JPH08231707A - ポリエーテルの精製方法 - Google Patents

ポリエーテルの精製方法

Info

Publication number
JPH08231707A
JPH08231707A JP7180336A JP18033695A JPH08231707A JP H08231707 A JPH08231707 A JP H08231707A JP 7180336 A JP7180336 A JP 7180336A JP 18033695 A JP18033695 A JP 18033695A JP H08231707 A JPH08231707 A JP H08231707A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyether
salt
group
compound
catalyst
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7180336A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3981162B2 (ja
Inventor
Takashi Watabe
崇 渡部
Hiroshi Hatano
弘 波多野
Kazunori Chiba
和典 千葉
Takao Doi
孝夫 土居
Toru Ueno
徹 上野
Etsuko Sakai
悦子 酒井
Shinya Saiki
真也 斉木
Minoru Yamada
実 山田
Hirotsugu Yamamoto
博嗣 山本
Toshihiko Higuchi
俊彦 樋口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP18033695A priority Critical patent/JP3981162B2/ja
Publication of JPH08231707A publication Critical patent/JPH08231707A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3981162B2 publication Critical patent/JP3981162B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G65/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule
    • C08G65/02Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule from cyclic ethers by opening of the heterocyclic ring
    • C08G65/30Post-polymerisation treatment, e.g. recovery, purification, drying
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G65/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule
    • C08G65/02Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule from cyclic ethers by opening of the heterocyclic ring
    • C08G65/26Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule from cyclic ethers by opening of the heterocyclic ring from cyclic ethers and other compounds
    • C08G65/2642Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule from cyclic ethers by opening of the heterocyclic ring from cyclic ethers and other compounds characterised by the catalyst used
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G65/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule
    • C08G65/02Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule from cyclic ethers by opening of the heterocyclic ring
    • C08G65/32Polymers modified by chemical after-treatment
    • C08G65/321Polymers modified by chemical after-treatment with inorganic compounds
    • C08G65/327Polymers modified by chemical after-treatment with inorganic compounds containing phosphorus
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G65/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule
    • C08G65/02Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule from cyclic ethers by opening of the heterocyclic ring
    • C08G65/32Polymers modified by chemical after-treatment
    • C08G65/329Polymers modified by chemical after-treatment with organic compounds
    • C08G65/336Polymers modified by chemical after-treatment with organic compounds containing silicon

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Polyethers (AREA)
  • Epoxy Resins (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】残存塩のないポリエーテルを提供する。 【解決手段】第1の塩を含むアリル基含有ポリエーテル
に、ノニオン系界面活性剤とピロリン酸二水素二ナトリ
ウムと水を添加し、ポリエーテルに不溶の第2の塩を生
成させた後第2の金属塩を除去することを特徴とする、
ポリエーテルの精製方法。該精製されたポリエーテルを
変成して得られる、加水分解性基含有ケイ素基含有ポリ
エーテルの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塩を含有するポリ
エーテルから該塩を除去する精製方法、および、該精製
されたポリエーテルから製造される、貯蔵安定性の改良
された、加水分解性基含有ケイ素基含有ポリエーテルに
関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば複合金属シアン化物錯体化合物
やアルミニウムポルフィリン錯体化合物を触媒としてイ
ニシエータにモノエポキシドを反応させて製造した水酸
基含有ポリエーテルでは、使用した触媒に起因する金属
塩の残存がその後のポリエーテル自体の安定性に悪影響
を及ぼすことがあり、このような塩を除去する方法が提
案されている(特開平3−88823号公報、特開平3
−88824号公報)。
【0003】また、塩の残存が該水酸基含有ポリエーテ
ルを変成して製造した2次製品の安定性や該ポリエーテ
ルを用いたその後の化学反応にも悪影響を及ぼすことが
あり、やはり塩の除去は必要となる。変成の方法として
は水酸基含有ポリエーテルの水酸基OHをOM(Mはア
ルカリ金属)とした後、有機ハロゲン化物を反応させる
ことにより、水酸基含有ポリエーテルを変成し変成物を
得る方法がある。具体的には、たとえば、塩化アリルを
反応させて末端をアリル基に変成する方法、塩化メチレ
ンと反応させてポリエーテルを多量化する方法、などが
ある。
【0004】その際に副生するアルカリ金属ハロゲン化
物は後に充分に除去する必要があるが、複合金属シアン
化物錯体化合物触媒を用いて製造したポリエーテルは水
と非常に乳化しやすいため、抽出法での除去はきわめて
困難である。
【0005】以下、例として、アルケニル基等の不飽和
基を末端に有する不飽和基含有ポリエーテルの製造の場
合について具体的に説明する。
【0006】不飽和基含有ポリエーテルは、その不飽和
基を利用してさらに付加反応等の化学修飾により種々の
官能基を導入できるので、官能基含有ポリエーテルの有
用な中間体となっており、その合成法および精製法がこ
れまでに検討がなされてきている(特開平5−9799
6号公報、特開平3−72527号公報)。
【0007】たとえば水酸基含有ポリエーテルをアルカ
リ触媒存在下に、塩化アリルや塩化メタリルのような塩
化アルケニルと反応させて末端アルケニル基とする方法
はよく知られた方法である。
【0008】この方法において、反応時にたとえばアル
カリ金属水酸化物や金属ナトリウムなどのアルカリ触媒
を使用した場合、塩化ナトリウムのような無機塩が副生
する。このような副生無機塩および過剰のアルカリ触媒
を使用した場合には残存するアルカリ触媒を除去するこ
とが必要となる。この除去は、一般には、適当な吸着剤
で処理し濾過する方法、各種酸で中和した後に生成する
塩を濾過する方法、および抽出する方法(抽出法)など
が知られている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ポリエーテルが高分子
量である場合、高粘度であるために濾過が困難である。
さらに、ポリエーテルが高分子量である場合、中和によ
り生成する塩が微分散してしまい容易に濾過できない。
また、抽出法にしても複合金属シアン化物錯体化合物触
媒を用いて製造した高分子量のポリエーテルにあっては
単純な水洗方法ではポリマー層と水層が全く分離できな
い状態のクリーム状の混合物になってしまい、たとえ溶
剤を使用した場合でもエマルジョン状となり容易に分液
できない。
【0010】非水溶性の有機溶剤で希釈し、水層のpH
のコントロールと界面活性剤の併用により分液する方法
も提案されたが、実質的には親水性の高いポリエーテル
では使用しにくいなど制約が大きい。
【0011】したがって、不飽和基含有ポリエーテルに
限らず、上記のような性質を有する高分子量のポリエー
テルについての汎用性の高い精製方法を確立することが
望まれている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題を
解決すべくなされた下記の発明である。第1の塩を含有
するポリエーテル(A)に、水(B)、および、第1の
塩を構成するイオンと反応してポリエーテル(A)に本
質的に不溶な第2の塩を形成しうる化合物(C)、を添
加した後、水分を除去し、次いで第2の塩をポリエーテ
ル(A)から除去することを特徴とするポリエーテルの
精製方法。
【0013】
【発明の実施の形態】
(ポリエーテル(A))本発明におけるポリエーテル
(A)は、金属系触媒の存在下イニシエータにモノエポ
キシドを反応させて得られる水酸基含有ポリエーテルま
たはその変成物であることが好ましい。
【0014】(水酸基含有ポリエーテル)水酸基含有ポ
リエーテルは、イニシエータに金属系触媒の存在下モノ
エポキシドを反応させて得られるものが好ましい。
【0015】水酸基含有ポリエーテルの水酸基数は1以
上であり、1〜6が適当で、1〜4が好ましく、2〜4
が特に好ましい。
【0016】イニシエータは上記水酸基数に対応する活
性水素原子(水酸基やアミノ基の水素原子)数を有する
化合物であり、たとえば1価以上のアルコール類やフェ
ノール類がある。
【0017】イニシエータとしては、特に1〜6価のア
ルコールやそのアルキレンオキシド付加物(目的物に比
較して低分子量のポリオキシアルキレンポリオール)が
好ましいが、これらに限定されず、たとえば1〜6価の
カルボン酸、アミン、チオールなども使用できる。不飽
和基含有ポリエーテルを製造する場合、アルケニルアル
コール(たとえば、アリルアルコール、メタリルアルコ
ール)などの不飽和基を有する1価イニシエータが好ま
しい。2価以上のイニシエータとしては、たとえば、以
下の化合物がある。
【0018】エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、
その他のポリオキシプロピレングリコール、ブタンジオ
ール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエ
リスリトール、ソルビトール、ビスフェノールAおよび
これらのアルキレンオキシド付加物。
【0019】モノエポキシドとしては、エチレンオキシ
ド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、ヘキシレ
ンオキシド、スチレンオキシドなどのアルキレンオキシ
ドがある。オキセタン、テトラヒドロフラン等も使用で
きる。炭素数2〜6のアルキレンオキシドが好ましく、
プロピレンオキシド単独、プロピレンオキシドと少量の
他の炭素数3以上のアルキレンオキシドの併用、あるい
はプロピレンオキシドとエチレンオキシドの併用が特に
好ましい。
【0020】水酸基含有ポリエーテルの水酸基価換算分
子量は、1000以上が適当である。3000〜500
00が好ましく、5000〜30000が特に好まし
い。もっとも好ましくは8000〜30000である。
ここで、水酸基価換算分子量は水酸基含有ポリエーテル
を製造するときに使用したイニシエータの活性水素数と
水酸基含有ポリエーテルの水酸基当りの分子量の積で計
算した分子量のことをさす。
【0021】触媒として使用される金属系触媒は、複合
金属シアン化物錯体化合物触媒、ポルフィリン金属錯体
化合物触媒および/またはアルカリ触媒であることが好
ましい。
【0022】水酸基含有ポリエーテルの製造において使
用される触媒として、ナトリウム系触媒やカリウム系触
媒等の触媒アルカリ触媒はよく知られている。アルカリ
触媒は通常アルカリ金属やアルカリ金属化合物からな
り、事実上水酸基OHをOM(Mはアルカリ金属)と
し、触媒作用を発揮していると考えられている。しか
し、アルカリ触媒としてナトリウム系触媒やカリウム系
触媒を使用した場合は、副反応のため得られる水酸基含
有ポリエーテルの分子量の上限は限られ、たとえばジオ
ールの場合たかだか4000程度である。
【0023】より高分子量のものを製造するためには、
アルカリ触媒のうちでも、セシウム系触媒を使用する
か、複合金属シアン化物錯体化合物触媒あるいはポルフ
ィリン金属錯体化合物触媒などの錯体触媒の使用が好ま
しく、複合金属シアン化物錯体化合物触媒が特に好まし
い。
【0024】複合金属シアン化物錯体化合物とは、亜鉛
ヘキサシアノコバルテートを主成分とする錯体化合物が
好ましく、そのエーテルおよび/またはアルコール錯体
化合物が特に好ましい。その組成は本質的に特公昭46
−27250号公報に記載されているものが使用でき
る。エーテルとしてはエチレングリコールジメチルエー
テル(グライム)、ジエチレングリコールジメチルエー
テル(ジグライム)等が好ましく、錯体化合物の製造時
の取扱いの容易さからグライムが特に好ましい。アルコ
ールとしてはt−ブタノールが好ましい。
【0025】本発明はイニシエータに金属系触媒の存在
下モノエポキシドを反応させて得られる、金属系触媒に
起因する塩を含む水酸基含有ポリエーテルを精製する方
法として好ましい。
【0026】たとえば、アルカリ触媒を使用してイニシ
エータにモノエポキシドを反応させて得られるポリエー
テルは、該アルカリ触媒に起因する塩を含有する。ま
た、複合金属シアン化物錯体化合物を使用した場合に
は、亜鉛、コバルト、鉄のような金属の塩がポリエーテ
ル中に残存する。アルミニウムポルフィリン錯体化合物
を使用した場合には、アルミニウム塩がポリエーテル中
に残存する。本発明はこれらの塩を除去する方法として
好ましい。
【0027】(水酸基含有ポリエーテルの変成物)本発
明の方法は、水酸基含有ポリエーテルの変成物を精製す
る方法としても好ましい。すなわち、水酸基含有ポリエ
ーテルを変成後、本発明の方法を用いて精製できる。こ
の場合、水酸基含有ポリエーテルを精製する際に使用し
た触媒に起因する塩や水酸基含有ポリエーテルを変成す
る際に使用した触媒やその他の化合物に起因する塩を除
去できる。
【0028】水酸基含有ポリエーテルの変成物には、末
端変成物や多量化物がある。末端変成物としては、水酸
基含有ポリエーテルをアルカリ金属アルコキシドとした
後、ハロゲン化炭化水素を反応させて得られるポリエー
テル等がある。多量化物としては、水酸基含有ポリエー
テルをアルカリ金属アルコキシドとした後、ポリハロゲ
ン化炭化水素を反応させて得られる多量化ポリエーテル
などがある。
【0029】ここで、「水酸基含有ポリエーテルをアル
カリ金属アルコキシドとする」とは「水酸基含有ポリエ
ーテルの水酸基OHをOM(Mはアルカリ金属)とす
る」ことをさす(以下、同様)。
【0030】末端変成物のひとつである不飽和基含有ポ
リエーテルは水酸基含有ポリエーテルをアルカリ金属ア
ルコキシドとし、次いで不飽和基含有ハロゲン化炭化水
素を反応させて得られる。
【0031】すなわち、水酸基含有ポリエーテルをアル
カリ金属、アルカリ金属水素化物、金属アルコキシド、
またはアルカリ金属水酸化物と反応させ、OHをOM
(Mはアルカリ金属)とした後、不飽和基含有ハロゲン
化炭化水素と反応させることにより、不飽和基含有ポリ
エーテルが得られる。または、アルカリ触媒の存在下に
水酸基含有ポリエーテルを不飽和基含有ハロゲン化炭化
水素と反応させる方法により、不飽和基含有ポリエーテ
ルが得られる。
【0032】上記の方法により、アルカリ金属ハロゲン
化物、すなわち金属塩、を含有する不飽和基含有ポリエ
ーテルが得られる。本発明は該金属塩を除去するのに好
ましい精製方法である。
【0033】アルカリ金属としては、ナトリウム、カリ
ウム、セシウムが、アルカリ金属水素化物としては水素
化ナトリウムが、金属アルコキシドとしてはNaOR、
LiOR(Rはメチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチルのようなアルキル基を示す)が、アルカリ金
属水酸化物としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化リチウム、水酸化セシウムなどが挙げられ
る。
【0034】不飽和基含有ハロゲン化炭化水素として
は、炭素数4以下のポリハロゲン化不飽和炭化水素、あ
るいは炭素数10以下のモノハロゲン化不飽和炭化水素
が適当である。
【0035】ハロゲンとしては、塩素あるいは臭素が適
当である。特に、炭素数1〜2のジクロロ不飽和炭化水
素、あるいは炭素数6以下のモノクロロ不飽和炭化水素
が好ましい。前記のように、もっとも好ましくはハロゲ
ン化アルケニル、特に塩化アルケニルまたは臭化アルケ
ニルが好ましい。ハロゲン化アルケニルとしては特に塩
化アリル、塩化メタリルまたは臭化アリルが好ましい。
その他にはクロロメチルスチレンが挙げられる。
【0036】不飽和基含有ハロゲン化炭化水素の使用量
を変えることにより、水酸基含有ポリエーテルの水酸基
に対する不飽和基への変換率を任意に変えることができ
る。水酸基含有ポリエーテルの水酸基に対し任意の当量
を使用できるが、すべての水酸基を不飽和基に変換する
場合は一般には水酸基に対して過剰当量使用される。そ
の当量の上限は1.3倍当量程度が適当である。
【0037】得られる不飽和基含有ポリエーテルにおけ
る1分子当りの不飽和基の数は、1.6〜6、特に1.
8〜3が好ましい。なお、得られる不飽和基含有ポリエ
ーテルは不飽和基に変換されていない水酸基を有してい
てもよい。
【0038】また、ポリエーテルモノオールの製造にお
いて、アリルアルコール、メタリルアルコールのような
不飽和基を有する1価のイニシエータを使用してポリエ
ーテルモノオールを製造し、その水酸基を上記の方法に
より不飽和基化して、不飽和基の数が1を超える高分子
量のポリエーテルも製造できる。
【0039】また、水酸基含有ポリエーテルをアルカリ
金属アルコキシドとし、次いで塩化メチレンのようなポ
リハロゲン化炭化水素を反応させることにより、ポリエ
ーテルを多量化できる。この方法によっても、アルカリ
金属ハロゲン化物、すなわち金属塩、を含有するポリエ
ーテルが得られる。本発明は該金属塩を除去するのに好
ましい精製方法である。
【0040】上記アルカリ金属ハロゲン化物の量は、通
常、生成するポリエーテルが高分子量であるほど少量と
なる。通常その量は、生成する高分子量のポリエーテル
に対して5重量%以下であり、多くの場合2重量%以下
である。下限は精製の必要性に応じて変わりうるもので
あるが、通常の場合、0.1重量%程度である。
【0041】なお、変成に用いる水酸基含有ポリエーテ
ルは、上記した金属系触媒を使用して製造されうるが、
該金属系触媒により製造後、未精製のまま変成したポリ
オールであってもよく、金属系触媒により製造後、精製
した後変成したポリエーテルであってもよい。未精製の
ポリエーテルである方が好ましい。
【0042】未精製のポリエーテルを使用した場合、水
酸基含有ポリエーテルを製造するのに使用した金属系触
媒に起因する塩およびアルカリ金属ハロゲン化物を含む
こととなる。
【0043】たとえば、複合金属シアン化物錯体化合物
を触媒として使用して製造したポリエーテルを未精製の
まま使用する場合には、得られる変成物は亜鉛、コバル
ト、鉄のような金属の塩とアルカリ金属ハロゲン化物を
含むことになる。アルミニウムポルフィリン錯体化合物
を触媒として使用して製造した場合には、得られる変成
物はアルミニウム塩とアルカリ金属ハロゲン化物を含む
ことになる。
【0044】また、アルカリ触媒を使用して製造したポ
リエーテルを未精製のまま使用する場合には、該アルカ
リ触媒の存在下に有機ハロゲン化物と反応させることが
でき、得られる変成物はアルカリ金属ハロゲン化物を含
むことになる。
【0045】本発明の方法により精製するポリエーテル
(A)に含まれる第1の塩は亜鉛塩およびアルカリ金属
ハロゲン化物に代表されるアルカリ金属塩を含有するこ
とが特に好ましい。
【0046】本発明は特に、金属系触媒の存在下イニシ
エータにモノエポキシドを反応させて水酸基含有ポリエ
ーテルを得た後、該水酸基含有ポリエーテルをアルカリ
金属アルコキシドとし、次いで不飽和基含有ハロゲン化
炭化水素を反応させて得られる不飽和基含有ポリエーテ
ルを精製する方法として好ましい。
【0047】(精製方法)本発明では、第1の塩を含有
するポリエーテル(A)に、水(B)、および、第1の
塩を構成するイオンと反応してポリエーテル(A)に本
質的に不溶な第2の塩を形成しうる化合物(C)、を添
加した後、水分を除去し、次いで第2の塩をポリエーテ
ル(A)から除去する。
【0048】(化合物(C))化合物(C)としては、
ポリエーテル(A)に含有される第1の塩が、ナトリウ
ム塩、カリウム塩、リチウム塩、セシウム塩等のアルカ
リ金属塩である場合には、塩酸、硫酸、硝酸、ホウ酸、
過塩素酸、リン酸、ピロリン酸、酸性ピロリン酸塩、炭
酸水素ナトリウム等が例示できるがこれらに限定され
ず、中和等によって生成する第2の塩が本質的にポリエ
ーテル(A)に溶解しなければ支障ない。
【0049】ポリエーテル(A)に含有される第1の塩
が、亜鉛塩、コバルト塩、鉄塩、ニッケル塩、アルミニ
ウム塩である場合には、化合物(C)としては、硫酸、
ピロリン酸、酸性ピロリン酸塩、炭酸水素ナトリウム等
が挙げられる。酸性ピロリン酸塩が特に好ましい。
【0050】化合物(C)として好ましいのは酸性ピロ
リン酸塩あるいは酸性ピロリン酸塩と他の化合物の併用
である。酸性ピロリン酸塩と塩酸および/または硫酸の
併用が特に好ましい。
【0051】たとえば、ポリエーテル(A)中にナトリ
ウム塩、カリウム塩、リチウム塩等のアルカリ金属塩と
亜鉛塩、コバルト塩、鉄塩、アルミニウム塩等の金属の
塩の両方が共存する場合、アルカリ金属塩に対して等当
量以下の塩酸や硫酸と、残りの金属塩に対して若干過剰
の酸性ピロリン酸塩とを併用することができる。
【0052】特にアルカリ金属塩が多く、精製前のポリ
エーテル(A)のpHが12を超える場合に、酸性ピロ
リン酸塩と塩酸および/または硫酸の併用が好ましい。
具体的には塩酸や硫酸をポリエーテル(A)に加えて、
pHを8〜10程度にした後、酸性ピロリン酸塩を加え
ることが好ましい。
【0053】なお、酸性ピロリン酸塩のうち、ピロリン
酸二水素二ナトリウム(Na2227 )が特に好
ましい。
【0054】(水(B))本発明では水(B)を使用す
る。水(B)の使用は、精製しようとするポリエーテル
(A)中に含まれる第1の塩の含有量やポリエーテル
(A)の極性によって第1の塩が部分的に析出するおそ
れがある場合に特に有効である。
【0055】水(B)の添加量はポリエーテル(A)に
含まれる第1の塩の量に依存するが、一般的にはポリエ
ーテル(A)の0.05〜50重量%程度、好ましくは
1〜10重量%である。0.05重量%より少ないと、
脱水後に析出する第2の塩が充分大きくならないため、
第2の塩の除去がしにくい。50重量%より多いと、脱
水工程に必要な時間と熱量が多く経済的ではない。な
お、水(B)によってポリエーテル(A)中の第1の塩
を完全に溶解する必要はなく、第1の塩を溶解する量よ
り少ない量の水でも充分である。過剰に水を添加しても
よい。
【0056】本発明においては水(B)を添加した後
に、撹拌を1〜24時間、好ましくは6〜10時間程度
行うことが精製度向上および後の濾過等による第2の塩
の除去を容易にするために有効である。
【0057】水(B)の添加は化合物(C)の添加の前
後いずれでもよい。化合物(C)の添加の後に添加する
ことが特に好ましい。
【0058】塩酸および/または硫酸などの使用により
pHを調整する場合には、塩酸等の添加によりpH調整
後、水(B)を加えることが特に好ましい。
【0059】(界面活性剤の添加)本発明においては、
水(B)、および、化合物(C)とともに界面活性剤
(D)を添加することもできる。界面活性剤としてはノ
ニオン系界面活性剤が好ましい。精製しようとするポリ
エーテル(A)がポリオキシエチレン鎖を含まない場合
にはノニオン系界面活性剤を使用することが望ましい。
【0060】ノニオン系界面活性剤としては一般に知ら
れているものが使用できる。ノニオン系界面活性剤とし
ては分子内にオキシエチレン鎖を5重量%以上有する化
合物が好ましいが、その他の界面活性剤も使用できる。
ノニオン系界面活性剤の添加量はポリエーテル(A)に
対して0.01〜10重量%である。
【0061】ポリエーテル(A)がオキシエチレン鎖を
含まない場合、ノニオン系界面活性剤の量が0.01重
量%より少ないと、後で析出した第2の塩を除去して
も、ポリエーテル(A)中に第2の塩が残ることがあっ
たり、また、第2の塩が微分散した状態となり、ポリエ
ーテル(A)から第2の塩を除去することが非常に困難
となる。また、ノニオン系界面活性剤の量が10重量%
より多いと、精製後のポリエーテル(A)に多量のノニ
オン系界面活性剤が残ることとなり、好ましくない。
【0062】精製しようとするポリエーテル(A)自体
がポリオキシエチレン鎖を0.01重量%以上含むポリ
エーテルである場合は、このような界面活性効果をポリ
エーテル自身がもっているためにノニオン系界面活性剤
の添加は必須ではないが、ノニオン系界面活性剤を添加
しても精製は可能である。該ノニオン系界面活性剤を使
用しないか、または、より少量のノニオン系界面活性剤
を使用することにより、好ましい結果が得られることが
ある。
【0063】本発明で使用できるノニオン系界面活性剤
としては、具体的には以下のものが挙げられるが、これ
らに限定されない。ポリオキシエチレン脂肪族アルキル
エーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン脂
肪族アルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフ
ェニルエーテル、ポリオキシエチレンモノ脂肪族カルボ
ン酸エステル、ソルビタンモノまたはポリ脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンソルビタンモノ脂肪族カルボン
酸エステル、ポリオキシエチレンオキシプロピレンブロ
ックコポリマー、オキシエチレンまたはポリオキシエチ
レン脂肪族アミン、脂肪酸ジアルカノールアミド、グリ
セリンモノ脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エス
テル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ペンタエ
リスリトール脂肪酸エステルなど。
【0064】(第2の塩の除去方法)第2の塩の除去方
法としては、一般的に知られる方法が使用できる。その
ような方法として、具体的には、濾過法、遠心分離法、
静置沈降法などが挙げられる。
【0065】ポリエーテル(A)の分子量が大きく、し
たがって粘度が大きい場合に、第2の塩の除去が容易で
ない場合には、溶媒により希釈する方法や加熱する方法
が採用できる。
【0066】溶媒により希釈する方法において、使用で
きる溶媒としては、第2の塩を溶解しないことが必須で
あるが、その他には特に制限はない。具体的には以下の
ものが挙げられるが、これらに限定されない。
【0067】ヘキサン、ヘプタン、オクタンなどの脂肪
族炭化水素系溶媒。シクロヘキサン、メチルシクロヘキ
サンなどの脂環族炭化水素系溶媒。ベンゼン、トルエ
ン、キシレンなどの芳香族炭化水素系溶媒。ジクロロメ
タン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレンなど
のハロゲン化炭化水素系溶媒。クロロベンゼン、ジクロ
ロベンゼンなどのハロゲン化芳香族炭化水素系溶剤。
【0068】加熱する方法とは、第2の塩を含むポリエ
ーテル(A)の液温を50〜140℃に加熱することに
より液粘度を低下させる方法である。
【0069】(吸着剤の使用)本発明では、精製するポ
リエーテル(A)に含まれる第1の塩を本質的にポリエ
ーテル(A)に溶解しない第2の塩にしたのちに除去す
ることによって純度の高いポリエーテルとするが、精製
工程で極微量のイオン、酸、塩基等の残存があることを
防止するために、一般によく知られている吸着剤を使用
できる。
【0070】そのような吸着剤としては、活性白土、マ
グネシウムシリケート、アルミノシリケート、酸化マグ
ネシウムアルミニウム、ヒドロタルサイト等の固体イオ
ン交換体としても知られる天然およびまたは合成の吸着
剤やイオン交換樹脂等が例示できるが、これらに限定さ
れない。これらの固体吸着剤の除去はポリエーテル
(A)から第2の塩を除去する方法と同様の方法が使用
できる。
【0071】上記の吸着剤は、第2の塩を取り除いた後
のポリエーテル(A)に対して添加してもよく、第2の
塩を含んでいるポリエーテル(A)に添加してもよい。
後者の場合、第2の塩と吸着剤の両方を一度の操作で同
時に除去できるのでより好ましい。その場合吸着剤を添
加するのは脱水を開始する前、ある程度脱水が進行した
時点または脱水が終了した時点のいずれでもよい。好ま
しくはある程度脱水が進行した時点から脱水が終了する
直前までのいずれかの時点である。
【0072】(加水分解性基含有ケイ素基含有ポリエー
テル)本発明の精製方法を用いるのに最適なポリエーテ
ル(A)は、前記不飽和基含有ポリエーテルである。本
発明の精製方法で精製した不飽和基末端ポリエーテル
は、末端不飽和基をさらに他の基に変成することによ
り、種々の用途に使用できるので、有用である。
【0073】特に不飽和基末端ポリエーテルに水素原子
および加水分解性基が直接結合したケイ素原子を含有す
るケイ素化合物(E)を反応させて得られた加水分解性
基含有ケイ素基含有ポリエーテルは硬化触媒と湿分とに
よって架橋、硬化し弾性体を与えるため、シーリング材
や接着剤の原料として有用な化合物である。
【0074】本発明はすなわち、下記の発明でもある。
第1の塩を含有する下記のポリエーテル(A−1)に、
水(B)、および、第1の塩を構成するイオンと反応し
てポリエーテル(A−1)に本質的に不溶な第2の塩を
形成しうる化合物(C)、を添加した後、水分を除去
し、ついで第2の塩をポリエーテル(A−1)から除去
することによりポリエーテル(A−1)を精製した後、
第8族金属またはその化合物からなる触媒の存在下、水
素原子および加水分解性基が直接結合したケイ素原子を
含有するケイ素化合物(E)を反応させることを特徴と
する、加水分解性基含有ケイ素基含有ポリエーテルの製
造方法。
【0075】ポリエーテル(A−1):金属系触媒の存
在下イニシエータにモノエポキシドを反応させて水酸基
含有ポリエーテルを得た後、該水酸基含有ポリエーテル
をアルカリ金属アルコキシドとし、次いで不飽和基含有
ハロゲン化炭化水素を反応させて得られる不飽和基含有
ポリエーテル。
【0076】水素原子および加水分解性基が直接結合し
たケイ素原子を含有するケイ素化合物(E)としては化
1で表される化合物が使用できる。
【0077】
【化1】
【0078】ただし、aは0〜3の整数、bは0〜2の
整数、qは0以上の整数、ただし1≦a+qbである。
1 、R2 は同種あるいは異種の炭素数1〜20の1価
の炭化水素基あるいはハロゲン化炭化水素基、Xは水酸
基または加水分解性基。
【0079】aは2または3が好ましく、qは0が好ま
しい。R1 は好ましくは炭素数8以下のアルキル基、フ
ェニル基やフルオロアルキル基である。特に好ましく
は、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキ
シル基、シクロヘキシル基、フェニル基である。
【0080】Xは水酸基または加水分解性基であり、加
水分解性基としてはたとえばハロゲン原子、アルコキシ
基、アシルオキシ基、アミド基、アミノ基、アミノオキ
シ基、ケトキシメート基またはヒドリド基がある。これ
らのうち炭素原子を有する加水分解性基の炭素数は6以
下、特には4以下、が好ましい。好ましいXは炭素数4
以下の低級アルコキシ基であり、特にメトキシ基、エト
キシ基またはプロポキシ基が好ましい。
【0081】このようなケイ素化合物(E)としては、
具体的には以下のものが挙げられるが、これらに限定さ
れない。トリメトキシシラン、トリエトキシシラン、ト
リイソプロペニルオキシシラン、トリアセトキシシラ
ン、トリフェノキシシラン、トリクロロシラン、メチル
ジメトキシシラン、メチルジエトキシシラン、メチルジ
イソプロペニルオキシシラン、メチルジフェノキシシラ
ン、メチルジアセトキシシラン、メチルジクロロシラ
ン、ジメチルメトキシシラン、ジメチルエトキシシラ
ン、ジメチルイソプロペニルオキシシラン、ジメチルア
セトキシシラン、ジメチルフェノキシシラン、ジメチル
クロロシランなど。
【0082】またケイ素原子に直接結合した加水分解性
基は公知の方法で他の加水分解性基に変換することもで
きる。
【0083】第8族金属またはその化合物からなる触媒
は、公知の第8族金属またはその化合物からなる触媒が
使用できる。好ましい触媒は白金族金属の化合物であ
り、具体的には塩化白金酸、白金オレフィン錯体、白金
ビニルシロキサン錯体などが挙げられる。
【0084】上記の付加反応は不飽和基含有ポリエーテ
ルと触媒とケイ素化合物(E)とを混合して加熱するこ
とで容易に進行する。反応温度としては反応が進行する
任意の温度を選択できる。一般的には50℃〜120℃
の範囲が反応速度および操作上の観点から好ましい。
【0085】この付加反応においては溶剤を使用しなく
てもよいが、必要に応じて溶媒を使用してもよい。その
ような溶媒としては、反応を阻害しないかぎり特に制限
はない。使用できる溶媒としては、具体的には、ヘキサ
ン、トルエン等の炭化水素系の溶媒や、ジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、エチレングリコールジメチル
エーテル等のエーテル系溶媒が挙げられるが、これらに
限定されない。
【0086】本発明の加水分解性基含有ケイ素基含有ポ
リエーテルは化2で示される加水分解性基含有ケイ素基
を有する。
【0087】
【化2】
【0088】ただし、a、b、q、R1 、R2 、Xは前
記に同じ、R3 は2価の有機基。
【0089】(硬化性組成物)本発明のひとつは上記の
製造方法で製造した加水分解性基含有ケイ素基含有ポリ
エーテルを含有する硬化性組成物である。
【0090】本発明の精製方法によって精製した不飽和
基含有ポリエーテルから製造される加水分解性基含有ケ
イ素基含有ポリエーテル(以下、ポリエーテル(A−
2)とする)は金属塩等の不純物が少ないという特徴を
有する。
【0091】本発明はまたイオン性不純物の総量が50
ppm以下である加水分解性基含有ケイ素基含有ポリエ
ーテルを含有する硬化性組成物である。
【0092】イオン性不純物の総量は30ppm以下、
さらには20ppm以下であることが好ましい。
【0093】なお、ここでいうイオン性不純物とは、金
属系触媒に起因する、亜鉛イオン、コバルトイオン、シ
アンイオン、塩素イオン等のカチオンおよびアニオン、
ナトリウムイオン、カリウムイオンのようなアルカリ金
属イオン、ハロゲンイオン;ポリエーテルが酸化をうけ
て生成したカルボキシレートイオンなどのすべてのアニ
オン、カチオンを含む。
【0094】本発明における硬化性組成物は、上述のよ
うに不純物が少ないポリエーテルを使用するため、長期
の貯蔵によっても粘度の上昇がないなど優れた性質を有
する。
【0095】本発明の硬化性組成物は下記の添加剤を含
むことも可能である。以下、添加剤について説明する。
【0096】(充填剤)充填剤としては公知の充填剤が
使用できる。充填剤の使用量はポリエーテル(A−2)
に対して0〜1000重量%、特に50〜250重量%
が好ましい。充填剤の具体例としては以下のものが挙げ
られる。これらの充填剤は単独で用いてもよく、2種以
上併用してもよい。
【0097】表面を脂肪酸または樹脂酸系有機物で表面
処理した炭酸カルシウム、さらにこれを微粉末化した平
均粒径1μm以下の膠質炭酸カルシウム、沈降法により
製造した平均粒径1〜3μmの軽質炭酸カルシウム、平
均粒径1〜20μmの重質炭酸カルシウム等の炭酸カル
シウム、フュームシリカ、沈降性シリカ、無水ケイ酸、
含水ケイ酸およびカーボンブラック、炭酸マグネシウ
ム、ケイソウ土、焼成クレー、クレー、タルク、酸化チ
タン、ベントナイト、有機ベントナイト、酸化第二鉄、
酸化亜鉛、活性亜鉛華、シラスバルーン、木粉、パル
プ、木綿チップ、マイカ、くるみ穀粉、もみ穀粉、グラ
ファイト、アルミニウム微粉末、フリント粉末等の粉体
状充填剤。石綿、ガラス繊維、ガラスフィラメント、炭
素繊維、ケブラー繊維、ポリエチレンファイバー等の繊
維状充填剤。
【0098】(可塑剤)可塑剤としては、公知の可塑剤
が使用できる。可塑剤の使用量はポリエーテル(A−
2)に対して0〜100重量%が好ましい。可塑剤の具
体例としては以下のものが挙げられる。
【0099】フタル酸ジオクチル、フタル酸ジブチル、
フタル酸ブチルベンジル等のフタル酸エステル類。アジ
ピン酸ジオクチル、コハク酸ジイソデシル、セバシン酸
ジブチル、オレイン酸ブチル等の脂肪族カルボン酸エス
テル。ペンタエリスリトールエステルなどのアルコール
エステル類。リン酸トリオクチル、リン酸トリクレジル
等のリン酸エステル類。エポキシ化大豆油、4,5−エ
ポキシヘキサヒドロフタル酸ジオクチル、エポキシステ
アリン酸ベンジル等のエポキシ可塑剤。塩素化パラフィ
ン。2塩基酸と2価アルコールとのポリエステル類など
のポリエステル系可塑剤。ポリオキシプロピレングリコ
ールやその誘導体等のポリエーテル類、ポリ−α−メチ
ルスチレン、ポリスチレン等のポリスチレンのオリゴマ
ー類、ポリブタジエン、ブタジエン−アクリロニトリル
共重合体、ポリクロロプレン、ポリイソプレン、ポリブ
テン、水添ポリブテン、エポキシ化ポリブタジエン等の
オリゴマー類等の高分子可塑剤。
【0100】(硬化促進触媒)本発明における硬化性組
成物を硬化させるに当っては加水分解性基含有ケイ素基
の硬化反応を促進する硬化促進触媒を使用してもよい。
具体的な例としては下記の化合物が挙げられる。それら
の1種または2種以上が使用される。硬化促進触媒はポ
リエーテル(A−2)に対して0〜10重量%使用する
ことが好ましい。
【0101】アルキルチタン酸塩、有機ケイ素チタン酸
塩、ビスマストリス−2−エチルヘキソエート等の金属
塩、リン酸、p−トルエンスルホン酸、フタル酸等の酸
性化合物、ブチルアミン、ヘキシルアミン、オクチルア
ミン、デシルアミン、ラウリルアミン等の脂肪族モノア
ミン、エチレンジアミン、ヘキサンジアミン等の脂肪族
ジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラ
ミン、テトラエチレンペンタミン等の脂肪族ポリアミン
類、ピペリジン、ピペラジン等の複素環式アミン類、メ
タフェニレンジアミン等の芳香族アミン類、エタノール
アミン類、トリエチルアミン、エポキシ樹脂の硬化剤と
して用いられる各種変性アミン等のアミン化合物。
【0102】ジオクチル酸錫、ジナフテン酸錫、ジステ
アリン酸錫等の2価の錫と上記アミン類の混合物。
【0103】ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジラ
ウレート、ジオクチル錫ジラウレートおよび下記のカル
ボン酸型有機錫化合物およびこれらのカルボン酸型有機
錫化合物と上記のアミン類との混合物。 (n-C4H9)2Sn(OCOCH=CHCOOCH3)2、 (n-C4H9)2Sn(OCOCH=CHCOOC4H9-n)2 、 (n-C8H17)2Sn(OCOCH=CHCOOCH3)2 、 (n-C8H17)2Sn(OCOCH=CHCOOC4H9-n)2、 (n-C8H17)2Sn(OCOCH=CHCOOC8H17-iso)2
【0104】下記の含硫黄型有機錫化合物。 (n-C4H9)2Sn(SCH2COO)、 (n-C8H17)2Sn(SCH2COO) 、 (n-C8H17)2Sn(SCH2CH2COO)、 (n-C8H17)2Sn(SCH2COOCH2CH2OCOCH2S)、 (n-C4H9)2Sn(SCH2COOC8H17-iso)2、 (n-C8H17)2Sn(SCH2COOC8H17-iso)2 、 (n-C8H17)2Sn(SCH2COOC8H17-n)2 、 (n-C4H9)2SnS。
【0105】(n-C4H9)2SnO、(n-C8H17)2SnO 等の有機錫
オキシド、およびこれらの有機錫オキシドとエチルシリ
ケート、マレイン酸ジメチル、マレイン酸ジエチル、マ
レイン酸ジオクチル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエ
チル、フタル酸ジオクチル等のエステル化合物との反応
生成物。
【0106】下記等のキレート錫化合物およびこれらの
錫化合物とアルコキシシランとの反応生成物(ただし、
acacはアセチルアセトナト配位子)。 (n-C4H9)2Sn(acac)2、 (n-C8H17)2Sn(acac)2 、 (n-C4H9)2 (C8H17O)Sn(acac)。
【0107】下記の錫化合物。 (n-C4H9)2(CH3COO)SnOSn(OCOCH3)(n-C4H9)2 、 (n-C4H9)2(CH3O)SnOSn(OCH3)(n-C4H9)2
【0108】(接着性付与剤)さらに接着性を改良する
目的で接着性付与剤が用いられる。これらの接着性付与
剤としては(メタ)アクリロキシ基含有シラン類、アミ
ノ基含有シラン類、メルカプト基含有シラン類、エポキ
シ基含有シラン類、カルボキシル基含有シラン類等のシ
ランカップリング剤がある。
【0109】(メタ)アクリロイルオキシ基含有シラン
類としては、γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメ
トキシシラン、γ−アクリロイルオキシプロピルトリメ
トキシシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルメチ
ルジメトキシシラン等がある。
【0110】アミノ基含有シラン類としては、γ−アミ
ノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルト
リエトキシシラン、γ−アミノプロピルメチルジメトキ
シシラン、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロ
ピルトリメトキシシラン、N−(β−アミノエチル)−
γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−(β
−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリエトキシシ
ラン、γ−ウレイドプロピルトリエトキシシラン、N−
(N−ビニルベンジル−β−アミノエチル)−γ−アミ
ノプロピルトリメトキシシラン、γ−アニリノプロピル
トリメトキシシラン等がある。
【0111】メルカプト基含有シラン類としては、γ−
メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプ
トプロピルトリエトキシシラン、γ−メルカプトプロピ
ルメチルジメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメ
チルジエトキシシラン等がある。
【0112】エポキシ基含有シラン類としては、γ−グ
リシジルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリ
シジルオキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−グ
リシジルオキシプロピルトリエトキシシラン等がある。
【0113】カルボキシル基含有シラン類としては、β
−カルボキシエチルトリエトキシシラン、β−カルボキ
シエチルフェニルビス(β−メトキシエトキシ)シラ
ン、N−(N−カルボキシルメチル−β−アミノエチ
ル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン等があ
る。
【0114】また2種以上のシランカップリング剤を反
応させて得られる反応物を用いてもよい。反応物の例と
してはアミノ基含有シラン類とエポキシ基含有シラン類
との反応物、アミノ基含有シラン類と(メタ)アクリロ
イルオキシ基含有シラン類との反応物、エポキシ基含有
シラン類とメルカプト基含有シラン類の反応物、メルカ
プト基含有シラン類どうしの反応物等が挙げられる。こ
れらの反応物は該シランカップリング剤を混合し室温〜
150℃の温度範囲で1〜8時間撹拌することによって
容易に得られる。
【0115】上記の化合物は単独で使用してもよく、2
種類以上併用してもよい。シランカップリング剤の使用
量はポリエーテル(A−2)に対して0〜30重量%が
好ましい。
【0116】接着性付与剤として、エポキシ樹脂を添加
してもよい。また必要に応じてエポキシ樹脂硬化剤と併
用してもよい。本発明の組成物に添加しうるエポキシ樹
脂としては、一般のエポキシ樹脂が挙げられる。具体的
には以下のものが例示できる。使用量はポリエーテル
(A−2)に対して0〜100重量%が好ましい。
【0117】エピクロロヒドリン−ビスフェノールA型
エポキシ樹脂、エピクロロヒドリン−ビスフェノールF
型エポキシ樹脂、テトラブロモビスフェノールAのグリ
シジルエーテルなどの難燃型エポキシ樹脂、ノボラック
型エポキシ樹脂、水添ビスフェノールA型エポキシ樹
脂、ビスフェノールAプロピレンオキシド付加物のグリ
シジルエーテル型エポキシ樹脂、4−グリシジルオキシ
安息香酸グリシジル、フタル酸ジグリシジル、テトラヒ
ドロフタル酸ジグリシジル、ヘキサヒドロフタル酸ジグ
リシジルなどのジグリシジルエステル系エポキシ樹脂、
m−アミノフェノール系エポキシ樹脂、ジアミノジフェ
ニルメタン系エポキシ樹脂、ウレタン変性エポキシ樹
脂、各種脂環式エポキシ樹脂、N,N−ジグリシジルア
ニリン、N,N−ジグリシジル−o−トルイジン、トリ
グリシジルイソシアヌレート、ポリアルキレングリコー
ルジグリシジルエーテル、グリセリンなどの多価アルコ
ールのグリシジルエーテル、ヒダントイン型エポキシ樹
脂、石油樹脂などの不飽和重合体のエポキシ化物等の一
般に使用されているエポキシ樹脂やエポキシ基を含有す
るビニル系重合体等。
【0118】また本発明組成物に上記エポキシ樹脂の硬
化剤(または硬化触媒)を併用してもよい。このような
硬化剤としては一般に用いられるエポキシ樹脂用硬化剤
が挙げられる。具体的には以下のものが例示できる。使
用量はエポキシ樹脂に対して0.1〜300重量%が好
ましい。
【0119】トリエチレンテトラミン、テトラエチレン
ペンタミン、ジエチルアミノプロピルアミン、N−アミ
ノエチルピペラジン、m−キシリレンジアミン、m−フ
ェニレンジアミン、ジアミノジフェニルメタン、ジアミ
ノジフェニルスルホン、イソホロンジアミン、2,4,
6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール等のア
ミン類またはそれらの塩類、ポリアミド樹脂、イミダゾ
ール類、ジシアンジアミド類、三フッ化ホウ素錯化合物
類、無水フタル酸、ヘキサヒドロフタル酸無水物、テト
ラヒドロフタル酸無水物、ドデセニルコハク酸無水物、
ピロメリット酸無水物等のカルボン酸無水物、フェノキ
シ樹脂、カルボン酸類、アルコール類等、エポキシ基と
反応しうる基を平均して分子内に少なくとも1個有する
ポリアルキレンオキシド系重合体(末端アミノ化ポリオ
キシプロピレングリコール、末端カルボキシル化ポリオ
キシプロピレングリコール等) 、末端が水酸基、カルボ
キシル基、アミノ基等で修飾されたポリブタジエン、水
添ポリブタジエン、アクリロニトリル−ブタジエン共重
合体、アクリル系重合体等の液状末端官能基含有重合体
等。
【0120】(溶剤)また本発明の組成物を硬化性組成
物として用いる場合、粘度の調整、組成物の保存安定性
向上を目的として、溶剤を添加することもできる。溶剤
の使用量はポリエーテル(A−2)に対して0〜500
重量%が好ましい。
【0121】かかる溶剤としては脂肪族炭化水素類、芳
香族炭化水素類、ハロゲン化炭化水素類、アルコール
類、ケトン類、エステル類、エーテル類、エステルアル
コール類、ケトンアルコール類、エーテルアルコール
類、ケトンエーテル類、ケトンエステル類、エステルエ
ーテル類を使用できる。特にアルコール類を用いた場
合、特に本発明組成物を長期に保存する場合、保存安定
性が向上するので好ましい。アルコール類としては、炭
素数1〜10のアルキルアルコールが好ましく、メタノ
ール、エタノール、イソプロパノール、イソアミルアル
コール、ヘキシルアルコール等が特に好ましい。
【0122】(脱水剤)また本発明の硬化性組成物の貯
蔵安定性をさらに改良するために、硬化性や柔軟性に悪
影響を及ぼさない範囲で少量の脱水剤を添加できる。脱
水剤の使用量はポリエーテル(A−2)に対して0〜3
0重量%が好ましい。
【0123】具体的には、オルトギ酸メチル、オルトギ
酸エチル等のオルトギ酸アルキル、オルト酢酸メチル、
オルト酢酸エチル等のオルト酢酸アルキル、メチルトリ
メトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、テトラメ
トキシシラン、テトラエトキシシラン等の加水分解性有
機シリコン化合物、加水分解性有機チタン化合物等を使
用しうる。ビニルトリメトキシシラン、テトラエトキシ
シランがコスト、効果の点から特に好ましい。
【0124】(チキソ性付与剤)また垂れ性の改善のた
めチキソ性付与剤を使用してもよい。このようなチキソ
性付与剤としては水添ひまし油、脂肪酸アミド等が用い
られる。
【0125】(老化防止剤)また、老化防止剤として
は、一般に用いられている酸化防止剤、紫外線吸収剤、
光安定剤が適宜用いられる。ヒンダードアミン系、ベン
ゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、ベンゾエート
系、シアノアクリレート系、アクリレート系、ヒンダー
ドフェノール系、リン系、硫黄系の各化合物を適宜使用
できる。
【0126】また塗料の密着性や表面タックを長期にわ
たり改善する目的で、空気酸化硬化性化合物や光硬化性
化合物を添加することもある。空気酸化硬化性化合物の
使用量はポリエーテル(A−2)に対して0〜50重量
%、光硬化性化合物の使用量はポリエーテル(A−2)
に対して0〜50重量%が好ましい。
【0127】このような空気酸化硬化性化合物としては
桐油、あまに油等に代表される乾性油や、該化合物を変
成して得られる各種アルキッド樹脂、乾性油により変性
されたアクリル系重合体、シリコーン樹脂、ポリブタジ
エン、炭素数5〜8のジエンの重合体や共重合体などの
ジエン系重合体、さらには該重合体や共重合体の各種変
性物(マレイン化変性、ボイル油変性等)などが挙げら
れる。光硬化性化合物としては、多官能アクリレート類
が通常用いられる。
【0128】
【実施例】以下、具体的に例をあげて説明するが、本発
明はこれらに限定されない。なお、分子量は水酸基価換
算分子量をいう。参考例1〜11により、アルケニル基
含有ポリエーテルの製造例を示す。
【0129】[参考例1]グリセリンおよびエチレング
リコールの混合物を開始剤として亜鉛ヘキサシアノコバ
ルテート触媒存在下プロピレンオキシドを重合して得た
分子量20000のポリオキシプロピレンポリオール
に、そのOH基に対して1倍当量のナトリウムメトキシ
ドを添加し、加熱減圧下メタノールを留去してOH基を
ONa基とした。
【0130】次いで塩化アリルをONa基に対して1.
05倍当量加え、60℃で反応させた後、未反応の塩化
アリルを減圧下で留去して、若干のアルカリとともに塩
化ナトリウムを含むアルケニル基含有ポリエーテル(以
下、未精製ポリエーテルaという)を製造した。この中
には亜鉛イオン130ppmおよびコバルトイオン60
ppmが含まれていた。
【0131】[参考例2]エチレングリコールを開始剤
として亜鉛ヘキサシアノコバルテート触媒存在下プロピ
レンオキシドを重合して分子量18000とした後、O
H基に対して1.0倍当量の水素化ナトリウムを添加
し、次いで80℃に加熱してOH基をONa基とした。
さらに100℃でエチレンオキシドを少量ずつ添加しな
がら反応させて分子量18200とした。窒素雰囲気下
でOH基に対して1倍当量のナトリウムメトキシドを添
加し、加熱減圧下でメタノールを留去してOH基をON
a基とした。
【0132】70℃に降温し、塩化アリルをONa基に
対して1.05倍当量加えて反応させた。未反応の塩化
アリルを減圧下で留去して、若干のアルカリとともに塩
化ナトリウムを含むアルケニル基含有ポリエーテル(以
下、未精製ポリエーテルbという)を製造した。この中
には亜鉛イオンが125ppmおよびコバルトイオンが
55ppm含まれていた。
【0133】[参考例3]ブタノールを開始剤として亜
鉛ヘキサシアノコバルテート触媒存在下プロピレンオキ
シドを重合して分子量4000とした後、窒素雰囲気
下、OH基に対して、金属ナトリウム1. 05倍当量を
加え、120℃で3時間反応させてOH基をONa基と
した。
【0134】次いで塩化アリルをONa基に対して1.
1倍当量加え、60℃で反応させた後、未反応の塩化ア
リルを減圧下で留去して、若干のアルカリとともに塩化
ナトリウムを含むアルケニル基含有ポリエーテル(以
下、未精製ポリエーテルcという)を製造した。この中
には亜鉛イオンが130ppmおよびコバルトイオンが
60ppm含まれていた。
【0135】[参考例4]精製された分子量30000
のポリオキシプロピレントリオール(亜鉛イオン、コバ
ルトイオンそれぞれ2ppm以下)に、そのOH基に対
して1倍当量の水素化ナトリウムを窒素雰囲気下60℃
で反応させてOH基をONa基とした。次いで塩化アリ
ルをONa基に対して1.05倍当量加え、60℃で反
応させた後、未反応の塩化アリルを減圧下で留去して、
塩化ナトリウムを含むアルケニル基含有ポリエーテル
(以下、未精製ポリエーテルdという)を製造した。
【0136】[参考例5]末端部分に2重量%のポリオ
キシエチレンを含有する精製された分子量18000の
ポリオキシプロピレンオキシエチレンジオール(亜鉛イ
オン、コバルトイオンそれぞれ2ppm以下)に窒素雰
囲気下、粉末水酸化ナトリウムをOH基に対して1.5
倍当量加え、さらに塩化メタリル1.05倍当量を加
え、60℃で反応させた。未反応の塩化メタリルを減圧
下で留去して、塩化ナトリウムと水酸化ナトリウムを含
むアルケニル基含有ポリエーテル(以下、未精製ポリエ
ーテルeという)を製造した。
【0137】[参考例6]精製された分子量4000ポ
リオキシプロピレンモノオール(亜鉛イオン、コバルト
イオンそれぞれ2ppm以下)に窒素雰囲気下、OH基
に対して1. 0倍当量の金属ナトリウムを加え、120
℃で3時間反応させた。さらに塩化アリルを1. 1倍当
量加え、60℃で反応させた後、未反応の塩化アリルを
減圧下で留去して、塩化ナトリウムを含むアルケニル基
含有ポリエーテル(以下、未精製ポリエーテルfとい
う)を製造した。
【0138】[参考例7]分子量1000のグリセリン
−プロピレンオキシド付加物を開始剤として亜鉛ヘキサ
シアノコバルテート触媒の存在下プロピレンオキシドの
重合を行い、分子量15000のポリオキシプロピレン
トリオールを得た。続いて参考例1と同様の方法で末端
を変成し、若干のアルカリとともに、亜鉛イオン65p
pm、コバルトイオン30ppmを含むアルケニル基含
有ポリエーテルgを得た。
【0139】[参考例8]エチレングリコールを開始剤
として亜鉛ヘキサシアノコバルテート触媒の存在下プロ
ピレンオキシドの重合を行い、分子量12000のポリ
オキシプロピレンジオールを得た。続いて参考例1と同
様の方法で末端を変成し、若干のアルカリとともに、亜
鉛イオン65ppm、コバルトイオン30ppmを含む
アルケニル基含有ポリエーテルhを得た。
【0140】[参考例9]分子量1000のペンタエリ
スリトール−プロピレンオキシド付加物を開始剤として
亜鉛ヘキサシアノコバルテート触媒の存在下プロピレン
オキシドの重合を行い、分子量17000のポリオキシ
プロピレンテトラオールを得た。続いて参考例1と同様
の方法で末端を変成し、若干のアルカリとともに、亜鉛
イオン65ppm、コバルトイオン30ppmを含むア
ルケニル基含有ポリエーテルiを得た。
【0141】[参考例10]参考例8で得たポリオキシ
プロピレンジオールと参考例7で得たポリオキシプロピ
レントリオールを重量比2対1で混合して混合ポリオー
ルを得た。続いて参考例1と同様の方法で末端を変成
し、若干のアルカリとともに、亜鉛イオン65ppm、
コバルトイオン30ppmを含むアルケニル基含有ポリ
エーテルjを得た。
【0142】[参考例11]参考例8で得たポリオキシ
プロピレンジオールと参考例9で得たポリオキシプロピ
レンテトラオールを重量比4対1で混合して混合ポリオ
ールを得た。続いて参考例1と同様の方法で末端を変成
し、若干のアルカリとともに、亜鉛イオン65ppm、
コバルトイオン30ppmを含むアルケニル基含有ポリ
エーテルkを得た。
【0143】参考例1〜11により得た未精製ポリエー
テルa〜kを用いて、精製した。なお、未精製ポリエー
テルcのpHは12を超えていたが、それ以外はいずれ
もpHは10〜12の範囲内であった。
【0144】[実施例1]未精製ポリエーテルaを10
0g撹拌機付きガラス製反応器に入れ、ポリオキシエチ
レンオキシプロピレンブロックコポリマー(分子量10
000、オキシエチレン鎖5重量%含有)0. 5gと、
未精製ポリエーテルaに含まれるアルカリ化合物に対し
1. 2倍当量および亜鉛イオンに対して1. 2倍当量の
合計量のピロリン酸二水素二ナトリウム(Na22
27 )と、水5g、を添加して90℃で2時間撹拌し
た。混合物を80℃に維持し、窒素ガスを通して水を除
去した。
【0145】水が2000ppm残存している時点で吸
着剤(酸化マグネシウムアルミニウム系合成吸着剤、協
和化学工業製、KW−500SN)0. 24gを加え、
100℃で1時間撹拌し、さらに減圧下で脱水した。常
温にしてヘキサン100gを加え30分間撹拌した後、
ケイソウ土(セライト)をプレコートした濾紙を使用し
て濾過した。濾液から減圧下で溶媒を留去し、淡黄色透
明の油状物(ポリエーテルa1)を得た。
【0146】[実施例2]未精製ポリエーテルbを10
0g撹拌機付きガラス製反応器に入れ、未精製ポリエー
テルbに含まれるアルカリ化合物に対し1. 1倍当量お
よび亜鉛イオンに対して1. 5倍当量の合計量のピロリ
ン酸二水素二ナトリウムと、水3gを加え、80℃で2
時間撹拌した。混合物を80℃に維持し、窒素ガスを通
して水を除去した。
【0147】水が2000ppm残存している時点で吸
着剤(KW−500SN)0. 24gを加え、100℃
で1時間撹拌し、さらに減圧下で脱水した。常温にして
ヘキサン100gを加え30分間撹拌した後、セライト
をプレコートした濾紙を使用して濾過した。濾液から減
圧下で溶媒を留去し、淡黄色透明の油状物(ポリエーテ
ルb1)を得た。なお濾過工程において、500kgm
-2処理時の濾過速度は1150kgm-2hr-1であっ
た。
【0148】[実施例3]未精製ポリエーテルc(pH
=12.7)を100g撹拌機付きガラス製反応器に入
れ、ポリオキシエチレンオキシプロピレンブロックコポ
リマー(分子量10000、オキシエチレン鎖12重量
%含有)1gと未精製ポリエーテルcに含まれるアルカ
リ化合物に対し0.9倍当量の塩酸を添加し、pHを調
節した後、未精製ポリエーテルcに含まれるアルカリ化
合物に対して0.2倍当量および亜鉛イオンに対して
1. 8倍当量の合計量のピロリン酸二水素二ナトリウム
と、水5gを添加し、80℃で2時間撹拌した。混合物
を80℃に維持し、窒素ガスを通して水を除去した。
【0149】水が1000ppm残存している時点で吸
着剤(マグネシウムシリケート系合成吸着剤、協和化学
工業製、KW−600)0. 24gを加え、100℃で
1時間撹拌した。常温にしてヘキサン40gを加え30
分間撹拌した後、セライトをプレコートした濾紙を使用
して濾過した。濾液から減圧下で溶媒を留去し、淡黄色
透明の油状物(ポリエーテルc1)を得た。
【0150】[実施例4〜6]未精製ポリエーテルd〜
fそれぞれを100g撹拌機付きガラス製反応器に入
れ、ポリオキシエチレンオキシプロピレンブロックコポ
リマー(分子量10000、オキシエチレン鎖12重量
%含有)1gと未精製ポリエーテルd〜fそれぞれに含
まれるアルカリ化合物に対し1. 8倍当量のピロリン酸
二水素二ナトリウム0. 12gと水5gを加え、80℃
で2時間撹拌した。混合物を80℃に維持し、窒素ガス
を通して水を除去した。吸着剤(KW−500SN)
0. 24gを加え、100℃で1時間撹拌した。常温に
してヘキサン100gを加え30分間撹拌した後、セラ
イトをプレコートした濾紙を使用して濾過した。濾液か
ら減圧下で溶媒を留去し、淡黄色透明の油状物(ポリエ
ーテルd1〜f1)を得た。
【0151】[実施例7〜11]未精製ポリエーテルa
にかえて、未精製ポリエーテルg〜kをそれぞれ使用す
る以外は実施例1と同様に精製を行い、淡黄色透明の油
状物(ポリエーテルg1〜k1)を得た。
【0152】[実施例12]未精製ポリエーテルbを1
00g撹拌機付きガラス製反応器に入れ、未精製ポリエ
ーテルbに含まれるアルカリ化合物に対し1. 1倍当量
および亜鉛イオンに対して1. 5倍当量の合計量のピロ
リン酸二水素二ナトリウムと、水3gを加え、80℃で
8時間撹拌した。混合物を80℃に維持し、窒素ガスを
通して水を除去した。
【0153】水が2000ppm残存している時点で吸
着剤(KW−500SN)0. 24gを加え、100℃
で1時間撹拌し、さらに減圧下で脱水した。常温にして
ヘキサン100gを加え30分間撹拌した後、セライト
をプレコートした濾紙を使用して濾過して淡黄色透明の
油状物を得た。なお濾過工程において、500kgm-2
処理時の濾過速度は7500kgm-2hr-1であった。
【0154】[実施例13]未精製ポリエーテルbを1
00g撹拌機付きガラス製反応器に入れ、未精製ポリエ
ーテルbに含まれるアルカリ化合物に対し1. 1倍当量
および亜鉛イオンに対して1. 5倍当量の合計量のピロ
リン酸二水素二ナトリウムと、水3gを加え、80℃で
8時間撹拌した。混合物を80℃に維持し、窒素ガスを
通して水を除去した。
【0155】水が2000ppm残存している時点で吸
着剤(KW−500SN)0. 24gを加え、100℃
で1時間撹拌し、さらに減圧下で脱水した。液温が高温
のままセライトをプレコートした濾紙を使用して濾過し
て淡黄色透明の油状物を得た。なお濾過工程において、
500kgm-2処理時の濾過速度は600kgm-2hr
-1であった。
【0156】[実施例14]未精製ポリエーテルdを1
00g撹拌機付きガラス製反応器に入れ、未精製ポリエ
ーテルdに含まれるアルカリ化合物に対し1. 05倍当
量の塩化水素を含む塩酸水溶液20gを加え、60℃で
2時間撹拌した。混合物を80℃に昇温し、窒素ガスを
通して水を除去した。常温にしてでヘキサン100gを
加え30分間撹拌した後、セライトをプレコートした濾
紙を使用して濾過したが濾過性は著しく悪く全量を濾過
することはできなかった。濾過できた溶液については、
減圧下で溶媒を留去して、白濁油状物を得た(ポリエー
テルd2)。
【0157】[実施例15]未精製ポリエーテルc(p
H=12.7)を100g撹拌機付きガラス製反応器に
入れ、ポリオキシエチレンオキシプロピレンブロックコ
ポリマー(分子量10000、オキシエチレン鎖12重
量%含有)1gに未精製ポリエーテルcに含まれるアル
カリ化合物に対し1.1倍当量および亜鉛イオンに対し
て1. 8倍当量の合計量のピロリン酸二水素二ナトリウ
ムと、水5gを添加し、80℃で2時間撹拌した。混合
物を80℃に維持し、窒素ガスを通して水を除去した。
【0158】水が2000ppm残存している時点で吸
着剤(KW−500SN)0. 24gを加え、100℃
で1時間撹拌し、さらに減圧下で脱水した。常温にして
ヘキサン100gを加え30分間撹拌した後、セライト
をプレコートした濾紙を使用して濾過したが、濾過性が
著しく悪く全量を濾過することができなかった。濾過で
きた溶液については減圧下で溶媒を留去し、淡黄色微濁
油状物(ポリエーテルg2)を得た。
【0159】以上の例について、得られた精製物を分析
した結果を表1〜2にまとめた。表1〜2の各測定値は
それぞれ次の方法で求めた。 pH値:ポリエーテル10gをpH=7に調整したイソ
プロパノール−イオン交換水(容積比60/40)の混
合溶媒60cm3 に溶解したときのpH値。 Naイオン:原子吸光光度法による分析値。 Znイオン:ICP分光法による分析値。 Coイオン:ICP分光法による分析値。 Clイオン:クロム酸カリウムを指示薬として硝酸銀水
溶液で滴定して求めた。
【0160】上記精製されたアルケニル基含有ポリエー
テル(表3〜4参照)それぞれをイソプロパノールの1
0%溶液とした塩化白金酸(ポリエーテルに対して重量
で5ppmの塩化白金酸となる量)を添加し、混合した
後、アルケニル基に対して80モル%のメチルジメトキ
シシランを加えて70℃で反応させ、加水分解性基含有
ケイ素基含有ポリエーテルとした。
【0161】70℃での貯蔵安定性を評価した。その結
果を表3〜4にまとめた。粘度(単位:cP)はいずれ
もBH型粘度計、6号ローター、10回転、温度25℃
で測定した。貯蔵後粘度は70℃に14日貯蔵したのち
室温に12時間から24時間置いて放冷したサンプルを
測定したものである。
【0162】[実施例16]精製ポリエーテルb1から
得た加水分解性基含有ケイ素基含有ポリエーテル100
重量部に対し、粒径0.1μmの膠質炭酸カルシウム1
00重量部、粒径2μmの重質炭酸カルシウム20重量
部、ルチル型酸化チタン20重量部、フタル酸エステル
系可塑剤50重量部、脂肪酸アミド系チクソ性付与剤5
重量部、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤1重量部、
ヒンダードフェノール系酸化防止剤1重量部およびヒン
ダードアミン系光安定剤1重量部、を加えて混練しなが
ら加熱脱水し、ビニルトリメトキシシラン3重量部、N
−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメト
キシシラン1重量部およびγ−グリシジルオキシプロピ
ルトリメトキシシラン0.5重量部を加え窒素雰囲気下
で混練した後、アセチルアセトナト型スズ触媒2重量部
を加えてさらに混練して、硬化性組成物を得た。
【0163】該組成物を20℃、湿度60%で7日およ
び50℃、湿度60%で7日養生した。硬化物の50%
モジュラスは3.0kg/cm2 、引張強度は9.0k
g/cm2 、伸びは600%であった。
【0164】[実施例17]精製ポリエーテルb1から
得た加水分解性基含有ケイ素基含有ポリエーテル100
重量部に対し、粒径0.1μmの膠質炭酸カルシウム1
20重量部、粒径2μmの重質炭酸カルシウム20重量
部、フタル酸エステル系可塑剤50重量部、ビスフェノ
ールA型エポキシ樹脂5重量部、水添ヒマシ油系チクソ
性付与剤3重量部、アクリル酸エステル系光硬化性樹脂
3重量部、脂肪酸エポキシ系可塑剤3重量部、乾性油3
重量部、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤1重量部、
ヒンダードフェノール系酸化防止剤1重量部、ヒンダー
ドアミン系光安定剤1重量部およびフェノキシトリメチ
ルシラン3重量部を加え窒素雰囲気下で混練して、主剤
組成物を得た。
【0165】一方、オクチル酸錫3重量部、ラウリルア
ミン0.5重量部、フタル酸エステル系可塑剤20重量
部およびカオリン20重量部を混合し、硬化剤組成物を
得た。
【0166】主剤組成物と硬化剤組成物を混合し、20
℃、湿度60%で7日および50℃、湿度60%で7日
養生し、硬化物を得た。硬化物の50%モジュラスは
1.8kg/cm2 、引張強度は6.0kg/cm2
伸びは600%であった。
【0167】
【表1】
【0168】
【表2】
【0169】
【表3】
【0170】
【表4】
【0171】
【発明の効果】実施例で示すように、本発明によって残
存塩(アルカリ金属塩、コバルト塩、亜鉛塩等)のほと
んどないポリエーテルが得られる。本発明の方法により
得られる残存塩のきわめて少ない不飽和基含有ポリエー
テルから製造される加水分解性基含有ケイ素基含有ポリ
エーテルは残存塩がきわめて少ないため、該加水分解性
基含有ケイ素基含有ポリエーテルを使用した硬化性組成
物はきわめて良好な貯蔵安定性を有する。
フロントページの続き (72)発明者 土居 孝夫 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社中央研究所内 (72)発明者 上野 徹 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社中央研究所内 (72)発明者 酒井 悦子 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社中央研究所内 (72)発明者 斉木 真也 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社中央研究所内 (72)発明者 山田 実 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社中央研究所内 (72)発明者 山本 博嗣 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社中央研究所内 (72)発明者 樋口 俊彦 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社中央研究所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の塩を含有するポリエーテル(A)
    に、水(B)、および、第1の塩を構成するイオンと反
    応してポリエーテル(A)に本質的に不溶な第2の塩を
    形成しうる化合物(C)、を添加した後、水分を除去
    し、次いで第2の塩をポリエーテル(A)から除去する
    ことを特徴とするポリエーテルの精製方法。
  2. 【請求項2】水(B)、および、化合物(C)とともに
    界面活性剤(D)を添加する、請求項1の精製方法。
  3. 【請求項3】化合物(C)が、ピロリン酸二水素二ナト
    リウムである、請求項1または2のの精製方法。
  4. 【請求項4】ポリエーテル(A)が、金属系触媒の存在
    下イニシエータにモノエポキシドを反応させて得られる
    水酸基含有ポリエーテルまたはその変成物である、請求
    項1の精製方法。
  5. 【請求項5】ポリエーテル(A)が、金属系触媒の存在
    下イニシエータにモノエポキシドを反応させて水酸基含
    有ポリエーテルを得た後、該水酸基含有ポリエーテルを
    アルカリ金属アルコキシドとし、次いで不飽和基含有ハ
    ロゲン化炭化水素を反応させて得られる不飽和基含有ポ
    リエーテルである、請求項1の精製方法。
  6. 【請求項6】金属系触媒が、複合金属シアン化物錯体化
    合物触媒、ポルフィリン金属錯体化合物触媒および/ま
    たはアルカリ触媒である、請求項4または5の精製方
    法。
  7. 【請求項7】第1の塩が、亜鉛塩およびアルカリ金属塩
    を含有する、請求項1の精製方法。
  8. 【請求項8】第1の塩を含有する下記のポリエーテル
    (A−1)に、水(B)、および、第1の塩を構成する
    イオンと反応してポリエーテル(A−1)に本質的に不
    溶な第2の塩を形成しうる化合物(C)、を添加した
    後、水分を除去し、ついで第2の塩をポリエーテル(A
    −1)から除去することによりポリエーテル(A−1)
    を精製した後、第8族金属またはその化合物からなる触
    媒の存在下、水素原子および加水分解性基が直接結合し
    たケイ素原子を含有するケイ素化合物(E)を反応させ
    ることを特徴とする、加水分解性基含有ケイ素基含有ポ
    リエーテルの製造方法。 ポリエーテル(A−1):金属系触媒の存在下イニシエ
    ータにモノエポキシドを反応させて水酸基含有ポリエー
    テルを得た後、該水酸基含有ポリエーテルをアルカリ金
    属アルコキシドとし、次いで不飽和基含有ハロゲン化炭
    化水素を反応させて得られる不飽和基含有ポリエーテ
    ル。
  9. 【請求項9】請求項8の製造方法で製造した加水分解性
    基含有ケイ素基含有ポリエーテルを含有する硬化性組成
    物。
  10. 【請求項10】イオン性不純物の総量が50ppm以下
    である加水分解性基含有ケイ素基含有ポリエーテルを含
    有する硬化性組成物。
JP18033695A 1994-07-18 1995-07-17 ポリエーテルの製造方法 Expired - Fee Related JP3981162B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18033695A JP3981162B2 (ja) 1994-07-18 1995-07-17 ポリエーテルの製造方法

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6-165181 1994-07-18
JP16518194 1994-07-18
JP6-323113 1994-12-26
JP32311394 1994-12-26
JP18033695A JP3981162B2 (ja) 1994-07-18 1995-07-17 ポリエーテルの製造方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007070569A Division JP2007146191A (ja) 1994-07-18 2007-03-19 不飽和基含有ポリエーテルの製造方法および前記不飽和基含有ポリエーテルを原料とした加水分解性基含有ケイ素基含有ポリエーテル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08231707A true JPH08231707A (ja) 1996-09-10
JP3981162B2 JP3981162B2 (ja) 2007-09-26

Family

ID=26490012

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18033695A Expired - Fee Related JP3981162B2 (ja) 1994-07-18 1995-07-17 ポリエーテルの製造方法

Country Status (4)

Country Link
US (2) US5811566A (ja)
EP (1) EP0693513B1 (ja)
JP (1) JP3981162B2 (ja)
DE (1) DE69519832T2 (ja)

Cited By (45)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004002875A (ja) * 2003-06-26 2004-01-08 Konishi Co Ltd シリコーン系樹脂
WO2004046226A1 (ja) * 2002-11-18 2004-06-03 Nippon Unicar Company Limited 無臭化ポリエーテル変性ポリシロキサン組成物、その製造方法、及びそれを含有する化粧料
WO2004096887A1 (ja) * 2003-05-02 2004-11-11 Kaneka Corporation 反応性珪素基含有有機重合体
WO2006006511A1 (ja) 2004-07-13 2006-01-19 Kaneka Corporation ポリエーテルの製造方法
WO2007037485A1 (ja) 2005-09-30 2007-04-05 Kaneka Corporation 硬化性組成物
WO2007037484A1 (ja) 2005-09-30 2007-04-05 Kaneka Corporation 硬化性組成物
JP2007169337A (ja) * 2005-12-19 2007-07-05 Daicel Chem Ind Ltd 硬化性樹脂組成物およびその製造方法
WO2007094273A1 (ja) 2006-02-16 2007-08-23 Kaneka Corporation 硬化性組成物
WO2007123167A1 (ja) 2006-04-20 2007-11-01 Kaneka Corporation 硬化性組成物
WO2008026657A1 (fr) * 2006-08-31 2008-03-06 Asahi Glass Company, Limited Procédé de purification d'un composé polyéther
WO2008032539A1 (fr) 2006-09-13 2008-03-20 Kaneka Corporation POLYMÈRE DURCISSABLE À L'HUMIDITÉ COMPORTANT UN GROUPE SiF ET COMPOSITION DURCISSABLE CONTENANT UN TEL POLYMÈRE
WO2008053875A1 (fr) 2006-11-01 2008-05-08 Kaneka Corporation Polymère organique durcissable, procédé de fabrication de celui-ci, et composition durcissable contenant le polymère
WO2008062866A1 (fr) 2006-11-22 2008-05-29 Kaneka Corporation Composition durcissable et composition de catalyseur
WO2008078654A1 (ja) 2006-12-25 2008-07-03 Kaneka Corporation 硬化性組成物
WO2008084651A1 (ja) 2007-01-12 2008-07-17 Kaneka Corporation 硬化性組成物
WO2009011329A1 (ja) 2007-07-19 2009-01-22 Kaneka Corporation 硬化性組成物
WO2010035820A1 (ja) 2008-09-29 2010-04-01 株式会社カネカ 硬化性組成物およびその硬化物
WO2010082488A1 (ja) 2009-01-16 2010-07-22 株式会社カネカ 硬化性組成物およびその硬化物
EP2233531A1 (en) 2002-11-01 2010-09-29 Kaneka Corporation Curable composition
WO2011089878A1 (ja) 2010-01-19 2011-07-28 株式会社カネカ 硬化性組成物
EP2366733A2 (en) 2005-09-30 2011-09-21 Kaneka Corporation Curable composition improved in curability and storage stability
WO2012057092A1 (ja) 2010-10-27 2012-05-03 株式会社カネカ 硬化性組成物
WO2012141281A1 (ja) 2011-04-15 2012-10-18 株式会社カネカ 建築用外装材
JP5090590B2 (ja) * 1999-02-05 2012-12-05 株式会社カネカ 硬化性樹脂組成物
EP2546308A2 (en) 2004-11-10 2013-01-16 Kaneka Corporation Curable composition
WO2013042702A1 (ja) 2011-09-22 2013-03-28 株式会社カネカ 硬化性組成物およびその硬化物
US8530602B2 (en) 2003-01-28 2013-09-10 Asahi Glass Company, Limited Polyether polyol composition and use thereof
WO2014050592A1 (ja) 2012-09-28 2014-04-03 株式会社カネカ 構造体
WO2014121007A2 (en) 2013-02-01 2014-08-07 3M Innovative Properties Company Coating compositions and articles made therefrom
WO2015098998A1 (ja) 2013-12-26 2015-07-02 株式会社カネカ 硬化性組成物およびその硬化物
WO2015126931A1 (en) 2014-02-18 2015-08-27 3M Innovative Properties Company Easy to apply air and water barrier articles
JP2015183185A (ja) * 2014-03-26 2015-10-22 旭硝子株式会社 硬化性組成物
WO2015183354A2 (en) 2014-02-18 2015-12-03 3M Innovative Properties Company Self sealing articles
WO2016019248A1 (en) 2014-08-01 2016-02-04 3M Innovative Properties Company Self sealing permeable air barrier compositions
WO2016106273A1 (en) 2014-12-22 2016-06-30 3M Innovative Properties Company Air and water barrier articles
WO2017031359A1 (en) 2015-08-18 2017-02-23 3M Innovative Properties Company Air and water barrier article with porous layer and liner
WO2017111121A1 (ja) 2015-12-24 2017-06-29 株式会社カネカ 積層体の製造方法、および積層体
US9777189B2 (en) 2014-11-03 2017-10-03 Kaneka North America Llc Curable composition
USRE46688E1 (en) 2010-08-10 2018-01-30 Kaneka Corporation Curable composition
JP2018065894A (ja) * 2016-10-17 2018-04-26 株式会社カネカ 精製された不飽和基含有ポリエーテル重合体の製造方法、及び加水分解性ケイ素基含有ポリエーテル重合体の製造方法
US9976028B2 (en) 2015-02-23 2018-05-22 King Industries Curable coating compositions of silane functional polymers
WO2019159972A1 (ja) 2018-02-13 2019-08-22 株式会社カネカ ワーキングジョイント用1成分型硬化性組成物
WO2019235034A1 (ja) 2018-06-07 2019-12-12 株式会社カネカ 発泡体用樹脂組成物、発泡体、及び発泡体の製造方法
WO2021024206A1 (en) 2019-08-07 2021-02-11 3M Innovative Properties Company Tape, article including tape and composite layer, and related methods
WO2022191084A1 (ja) 2021-03-12 2022-09-15 Agc株式会社 硬化性組成物及び硬化物

Families Citing this family (40)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3981162B2 (ja) * 1994-07-18 2007-09-26 旭硝子株式会社 ポリエーテルの製造方法
WO1998047939A1 (fr) * 1997-04-21 1998-10-29 Asahi Glass Company Ltd. Compositions durcissant a la temperature ambiante
DE19842382A1 (de) * 1998-09-16 2000-03-23 Bayer Ag Doppelmetallcyanid-Katalysatoren für die Herstellung von Polyetherpolyolen
US6541593B1 (en) 1997-11-12 2003-04-01 Kaneka Corporation Process for the preparation of polyether oligomer containing reactive silicon group
FR2776388B1 (fr) * 1998-03-20 2006-04-28 Lipha Utilisation de recepteurs de la famille ror pour le criblage de substances utiles pour le traitement de l'atherosclerose
JP4309064B2 (ja) * 1999-01-05 2009-08-05 株式会社カネカ 硬化性樹脂組成物
CA2293172A1 (en) 1999-01-05 2000-07-05 Fumio Kawakubo Method of producing reactive silicon group-containing polyether oligomers
KR100599354B1 (ko) 1999-02-11 2006-07-12 바이엘 악티엔게젤샤프트 폴리에테르 폴리올 제조용의 이중 금속 시아나이드 촉매
CA2302653A1 (en) 1999-03-29 2000-09-29 Hideharu Jyono Curable composition
CN100391999C (zh) 1999-07-09 2008-06-04 陶氏环球技术公司 利用金属氰化物催化剂和不饱和引发剂化合物的烯化氧的聚合
US20040266982A1 (en) * 1999-07-09 2004-12-30 Clement Katherine S Polymerization of alkylene oxides onto functionalized initiators
EP1264854A1 (en) * 2001-06-06 2002-12-11 Asahi Glass Company Ltd. Curable composition
ES2199666B1 (es) * 2002-02-25 2005-06-01 Repsol Quimica, S.A. Procedimiento de produccion de polioleteres.
JP2004182970A (ja) * 2002-10-09 2004-07-02 Sanyo Chem Ind Ltd 共重合ポリエーテル及びその製造法
DE60317652T2 (de) * 2003-06-30 2008-10-30 Repsol Quimica S.A. Verfahren zur Reinigung von Polyetherpolyolen
US6962967B2 (en) * 2004-03-31 2005-11-08 Basf Corporation Method of purifying polyether polyols of non-volatile impurities
ATE523540T1 (de) * 2004-10-25 2011-09-15 Dow Global Technologies Llc Prepolymere aus von fettsäuren abgeleiteten hydroxymethylhaltigen polyesterpolyolen
BRPI0516355A (pt) * 2004-10-25 2008-09-02 Dow Global Technologies Inc processo para preparar um poliuretano
CN101048436B (zh) * 2004-10-25 2011-07-06 陶氏环球技术公司 由源于脂肪酸的含羟甲基的聚酯多元醇制成的含水聚氨酯分散体
RU2412954C2 (ru) * 2004-10-25 2011-02-27 Дау Глобал Текнолоджиз Инк. Полимерные полиолы и полимерные дисперсии, полученные из гидроксилсодержащих материалов на основе растительных масел
RU2375945C2 (ru) * 2004-10-25 2009-12-20 Дау Глобал Текнолоджиз, Инк. Полиуретановая основа коврового покрытия, полученная с использованием гидроксиметилированных (сложный полиэфир) полиолов
US7572379B2 (en) * 2005-09-02 2009-08-11 Sachem, Inc. Removal of metal ions from onium hydroxides and onium salt solutions
JP5587538B2 (ja) 2005-09-30 2014-09-10 株式会社カネカ トリメトキシシリル基末端を有する有機重合体の製造方法
US7495063B2 (en) * 2006-02-03 2009-02-24 Dow Global Technologies Inc. Reduced oligomer concentration in high purity polyalkylene glycols
US7740821B2 (en) * 2007-05-04 2010-06-22 The University Of Massachusetts Highly condensed mesoporous silicate compositions and methods
EP2365019A1 (de) 2010-03-13 2011-09-14 Bayer MaterialScience AG Verfahren zur Herstellung von Polyetherpolyolen
KR101860710B1 (ko) * 2011-07-27 2018-05-25 삼성전자주식회사 내지문성 코팅 조성물 및 이를 이용한 피막
MX337785B (es) 2013-02-22 2016-03-18 Bayer Materialscience Ag Procedimiento de preparacion de polioles de polieter.
SG2014014567A (en) 2013-02-22 2014-09-26 Bayer Materialscience Ag Process for preparing polyether polyols
JP6202471B2 (ja) 2013-10-31 2017-09-27 日油株式会社 医用ポリオキシプロピレン重合体の製造方法および医用ポリオキシプロピレン/ポリオキシエチレンブロック共重合体の製造方法
US11365328B2 (en) 2017-02-23 2022-06-21 3M Innovative Properties Company Air and water barrier article including inelastic porous layer
MX2019011126A (es) * 2017-03-23 2020-02-12 The Dallas Group Of America Inc Purificacion de polimeros crudos de óxido de polialquileno con silicas y silicatos metalicos funcionados con acido.
CA3068866A1 (en) 2017-06-26 2019-01-03 Dow Silicones Corporation Silicone-polyether copolymer, method of preparing same, and sealant comprising same
JP7469310B2 (ja) 2018-12-21 2024-04-16 ダウ シリコーンズ コーポレーション シリコーン-有機コポリマー、それを含むシーラント、および関連する方法
US11760841B2 (en) 2018-12-21 2023-09-19 Dow Silicones Corporation Silicone-polycarbonate copolymer, sealants comprising same, and related methods
EP3741788A1 (de) 2019-05-24 2020-11-25 Covestro Deutschland AG Verfahren zur herstellung von polyoxyalkylenpolyol-mischungen
EP3838963A1 (de) 2019-12-17 2021-06-23 Covestro Deutschland AG Verfahren zur herstellung von polyoxyalkylenpolyesterpolyolen
US11525375B2 (en) 2020-04-09 2022-12-13 General Electric Company Modeling and control of gas cycle power plant operation with variant control profile
CN118159578A (zh) 2021-10-07 2024-06-07 科思创德国股份有限公司 制备聚氧化烯聚酯多元醇的方法
PL440409A1 (pl) * 2022-02-18 2023-08-21 Pcc Rokita Spółka Akcyjna Proces otrzymywania poliolu polieterowego o niskiej zawartości jonów metali alkalicznych

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES332250A1 (es) 1965-10-15 1967-07-16 The General Tire & Rubber Company Procedimiento para preparar dioles de eter polioxialcohilenico.
JPS5770124A (en) * 1980-10-20 1982-04-30 Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd Purification of polyether-polyol
DE3107449A1 (de) * 1981-02-27 1982-09-16 Basf Ag, 6700 Ludwigshafen Verfahren zur reinigung von polytetramethylenetherglykolen
DE3229216A1 (de) * 1982-08-05 1984-02-09 Basf Ag, 6700 Ludwigshafen Verfahren zur reinigung von rohen polyether-polyolen
US4721818A (en) * 1987-03-20 1988-01-26 Atlantic Richfield Company Purification of polyols prepared using double metal cyanide complex catalysts
US4877906A (en) * 1988-11-25 1989-10-31 Arco Chemical Technology, Inc. Purification of polyols prepared using double metal cyanide complex catalysts
US4987271A (en) * 1989-02-17 1991-01-22 Asahi Glass Company, Ltd. Method for purifying a polyoxyalkylene alcohol
JP2995568B2 (ja) * 1989-05-09 1999-12-27 旭硝子株式会社 ポリアルキレンオキシド誘導体の製造法
JP2954604B2 (ja) 1989-09-01 1999-09-27 旭硝子株式会社 ポリエーテル類の精製法
JPH0696635B2 (ja) 1989-09-01 1994-11-30 旭硝子株式会社 ポリエーテル類の精製方法
DE4014484A1 (de) * 1990-05-07 1991-11-14 Basf Ag Verfahren zur reinigung von polyalkylenetherglykolen
DE69125789T2 (de) * 1990-05-11 1997-08-14 Asahi Glass Co Ltd Verfahren zur herstellung einer polyoxyalkylenverbindungen
US5099075A (en) * 1990-11-02 1992-03-24 Olin Corporation Process for removing double metal cyanide catalyst residues from a polyol
JP3140109B2 (ja) 1991-10-08 2001-03-05 旭硝子株式会社 ポリエーテル類の精製方法
CA2068237A1 (en) * 1991-10-18 1993-04-19 Edward C. Nieh Catalyst removal from alcohol alkoxylates using acid clays
US5352848A (en) * 1992-12-29 1994-10-04 Uop Nitrile removal in an etherification process
JPH07258136A (ja) * 1994-02-28 1995-10-09 Texaco Dev Corp 複数段蒸留におけるエネルギー保存方法
JP3981162B2 (ja) * 1994-07-18 2007-09-26 旭硝子株式会社 ポリエーテルの製造方法
US5519162A (en) * 1994-08-23 1996-05-21 Rohm And Haas Company Method for removing a hydrogen cyanide contaminant from an organic liquid

Cited By (63)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5090590B2 (ja) * 1999-02-05 2012-12-05 株式会社カネカ 硬化性樹脂組成物
EP2233531A1 (en) 2002-11-01 2010-09-29 Kaneka Corporation Curable composition
EP2233532A1 (en) 2002-11-01 2010-09-29 Kaneka Corporation Curable composition
JP4681881B2 (ja) * 2002-11-18 2011-05-11 東レ・ダウコーニング株式会社 無臭化ポリエーテル変性ポリシロキサン、その製造方法、及びそれを含有する化粧料
WO2004046226A1 (ja) * 2002-11-18 2004-06-03 Nippon Unicar Company Limited 無臭化ポリエーテル変性ポリシロキサン組成物、その製造方法、及びそれを含有する化粧料
US7709671B2 (en) 2002-11-18 2010-05-04 Dow Corning Toray Co., Ltd. Deodorized polyether-modified polysiloxane composition, method for producing the same, and cosmetic containing the same
JPWO2004046226A1 (ja) * 2002-11-18 2006-03-16 東レ・ダウコーニング株式会社 無臭化ポリエーテル変性ポリシロキサン組成物、その製造方法、及びそれを含有する化粧料
US8530602B2 (en) 2003-01-28 2013-09-10 Asahi Glass Company, Limited Polyether polyol composition and use thereof
JPWO2004096887A1 (ja) * 2003-05-02 2006-07-13 株式会社カネカ 反応性珪素基含有有機重合体
JP5060725B2 (ja) * 2003-05-02 2012-10-31 株式会社カネカ 反応性珪素基含有有機重合体
CN100355807C (zh) * 2003-05-02 2007-12-19 株式会社钟化 含有反应性硅基团的有机聚合物
US8022149B2 (en) 2003-05-02 2011-09-20 Kaneka Corporation Organic polymer containing reactive silicon group
WO2004096887A1 (ja) * 2003-05-02 2004-11-11 Kaneka Corporation 反応性珪素基含有有機重合体
JP2004002875A (ja) * 2003-06-26 2004-01-08 Konishi Co Ltd シリコーン系樹脂
JP5009620B2 (ja) * 2004-07-13 2012-08-22 株式会社カネカ ポリエーテルの製造方法
JPWO2006006511A1 (ja) * 2004-07-13 2008-04-24 株式会社カネカ ポリエーテルの製造方法
WO2006006511A1 (ja) 2004-07-13 2006-01-19 Kaneka Corporation ポリエーテルの製造方法
US8367876B2 (en) 2004-07-13 2013-02-05 Kaneka Corporation Method for producing polyether
EP2546308A2 (en) 2004-11-10 2013-01-16 Kaneka Corporation Curable composition
EP2546307A2 (en) 2004-11-10 2013-01-16 Kaneka Corporation Curable composition
WO2007037484A1 (ja) 2005-09-30 2007-04-05 Kaneka Corporation 硬化性組成物
EP2366733A2 (en) 2005-09-30 2011-09-21 Kaneka Corporation Curable composition improved in curability and storage stability
WO2007037485A1 (ja) 2005-09-30 2007-04-05 Kaneka Corporation 硬化性組成物
JP2007169337A (ja) * 2005-12-19 2007-07-05 Daicel Chem Ind Ltd 硬化性樹脂組成物およびその製造方法
WO2007094273A1 (ja) 2006-02-16 2007-08-23 Kaneka Corporation 硬化性組成物
WO2007123167A1 (ja) 2006-04-20 2007-11-01 Kaneka Corporation 硬化性組成物
US8354559B2 (en) 2006-08-31 2013-01-15 Asahi Glass Company, Limited Process for purifying polyether
JP5251510B2 (ja) * 2006-08-31 2013-07-31 旭硝子株式会社 ポリエーテル類の精製方法
WO2008026657A1 (fr) * 2006-08-31 2008-03-06 Asahi Glass Company, Limited Procédé de purification d'un composé polyéther
WO2008032539A1 (fr) 2006-09-13 2008-03-20 Kaneka Corporation POLYMÈRE DURCISSABLE À L'HUMIDITÉ COMPORTANT UN GROUPE SiF ET COMPOSITION DURCISSABLE CONTENANT UN TEL POLYMÈRE
WO2008053875A1 (fr) 2006-11-01 2008-05-08 Kaneka Corporation Polymère organique durcissable, procédé de fabrication de celui-ci, et composition durcissable contenant le polymère
WO2008062866A1 (fr) 2006-11-22 2008-05-29 Kaneka Corporation Composition durcissable et composition de catalyseur
EP2302000A1 (en) 2006-11-22 2011-03-30 Kaneka Corporation Curable composition and catalyst composition
WO2008078654A1 (ja) 2006-12-25 2008-07-03 Kaneka Corporation 硬化性組成物
WO2008084651A1 (ja) 2007-01-12 2008-07-17 Kaneka Corporation 硬化性組成物
WO2009011329A1 (ja) 2007-07-19 2009-01-22 Kaneka Corporation 硬化性組成物
WO2010035821A1 (ja) 2008-09-29 2010-04-01 株式会社カネカ 硬化性組成物およびその硬化物
WO2010035820A1 (ja) 2008-09-29 2010-04-01 株式会社カネカ 硬化性組成物およびその硬化物
WO2010082488A1 (ja) 2009-01-16 2010-07-22 株式会社カネカ 硬化性組成物およびその硬化物
WO2011089878A1 (ja) 2010-01-19 2011-07-28 株式会社カネカ 硬化性組成物
USRE46688E1 (en) 2010-08-10 2018-01-30 Kaneka Corporation Curable composition
WO2012057092A1 (ja) 2010-10-27 2012-05-03 株式会社カネカ 硬化性組成物
WO2012141281A1 (ja) 2011-04-15 2012-10-18 株式会社カネカ 建築用外装材
WO2013042702A1 (ja) 2011-09-22 2013-03-28 株式会社カネカ 硬化性組成物およびその硬化物
WO2014050592A1 (ja) 2012-09-28 2014-04-03 株式会社カネカ 構造体
WO2014121007A2 (en) 2013-02-01 2014-08-07 3M Innovative Properties Company Coating compositions and articles made therefrom
WO2015098998A1 (ja) 2013-12-26 2015-07-02 株式会社カネカ 硬化性組成物およびその硬化物
WO2015126931A1 (en) 2014-02-18 2015-08-27 3M Innovative Properties Company Easy to apply air and water barrier articles
WO2015183354A2 (en) 2014-02-18 2015-12-03 3M Innovative Properties Company Self sealing articles
JP2015183185A (ja) * 2014-03-26 2015-10-22 旭硝子株式会社 硬化性組成物
WO2016019248A1 (en) 2014-08-01 2016-02-04 3M Innovative Properties Company Self sealing permeable air barrier compositions
US9777189B2 (en) 2014-11-03 2017-10-03 Kaneka North America Llc Curable composition
WO2016106273A1 (en) 2014-12-22 2016-06-30 3M Innovative Properties Company Air and water barrier articles
US10640641B2 (en) 2015-02-23 2020-05-05 King Industries Curable coating compositions of silane functional polymers
US9976028B2 (en) 2015-02-23 2018-05-22 King Industries Curable coating compositions of silane functional polymers
WO2017031359A1 (en) 2015-08-18 2017-02-23 3M Innovative Properties Company Air and water barrier article with porous layer and liner
WO2017031275A1 (en) 2015-08-18 2017-02-23 3M Innovative Properties Company Self-sealing articles including elastic porous layer
WO2017111121A1 (ja) 2015-12-24 2017-06-29 株式会社カネカ 積層体の製造方法、および積層体
JP2018065894A (ja) * 2016-10-17 2018-04-26 株式会社カネカ 精製された不飽和基含有ポリエーテル重合体の製造方法、及び加水分解性ケイ素基含有ポリエーテル重合体の製造方法
WO2019159972A1 (ja) 2018-02-13 2019-08-22 株式会社カネカ ワーキングジョイント用1成分型硬化性組成物
WO2019235034A1 (ja) 2018-06-07 2019-12-12 株式会社カネカ 発泡体用樹脂組成物、発泡体、及び発泡体の製造方法
WO2021024206A1 (en) 2019-08-07 2021-02-11 3M Innovative Properties Company Tape, article including tape and composite layer, and related methods
WO2022191084A1 (ja) 2021-03-12 2022-09-15 Agc株式会社 硬化性組成物及び硬化物

Also Published As

Publication number Publication date
JP3981162B2 (ja) 2007-09-26
US5973096A (en) 1999-10-26
DE69519832T2 (de) 2001-06-07
DE69519832D1 (de) 2001-02-15
EP0693513B1 (en) 2001-01-10
EP0693513A3 (en) 1997-01-02
US5811566A (en) 1998-09-22
EP0693513A2 (en) 1996-01-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3981162B2 (ja) ポリエーテルの製造方法
US9023932B2 (en) Curable composition
US6207766B1 (en) Room temperature-setting compositions
JP5225582B2 (ja) 接着性の改善された硬化性組成物
WO2008032539A1 (fr) POLYMÈRE DURCISSABLE À L'HUMIDITÉ COMPORTANT UN GROUPE SiF ET COMPOSITION DURCISSABLE CONTENANT UN TEL POLYMÈRE
JPH11241029A (ja) 硬化性組成物
JP2000109676A (ja) 硬化性組成物
JPWO2007072825A1 (ja) 室温硬化性組成物
JP2014234396A (ja) 室温硬化性組成物およびその硬化物
JP2000129145A (ja) 室温硬化性の組成物
JP4556821B2 (ja) 加水分解性シリル基含有オキシアルキレン重合体および硬化性組成物の製造方法
JP2000136313A (ja) 室温硬化性組成物
JP2000136312A (ja) 硬化性組成物
JPH06322251A (ja) 室温硬化性組成物
JP2000129147A (ja) 硬化性の組成物
JP2000109678A (ja) 改良された室温硬化性組成物
JP2001048979A (ja) 加水分解性ケイ素基含有ポリオキシアルキレン系重合体、その製造方法および硬化性組成物
JP2007146191A (ja) 不飽和基含有ポリエーテルの製造方法および前記不飽和基含有ポリエーテルを原料とした加水分解性基含有ケイ素基含有ポリエーテル
JP2000129126A (ja) 室温硬化性組成物
JP5540781B2 (ja) 加水分解性シリル基含有オキシアルキレン重合体および硬化性組成物の製造方法
JP2000109677A (ja) 室温硬化性組成物
JP4870336B2 (ja) 動的耐久性を改善したシーリング材
JP2002088148A (ja) 加水分解性シリル基含有オキシアルキレン重合体および硬化性組成物の製造方法
JP3355050B2 (ja) 室温硬化性組成物
JPH11116831A (ja) 室温硬化性組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040120

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040322

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040413

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040610

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20040902

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20041029

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20061115

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20061115

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070319

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070327

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070629

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100706

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100706

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110706

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110706

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120706

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120706

Year of fee payment: 5

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120706

Year of fee payment: 5

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120706

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130706

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees