JPH08207265A - 円筒被印刷物用印刷装置 - Google Patents

円筒被印刷物用印刷装置

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JPH08207265A
JPH08207265A JP7015438A JP1543895A JPH08207265A JP H08207265 A JPH08207265 A JP H08207265A JP 7015438 A JP7015438 A JP 7015438A JP 1543895 A JP1543895 A JP 1543895A JP H08207265 A JPH08207265 A JP H08207265A
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JP
Japan
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printing
cylindrical
cylindrical substrate
printing device
central axis
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Application number
JP7015438A
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English (en)
Inventor
Kimio Handa
喜美夫 半田
Tadashi Arai
忠 新井
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Canon Electronics Inc
Original Assignee
Canon Electronics Inc
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Publication date
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Publication of JPH08207265A publication Critical patent/JPH08207265A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J3/00—Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed
    • B41J3/407—Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed for marking on special material
    • B41J3/4073—Printing on three-dimensional objects not being in sheet or web form, e.g. spherical or cubic objects

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Dot-Matrix Printers And Others (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高品質な印刷が可能であると共に、径の異な
る円筒被印刷物であっても容易に印刷を行うことができ
る印刷装置を提供する。 【構成】 円筒被印刷物１の表面にインクジェットプリ
ントヘッド２１２でもって印刷する印刷ユニット２００
がフレーム１０４上に固設されている。円筒被印刷物１
の中心軸を通る面内で表面とインクジェットプリントヘ
ッド２１２との間隔を所定距離に保つべく、円筒被印刷
物１の高さを調整保持する調整保持機構３００と、調整
保持機構に設けられ円筒被印刷物１をその中心軸回りに
回転自在に支持する一対の支持ローラ４０８、４１０
と、一方の支持ローラ４０８を回転駆動するモータ５０
０とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷装置に関し、特
に、円筒形状を有する被印刷物の表面に印刷するための
円筒被印刷物用印刷装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、かかる円筒形状を有する被印刷
物、例えば、缶詰等の缶の表面に印刷する方法として
は、３ピース缶においてはロール成形する前の平板に印
刷する方法および２ピース缶においては円筒状の缶に成
形した後に印刷する方法が知られている。このうち円筒
状の缶に成形した後に印刷する方法では、多色チューブ
印刷機による方法が知られており、この印刷機は通常４
色の異なる色のインクをそれぞれ備えたインカーを有し
ている。そして、それぞれのインク色に対応するロール
面の版調を変えて、それぞれの色のインクを抜き模様で
缶の表面に転写することによって印刷するするものであ
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の多色チューブ印刷機では、印刷の調子が必然的に
ベタ刷り調となり、シート印刷のような調子ものの印刷
を行うことは困難である。
【０００４】また、ロール版による転写で印刷が行なわ
れるから、印刷可能な缶の大きさ（径）が制限されると
共に、缶の径が異なると同一の装置では印刷が不可能で
あった。
【０００５】本発明の目的は、かかる従来の問題に鑑
み、高品質な印刷が可能であると共に、径の異なる円筒
被印刷物であっても容易に印刷を行うことができる円筒
被印刷物用印刷装置を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の一形態は、円筒被印刷物の表面に印
刷ヘッドでもって印刷する印刷ユニットを有する印刷装
置であって、前記円筒被印刷物の中心軸を通る面内で前
記表面と前記印刷ヘッドとの間隔を所定距離に保つべ
く、前記円筒被印刷物を調整保持する調整保持機構と、
前記調整保持機構に設けられ前記円筒被印刷物をその中
心軸回りに回転自在に支持する支持手段と、前記円筒被
印刷物を回転駆動する回転駆動手段と、を備えることを
特徴とする。
【０００７】本発明の好ましい形態は、さらに、前記円
筒被印刷物用の表面を乾燥する乾燥手段を備えることを
特徴とする。
【０００８】また、前記乾燥手段は、前記支持手段に支
持された前記円筒被印刷物の近傍に設けられ、前記円筒
被印刷物の印刷層を加熱する加熱手段であることを特徴
とする。
【０００９】本発明の好ましい形態は、前記調整保持機
構は、前記円筒被印刷物の中心軸を通る面に関して対称
に配置された平行リンク機構を備え、前記支持手段は該
平行リンク機構の２つのリンク要素のそれぞれの端部に
回動自在に支承された支持ローラを備えることを特徴と
する。
【００１０】本発明の好ましい形態は、前記調整保持機
構は、前記円筒被印刷物の中心軸を通る面に関して対称
に配置された一対の傾斜案内部を有する部材と、該一対
の傾斜案内部とそれぞれ交差する関係で対称に配置され
た交差案内部を有する部材と、前記傾斜案内部と交差案
内部とにそれぞれ同時に摺動自在に係合する一対のピン
部材とを備え、前記支持手段はそれぞれのピン部材と同
軸上に回動自在に支承された支持ローラを備えることを
特徴とする。
【００１１】本発明の好ましい形態は、前記回転駆動手
段は、前記支持ローラの少なくとも一方を駆動するモー
タを備えることを特徴とする。
【００１２】本発明の好ましい形態は、さらに、前記少
なくとも一方の支持ローラに向けて円筒被印刷物を押圧
する押圧手段を備えることを特徴とする。
【００１３】本発明の好ましい形態は、前記印刷ユニッ
トは被印刷物上にインクを吐出してプリントを行うイン
クジェットプリンタであることを特徴とする。
【００１４】また、前記インクジェットプリンタは電気
熱変換体により熱エネルギーを付与し、インクを吐出す
ることを特徴とする。
【００１５】
【作用】本発明の一形態によれば、円筒被印刷物は調整
保持機構に設けられた支持手段により、その中心軸回り
に回転自在に支持される。調整保持機構は、円筒被印刷
物の中心軸を通る面内で、円筒被印刷物の表面と印刷ユ
ニットの印刷ヘッドとの間隔を所定距離に保つべく調節
する。そして、前記円筒被印刷物は回転駆動手段により
回転駆動され、印刷ヘッドでもって円筒被印刷物の表面
への印刷が行われる。
【００１６】また、本発明の好ましい形態によれば、さ
らに、前記円筒被印刷物用の表面は乾燥手段により所定
時に加熱され、印刷層が乾燥される。
【００１７】
【実施例】添付の図面に記載された実施例に基づき、本
発明の好ましい実施例につき詳細に説明する。各実施例
は、発明の説明のためのものであり発明を限定するもの
ではない。事実、発明の範囲すなわち精神から逸脱する
ことなく、本発明の中で種々の修正および変形がなされ
得ることは、当業者にとって明らかであろう。例えば、
一実施例の部分として図示され、あるいは記述されてい
る特徴は、さらなる実施例を生み出すべく他の実施例に
用いられ得る。なお、記載された説明および図面を通し
て、同一機能部位には同一番号が用いられている。
【００１８】図１ないし図３を参照するに、１００は固
定構造体を構成する印刷装置本体であり、ベース１０２
と該ベース１０２に固設された一対のＬ字状フレーム１
０４、１０４とを備えている。
【００１９】２００は被印刷物１に印刷するための印刷
ユニットであり、固定構造体であるベース１０２に固設
された一対のＬ字状フレーム１０４、１０４上に支持さ
れている。印刷ユニット２００はコ字状のシャーシ２０
２を備え、シャーシ２０２は両側に支持部２０２Ａ、２
０２Ｂとこの支持部２０２Ａ、２０２Ｂに連結している
ブリッジ２０２Ｃとを有している。支持部２０２Ａ、２
０２Ｂには、キャリッジ２１０を案内するガイドバー２
０４が水平に支持され、かつ、後述する送り機構の一部
を構成する送りネジ２０６が回動自在に水平に支持され
ている。該送りネジ２０６はシャーシ２０２に固設され
たモータ２０８により正逆方向に回転駆動される。
【００２０】キャリッジ２１０は送りネジ２０６に螺合
するボールネジ機構（不図示）を備え、モータ２０８に
駆動される送りネジ２０６の回転によりガイドバー２０
４に案内されつつ、後述する円筒被印刷物１の中心軸に
平行な方向に往復移動可能である。キャリッジ２１０
は、本実施例では異なる色の複数のインクジェットプリ
ントヘッド２１２をその吐出口が下向きになるように並
列に担持している。
【００２１】また、インクジェットプリントヘッド２１
２へインクを供給するインクタンクは図示されないもの
の、キャリッジ２１０上、もしくはキャリッジとは別
に、装置内に設けられることによりインクを供給可能に
構成される。
【００２２】また、キャリッジ２１０には、インクジェ
ットプリントヘッド２１２と被印刷物１との間が所定の
間隔ｄになったことを検知するためのセンサ２１４が取
り付けられている。
【００２３】該センサ２１４は、光反射型センサで構成
され、インクジェットプリントヘッド２１２と被印刷物
１との間が所定の間隔ｄになったときの光強度に応じて
トリガー信号を発する型式のものでよい。
【００２４】さらに、円筒被印刷物１の中心軸を通る面
内でその表面と印刷ヘッドとしてのインクジェットプリ
ントヘッド２１２との間隔を所定距離に保つべく、円筒
被印刷物１の高さを調整保持する調整保持機構３００に
つき説明する。調整保持機構３００は、ベース１０２に
固設された左右一対のＬ字状フレーム３０２を有してい
る。そして、この一対のＬ字状フレーム３０２には同じ
く左右一対の平行リンク機構３１０が、その１つの第１
の枢軸３１２を介して回動自在に支持されている。な
お、平行リンク機構３１０は左右とも同一形態であるか
らその一方のみにつき説明する。
【００２５】本実施例における平行リンク機構３１０
は、第１の枢軸３１２に回動自在に支承された同一長さ
の長尺な第１および第２のリンク要素３２０および３２
２と、一端部が第２の枢軸３１４に枢支され他端部が第
１のリンク要素３２０の一端部と伴に第３の枢軸３１６
に枢支された第３のリンク要素３２４と、一端部が第２
の枢軸３１４に第３のリンク要素３２４と伴に枢支され
他端部が第２のリンク要素３２２の一端部と伴に第４の
枢軸３１８に枢支された第４のリンク要素３２６とを備
えている。なお、第３および第４のリンク要素３２４お
よび３２６も同一長さである。そして、第１および第２
の枢軸３１２および３１４は、垂直面内、すなわち、円
筒被印刷物１の中心軸を通る面内に存するよう配列され
ている。
【００２６】第２の枢軸３１４は左右の平行リンク機構
に共通して用いられ（図１参照）、その中間部にナット
部材３３０が固設されている。ナット部材３３０は、ベ
ース１０２に固設されたコ字状フレーム３３２に回転自
在に支持されたスクリュウシャフト３３４に螺合してい
る。コ字状フレーム３３２の上にはステッピングモータ
３３６が固設されており、スクリュウシャフト３３４を
駆動する。
【００２７】そして、左右一対の長尺な第１および第２
のリンク要素３２０および３２２のそれぞれの他端に
は、それぞれ、支持手段を構成する第１および第２の支
持ブラケット４００および４０２が第１および第２の枢
軸４０４および４０６を介して回動自在に支持され、第
１および第２の支持ブラケット４００および４０２に
は、同径の第１および第２の支持ローラ４０８および４
１０が、第１および第２の枢軸４０４および４０６とそ
れぞれ同軸上で回転自在に支持されている。第１および
第２の支持ローラ４０８および４１０は、ゴム等の弾性
体で形成されている。
【００２８】また、第１の支持ブラケット４００には、
駆動手段としてのモータ５００が固設されており、ギア
トレイン５０２を介して第１の支持ローラ４０８を回転
駆動する。
【００２９】なお、本例の印刷装置は、制御パネルから
の入力信号や上述したセンサ２１４の検知による信号に
応じて、マイクロコンピュータ等から構成される制御ユ
ニット６００がプログラムに従って演算や判断を実行
し、所定のモータ３３６、５００に制御信号を送ること
により作動するものである。
【００３０】そこで、上記構成になる本実施例の作動に
つき説明する。
【００３１】まず、印刷装置の作動開始の初期状態で
は、ステッピングモータ３３６で回動されるスクリュウ
シャフト３３４によりナット部材３３０、ひいては第２
の枢軸３１４が上昇されている。このとき、平行リンク
機構の第１および第２のリンク要素３２０および３２２
は、第１の枢軸３１２の回りに回動され、それぞれの他
端に支持されている第１および第２の支持ローラ４０８
および４１０の高さ位置が下げられると共に、両者間の
間隔が広げられている。かかる状態において、例えば、
自動供給排出装置により円筒被印刷物１が両支持ローラ
４０８、４１０上に載置される。被印刷物１の載置が完
了すると、ステッピングモータ３３６が起動されスクリ
ュウシャフト３３４が回転し、ナット部材３３０、ひい
ては第２の枢軸３１４が下降される。この第２枢軸３１
４の下降に伴い第１および第２のリンク要素３２０およ
び３２２は第１の枢軸３１２の回りに回動し、両支持ロ
ーラ４０８、４１０の高さ位置を高めると共に両者間の
間隔を狭める。この結果、第１および第２の枢軸３１２
および３１４は垂直面内に配列されているので、円筒被
印刷物１の中心軸もこの垂直面内に存した状態で、円筒
被印刷物１は上昇される。
【００３２】しかして、円筒被印刷物１の表面とインク
ジェットプリントヘッド２１２との間隔が所定値ｄにな
ったことがセンサ２１４で検出されると、制御ユニット
６００はステッピングモータ３３６を停止する信号を発
する。かくて、円筒被印刷物１はその位置に保持され
る。
【００３３】この保持状態で、制御ユニット６００に記
憶されている、あるいは他のパーソナルコンピュータ等
に記憶されている印刷情報が円筒被印刷物１の表面に印
刷ユニット２００により行われることになる。すなわ
ち、まず、モータ２０８が起動され送りネジ２０６が回
動することにより、キャリッジ２１０が円筒被印刷物１
の中心軸と平行な方向に送られる。そして、このときイ
ンクジェットプリントヘッド２１２も印刷情報に応じて
駆動され、１行相当分の印刷が行われる。この１行相当
分の印刷が完了すると、モータ５００が起動されギアト
レイン５０２を介して第１の支持ローラ４０８を回動さ
せて、摩擦力により円筒被印刷物１をこの１行相当分回
動する。そして、キャリッジ２１０が元の位置に戻さ
れ、次の１行相当分の印刷が行われる。
【００３４】このようにして、円筒被印刷物１の全周あ
るいは所定の領域への印刷が完了すると、ステッピング
モータ３３６に指令が送られ、第２の枢軸３１４が上昇
される。かくて、円筒被印刷物１は下降されて、自動給
排装置により排出される。なお、円筒被印刷物の半径
は、円筒被印刷物１の表面とインクジェットプリントヘ
ッド２１２とが所定の間隔ｄにあるとき、第１の枢軸３
１２から枢軸４０４までの長さ、第１の支持ローラ４０
８の半径、および第１のリンク要素３２０が垂直面とな
す角度から、幾何学的に求められる。従って、該角度を
所定のセンサで検出することにより、円筒被印刷物１の
半径を求め、これに基づき円筒被印刷物１の１回転に対
応する、所定の半径を有している第１の支持ローラの回
転量を求めることができ、故に、これに対応するモータ
５００の回転数を計測することにより、円筒被印刷物１
の１回転を検知することができる。
【００３５】次に、図４ないし６を参照して本発明の他
の実施例を説明する。
【００３６】この実施例は、前実施例に対し、円筒被印
刷物の押圧手段および印刷層の乾燥手段を付加したもの
である。他の構成は同じであるから、同一部位には同一
符号を付して重複説明を避ける。
【００３７】押圧手段７００は、前述の第２の支持ブラ
ケット４０２に第２の支持ローラ４１０と同軸上に回動
自在に支持された一対の支持アーム７０２と、該支持ア
ーム７０２の端部に回動自在に支持された押さえローラ
７０４と、支持アーム７０２を押さえローラ７０４が円
筒被印刷物１に当接する方向に付勢するばね７０６とを
備えている。そして、この支持アーム７０２の長さおよ
び押さえローラ７０４の直径は、第１および第２の支持
ローラ４０８および４１０の間に載置されている円筒被
印刷物１が、駆動ローラを兼ねる第１の支持ローラ４０
８に向けて効果的に押圧されるように設定される。
【００３８】また、乾燥手段８００は、前述の第１の支
持ブラケット４００に第１の支持ローラ４０８と同軸上
に支持された一対の支持アーム８０２と、該支持アーム
８０２の端部に支持された加熱手段としてのヒータ８０
４とを備えている。ヒータ８０４はその発熱量による
が、円筒被印刷物１の表面と約１０mm離間する位置に設
定されることで十分な効果を奏することができる。な
お、乾燥手段としては、温風を印刷層に吹きつけるもの
であってもよい。
【００３９】この実施例によれば、印刷時、円筒被印刷
物１が押圧ローラ７０４でもって駆動ローラを兼ねる第
１の支持ローラ４０８に向けて押圧されるので、円筒被
印刷物１と支持ローラ４０８とのスリップが防止され印
刷精度が向上する。また、インクジェットプリントヘッ
ド２１２による表面の印刷層は、円筒被印刷物１が図６
で反時計回りに回転され、第１の支持ローラ４０８に当
接する前にヒータ８０４により加熱乾燥されるので、濡
れた状態のインクが支持ローラ４０８に付着するのが防
止される。
【００４０】次に、本発明のさらに他の実施例を図７な
いし９を参照して説明する。
【００４１】この実施例は、その調整保持機構が平行リ
ンク機構を用いた前実施例と異なるのみであるから、そ
の異なる調整保持機構につき説明する。この実施例の調
整保持機構３５０は、ベース１０２に固設され、インク
ジェットプリントヘッド２１２を含む垂直面、すなわ
ち、円筒被印刷物１の中心軸を通る面に関して対称に配
置された第１および第２の傾斜案内長孔３５２Ａおよび
３５４Ａをそれぞれ有する一対の第１および第２の部材
３５２および３５４を備えている。なお、この第１およ
び第２の部材３５２、３５４は図７において左右に一対
設けられるが、同一形状であるから一方につき説明す
る。また、第１および第２の部材３５２および３５４は
一部材で構成してもよい。さらに、該第１および第２の
傾斜案内長孔３５２Ａおよび３５４Ａとそれぞれ交差す
る関係で対称に配置された第１および第２の交差案内長
孔３５６Ａおよび３５６Ｂを有する可動部材３５６と、
第１および第２の傾斜案内長孔３５２Ａおよび３５４Ａ
と第１および第２の交差案内長孔３５６Ａおよび３５６
Ｂとにそれぞれ同時に摺動自在に係合する第１および第
２のピン部材３５８および３６０とを備えている。
【００４２】そして、この第１および第２のピン部材３
５８および３６０に、前実施例と同様、それぞれ、支持
手段を構成する第１および第２の支持ブラケット４００
および４０２が支持されている。第１および第２の支持
ブラケット４００および４０２には、同径の第１および
第２の支持ローラ４０８および４１０が、第１および第
２のピン部材３５８および３６０とそれぞれ同軸上で回
転自在に支持されている。
【００４３】また、可動部材３５６は図７における左右
の部材に共通して用いられ、その中間部にナット部材３
６２が固設されている。ナット部材３６２は、ベース１
０２に固設されたコ字状フレーム３６４に回転自在に支
持されたスクリュウシャフト３６６に螺合している。コ
字状フレーム３３２にはステッピングモータ３６８が固
設されており、スクリュウシャフト３６６を駆動する。
【００４４】そこで、上記構成になる本実施例の作動に
つき説明するに、まず、印刷装置の作動開始の初期状態
では、前実施例と同様に、ステッピングモータ３６８で
回動されるスクリュウシャフト３６６によりナット部材
３６２、ひいては可動部材３５６が下降されている。こ
のとき、第１および第２のピン部材３５８および３６０
は、第１および第２の傾斜案内長孔３５２Ａおよび３５
４Ａと第１および第２の交差案内長孔３５６Ａおよび３
５６Ｂとにそれぞれ同時に摺動自在に係合されているの
で、同時に下降されており、それぞれピン部材と同軸上
に支持されている第１および第２の支持ローラ４０８お
よび４１０の高さ位置が下げられると共に、両者間の間
隔が広げられている。かかる状態において、例えば、自
動供給排出装置により円筒被印刷物１が両支持ローラ４
０８、４１０上に載置される。被印刷物１の載置が完了
すると、ステッピングモータ３６８が起動されスクリュ
ウシャフト３６６が回転し、ナット部材３６２、ひいて
は可動部材３５６が上昇される。この可動部材３５６の
上昇に伴い第１および第２のピン部材３５８および３６
０は第１および第２の傾斜案内長孔３５２Ａおよび３５
４Ａと第１および第２の交差案内長孔３５６Ａおよび３
５６Ｂとに沿って摺動し、両支持ローラ４０８、４１０
の高さ位置を高めると共に両者間の間隔を狭める。この
結果、前実施例と同様に円筒被印刷物１の中心軸が垂直
面内に存した状態で、円筒被印刷物１は上昇される。な
お、上述の傾斜案内長孔は溝によって置換えてもよい。
【００４５】しかして、円筒被印刷物１の表面とインク
ジェットプリントヘッド２１２との間隔が所定値ｄにな
ったことがセンサ２１４で検出されると、制御ユニット
６００はステッピングモータ３６８を停止する信号を発
する。かくて、円筒被印刷物１はその位置に保持され、
前実施例と同様に印刷が行われる。
【００４６】本発明は、特にインクジェット印刷方式の
中でも熱エネルギーを利用して飛翔的液滴を形成し、印
刷を行うインクジェット方式の印刷ヘッドを用いた印刷
装置において優れた効果をもたらすものである。
【００４７】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第４７２３１２９号明細書，同第４７４０
７９６号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型，
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体（インク）が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、印刷情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも１つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、印刷ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体（インク）
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長，収縮により吐出用開口を介して液体（インク）を吐
出させて、少なくとも１つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体（インク）の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第４４６３３５９号明細書，同第
４３４５２６２号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第４３１３１２４号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた印刷を行うことが
できる。
【００４８】さらに、印刷装置が印刷できる印刷媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの印刷
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な印刷ヘッドとしては、複数印刷ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された１個の
印刷ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【００４９】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された印刷ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの印刷ヘッド、あるいは印刷ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
印刷ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【００５０】また、本発明の印刷装置の構成として、印
刷ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、印刷ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、印刷とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【００５１】また、搭載される印刷ヘッドの種類ないし
個数についても、印刷色や濃度を異にする複数のインク
に対応して２個以上の個数設けられるものであってもよ
い。
【００５２】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
高品質な印刷が可能であると共に、径の異なる円筒被印
刷物であっても容易に印刷を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例を概略的に示す側面図であ
る。
【図２】本発明の一実施例を概略的に示す平面図であ
る。
【図３】本発明の一実施例の調整保持機構を拡大して示
す正面図である。
【図４】本発明の他の実施例を概略的に示す側面図であ
る。
【図５】本発明の他の実施例を概略的に示す平面図であ
る。
【図６】本発明の他の実施例の調整保持機構を拡大して
示す正面図である。
【図７】本発明のさらに他の実施例を概略的に示す側面
図である。
【図８】本発明のさらに他の実施例を概略的に示す平面
図である。
【図９】本発明のさらに他の実施例の調整保持機構を拡
大して示す正面図である。
【符号の説明】
１ 円筒被印刷物 １００ 印刷装置本体 ２００ 印刷ユニット ２０４ ガイドバー ２０６ 送りネジ ２１０ キャリッジ ２１２ インクジェットプリントヘッド ２１４ センサ ３００、３５０ 調整保持機構 ３１０ 平行リンク機構 ４０８、４１０ 支持ローラ ５００ 駆動モータ ６００ 制御ユニット ７０４ 押圧ローラ ８０４ ヒータ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 円筒被印刷物の表面に印刷ヘッドでもっ
    て印刷する印刷ユニットを有する印刷装置であって、 前記円筒被印刷物の中心軸を通る面内で前記表面と前記
    印刷ヘッドとの間隔を所定距離に保つべく、前記円筒被
    印刷物を調整保持する調整保持機構と、 前記調整保持機構に設けられ前記円筒被印刷物をその中
    心軸回りに回転自在に支持する支持手段と、 前記円筒被印刷物を回転駆動する回転駆動手段と、を備
    えることを特徴とする円筒被印刷物用印刷装置。
  2. 【請求項２】 さらに、前記円筒被印刷物用の表面を乾
    燥する乾燥手段を備えることを特徴とする請求項１に記
    載の円筒被印刷物用印刷装置。
  3. 【請求項３】 前記乾燥手段は、前記支持手段に支持さ
    れた前記円筒被印刷物の近傍に設けられ、前記円筒被印
    刷物の印刷層を加熱する加熱手段であることを特徴とす
    る円筒被印刷物用印刷装置。
  4. 【請求項４】 前記調整保持機構は、前記円筒被印刷物
    の中心軸を通る面に関して対称に配置された平行リンク
    機構を備え、前記支持手段は該平行リンク機構の２つの
    リンク要素のそれぞれの端部に回動自在に支承された支
    持ローラを備えることを特徴とする請求項１ないし３の
    いずれかに記載の円筒被印刷物用印刷装置。
  5. 【請求項５】 前記調整保持機構は、前記円筒被印刷物
    の中心軸を通る面に関して対称に配置された一対の傾斜
    案内部を有する部材と、該一対の傾斜案内部とそれぞれ
    交差する関係で対称に配置された交差案内部を有する部
    材と、前記傾斜案内部と交差案内部とにそれぞれ同時に
    摺動自在に係合する一対のピン部材とを備え、前記支持
    手段はそれぞれのピン部材と同軸上に回動自在に支承さ
    れた支持ローラを備えることを特徴とする請求項１ない
    し３のいずれかに記載の円筒被印刷物用印刷装置。
  6. 【請求項６】 前記回転駆動手段は、前記支持ローラの
    少なくとも一方を駆動するモータを備えることを特徴と
    する請求項４または５に記載の円筒被印刷物用印刷装
    置。
  7. 【請求項７】 さらに、前記少なくとも一方の支持ロー
    ラに向けて円筒被印刷物を押圧する押圧手段を備えるこ
    とを特徴とする請求項６に記載の円筒被印刷物用印刷装
    置。
  8. 【請求項８】 前記印刷ユニットは被印刷物上にインク
    を吐出してプリントを行うインクジェットプリンタであ
    ることを特徴とする請求項１ないし７のいずれかに記載
    の円筒被印刷物用印刷装置。
  9. 【請求項９】 前記インクジェットプリンタは電気熱変
    換体により熱エネルギーを付与し、インクを吐出するこ
    とを特徴とする請求項８に記載の円筒被印刷物用印刷装
    置。
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