JPH08195555A - 回路基板の実装方法 - Google Patents

回路基板の実装方法

Info

Publication number
JPH08195555A
JPH08195555A JP7003625A JP362595A JPH08195555A JP H08195555 A JPH08195555 A JP H08195555A JP 7003625 A JP7003625 A JP 7003625A JP 362595 A JP362595 A JP 362595A JP H08195555 A JPH08195555 A JP H08195555A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit board
conductive film
anisotropic conductive
circuit boards
mounting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7003625A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Hebiguchi
広行 蛇口
Koji Oguma
浩司 小熊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
Priority to JP7003625A priority Critical patent/JPH08195555A/ja
Priority to KR1019960000413A priority patent/KR100263873B1/ko
Publication of JPH08195555A publication Critical patent/JPH08195555A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/36Assembling printed circuits with other printed circuits
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/0213Electrical arrangements not otherwise provided for
    • H05K1/0254High voltage adaptations; Electrical insulation details; Overvoltage or electrostatic discharge protection ; Arrangements for regulating voltages or for using plural voltages
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/36Assembling printed circuits with other printed circuits
    • H05K3/361Assembling flexible printed circuits with other printed circuits

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Combinations Of Printed Boards (AREA)
  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧着後の回路基板に発生する帯電を抑制し、
TFT等の半導体特性の劣化と、LCDの焼きつきを防
ぐことができる回路基板の実装方法を提供する。 【構成】 本発明の回路基板の実装方法は、一対の圧着
基台の間に、異方性導電フィルムを介して2つの回路基
板の接続端子を対向配置して圧着する回路基板の実装方
法において、前記回路基板のうち少なくとも一方の回路
基板と前記圧着基台の一方との間にスペサー部材が設け
られ、かつ、前記一方の回路基板と前記スペサー部材の
接触する面同士の仕事関数の差が、0.4eV以下であ
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回路基板の実装方法に
係る。より詳細には、圧着基台を用いて2つの回路基板
の接続端子を圧着した後、前記回路基板に発生する帯電
を抑えることによって、TFT等の半導体特性の劣化
と、LCDの焼きつきを防ぐことができる回路基板の実
装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶ディスプレイモジュール(以
下:LCD)などの微細電極を有する2つの回路基板の
接続端子を接続する方法として、前記2つの回路基板の
接続端子の間に異方性導電フィルムを挟み、一対の圧着
基台を用いて、前記2つの回路基板を加圧しつつ加熱ま
たは紫外線照射し、前記異方性導電フィルムの樹脂を硬
化させることで、前記2つの回路基板の接続端子を接続
することが行われている。 上記の接続方法では、2つ
の回路基板を加圧する一対の圧着基台への異物付着防止
や、一対の圧着基台から2つの回路基板に加えられる圧
力分布の均一化を目的として、前記一対の圧着基台と前
記2つの回路基板との間に、シリコーンゴム等のクッシ
ョン材を挿入する方法が実用化されている。
【0003】しかし、シリコーンゴム等のクッション材
を挿入した場合、シリコーンゴムは熱膨張係数が大きく
かつ熱伝導率が小さいため、異方性導電フィルムによる
接続が完了するまでの間、前記2つの回路基板が比較的
自由に動くことができるため、前記2つの回路基板の接
続端子同士の位置ずれが発生するという問題があった。
【0004】この問題を解決する方法としては、前記2
つの回路基板の接続端子より大きな熱伝導率を有するク
ッション材を設ける方法が、特開平5−218634号
公報に開示されている。
【0005】しかし、上述した全ての接続方法において
は、前記2つの回路基板上に配設された電気回路や薄膜
トランジスタ(TFT)が、破壊又は特性劣化を生ずる
という不具合があった。
【0006】本発明者が、この不具合の発生原因に関し
て鋭意調査を行った。その結果、一対の圧着基台と2つ
の回路基板との間にクッション材を挿入し、異方性導電
フィルムを介して2つの回路基板の接続端子を圧着した
後、前記クッション材が前記2つの回路基板から剥離す
る際に、前記2つの回路基板上に発生する帯電現象がそ
の原因であると判明した。
【0007】従来は、2つの回路基板の接続作業を実施
する雰囲気、例えば、除電、温度、湿度、塵埃量すなわ
ちクリーン度等の管理条件を厳しくすることによって、
この不具合を回避していた。したがって、回路基板の接
続作業性が悪く、かつ、製造コストが高くなるという問
題があった。
【0008】
【発明が解決しようとしている課題】本発明は、2つの
回路基板の接続作業において、除電管理が不要で、か
つ、温湿度の管理条件を緩和することができる回路基板
の実装方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、一対の圧着基
台の間に、異方性導電フィルムを介して2つの回路基板
の接続端子を対向配置して圧着する回路基板の実装方法
において、前記回路基板のうち少なくとも一方の回路基
板と前記圧着基台の一方との間にスペサー部材が設けら
れ、かつ、前記一方の回路基板と前記スペサー部材の接
触する面同士の仕事関数の差が、0.4eV以下である
ことを特徴とする回路基板の実装方法に要旨が存在す
る。
【0010】
【作用】
(請求項1)請求項1に係る発明では、回路基板のうち
少なくとも一方の回路基板と圧着基台の一方との間にス
ペサー部材が設けてあるため、圧着基台への異物付着防
止や回路基板に加えられる圧力分布の均一化を図ること
ができる。
【0011】また、前記一方の回路基板と前記スペサー
部材の接触する面同士の仕事関数の差が、0.4eV以
下であるため、異方性導電フィルムを介して2つの回路
基板の接続端子を圧着した後、前記スペサー部材が前記
2つの回路基板から剥離する際に、前記2つの回路基板
上に発生する帯電現象を抑制することができる。
【0012】さらに、前記スペサー部材は、接触する回
路基板の接続端子ごとに選べるため、前記回路基板にお
いては各回路基板ごとに、又は各接続端子ごとに材質を
任意に選択することができる。
【0013】(請求項2)請求項2に係る発明では、圧
着後に回路基板からスペサー部材を取り去った時、回路
基板においてスペサー部材が除去された面の表面電位
を、±100V以下としたため、回路基板に対して除電
処理をすることなく、次工程の処理を行うことができ
る。
【0014】(請求項3)請求項3に係る発明では、2
つの回路基板の接続端子同士を圧着する前に、異方性導
電フィルムが、前記回路基板のうち少なくとも一方の回
路基板上に仮圧着される場合、前記異方性導電フィルム
と前記一対の圧着基台の一方との間にスペサー部材が設
けてあるため、圧着基台への異物付着防止や回路基板に
加えられる圧力分布の均一化を図ることができる。
【0015】また、前記異方性導電フィルムと前記スペ
サー部材の接触する面同士の仕事関数の差が、0.4e
V以下であるため、異方性導電フィルムを仮圧着した
後、前記スペサー部材が前記異方性導電フィルムから剥
離する際に、前記異方性導電フィルム上に発生する帯電
現象を抑制することができる。
【0016】(請求項4)請求項4に係る発明では、仮
圧着後に異方性導電フィルムからスペサー部材を取り去
った時、異方性導電フィルムにおいてスペサー部材が除
去された面の表面電位を、±100V以下としたため、
異方性導電フィルムに対して除電処理をすることなく、
次工程の処理を行うことができる。
【0017】(請求項5)請求項5に係る発明では、前
記2つの回路基板において、一方をフレキシブルフィル
ム基体の表面上に電気回路が形成された基板(TCP基
板)、他方をガラス基体の表面上に薄膜トランジスタ
(TFT)が形成された基板(電子装置基板)としたた
め、液晶ディスプレイモジュール(以下:LCD)など
の微細電極を有する2つの回路基板の接続端子を接続す
る方法として利用できる。
【0018】(請求項6)請求項6に係る発明では、前
記異方性導電フィルムを介して前記2つの回路基板の接
続端子が対向配置して圧着される場合、前記TCP基板
においては電気回路が形成された面が、前記異方性導電
フィルムと接しているため、スペサー部材と直接的に接
触することがない。したがって、スペサー部材がTCP
基板から剥離する面で発生する帯電から、IC等の電気
回路を防御することができる。
【0019】(請求項7)請求項7に係る発明では、前
記異方性導電フィルムを介して前記2つの回路基板の接
続端子が対向配置して圧着される場合、前記電子装置基
板においては薄膜トランジスタ(TFT)が形成された
面が、前記異方性導電フィルムと接しているため、スペ
サー部材と直接的に接触することがない。したがって、
スペサー部材が電子装置基板から剥離する面で発生する
帯電から、薄膜トランジスタ(TFT)を防御すること
ができる。
【0020】(請求項8)請求項8に係る発明では、前
記フレキシブルフィルム基体の材料を、ポリイミド、ポ
リカーボネイト、ポリエステル、ポリエーテル、ポリア
リレートのうちいずれか1つの高分子材料としたため、
スペサー部材の弾性定数が大きいという利点がある。そ
の結果、圧着時の加圧による接続端子のズレを小さくす
ることが可能となった。
【0021】(請求項9)請求項9に係る発明では、前
記ガラス基体の材料を、石英ガラス、無アルカリガラ
ス、ソーダライムのうちいずれか1つとしたため、熱膨
張係数が小さいという利点がある。その結果、熱による
接続端子の寸法変化を小さくすることが可能となった。
【0022】(請求項10)請求項10に係る発明で
は、複数個の接続端子における接続面形状が異なってい
るため、任意の接続面形状が回路設計上で必要な場合に
も十分対応できる。
【0023】(請求項11)請求項11に係る発明で
は、複数個の接続端子が、回路基板上において、均一又
は不均一若しくは局在して配置されているため、任意の
接続端子の配置が回路設計上で必要な場合にも十分対応
できる。
【0024】
【実施態様例】
(一対の圧着基台を用いた回路基板の実装方法)本発明
における「一対の圧着基台を用いた回路基板の実装方
法」としては、例えば、液晶ディスプレイモジュール
(以下:LCD)などの微細電極を有する2つの回路基
板の接続端子を接続する方法が挙げられる。具体的に
は、光、熱、又は圧力などを、さらにはこれらを同時に
加えながら圧着する。
【0025】一対の圧着基台を用いて、前記異方性導電
フィルムを介して前記2つの回路基板を圧着する場合、
圧着基台への異物付着防止や回路基板に加えられる圧力
分布の均一化の目的で、圧着基台と回路基板との間にス
ペサー部材を挟んで配置する。
【0026】この方法では、一般的に、前記2つの回路
基板としては互いに異なった材質のものが、また、前記
2つの回路基板の接続端子を接続する部材としては、前
記2つの回路基板とはさらに異なった材質からなる異方
性導電フィルムが多用される。ところが、一対の圧着基
台の材質は、一般的に、前記2つの回路基板や接続部材
と異なっている。
【0027】したがって、圧着後、スペサー部材が回路
基板から剥離される時、回路基板上に発生する帯電を防
ぐため、回路基板とスペサー部材の接触する面同士の仕
事関数の差が小さなものを用いた。
【0028】また、異方性導電フィルムを介して2つの
回路基板を圧着する前に、一方の回路基板上に異方性導
電フィルムを前もって圧着する「仮圧着」を行うことに
よって、異方性導電フィルムが回路基板の面内方向にお
いて自由に移動するという不具合を防止した。この場合
にも、前述した目的から、圧着基台と回路基板との間
と、圧着基台と異方性導電フィルムとの間に、各々異な
った材質からなるスペサー部材を適宜挟んで配置した。
【0029】(異方性導電フィルム)本発明の異方性導
電フィルムとしては、例えば、紫外線硬化型や熱硬化型
接着剤にカーボン、Ag、Ni等の金属粒子を分散した
もの、あるいは高分子核体の表面に金属薄層を設けた導
電性プラスチック粒子、さらに前記導電性プラスチック
粒子の表面が絶縁性の樹脂で覆われた状態で分散したも
のが挙げられる。その中でも特に、導電性プラスチック
粒子を分散させた熱硬化型接着剤が好適に適用される。
【0030】(回路基板)本発明の回路基板としては、
例えば、フレキシブルフィルム基体の表面上に電気回路
が形成された基板(TCP基板)、ガラス基体の表面上
に薄膜トランジスタ(TFT)が形成された基板(電子
装置基板)が挙げられる。また、フレキシブルフィルム
基体の材料としては、ポリイミド、ポリカーボネイト、
ポリエステル、ポリエーテル、ポリアリレートのうちい
ずれか1つの高分子材料が、ガラス基体の材料として
は、石英ガラス、無アルカリガラス、ソーダライムのう
ちいずれか1つが好適に適用される。
【0031】(回路基板の接続端子)本発明の回路基板
の接続端子としては、エッチング等によりパターニング
された金属膜等が使用される。この接続端子を構成する
材質としては、銅、タンタル、ITO(酸化インジウム
スズ)などが多用される。また、接続端子における接続
面の形状は、一般的に矩形であるが、そのサイズは適宜
決められる。さらに、回路基板上における接続端子の配
置は適宜決められ、回路基板の面内において均一又は不
均一若しくは局在している場合がある。
【0032】(仕事関数)本発明における仕事関数と
は、固体の結晶表面から1個の電子を表面のすぐ外側に
とり出すのに必要な最小のエネルギーである。仕事関数
は、熱電子放出、電解放出、光電子放出などの電子放出
現象、接触電位差、表面の化学的活性などを左右する重
要な量である(出典:岩波書店「理化学辞典」第4
版)。
【0033】したがって、異なる材質からなる2つの回
路基板が圧着後に剥離される場合、両方の回路基板上に
発生する帯電量は、2つの回路基板の接触する面同士の
仕事関数の差に依存して決まる。
【0034】(表面電位)本発明における表面電位と
は、異なる材質からなる2つの平坦面(例えば、回路基
板とスペサー部材)同士を押しつけた後、この2つの平
坦面を剥離した際に生ずる剥離帯電を下記の方法によっ
て測定した値である。その測定は、剥離1秒後に行っ
た。また、この剥離帯電を正確に把握するため、2つの
平坦面同士を押しつける前に、各平坦面に除電処理を適
宜行った。
【0035】表面電位の測定は、表面電位計(トレック
社製:MODEL-344)のセンサー部分を被測定物の表面付
近に配置するこによって行った。測定時のセンサー部分
と被測定物表面との距離は5mm、測定範囲は5mmφ
とした。測定雰囲気は、温度22℃、湿度50%、クリ
ーン度10000である。
【0036】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより詳細に説
明するが、本発明がこれら実施例に限定されることはな
い。
【0037】(実施例1)図4は、本発明の実施例であ
る「一対の圧着基台の間に、異方性導電フィルムを介し
て2つの回路基板の接続端子を対向配置して圧着する回
路基板の実装状態」を示す断面図である。本例では、図
4に示したフレキシブルフィルム基体の表面上にドライ
バICが装着された基板(TCP基板)401の接続端
子(ドライバIC出力端子)405を、ガラス基体の表
面上に薄膜トランジスタ(TFT)が形成された液晶パ
ネル(電子装置基板)402の接続端子(液晶パネル信
号入力端子)406に、異方性導電フィルム407を介
して圧着を行った。圧着前に、フレキシブルフィルム基
体の表面電位は、ほぼ0Vにまで除電した。また、圧着
する時、フレキシブルフィルム基体(材質:ポリイミ
ド)と圧着基台(材質:ステンレス鋼)との間にスペサ
ー部材を挟んだ。
【0038】圧着後、フレキシブルフィルム基体からス
ペサー部材を除去し、1秒後に剥離帯電によって生じた
フレキシブルフィルム基体の表面電位を測定した。
【0039】フレキシブルフィルム基体の材質はポリイ
ミドに固定し、スペサー部材の材質を、シリコーンゴ
ム、ポリイミド、アルミニウム、銅、テフロンの順に変
更することで、仕事関数の差を−2eV〜+2eVの範
囲で変えた。
【0040】本例では、図1に示した結果が得られた。
図1の横軸は仕事関数の差であり、縦軸は表面電位であ
る。図1の結果から、フレキシブルフィルム基体からス
ペサー部材を除去した時、仕事関数の差が小さい程、回
路基板上に発生する表面電位が小さくなることが分かっ
た。
【0041】また、本例では、回路基板と圧着基台との
間にスペサー部材を挟んだ場合について説明したが、仮
圧着の場合、すなわち異方性導電フィルムと圧着基台と
の間にスペサー部材を挟んだ場合にも同様の結果が別途
確認された。
【0042】(実施例2)本例では、圧着後にフレキシ
ブルフィルム基体からスペサー部材を除去し、フレキシ
ブルフィルム基体に対して除電処理を行い、フレキシブ
ルフィルム基体の表面電位の変化を調べた。スペサー部
材の材質はポリイミドに固定し、フレキシブルフィルム
基体の材質をポリイミドとシリコーンゴムに変えて比較
検討した。
【0043】フレキシブルフィルム基体の表面電位は、
接着前(十分に除電処理済み)と、剥離後0秒〜100
秒まで、20秒間隔で測定した。
【0044】他の点は実施例1と同様とした。
【0045】本例では、図2に示した結果が得られた。
図2の横軸は剥離後の時間であり、縦軸は表面電位であ
る。図2の結果から、フレキシブルフィルム基体の材質
がポリイミドの場合、剥離後の帯電がほとんど無いこと
が分かった。一方、フレキシブルフィルム基体の材質が
シリコーンゴムの場合、除電を80秒間することによっ
て接着前とほぼ同じ表面電位に復帰させることができ
た。すなわち、フレキシブルフィルム基体の材質とスペ
サー部材の材質が同じ場合、回路基板上に発生する表面
電位は±10V以内に保持することができるため、除電
処理は必要がなく、直ぐに次工程の作業を行うことが可
能と判断した。これに対して、フレキシブルフィルム基
体の材質とスペサー部材の材質が異なる場合、回路基板
上に発生する表面電位が±100V以上と大きいため、
除電処理が必要不可欠であることが確認された。
【0046】また、本例では、回路基板と圧着基台との
間にスペサー部材を挟んだ場合について説明したが、仮
圧着の場合、すなわち異方性導電フィルムと圧着基台と
の間にスペサー部材を挟んだ場合にも同様の結果が別途
確認された。
【0047】(実施例3)本例では、実施例2で作製し
たTCP基板(圧着後)の伸び量を測定した。伸び量
は、2つの回路基板の圧着前後におけるTCP基板の長
さを測長機(オリンパス社製:MM-100A)にて計測した
値の差分とした。
【0048】本例では、図3に示した結果が得られた。
図3の横軸はスペサー部材の材質であり、縦軸はTCP
基板(圧着後)の伸び量である。図3の結果から、フレ
キシブルフィルム基体の材質をポリイミドとした場合に
は、フレキシブルフィルム基体の材質がシリコーンゴム
の場合よりTCP基板の伸び量を小さくすることが可能
と判断した。
【0049】
【発明の効果】
(請求項1)以上説明したように、請求項1に係る発明
によれば、圧着後に回路基板からスペサー部材を取り去
った際の帯電現象を抑制することができる回路基板の実
装方法がえられる。また、圧着基台への異物付着が防げ
ると同時に、回路基板に加えられる圧力分布の均一化す
ることができる。
【0050】(請求項2)請求項2に係る発明によれ
ば、圧着後に回路基板からスペサー部材を取り去った
際、回路基板に対して除電処理をすることなく、次工程
の処理を行うことができる回路基板の実装方法がえられ
る。
【0051】(請求項3)請求項3に係る発明によれ
ば、仮圧着後に異方性導電フィルムからスペサー部材を
取り去った際の帯電現象を抑制することができる回路基
板の実装方法がえられる。また、圧着基台への異物付着
が防げると同時に、異方性導電フィルムに加えられる圧
力分布を均一化することができる。
【0052】(請求項4)請求項4に係る発明によれ
ば、仮圧着後に異方性導電フィルムからスペサー部材を
取り去った際、異方性導電フィルムに対して除電処理を
することなく、次工程の処理を行うことができる回路基
板の実装方法がえられる。
【0053】(請求項5)請求項5に係る発明によれ
ば、微弱電流の影響を受けた場合に故障しやすい液晶デ
ィスプレイモジュール(以下:LCD)などに適用可能
な回路基板の実装方法がえられる。
【0054】(請求項6)請求項6に係る発明によれ
ば、スペサー部材がTCP基板から剥離する面で発生す
る帯電から、TCP基板上にある電気回路を防御するこ
とができる回路基板の実装方法がえられる。
【0055】(請求項7)請求項7に係る発明によれ
ば、スペサー部材が電子装置基板から剥離する面で発生
する帯電から、電子装置基板上にある薄膜トランジスタ
(TFT)を防御することができる回路基板の実装方法
がえられる。
【0056】(請求項8)請求項8に係る発明では、微
細電極同士を接続することが可能な回路基板の実装方法
がえられる。
【0057】(請求項9)請求項9に係る発明では、微
細電極同士を接続することが可能な回路基板の実装方法
がえられる。
【0058】(請求項10)請求項10に係る発明で
は、複数個の接続端子における接続面形状が異なってい
る場合にも対応できる回路基板の実装方法がえられる。
【0059】(請求項11)請求項11に係る発明で
は、複数個の接続端子が、回路基板上において、均一又
は不均一若しくは局在して配置されている場合にも対応
できる回路基板の実装方法がえられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例1に係る実験結果を示
したグラフである。
【図2】図2は、本発明の実施例2に係る実験結果を示
したグラフである。
【図3】図3は、本発明の実施例3に係る実験結果を示
したグラフである。
【図4】図4は、本発明に係る「一対の圧着基台の間
に、異方性導電フィルムを介して2つの回路基板の接続
端子を対向配置して圧着する回路基板の実装状態」を示
す断面図である。
【符号の説明】
401 フレキシブルフィルム基体の表面上にドライバ
ICが装着された基板(TCP基板)、 402 ガラス基体の表面上に薄膜トランジスタ(TF
T)が形成された液晶パネル(電子装置基板)、 403 液晶ドライバ、 404 インナーリード、 405 TCP基板401の接続端子(ドライバIC出
力端子)、 406 電子装置基板402の接続端子(液晶パネル信
号入力端子)、 407 異方性導電フィルム、 408 圧着基台、 409 スペサー部材。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の圧着基台の間に、異方性導電フィ
    ルムを介して2つの回路基板の接続端子を対向配置して
    圧着する回路基板の実装方法において、 前記回路基板のうち少なくとも一方の回路基板と前記圧
    着基台の一方との間にスペサー部材が設けられ、かつ、
    前記一方の回路基板と前記スペサー部材の接触する面同
    士の仕事関数の差が、0.4eV以下であることを特徴
    とする回路基板の実装方法。
  2. 【請求項2】 前記異方性導電フィルムを介して前記2
    つの回路基板の接続端子が対向配置して圧着された後
    で、前記回路基板のうち少なくとも一方の回路基板から
    前記スペサー部材を取り去った時、前記一方の回路基板
    において前記スペサー部材が除去された面の表面電位
    が、±100V以下であることを特徴とする請求項1に
    記載の回路基板の実装方法。
  3. 【請求項3】 一対の圧着基台の間に、異方性導電フィ
    ルムを介して2つの回路基板の接続端子を対向配置して
    圧着する回路基板の実装方法において、 前記2つの回路基板の接続端子同士を圧着する前に、前
    記異方性導電フィルムが、前記回路基板のうち少なくと
    も一方の回路基板上に仮圧着される場合、前記異方性導
    電フィルムと前記一対の圧着基台の一方との間にスペサ
    ー部材が設けられ、かつ、前記異方性導電フィルムと前
    記スペサー部材の接触する面同士の仕事関数の差が、
    0.4eV以下であることを特徴とする請求項1又は2
    に記載の回路基板の実装方法。
  4. 【請求項4】 前記異方性導電フィルムが、前記回路基
    板のうち少なくとも一方の回路基板上に仮圧着された後
    で、前記異方性導電フィルムから前記スペサー部材を取
    り去った時、前記異方性導電フィルムにおいて前記スペ
    サー部材が除去された面の表面電位が、±100V以下
    であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項
    に記載の回路基板の実装方法。
  5. 【請求項5】 前記2つの回路基板は、一方がフレキシ
    ブルフィルム基体の表面上に電気回路が形成された基板
    (TCP基板)と、他方がガラス基体の表面上に薄膜ト
    ランジスタ(TFT)が形成された基板(電子装置基
    板)であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか
    1項に記載の回路基板の実装方法。
  6. 【請求項6】 前記異方性導電フィルムを介して前記2
    つの回路基板の接続端子が対向配置して圧着される場
    合、前記TCP基板においては電気回路が形成された面
    が、前記異方性導電フィルムと接していることを特徴と
    する請求項1乃至5のいずれか1項に記載の回路基板の
    実装方法。
  7. 【請求項7】 前記異方性導電フィルムを介して前記2
    つの回路基板の接続端子が対向配置して圧着される場
    合、前記電子装置基板においては薄膜トランジスタ(T
    FT)が形成された面が、前記異方性導電フィルムと接
    していることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1
    項に記載の回路基板の実装方法。
  8. 【請求項8】 前記フレキシブルフィルム基体の材料
    が、ポリイミド、ポリカーボネイト、ポリエステル、ポ
    リエーテル、ポリアリレートのうちいずれか1つの高分
    子材料であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれ
    か1項に記載の回路基板の実装方法。
  9. 【請求項9】 前記ガラス基体の材料が、石英ガラス、
    無アルカリガラス、ソーダライムのうちいずれか1つで
    あることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に
    記載の回路基板の実装方法。
  10. 【請求項10】 一対の圧着基台の間に、異方性導電フ
    ィルムを介して対向配置された前記2つの回路基板の接
    続端子が、前記2つの回路基板上に複数個あり、かつ、
    前記複数個の接続端子における接続面の形状が、少なく
    とも2種類以上の異なった形状からなることを特徴とす
    る請求項1乃至9のいずれか1項に記載の回路基板の実
    装方法。
  11. 【請求項11】 一対の圧着基台の間に、異方性導電フ
    ィルムを介して対向配置された前記2つの回路基板の接
    続端子が、前記2つの回路基板上に複数個あり、かつ、
    前記複数個の接続端子が、前記2つの回路基板上におい
    て、均一又は不均一若しくは局在して配置されたことを
    特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の回
    路基板の実装方法。
JP7003625A 1995-01-12 1995-01-12 回路基板の実装方法 Pending JPH08195555A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7003625A JPH08195555A (ja) 1995-01-12 1995-01-12 回路基板の実装方法
KR1019960000413A KR100263873B1 (ko) 1995-01-12 1996-01-11 회전기판의 실장방법

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7003625A JPH08195555A (ja) 1995-01-12 1995-01-12 回路基板の実装方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08195555A true JPH08195555A (ja) 1996-07-30

Family

ID=11562685

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7003625A Pending JPH08195555A (ja) 1995-01-12 1995-01-12 回路基板の実装方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JPH08195555A (ja)
KR (1) KR100263873B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007053198A (ja) * 2005-08-17 2007-03-01 Fujikura Ltd リジットプリント基板及びプリント基板の接続方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007053198A (ja) * 2005-08-17 2007-03-01 Fujikura Ltd リジットプリント基板及びプリント基板の接続方法

Also Published As

Publication number Publication date
KR100263873B1 (ko) 2000-08-16
KR960030759A (ko) 1996-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2665134B2 (ja) フレキシブル回路基板及びその製造方法
US7907231B2 (en) Liquid crystal display apparatus and method for grounding liquid crystal display apparatus
CN107797348B (zh) 具有连接单元的显示设备
CN104698689B (zh) 一种各向异性导电胶膜、显示装置及其返修方法
CN107735724B (zh) 显示装置及显示装置的制造方法
CN101458414B (zh) 显示面板电极的防腐蚀方法和防腐蚀热烫装置
US5072519A (en) Method of producing electric circuit patterns
US20090322999A1 (en) Display Device and Manufacturing Method for Same
US6628364B2 (en) Liquid crystal display device and fabricating method thereof
JP2006286790A (ja) 配線基板の接合方法、配線基板の接合部の構造、及び配線基板の接合部を備えた電気回路装置
JPH08195555A (ja) 回路基板の実装方法
JP3794217B2 (ja) 液晶装置の製造方法
JP3179351B2 (ja) テープキャリアパッケージの剥離方法および剥離装置
JPH05313178A (ja) パネルの実装方法および実装構造
CN113781921B (zh) 显示装置
JP2005345499A (ja) 表示装置の製造方法
JP2000259092A (ja) 電気光学装置
JPH09191026A (ja) 液晶表示装置
JP2002099222A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2004341127A (ja) 配線基板素材の製造方法、配線基板素材の短絡結線の除去方法、および配線基板素材
JP3229902B2 (ja) 液晶表示装置の接続方法および液晶表示装置の製造装置
KR100551438B1 (ko) 기판의 정전기 제거방법
JP2002214635A (ja) 液晶表示装置
JP2001183695A (ja) 液晶表示パネルの端子接続装置
JPH02310531A (ja) 液晶表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20031217