JPH08224446A - 自動車排ガス浄化装置 - Google Patents

自動車排ガス浄化装置

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JPH08224446A
JPH08224446A JP7059927A JP5992795A JPH08224446A JP H08224446 A JPH08224446 A JP H08224446A JP 7059927 A JP7059927 A JP 7059927A JP 5992795 A JP5992795 A JP 5992795A JP H08224446 A JPH08224446 A JP H08224446A
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JP
Japan
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catalyst
exhaust gas
engine
weight
noble metal
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Application number
JP7059927A
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English (en)
Inventor
Hirohisa Tanaka
裕久 田中
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Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
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Publication date
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  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 A/Fフィードバック制御を行なわなくても
排ガスの3成分を浄化できるようにする。 【構成】 エンジン2にはキャブレタ20が設けられて
A/Fが調整された燃料が供給される。エンジン2の排
気口にはエンジン2の直下の位置に触媒22が設けられ
ている。酸素センサの信号によるA/Fのフィードバッ
ク制御は行なわない。触媒22として、Pdなどの貴金
属をペロブスカイト型複合酸化物に担持し又はペロブス
カイト型複合酸化物結晶格子中に取り込んだ触媒を用い
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一酸化炭素(CO)、炭
化水素(THC)及び酸化窒素(NOx)の浄化能力に
優れた自動車排ガス浄化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】排ガス浄化用三元触媒としてはアルミナ
担体にPt、Rh、Pdなどの貴金属を担持した貴金属
触媒が実用化されて広く使用されている。自動車排ガス
浄化装置は、図1に示されるように、エンジン2の排気
口に酸素センサ4を設けて排ガスの酸素濃度を検出し、
その検出信号を基にしてコンピュータ(ECU)6でA
/F(空燃比)を演算し、A/Fが所定の範囲に入るよ
うに、エンジン2に燃料を噴射する電子式燃料噴射装置
(EFI)8を制御している。
【0003】図2と図3に、サンプルを理論空燃比(A
/F=14.6)に設定されたエンジン排ガス中、95
0℃で60時間の耐久試験を行なった後、そのサンプル
をテストピースサイズ(直径30mm、高さが25mm
の円筒状)にくり抜き、モデルガス試験機にてSV(空
間速度)=70000/時の条件にて測定した各種触媒
の活性を示す。(A)〜(C)の各図の左側の図は理論
空燃比での温度に対する浄化率を示しており、右側の図
は触媒に入るガス温度を400℃に設定して測定したと
きのA/Fに対する浄化率を示している。それぞれの図
の(A)は後で説明する一実施例であるペロブスカイト
型複合酸化物にPdを担持した触媒(実施例3)、
(B)はアルミナにPdを担持した従来の触媒(比較例
b)、(C)はアルミナにPtとRhを担持した従来の
触媒(比較例a)と同仕様に調整したものである。
【0004】図2は各A/Fでの変動が±0.5A/F
の場合であり、CO、THC及びNOxのそれぞれの浄
化率が60%以上を確保できるA/Fの範囲(60%ウ
インド)が(B),(C)の従来の触媒にも存在する。
一方、図3は各A/Fでの変動が±2.0A/Fの場合
であり、(B)及び(C)に示されるように、知従来の
触媒では各A/Fでの変動が±2.0A/Fにも大きく
なると、COの浄化率が低下し、3成分を同時に60%
以上浄化できる60%ウインドがなくなってしまう。そ
のため、従来の浄化装置は、図1に示されるようなA/
Fフィードバック制御を行なうことによって、A/Fの
変動が±0.5を越えず、かつA/Fが図2(B)、
(C)で示される60%ウインド内にくるようにしてい
る。
【0005】また、エンジンからの排ガスはエンジン直
下ではエンジンのサイクルによりA/Fが大きく変動す
る。そのため、従来のように触媒の位置でのA/F変動
を抑えるためには、エンジン気筒毎のA/F変動を緩和
できるように触媒はエンジンから遠く離した位置に設置
しなければならず、一般に床下と呼ばれる車両ボディ下
部に取付けられている。一方、排ガス温度が低下すると
触媒活性は低下する。例えば、各A/Fでの変動が±
0.5A/Fの場合には200℃以下では殆ど触媒活性
がなくなり、各A/Fでの変動が±2.0A/Fにも大
きくなると、図3(B),(C)の左側の図からわかる
ように、従来の触媒では350〜400℃以下ですでに
触媒活性を示さなくなる。触媒をエンジンから遠く離し
た位置に設置すると、エンジンからの排ガスが触媒に到
達するまでに冷えるため、エンジン始動時など排ガス温
度が低い条件では触媒が不活性となり、排ガスが浄化さ
れない問題が生じる。そのため、エンジンから触媒まで
の排気管を二重管にして保温する等の対策も講じられて
いる。
【0006】触媒としては、希土類金属、アルカリ土類
金属及び遷移金属から構成されるペロブスカイト型複合
酸化物に貴金属を共存させた触媒は、CO、HC及びN
Oxを浄化する安価な排ガス浄化用三元触媒として実用
化が期待されている(特開昭59−87046号公報、
特開昭60−82138号公報、特開平1−16834
3号公報参照)。この触媒はアルミナに貴金属を担持さ
せた従来の触媒の代りに使用されるものであり、この触
媒を使用する排ガス浄化装置も図1に示されるようなA
/Fフィードバック制御を備えた排ガス浄化装置が予定
されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図1に示されるような
A/Fフィードバック制御を行なうと、酸素センサ、E
CU、EFIといった高価な部品を必要とし、それだけ
コスト高になる。また、触媒をエンジンから遠く離した
位置に設置すると、エンジンからの排ガスが触媒に到達
するまでに冷えるため、特にエンジン始動時にも触媒を
機能させるためには、エンジンから触媒までの排気管を
二重管にして保温するようにしたり、それでも十分でな
い場合は触媒を加熱するなどの対策も必要になる。本発
明は酸素センサ、ECU、EFIといった高価な部品を
用いてA/Fフィードバック制御を行なわなくても、キ
ャブレタ(気化器)や簡易型燃料噴射装置を用いるだけ
でも排ガスが浄化される浄化装置を提供することを目的
とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の排ガス浄化装置
は、エンジン排気口の酸素センサの信号による空燃比フ
ィードバック制御を行なわないエンジンに適用するもの
である。そして、排ガス浄化用触媒として、貴金属をペ
ロブスカイト型複合酸化物に担持し又はペロブスカイト
型複合酸化物結晶格子中に取り込んだ触媒を用いる。触
媒が設けられている位置をエンジン直下とすれば、排ガ
スが冷却されるのが抑えられるので、排ガスを保温する
手段や触媒を加熱する手段が不要になり、冷間にてエン
ジンを始動した直後から触媒が働き、排ガス浄化にとっ
て有利である。
【0009】本発明で使用する触媒は、(A1-xA’x)
BO3(式中、AはLa,Nd及びPrのうちの少なく
とも1種、A’はCe,Mg,Ca,Sr,Ba及びY
のうちの少なくとも1種、BはCo,Mn,Fe,N
i,Cr,Cu及びZnうちの少なくとも1種、0<x
<1である)で示されるペロブスカイト型複合酸化物
に、Ru,Rh,Pd,Os,Ir及びPtからなる貴
金属元素のうちの少なくとも1種を担持したもの、又は
ペロブスカイト型複合酸化物のBサイトの結晶格子に貴
金属元素を組み込んだものである。このようなペロブス
カイト型複合酸化物の製造方法は前述の引用文献にも記
載されており、よく知られている。
【0010】本発明で使用する触媒は、貴金属をペロブ
スカイト型複合酸化物に担持し又はペロブスカイト型複
合酸化物結晶格子中に取り込んだ成分に、耐熱性を高め
るために、Ce及びZr、又はさらにCe以外の希土類
金属を含み少なくとも一部が複合酸化物及び/もしくは
固溶体となっている耐熱性酸化物、又はCeからなる耐
熱性酸化物をさらに含ませることができる。そのような
耐熱性酸化物としては、CeO2,(CeZr)O2
他、(CeSi)O2,(CeZrY)O2,(CeZr
La)O2,(CeZrNd)O2,(CeZrBa)O
2など、一般式(CeZrM)O2(MはCeを除く希土
類金属又はアルカリ土類金属)で表わされる複合酸化物
が好ましい。また、CeO2よりは(CeZr)O2
(CeSi)O2の方が高温における浄化活性を維持す
る効果に優れ、更に(CeZrY)O2や(CeZrB
a)O2の方が高温における浄化活性を維持する効果に
優れているのでより好ましい。
【0011】
【作用】図2(A)と図3(A)は、ペロブスカイト型
複合酸化物に貴金属としてパラジウムを担持した触媒
の、耐久試験後の触媒活性を示したものである。A/F
変動幅が±0.5A/Fである場合の3成分が60%以
上浄化される60%ウインドは、図2(B),(C)に
示される従来の触媒と大きな相違はない。A/F変動幅
が±2.0A/Fになると、本発明の触媒では60%ウ
インドは更に広くなっている点が図3(B),(C)に
示される従来の触媒と顕著に異なる。そのため、A/F
フィードバック制御を行なってA/F変動幅を抑えなく
ても、3成分を浄化することができる。また、A/F変
動幅が大きくてもよいことから、A/F変動を受けやす
いエンジン直下に触媒を設置することができ、エンジン
始動時など排ガス温度が低い条件でも排気管を保温した
り、触媒を加熱したりしなくても、所定のガス浄化効率
を得ることができる。
【0012】
【実施例】図4は本発明が適用されるエンジンを示した
ものである。エンジン2にはキャブレタ20が設けられ
てA/Fが調整された燃料が供給される。エンジン2の
排気口にはエンジン2の直下の位置に触媒22が設けら
れている。図では酸素センサ4が触媒22の上流に設け
られているが、酸素センサ4はテスト用の排ガス条件を
設定するためのものであり、酸素センサ4の信号によっ
てA/Fをフィードバック制御するためのものではな
く、実施例としては酸素センサ4は不要である。また、
図では触媒22の上流に圧縮空気を導入する流路が設け
られているが、これも耐久試験用の排ガス条件を設定す
るためのものであり、実施例では不要である。この触媒
22の例を以下に示す。実施例及び比較例における触媒
は、耐熱性ハニカム担体に担持されたものであり、その
ハニカム担体のサイズは、直径が80mm、高さが95
mmの円筒状であり、1cm2当りのセル数は400で
ある。
【0013】(実施例1) 〔基本操作A〕スラリーコート(担持) 貴金属を含んでいない既知のペロブスカイト型複合酸化
物結晶粉末10〜100重量部(一例として50重量
部)と、既知の耐熱性酸化物粉末0〜90重量部(一例
として50重量部)に純水150重量部を加え、ボール
ミルで12時間粉砕混合して得たスラリーをコージェラ
イト質のハニカム担体に流し込み、余部のスラリーを空
気流で吹き払い、乾燥(例えば130℃で24時間)さ
せた後、600℃で大気中3時間焼成してペロブスカイ
ト型複合酸化物と耐熱性酸化物が均一にコーティングさ
れた担体を得る。
【0014】〔基本操作B〕Pdの担持方法及びペロブ
スカイト型複合酸化物結晶への固溶 基本操作Aで得たコーティング担体のうち、ペロブスカ
イト型複合酸化物粉末と耐熱性酸化物粉末の100重量
部に対して、貴金属換算で0.2〜5.0重量部となるよ
うに秤量した貴金属塩水溶液を用意する。この水溶液又
はその希釈水溶液にコーティング担体を浸漬して貴金属
の全量をペロブスカイト型複合酸化物粉末と耐熱性酸化
物粉末に含浸させ、乾燥後、大気中で焼成して耐久試験
用サンプルとする。
【0015】(La0.8Ce0.2)(Fe0.6Co0.4)O3
00重量部を基本操作Aによりハニカム内面に均一にコ
ーティングした。コート量はハニカム容積1リットル当
り196gであった。これに基本操作Bに基づきPd換
算で2.5重量部となるように秤量した硝酸パラジウム
水溶液(田中貴金属工業株式会社の製品で、Pd金属分
4.4重量%)56.8重量部を希硝酸100重量部に溶
かした。この溶液のpHは0.2であった。この溶液の
全量を上記のコーティングハニカム担体に含浸させた
後、130℃で24時間乾燥し、大気中で600℃で3
時間焼成して実施例1のサンプルを得た。
【0016】(実施例2)(La0.8Ce0.2)(Fe0.6
0.4)O350重量部と(Ce0.65Zr0.300.05)O2
0重量部を実施例1の基本操作Aによりハニカム内面に
均一にコーティングした。コート量はハニカム容積1リ
ットル当り178gであった。これに対し、実施例1の
基本操作Bに基づきPd換算で1.1重量部となるよう
に秤量した硝酸パラジウム水溶液(田中貴金属工業株式
会社の製品で、Pd金属分4.4重量%)25重量部を
希硝酸100重量部に溶かした。この溶液のpHは0.
2であった。この溶液の全量を上記のコーティングハニ
カム担体に含浸させた後、130℃で24時間乾燥し、
大気中で600℃で3時間焼成して実施例2のサンプル
を得た。
【0017】(実施例3)(La0.9Ce0.1)(Fe0.56
Co0.38Pd0.06)O350重量部と(Ce0.9Si0.1)O
250重量部を基本操作Aによりハニカム内面に均一に
コーティングして実施例3のサンプルを得た。コート量
はハニカム容積1リットル当り155gであった。この
実施例のペロブスカイト型複合酸化物(La0.9Ce0.1)
(Fe0.56Co0.38Pd0.06)O3は、そのBサイトの結
晶格子に貴金属元素Pdを取り込んだものである。その
製造方法の一例を次に示す。
【0018】貴金属元素以外の金属元素はアルコキシア
ルコラートとして、例えば以下のように用意する。 ランタンエトキシエチレート 36.6g(0.09モル) La(OC24OC25)3 セリウムエトキシエチレート 4.1g(0.01モル) Ce(OC24OC25)3 鉄エトキシエチレート 18.4g(0.056モル) Fe(OC24OC25)3 コバルトエトキシエチレート 9.0g(0.038モル) Co(OC24OC25)2 これらの金属アルコキシアルコラートを500ml容量
の丸底フラスコに入れ、有機溶媒としてトルエン200
mlを加えて撹拌し、溶解させて混合アルコキシアルコ
ラート溶液とした。
【0019】一方、貴金属元素は水溶性の塩として用意
し、その水溶液として硝酸パラジウム溶液(Pd分4.
4wt%)12.1g(Pd換算で0.53g、0.00
6モルに相当)に脱イオン水100mlを加えた水溶液
を調製した。この硝酸パラジウム水溶液を先の混合アル
コキシアルコラート溶液中に室温下で約15分間かけて
徐々に滴下した。硝酸パラジウム水溶液の滴下により直
ちに褐色の沈澱が生成し、次第に粘稠となる。その溶液
を室温下で2時間撹拌した後、減圧下で水分と有機溶媒
のトルエンとを反応系外に留去し、黒褐色のLaCeF
eCoPd酸化物の前駆体を得た。
【0020】この前駆体の粘稠物をシャーレに移し、6
0℃で24時間通風乾燥した後、空気中、電気炉で60
0℃で2時間熱処理して黒褐色の粉末を得た。その粉末
は粉末X線回折の結果から、(La0.9Ce0.1)(Fe0.
56Co0.38Pd0.06)O3のペロブスカイト型単一結晶相
であった。
【0021】(実施例4)(La0.8Sr0.2)(Co0.9
0.06Pt0.04)O350重量部と(Ce0.8Zr0.15Ba
0.05)O250重量部を基本操作Aによりハニカム内面に
均一にコーティングして実施例4のサンプルを得た。コ
ート量はハニカム容積1リットル当り161gであっ
た。この実施例のペロブスカイト型複合酸化物(La0.8
Sr0.2)(Co0.9Pd0.06Pt0.04)O3は、そのBサイ
トの結晶格子に貴金属元素PdとPtを取り込んだもの
であり、その製造方法は実施例3と同様である。
【0022】(実施例5)(La0.2Ba0.8)(Mn0.5
0.4Pd0.05Ru0.05)O380重量部と(Zr0.8
0.2)O220重量部を基本操作Aによりハニカム内面
に均一にコーティングして実施例5のサンプルを得た。
コート量はハニカム容積1リットル当り172gであっ
た。この実施例のペロブスカイト型複合酸化物(La0.2
Ba0.8)(Mn0.5Co0.4Pd0.05Ru0.05)O3は、そ
のBサイトの結晶格子に貴金属元素PdとRuを取り込
んだものであり、その製造方法は実施例3と同様であ
る。
【0023】(比較例a)従来の自動車用触媒であるP
t−Rh/γ−Al23に耐熱性酸化物粉末(Ce0.8
Zr0.2)O2を共存させた触媒を使用した。γ−Al2
3、(Ce0.8Zr0.2)O2、Pt及びRhの重量比は5
0:50:0.4:0.12であった。コート量はハニカ
ム容積1リットル当り208gであった。
【0024】(比較例b)従来の自動車用触媒であるP
d/γ−Al23に耐熱性酸化物粉末(Ce0.8
0.2)O2を共存させた触媒を使用した。γ−Al
23、(Ce0.8Zr0.2)O2及びPdの重量比は50:
50:2.5であった。コート量はハニカム容積1リッ
トル当り212gであった。
【0025】(耐久試験条件)図4に示されたキャブレ
タ仕様エンジンで、排気量が0.66リットルの排気シ
ステムに実施例、比較例のそれぞれの触媒を取りつけ、
触媒内部温度が950℃になるように調整し、50時間
耐久試験を行なった。その耐久試験中のキャブレタ20
の燃料流量はA/F=13.5となるように調整し、エ
ンジン2の下流には圧縮空気を導入することにより、触
媒22に入る排ガスが理論空燃比(A/F=14.6)
となるように設定した。
【0026】(耐久試験後の触媒活性の評価)耐久試験
と同じキャブレタ仕様エンジンの排気システムに実施
例、比較例のそれぞれの触媒を取りつけた。キャブレタ
20の燃料流量はA/F=13.5となるように調整
し、エンジン2の下流に熱交換器を取りつけ、触媒22
に入る排ガス温度が400℃となるように設定した。触
媒22の直前に取りつけた酸素センサ4でA/Fの変動
を測定したところ、振幅±2.0A/Fで、周波数1.5
Hzであった。また、触媒22を通過するガス量は空間
速度(SV)で約70000/時であった。触媒前後の
ガスを自動車排ガス分析計にて測定し、各触媒による浄
化率を求めた結果を表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】表1の結果から、キャブレタ仕様エンジン
のようにA/Fフィードバック制御を行なわない排気シ
ステムでは、A/F変動幅が大きくなる結果、アルミナ
に貴金属元素を担持した触媒を用いる比較例a,bでは
触媒活性が低く、実用に供することができない。それに
対し、ペロブスカイト型複合酸化物に貴金属元素を担持
し、またはその結晶格子に取り込んだ触媒を用いた実施
例では平均A/Fが13〜15よりも広い範囲でCO、
THC及びNOxの3成分を60%以上浄化しており、
実用に供しうることがわかる。
【0029】
【発明の効果】本発明ではA/Fフィードバック制御を
行なわなくてもCO、THC及びNOxの3成分を浄化
することができるので、酸素センサ、ECU、EFIと
いった高価な部品を必要とせず、コストを下げることが
できる。また、触媒をエンジン直下に配置することがで
きるので、触媒を保温するために排気管を二重管にした
り、ヒータを設けるなどの対策も不要になり、この点で
もコスト低下を図ることがでる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の排ガス浄化装置を示す概略図である。
【図2】A/F変動が±0.5A/Fである場合の各種
触媒の浄化特性を示す図である。
【図3】A/F変動が±2.0A/Fである場合の各種
触媒の浄化特性を示す図である。
【図4】一実施例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
2 エンジン 4 酸素センサ 20 キャブレタ 22 触媒
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F01N 3/24 ZAB B01D 53/36 102B 104B

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャブレタや簡易型燃料噴射装置を備え
    たエンジンであって、エンジン排気口の酸素センサの信
    号による空燃比フィードバック制御を行なわないエンジ
    ンに用いる排ガス浄化装置であり、 エンジンの排気口に、排ガス浄化用触媒として、貴金属
    をペロブスカイト型複合酸化物に担持し又はペロブスカ
    イト型複合酸化物結晶格子中に取り込んだ触媒を設けた
    ことを特徴とする自動車排ガス浄化装置。
  2. 【請求項2】 触媒が設けられている位置は、エンジン
    直下である請求項1に記載の自動車排ガス浄化装置。
JP7059927A 1995-02-22 1995-02-22 自動車排ガス浄化装置 Pending JPH08224446A (ja)

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