JPH0821480A - 流体封入式マウント装置 - Google Patents

流体封入式マウント装置

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JPH0821480A
JPH0821480A JP15557094A JP15557094A JPH0821480A JP H0821480 A JPH0821480 A JP H0821480A JP 15557094 A JP15557094 A JP 15557094A JP 15557094 A JP15557094 A JP 15557094A JP H0821480 A JPH0821480 A JP H0821480A
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fluid
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秀次 大竹
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錬太郎 加藤
Tatsuya Suzuki
達也 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オリフィス通路の連通状態を調節するロータ
リバルブを、リニアタイプのアクチュエータによって有
利に駆動することのできる、コンパクトで且つ部品点数
の少ない流体封入式マウント装置を提供すること。 【構成】 ロータリバルブ60に駆動力を及ぼす駆動ロ
ッド116を、可撓性膜42を貫通して平衡室48内に
延び出して配設し、その内方先端部をロータリバルブ6
0の肉抜部100に入り込ませて、該ロータリバルブ6
0の回転中心軸から偏心した位置に係止せしめることに
より、かかる駆動ロッド116の外方先端部にロッド軸
方向の往復駆動力を及ぼしてロータリバルブ60を回転
操作させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、オリフィス通路を通じて流動せ
しめられる封入流体の流動作用を利用して所定の防振効
果を得るようにした流体封入式マウント装置に係り、特
に、オリフィス通路の連通状態をロータリバルブで調節
することにより、防振特性を切り換えることのできる流
体封入式マウント装置に関するものである。
【0002】
【背景技術】従来から、振動伝達系を構成する部材間に
介装されて振動の伝達を抑える防振連結体乃至は防振支
持体の一種として、特開昭60−104824号公報等
に開示されているように、防振連結される一方の部材に
取り付けられる第一の取付金具を、防振連結される他方
の部材に取り付けられる筒状の周壁を備えた第二の取付
金具における軸方向一方の開口部側に配し、それら第一
の取付金具と第二の取付金具を本体ゴムにて連結せしめ
て、該本体ゴムにより第二の取付金具の軸方向一方の側
を流体密に閉塞する一方、かかる第二の取付金具の軸方
向他方の側を可撓性膜で流体密に閉塞すると共に、それ
ら本体ゴムと可撓性膜との間に仕切部材を配設すること
により、該仕切部材を挟んだ両側に、壁部の一部が本体
ゴムによって構成されて振動入力時に内圧変動が生ぜし
められる受圧室と、壁部の一部が前記可撓性膜によって
構成されて容積可変とされた平衡室とを画成して、それ
ら受圧室および平衡室にそれぞれ所定の非圧縮性流体を
封入せしめ、更に、それら受圧室と平衡室を相互に連通
するオリフィス通路を設けてなる構造の流体封入式マウ
ント装置が知られている。そして、このような流体封入
式マウント装置においては、オリフィス通路を通じて流
動せしめられる流体の共振作用に基づいて、ゴム弾性体
だけでは得ることが困難な防振効果を容易に得ることが
できることから、例えば自動車用エンジンマウント等と
して、好適に用いられている。
【0003】また、エンジンマウント等のマウント装置
では、一般に、周波数や振幅が異なった複数種の振動が
入力され、それらの各振動に対して防振効果が要求され
ることとなるが、流体の共振作用に基づく防振効果が有
効に発揮される周波数域が狭く、単一のオリフィス通路
では要求される防振特性を充分に達成することが困難で
ある場合が多い。そこで、実開平4−122841号公
報等には、第一のオリフィス通路と、該第一のオリフィ
ス通路よりも高周波数域にチューニングされた第二のオ
リフィス通路と、該第二のオリフィス通路よりも更に高
周波数域にチューニングされた第三のオリフィス通路と
を、それぞれ形成すると共に、変形に基づいて所定量の
流体の流動を許容するゴム膜を第三のオリフィス通路に
配して、該第三のオリフィス通路を通じての流体流動量
を制限する一方、ロータリバルブを、仕切部材によって
支持せしめて、第二の取付金具の軸心に略直交する一軸
回りに回転可能と為すと共に、かかるロータリバルブの
バルブスライド面上に第二のオリフィス通路と第三のオ
リフィス通路をそれぞれ開口させて、ロータリバルブの
回動操作によってそれら第二のオリフィス通路と前記第
三のオリフィス通路を択一的に閉塞,遮断せしめて、何
れか一方を択一的に連通させることにより、3つのオリ
フィス通路を選択的に機能させて防振特性を切り換える
ようにしたエンジンマウントが開示されている。
【0004】ところで、かかるエンジンマウントにおい
ては、ロータリバルブに回転駆動力を及ぼすために、該
ロータリバルブの回転軸が仕切部材および第二の取付金
具を貫通してマウント外方に突出させられており、この
回転軸の突出先端部に対して、駆動アクチュエータの回
転駆動力が及ぼされるようになっている。また、一般
に、駆動アクチュエータとしては、構造が簡単であり、
しかも内燃機関では空気圧源を容易に確保できること等
の理由から、空気圧式のダイヤフラム型アクチュエータ
の如く、往復駆動力を発生するリニアタイプのアクチュ
エータが好適に用いられることとなる。
【0005】ところが、リニアタイプのアクチュエータ
によってロータリバルブを回転駆動するためには、往復
運動を回転運動に変換するリンク部材を介して、アクチ
ュエータの出力軸とロータリバルブの回転軸とを連結す
る必要があり、マウント外方に突設されたロータリバル
ブの回転軸に、更にリンク部材を取り付け、その先端に
アクチュエータの出力軸を連結しなければならないため
に、部品点数が多く組み立てが面倒であることに加え
て、ロータリバルブの回転軸やリンク部材,アクチュエ
ータの出力軸がマウントから大きく突出することが避け
られず、しかもリンク部材の揺動領域を確保しなければ
ならないために、マウントが大型化して大きな配設スペ
ースが必要となるという問題があったのである。
【0006】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、オリフィス通路による連通状態を調節する
ロータリバルブを、リニアタイプのアクチュエータによ
って有利に駆動することのできる、コンパクトで且つ部
品点数の少ない流体封入式マウント装置を提供すること
にある。
【0007】
【解決手段】そして、かかる課題を解決するために、本
発明の特徴とするところは、防振連結される一方の部材
に取り付けられる第一の取付金具と防振連結される他方
の部材に取り付けられる筒状の周壁を備えた第二の取付
金具を本体ゴムにて連結せしめて、該本体ゴムにより該
第二の取付金具の筒壁部の一方の側を流体密に閉塞する
一方、かかる第二の取付金具の筒壁部の他方の側を可撓
性膜で流体密に閉塞すると共に、それら本体ゴムと可撓
性膜との間に仕切部材を配設せしめて、該仕切部材を挟
んだ両側に、それぞれ所定の非圧縮性流体が封入され
た、壁部の一部が前記本体ゴムによって構成されて振動
入力時に内圧変動が生ぜしめられる受圧室と、壁部の一
部が前記可撓性膜によって構成されて容積可変とされた
平衡室とを画成し、更に、それら受圧室と平衡室を相互
に連通するオリフィス通路を少なくとも一つ形成する一
方、前記仕切部材によってロータリバルブを前記第二の
取付金具の軸心に略直交する一軸回りに回転可能に支持
せしめると共に、該ロータリバルブのバルブスライド面
上に前記オリフィス通路の少なくとも一つを開口させ
て、該ロータリバルブの内部の肉抜部を通じて連通せし
めることにより、該ロータリバルブによってかかるオリ
フィス通路の連通状態を調節するようにした流体封入式
マウント装置において、前記ロータリバルブに駆動力を
及ぼす駆動ロッドを、前記可撓性膜を貫通して前記平衡
室内に延び出して配設し、その内方先端部を前記ロータ
リバルブの肉抜部に入り込ませて、該ロータリバルブの
回転中心軸から偏心した位置に係止することにより、か
かる駆動ロッドの外方先端部にロッド軸方向の往復駆動
力を及ぼして前記ロータリバルブを回転操作させるよう
にしたことにある。
【0008】また、本発明の一つの好ましい態様におい
ては、前記オリフィス通路として、第一のオリフィス通
路と、該第一のオリフィス通路よりも高周波数域にチュ
ーニングされた第二のオリフィス通路と、該第二のオリ
フィス通路よりも更に高周波数域にチューニングされた
第三のオリフィス通路とを、それぞれ形成すると共に、
所定量変位乃至は変形可能に配されてその変位乃至は変
形に基づいて所定量の流体の流動を許容する流通量制限
部材を該第三のオリフィス通路に設ける一方、前記第二
のオリフィス通路と前記第三のオリフィス通路を前記ロ
ータリバルブのバルブスライド面上に開口させて、それ
ら第二のオリフィス通路と第三のオリフィス通路を該ロ
ータリバルブの肉抜部を通じて択一的に連通せしめるよ
うにした構成が採用され得る。
【0009】更にまた、本発明の別の好ましい態様にお
いては、前記ロータリバルブが、(a)軸方向両端部に
設けられ、前記仕切部材に嵌合されて軸心回りに回転可
能に支持される一対の円筒形状の支持筒部と、(b)そ
れら一対の支持筒部間に跨がって周方向所定幅で軸方向
に延び、かかる一対の支持筒部を連結することによっ
て、それら一対の支持筒部間に前記肉抜部を形成すると
共に、軸心回りの回転操作によって前記仕切部材におけ
るバルブスライド面上を摺動せしめられて、該バルブス
ライド面上に開口させられた前記オリフィス通路の連通
状態を調節する開閉部と、(c)前記支持筒部および前
記開閉部の何れかに一体的に形成されて、該支持筒部に
おける中空部および該開閉部における肉抜部の何れかに
位置せしめられ、該肉抜部に入り込む前記駆動ロッドの
内方先端部が係止される係止片部とを、含んで形成され
得る。
【0010】
【実施例】以下、本発明を更に具体的に明らかにするた
めに、本発明の実施例について、図面を参照しつつ、詳
細に説明する。
【0011】先ず、図1及び図2には、本発明の一実施
例としての自動車用エンジンマウントが示されている。
かかるエンジンマウントは、パワーユニット側およびボ
デー側の何れか一方に取り付けられる第一の取付金具1
0と、それらの何れか他方に取り付けられる第二の取付
金具12とが、本体ゴム14によって弾性的に連結され
てなる構造とされており、パワーユニットとボデーの間
に介装されて、パワーユニットをボデーに対して防振支
持せしめるようになっている。なお、マウント装着時に
は、パワーユニット荷重が及ぼされて本体ゴム14が弾
性変形することにより、第一の取付金具10と第二の取
付金具12が、互いに接近する方向に所定量だけ相対的
に変位せしめられることとなる。
【0012】より詳細には、第一の取付金具10は、全
体として略逆円錐台形状を有している。また、第一の取
付金具10の中央部分には、取付ボルト16が、軸方向
に貫通し、外方に突出して固着されており、この取付ボ
ルト16によって、第一の取付金具10がパワーユニッ
ト側およびボデー側の何れか一方に取り付けられるよう
になっている。
【0013】また一方、第二の取付金具12は、それぞ
れ円筒形状を有する上筒金具18と下筒金具20とによ
って構成されている。上筒金具18は、軸方向一方の開
口周縁部に軸直角方向外方に広がる取付板部22を有し
ていると共に、該取付板部22の下面の内周縁部にかし
め金具24が溶着されている。また下筒金具20は、軸
方向一方の側に外向きの段差部26が設けられていると
共に、軸方向他方の側に内向きの段差部28が設けられ
ており、それによって、軸方向両端部が所定長さに亘っ
て大径部30および小径部32とされている。そして、
下筒金具20の大径部30が、上筒金具18のかしめ金
具24によってかしめ固定されることにより、それら上
筒金具18と下筒金具20が、軸方向に重ね合わされて
連結されており、それによって、全体として円筒形状を
有する第二の取付金具12が構成されている。
【0014】なお、上筒金具18の取付板部22には、
補強板金具34が重ね合わされており、それら取付板部
22および補強板金具34に設けられたボルト挿通孔3
6に挿通される取付ボルトにより、第二の取付金具12
が、パワーユニット側およびボデー側の何れか他方に取
り付けられるようになっている。
【0015】そして、第二の取付金具12における上筒
金具18の開口部側に所定距離を隔てて第一の取付金具
10が配設されていると共に、それら第一の取付金具1
0と第二の取付金具12の間に本体ゴム14が介装され
ている。この本体ゴム14は、厚肉の略テーパ筒形状を
呈しており、その大径側端部外周面が第二の取付金具1
2における上筒金具18の開口部内周面に、小径側端部
内周面が第一の取付金具10の外周面に、それぞれ加硫
接着されている。また、それによって、第二の取付金具
12における上筒金具18側の開口部が覆蓋されて、流
体密に閉塞されている。なお、本体ゴム14の軸方向中
間部分には、環状乃至は筒状のインタリング38が配設
されて、ばね特性が調節されている。
【0016】また、第二の取付金具12の内部には、略
円形ブロック状乃至は厚肉の円板状を有する仕切部材4
0と、円板形状の板金具41とが、互いに軸方向に重ね
合わされて収容配置されている一方、第二の取付金具1
2の下筒金具20側の開口部には、略円板状の薄肉ゴム
から成る可撓性膜としてのダイヤフラム42が配設され
ている。そして、仕切部材40が、軸方向一端側(図
中、上端側)に形成された外向きのフランジ部44にお
いて、板金具41と共に、下筒金具20の段差部26と
かしめ金具24の間で挟持されて第二の取付金具12に
固定されていると共に、ダイヤフラム42が、その外周
縁部において、下筒金具20の段差部28と仕切部材4
0との間で挟持されており、以て、第二の取付金具12
における下筒金具20側の開口部がダイヤフラム42に
よって覆蓋されて、流体密に閉塞されている。
【0017】それによって、第二の取付金具12の軸方
向両側開口部が本体ゴム14とダイヤフラム42で流体
密に閉塞されて、それら本体ゴム14とダイヤフラム4
2の間に、仕切部材40によって本体ゴム14側とダイ
ヤフラム42側とに二分されて、それぞれ、所定の非圧
縮性流体が封入された受圧室46と平衡室48が形成さ
れている。なお、それら受圧室46および平衡室48へ
の封入流体としては、流体の共振作用に基づく防振効果
が有効に発揮されるように、水やアルキレングリコー
ル,ポリアルキレングリコール,シリコーン油等の、
0.1Pa・s以下の粘性率を有する低粘性流体が好適
に採用される。また、かかる流体の受圧室46および平
衡室48への注入,充填は、例えば、ダイヤフラム42
に加硫接着された円環板50の内孔を通じて注入した
後、かかる内孔をブラインドリベット52で封止するこ
と等によって為され得る。
【0018】なお、受圧室46の内部には、略傘形状乃
至はハット形状を呈する傘金具54が配設され、その上
底部が第一の取付金具10に固設された取付ボルト16
の頭部にボルト固定されている。そして、マウント装着
時に、傘金具54の外周面と受圧室46の内面との間
に、振動入力時における傘金具54の変位に基づいて流
体の流動が生ぜしめられる環状の狭窄流路が形成される
ようになっており、この狭窄流路を通じて流動する流体
の共振作用に基づいて、中乃至高速こもり音等の特に高
い周波数域の振動入力時における低動ばね効果が発揮さ
れるようになっている。
【0019】さらに、受圧室46と平衡室48を仕切る
仕切部材40には、その内部を軸直角方向に貫通して延
びる断面円形のバルブ装着孔58が設けられており、こ
のバルブ装着孔58にロータリバルブ60が中心軸回り
に回転可能に組み込まれていると共に、それぞれ受圧室
46と平衡室48を相互に連通する第一のオリフィス通
路62,第二のオリフィス通路64および第三のオリフ
ィス通路66が、仕切部材40の内部を貫通して形成さ
れている。そして、第二のオリフィス通路64と第三の
オリフィス通路66における平衡室48側の開口部が、
それぞれ、バルブ装着孔58のバルブスライド面に開口
されており、ロータリバルブ60の回転操作によって、
それら第二のオリフィス通路64と第三のオリフィス通
路66の一方が択一的に閉鎖され、他方が連通されるよ
うになっている。
【0020】具体的には、図3乃至図7に示されている
ように、仕切部材40の内部には、上面の中央部分に開
口する円形の凹所68と、該凹所68の底部に設けられ
て凹所68をバルブ装着孔58に連通させる通孔70,
70と、上面に開口して凹所68の回りを周方向に略2
/3周の長さで延びる周溝72と、該周溝72が設けら
れていない部分に開口する円弧状の開口穴74と、軸直
角方向に延びて開口穴74の底部をバルブ装着孔58に
連通させる連通孔76と、周溝72の周方向一方の端部
において軸方向に貫通して設けられた貫通孔78と、周
溝72の周方向他方の端部に所定深さで設けられた軸方
向穴80と、バルブ装着孔58と略平行に延びて軸方向
穴80の底部を連通孔76に連通させる接続孔82と
が、それぞれ形成されている。また、図8に示されてい
るように、仕切部材40の上面に重ね合わされる板金具
41には、仕切部材40の凹所68に対応する位置に4
つの中央孔84が形成されていると共に、仕切部材40
の開口穴74に対応する位置に透孔86が形成されてい
る。なお、仕切部材40の外周縁部には、上方に突出す
る4本の位置決めピン88が突設されていると共に、板
金具41の各対応する位置に挿通孔90が設けられてお
り、それら位置決めピン88が挿通孔90に挿通される
ことによって、仕切部材40と板金具41が相互に位置
合わせされるようになっている。
【0021】さらに、図1及び図2に示されているよう
に、仕切部材40の凹所68には、外周縁部に厚肉環状
の取付部92が一体的に設けられた略円板形状を有す
る、流通量制限部材としての可動ゴム膜94が、収容配
置されており、取付部92を仕切部材40と板金具41
の間で挟持されることにより、中央部分の弾性変形が許
容される状態で組み込まれている。
【0022】すなわち、かくの如き仕切部材40にあっ
ては、周溝72が板金具41で覆蓋されることにより、
該周溝72と貫通孔78,軸方向穴80,接続孔82に
よって、受圧室46と平衡室48を、連通孔76および
開口穴74を介して、相互に連通する第一のオリフィス
通路62が協働して形成されている一方、開口穴74と
連通孔76によって、受圧室46と平衡室48を相互に
連通する第二のオリフィス通路64が協働して形成され
ており、更に、凹所68,通孔70および板金具41の
中央孔84によって、受圧室46と平衡室48を相互に
連通する第三のオリフィス通路66が協働して形成され
ているのである。そして、第一のオリフィス通路62
は、内部を通じて流動する流体の共振作用に基づいて、
シェイク等の低周波振動に対する高減衰効果が発揮され
るように、長さや断面積等が設定されている一方、第二
のオリフィス通路64は、内部を通じて流動する流体の
共振作用に基づいて、アイドリング振動等の中周波振動
に対する低動ばね効果が発揮されるように、長さや断面
積等が設定されており、更に、第三のオリフィス通路6
6は、内部を通じて流動する流体の共振作用に基づい
て、低速こもり音等の高周波振動に対する低動ばね効果
が発揮されるように、長さや断面積等が設定されてい
る。また、第三のオリフィス通路66にあっては、可動
ゴム膜94の弾性変形に伴って流体流動が許容されると
共に、該可動ゴム膜94の弾性力等によって流体流通量
が制限されるようになっている。
【0023】さらに、第二のオリフィス通路64および
第三のオリフィス通路66における平衡室48側の開口
部は、バルブ装着孔58におけるバルブスライド面の側
面および上面にそれぞれ開口されており、ロータリバル
ブ60の内部を通じて、平衡室48に対して択一的に連
通されるようになっている。具体的には、ロータリバル
ブ60は、図9乃至図11に示されているように、軸方
向両端部に設けられた一対の円筒形状の支持筒部96,
96と、それらの間に跨がって、周方向に略1/4周の
幅をもって軸方向に形成されて、両支持筒部96,96
を連結する円弧板状の開閉部98とを、含んで構成され
ている。換言すれば、かかるロータリバルブ60は、全
体として円筒形状を有しており、その軸方向中央部分を
周方向所定幅で切り欠いて内部空間を外周面に開口させ
ることによって、軸方向中央部分において、外周面に開
口する肉抜部100が形成されているのである。また、
開閉部98の軸方向中間部分には、肉抜部100内に突
出する円板形状の係止片部102が、一体的に形成され
ていると共に、この係止片部102における、ロータリ
バルブ60の回転中心軸から所定量だけ偏心した位置に
係止孔104が設けられており、該係止孔104に係止
ピン105(図1及び図2参照)が固着されるようにな
っている。なお、係止片部102は、一方の支持筒部9
6に対して、連結補強部106によって連結されてい
る。更にまた、一方の支持筒部96には、周方向に1/
3周弱の幅をもって、軸方向外方に突出する位置決め突
起108が形成されている。
【0024】また、ロータリバルブ60が組み込まれた
仕切部材40のバルブ装着孔58は、図3乃至図7に示
されているように、軸方向中央部分が開口窓110を通
じて下方に開口されて、平衡室48に連通せしめられて
いると共に、その軸方向一方の端部内周面には、径方向
内方に突出する当接突部112が、周方向に略1/2周
の長さで設けられている。そして、図1及び図2に示さ
れている如く、ロータリバルブ60における位置決め突
起108の周方向両端面が、当接突部112に当接する
ことによって、ロータリバルブ60における周方向両側
の回動端位置が規定されるようになっており、その一方
の回動端位置において、第三のオリフィス通路66の開
口部を開閉部98によって閉鎖し、第二のオリフィス通
路64の開口部を肉抜部100と開口窓110を通じて
平衡室48に連通せしめる一方、他方の回動端位置にお
いて、第二のオリフィス通路64の開口部を開閉部98
によって閉鎖し、第三のオリフィス通路66の開口部を
肉抜部100と開口窓110を通じて平衡室48に連通
せしめるようになっている。なお、バルブ装着孔58に
おける当接突部112の形成側とは反対側の軸方向端部
には、C字形状のスナップリング114が嵌着されて、
ロータリバルブ60が軸方向に位置決めされている。
【0025】そして、このように第二のオリフィス通路
64と第三のオリフィス通路66がロータリバルブ60
によって択一的に連通されることにより、低周波振動の
入力時には、第二のオリフィス通路64を遮断して、第
一のオリフィス通路62を通じて流動する流体の共振作
用に基づく高減衰効果を得、中周波振動の入力時には、
第三のオリフィス通路66を遮断して、第二のオリフィ
ス通路64を通じて流動する流体の共振作用に基づく低
動ばね効果を得、更に高周波振動の入力時には、第二の
オリフィス通路64を遮断して、第三のオリフィス通路
66を通じて流動する流体の共振作用に基づく低動ばね
効果を得ることができるのであり、それによって、マウ
ント防振特性を適宜に切り換えることにより、広い周波
数域に亘る各種の振動に対して、何れも良好な防振効果
を得ることが可能となるのである。なお、低周波振動の
入力時に第二のオリフィス通路64を遮断した際には、
第三のオリフィス通路66は連通状態にあるが、低周波
振動は高周波振動に比して振幅が充分に大きいことか
ら、第三のオリフィス通路66を通じての流体流動量が
可動ゴム膜94にて制限されることにより、第一のオリ
フィス通路62を通じての流体の流動が有効に生ぜしめ
られることとなり、また、中周波振動の入力時に第二の
オリフィス通路を連通させた際には、第一のオリフィス
通路62も連通状態にあるが、第一のオリフィス通路6
2は第二のオリフィス通路64よりも流体流通抵抗が充
分に大きいことから、第二のオリフィス通路64を通じ
ての流体の流動が有効に生ぜしめられることとなる。
【0026】そこにおいて、上記ロータリバルブ60に
は、駆動ロッド116が係止されており、この駆動ロッ
ド116を通じて回動駆動力が及ぼされるようになって
いる。具体的には、かかる駆動ロッド116は、略スト
レートなロッド形状を有しており、ダイヤフラム42の
中心部分を貫通して平衡室48内に突出して配されて、
その内方側先端部分が、仕切部材40の開口窓110を
通じて、ロータリバルブ60の肉抜部100内に挿入位
置せしめられていると共に、かかる突出先端部に対して
係止片部102に突設された係止ピン105が挿通され
て、該突出先端部が係止片部102におけるロータリバ
ルブ60の回転中心軸から所定量だけ偏心した位置に係
止されている。また、駆動ロッド116の外方側端部
は、逆カップ形状のカップリング部118とされている
と共に、このカップリング部118の外周面にダイヤフ
ラム42が加硫接着されており、それによって、かかる
駆動ロッド116が、ダイヤフラム42を流体密に貫通
し、外方に突出して配設されている。
【0027】さらに、この駆動ロッド116が突出せし
められた、ダイヤフラム42の下方には、駆動ロッド1
16に駆動力を及ぼすアクチュエータ120が配設され
ている。かかるアクチュエータ120は、公知の空気圧
式のダイヤフラム型アクチュエータであって、図1に示
されているように、ハウジング122の内部がゴム膜1
24によって仕切られており、該ゴム膜124の中央部
分を両側から挟んで装着されたプレート126,126
に出力ロッド128が固設されて、該出力ロッド128
がゴム膜124で仕切られた一方の室を貫通してハウジ
ング122から上方に向かって突出配置されている一
方、ゴム膜124で仕切られた他方の室にコイルスプリ
ング130が収容配置されており、プレート126,1
26を介して、出力ロッド128に突出方向(図中、上
方向)の付勢力が及ぼされていると共に、この他方の室
に空気圧通路132が接続されており、該空気圧通路1
32を通じて及ぼされる負圧力によって、出力ロッド1
28が、コイルスプリング130による付勢力に抗し
て、引込方向(図中、下方向)に作動せしめられるよう
になっている。
【0028】そして、かかるアクチュエータ120は、
下筒金具20の開口部において半径方向に跨がって配設
されて固着された支持金具134にて支持されて、第二
の取付金具12に対して固定的に取り付けられており、
その出力ロッド128の先端部が、下筒金具20の内方
に延び出され、駆動ロッド116のカップリング部11
8に嵌着固定されて連結されている。それによって、ア
クチュエータ120に負圧が及ぼされていない状態下で
は、図1及び図2に示されているように、駆動ロッド1
16が平衡室48内に突出位置せしめられてロータリバ
ルブ60が一方の回動端に位置せしめられることによ
り、第二のオリフィス通路64が遮断されて第三のオリ
フィス通路66が連通せしめられる一方、アクチュエー
タ120に負圧が及ぼされると、駆動ロッド116が平
衡室48から外方(図中、下方)に引き出される方向に
駆動されることにより、ロータリバルブ60が中心軸回
りに回動(図1中、右回りに回動)させられて他方の回
動端に位置せしめられ、第二のオリフィス通路64が開
口されて第三のオリフィス通路66が遮断されるように
なっている。
【0029】すなわち、アクチュエータ120に対する
負圧源の接続を連通/遮断制御することによって、ロー
タリバルブ60を回動させて第二のオリフィス通路64
と第三のオリフィス通路66を択一的に連通/遮断する
ことができるのであり、それによって、マウント防振特
性を適宜に切り換えることが可能とされているのであ
る。
【0030】従って、上述の如き構造とされたエンジン
マウントにおいては、往復駆動される駆動ロッド116
が、ロータリバルブ60に対して、直接、連結されてお
り、該駆動ロッド116のロータリバルブ60に対する
連結部位がロータリバルブ60の回転中心軸から所定量
だけ偏心位置せしめられて、駆動ロッド116の往復駆
動力がロータリバルブ60に対して回転力として直接に
及ぼされるようになっていることから、駆動ロッド11
6の往復運動を回転運動に変換するためのリンク部材等
を別途準備する必要がなくなって、部品点数が少なくて
すみ、構造の簡略化が有利に達成され得るのである。
【0031】しかも、かかる駆動ロッド116は、平衡
室48内に挿入され、更に、ロータリバルブ60の肉抜
部100内に挿入配置されていることから、流体連通路
として機能する肉抜部100が駆動ロッド116の配設
スペースとして有効に利用され得て、駆動ロッド116
のマウント外方への突出量が最小限に抑えられるのであ
り、しかも、駆動ロッド116の作動領域としては、僅
かな往復動を許容するためのスペースを確保すれば良い
ことから、マウントの配設スペースの縮小が有利に図ら
れ得るのである。
【0032】また、駆動ロッド116のマウント外方へ
の突出量が最小限に抑えられることから、マウントの製
作時や輸送時、組付時などにおける駆動ロッド116の
損傷等も、有利に防止され得る。
【0033】更にまた、上述の如きエンジンマウントに
おいては、駆動ロッド116を駆動するアクチュエータ
120を、マウントと略同一軸心上に位置せしめて組み
付けることができることから、アクチュエータ120の
組み付けが容易であると共に、アクチュエータ120を
含むエンジンマウントの配設スペースの確保も容易であ
るといった利点もある。
【0034】さらに、駆動ロッド116は、ダイヤフラ
ム42を貫通して配設されており、ダイヤフラム42に
対して流体密に加硫接着されていることから、かかる駆
動ロッド116の配設によってマウントの流体密性やそ
の耐久性が損なわれたり低下するようなこともない。
【0035】また、本実施例では、全体として中空円筒
形状を有すると共に、軸方向両端部に支持筒部96,9
6が設けられたロータリバルブ60が採用されているこ
とから、マウント全体の軽量化が有利に図られ得ると共
に、該ロータリバルブ60の仕切部材40による支持安
定性が有利に確保され得るのである。
【0036】以上、本発明の実施例について詳述してき
たが、これは文字通りの例示であって、本発明は、かか
る具体例にのみ限定して解釈されるものではない。
【0037】例えば、第一,第二及び第三のオリフィス
通路の具体的形状は、前記実施例のものに限定されるも
のでは決してなく、マウント装置に要求される防振特性
やマウント装置の構造や大きさ等に応じて、適宜に変更
されるものである。
【0038】また、第三のオリフィス通路に配される流
通量制限部材としては、例示の如く、弾性変形に基づい
て流体流動を許容する可動ゴム膜94の他、所定距離だ
け変位可能に配設されて、その変位に基づいて流体流動
を許容する可動板構造などを採用することも可能であ
る。
【0039】更にまた、ロータリバルブの具体的構造
は、前記実施例のものに限定されるものではなく、第二
のオリフィス通路や第三のオリフィス通路の開口部の位
置や大きさ等に応じて適宜に変更されるものであり、例
えば、第二のオリフィス通路および第三のオリフィス通
路を開閉する開閉部を軸方向両側部分に設けると共に、
仕切部材に嵌合支持される支持筒部を軸方向中央部分に
設けること等も可能である。
【0040】さらに、駆動ロッド116やアクチュエー
タ120は、必ずしもマウント装置の中心軸上に配設す
る必要はなく、マウント装置の構造や配設スペース等に
応じて、マウント装置の中心軸から偏倚して配設しても
良い。
【0041】また、駆動ロッド116に往復駆動力を及
ぼすアクチュエータとしては、例示の如き空気圧式のダ
イヤフラム型アクチュエータの他、例えば、ソレノイド
型や電磁力型のアクチュエータ等、公知の各種のものが
採用され得る。
【0042】さらに、前記実施例では、三つのオリフィ
ス通路のうちの二つのオリフィス通路がバルブスライド
面に開口させられて、それらを択一的に連通せしめるよ
うにした構造のマウント装置に対して本発明を適用した
ものの一具体例を示したが、本発明はその他、バルブス
ライド面に開口する単一のオリフィス通路を有するもの
や、二つのオリフィス通路を有し、そのうちの一つがバ
ルブスライド面に開口させられたものであって、ロータ
リバルブによって一つのオリフィス通路を連通/遮断し
たり、オリフィス通路の開口面積(流路断面積)や流路
長さを変更したりするようにした構造のマウント装置等
にも、同様に適用可能である。
【0043】加えて、前記実施例では、本発明を自動車
用エンジンマウントに適用したものの具体例を示した
が、本発明は、その他、ボデーマウントやメンバマウン
ト、或いは自動車以外の各種のマウント装置に対しても
適用可能であることは、言うまでもない。
【0044】その他、一々列挙はしないが、本発明は当
業者の知識に基づいて種々なる変更,修正,改良等を加
えた態様において実施され得るものであり、また、その
ような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何
れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言
うまでもないところである。
【0045】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、本発明
に従う構造とされた流体封入式マウント装置において
は、ロータリバルブにおける回転中心軸から所定量だけ
偏心した位置に駆動ロッドが直接に連結されていること
により、駆動ロッドの往復駆動力がロータリバルブに対
して回転力として直接に及ぼされるようになっているこ
とから、駆動ロッドの往復運動を回転運動に変換するた
めの特別なリンク部材等が不要となって、部品点数が少
なくてすみ、構造の簡略化が有利に図られ得るのであ
る。
【0046】しかも、かかる駆動ロッドは、ロータリバ
ルブの肉抜部に挿入配置されており、流体連通路として
機能する肉抜部が駆動ロッドの配設スペースとして有効
に利用されることから、駆動ロッドのマウント外方への
突出量が抑えられて、マウント装置のコンパクト化とそ
の配設スペースの縮小化が効果的に達成され得るのであ
る。
【0047】また、本発明は、一つのオリフィス通路が
バルブスライド面に開口させられて、ロータリバルブに
よって、かかるオリフィス通路の流路断面積や流路長さ
の変更、或いはオリフィス通路の連通/遮断を行うよう
にしたマウント装置の他、三つのオリフィス通路のうち
の二つがバルブスライド面に開口させられて、ロータリ
バルブによって、それら二つのオリフィス通路を択一的
に連通せしめるようにしたマウント装置にも有利に適用
され得、それによって、構造の簡略化や配設ススペース
の縮小化等といった上述の如き効果が、何れも有利に達
成され得る。
【0048】また、本発明に従う構造とされた流体封入
式マウント装置においては、軸方向両端部に支持筒部を
有すると共に、オリフィス通路の連通状態を調節する開
閉部を、それら支持筒部間に備えてなる構造のロータリ
バルブが好適に採用され、それによって、マウント装置
の軽量化やロータリバルブの作動の安定性の向上等が図
られ得るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての自動車用エンジンマ
ウントを示す縦断面図である。
【図2】図1におけるII−II断面図である。
【図3】図1に示されたエンジンマウントに用いられて
いる仕切部材を示す平面図である。
【図4】図3におけるIV−IV断面図である。
【図5】図3におけるV−V断面図である。
【図6】図3におけるVI−VI矢視図である。
【図7】図3における VII−VII 断面図である。
【図8】図1に示されたエンジンマウントに用いられて
いる板金具を示す平面図である。
【図9】図1に示されたエンジンマウントに用いられて
いるロータリバルブを示す正面図である。
【図10】図9におけるX−X断面図である。
【図11】図9におけるXI−XI矢視図である。
【符号の説明】
10 第一の取付金具 12 第二の取付金具 14 本体ゴム 40 仕切部材 41 板金具 42 ダイヤフラム 46 受圧室 48 平衡室 58 バルブ装着孔 60 ロータリバルブ 62 第一のオリフィス通路 64 第二のオリフィス通路 66 第三のオリフィス通路 94 可動ゴム膜 96 支持筒部 98 開閉部 100 肉抜部 102 係止片部 105 係止ピン 116 駆動ロッド 120 アクチュエータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 達也 愛知県小牧市大字北外山字哥津3600番地 東海ゴム工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防振連結される一方の部材に取り付けら
    れる第一の取付金具と防振連結される他方の部材に取り
    付けられる筒状の周壁を備えた第二の取付金具を本体ゴ
    ムにて連結せしめて、該本体ゴムにより該第二の取付金
    具の筒壁部の一方の側を流体密に閉塞する一方、かかる
    第二の取付金具の筒壁部の他方の側を可撓性膜で流体密
    に閉塞すると共に、それら本体ゴムと可撓性膜との間に
    仕切部材を配設せしめて、該仕切部材を挟んだ両側に、
    それぞれ所定の非圧縮性流体が封入された、壁部の一部
    が前記本体ゴムによって構成されて振動入力時に内圧変
    動が生ぜしめられる受圧室と、壁部の一部が前記可撓性
    膜によって構成されて容積可変とされた平衡室とを画成
    し、更に、それら受圧室と平衡室を相互に連通するオリ
    フィス通路を少なくとも一つ形成する一方、前記仕切部
    材によってロータリバルブを前記第二の取付金具の軸心
    に略直交する一軸回りに回転可能に支持せしめると共
    に、該ロータリバルブのバルブスライド面上に前記オリ
    フィス通路の少なくとも一つを開口させて、該ロータリ
    バルブの内部の肉抜部を通じて連通せしめることによ
    り、該ロータリバルブによってかかるオリフィス通路の
    連通状態を調節するようにした流体封入式マウント装置
    において、 前記ロータリバルブに駆動力を及ぼす駆動ロッドを、前
    記可撓性膜を貫通して前記平衡室内に延び出して配設
    し、その内方先端部を前記ロータリバルブの肉抜部に入
    り込ませて、該ロータリバルブの回転中心軸から偏心し
    た位置に係止することにより、かかる駆動ロッドの外方
    先端部にロッド軸方向の往復駆動力を及ぼして前記ロー
    タリバルブを回転操作させるようにしたことを特徴とす
    る流体封入式マウント装置。
  2. 【請求項2】 前記オリフィス通路として、第一のオリ
    フィス通路と、該第一のオリフィス通路よりも高周波数
    域にチューニングされた第二のオリフィス通路と、該第
    二のオリフィス通路よりも更に高周波数域にチューニン
    グされた第三のオリフィス通路とを、それぞれ形成する
    と共に、所定量変位乃至は変形可能に配されてその変位
    乃至は変形に基づいて所定量の流体の流動を許容する流
    通量制限部材を該第三のオリフィス通路に設ける一方、
    前記第二のオリフィス通路と前記第三のオリフィス通路
    を前記ロータリバルブのバルブスライド面上に開口させ
    て、それら第二のオリフィス通路と第三のオリフィス通
    路を該ロータリバルブの肉抜部を通じて択一的に連通せ
    しめるようにした請求項1に記載の流体封入式マウント
    装置。
  3. 【請求項3】 前記ロータリバルブが、 軸方向両端部に設けられ、前記仕切部材に嵌合されて軸
    心回りに回転可能に支持される一対の円筒形状の支持筒
    部と、 それら一対の支持筒部間に跨がって周方向所定幅で軸方
    向に延び、かかる一対の支持筒部を連結することによっ
    て、それら一対の支持筒部間に前記肉抜部を形成すると
    共に、軸心回りの回転操作によって前記仕切部材におけ
    るバルブスライド面上を摺動せしめられて、該バルブス
    ライド面上に開口させられた前記オリフィス通路の連通
    状態を調節する開閉部と、 前記支持筒部および前記開閉部の何れかに一体的に形成
    されて、該支持筒部における中空部および該開閉部にお
    ける肉抜部の何れかに位置せしめられ、該肉抜部に入り
    込む前記駆動ロッドの内方先端部が係止される係止片部
    とを、含んで形成されている請求項1又は2に記載の流
    体封入式マウント装置。
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