JPH08224112A - 締め金具 - Google Patents

締め金具

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Publication number
JPH08224112A
JPH08224112A JP3324595A JP3324595A JPH08224112A JP H08224112 A JPH08224112 A JP H08224112A JP 3324595 A JP3324595 A JP 3324595A JP 3324595 A JP3324595 A JP 3324595A JP H08224112 A JPH08224112 A JP H08224112A
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JP
Japan
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locking
operation lever
locked
force
fitting
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JP3324595A
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English (en)
Inventor
Yuichi Kijima
木島祐一
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SEIKO SPRING SEISAKUSHO KK
Original Assignee
SEIKO SPRING SEISAKUSHO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】締め金具の締結操作を片手でも簡単に行うこと
ができるようにして、二つの部材を片手でも簡単に連結
可能にする。 【構成】締め金具1は第1部材2に固設されるバックル
掛け金3と第2部材4に固設されるバックル5とからな
る。バックル掛け金3は被係止部8を有し、またバック
ル5は、回動自在な操作レバー11と、係止部13aが
被係止部8に係脱可能である回動可能な第1係止金具1
3とを有している。第1係止金具13は弾性変形可能な
腕部13cを有している。また、操作レバー11の下端
部11cは板ばね18によって常時付勢されている。そ
して、操作レバー11は、係止部13aと被係止部8と
の係止が解除される解除位置と、係止部13aと被係止
部8とが仮係止される第1係止位置と、係止部13aと
被係止部8とが完全に係止される第2係止位置とに設定
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば二つの部材を連
結、分離可能に連結するために用いられる締め金具に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば原子力発電所における原子炉を冷
却する冷却水が管路を流動する際に所定の温度に保温す
るようにしているが、従来この保温のために、図16に
示すように管21の回りに、内部が保温構造とされてい
る保温カバー22が配設されている。図17に示すよう
に、この保温カバー22は、上側の断面半円形状の第1
保温カバー部材22aと、下側の断面半円形状の第2保
温カバー部材22bの二部材から構成されている。そし
て、保温カバー22は、図16に示すようにこれらの第
1および第2保温カバー部材22a,22bが管21を
囲むように上下合わされるとともに、締め金具23によ
り連結されることにより、環状に形成されている。この
保温カバー22により、管21を流れる冷却水が所定温
度に保持される。なお、24は第1保温カバー部材22
aを持つためのハンドルであり、また図示しないが同じ
ようなハンドルが第2保温カバー部材22bにも設けら
れている。
【0003】ところで、このような第1および第2保温
カバー部材22a,22bを連結、分離可能に連結する
ための従来の締め金具としては、例えば図18ないし図
20に示すようなバックル式締め金具がある。このバッ
クル式締め金具は、大きくは第1保温カバー部材22a
の所定位置に固設されるバックル掛け金25と、第2保
温カバー部材22bの所定位置に固設されるバックル2
6とから構成されている。
【0004】バックル掛け金25は、ビス27によって
第1保温カバー部材22aに固定されている取付基部2
8と、取付基部28の第1保温カバー部材22aの縁部
側(すなわち第2保温カバー部材22b側)に上方に湾
曲して突出形成された被係止部29とからなる。また、
バックル26は、ビス30によって第2保温カバー部材
22bに固定されている取付基台31と、この取付基台
31に回動自在に取り付けられた操作レバー32と、こ
の操作レバー32に回動自在に取り付けられ、バックル
掛け金25の被係止部29に係脱可能な係止金具33
と、操作レバー32の回動軸32aと同軸に設けられ、
操作レバー32を締め金具23の締め方向に常時付勢す
るねじりばね34とからなる。係止金具33は、線状部
材から折り曲げられて形成され、バックル掛け金25の
被係止部29に係脱する係止部33a、操作レバー32
に回動自在に支持される回転軸33bおよび係止部33
aと回転軸33bとを連結し、図18および図19に示
すように直線状にほぼ剛体に形成された腕部33cとか
らなる。
【0005】このように構成された従来のバックル式締
め金具においては、まず第1および第2保温カバー部材
22a,22bを重ね合わせた後、図19に示すように
操作レバー32をねじりばね34の付勢力に抗しながら
解除方向(図19において時計方向)へ回動して起こす
とともに一方の手で操作レバー32を起こした状態に保
持される。そして、このように一方の手で操作レバー3
2を保持しながら、他方の手で係止金具33の係止部3
3aを取付基部28上に載せる。次に、図19に示す状
態から一方の手の操作レバー32の保持力を弱めると、
操作レバー32がねじりばね34の付勢力により矢印の
反時計方向に回動し、この操作レバー32の回動ととも
に係止金具33が反時計方向に回動するとともに第2保
温カバー部材22b側に引き寄せられる。すると、係止
金具33の係止部33aが取付基部28上を被係止部2
9の方へ移動してこの被係止部29に係止するととも
に、操作レバー32の反時計方向の回動が停止する。
【0006】係止金具33の係止部33aが取付基部2
8の被係止部29に係止した状態から、操作レバー32
を手動力で更に反時計方向に回動させると、操作レバー
32の回動とともに係止金具33が被係止部29に係止
した係止部33aを中心に反時計方向に回動するように
なる。そして、図20に示すように腕部33cの中心線
aが被係止部29に係止した係止部33aの中心と操作
レバー32の回動軸32aの中心とを結ぶ線bを越えて
反対側位置となるようにに操作レバー32が更に回動
し、操作レバー32の側壁の縁が取付基台31の上面に
当接したとき、操作レバー32は図20に示す締結位置
となる。こうして、第1および第2保護カバー部材22
a,22bが連結される。その場合、操作レバー32は
ねじりばね34の付勢力により締結位置に保持されるの
で、操作レバー32が解除位置の方へ自動的に回動する
ことはなく、第1および第2保護カバー部材22a,2
2bの連結が自動的に解除することはない。
【0007】第1および第2保護カバー部材22a,2
2bの連結を解除するためには、手動で操作レバー32
を逆に解除位置の方へねじりばね34の付勢力に抗して
回動起立させれば、係止部33aと被係止部29との係
止を解除することができ、容易に第1および第2保護カ
バー部材22a,22bの連結を解除することができ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来のバックル式締め金具においては、操作レバー32が
ねじりばね34により常時締結方向に付勢されているた
め、バックル式締め金具を締結するにあたり手動で操作
レバー32を解除位置の方へ回動起立させた後、この操
作レバー32から手を離すと、操作レバー32は腕部3
3の係止部33aと被係止部29との非係止状態である
にも係わらず、締結方向へ回動してしまう。このため、
一方の手で操作レバー32を起立状態に保持しながら、
他方の手で係止金具33の係止部33aを取付基部28
上に載せ、その後操作レバー32の保持力を弱めて操作
レバー32を締結方向に回動させるようになっている。
このため、両手を用いて締結を行わなければならなく、
締結作業が煩雑であると問題がある。
【0009】そして、前述の保温カバー22の場合、二
つの分離した比較的大きな第1および第2保温カバー部
材22a,22bを複数箇所(図示では4箇所)で締め
付けているが、このような構成をした従来のバックル式
締め金具では、1カ所のバックル式締め金具を締め付け
ると、第1保温カバー部材22aの他の締付箇所が第2
保温カバー部材22bの対応する締付箇所から浮き上が
って位置がずれてしまうことがある。このため、従来は
一方の手で第1保温カバー部材22aを第2保温カバー
部材22bに対して押さえながら操作レバー32を回動
起立し、他方の手で係止金具33回動してその係止部3
3aを取付基部28上に載せるようにしているか、また
は二人の作業者により、一方の作業者が第1保温カバー
部材22aを第2保温カバー部材22bに対して押さえ
た状態で他の作業者が両手により各バックル式締め金具
を締め付けるようにしている。したがって、第1および
第2保温カバー部材22a,22bのような大きな二部
材の締結作業がきわめて煩雑であり、しかも手間および
人手がかかるという問題があった。
【0010】また、前述の従来のねじりばね32aによ
り操作レバー32を常時締結方向に付勢するようにした
のでは、図20に示す締め金具が完全締結状態のとき、
ねじりばね32の付勢力が最小となり、操作レバー32
の解除方向への回動にともないその付勢力が増大するよ
うになる。したがって、図20に示す締め金具の完全締
結状態のとき、締め金具はねじりばね力により自動的に
締結が解除することはないが、振動や締め金具と人との
接触等により、操作レバー32に予期せぬ大きな力が作
用すると、締結が解除してしまうおそれがある。そのた
めに、ねじりばねの付勢力をより一層大きくすればよい
が、この付勢力をあまり大きくすると操作レバー32の
解除方向への操作力が大きくなってしまい、操作レバー
32の操作が難しくなり、操作性が悪くなってしまう。
このため、ねじりばねの付勢力をより一層大きくするこ
とはできない。
【0011】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、締め金具の締結操作を片
手でも簡単に行うことができるようにすることにより、
二つの部材を片手でも簡単に連結することのできる締め
金具を提供することである。また、本発明の他の目的
は、完全締結時の締結力が大きくなり、しかも操作レバ
ーの操作性が向上する締め金具を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに、請求項1の発明は、第1部材の所定位置に固設さ
れるバックル掛け金と、前記第1部材に少なくとも一部
が連結・分離する第2部材の所定位置に固設されるバッ
クルとを備え、前記バックル掛け金が被係止部を有し、
前記バックルが前記第2部材に固定されている取付基台
と、この取付基台に回動自在に取り付けられた操作レバ
ーと、この操作レバーに回動自在に取り付けられ、前記
バックル掛け金の被係止部に係脱可能な係止金具と、前
記操作レバーを常時付勢する第1付勢手段とからなり、
前記操作レバーを回動させることにより前記係止金具と
前記バックル掛け金の被係止部とを係脱する締め金具に
おいて、更に前記操作レバーを所定時に付勢する第2付
勢手段を備え、前記操作レバーは、前記係止金具と前記
被係止部との係止を完全に解除する位置に前記第1付勢
手段により安定して保持される解除位置と、前記係止金
具と前記被係止部とを比較的小さい力で係止する位置に
前記第1付勢手段の付勢力と前記第2付勢手段の付勢力
とがバランスすることにより安定して保持される第1係
止位置と、前記係止金具と前記被係止部とを前記第1係
止位置のときより大きな力で係止する位置に、前記第1
付勢手段の付勢力と前記第2付勢手段の付勢力との合力
により前記取付基台に当接することにより安定して保持
される第2係止位置とが設定されていることを特徴とし
ている。
【0013】また請求項2の発明は、前記操作レバー
が、手動により前記解除位置から第1所定量回動した後
は前記第1付勢手段による付勢力により回動して第1係
止位置に設定されるとともに、手動により前記第1係止
位置から第2所定量回動した後は前記第1および第2付
勢手段による付勢力により回動して第2係止位置に設定
されることを特徴としている。
【0014】更に請求項3の発明は、前記第1付勢手段
が板ばねにより形成されていることを特徴としている。
更に請求項4の発明は、前記係止金具が弾性構造に形成
されているとともに、前記第2付勢手段が弾性構造の前
記係止金具により構成されていることを特徴としてい
る。
【0015】更に請求項5の発明は、前記係止金具が線
材から形成されているとともに、前記被係止部に係脱可
能な係止部と、前記操作レバーに回動自在に支持される
回動軸と、前記係止部と前記回動軸とを結ぶ腕部とから
なり、前記係止金具の弾性構造は前記腕部を湾曲させる
ことにより形成されていることを特徴としている。
【0016】更に請求項6の発明は、前記操作レバーが
第2係止位置にあるとき、前記操作レバーを付勢する付
勢力が最大となるように前記第1および第2付勢手段の
付勢力が設定されていることを特徴としている。
【0017】
【作用】このような構成をした本発明の締め金具におい
ては、片手で操作レバーを解除位置に回動した後操作レ
バーから手を離して操作レバーを解除位置に保持した状
態にし、この状態から片手で係止金具を回動してバック
ル掛け金との係止可能状態に設定する。そして、片手で
操作レバーを解除位置から回動させて第1係止位置にす
ると、係止金具がバックル掛け金の被係止部に比較的小
さい力で係止するようになる。このとき、操作レバーは
第1付勢手段の付勢力と第2付勢手段の付勢力とのバラ
ンスにより、この第1係止位置に安定して保持されるの
で、係止金具とバックル掛け金の被係止部との係止が簡
単に外れるようなことはない。すなわち、係止金具とバ
ックル掛け金とが仮止め状態となる。この係止金具とバ
ックル掛け金との仮止めは片手で操作レバーを解除位置
から第1係止位置へ回動させるだけで簡単に行われる。
そして、この仮止めにより、第1および第2部材も小さ
な力で仮止めされしかもこの仮止めを保持される状態と
なる。その場合、第1および第2部材の例えば1カ所の
締め金具を仮止め状態にしても小さな力で仮止めされる
ので、他の締め金具の場所で第1および第2部材が離れ
て位置がずれるようなことはない。したがって他の締め
金具も片手で簡単に仮止め状態にすることができるよう
になる。これにより、第1および第2部材の位置ずれが
完全に阻止される。そして、すべての締め金具を仮止め
状態にした後、更に片手ですべての締め金具の操作レバ
ーを順に第2係止位置に回動させることにより、第1お
よび第2部材は連結される。このとき、操作レバーの第
2係止位置では、操作レバーの付勢力が最大となってい
て締め金具の締結力が最大となっているので、第1およ
び第2部材の連結は堅固になる。このように、操作レバ
ーを解除位置に第1付勢手段により保持した状態で、操
作レバーから手を離して係止金具を操作可能であるとと
もに第1および第2部材を一旦仮止めした状態で連結す
るので、連結作業をきわめて簡単に行うことができるよ
うになる。
【0018】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。図1ないし図3は本発明に係る締め金具の第1実施
例の全体構成を示し、図1はその平面図、図2はその正
面図、図3はその左側面図である。
【0019】図1ないし図3に示すように、本実施例の
締め金具1は、大きくは第1部材2の所定位置に固設さ
れるバックル掛け金3と、第2部材4の所定位置に固設
されるバックル5とから構成されている。
【0020】バックル掛け金3は、例えばビス6等の固
着具または溶接等の適宜の接合手段によって第1部材2
に固定される取付基部7を備えており、この取付基部7
の第1部材2の縁部側(すなわち第2部材4側)に被係
止部8が上方に湾曲して突出形成されている。
【0021】また、バックル5は、例えばビス9等の固
着具または溶接等の適宜の接合手段によって第2部材4
に固定されている取付基台10を備えている。取付基台
10には、一対の支持脚10a,10aがこの取付基台
10の一部を上方へ折り曲げて互いに所定間隔を置いて
立設されており、これらの支持脚10a,10aに、操
作レバー11が回動軸12により回動自在に取り付けら
れている。その場合、操作レバー11のほぼ中央から下
部にかけての両側縁部が断面「コ」字状に折り曲げられ
て一対の側壁11a,11aが形成されており、これら
の側壁11a,11aを回動軸12が貫通している。
【0022】操作レバー11の側壁11a,11aの、
回動軸12寄りの所定位置には、バックル掛け金3の被
係止部8に係脱可能な第1係止金具13が回動自在に取
り付けられている。この第1係止金具13は、線状部材
から折り曲げられて形成され、バックル掛け金3の被係
止部8に係脱する係止部13a、操作レバー11に回動
自在に支持される回転軸13bおよび係止部13aと回
転軸13bとを連結する腕部13cとからなっている。
図2に示すように、腕部13cは正面から見て「く」ま
たは「へ」の字状に湾曲して形成されており、この湾曲
により腕部13cには所定の弾性が付与されている。そ
して、図4に示すように係止部13aが被係止部8に自
由状態では、回動軸13bと係止部13aとの間の距離
はαに設定されているが、係止部13aと回転軸13b
とが離れる方向に力Fが加えられたとき、実線で示す状
態から点線で示す状態に弾性変形し、係止部13aと回
転軸13bとの間の距離がαからβへ若干大きくなるよ
うになっている。
【0023】また、操作レバー11の所定位置には、第
2係止金具14が回動軸15により回動自在に取り付け
られている。図5に詳細に示すようにこの第2係止金具
14はそのほぼ中央の両側縁を折り曲げて形成された一
対の支持部14aに回動軸15を貫通して取り付けられ
る。また、第2係止金具14の一端側には操作部14b
が形成されており、この操作部14bは操作レバー11
に穿設された矩形状の開口16を貫通して操作レバー1
1の反対側に突出している。一方、第2係止金具14の
他端側は下方に折り曲げられて、係止爪14cが形成さ
れている。更に、この第2係止金具14にはコイルばね
17の一端が連結されているとともに、図3に示すよう
にこのコイルばね17の他端は操作レバー11の回動軸
12に係止支持されている。このコイルばね17のばね
力により、第2係止金具14は図5において回動軸15
回りに回動するように常時付勢されているが、図5に示
すように操作部14bが開口16の上端に当接すること
により、それ以上の第2係止金具14の反時計方向の回
動は阻止されている。後述するように、この操作部14
bが開口16の上端に当接した位置は、第2係止金具1
4の係止位置となっている。そして、操作部14bを時
計方向に押すことにより、第2係止金具14はコイルば
ね17のばね力に抗して操作部14bが開口16の下端
に当接するまで時計方向に回動可能となっている。
【0024】更に、図1および図2に明瞭に示すように
取付基台10には、板ばね18が取り付けられている。
この板ばね18の取付は、図3、図11および図12に
示すように取付基台10の第1部材2側の端部と反対側
の端部の一部を上方に折り曲げて膨出部10bを形成す
るとともに、板ばね18の一端部18aをこの膨出部1
0bの下面と取付基台10の上面との間に挿入しかつ膨
出部10bの一部10cをかしめることにより、板ばね
18を取り付けるようにしている。
【0025】図6に示すように、板ばね18は、その他
端部18bが操作レバー11の操作部11bと反対側の
下端部11cに当接されていて、この操作レバー11の
下端部11cを常時上方に付勢している。この操作レバ
ー11の下端部11cは平坦とされている。
【0026】更に、図1および図2に示すように取付基
台10の膨出部10bのかしめ10cと反対側の端部に
は、被係止部10dが形成されている。この被係止部1
0dは膨出部10bの一部で形成されているとともに、
取付基台10の端10eよりほんのわずかだけ外方に突
出している。図11に示すように、この被係止部10d
に第2係止金具14の係止爪14cが係止するようにな
っている。
【0027】ところで、本実施例の締め金具1は、操作
レバー11に3つの位置が設定されてい。すなわち、図
2に示す操作レバー11が起立した解除位置と、図7に
示す操作レバー11が所定角回動傾斜した本発明の第1
係止位置である仮係止位置と、図8に示す操作レバー1
1の側壁11aの側端が取付基台10の上面に当接して
ほぼ水平に伏せた状態になる本発明の第2係止位置であ
る完全係止位置とが設定されている。後述するように、
これらの設定位置では操作レバー11は、例えば板ばね
18あるいは第1係止金具13等の締め金具1の構成部
材による力以外の所定の外力が作用しない限り、それら
の設定位置に保持されるようになっている。
【0028】図2に示す操作レバー11の解除位置で
は、第1係止金具13の係止部13aとバックル掛け金
3の被係止部8とが完全に分離した状態に設定されてい
る。また図6に詳細に示すように操作レバー11の平坦
な下端部11cが板ばね18の他端部18bに面接触す
るように設定されており、これにより板ばね18は操作
レバー11の下端部11cを面で付勢するようになって
いる。したがって、この板ばね18の付勢力により、操
作レバー11は時計方向および反時計方向のいずれの方
向にも回動しなく、起立した状態である解除位置に安定
して保持されるようになっている。
【0029】また、図7に示す操作レバー11の仮係止
位置では、第1係止金具13の係止部13aがバックル
掛け金3の被係止部8に係止した状態に設定されている
とともに、被係止部8に係止した係止部13aの中心と
回動軸13bの中心とを結ぶ直線γが、被係止部8に係
止した係止部13aの中心と回動軸12とを結ぶ直線δ
より非係止位置側となるように設定されている。更に、
図9に示すように操作レバー11の回動により板ばね1
8の他端部18bと操作レバー11の下端部11cとは
点接触するようになるが、この接触点pは回動軸12の
真下方向の線εを左側から右側に超えて位置するように
設定されており、したがって板ばね18のばね力によ
り、操作レバー11は図9において反時計方向すなわち
完全係止位置方向へ回動するように付勢された状態とな
っている。
【0030】ところで、自由状態のときの第1係止金具
13の係止部13aの中心と回動軸13bの中心との間
の距離αが、被係止部8に係止した係止部13aの中心
と回動軸12とを結ぶ直線δの長さと回動軸12と回動
軸13bとを結ぶ直線ηの長さとの和より小さく設定さ
れているので、係止部13aが被係止部8に係止した時
点から、操作レバー11が更に反時計方向に回動しよう
とすると、第1係止金具13の腕部13cが前述のよう
に弾性変形するようになるとともに、その第1係止金具
13の復元力により、操作レバー11がの反時計方向の
回動は抵抗を受けるようになる。そして、板ばね18の
ばね力による操作レバー11の反時計方向のモーメント
と、第1係止金具13の復元力による操作レバー11の
時計方向のモーメントとがバランスした状態になり、こ
れにより操作レバー11は時計方向および反時計方向の
いずれの方向にも回動しなく、この仮係止位置に安定し
て保持されるようになっている。また、この状態では第
1係止金具13の復元力が比較的小さいので、係止部1
3aが被係止部8に比較的弱い力で係止するようにな
る。したがって、係止部13aと被係止部8とは、比較
的弱い力での係止が保持されるので、係止部13aが被
係止部8から簡単に外れるようなことはなく、仮係止状
態となる。
【0031】更に、図8に示す操作レバー11の完全係
止位置では、被係止部8に係止した係止部13aの中心
と回動軸13bの中心とを結ぶ直線γが、被係止部8に
係止した係止部13aの中心と回動軸12とを結ぶ直線
δを越えてこの直線δより係止位置側となるように設定
されている。したがってこの状態では、図10に示すよ
うに板ばね18の他端部18bが操作レバー11の下端
部11cを操作レバー11が反時計方向に回動するよう
に付勢しているとともに、図8に示すように第1係止金
具13が弾性変形して復元力fを発生しており、この復
元力fにより操作レバー11が反時計方向に回動するよ
うに付勢されている。これらの板ばね18のばね力と第
1係止金具13の復元力とにより、操作レバー11は解
除位置方向へは回動することはないとともに、取付基台
10に当接することによりそれ以上の反時計方向への回
動が阻止されるので、操作レバー11はこの完全係止位
置に安定して保持されるようになっている。また、操作
レバー11の完全係止位置では、この操作レバー11に
は板ばね18のばね力に加えて第1係止金具13の復元
力fが比較的大きく作用するようになるので、本実施例
の締め金具1の締め力が最も大きくなっているととも
に、操作レバー11が解除方向へ回動して係止部13a
と非係止部8とが外れるようなことはなく、第1部材2
と第2部材3とを堅固に締め付けるようになっている。
これにより、締め金具1は完全係止状態となる。
【0032】更に、この完全係止状態状態では図11に
示すように、操作レバー11の反時計方向の回動力によ
り、第2係止金具14の係止爪14cが取付基台10の
膨出部10bの被係止部10dに自動的に係止してい
る。したがって、操作レバー11は時計方向へのどのよ
うな大きさの力が加えられても時計方向すなわち解除位
置方向への回動が更に一層確実に阻止される。
【0033】このように構成された本実施例の締め金具
1の作用について説明する。まず第1および第2部材
2,4を突き合わせた後、図2に示すように操作レバー
11を片手で摘んで時計方向に回動起立して解除位置に
する。この解除位置では操作レバー11から手を離し、
その手で第1係止金具13を時計方向に回動してその係
止部13aを取付基部7上に載せた状態にする(他の手
で第1係止金具13を操作してもよいことはもちろんで
ある)。こうして、片手で操作レバー11が回動起立さ
れるとともに、片手で第1係止金具13が時計方向に回
動されて、図2に示す状態に片手で簡単に設定されるよ
うになる。
【0034】次に、この状態から片手で操作部11bを
摘んで押すまたは引くことにより、操作レバー11を矢
印の反時計方向に回動させる。すると、操作レバー11
の反時計方向回動とともに、第1係止金具13が反時計
方向に回動しかつ第2部材4側に引き寄せられるので、
第1係止金具13の係止部13aが取付基部7上を被係
止部8の方へ移動する。このとき、図9に示すと同様に
操作レバー11の下端部11cが回動して板ばね18の
他端部18bに対して傾くので、板ばね18は操作レバ
ー11の回動軸13の真下方向の線εよりバックル掛け
金3と反対側に位置する点pで操作レバー11を付勢す
るようになり、しかも操作レバー11の反時計方向回動
により、この付勢点pがバックル掛け金3の方へ移動す
るようになる。そして、手動による操作レバー11が所
定量回動することにより、付勢点pが真下方向の線εを
越えてバックル掛け金3側に移動すると、板ばね18の
付勢力により、操作レバー11は手動による操作力を必
要としなく自動的に反時計方向に回動する。操作レバー
11が自動的に反時計方向に回動していくと、第1係止
金具13の係止部13aが被係止部8に係止し、その後
第1係止金具13が被係止部8に係止した係止部13a
を中心に反時計方向に回動のみを行うとともに、その腕
部13cがきわめて小さく弾性変形して比較的弱い復元
力fを発生する。そして、操作レバー11の反時計方向
回動は前述のように板ばね18のばね力による操作レバ
ー11の反時計方向のモーメントと、第1係止金具13
の復元力fによる操作レバー11の時計方向のモーメン
トとがバランスしたとき停止する。こうして、操作レバ
ー11は図7および図9に示す仮係止位置となり、第1
係止金具13の係止部13aがバックル掛け金3の被係
止部8に比較的弱い力で係止する。したがって、係止部
13aは被係止部8から簡単に外れることはなく、その
係止状態が保持され、締め金具1は仮係止状態となる。
【0035】この締め金具1の仮係止状態から、片手に
より操作レバー11を更に反時計方向に回動させると、
第1係止金具13もその腕部13cを更に弾性変形させ
ながら被係止部8に係止した係止部13aを中心に反時
計方向に更に回動する。このとき、腕部13cが発生す
る復元力fも増大する。すなわち、操作レバー11の反
時計方向の回動にともない、操作レバー11の操作力が
徐々に大きくなり、その結果第1係止金具13の係止部
13aと被係止部8との係止力も大きくなる。そして、
手動による操作レバー11が所定量回動することによ
り、被係止部8に係止した係止部13aの中心と回動軸
13bの中心とを結ぶ直線γが、被係止部8に係止した
係止部13aの中心と回動軸12とを結ぶ直線δを越え
ると、腕部13cによる復元力fが操作レバー11を反
時計方向回動させようとするモーメントを発生するよう
になる。したがって板ばね18のばね力による反時計方
向のモーメントと腕部13cの復元力fによる反時計方
向のモーメントとにより、操作レバー11は手動による
操作力を必要としなく自動的に反時計方向に回動する。
その後、操作レバー11は取付基台10に当接すること
により停止し、図8および図10に示す完全係止位置と
なる。これにより、締め金具1は完全係止状態となり、
板ばね18のばね力と第1係止金具13の復元力とによ
り、第1部材2と第2部材3とが堅固に締め付けられ
る。このとき、第2係止金具14の係止爪14cが膨出
部10bの被係止部10dに自動的に係止し、操作レバ
ー11は時計方向すなわち解除位置方向への回動が確実
に阻止される。したがって、第1および第2部材2,3
は確実にかつ堅固に連結される。
【0036】第1および第2部材2,3の連結を解除す
るには、まず図12に示すように第2係止金具14の操
作部14bを手動により押すまたは引くことにより、第
2係止金具14を図12において時計方向に回動させ
て、係止爪14cを被係止部10dから外す。次に、第
2係止金具14を回動させた状態で、操作レバー11を
解除位置まで時計方向に回動させる。この操作レバー1
1の時計方向の回動過程で、係止部13aが被係止部8
から外れ、第1および第2部材2,3は連結が解除され
て分離する。
【0037】このように構成された本実施例の締め金具
1によれば、片手で操作レバー11を起立した解除位置
に回動した後、操作レバー11から手を離しても操作レ
バー11を起立した解除位置に保持できることにより、
操作レバー11の解除位置保持状態で、片手で第1係止
金具13を回動してその係止部13aをバックル掛け金
3の取付基部7上に載せ、係止部13aとバックル掛け
金3の被係止部8との係止可能状態に設定することがで
きる。そして、片手で操作レバー11を最初の所定量を
回動させるだけで、係止部13aと被係止部8とが係止
した仮係止状態に設定することができ、しかもこの仮係
止状態では第1および第2部材2,3を小さな力で仮止
めしかつ仮係止状態を確実に保持することができるよう
になる。その場合、操作レバー11を操作する手以外の
他の手により第1および第2部材2,3を押さえること
ができるので、第1および第2部材2,3の位置ずれを
生じることなく、簡単か確実に締め金具1を仮係止状態
にすることができる。そして、第1および第2部材2,
3の1カ所の締め金具を仮止め状態にしても、他の締め
金具の場所で第1および第2部材2,3が離れて位置が
ずれるようなことはない。したがって他の締め金具も片
手で簡単に仮止め状態にすることができる。これによ
り、第1および第2部材の位置ずれが阻止される。そし
て、すべての締め金具を仮止め状態にした後、更に片手
ですべての締め金具を順に完全係止状態にすることによ
り、第1および第2部材2,3の連結作業をきわめて簡
単に行うことができるようになる。また、逆に第1およ
び第2部材2,3の連結を解除する場合にも、連結解除
作業を片手で簡単に行うことができる。
【0038】また、本実施例によれば、取付基台10の
膨出部10bをかしめることにより、板ばね18を取付
基台10に固定しているので、板ばね18を固定するた
めのビス等の固着具が不要となり部品点数を低減するこ
とができる。更に、第2係止金具14の係止爪14cが
係止する被係止部10dも取付基台10の膨出部10b
によって形成しているので、被係止部10dのための特
別な部材およびこの部材を固定するためのビス等の固着
具が不要となるので、同様に部品点数を削減することが
できる。
【0039】なお、板ばね18のばね力および操作レバ
ー11の回動軸12から板ばね18の他端部18bと操
作レバー11の下端部11cとの接触点pまでの距離を
適宜設定することにより、前述の従来のねじりばねの場
合とは逆に、操作レバー11の締結方向への反時計方向
の回動にともなって操作レバー11の操作力を大きくす
ることができる。
【0040】図13(a)ないし(c)は本発明の第2
実施例を示し、それぞれ前述の第1実施例における図
6、図9および図10に対応する図である。なお、第1
実施例と同じ構成要素には同じ符号を付すことにより、
その詳細な説明は省略する。
【0041】前述の第1実施例においては、板ばね18
を取付基台10の第1部材2側の端部と反対側の端部に
取り付けるようにしているが、本第2実施例では、この
板ばね18の一端を取付基台10の第1部材2側の端部
に取り付けている。この第2実施例の他の構成は第1実
施例の構成をまったく同じであるとともに、この第2実
施例の作用効果も第1実施例の作用効果と同じであり、
したがってそれらの詳細な説明は省略する。
【0042】図14(a)ないし(c)は本発明の第3
実施例を示す図であり、図14(a)および(c)はそ
れぞれ前述の第1実施例における図6および図9に対応
する図である。なお、第1実施例と同じ構成要素には同
じ符号を付すことにより、その詳細な説明は省略する。
【0043】前述の第1実施例においては、操作レバー
11を直立状態で解除位置に保持するようにしている
が、この第3実施例では、操作レバー11を直立状態で
解除位置に保持するとともに、この直立状態の操作レバ
ー11の位置と仮係止状態の操作レバー11の回動位置
との間の所定の回動位置に締め金具1の解除可能状態で
保持するようにしている。具体的には、図14(a)に
示すように操作レバー11の平坦状の下端部11cにそ
の先端部を上方に所定曲げ角だけ折り曲げられて形成さ
れた平坦部11dを設けている。この平坦部11dの所
定曲げ角は、直立状態と仮係止状態との間に操作レバー
11を保持するために設定した回動位置に対応して設定
される。この第3実施例の他の構成は第1実施例の構成
をまったく同じである。
【0044】このように構成された第3実施例において
は、操作レバー11を直立状態から締結方向である反時
計方向に回動していくと、図14(b)に示すように平
坦部11dが回動軸12の真下方向の線εを含む位置で
板ばね18に面接触するようになる。したがって、この
状態で操作レバー11の操作部11bから手を離して
も、操作レバー11は時計方向にも反時計方向にも回動
することはなく、この状態に保持される。これにより、
この第3実施例は上記第1実施例の作用効果に加えて、
操作レバー11を仮係止状態の回動位置により近い回動
位置で解除状態に保持できるので、第1係止金具13の
係止部13aがバックル掛け金3の被係止部8のより近
くに位置させることができる。これにより、バックル掛
け金3への回動操作がより簡単かつ確実になる。なお、
この第3実施例では、平坦状の下端部11cを省略し
て、平坦部11dのみを設けることもできる。
【0045】この第3実施例の変形例として、図14
(b)に示す操作レバー11の回動位置を締め金具1の
仮係止状態に設定するようにすることもできる。この場
合には、この締め金具1の仮係止状態で第1係止金具1
3の係止部13aをバックル掛け金3の被係止部8に、
第1係止金具13を反時計方向に回動させたとき係止部
13aが被係止部8に係止して被係止部8から抜け出な
い程度に、遊嵌させるだけで済むようになる。すなわ
ち、第1係止金具13の係止部13aをバックル掛け金
3の被係止部8に強固に係止させて腕部13cを若干弾
性変形させる必要はない。
【0046】図15(a)ないし(c)は本発明の第4
実施例を示し、それぞれ前述の第1実施例における図
6、図9および図10に対応する図である。なお、第1
実施例と同じ構成要素には同じ符号を付すことにより、
その詳細な説明は省略する。
【0047】前述の第1ないし第3実施例においては、
いずれも板ばね18をその一端のみが取付基台10に取
り付けられた片持ち支持で支持するようにしているが、
本第4実施例では、板ばね18をその両端が取付基台1
0に取り付けられた両端支持で支持している。そして、
板ばね18の中央部18cが操作レバー11の下端部1
1cに当接して、板ばね18のばね力が操作レバー11
の下端部11cに作用するようにしている。この第4実
施例の他の構成は第1実施例の構成をまったく同じであ
る。
【0048】このように構成された第4実施例において
は、板ばね18が両端支持で支持されているので、板ば
ね18のばね力が片持ち支持の場合に比べて比較的大き
くなる。したがって、同じばね力を得るためには、両端
支持の本第4実施例の方が片持ち支持の場合に比べて、
板ばね18を小さくすることができる。これにより、上
記第1実施例の作用効果に加えて、締め金具1をより一
層コンパクトに形成することができる。
【0049】ところで、前述の第2ないし4実施例にお
いても、板ばね18のばね力および操作レバー11の回
動軸12から板ばね18と操作レバー11の下端部11
cとの接触点pまでの距離を適宜設定することにより、
前述の従来のねじりばねの場合とは逆に、操作レバー1
1の締結方向への反時計方向の回動にともなって操作レ
バー11の操作力を大きくすることができることは言う
までもない。
【0050】なお、前述の実施例では、第1係止金具1
3の腕部13cに弾性を持たせるために、この腕部13
cを図2に示す正面から見て湾曲するようにしている
が、腕部13cを図1に示す上面から見て湾曲するよう
にすることもできる。
【0051】また、前述の実施例では第1係止金具13
を線材で形成しているが、第1係止金具13を板材で形
成することもできる。更に、本発明は第1および第2部
材2,3が図17に示すように完全に分離したものに適
用することができることは言うまでもないが、第1およ
び第2部材2,3の位置側が例えば蝶番等によって連結
されているような場合にも本発明を適用することができ
る。
【0052】更に、前述の実施例では第2係止金具14
を設けるようにしているが、この第2係止金具14は、
必ずしも必要ではなく、省略することができる。
【0053】更に、本発明は、第1および第2保温カバ
ー部材22a,22bの連結のための締め金具以外に、
例えばかばんを始め、二部材を連結するものであれば部
材の大きさに関係なくどのようなものにも適用すること
ができる。
【0054】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る締め金具によれば、操作レバー解除位置に保持で
きるので、操作レバーから手を離し、片手で第1係止金
具を回動してバックル掛け金の方に回動し、第1係止金
具をバックル掛け金に係止可能状態にすることができ
る。しかも締め金具を片手でも仮係止できるようにして
いるので、第1および第2部材を一旦仮止めした状態で
連結することが簡単にできるようになる。従って、締め
金具の締結操作を片手で簡単に且つ確実に行うことがで
きるようになる。また、これにより第1および第2部材
が比較的大きな部材であってもそれらの連結作業をきわ
めて簡単に行うことができる。
【0055】また、締め金具の完全締結時に操作レバー
を締結方向に付勢する付勢力を、操作レバーの完全締結
位置で最も大きくしているので、完全締結時の締結力が
大きくなり、締め金具の締結を強固にできる。しかも、
操作レバーの完全締結位置以外での付勢力が比較的小さ
くできるので、操作レバーの操作性を向上することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る締め金具の第1実施例を示す平
面図である。
【図2】 図1に示す実施例の正面図である。
【図3】 図1に示す実施例の左側面図である。
【図4】 図1に示す実施例に使用されている係止金具
の腕部の弾性変形を説明する図である。
【図5】 図2における第2係止金具の部分を示す部分
断面図である。
【図6】 図2における操作レバー下端部と板ばねとの
当接状態を示す部分断面図である。
【図7】 図1に示す実施例の操作レバーが第1係止位
置に設定された状態を示す図である。
【図8】 図1に示す実施例の操作レバーが第2係止位
置に設定された状態を示す図である。
【図9】 図7における操作レバー下端部と板ばねとの
当接状態を示す部分断面図である。
【図10】図8における操作レバー下端部と板ばねとの
当接状態を示す部分断面図である。
【図11】図8における第2係止金具と膨出部の被係止
部との係止状態を示す部分断面図である。
【図12】図11に示す第2係止金具と膨出部の被係止
部との係止の解除を説明する部分断面図である。
【図13】本発明の第2実施例を示し、(a)は図6
に、(b)は図9に、(c)は図10にそれぞれ対応す
る図である。
【図14】本発明の第3実施例を示し、(a)は図6
に、(b)は図9に、(c)は図10にそれぞれ対応す
る図である。
【図15】本発明の第4実施例を示し、(a)は図6
に、(b)は図9に、(c)は図10にそれぞれ対応す
る図である。
【図16】従来の締め金具が用いられている例を示す部
分斜視図である。
【図17】図16に示す従来例に用いられている一対の
保温カバー部材を示す斜視図である。
【図18】従来の締め金具の一例を示す平面図である。
【図19】図18に示す従来の締め金具の一例を示す正
面図である。
【図20】図18に示す従来の締め金具の一例の締結状
態を示す図である。
【符号の説明】
1…締め金具、2…第1部材、3…バックル掛け金、4
…第2部材、5…バックル、8…バックル掛け金の被係
止部、10…取付基台、10b…膨出部、10c…かし
め、10d…被係止部、11…操作レバー、11a…操
作レバーの側壁、11b…操作レバーの操作部、11c
…操作レバーの下端部、11d…平坦部、12,15…
回動軸、13…第1係止金具、13a…第1係止金具の
係止部、13b…第1係止金具の回動軸、13c…第1
係止金具の腕部、14…第2係止金具、14b…第2係
止金具の操作部、14c…第2係止金具の係止部、16
…開口、17…コイルばね、18…板ばね

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1部材の所定位置に固設されるバック
    ル掛け金と、前記第1部材に少なくとも一部が連結・分
    離する第2部材の所定位置に固設されるバックルとを備
    え、前記バックル掛け金が被係止部を有し、前記バック
    ルが前記第2部材に固定されている取付基台と、この取
    付基台に回動自在に取り付けられた操作レバーと、この
    操作レバーに回動自在に取り付けられ、前記バックル掛
    け金の被係止部に係脱可能な係止金具と、前記操作レバ
    ーを常時付勢する第1付勢手段とからなり、前記操作レ
    バーを回動させることにより前記係止金具と前記バック
    ル掛け金の被係止部とを係脱する締め金具において、 更に前記操作レバーを所定時に付勢する第2付勢手段を
    備え、前記操作レバーは、前記係止金具と前記被係止部
    との係止を完全に解除する位置に前記第1付勢手段によ
    り安定して保持される解除位置と、前記係止金具と前記
    被係止部とを比較的小さい力で係止する位置に前記第1
    付勢手段の付勢力と前記第2付勢手段の付勢力とがバラ
    ンスすることにより安定して保持される第1係止位置
    と、前記係止金具と前記被係止部とを前記第1係止位置
    のときより大きな力で係止する位置に、前記第1付勢手
    段の付勢力と前記第2付勢手段の付勢力との合力により
    前記取付基台に当接することにより安定して保持される
    第2係止位置とが設定されていることを特徴とする締め
    金具。
  2. 【請求項2】 前記操作レバーは、手動により前記解除
    位置から第1所定量回動した後は前記第1付勢手段によ
    る付勢力により回動して第1係止位置に設定されるとと
    もに、手動により前記第1係止位置から第2所定量回動
    した後は前記第1および第2付勢手段による付勢力によ
    り回動して第2係止位置に設定されることを特徴とする
    請求項1記載の締め金具。
  3. 【請求項3】 前記第1付勢手段は板ばねにより形成さ
    れていることを特徴とする請求項1または2記載の締め
    金具。
  4. 【請求項4】 前記係止金具は弾性構造に形成されてい
    るとともに、前記第2付勢手段は弾性構造の前記係止金
    具により構成されていることを特徴とする1ないし3の
    いずれか1記載の締め金具。
  5. 【請求項5】 前記係止金具は線材から形成されている
    とともに、前記被係止部に係脱可能な係止部と、前記操
    作レバーに回動自在に支持される回動軸と、前記係止部
    と前記回動軸とを結ぶ腕部とからなり、前記係止金具の
    弾性構造は前記腕部を湾曲させることにより形成されて
    いることを特徴とする請求項4記載の締め金具。
  6. 【請求項6】 前記操作レバーが第2係止位置にあると
    き、前記操作レバーを付勢する付勢力が最大となるよう
    に前記第1および第2付勢手段の付勢力が設定されてい
    ることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1記載
    の締め金具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103671375A (zh) * 2012-09-03 2014-03-26 世嘉智尼工业株式会社 肘式紧固件

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CN103671375B (zh) * 2012-09-03 2016-01-06 世嘉智尼工业株式会社 肘式紧固件

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