JPH08243419A - 多段式ハンマークラッシャー - Google Patents
多段式ハンマークラッシャーInfo
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- JPH08243419A JPH08243419A JP4865395A JP4865395A JPH08243419A JP H08243419 A JPH08243419 A JP H08243419A JP 4865395 A JP4865395 A JP 4865395A JP 4865395 A JP4865395 A JP 4865395A JP H08243419 A JPH08243419 A JP H08243419A
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- hammers
- hammer
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Landscapes
- Crushing And Pulverization Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】コンクリート塊のような堅い物質、材木や紙の
ような比重の小さい物質、アスファルトのような粘着性
のある物質などを、任意の粒度に粉砕する。 【構成】ケーシング2内に、ハンマー3を取付けた複数
のロータ1を装着した多段式ハンマークラッシャーであ
る。ケーシング内面に平行な突起条からなるスクレーパ
4を設け、ロータに複数のハンマーを軸方向に所定の間
隔でスイング可能に取付け、ハンマーの先端をスクレー
パの間隙を通過させ、隣合う少なくとも2個のロータ1
aを同方向に回転し、かつ、各ロータ1aに取付けたハ
ンマー3a,3bの先端が相互にロータ1a,1b軸方
向のハンマー間隙を通過するように装着する。投入口5
に投入された被粉砕物は、ハンマーとスクレーパとによ
って順次粉砕されながら移動し取出される。被粉砕物に
大きな衝撃を加えるために、ハンマーのアーム部に、折
れ曲り可能な関節7を設けておくことが望ましい。
ような比重の小さい物質、アスファルトのような粘着性
のある物質などを、任意の粒度に粉砕する。 【構成】ケーシング2内に、ハンマー3を取付けた複数
のロータ1を装着した多段式ハンマークラッシャーであ
る。ケーシング内面に平行な突起条からなるスクレーパ
4を設け、ロータに複数のハンマーを軸方向に所定の間
隔でスイング可能に取付け、ハンマーの先端をスクレー
パの間隙を通過させ、隣合う少なくとも2個のロータ1
aを同方向に回転し、かつ、各ロータ1aに取付けたハ
ンマー3a,3bの先端が相互にロータ1a,1b軸方
向のハンマー間隙を通過するように装着する。投入口5
に投入された被粉砕物は、ハンマーとスクレーパとによ
って順次粉砕されながら移動し取出される。被粉砕物に
大きな衝撃を加えるために、ハンマーのアーム部に、折
れ曲り可能な関節7を設けておくことが望ましい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ケーシング内にスイン
グハンマーを取付けた複数のロータが装着されている、
多段式ハンマークラッシャーに関する。本発明の多段式
ハンマークラッシャーは、コンクリート塊、自然石のよ
うな堅い物質、材木や紙のような比重の小さい物質、ア
スファルトのような粘着性のある物質などを、任意の粒
度に粉砕もしくは破砕(以下、まとめて粉砕という)す
るのに利用することができる。
グハンマーを取付けた複数のロータが装着されている、
多段式ハンマークラッシャーに関する。本発明の多段式
ハンマークラッシャーは、コンクリート塊、自然石のよ
うな堅い物質、材木や紙のような比重の小さい物質、ア
スファルトのような粘着性のある物質などを、任意の粒
度に粉砕もしくは破砕(以下、まとめて粉砕という)す
るのに利用することができる。
【0002】
【従来の技術】粉砕のために、それぞれ圧縮、衝撃、剪
断、摩擦などの力を利用した乾式または湿式の、非常に
数多くの種類の粉砕機が製作されている。実際の粉砕操
作に際しては、これらの数多くの粉砕機の中から、被粉
砕物の性状や所望の粉砕物の粒度の応じて、適当な粉砕
機を選択し、単独または組合せて使用している。
断、摩擦などの力を利用した乾式または湿式の、非常に
数多くの種類の粉砕機が製作されている。実際の粉砕操
作に際しては、これらの数多くの粉砕機の中から、被粉
砕物の性状や所望の粉砕物の粒度の応じて、適当な粉砕
機を選択し、単独または組合せて使用している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】粉砕機の選択には経験
的な判断要素が多く、しかも、従来の粉砕機は、被粉砕
物の大きさや性状、目的の粒度などに対する許容度が小
さく、汎用性に欠けているために、よほど慎重に選択し
組合せても、目的の粉砕を実施することができない場合
があった。本発明は、汎用性が大で、複数の粉砕機を組
合わせることなく、所望の粒度の粉砕物を得ることので
きる粉砕機を目的に研究し、試作を繰返して完成した、
汎用性の大きな多段式ハンマークラッシャーである。
的な判断要素が多く、しかも、従来の粉砕機は、被粉砕
物の大きさや性状、目的の粒度などに対する許容度が小
さく、汎用性に欠けているために、よほど慎重に選択し
組合せても、目的の粉砕を実施することができない場合
があった。本発明は、汎用性が大で、複数の粉砕機を組
合わせることなく、所望の粒度の粉砕物を得ることので
きる粉砕機を目的に研究し、試作を繰返して完成した、
汎用性の大きな多段式ハンマークラッシャーである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、ケーシング2
内に、ハンマー3を取付けた複数のロータ1を粉砕物の
流れる方向に並べて装着した、多段式ハンマークラッシ
ャーであって、ケーシング2の内面に、ロータ1の回転
方向に長い複数の平行な突起条からなるスクレーパ4を
設け、ロータ1に複数のハンマー3を軸方向に所定の間
隙10をおいてスイング可能に取付け、ハンマー3の先
端がスクレーパ4の突起条の間隙11を通過し、隣合う
少なくとも2個のロータ1a,1bが平行に装着されて
同方向に回転し、かつ、各ロータ1a,1bに取付けら
れたハンマー3a,3bが相互にハンマーの間隙10を
通過するように装着され、ケーシング2の一端に被粉砕
物投入口5が、ロータ1の軸方向と交差する方向の他端
に粉砕物取出口6が設けられ、被粉砕物投入口5に投入
された被粉砕物が、ハンマー3とスクレーパ4とによっ
て順次粉砕されながら出口方向に移動し、粉砕物取出口
6から取り出されることを特徴とする多段式ハンマーク
ラッシャーを提供する。
内に、ハンマー3を取付けた複数のロータ1を粉砕物の
流れる方向に並べて装着した、多段式ハンマークラッシ
ャーであって、ケーシング2の内面に、ロータ1の回転
方向に長い複数の平行な突起条からなるスクレーパ4を
設け、ロータ1に複数のハンマー3を軸方向に所定の間
隙10をおいてスイング可能に取付け、ハンマー3の先
端がスクレーパ4の突起条の間隙11を通過し、隣合う
少なくとも2個のロータ1a,1bが平行に装着されて
同方向に回転し、かつ、各ロータ1a,1bに取付けら
れたハンマー3a,3bが相互にハンマーの間隙10を
通過するように装着され、ケーシング2の一端に被粉砕
物投入口5が、ロータ1の軸方向と交差する方向の他端
に粉砕物取出口6が設けられ、被粉砕物投入口5に投入
された被粉砕物が、ハンマー3とスクレーパ4とによっ
て順次粉砕されながら出口方向に移動し、粉砕物取出口
6から取り出されることを特徴とする多段式ハンマーク
ラッシャーを提供する。
【0005】本発明の多段式ハンマークラッシャーで
は、被粉砕物に大きな衝撃を加えるために、ハンマー3
のアーム部に、回転方向とは逆方向に折れ曲り可能な関
節7を設けておくことが望ましく、また、ハンマー3の
先端に、回転方向に向けて突起部8を設けるとよい。粉
砕物の流れ方向の下流側のロータに取付けたハンマーは
もっぱら微粉砕を行うことになるので、もっぱら粗粉砕
を行う上流側のロータのハンマーの数よりも多く取付け
ると効率的である。
は、被粉砕物に大きな衝撃を加えるために、ハンマー3
のアーム部に、回転方向とは逆方向に折れ曲り可能な関
節7を設けておくことが望ましく、また、ハンマー3の
先端に、回転方向に向けて突起部8を設けるとよい。粉
砕物の流れ方向の下流側のロータに取付けたハンマーは
もっぱら微粉砕を行うことになるので、もっぱら粗粉砕
を行う上流側のロータのハンマーの数よりも多く取付け
ると効率的である。
【0006】
【作用と実施態様例】本発明の多段式ハンマークラッシ
ャーを、図面を参照しながら実施態様例をあげて説明す
る。図面はいずれも実施態様例を示すものであって、図
1は本発明の多段式ハンマークラッシャーの内部構造を
示す概略図、図2は図1のA−A´断面図である。図3
はスクレーパの配置図である。
ャーを、図面を参照しながら実施態様例をあげて説明す
る。図面はいずれも実施態様例を示すものであって、図
1は本発明の多段式ハンマークラッシャーの内部構造を
示す概略図、図2は図1のA−A´断面図である。図3
はスクレーパの配置図である。
【0007】本発明の多段式ハンマークラッシャーの構
成について説明する。まず、本発明の多段式ハンマーク
ラッシャーでは、ケーシング2内に、ハンマー3を取付
けた複数のロータ1a,1b,1cを、粉砕物の流れる
方向に並べて装着する。各ロータ1a,1b,1cに
は、軸方向に複数のハンマー3a,3b,3cが、所定
の間隙10をおいてスイング可能に取付けられている。
スイング機能は、ロータ1とハンマー3との結合部、ま
たはハンマー3自体に設ける。取付方法は、ハンマー3
がスイングできるように取付けられるのであればとくに
制限はなく、例えば、ロータ1に直接取付けても、図1
に示したようにディスク9を介して取付けても、ピボッ
トに取付けてもよい。軸方向のみならず、周方向にも複
数のハンマー3を並べることができる。
成について説明する。まず、本発明の多段式ハンマーク
ラッシャーでは、ケーシング2内に、ハンマー3を取付
けた複数のロータ1a,1b,1cを、粉砕物の流れる
方向に並べて装着する。各ロータ1a,1b,1cに
は、軸方向に複数のハンマー3a,3b,3cが、所定
の間隙10をおいてスイング可能に取付けられている。
スイング機能は、ロータ1とハンマー3との結合部、ま
たはハンマー3自体に設ける。取付方法は、ハンマー3
がスイングできるように取付けられるのであればとくに
制限はなく、例えば、ロータ1に直接取付けても、図1
に示したようにディスク9を介して取付けても、ピボッ
トに取付けてもよい。軸方向のみならず、周方向にも複
数のハンマー3を並べることができる。
【0008】本発明の多段式ハンマークラッシャーで
は、少なくともハンマー3の回転方向とは逆方向に折れ
曲り可能な関節7を、ハンマー3のアーム部に設けてお
くことが好ましい。関節7は、さらに順方向にあるいは
四方に折れ曲り可能であってもよい。関節7には、ピン
関節、玉関節などを使用することができる。ハンマー3
が長いと、あるいは高速回転させるとハンマー先端は高
速度で被粉砕物に衝突するので、粉砕能力が大きくな
る。とくに紙、木材、プラスチックなどの比較的柔軟の
物質に対する剪断粉砕力が大きくなる。しかし、粉砕物
がコンクリートのような堅い物質であると、ハンマー3
やロータ1が受ける衝撃が大きく、損耗の度合も大きく
なる。ハンマー3は、スイング可能に取付けられている
ので、もともと衝撃を緩和する作用があるが、ハンマー
3が長い場合や高速回転する場合には、さらに大きな衝
撃を受けるので損耗も激しい。本発明では、ハンマーの
アーム部の中間に関節7を設けることにより、長いハン
マーを高速回転し、堅い物質に衝突させて過度の衝撃を
受けても、関節7が衝撃発生部から近い所にあって過度
の衝撃を緩和してしまい、ハンマーの損耗を防止するこ
とができる。従って、本発明の多段式ハンマークラッシ
ャーは、紙、木材、プラスチックなどばかりでなく、コ
ンクリートや自然石のような堅い物質も同時に粉砕する
ことができるのである。1本のハンマー3に設ける関節
7の数はとくに制限されないが、通常1〜2が適当であ
る。
は、少なくともハンマー3の回転方向とは逆方向に折れ
曲り可能な関節7を、ハンマー3のアーム部に設けてお
くことが好ましい。関節7は、さらに順方向にあるいは
四方に折れ曲り可能であってもよい。関節7には、ピン
関節、玉関節などを使用することができる。ハンマー3
が長いと、あるいは高速回転させるとハンマー先端は高
速度で被粉砕物に衝突するので、粉砕能力が大きくな
る。とくに紙、木材、プラスチックなどの比較的柔軟の
物質に対する剪断粉砕力が大きくなる。しかし、粉砕物
がコンクリートのような堅い物質であると、ハンマー3
やロータ1が受ける衝撃が大きく、損耗の度合も大きく
なる。ハンマー3は、スイング可能に取付けられている
ので、もともと衝撃を緩和する作用があるが、ハンマー
3が長い場合や高速回転する場合には、さらに大きな衝
撃を受けるので損耗も激しい。本発明では、ハンマーの
アーム部の中間に関節7を設けることにより、長いハン
マーを高速回転し、堅い物質に衝突させて過度の衝撃を
受けても、関節7が衝撃発生部から近い所にあって過度
の衝撃を緩和してしまい、ハンマーの損耗を防止するこ
とができる。従って、本発明の多段式ハンマークラッシ
ャーは、紙、木材、プラスチックなどばかりでなく、コ
ンクリートや自然石のような堅い物質も同時に粉砕する
ことができるのである。1本のハンマー3に設ける関節
7の数はとくに制限されないが、通常1〜2が適当であ
る。
【0009】ロータ軸方向に配置するハンマー3の数、
すなわち、列数にとくに制限はなく必要処理能力などに
よって決められる。ロータ周方向のハンマー数にもとく
に制限はないが、通常、1〜8本程度が好ましい。本発
明の多段式ハンマークラッシャーでは、粉砕物の流れ方
向の上流側のハンマーでは粗粉砕、下流側のハンマーで
は微粉砕を行うことになるので、粉砕効率を高めるため
に、一般的には、下流側のロータには、上流側のロータ
に取付けるよりも小さなハンマーを数多く取り付けるこ
とが望ましい。構造上などの理由により一部に隣合うロ
ータで同じ数のハンマーを取り付けることがある。同様
の目的で、下流側のロータの回転数を上流側のロータの
回転数よりも大きくすることが望ましい。ハンマーの形
状は、ナイフ形、T字形、平形、つめ形などいずれでも
よいが、ハンマー3の先端に回転方向に向けて突起8を
設け、粉砕力を集中することが好ましい。磨耗の激しい
部分にハードフェーシングを施したり、超硬チップを取
付けることもできる。
すなわち、列数にとくに制限はなく必要処理能力などに
よって決められる。ロータ周方向のハンマー数にもとく
に制限はないが、通常、1〜8本程度が好ましい。本発
明の多段式ハンマークラッシャーでは、粉砕物の流れ方
向の上流側のハンマーでは粗粉砕、下流側のハンマーで
は微粉砕を行うことになるので、粉砕効率を高めるため
に、一般的には、下流側のロータには、上流側のロータ
に取付けるよりも小さなハンマーを数多く取り付けるこ
とが望ましい。構造上などの理由により一部に隣合うロ
ータで同じ数のハンマーを取り付けることがある。同様
の目的で、下流側のロータの回転数を上流側のロータの
回転数よりも大きくすることが望ましい。ハンマーの形
状は、ナイフ形、T字形、平形、つめ形などいずれでも
よいが、ハンマー3の先端に回転方向に向けて突起8を
設け、粉砕力を集中することが好ましい。磨耗の激しい
部分にハードフェーシングを施したり、超硬チップを取
付けることもできる。
【0010】本発明においては、複数のハンマー3を、
軸方向に所定の間隙をおいて、ロータ1に取り付ける。
このうち、隣合う少なくとも2個のロータ1a,1b
を、平行に装着して同方向に回転し、かつ、各ロータ1
a,1bに取付けられたハンマー3a,3bの先端が相
互にロータ1a,1b軸方向のハンマー間隙10を通過
できるように装着する。そして、双方のハンマー3a,
3bの先端が、対向するロータ1a,1bの表面にでき
るだけ近接するように装着することが好ましい。ハンマ
ー3aがすれ違う際に被粉砕物に大きな剪断力を加える
ことができるので、紙、木材、プラスチックなどの比較
的曲げや引張りに強い物質の粉砕に効果的である。軸方
向における双方のハンマーのギャップは、被粉砕物の性
状、粉砕前後の粒度などによって調整する。すべてのロ
ータをこのように相互に近接させて構成してもよい。
軸方向に所定の間隙をおいて、ロータ1に取り付ける。
このうち、隣合う少なくとも2個のロータ1a,1b
を、平行に装着して同方向に回転し、かつ、各ロータ1
a,1bに取付けられたハンマー3a,3bの先端が相
互にロータ1a,1b軸方向のハンマー間隙10を通過
できるように装着する。そして、双方のハンマー3a,
3bの先端が、対向するロータ1a,1bの表面にでき
るだけ近接するように装着することが好ましい。ハンマ
ー3aがすれ違う際に被粉砕物に大きな剪断力を加える
ことができるので、紙、木材、プラスチックなどの比較
的曲げや引張りに強い物質の粉砕に効果的である。軸方
向における双方のハンマーのギャップは、被粉砕物の性
状、粉砕前後の粒度などによって調整する。すべてのロ
ータをこのように相互に近接させて構成してもよい。
【0011】さらに、本発明では、ケーシング2内面に
ハンマー3の回転方向と平行に複数の平行な突起条から
なるスクレーパ4を設け、ハンマー3の先端をスクレー
パ4の間隙11を通過させる。スクレーパ4は、アルフ
ァルトのような粘着性のある物質を粉砕する際にハンマ
ー3先端にくっついた物質を剪断除去する作用、被粉砕
物の移動を阻止してハンマー3による衝撃力あるいは剪
断力を高める作用、移動する粉砕物を分級する作用など
を有する。スクレーパ4は、通常、各ロータ1に対応し
て天井側と床側とに設けられる。ハンマー3先端がスク
レーパ4に入込む深さDはハンマー3の長さなどによっ
て異なるが、通常、50〜300mm程度である。
ハンマー3の回転方向と平行に複数の平行な突起条から
なるスクレーパ4を設け、ハンマー3の先端をスクレー
パ4の間隙11を通過させる。スクレーパ4は、アルフ
ァルトのような粘着性のある物質を粉砕する際にハンマ
ー3先端にくっついた物質を剪断除去する作用、被粉砕
物の移動を阻止してハンマー3による衝撃力あるいは剪
断力を高める作用、移動する粉砕物を分級する作用など
を有する。スクレーパ4は、通常、各ロータ1に対応し
て天井側と床側とに設けられる。ハンマー3先端がスク
レーパ4に入込む深さDはハンマー3の長さなどによっ
て異なるが、通常、50〜300mm程度である。
【0012】粉砕物取出口6に最も近い最終段のロータ
1cと粉砕物取出口6との間には、スクリーン12を取
付けて所望の粒度の粉砕物を取り出し、残りを続けて粉
砕するようにしておくとよい。スクリーン12の間隙に
ハンマーを通過させスクレーパの作用を兼ねさせること
もできる。必要があれば、粗密のスクリーンを別々に2
段に取り付け、あるいはマグネット選別機などを取り付
けて難粉砕物や不純物を除去することもできる。
1cと粉砕物取出口6との間には、スクリーン12を取
付けて所望の粒度の粉砕物を取り出し、残りを続けて粉
砕するようにしておくとよい。スクリーン12の間隙に
ハンマーを通過させスクレーパの作用を兼ねさせること
もできる。必要があれば、粗密のスクリーンを別々に2
段に取り付け、あるいはマグネット選別機などを取り付
けて難粉砕物や不純物を除去することもできる。
【0013】全体のロータの数は2〜5が一般的であ
る。最も便利に使用できるのは、被粉砕物投入口5に近
くの第1〜2ないし3段目までのロータを近接して装着
し、その下流に下流のロータを離して1〜2段装着しス
クリーンを通して粉砕物取出口にしたクラッシャーであ
る。ロータは、特別の場合を除いてすべて軸を平行にし
て装着する。これらのロータは水平に並べてもよいが、
投入口に対して取出口側輪が低くくなるように並べて、
粉砕物が円滑に移動できるようにしてもよい。ロータの
数、ハンマーの長さ、各ロータの回転数などは、被粉砕
物の性状、粒度、目標粉砕粒度、処理量などによって適
宜に決めることができる。
る。最も便利に使用できるのは、被粉砕物投入口5に近
くの第1〜2ないし3段目までのロータを近接して装着
し、その下流に下流のロータを離して1〜2段装着しス
クリーンを通して粉砕物取出口にしたクラッシャーであ
る。ロータは、特別の場合を除いてすべて軸を平行にし
て装着する。これらのロータは水平に並べてもよいが、
投入口に対して取出口側輪が低くくなるように並べて、
粉砕物が円滑に移動できるようにしてもよい。ロータの
数、ハンマーの長さ、各ロータの回転数などは、被粉砕
物の性状、粒度、目標粉砕粒度、処理量などによって適
宜に決めることができる。
【0014】以上に説明した本発明の多段式ハンマーク
ラッシャーでは、被粉砕物投入口5に投入されたコンク
リート塊や自然石のような堅い物質、材木や紙のような
比重の小さい物質、アスファルトのような粘着性のある
物質など各種の被粉砕物は、まず、ハンマー3とスクレ
ーパ4とによって衝撃力と剪断力とを受けて順次粉砕さ
れ、かつ、ハンマー3とスクレーパ4の間隙によって分
級されながら、順次出口方向に送られる。最終ロータで
所定の粒度に粉砕された粉砕物は、スクリーンを通過し
て取出され、異物は必要に応じマグネットなどで別途取
り除かれる。また、本発明の多段式ハンマークラッシャ
ーは、例えば、クローラ式走行体に装着し、採石、建造
物や道路などの取壊しなどの現場において、機能的に使
用することもできる。
ラッシャーでは、被粉砕物投入口5に投入されたコンク
リート塊や自然石のような堅い物質、材木や紙のような
比重の小さい物質、アスファルトのような粘着性のある
物質など各種の被粉砕物は、まず、ハンマー3とスクレ
ーパ4とによって衝撃力と剪断力とを受けて順次粉砕さ
れ、かつ、ハンマー3とスクレーパ4の間隙によって分
級されながら、順次出口方向に送られる。最終ロータで
所定の粒度に粉砕された粉砕物は、スクリーンを通過し
て取出され、異物は必要に応じマグネットなどで別途取
り除かれる。また、本発明の多段式ハンマークラッシャ
ーは、例えば、クローラ式走行体に装着し、採石、建造
物や道路などの取壊しなどの現場において、機能的に使
用することもできる。
【0015】
【発明の効果】本発明の多段式ハンマークラッシャー
は、原料を所望の粒度まで、多段で順次粉砕するので、
原料の粒度と所望の粒度との差が大きい場合にも複数の
粉砕機を使用する必要がなく経済的である。また、ハン
マーがスイング式に吊り下げられられ、かつアームの中
間に非固定継手を挿入しているので、固定ハンマーや通
常利用されているスイングハンマーに較べて粉砕時に受
ける衝撃が小さく、ロータを低トルクで高速回転するこ
とができる。従って、ハンマー先端部は原料に高速で激
突し、プラスチック、木材、紙類を容易に粉砕すること
ができる。切断方式に比較すると、回転刃や固定刃の部
分がないので、消耗品の交換回数は少ない。さらに、ハ
ンマーが受ける損傷の度合が小さく、損傷を受けても交
換が簡単である。粉砕部のクリアランスが固定している
ので、粉砕粒度が一定化する利点がある。粉砕部は、ケ
ーシングで覆われ、粉塵の飛散がなく、騒音が小さく、
野外でも天候に影響されず使用することが可能である。
は、原料を所望の粒度まで、多段で順次粉砕するので、
原料の粒度と所望の粒度との差が大きい場合にも複数の
粉砕機を使用する必要がなく経済的である。また、ハン
マーがスイング式に吊り下げられられ、かつアームの中
間に非固定継手を挿入しているので、固定ハンマーや通
常利用されているスイングハンマーに較べて粉砕時に受
ける衝撃が小さく、ロータを低トルクで高速回転するこ
とができる。従って、ハンマー先端部は原料に高速で激
突し、プラスチック、木材、紙類を容易に粉砕すること
ができる。切断方式に比較すると、回転刃や固定刃の部
分がないので、消耗品の交換回数は少ない。さらに、ハ
ンマーが受ける損傷の度合が小さく、損傷を受けても交
換が簡単である。粉砕部のクリアランスが固定している
ので、粉砕粒度が一定化する利点がある。粉砕部は、ケ
ーシングで覆われ、粉塵の飛散がなく、騒音が小さく、
野外でも天候に影響されず使用することが可能である。
【図1】 本発明の多段式ハンマークラッシャーの内部
構造を示す概略図。
構造を示す概略図。
【図2】 図1のA−A´断面図。
【図3】 スクレーパの配置図。
1:ロータ 2:ケーシング 3:ハンマー 4:スクレーパ 5:被粉砕物投入口 6:粉砕物
取出口 7:関節 8:ハンマー先端の突起部 9:ディスク 10:
ハンマーの取付間隙 11:スクレーパ突起条の間隙 12:スクリーン a:1段目 b:2段目 c:最終段
取出口 7:関節 8:ハンマー先端の突起部 9:ディスク 10:
ハンマーの取付間隙 11:スクレーパ突起条の間隙 12:スクリーン a:1段目 b:2段目 c:最終段
Claims (4)
- 【請求項1】ケーシング2内に、ハンマー3を取付けた
複数のロータ1を粉砕物の流れる方向に並べて装着し
た、多段式ハンマークラッシャーであって、 ケーシング2の内面に、ロータ1の回転方向に長い複数
の平行な突起条からなるスクレーパ4を設け、 ロータ1に複数のハンマー3を軸方向に所定の間隙10
をおいてスイング可能に取付け、 ハンマー3の先端がスクレーパ4の突起条の間隙11を
通過し、 隣合う少なくとも2個のロータ1a,1bが平行に装着
されて同方向に回転し、かつ、各ロータ1a,1bに取
付けられたハンマー3a,3bが相互にハンマーの間隙
10を通過するように装着され、 ケーシング2の一端に被粉砕物投入口5が、ロータ1の
軸方向と交差する方向の他端に粉砕物取出口6が設けら
れ、 被粉砕物投入口5に投入された被粉砕物が、ハンマー3
とスクレーパ4とによって順次粉砕されながら出口方向
に移動し、粉砕物取出口6から取り出されることを特徴
とする多段式ハンマークラッシャー。 - 【請求項2】ハンマー3のアーム部に、回転方向とは逆
方向に折れ曲り可能な関節7が設けられていることを特
徴とする請求項1記載の多段式ハンマークラッシャー。 - 【請求項3】ハンマー3の先端に、回転方向に向けて突
起部8を有することを特徴とする請求項1または2記載
の多段式ハンマークラッシャー。 - 【請求項4】被粉砕物の流れ方向の下流側のロータに取
付けたハンマーの数が、上流側のロータに取付けたハン
マーの数よりも多い、または同じ数であることを特徴と
する請求項1、2または3記載の多段式ハンマークラッ
シャー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4865395A JPH08243419A (ja) | 1995-03-08 | 1995-03-08 | 多段式ハンマークラッシャー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4865395A JPH08243419A (ja) | 1995-03-08 | 1995-03-08 | 多段式ハンマークラッシャー |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08243419A true JPH08243419A (ja) | 1996-09-24 |
Family
ID=12809323
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4865395A Pending JPH08243419A (ja) | 1995-03-08 | 1995-03-08 | 多段式ハンマークラッシャー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08243419A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100337134B1 (ko) * | 1999-10-18 | 2002-05-18 | 박장묵 | 스티로폴 재생용 파쇄기 |
| CN106973707A (zh) * | 2017-05-03 | 2017-07-25 | 华东交通大学 | 一种适用于丘陵山地的草木粉碎机 |
| CN109874519A (zh) * | 2019-04-25 | 2019-06-14 | 南昌工程学院 | 新型斩切式稻草超级粉碎机 |
| CN109909016A (zh) * | 2019-04-28 | 2019-06-21 | 梁士臣 | 一种钢渣三辊多锤提纯机及其提纯方法 |
-
1995
- 1995-03-08 JP JP4865395A patent/JPH08243419A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100337134B1 (ko) * | 1999-10-18 | 2002-05-18 | 박장묵 | 스티로폴 재생용 파쇄기 |
| CN106973707A (zh) * | 2017-05-03 | 2017-07-25 | 华东交通大学 | 一种适用于丘陵山地的草木粉碎机 |
| CN109874519A (zh) * | 2019-04-25 | 2019-06-14 | 南昌工程学院 | 新型斩切式稻草超级粉碎机 |
| CN109909016A (zh) * | 2019-04-28 | 2019-06-21 | 梁士臣 | 一种钢渣三辊多锤提纯机及其提纯方法 |
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