JPH08202743A - スイッチレベルシミュレーションシステム - Google Patents
スイッチレベルシミュレーションシステムInfo
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- JPH08202743A JPH08202743A JP7012715A JP1271595A JPH08202743A JP H08202743 A JPH08202743 A JP H08202743A JP 7012715 A JP7012715 A JP 7012715A JP 1271595 A JP1271595 A JP 1271595A JP H08202743 A JPH08202743 A JP H08202743A
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- circuit
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- switching element
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- 238000004088 simulation Methods 0.000 title claims abstract description 71
- 238000010586 diagram Methods 0.000 claims abstract description 71
- 230000002457 bidirectional effect Effects 0.000 claims abstract description 33
- 239000000284 extract Substances 0.000 claims abstract description 7
- 238000000605 extraction Methods 0.000 claims description 9
- 238000012795 verification Methods 0.000 abstract description 7
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 7
- 238000000034 method Methods 0.000 description 4
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-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06F—ELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
- G06F30/00—Computer-aided design [CAD]
- G06F30/30—Circuit design
- G06F30/32—Circuit design at the digital level
- G06F30/33—Design verification, e.g. functional simulation or model checking
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 回路接続情報において双方向性を持たせる必
要がある個所により正確に双方向スイッチモデルを配置
し、その他の箇所には信号の流れる方向に応じた単方向
スイッチモデルを配置する。 【構成】 接続情報抽出部4は、回路情報が示す回路内
の各素子の接続状態を抽出して接続情報を作成する。入
出力種別判断部5は、接続情報から回路内のスイッチン
グ素子が双方向性であるかどうかと単方向スイッチング
素子における信号の流れる方向とを判断する。回路接続
情報生成部8は、入出力種別判断部5の判断結果を用い
てシミュレーション実行部9が用いる回路接続情報を生
成する。
要がある個所により正確に双方向スイッチモデルを配置
し、その他の箇所には信号の流れる方向に応じた単方向
スイッチモデルを配置する。 【構成】 接続情報抽出部4は、回路情報が示す回路内
の各素子の接続状態を抽出して接続情報を作成する。入
出力種別判断部5は、接続情報から回路内のスイッチン
グ素子が双方向性であるかどうかと単方向スイッチング
素子における信号の流れる方向とを判断する。回路接続
情報生成部8は、入出力種別判断部5の判断結果を用い
てシミュレーション実行部9が用いる回路接続情報を生
成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、論理回路の回路動作
をスイッチレベルで検証するスイッチレベルシミュレー
ションシステムに関するものである。
をスイッチレベルで検証するスイッチレベルシミュレー
ションシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】設計されたディジタル論理回路の動作を
検証するために、スイッチレベルで論理シミュレーショ
ンやタイミングシミュレーションを実行したい場合があ
る。すなわち、シミュレーションにおける基本素子とし
てトランジスタを用いてシミュレーションを実行したい
場合がある。その際、スイッチレベルの回路接続情報を
作成する必要がある。検証対象のディジタル論理回路に
MOS素子が含まれる場合、その素子の方向性を考慮し
た回路接続情報を作成しなければならない。つまり、M
OS素子は、ソース−ドレイン端子間の信号の伝搬方向
に双方向性があるので、動作検証時に、双方向性を持た
せる必要がある箇所には双方向スイッチモデルを配置し
て回路接続情報を作成しなければならない。
検証するために、スイッチレベルで論理シミュレーショ
ンやタイミングシミュレーションを実行したい場合があ
る。すなわち、シミュレーションにおける基本素子とし
てトランジスタを用いてシミュレーションを実行したい
場合がある。その際、スイッチレベルの回路接続情報を
作成する必要がある。検証対象のディジタル論理回路に
MOS素子が含まれる場合、その素子の方向性を考慮し
た回路接続情報を作成しなければならない。つまり、M
OS素子は、ソース−ドレイン端子間の信号の伝搬方向
に双方向性があるので、動作検証時に、双方向性を持た
せる必要がある箇所には双方向スイッチモデルを配置し
て回路接続情報を作成しなければならない。
【0003】図8および図9は特開平5−266117
号公報に示された従来のシミュレーションシステムにお
けるMOS素子の等価回路の作成方法を説明するための
回路図である。図8において、100はMOS素子、2
00はMOS素子100のソース端子Sまたはドレイン
端子Dに接続された素子である。
号公報に示された従来のシミュレーションシステムにお
けるMOS素子の等価回路の作成方法を説明するための
回路図である。図8において、100はMOS素子、2
00はMOS素子100のソース端子Sまたはドレイン
端子Dに接続された素子である。
【0004】図9において、201はMOS素子100
のソース端子Sからの信号を入力する入力素子、202
はMOS素子100のソース端子Sに信号を出力する出
力素子、203はMOS素子100のドレイン端子Dか
らの信号を入力する入力素子、204はMOS素子10
0のドレイン端子Dに信号を出力する出力素子である。
のソース端子Sからの信号を入力する入力素子、202
はMOS素子100のソース端子Sに信号を出力する出
力素子、203はMOS素子100のドレイン端子Dか
らの信号を入力する入力素子、204はMOS素子10
0のドレイン端子Dに信号を出力する出力素子である。
【0005】205aはソース端子S側の2つの出力素
子202の各出力を入力とする結線論理素子、205b
は残ったソース端子S側の出力素子202および結線論
理素子205aの出力を入力とし出力をSi 端子に供給
する結線論理素子、206はドレイン端子D側の2つの
出力素子204の各出力を入力とし出力をDi 端子に供
給する結線論理素子、207はSi 端子の信号とDi 端
子の信号とを入力とする結線論理素子、208はSi 端
子の信号と結線論理素子207の出力とのうちのいずれ
かをゲート端子の信号レベルに応じて選択するセレクタ
素子、209はDi 端子の信号と結線論理素子207の
出力とのうちのいずれかをゲート端子の信号レベルに応
じて選択するセレクタ素子である。ここで、MOS素子
100は、等価的に、結線論理素子207、セレクタ素
子208およびセレクタ素子209で置き換えられる。
子202の各出力を入力とする結線論理素子、205b
は残ったソース端子S側の出力素子202および結線論
理素子205aの出力を入力とし出力をSi 端子に供給
する結線論理素子、206はドレイン端子D側の2つの
出力素子204の各出力を入力とし出力をDi 端子に供
給する結線論理素子、207はSi 端子の信号とDi 端
子の信号とを入力とする結線論理素子、208はSi 端
子の信号と結線論理素子207の出力とのうちのいずれ
かをゲート端子の信号レベルに応じて選択するセレクタ
素子、209はDi 端子の信号と結線論理素子207の
出力とのうちのいずれかをゲート端子の信号レベルに応
じて選択するセレクタ素子である。ここで、MOS素子
100は、等価的に、結線論理素子207、セレクタ素
子208およびセレクタ素子209で置き換えられる。
【0006】次にMOS素子の等価回路の作成方法につ
いて説明する。図8に示すような入力素子201,20
3および出力素子202,204が接続されたMOS素
子100が与えられたとする。まず、MOS素子100
のソース端子Sに接続する素子200を入力素子201
と出力素子202とに分類する。また、ドレイン端子D
に接続する素子200を入力素子203と出力素子20
4とに分類する。
いて説明する。図8に示すような入力素子201,20
3および出力素子202,204が接続されたMOS素
子100が与えられたとする。まず、MOS素子100
のソース端子Sに接続する素子200を入力素子201
と出力素子202とに分類する。また、ドレイン端子D
に接続する素子200を入力素子203と出力素子20
4とに分類する。
【0007】次いで、ソース端子Sに接続する出力素子
202の各出力値を入力とする結線論理素子を配置す
る。この処理によって、結線論理素子205a,205
bが配置される。また、ドレイン端子Dに接続する出力
端子204の各出力値を入力とする結線論理素子を配置
する。この処理によって、結線論理素子206が配置さ
れる。さらに、ソース端子S側の結線論理素子205b
の論理出力とドレイン端子D側の結線論理素子206の
論理出力とを入力とする結線論理素子207を配置す
る。なお、図9において、ソース端子S側の入力端子は
Si と表され、ドレイン端子D側の入力端子はDi と表
されている。また、ここで、結線論理素子とは、複数の
出力信号が衝突する場合の論理値を得るための仮想的な
素子である。
202の各出力値を入力とする結線論理素子を配置す
る。この処理によって、結線論理素子205a,205
bが配置される。また、ドレイン端子Dに接続する出力
端子204の各出力値を入力とする結線論理素子を配置
する。この処理によって、結線論理素子206が配置さ
れる。さらに、ソース端子S側の結線論理素子205b
の論理出力とドレイン端子D側の結線論理素子206の
論理出力とを入力とする結線論理素子207を配置す
る。なお、図9において、ソース端子S側の入力端子は
Si と表され、ドレイン端子D側の入力端子はDi と表
されている。また、ここで、結線論理素子とは、複数の
出力信号が衝突する場合の論理値を得るための仮想的な
素子である。
【0008】次に、入力端子Si における論理値と結線
論理素子207の出力論理値とのいずれかを、ゲート端
子Gの信号レベルに応じて選択するセレクタ素子208
を配置する。また、入力端子Di における論理値と結線
論理素子207の出力論理値とのいずれかを、ゲート端
子Gの信号レベルに応じて選択する仮想的なセレクタ素
子209を配置する。そして、セレクタ素子208の出
力に各入力素子201を接続し、セレクタ素子209の
出力に各入力素子203を接続する。なお、図9におい
て、セレクタ素子208の出力端子はSo と表され、セ
レクタ素子209の出力端子はDo と表されている。
論理素子207の出力論理値とのいずれかを、ゲート端
子Gの信号レベルに応じて選択するセレクタ素子208
を配置する。また、入力端子Di における論理値と結線
論理素子207の出力論理値とのいずれかを、ゲート端
子Gの信号レベルに応じて選択する仮想的なセレクタ素
子209を配置する。そして、セレクタ素子208の出
力に各入力素子201を接続し、セレクタ素子209の
出力に各入力素子203を接続する。なお、図9におい
て、セレクタ素子208の出力端子はSo と表され、セ
レクタ素子209の出力端子はDo と表されている。
【0009】以上にようにして作成された等価回路にお
けるMOS素子100は、ゲート端子Gの信号レベルに
応じて、ドレイン端子Dの論理値がソース端子Sに伝わ
る場合と、ソース端子Sの論理値がドレイン端子Dに伝
わる場合との双方の場合を実現できる。すなわち、図9
に示されたMOS素子100は、双方向性の素子を表し
ている。従って、この等価回路に対応した回路接続情報
を作成し、その回路接続情報にもとづいて論理シミュレ
ーションやタイミングシミュレーションを行えば、厳密
な回路動作検証を行うことができる。
けるMOS素子100は、ゲート端子Gの信号レベルに
応じて、ドレイン端子Dの論理値がソース端子Sに伝わ
る場合と、ソース端子Sの論理値がドレイン端子Dに伝
わる場合との双方の場合を実現できる。すなわち、図9
に示されたMOS素子100は、双方向性の素子を表し
ている。従って、この等価回路に対応した回路接続情報
を作成し、その回路接続情報にもとづいて論理シミュレ
ーションやタイミングシミュレーションを行えば、厳密
な回路動作検証を行うことができる。
【0010】論理シミュレーションやタイミングシミュ
レーションでは、効率的なシミュレーションを実行する
ためにイベントドリブン方式を用いる場合が多い。とこ
ろが、一般に、双方向スイッチモデルを対象としたシミ
ュレーションは、単方向スイッチモデルを対象としたシ
ミュレーションに比べて、イベントドリブン方式による
論理シミュレーションやスイッチレベルシミュレーショ
ンに要する処理が複雑なものになる。従って、シミュレ
ーションを完了するまでに多大な時間を要する。
レーションでは、効率的なシミュレーションを実行する
ためにイベントドリブン方式を用いる場合が多い。とこ
ろが、一般に、双方向スイッチモデルを対象としたシミ
ュレーションは、単方向スイッチモデルを対象としたシ
ミュレーションに比べて、イベントドリブン方式による
論理シミュレーションやスイッチレベルシミュレーショ
ンに要する処理が複雑なものになる。従って、シミュレ
ーションを完了するまでに多大な時間を要する。
【0011】そこで、全てのMOS素子100を双方向
性の等価回路に置き換えるのではなく、明らかに単方向
性であるMOS素子100は単方向性の素子として回路
接続情報を作成することが行われている。すなわち、回
路設計者が、回路における論理的な信号の流れを考慮し
てスイッチング素子の方向を決定する。そして、明らか
に単方向性であるスイッチング素子を、双方向性のもの
として取り扱わない。そのようにすれば、全てのMOS
素子100を双方向性の等価回路に置き換える場合に比
べて、シミュレーションの完了までに要する時間は短縮
される。
性の等価回路に置き換えるのではなく、明らかに単方向
性であるMOS素子100は単方向性の素子として回路
接続情報を作成することが行われている。すなわち、回
路設計者が、回路における論理的な信号の流れを考慮し
てスイッチング素子の方向を決定する。そして、明らか
に単方向性であるスイッチング素子を、双方向性のもの
として取り扱わない。そのようにすれば、全てのMOS
素子100を双方向性の等価回路に置き換える場合に比
べて、シミュレーションの完了までに要する時間は短縮
される。
【0012】しかし、そのような回路設計者による方向
性の決定は作業効率がよくない。また、回路設計者が方
向性の決定を誤った場合には、十分な回路動作検証がで
きないことになる。例えば、図10に示すような回路に
おいて、スイッチング素子であるNMOSトランジスタ
12のドレイン端子には他のNMOSトランジスタ13
のドレイン端子が接続している。よって、矢印で示すよ
うに、NMOSトランジスタ12のドレイン端子側から
ソース端子側に信号が流れる可能性がある。
性の決定は作業効率がよくない。また、回路設計者が方
向性の決定を誤った場合には、十分な回路動作検証がで
きないことになる。例えば、図10に示すような回路に
おいて、スイッチング素子であるNMOSトランジスタ
12のドレイン端子には他のNMOSトランジスタ13
のドレイン端子が接続している。よって、矢印で示すよ
うに、NMOSトランジスタ12のドレイン端子側から
ソース端子側に信号が流れる可能性がある。
【0013】なお、図10において、11はPMOSト
ランジスタを示すシンボル(以下、単にPMOSトラン
ジスタと記す。)、12はソース端子がPMOSトラン
ジスタ11のドレイン端子に接続されたNMOSトラン
ジスタを示すシンボル(以下、単にNMOSトランジス
タと記す。)、13はドレイン端子がNMOSトランジ
スタ12のドレイン端子に接続されたNMOSトランジ
スタ、17はPMOSトランジスタ、18はドレイン端
子がPMOSトランジスタ17のドレイン端子に接続さ
れたNMOSトランジスタ、19はPMOSトランジス
タ、20はドレイン端子がPMOSトランジスタ19の
ドレイン端子に接続されたNMOSトランジスタであ
る。PMOSトランジスタ17とNMOSトランジスタ
18とはMOSインバータAを構成し、PMOSトラン
ジスタ19とNMOSトランジスタ20とはMOSイン
バータBを構成する。
ランジスタを示すシンボル(以下、単にPMOSトラン
ジスタと記す。)、12はソース端子がPMOSトラン
ジスタ11のドレイン端子に接続されたNMOSトラン
ジスタを示すシンボル(以下、単にNMOSトランジス
タと記す。)、13はドレイン端子がNMOSトランジ
スタ12のドレイン端子に接続されたNMOSトランジ
スタ、17はPMOSトランジスタ、18はドレイン端
子がPMOSトランジスタ17のドレイン端子に接続さ
れたNMOSトランジスタ、19はPMOSトランジス
タ、20はドレイン端子がPMOSトランジスタ19の
ドレイン端子に接続されたNMOSトランジスタであ
る。PMOSトランジスタ17とNMOSトランジスタ
18とはMOSインバータAを構成し、PMOSトラン
ジスタ19とNMOSトランジスタ20とはMOSイン
バータBを構成する。
【0014】また、21はPMOSトランジスタ11の
ドレイン端子およびNMOSトランジスタ12のソース
端子とMOSインバータAの入力端子との間の信号線、
22はNMOSトランジスタ12のドレイン端子および
NMOSトランジスタ13のドレイン端子とMOSイン
バータBの入力端子との間の信号線、23はMOSイン
バータAの出力線、24はMOSインバータBの出力線
である。25は電源シンボル、26はグラウンドシンボ
ルを示す。
ドレイン端子およびNMOSトランジスタ12のソース
端子とMOSインバータAの入力端子との間の信号線、
22はNMOSトランジスタ12のドレイン端子および
NMOSトランジスタ13のドレイン端子とMOSイン
バータBの入力端子との間の信号線、23はMOSイン
バータAの出力線、24はMOSインバータBの出力線
である。25は電源シンボル、26はグラウンドシンボ
ルを示す。
【0015】NMOSトランジスタ12について、回路
設計者が単方向のものとして回路接続情報を作成してし
まうと、図中の矢印方向に信号が流れる場合の動作の検
証ができない。すなわち、単方向性のNMOSトランジ
スタ12を回路中に配置してしまうという配置誤りによ
って、回路動作の検証が十分に行えない。
設計者が単方向のものとして回路接続情報を作成してし
まうと、図中の矢印方向に信号が流れる場合の動作の検
証ができない。すなわち、単方向性のNMOSトランジ
スタ12を回路中に配置してしまうという配置誤りによ
って、回路動作の検証が十分に行えない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】従来のスイッチレベル
シミュレーションシステムは以上のように構成されてい
るので、各スイッチング素子を双方向性の素子と考えて
シミュレーションを実行する場合には、シミュレーショ
ン時間が膨大になってしまうという問題点があった。ま
た、回路中の各スイッチング素子のうちの単方向性のス
イッチング素子を決定し、決定されたものについては単
方向の接続情報を作成してシミュレーションを実行する
場合には、決定誤りによって回路動作の検証が十分に行
えない可能性があるという問題点があった。
シミュレーションシステムは以上のように構成されてい
るので、各スイッチング素子を双方向性の素子と考えて
シミュレーションを実行する場合には、シミュレーショ
ン時間が膨大になってしまうという問題点があった。ま
た、回路中の各スイッチング素子のうちの単方向性のス
イッチング素子を決定し、決定されたものについては単
方向の接続情報を作成してシミュレーションを実行する
場合には、決定誤りによって回路動作の検証が十分に行
えない可能性があるという問題点があった。
【0017】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、回路接続情報において双方向性
を持たせる必要がある個所により正確に双方向スイッチ
モデルを配置し、その他の箇所には信号の流れる方向に
応じた単方向スイッチモデルを配置できるスイッチレベ
ルシミュレーションシステムを得ることを目的とする。
ためになされたもので、回路接続情報において双方向性
を持たせる必要がある個所により正確に双方向スイッチ
モデルを配置し、その他の箇所には信号の流れる方向に
応じた単方向スイッチモデルを配置できるスイッチレベ
ルシミュレーションシステムを得ることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
るスイッチレベルシミュレーションシステムは、回路情
報が示す回路内の各素子の接続状態を抽出して接続情報
を作成する接続情報抽出部と、接続情報から回路内のス
イッチング素子が双方向性であるかどうかと単方向スイ
ッチング素子における信号の流れる方向とを判断する入
出力種別判断部と、入出力種別判断部の判断結果を用い
てシミュレーション実行部が用いる回路接続情報を生成
する回路接続情報生成部とを備えたものである。
るスイッチレベルシミュレーションシステムは、回路情
報が示す回路内の各素子の接続状態を抽出して接続情報
を作成する接続情報抽出部と、接続情報から回路内のス
イッチング素子が双方向性であるかどうかと単方向スイ
ッチング素子における信号の流れる方向とを判断する入
出力種別判断部と、入出力種別判断部の判断結果を用い
てシミュレーション実行部が用いる回路接続情報を生成
する回路接続情報生成部とを備えたものである。
【0019】請求項2記載の発明に係るスイッチレベル
シミュレーションシステムは、入力手段が、回路情報と
して論理回路図データを入力する論理回路図データ作成
部を含むものである。
シミュレーションシステムは、入力手段が、回路情報と
して論理回路図データを入力する論理回路図データ作成
部を含むものである。
【0020】請求項3記載の発明に係るスイッチレベル
シミュレーションシステムは、入出力種別判断部が判断
したスイッチング素子の方向性と論理回路図データにお
ける方向性とが異なる場合に警報メッセージを出力する
メッセージ出力部を備えたものである。
シミュレーションシステムは、入出力種別判断部が判断
したスイッチング素子の方向性と論理回路図データにお
ける方向性とが異なる場合に警報メッセージを出力する
メッセージ出力部を備えたものである。
【0021】請求項4記載の発明に係るスイッチレベル
シミュレーションシステムは、入出力種別判断部が判断
したスイッチング素子の方向性と論理回路図データにお
ける方向性とが異なる場合に、入出力種別判断部の判断
結果に従って回路情報を修正した上で回路接続情報を生
成する回路接続情報生成部を備えたものである。
シミュレーションシステムは、入出力種別判断部が判断
したスイッチング素子の方向性と論理回路図データにお
ける方向性とが異なる場合に、入出力種別判断部の判断
結果に従って回路情報を修正した上で回路接続情報を生
成する回路接続情報生成部を備えたものである。
【0022】請求項5記載の発明に係るスイッチレベル
シミュレーションシステムは、入力手段が、回路情報と
してレイアウトデータを入力するレイアウトデータ作成
部を含むものである。
シミュレーションシステムは、入力手段が、回路情報と
してレイアウトデータを入力するレイアウトデータ作成
部を含むものである。
【0023】
【作用】請求項1記載の発明における入出力種別判断部
は、スイッチング素子に接続する素子の方向性にもとづ
いて、そのスイッチング素子が単方向性であるか双方向
性であるか判断する。さらに、単方向スイッチング素子
における信号の流れる方向を判断する。そして、回路接
続情報生成部は、入出力種別判断部の判断結果にもとづ
いた回路接続情報を生成し、回路動作検証をより効率的
に遂行することを可能にする。
は、スイッチング素子に接続する素子の方向性にもとづ
いて、そのスイッチング素子が単方向性であるか双方向
性であるか判断する。さらに、単方向スイッチング素子
における信号の流れる方向を判断する。そして、回路接
続情報生成部は、入出力種別判断部の判断結果にもとづ
いた回路接続情報を生成し、回路動作検証をより効率的
に遂行することを可能にする。
【0024】請求項2記載の発明における入力手段は、
回路情報として論理回路図データを入力し、回路接続情
報生成部は、入出力種別判断部が判断したスイッチング
素子の方向性に応じて論理回路図データを修正し、修正
後の論理回路図データから回路接続情報を生成する。
回路情報として論理回路図データを入力し、回路接続情
報生成部は、入出力種別判断部が判断したスイッチング
素子の方向性に応じて論理回路図データを修正し、修正
後の論理回路図データから回路接続情報を生成する。
【0025】請求項3記載の発明におけるメッセージ出
力部は、回路設計者等に論理回路図データの修正を促す
ために、論理回路図データにおけるスイッチング素子の
方向性が妥当でないことを示す情報を出力する。
力部は、回路設計者等に論理回路図データの修正を促す
ために、論理回路図データにおけるスイッチング素子の
方向性が妥当でないことを示す情報を出力する。
【0026】請求項4記載の発明における回路接続情報
生成部は、入出力種別判断部の判断結果に従って自動的
に回路情報を修正し、スイッチング素子の方向性がより
適切になっている回路接続情報を自動的に生成する。
生成部は、入出力種別判断部の判断結果に従って自動的
に回路情報を修正し、スイッチング素子の方向性がより
適切になっている回路接続情報を自動的に生成する。
【0027】請求項5記載の発明における入力手段は、
回路情報としてレイアウトデータを入力し、回路接続情
報生成部は、出力種別判断部が判断したスイッチング素
子の方向性に応じてレイアウトデータにもとづく回路情
報を自動的に修正し、修正後の回路情報から回路接続情
報を生成する。
回路情報としてレイアウトデータを入力し、回路接続情
報生成部は、出力種別判断部が判断したスイッチング素
子の方向性に応じてレイアウトデータにもとづく回路情
報を自動的に修正し、修正後の回路情報から回路接続情
報を生成する。
【0028】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1は、この発明の第1の実施例によるスイッチ
レベルシミュレーションシステムの構成を示すブロック
図である。図において、1は回路設計者がデータを入力
するための入力部であり、例えば、キーボード、マウ
ス、スキャナである。2は論理回路図を作成する論理回
路図入力エディタ(論理回路図データ作成部,入力手
段)、3は作成された論理回路図を記憶する記憶部、4
は論理回路図中のスイッチング素子およびそれに接続す
る素子の入出力種別を判定する接続情報判定部、5は単
方向スイッチング素子の方向の妥当性を判断する入出力
種別判断部、6は入出力種別判断部5の判定に応じて警
告メッセージを生成するメッセージ出力部、7は警告メ
ッセージ等の表示を行う表示部、9はスイッチレベルで
回路のシミュレーションを行うシミュレーション実行部
である。なお、このシステムは、ワークステーション等
の計算機システムで実現できる。
する。図1は、この発明の第1の実施例によるスイッチ
レベルシミュレーションシステムの構成を示すブロック
図である。図において、1は回路設計者がデータを入力
するための入力部であり、例えば、キーボード、マウ
ス、スキャナである。2は論理回路図を作成する論理回
路図入力エディタ(論理回路図データ作成部,入力手
段)、3は作成された論理回路図を記憶する記憶部、4
は論理回路図中のスイッチング素子およびそれに接続す
る素子の入出力種別を判定する接続情報判定部、5は単
方向スイッチング素子の方向の妥当性を判断する入出力
種別判断部、6は入出力種別判断部5の判定に応じて警
告メッセージを生成するメッセージ出力部、7は警告メ
ッセージ等の表示を行う表示部、9はスイッチレベルで
回路のシミュレーションを行うシミュレーション実行部
である。なお、このシステムは、ワークステーション等
の計算機システムで実現できる。
【0029】次に動作について図2のフローチャートを
参照して説明する。まず、回路設計者は、論理回路図入
力エディタ2を用いて論理回路図を作成する(ステップ
ST1)。すなわち、論理回路図入力エディタ2が表示
部7に表示する内容を参照しつつ必要なデータを入力部
1に入力する。論理回路図入力エディタ2は、入力デー
タに従って、論理回路図を生成する。ここで、回路設計
者は、スイッチング素子が双方向性であると判断した場
合には、そのスイッチング素子に対して、双方向スイッ
チング素子であることを示す双方向スイッチシンボルを
割り当てる。また、スイッチング素子が単方向性である
と判断した場合には、そのスイッチング素子に対して、
単方向スイッチング素子であることを示す単方向スイッ
チシンボルを割り当てる。なお、ここで作成される論理
回路図中に、論理ゲート等のシンボルが存在していても
よい。
参照して説明する。まず、回路設計者は、論理回路図入
力エディタ2を用いて論理回路図を作成する(ステップ
ST1)。すなわち、論理回路図入力エディタ2が表示
部7に表示する内容を参照しつつ必要なデータを入力部
1に入力する。論理回路図入力エディタ2は、入力デー
タに従って、論理回路図を生成する。ここで、回路設計
者は、スイッチング素子が双方向性であると判断した場
合には、そのスイッチング素子に対して、双方向スイッ
チング素子であることを示す双方向スイッチシンボルを
割り当てる。また、スイッチング素子が単方向性である
と判断した場合には、そのスイッチング素子に対して、
単方向スイッチング素子であることを示す単方向スイッ
チシンボルを割り当てる。なお、ここで作成される論理
回路図中に、論理ゲート等のシンボルが存在していても
よい。
【0030】論理回路図入力エディタ2は、スイッチン
グ素子および論理ゲートの端子に対して、以下のような
入出力種別を示す情報を付加する。論理回路図入力エデ
ィタ2にそのような機能が備わっていない場合には、回
路設計者が情報を付加する。 ・単方向スイッチング素子のゲート端子およびソース端
子に'input' という情報を付加する。 ・双方向スイッチング素子のゲート端子に'input' とい
う情報を付加する。 ・論理ゲートの入力端子に'input' という情報を付加す
る。 ・単方向スイッチング素子のドレイン端子に'output'と
いう情報を付加する。 ・論理ゲートの出力端子に'output'という情報を付加す
る。 ・双方向スイッチング素子のソース端子およびドレイン
端子に、双方向端子であることを示す'inout' という情
報を付加する。 ・電源端子およびグラウンド端子に'output'という情報
を付加する。 以下、'input' という情報が付加された端子を'input'
端子といい、'output'という情報が付加された端子を'o
utput'端子といい、'inout' という情報が付加された端
子を'inout' 端子という。
グ素子および論理ゲートの端子に対して、以下のような
入出力種別を示す情報を付加する。論理回路図入力エデ
ィタ2にそのような機能が備わっていない場合には、回
路設計者が情報を付加する。 ・単方向スイッチング素子のゲート端子およびソース端
子に'input' という情報を付加する。 ・双方向スイッチング素子のゲート端子に'input' とい
う情報を付加する。 ・論理ゲートの入力端子に'input' という情報を付加す
る。 ・単方向スイッチング素子のドレイン端子に'output'と
いう情報を付加する。 ・論理ゲートの出力端子に'output'という情報を付加す
る。 ・双方向スイッチング素子のソース端子およびドレイン
端子に、双方向端子であることを示す'inout' という情
報を付加する。 ・電源端子およびグラウンド端子に'output'という情報
を付加する。 以下、'input' という情報が付加された端子を'input'
端子といい、'output'という情報が付加された端子を'o
utput'端子といい、'inout' という情報が付加された端
子を'inout' 端子という。
【0031】以上のようにして作成された論理回路図に
対応したデータ(論理回路図データ)は記憶部3に記憶
される。接続情報抽出部4は、論理回路図データから各
単方向スイッチング素子を抽出する。更に、各単方向ス
イッチング素子のソース端子に接続する他の素子及びド
レイン端子に接続する他の素子における端子の入出力種
別を抽出する(ステップST2)。ここで入出力種別と
は、'input' 、'output'、'inout' の別である。また、
入出力種別抽出対象の他の素子には、単方向スイッチン
グ素子、双方向スイッチング素子および論理ゲートの全
てが含まれる。
対応したデータ(論理回路図データ)は記憶部3に記憶
される。接続情報抽出部4は、論理回路図データから各
単方向スイッチング素子を抽出する。更に、各単方向ス
イッチング素子のソース端子に接続する他の素子及びド
レイン端子に接続する他の素子における端子の入出力種
別を抽出する(ステップST2)。ここで入出力種別と
は、'input' 、'output'、'inout' の別である。また、
入出力種別抽出対象の他の素子には、単方向スイッチン
グ素子、双方向スイッチング素子および論理ゲートの全
てが含まれる。
【0032】次に、入出力種別判断部5は、接続情報抽
出部4が抽出した各データにもとづいて、図3に示す規
則に従って、各単方向スイッチング素子の妥当な方向を
決定する。すなわち、各単方向スイッチング素子のソー
ス端子に接続する他の素子の端子の入出力種別およびド
レイン端子に接続する他の素子の端子の入出力種別にも
とづいて、そのスイッチング素子の方向性を決定する。
図3において、第1行は、ソース端子に接続する他の素
子の入出力種別を示す。第1列は、ドレイン端子に接続
する他の素子の入出力種別を示す。その他の欄における
矢印は、信号の流れる方向を示す。
出部4が抽出した各データにもとづいて、図3に示す規
則に従って、各単方向スイッチング素子の妥当な方向を
決定する。すなわち、各単方向スイッチング素子のソー
ス端子に接続する他の素子の端子の入出力種別およびド
レイン端子に接続する他の素子の端子の入出力種別にも
とづいて、そのスイッチング素子の方向性を決定する。
図3において、第1行は、ソース端子に接続する他の素
子の入出力種別を示す。第1列は、ドレイン端子に接続
する他の素子の入出力種別を示す。その他の欄における
矢印は、信号の流れる方向を示す。
【0033】例えば、ソース端子に接続する他の素子の
端子の入出力種別が'output'であり、ドレイン端子に接
続する他の素子の端子の入出力種別が'input' であるな
らば、その単方向スイッチング素子における信号の流れ
る方向は、ソースからドレインに向かう方向である。ま
た、ソース端子に接続する他の素子の入出力種別が'ino
ut' であり、ドレイン端子に接続する他の素子の入出力
種別も'inout' である場合には、その単方向スイッチン
グ素子には、実は、双方向に信号が流れる可能性がある
ことを示す。
端子の入出力種別が'output'であり、ドレイン端子に接
続する他の素子の端子の入出力種別が'input' であるな
らば、その単方向スイッチング素子における信号の流れ
る方向は、ソースからドレインに向かう方向である。ま
た、ソース端子に接続する他の素子の入出力種別が'ino
ut' であり、ドレイン端子に接続する他の素子の入出力
種別も'inout' である場合には、その単方向スイッチン
グ素子には、実は、双方向に信号が流れる可能性がある
ことを示す。
【0034】図3に示す規則を適用する場合に、単方向
スイッチング素子に'input' 端子と'output'端子の双方
が接続しているときには、'inout' 端子が接続している
とする。なお、図3において、'S'は単方向スイッチン
グ素子のソース端子、'D'は単方向スイッチング素子の
ドレイン端子を意味している。しかし、'S'と'D'の別
は、この段階では意味がなく、単方向スイッチング素子
における2つの端子を区別するための便宜的な名称にす
ぎない。
スイッチング素子に'input' 端子と'output'端子の双方
が接続しているときには、'inout' 端子が接続している
とする。なお、図3において、'S'は単方向スイッチン
グ素子のソース端子、'D'は単方向スイッチング素子の
ドレイン端子を意味している。しかし、'S'と'D'の別
は、この段階では意味がなく、単方向スイッチング素子
における2つの端子を区別するための便宜的な名称にす
ぎない。
【0035】入出力種別判断部5は、論理回路図データ
中の単方向スイッチング素子の方向性の妥当性を判断す
る(ステップST3)。すなわち、自身が決定した単方
向スイッチング素子の方向性が、S←Dである場合に
は、論理回路図データ中の単方向スイッチング素子の方
向性が妥当でなかったと判断できる。その場合には、そ
の旨をメッセージ出力部6に通知する。メッセージ出力
部6は、その単方向スイッチング素子について「方向が
逆である」ことを示す警告メッセージを作成し、それを
表示部7に出力する。S←→Dである場合には、論理回
路図データ中のその単方向スイッチング素子は、実は、
双方向スイッチング素子であるべきであったと判断でき
る。その場合には、その旨をメッセージ出力部6に通知
する。メッセージ出力部6は、その単方向スイッチング
素子について「双方向スイッチング素子を使用する必要
がある」ことを示す警告メッセージを作成し、それを表
示部7に出力する(ステップST4)。
中の単方向スイッチング素子の方向性の妥当性を判断す
る(ステップST3)。すなわち、自身が決定した単方
向スイッチング素子の方向性が、S←Dである場合に
は、論理回路図データ中の単方向スイッチング素子の方
向性が妥当でなかったと判断できる。その場合には、そ
の旨をメッセージ出力部6に通知する。メッセージ出力
部6は、その単方向スイッチング素子について「方向が
逆である」ことを示す警告メッセージを作成し、それを
表示部7に出力する。S←→Dである場合には、論理回
路図データ中のその単方向スイッチング素子は、実は、
双方向スイッチング素子であるべきであったと判断でき
る。その場合には、その旨をメッセージ出力部6に通知
する。メッセージ出力部6は、その単方向スイッチング
素子について「双方向スイッチング素子を使用する必要
がある」ことを示す警告メッセージを作成し、それを表
示部7に出力する(ステップST4)。
【0036】ここで、図10に示された回路を例にと
る。PMOSトランジスタ11のドレイン端子には'out
put'という情報が付加されている。また、PMOSトラ
ンジスタ17のゲート端子およびNMOSトランジスタ
18のゲート端子に'input' という情報が付加されてい
る(論理回路図中にPMOSトランジスタ17およびN
MOSトランジスタ18に対応したシンボルに代えてM
OSインバータを示すシンボルが記述されている場合に
は、そのインバータの入力端子に'input' という情報が
付加されている)。従って、NMOSトランジスタ12
のソース端子には、'inout' 端子が接続していることに
なる。
る。PMOSトランジスタ11のドレイン端子には'out
put'という情報が付加されている。また、PMOSトラ
ンジスタ17のゲート端子およびNMOSトランジスタ
18のゲート端子に'input' という情報が付加されてい
る(論理回路図中にPMOSトランジスタ17およびN
MOSトランジスタ18に対応したシンボルに代えてM
OSインバータを示すシンボルが記述されている場合に
は、そのインバータの入力端子に'input' という情報が
付加されている)。従って、NMOSトランジスタ12
のソース端子には、'inout' 端子が接続していることに
なる。
【0037】NMOSトランジスタ13のドレイン端子
には'output'という情報が付加されている。また、PM
OSトランジスタ19のゲート端子およびNMOSトラ
ンジスタ20のゲート端子に'input' という情報が付加
されている。従って、NMOSトランジスタ12のドレ
イン端子には、'inout' 端子が接続していることにな
る。NMOSトランジスタ12のソース端子およびドレ
イン端子に'inout' 端子が接続しているので、図3に示
す規則によれば、NMOSトランジスタ12の方向性
は、S←→Dであることが妥当である。よって、メッセ
ージ出力部6は、NMOSトランジスタ12について
「双方向スイッチング素子を使用する必要がある」こと
を示す警告メッセージを作成する。
には'output'という情報が付加されている。また、PM
OSトランジスタ19のゲート端子およびNMOSトラ
ンジスタ20のゲート端子に'input' という情報が付加
されている。従って、NMOSトランジスタ12のドレ
イン端子には、'inout' 端子が接続していることにな
る。NMOSトランジスタ12のソース端子およびドレ
イン端子に'inout' 端子が接続しているので、図3に示
す規則によれば、NMOSトランジスタ12の方向性
は、S←→Dであることが妥当である。よって、メッセ
ージ出力部6は、NMOSトランジスタ12について
「双方向スイッチング素子を使用する必要がある」こと
を示す警告メッセージを作成する。
【0038】表示部7は、メッセージ出力部6からの警
告メッセージを表示する(ステップST5)。あるい
は、メッセージ出力部6は、その警告メッセージをプリ
ンタ(図示せず)に出力する。プリンタは、警告メッセ
ージをエラーリストとして出力する。
告メッセージを表示する(ステップST5)。あるい
は、メッセージ出力部6は、その警告メッセージをプリ
ンタ(図示せず)に出力する。プリンタは、警告メッセ
ージをエラーリストとして出力する。
【0039】出力された警告メッセージに従って、回路
設計者は、論理回路図データ中の該当する単方向スイッ
チング素子の方向を逆にしたり、そのスイッチング素子
を双方向スイッチング素子に置き換えたりする修正を行
う(ステップST6)。回路接続情報生成部8は、修正
された論理回路図データから、スイッチレベルのシミュ
レーション実行部9の入力となる回路接続情報を生成す
る(ステップST7)。スイッチレベルのシミュレーシ
ョン実行部9は、回路接続情報を入力として、イベント
ドリブン方式によって、スイッチレベルの論理シミュレ
ーションまたはスイッチレベルのタイミングシミュレー
ションを実行する(ステップST8)。
設計者は、論理回路図データ中の該当する単方向スイッ
チング素子の方向を逆にしたり、そのスイッチング素子
を双方向スイッチング素子に置き換えたりする修正を行
う(ステップST6)。回路接続情報生成部8は、修正
された論理回路図データから、スイッチレベルのシミュ
レーション実行部9の入力となる回路接続情報を生成す
る(ステップST7)。スイッチレベルのシミュレーシ
ョン実行部9は、回路接続情報を入力として、イベント
ドリブン方式によって、スイッチレベルの論理シミュレ
ーションまたはスイッチレベルのタイミングシミュレー
ションを実行する(ステップST8)。
【0040】回路接続情報生成部8およびシミュレーシ
ョン実行部9の動作は従来のシミュレーションシステム
におけるものの動作と同じであるが、この場合には、回
路接続情報生成部8に入力される論理回路図データの妥
当性はより高い。すなわち、入出力種別判断部5の判断
にもとづく修正が論理回路図データに施されているの
で、各スイッチング素子の方向性がより正確になってい
る。
ョン実行部9の動作は従来のシミュレーションシステム
におけるものの動作と同じであるが、この場合には、回
路接続情報生成部8に入力される論理回路図データの妥
当性はより高い。すなわち、入出力種別判断部5の判断
にもとづく修正が論理回路図データに施されているの
で、各スイッチング素子の方向性がより正確になってい
る。
【0041】実施例2.図4はこの発明の第2の実施例
によるスイッチレベルシミュレーションシステムの構成
を示すブロック図である。図において、1は回路設計者
がデータを入力するための入力部、2は論理回路図を作
成する論理回路図入力エディタ、3は作成された論理回
路図を記憶する記憶部、4は論理回路図中のスイッチン
グ素子およびそれに接続する素子の入出力種別を判定す
る接続情報判定部、5は単方向スイッチング素子の方向
の妥当性を判断する入出力種別判断部、7は論理回路図
作成の際に用いられる表示部、10は入出力種別判断部
5の判断結果に従って論理回路データを修正した上で回
路接続情報を生成する修正機能付きの回路接続情報生成
部である。
によるスイッチレベルシミュレーションシステムの構成
を示すブロック図である。図において、1は回路設計者
がデータを入力するための入力部、2は論理回路図を作
成する論理回路図入力エディタ、3は作成された論理回
路図を記憶する記憶部、4は論理回路図中のスイッチン
グ素子およびそれに接続する素子の入出力種別を判定す
る接続情報判定部、5は単方向スイッチング素子の方向
の妥当性を判断する入出力種別判断部、7は論理回路図
作成の際に用いられる表示部、10は入出力種別判断部
5の判断結果に従って論理回路データを修正した上で回
路接続情報を生成する修正機能付きの回路接続情報生成
部である。
【0042】次に動作について図5のフローチャートを
参照して説明する。まず、回路設計者は、第1の実施例
の場合と同様に、論理回路図入力エディタ2を用いて論
理回路図を作成する(ステップST1)。次に、接続情
報抽出部4は、第1の実施例の場合と同様に、論理回路
図データから、各単方向スイッチング素子を抽出する。
さらに、各単方向スイッチング素子のソース端子に接続
する他の素子の端子の入出力種別およびドレイン端子に
接続する他の素子の端子の入出力種別を抽出する(ステ
ップST2)。そして、入出力種別判断部5は、接続情
報抽出部4が抽出した各データにもとづいて、図3に示
す規則に従って、各単方向スイッチング素子の妥当な方
向を決定する(ステップST3)。
参照して説明する。まず、回路設計者は、第1の実施例
の場合と同様に、論理回路図入力エディタ2を用いて論
理回路図を作成する(ステップST1)。次に、接続情
報抽出部4は、第1の実施例の場合と同様に、論理回路
図データから、各単方向スイッチング素子を抽出する。
さらに、各単方向スイッチング素子のソース端子に接続
する他の素子の端子の入出力種別およびドレイン端子に
接続する他の素子の端子の入出力種別を抽出する(ステ
ップST2)。そして、入出力種別判断部5は、接続情
報抽出部4が抽出した各データにもとづいて、図3に示
す規則に従って、各単方向スイッチング素子の妥当な方
向を決定する(ステップST3)。
【0043】この場合には、回路接続情報生成部10
は、入出力種別判断部5の判断結果を導入する。そし
て、回路接続情報生成部10は、論理回路図データにお
いて、入出力種別判断部5から「方向が逆である」と指
摘された単方向スイッチング素子の方向を逆にする。ま
た、「双方向スイッチング素子を使用する必要がある」
と指摘された単方向スイッチング素子を除き、その位置
に双方向スイッチング素子を配置する。回路接続情報生
成部10は、このように修正された論理回路図データか
ら、スイッチレベルのシミュレーション実行部9の入力
となる回路接続情報を生成する(ステップST72)。
シミュレーション実行部9は、回路接続情報を入力とし
て、スイッチレベルの論理シミュレーションまたはスイ
ッチレベルのタイミングシミュレーションを実行する
(ステップST8)。
は、入出力種別判断部5の判断結果を導入する。そし
て、回路接続情報生成部10は、論理回路図データにお
いて、入出力種別判断部5から「方向が逆である」と指
摘された単方向スイッチング素子の方向を逆にする。ま
た、「双方向スイッチング素子を使用する必要がある」
と指摘された単方向スイッチング素子を除き、その位置
に双方向スイッチング素子を配置する。回路接続情報生
成部10は、このように修正された論理回路図データか
ら、スイッチレベルのシミュレーション実行部9の入力
となる回路接続情報を生成する(ステップST72)。
シミュレーション実行部9は、回路接続情報を入力とし
て、スイッチレベルの論理シミュレーションまたはスイ
ッチレベルのタイミングシミュレーションを実行する
(ステップST8)。
【0044】以上のように、この実施例によるスイッチ
レベルシミュレーションシステムは、回路設計者が設定
した各スイッチング素子の方向性を自動的に妥当なもの
にし、より正確な回路接続情報を容易に生成するととも
に、スイッチレベルにおける論理シミュレーションまた
はスイッチレベルにおけるタイミングシミュレーション
の効率を向上させる。
レベルシミュレーションシステムは、回路設計者が設定
した各スイッチング素子の方向性を自動的に妥当なもの
にし、より正確な回路接続情報を容易に生成するととも
に、スイッチレベルにおける論理シミュレーションまた
はスイッチレベルにおけるタイミングシミュレーション
の効率を向上させる。
【0045】実施例3.上記各実施例では論理回路デー
タを修正したが、レイアウトデータから回路情報を得て
その情報を修正してもよい。図6は、レイアウトデータ
から回路接続情報を得るこの発明の第3の実施例による
スイッチレベルシミュレーションシステムの構成を示す
ブロック図である。図において、1は回路設計者がデー
タを入力するための入力部、2aはシンボリック図にも
とづいてレイアウトデータを作成するシンボリックレイ
アウトエディタ(レイアウトデータ作成部,入力手
段)、4aは入出力種別決定素子に接続する他のトラン
ジスタ素子(入出力未決定素子)、入出力未決定素子の
ソース端子に接続する他の素子の端子の入出力種別、お
よび入出力未決定素子のドレイン端子に接続する他の素
子の端子の入出力種別をレイアウトデータから抽出する
接続情報抽出部、5aは入出力未決定素子の方向性を決
定する入出力種別判断部、7はシンボリックレイアウト
エディタ2aの動作中に用いられる表示部、10aは入
出力種別判断部5aの判断に従って双方向スイッチモデ
ルまたは単方向スイッチモデルを配置して回路接続情報
を生成する回路接続情報生成部である。
タを修正したが、レイアウトデータから回路情報を得て
その情報を修正してもよい。図6は、レイアウトデータ
から回路接続情報を得るこの発明の第3の実施例による
スイッチレベルシミュレーションシステムの構成を示す
ブロック図である。図において、1は回路設計者がデー
タを入力するための入力部、2aはシンボリック図にも
とづいてレイアウトデータを作成するシンボリックレイ
アウトエディタ(レイアウトデータ作成部,入力手
段)、4aは入出力種別決定素子に接続する他のトラン
ジスタ素子(入出力未決定素子)、入出力未決定素子の
ソース端子に接続する他の素子の端子の入出力種別、お
よび入出力未決定素子のドレイン端子に接続する他の素
子の端子の入出力種別をレイアウトデータから抽出する
接続情報抽出部、5aは入出力未決定素子の方向性を決
定する入出力種別判断部、7はシンボリックレイアウト
エディタ2aの動作中に用いられる表示部、10aは入
出力種別判断部5aの判断に従って双方向スイッチモデ
ルまたは単方向スイッチモデルを配置して回路接続情報
を生成する回路接続情報生成部である。
【0046】次に動作について図7のフローチャートを
参照して説明する。まず、回路設計者は、シンボリック
レイアウトエディタ2aを用いて論理ゲート等がシンボ
ルで表現されたシンボリック図を作成する。シンボリッ
クレイアウトエディタ2aは、シンボリック図から、ト
ランジスタセルのレイアウトを示すレイアウトデータを
作成する(ステップST13)。ここで、レイアウトデ
ータにおけるトランジスタは、双方向,単方向の区別の
ないものである。
参照して説明する。まず、回路設計者は、シンボリック
レイアウトエディタ2aを用いて論理ゲート等がシンボ
ルで表現されたシンボリック図を作成する。シンボリッ
クレイアウトエディタ2aは、シンボリック図から、ト
ランジスタセルのレイアウトを示すレイアウトデータを
作成する(ステップST13)。ここで、レイアウトデ
ータにおけるトランジスタは、双方向,単方向の区別の
ないものである。
【0047】シンボリックレイアウトエディタ2aは、
トランジスタの端子、電源端子およびグラウンド端子に
対して、以下のような入出力種別を示す情報を付加す
る。シンボリックレイアウトエディタ2aにそのような
機能が備わっていない場合には、回路設計者が情報を付
加する。 ・トランジスタゲート端子に'input' という情報を付加
する。 ・トランジスタのソース端子およびドレイン端子に'ino
ut' という情報を付加する。 ・電源端子およびグラウンド端子に'output'という情報
を付加する。
トランジスタの端子、電源端子およびグラウンド端子に
対して、以下のような入出力種別を示す情報を付加す
る。シンボリックレイアウトエディタ2aにそのような
機能が備わっていない場合には、回路設計者が情報を付
加する。 ・トランジスタゲート端子に'input' という情報を付加
する。 ・トランジスタのソース端子およびドレイン端子に'ino
ut' という情報を付加する。 ・電源端子およびグラウンド端子に'output'という情報
を付加する。
【0048】接続情報抽出部4aは、レイアウトデータ
から、方向性が定まっている素子すなわち入出力種別決
定素子を抽出する。入出力種別決定素子とは、'input'
という情報が付加されている端子または'output'という
情報が付加されている端子のいずれかを有するトランジ
スタのことである。また、接続情報抽出部4aは、入出
力未決定素子を抽出する。入出力未決定素子とは、入出
力種別決定素子に接続するトランジスタのことである。
さらに、入出力未決定素子のソース端子に接続する他の
素子の端子の入出力種別および入出力未決定素子のドレ
イン端子に接続する他の素子の端子の入出力種別を抽出
する(ステップST23)。
から、方向性が定まっている素子すなわち入出力種別決
定素子を抽出する。入出力種別決定素子とは、'input'
という情報が付加されている端子または'output'という
情報が付加されている端子のいずれかを有するトランジ
スタのことである。また、接続情報抽出部4aは、入出
力未決定素子を抽出する。入出力未決定素子とは、入出
力種別決定素子に接続するトランジスタのことである。
さらに、入出力未決定素子のソース端子に接続する他の
素子の端子の入出力種別および入出力未決定素子のドレ
イン端子に接続する他の素子の端子の入出力種別を抽出
する(ステップST23)。
【0049】入出力種別判断部5aは、各入出力未決定
素子について図3に示された規則を適用して、各入出力
未決定素子の方向性を決定する。すなわち、入出力未決
定素子に接続する他の素子の端子の入出力種別に応じ
て、その各入出力未決定素子の方向性(S→D、S←D
またはS←→D)を決定する(ステップST33)。そ
して、方向性が決定された素子の端子に'input' 、'out
put'または'inout' という情報を付加する。以上のよう
にして、入出力種別の情報が各入出力未決定素子に付加
される。
素子について図3に示された規則を適用して、各入出力
未決定素子の方向性を決定する。すなわち、入出力未決
定素子に接続する他の素子の端子の入出力種別に応じ
て、その各入出力未決定素子の方向性(S→D、S←D
またはS←→D)を決定する(ステップST33)。そ
して、方向性が決定された素子の端子に'input' 、'out
put'または'inout' という情報を付加する。以上のよう
にして、入出力種別の情報が各入出力未決定素子に付加
される。
【0050】回路接続情報生成部10aは、入出力種別
判断部5aの判断結果を導入する。そして、入出力種別
決定素子の方向性に応じた単方向スイッチモデルを回路
中に配置する。また、入出力種別判断部5aによって方
向性が決定された素子の方向性に応じた単方向スイッチ
モデルまたは双方向スイッチモデルを回路中に配置す
る。すなわち、方向性がS→DまたはS←Dとされた素
子についてその方向に応じた単方向スイッチモデルを配
置する。また、方向性がS←→Dとされた素子について
双方向スイッチモデルを配置する。そして、回路接続情
報生成部10aは、方向性が決まった各モデルを用いて
回路接続情報を生成する(ステップST73)。スイッ
チレベルのシミュレーション実行部9は、回路接続情報
を入力として、スイッチレベルの論理シミュレーション
またはスイッチレベルのタイミングシミュレーションを
実行する(ステップST8)。
判断部5aの判断結果を導入する。そして、入出力種別
決定素子の方向性に応じた単方向スイッチモデルを回路
中に配置する。また、入出力種別判断部5aによって方
向性が決定された素子の方向性に応じた単方向スイッチ
モデルまたは双方向スイッチモデルを回路中に配置す
る。すなわち、方向性がS→DまたはS←Dとされた素
子についてその方向に応じた単方向スイッチモデルを配
置する。また、方向性がS←→Dとされた素子について
双方向スイッチモデルを配置する。そして、回路接続情
報生成部10aは、方向性が決まった各モデルを用いて
回路接続情報を生成する(ステップST73)。スイッ
チレベルのシミュレーション実行部9は、回路接続情報
を入力として、スイッチレベルの論理シミュレーション
またはスイッチレベルのタイミングシミュレーションを
実行する(ステップST8)。
【0051】以上のように、この場合には、双方向,単
方向の区別のないトランジスタのデータから構成された
レイアウトデータを入力としてスイッチレベルの論理シ
ミュレーションまたはスイッチレベルのタイミングシミ
ュレーションを実行することができる。
方向の区別のないトランジスタのデータから構成された
レイアウトデータを入力としてスイッチレベルの論理シ
ミュレーションまたはスイッチレベルのタイミングシミ
ュレーションを実行することができる。
【0052】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、スイッチレベルシミュレーションシステムを、接
続情報からスイッチング素子が双方向性であるかどうか
と単方向スイッチング素子における信号の流れる方向と
を入出力種別判断部が判断し、シミュレーション実行部
が用いる回路接続情報を回路接続情報生成部が入出力種
別判断部の判断結果を用いて生成するように構成したの
で、回路設計者等がスイッチング素子の方向性を誤った
り特定できなかった場合であっても、その誤りを解消し
たり方向性を特定したりすることができる。すなわち、
方向性がより正確になったスイッチモデルを配置した回
路情報から回路接続情報を抽出でき、効率よく、かつ、
より高速に回路動作の検証を実行できるものが得られる
効果がある。
れば、スイッチレベルシミュレーションシステムを、接
続情報からスイッチング素子が双方向性であるかどうか
と単方向スイッチング素子における信号の流れる方向と
を入出力種別判断部が判断し、シミュレーション実行部
が用いる回路接続情報を回路接続情報生成部が入出力種
別判断部の判断結果を用いて生成するように構成したの
で、回路設計者等がスイッチング素子の方向性を誤った
り特定できなかった場合であっても、その誤りを解消し
たり方向性を特定したりすることができる。すなわち、
方向性がより正確になったスイッチモデルを配置した回
路情報から回路接続情報を抽出でき、効率よく、かつ、
より高速に回路動作の検証を実行できるものが得られる
効果がある。
【0053】請求項2記載の発明によれば、スイッチレ
ベルシミュレーションシステムを、スイッチング素子が
双方向性であるかどうかと単方向スイッチング素子にお
ける信号の流れる方向とを論理回路図データから抽出さ
れた接続情報にもとづいて入出力種別判断部が判断する
ように構成したので、回路設計者がスイッチング素子の
方向性を誤った場合であっても、その誤りを解消でき、
方向性がより正確になったスイッチモデルを配置した回
路情報から回路接続情報を抽出でき、効率よく、かつ、
より高速に回路動作の検証を実行できるものが得られる
効果がある。
ベルシミュレーションシステムを、スイッチング素子が
双方向性であるかどうかと単方向スイッチング素子にお
ける信号の流れる方向とを論理回路図データから抽出さ
れた接続情報にもとづいて入出力種別判断部が判断する
ように構成したので、回路設計者がスイッチング素子の
方向性を誤った場合であっても、その誤りを解消でき、
方向性がより正確になったスイッチモデルを配置した回
路情報から回路接続情報を抽出でき、効率よく、かつ、
より高速に回路動作の検証を実行できるものが得られる
効果がある。
【0054】請求項3記載の発明によれば、スイッチレ
ベルシミュレーションシステムを、入出力種別判断部が
判断したスイッチング素子の方向性と論理回路図データ
における方向性とが異なる場合に警報メッセージを出力
するように構成したので、回路設計者がスイッチング素
子の方向性を誤った場合に、回路設計者が直ちに誤りに
気づくことができるものが得られる効果がある。
ベルシミュレーションシステムを、入出力種別判断部が
判断したスイッチング素子の方向性と論理回路図データ
における方向性とが異なる場合に警報メッセージを出力
するように構成したので、回路設計者がスイッチング素
子の方向性を誤った場合に、回路設計者が直ちに誤りに
気づくことができるものが得られる効果がある。
【0055】請求項4記載の発明によれば、スイッチレ
ベルシミュレーションシステムを、入出力種別判断部が
判断したスイッチング素子の方向性と論理回路図データ
における方向性とが異なる場合に、回路接続情報生成部
が入出力種別判断部の判断結果に従って回路情報を修正
した上で回路接続情報を生成するように構成したので、
回路設計者が設定した各スイッチング素子の方向性を自
動的に妥当なものにし、より正確な回路接続情報を自動
的に生成することができるものが得られる効果がある。
ベルシミュレーションシステムを、入出力種別判断部が
判断したスイッチング素子の方向性と論理回路図データ
における方向性とが異なる場合に、回路接続情報生成部
が入出力種別判断部の判断結果に従って回路情報を修正
した上で回路接続情報を生成するように構成したので、
回路設計者が設定した各スイッチング素子の方向性を自
動的に妥当なものにし、より正確な回路接続情報を自動
的に生成することができるものが得られる効果がある。
【0056】請求項5記載の発明によれば、スイッチレ
ベルシミュレーションシステムを、スイッチング素子が
双方向性であるかどうかと単方向スイッチング素子にお
ける信号の流れる方向とをレイアウトデータから抽出さ
れた接続情報にもとづいて入出力種別判断部が判断する
ように構成したので、双方向,単方向の区別のないスイ
ッチング素子のデータから構成された回路情報から容易
に正確な回路接続情報を自動的に生成することができる
ものが得られる効果がある。
ベルシミュレーションシステムを、スイッチング素子が
双方向性であるかどうかと単方向スイッチング素子にお
ける信号の流れる方向とをレイアウトデータから抽出さ
れた接続情報にもとづいて入出力種別判断部が判断する
ように構成したので、双方向,単方向の区別のないスイ
ッチング素子のデータから構成された回路情報から容易
に正確な回路接続情報を自動的に生成することができる
ものが得られる効果がある。
【図1】 この発明の第1の実施例によるスイッチレベ
ルシミュレーションシステムの構成を示すブロック図で
ある。
ルシミュレーションシステムの構成を示すブロック図で
ある。
【図2】 図1に示すシステムの動作を示すフローチャ
ートである。
ートである。
【図3】 入出力種別判断部が適用する規則を示す説明
図である。
図である。
【図4】 この発明の第2の実施例によるスイッチレベ
ルシミュレーションシステムの構成を示すブロック図で
ある。
ルシミュレーションシステムの構成を示すブロック図で
ある。
【図5】 図4に示すシステムの動作を示すフローチャ
ートである。
ートである。
【図6】 この発明の第3の実施例によるスイッチレベ
ルシミュレーションシステムの構成を示すブロック図で
ある。
ルシミュレーションシステムの構成を示すブロック図で
ある。
【図7】 図4に示すシステムの動作を示すフローチャ
ートである。
ートである。
【図8】 従来のシミュレーションシステムにおけるM
OS素子の等価回路の作成対象の回路を示す回路図であ
る。
OS素子の等価回路の作成対象の回路を示す回路図であ
る。
【図9】 従来のシミュレーションシステムにおけるM
OS素子の等価回路を示す回路図である。
OS素子の等価回路を示す回路図である。
【図10】 シミュレーション対象の回路例を示す回路
図である。
図である。
2 論理回路図入力エディタ(論理回路図データ作成
部,入力手段)、2aシンボリックレイアウトエディタ
(レイアウトデータ作成部,入力手段)、4,4a 接
続情報抽出部、5,5a 入出力種別判断部、6 メッ
セージ出力部、8,10,10a 回路接続情報生成
部、9 シミュレーション実行部。
部,入力手段)、2aシンボリックレイアウトエディタ
(レイアウトデータ作成部,入力手段)、4,4a 接
続情報抽出部、5,5a 入出力種別判断部、6 メッ
セージ出力部、8,10,10a 回路接続情報生成
部、9 シミュレーション実行部。
Claims (5)
- 【請求項1】 回路接続情報にもとづいてスイッチレベ
ルで回路のシミュレーションを行うシミュレーション実
行部を備えたスイッチレベルシミュレーションシステム
において、前記回路を表現する回路情報を入力する入力
手段と、前記入力手段に入力された回路情報が示す回路
内の各素子の接続状態を抽出して接続情報を作成する接
続情報抽出部と、前記接続情報抽出部が作成した接続情
報から前記回路内のスイッチング素子が双方向性である
かどうかと単方向スイッチング素子における信号の流れ
る方向とを判断する入出力種別判断部と、前記入出力種
別判断部が判断したスイッチング素子についての判断結
果を用いて回路接続情報を生成する回路接続情報生成部
とを備えたことを特徴とするスイッチレベルシミュレー
ションシステム。 - 【請求項2】 入力手段は回路情報として論理回路図デ
ータを入力する論理回路図データ作成部を含む請求項1
記載のスイッチレベルシミュレーションシステム。 - 【請求項3】 入出力種別判断部が判断したスイッチン
グ素子における信号の流れる方向と論理回路図データに
おける信号の流れる方向とが異なる場合に警報メッセー
ジを出力するメッセージ出力部を備えた請求項2記載の
スイッチレベルシミュレーションシステム。 - 【請求項4】 回路接続情報生成部は、入出力種別判断
部が判断したスイッチング素子における信号の流れる方
向と論理回路図データにおける信号の流れる方向とが異
なる場合に、入出力種別判断部の判断結果に従って回路
情報を修正した上で回路接続情報を生成する請求項2記
載のスイッチレベルシミュレーションシステム。 - 【請求項5】 入力手段は回路情報としてレイアウトデ
ータを入力するレイアウトデータ作成部を含む請求項1
記載のスイッチレベルシミュレーションシステム。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7012715A JPH08202743A (ja) | 1995-01-30 | 1995-01-30 | スイッチレベルシミュレーションシステム |
US08/490,363 US5701254A (en) | 1995-01-30 | 1995-06-14 | Switch level simulation system |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7012715A JPH08202743A (ja) | 1995-01-30 | 1995-01-30 | スイッチレベルシミュレーションシステム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08202743A true JPH08202743A (ja) | 1996-08-09 |
Family
ID=11813135
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7012715A Pending JPH08202743A (ja) | 1995-01-30 | 1995-01-30 | スイッチレベルシミュレーションシステム |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5701254A (ja) |
JP (1) | JPH08202743A (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5920489A (en) * | 1996-05-03 | 1999-07-06 | International Business Machines Corporation | Method and system for modeling the behavior of a circuit |
JPH10162039A (ja) * | 1996-11-28 | 1998-06-19 | Mitsubishi Electric Corp | 故障シミュレーション装置 |
US6408264B1 (en) | 1999-03-23 | 2002-06-18 | Vanguard International Semiconductor-America | Switch level simulation with cross-coupled devices |
US8393008B2 (en) * | 2008-05-21 | 2013-03-05 | Microsoft Corporation | Hardware-based output protection of multiple video streams |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05266117A (ja) * | 1992-03-17 | 1993-10-15 | Hitachi Ltd | 双方向スイッチング素子の等価回路構成方法 |
US5550760A (en) * | 1993-02-18 | 1996-08-27 | Digital Equipment Corporation | Simulation of circuits |
-
1995
- 1995-01-30 JP JP7012715A patent/JPH08202743A/ja active Pending
- 1995-06-14 US US08/490,363 patent/US5701254A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5701254A (en) | 1997-12-23 |
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