス鋼製チューブによって
設定する。
【0011】
【実施例】図1〜3に示される本発明の一実施例による
手持ちはんだづけ器具10は、ハンドル部分12と、ハ
ンドル部分12に支持されその前方に突出した薄肉のス
テンレス鋼製の耐熱性外側チューブ(「ヒーターチュー
ブ」又は単に「チューブ」とも称する)14と、チュー
ブ14内に収容された円筒形のセラミック製加熱素子
(「セラミック製ヒーター管」とも称する)16を備え
ている。加熱素子16の前端外周面に電気抵抗ヒーター
(単に「電気ヒーター」とも称する)17が蒸着又は溶
着されている。チューブ14の先端には、保持ナット即
ちねじ付き保持手段24の雌ねじ22と螺合する雄ねじ
20が刻設されている。チューブ14のハンドル部分1
2に近接した後端にも、雄ねじ26が刻設されている。
雄ねじ26は、ヒーターチューブ14に端に外側スリー
ブ(図示せず)を取り付けるためのものである。
【0012】ハンドル部分12の後端には、空気ホース
兼電気ケーブル収容ハウジング26が連結されている。
ハウジング26には、例えば空気コンプレッサのような
圧縮空気又は圧縮ガス供給源28が接続されており、供
給源28から空気又はガスがハウジング26を通して供
給される。この空気は、電源31から延長している電線
30をある程度冷却する働きをする。電源31は、本出
願人の米国特許第4,507,546号及び4,73
4,559号に記載されているようなタイプのもである
ことが望ましい。そのような電源回路は、供給される交
流電流の各サイクルの周期の反曲点を含む極く短い部分
を用いて、温度の関数である電気抵抗ヒーター17の電
気抵抗値を測定することによって電気ヒーター17の温
度を遠隔制御する。瞬間抵抗値を表す信号が発せられ、
その信号を用いてフィードバックモードで電気ヒーター
17への電流を制御し、電気ヒーターを所定の望ましい
温度に維持する。かくして、はんだづけチップ又はその
ヒーターに別個のセンサーを設ける必要なしに、又、温
度フィードバック信号のための別個の導線を用いる必要
なしに、実質的に全波電力をヒーター17に連続的に印
加することができる。ただし、所望ならば、別法とし
て、慣用の別個のセンサーを用いる方法を採用してもよ
い。
【0013】空気供給源28は、連続的に動作させるこ
とができ、ハンドル12に設けられた指先操作弁によっ
てヒーター17を通る空気の流れを制御することができ
る。あるいは、ハンドル12に設けられた遠隔電気スイ
ッチ33によって空気コンプレッサを必要に応じてオン
にするようにしてもよい。あるいは又、空気供給源28
を手動又は足踏み式オン・オフスイッチ32のような別
個のスイッチによって制御することもできる。空気は、
充気チャンバーとして機能するハンドル12の内部を流
れ、ヒーター17の後部のステンレス鋼製ヒーターチュ
ーブ14内を通って流れる。この空気は、冷却流体とし
て機能し、ハンドル12を相当に冷却する働きをするの
で、操作者にとって快適である。
【0014】図3にみられるように、チューブ14内を
通って前方へ流れる冷却空気の経路は、電気ヒーター1
7と空気との熱交換を最大限にするためにセラミック製
ヒーター管16の外周面を被って第1熱交換向上用スプ
リング状部材34の巻きと巻きの間を通るらせん状経路
である。チューブ14の先端18で、空気は半径方向内
方へ偏向され、そこからヒーター管16の内周面と銅製
の集熱チューブ又は高温ガス供給用内側チューブ38の
外周面との間に介設された第2熱交換向上用スプリング
状部材36の巻きに沿って後方へ流れる。次いで、空気
は、再び半径方向内方へ偏向され、集熱チューブ38を
通って前方へ流れる。集熱チューブ38の前端は、チュ
ーブ14の先端18の外径にほぼ等しい外径を有するフ
ランジ40に形に形成されている。
【0015】はんだづけチップ(単に「チップ」とも称
する)42は、その後面をフランジ40の前面に圧接す
るようにして取り付けられる。はんだづけチップ42
は、その後端の周りに拡径保持肩44を有しており、保
持ナット24の前部リップを構成する縮径保持肩46に
よって保持される。
【0016】チップ42には、その後面からチップの長
手に沿ってチップの全長のほぼ中間点まで延長した1組
の、例えば4つ又は好ましくは6つ又は8つのチャンネ
ル又はスロット48が形成されている。これらのスロッ
トは、チップ42の中心軸方向のコア部分50から半径
方向外方に延長しており、加熱された空気がコア部分5
0集熱チューブ38の前端からスロット48を通って流
れ、「排気」矢印によって示されるように側部外方へ排
出するのを助成するように尖端52まで流線形状とされ
ている。はんだづけチップ42は、スロットを有してい
るので、「スロット付きはんだづけチップ」と称され
る。
【0017】図4の実施例では、スロット付きはんだづ
けチップ54は、ステンレス鋼製の延長支持チューブ
(「外側チューブ」又は「ベース部材」とも称する)5
6によって支持されている。この実施例のチップ54
は、先の実施例のチップ42の拡径保持肩44ではな
く、その本体の後部の周りに形成され、前端において保
持肩60に終端しているテーパ溝58を有している。
(ここで、「終端している」とは、端部が、ある特定の
形で終っていることをいう。例えば、「前端において保
持肩に終端しているテーパ溝」とは、前端が保持肩の形
で終っているテーパ溝」という意味である。) チューブ56の前端62は、チップ54のテーパ溝58
内へ半径方向内方に屈曲されて肩60に当接し、チップ
54を支持するようになされている。チューブ56は、
内方に屈曲された前端62以外は、チップ54の本体の
後部基端の外径に等しい内径を有している。先の実施例
の場合と同様に、チップ54も、その後端から支持チュ
ーブ56の屈曲端より前方の点まで延長した1組のチャ
ンネル又はスロット64を有している。即ち、チャンネ
ル又はスロット64は、チップ54の本体の後部基端に
形成されており、それらの半径方向の深さは、チップの
内部コア66によって定められる。内部コア66の後端
は、流線形の尖端68に終端させることができる。
【0018】チップ54は、その支持チューブ56を介
して保持ナット24によってヒーターチューブ14のね
じ付き前端18に固定される。保持ナット24図に示さ
れるように、支持チューブ56の国分保持フランジ70
に係合する。やはり、集熱チューブ38のフランジ40
は、はんだづけチップ又はその支持部材と、ヒーターチ
ューブ14のねじ付き前端18との間に挟着される。図
に示されるように、加熱された空気は、支持チューブ5
6の前端62より前方でスロット64から側方外方へ排
出される。
【0019】図5の実施例では、支持チューブ56及び
スロット付きはんだづけチップ54′は、熱交換用スロ
ット72がより前方へ延長している点を除いては、図4
にの実施例のものと同じである。排出される高温空気
は、チップ54′の前方部分を被って層流をなして前方
へ向けられる。この構成により、高温空気は、チップ5
4′の動作部分74を加熱するだけでなく、例えば、加
工物又はその上に載せられている部品を予備加熱する場
合のように、加工物に追加の熱を供給するのにも有用で
ある。又、この高温ガスは、加工点(はんだづけすべき
部位)を囲い、酸化又はその他の腐蝕作用から保護する
不活性流体とすることもできる。
【0020】図6は、移動する空気流を加工物から離し
ておくために排出高温空気を動作チップより相当に後方
に引き離すようにした実施例を示す。この実施例では、
支持チューブ56に1組の排気ポート76が設けられ、
外側支持チューブ56内に高温ガス供給用内側チューブ
78が同軸的に挿入されている。内側チューブ78は、
その半径方向外方に突出した後部フランジ80により外
側チューブ56の保持フランジ70に固定される。高温
ガス供給用内側チューブ78は、スロット付きはんだづ
けチップ84の中心内孔82内へと前方へ延長してい
る。内孔82は、内側チューブ78の前端を越えて前方
へ延長し、1組の熱交換用スロット又はチャンネル86
に連通している。かくして、内側チューブ78内を前方
へ流れる高温空気は、内孔82の前端及びチップ84の
スロット付き本体にぶつかり、次いで、ポート76を通
して後方へ排出される。
【0021】図7の実施例では、スロット付きはんだづ
けチップ88は、その本体後部に形成された1組の熱交
換用スロット92の前端を越えた点にまで該本体内へ前
方に延長している後部内孔90を備えている。内孔90
は、毛管又はダクト94に連通している。ダクト94
は、本体の中心部を貫通しチップの動作面96に近接す
る点まで前方へ延長し、そこから半径方向外方へ屈曲
し、排気ポート98に通じている。高温空気のジェット
は、排気ポート98から加工物上の特定の部位へ向けあ
れる。この構成によれば、直接的な高温空気によるはん
だづけ又ははんだ除去作業を行うことができる。あるい
は、所望ならば、はんだづけとはんだ除去作業の両方を
実施することができる。その場合、表面取付けデバイス
(支持体の表面に取り付けられたデバイス)のはんだづ
け端子の一部分を動作面96によって加熱しながら、そ
れと同時に端子の別の部分を高温空気のジェットによっ
て加熱することができる。
【0022】この実施例では、更に、流れ制御兼支持ピ
ン100が内孔90内に挿入されている。ピン100
は、その後端に、チップ88の本体の後部に圧接する保
持肩を構成する拡径リムを有している。ピン100の前
端は、スロット92及び内孔90の前端より後方に位置
し、高温空気の流れが、スロット90を通り、ピン10
0の前端を被ってダクト94内へ圧送されるようになさ
れている。ピン100の両端は、図に示されるように、
流線形にすることができる。実際の実施において、ピン
100は、支持チューブ56の端部62を溝58内へ屈
曲させる際チップ88の本体のスロット付き部分を支持
するのに有用であることが認められた。
【0023】図8は、はんだづけチップ102を針の形
にし、その長手に沿って高温空気を層流の形に搬送する
ための複数の長手方向チャンネル又は平坦な側壁104
を形成した実施例を示す。保持ナット24′は、その前
端部分で中心内孔101内に針状はんだづけチップ10
2を保持するように構成されている。針状はんだづけチ
ップ102は、その長手に沿って複数のチャンネル又は
平坦な側壁104を有し、尖った前端105を有してい
る。
【0024】作動において、保持ナット24′を支持チ
ューブ14のねじ付き前端18に螺着し、高温空気を内
孔101を通し、チップ102のチャンネル104に沿
って供給する。それによって、チップ102が加熱さ
れ、高温空気の層流がはんだづけ作業のための、又は、
はんだづけ並びにはんだ除去作業のための正確な部位を
画定する。好ましい実施態様では、針状チップ102
は、はんだ適性のない(はんだに対する濡れ性がない、
即ち、はんだを付着させない)ステンレス鋼製であり、
はんだを平行な端子間又は導線間の狭い間隙から除去す
るのに極めて有用である。高温空気がはんだを溶融し、
チップの細い尖端が端子間の狭い間隙を浄化することが
できる。
【0025】図9A〜9Fは、図8の実施例に用いるこ
とができる針状チップ102のいろいろな断面形状を例
示する図であり、それぞれ、三角形の断面形状、正方形
の断面形状、平行な平坦側壁、六角形の断面形状、ナイ
フ状の断面形状、対向したチャンネルを示す。
【0026】図10の実施例では、はんだづけチップ1
02がステンレス鋼製の延長支持チューブ(ベース部
材)106の前端に保持されており、支持チューブ10
6の基端は保持ナット24′の前端によって支持されて
いる。支持チューブ106は、特殊な状況下での使用を
容易にするために、仮想線で示されるように屈曲自在で
ある。
【0027】
【発明の効果】以上、本発明の幾つかの実施例を説明し
たが、本発明によれば、高温空気からの総熱吸収量を及
び熱吸収速度を大幅に高めるために加熱空気の流れに接
触させるはんだづけチップにスロット又はチャンネルを
形成する。そのようなはんだづけチップは、瞬時に加熱
されるので、常時使用可能な準備状態に維持しておくた
めに高温に加熱して遊ばせておく必要がなく、必要なと
きだけ高温ガスを流して加熱すればよい。従って、常に
完全加熱状態に維持して遊ばせておくはんだづけチップ
であれば失われるであろう熱源が節約される。それ以上
に重要なことは、チップのデューティサイクル(使用
率)が非常に低いので、チップの寿命が長く、保存性が
よいことである。即ち、本発明のはんだづけチップは、
高い動作温度で使用される時間が比較的少なく、従っ
て、チップが劣化する時間が従来のものに比べてはるか
に遅い。これによって得られる重要な効果は、本発明の
チップは、製造コストの高い、しかも、製造及びメッキ
し直し工程が環境保全にとって有害である慣用のメッキ
チップよりはるかに耐久性がよく、メッキチップの使用
を完全に回避することができることである。従って、本
発明による場合、メッキなしの銅製チップであっても、
安価な簡単な鉄又はニッケルメッキのチップと同等の有
効寿命を維持することができる。
【0028】図4に示された実施例に従って製造された
本発明の具体例においては、加熱素子の温度より168
℃(300°F)低い温度で待機(遊び)状態に保持し
ておくことができ、ほぼ1秒で動作温度に昇温させるこ
とができる。なぜなら、不作動状態では薄肉のステンレ
ス鋼製チューブ56がチップ54をヒーターからの金属
伝熱経路から十分に隔離しているが、動作時には高速の
高温空気が熱慣性なしで熱エネルギーをチップへ搬送す
るからである。
【0029】以上、本発明を実施例に関連して説明した
が、本発明は、ここに例示した実施例の構造及び形態に
限定されるものではなく、本発明の精神及び範囲から逸
脱することなく、いろいろな実施形態が可能であり、い
ろいろな変更及び改変を加えることができることを理解
されたい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に従って構成された高温ガス加
熱式はんだづけ器具の一実施例の全体図である。
【図2】図2は、図1のはんだづけ器具のはんだづけチ
ップ、保持ナット及び熱伝達チューブの分解図である。
【図3】図3は、図1のはんだづけ器具の前方部分の長
手断面図であり、図2の各部品が組み立てられた状態に
あるところを示す。
【図4】図4は、本発明の別の実施例によるはんだづけ
チップ部分の長手断面図である。
【図5】図5は、本発明の更に別の実施例によるはんだ
づけチップ部分の長手断面図である。
【図6】図6は、本発明の更に別の実施例によるはんだ
づけチップ部分の長手断面図である。
【図7】図7は、本発明の更に別の実施例によるはんだ
づけチップ部分の長手断面図である。
【図8】図8は、スロット、チャンネルに沿って又はは
んだづけチップ平坦側壁部に沿っての高温空気の層流に
よって加熱される針状チップを含む本発明の一実施例の
部分断面図である。
【図9】図9は、図8の線9−9に相当する線に沿って
みたチップ構造のいろいろな例を示す断面図である。
【図10】図10は、図8の例に類似しているが、針状
チップのための細長い湾曲自在のチューブ状支持部材を
有する実施例の一部断面による側面図である。
【符号の説明】
10:手持ちはんだづけ器具 12:ハンドル部分 14:ステンレス鋼製の耐熱性外側チューブ 16:加熱素子(ヒーター管) 17:電気抵抗ヒーター 24,24′:保持ナット(ねじ付き保持手段) 38:集熱チューブ(高温ガス供給用内側チューブ) 42:スロット付きはんだづけチップ 48:スロット又はチャンネル 50:コア部分 54,54′:スロット付きはんだづけチップ 56:支持チューブ(ベース部材) 64:スロット又はチャンネル 66:コア部分 72:スロット又はチャンネル 76:排気ポート 78:高温ガス供給用内側チューブ 82:中央内孔 84:スロット付きはんだづけチップ 86:スロット又はチャンネル 88:スロット付きはんだづけチップ 92:スロット又はチャンネル 94:毛管又はダクト 102:針状はんだづけチップ 104:チャンネル又は平坦側壁 106:支持チューブ

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高温ガス加熱式はんだづけチップであっ
    て、 熱良導性金属で形成された軸方向に長い本体から成り、
    該本体は、はんだ接触面を有する作業前端と、熱収集後
    端を有し、該本体には、その後端から前方へ該本体の全
    長に沿って少なくともほぼ中間点にまで延長したチャン
    ネルが形成されており、該チャンネルは、該本体の後端
    に差し向けられ、そこから前記チャンネルに沿って前方
    へ流れる高温ガスとの熱交換により熱エネルギーを吸収
    するための複数の細長い熱吸収表面から成ることを特徴
    とするはんだづけチップ。
  2. 【請求項2】 前記チャンネルは、1組の軸方向及び半
    径方向に延長したスロットから成ることを特徴とする請
    求項1に記載のはんだづけチップ。
  3. 【請求項3】 前記スロットの数は、少なくとも6個で
    あり、前記本体の中心軸方向コアからから半径方向に延
    長していることを特徴とする請求項2に記載のはんだづ
    けチップ。
  4. 【請求項4】 前記本体は、前記作業前端の前記はんだ
    接触面に終端する前方部分と、該前方部分より径の大き
    い中間部分と、前記熱収集後端に終端する後方部分と、
    保持肩を構成する拡径部分を有し、前記スロットは該後
    端から前記中間部分を少なくとも一部分貫通して延長し
    ていることを特徴とする請求項3に記載のはんだづけチ
    ップ。
  5. 【請求項5】 前記各スロットの前縁は、実質的に半径
    方向であり、それによって、該スロットに沿って前方へ
    流れる前記高温ガスは、該スロットから前記本体の前記
    前方部分の外表面を被って排出されることを特徴とする
    請求項4に記載のはんだづけチップ。
  6. 【請求項6】 前記各スロットは、前方へ傾斜してお
    り、それによって、該スロットに沿って前方へ流れる前
    記高温ガスは、該スロットから前記本体の前記前方部分
    の外表面を被って排出されることを特徴とする請求項4
    に記載のはんだづけチップ。
  7. 【請求項7】 薄肉の耐熱性外側チューブを有し、該外
    側チューブの前端が前記本体の後端に該本体を支持する
    ように取付けられており、該チューブは、該本体から後
    方へ突出した細長い本体部分を有していることを特徴と
    する請求項3に記載のはんだづけチップ。
  8. 【請求項8】 前記外側の前記本体部分の後端は、拡径
    保持肩を有していることを特徴とする請求項7に記載の
    はんだづけチップ。
  9. 【請求項9】 前記各スロットは、前記外側チューブの
    前記前端より前方に延長しており、それによって、外側
    チューブの前端より前方へ前記高温ガスを排出するよう
    になされていることを特徴とする請求項7に記載のはん
    だづけチップ。
  10. 【請求項10】 前記各スロットは、前記外側チューブ
    の後端より後方に終端しており、該外側チューブの前記
    本体部分に、前記高温ガスを排出させるために孔が形成
    されていることを特徴とする請求項7に記載のはんだづ
    けチップ。
  11. 【請求項11】 高温ガス供給用内側チューブが前記外
    側チューブとの後端と前記本体との間に支持されてお
    り、前記各スロットの前方部分に連通していることを特
    徴とする請求項10に記載のはんだづけチップ。
  12. 【請求項12】 前記本体は、高温ガスを受け取るよう
    に前記チャンネルに連通し、該チャンネルから前方へ該
    本体の中心を貫通して延長したダクトを有しており、該
    ダクトは、該本体の前端に形成された、高温ガスを加工
    物に吹き付けるための排気ポートに連通していることを
    特徴とする請求項4に記載のはんだづけチップ。
  13. 【請求項13】 加熱ガスを供給する手持ちはんだづけ
    器具の前端に付設するための高温ガス加熱式はんだづけ
    チップであって、 はんだに対する濡れ性がない金属で形成されており、尖
    った前端と、後部基端を有し、高温ガスとの熱交換によ
    って加熱されるように高温ガスを通すための所定の向き
    の経路を画定する長手方向のチャンネルを有する細長い
    針状本体と、 該チャンネル付き針状本体に沿っての軸方向の空気の流
    れ経路を断絶することなく該針状本体の後部基端の外周
    面に係合して該本体を抱持するベース部材と、 該ベース部材に取り付けられており、該ベース部材を手
    持ちはんだづけ器具の前端に付設するためのねじ付き保
    持手段と、から成る高温ガス加熱式はんだづけチップ。
  14. 【請求項14】 前記ベース部材は、前記ねじ付き保持
    手段から前方へ延長して前記針状本体の後部基端の外周
    面に係合して該本体を抱持する細長い屈曲自在の支持チ
    ューブであることを特徴とする請求項13に記載の高温
    ガス加熱式はんだづけチップ。
  15. 【請求項15】 前記針状本体の、前記尖った前端を除
    く断面の形状は、三角形であり、前記チャンネルは該三
    角形の平坦な辺によって画定されていることを特徴とす
    る請求項13に記載の高温ガス加熱式はんだづけチッ
    プ。
  16. 【請求項16】 前記針状本体の、前記尖った前端を除
    く断面の形状は、正方形であり、前記チャンネルは該正
    方形の平坦な辺によって画定されていることを特徴とす
    る請求項13に記載の高温ガス加熱式はんだづけチッ
    プ。
  17. 【請求項17】 前記針状本体の、前記尖った前端を除
    く断面の形状は、長方形であり、前記チャンネルは該長
    方形の平坦な辺によって画定されていることを特徴とす
    る請求項13に記載の高温ガス加熱式はんだづけチッ
    プ。
  18. 【請求項18】 前記針状本体の、前記尖った前端を除
    く断面の形状は、六角形であり、前記チャンネルは該六
    角形の平坦な辺によって画定されていることを特徴とす
    る請求項13に記載の高温ガス加熱式はんだづけチッ
    プ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000334563A (ja) * 1999-05-26 2000-12-05 Yoshimasa Matsubara 半田ごて
JP2006334598A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Mitsubishi Electric Corp ガス噴射式はんだ鏝
JP2007075852A (ja) * 2005-09-14 2007-03-29 Apollo Seiko Ltd 半田付け装置
JP2010240706A (ja) * 2009-04-08 2010-10-28 Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd 溶接器及び溶接装置
JP2012024798A (ja) * 2010-07-22 2012-02-09 Yoshiharu Nakajima ハンダコテ煙浄化装置

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