JPH08194344A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH08194344A
JPH08194344A JP7019885A JP1988595A JPH08194344A JP H08194344 A JPH08194344 A JP H08194344A JP 7019885 A JP7019885 A JP 7019885A JP 1988595 A JP1988595 A JP 1988595A JP H08194344 A JPH08194344 A JP H08194344A
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JP
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transfer
toner
image forming
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Application number
JP7019885A
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English (en)
Inventor
Masami Izumizaki
昌巳 泉崎
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 両面画像形成時に、シリコンオイルの感光ド
ラムへの転着を防止する。 【構成】 1面目の4色分の総ビデオカウント数が印字
比率50%以上と判断された場合に、転写ベルト310
にトナー像を転写させて、転写ベルト310上に転着し
たシリコンオイルにトナーを固着させ、シリコンオイル
のクリーニングを可能とする。これにより、転写ベルト
310に転着したシリコンオイルの感光ドラム301へ
の転移を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば複写機或はプリ
ンタ等とされる電子写真方式或は静電記録方式による画
像形成装置に関し、特に転写材の両面に画像形成を行わ
せる画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の画像形成装置についてその全体構
成を示す図8を用いて説明する。この画像形成装置は、
各々の色の現像色毎に画像形成ステーションを有し、各
画像形成ステーションにおいて像担持体としての感光ド
ラムに周知の画像形成プロセスにて各色毎の可視画像を
形成し、これら可視画像を外部から供給される転写材に
順次転写し、一括定着してカラー画像を得る電子写真方
式のディジタルカラー画像形成装置である。
【0003】このカラー画像形成装置は、装置本体内に
第1、第2、第3及び第4の4つの画像形成ステーショ
ンPM 、PC 、PY 及びPK を備え、その一側、すなわ
ち図8にて右側には給紙部(説明を簡単にするために給
紙カセット307のみを図示する)が、またその反対
側、すなわち図8にて左側には定着器308がそれぞれ
配設されている。また、装置本体内の、給紙カセット3
07から定着器308に至る経路の下側には、転写材を
担持搬送する無端状の転写材担持部材、すなわち転写ベ
ルト310が周知の態様で複数のローラ間に架張されて
いる。この転写ベルト310は図示矢印方向に駆動さ
れ、給紙カセット307を通じて送給される転写材を担
持して、前述した各画像形成ステーションPM 、PC
Y 及びPKへと順次搬送する。
【0004】各画像形成ステーションPM 、PC 、PY
及びPK は実質的に同一の構成を有し、通常のように図
示矢印方向に回転駆動される像担持体である感光ドラム
301M、301C、301Y及び301Kを含み、各
感光ドラムの周辺には、感光ドラムを一様帯電する一次
帯電器302M、302C、302Y及び302K、感
光ドラム上に形成された静電潜像を現像する現像器30
4M、304C、304Y及び304K、現像された可
視画像を転写材へ転写する転写帯電器306M、306
C、306Y及び306K、感光ドラム上に残存するト
ナーを除去するドラムクリーナ305M、305C、3
05Y及び305Kがドラム回転方向に順次配設されて
いる。また、各感光ドラム301M、301C、301
Y及び301Kの上方には像露光装置303M、303
C、303Y及び303Kがそれぞれ設けられている。
【0005】現像器304Mにはマゼンタ色のトナー
が、現像器304Cにはシアン色のトナーが、現像器3
04Yにはイエロー色のトナーが、現像器304Kには
ブラックのトナーがそれぞれ収容されている。
【0006】像露光装置303M、303C、303Y
及び303Kは、半導体レーザ、ポリゴンミラー、fθ
レンズ等からなり、カラー用CCDのような撮像素子に
よって多数の画素に分解されて読み取られ、ディジタル
信号に変換されたそれぞれの色の画像に対応するディジ
タル画素信号の入力を受けてこの信号に対応して変調さ
れたレーザービームを一次帯電器302M、302C、
302Y及び302Kと現像器304M、304C、3
04Y及び304Kとの間でドラム母線方向に走査し、
ドラム面を露光して対応する色の静電潜像を形成する。
【0007】像露光装置303Mにはカラー画像のマゼ
ンタ成分像に対応する画素信号が、像露光装置303C
にはシアン成分像に対応する画素信号が、像露光装置3
03Yにはイエロー成分像に対応する画素信号が、像露
光装置303Kにはブラック成分像に対応する画素信号
がそれぞれ入力される。
【0008】また、第1の画像形成ステーションPM
給紙カセット307との間には転写材を吸着するための
一対の吸着帯電器320が転写ベルト310を挟んで対
向設置されている。更に、第4の画像形成ステーション
K と定着器308との間には除電用帯電器321が設
けられており、転写ベルト310に吸着されている転写
材を分離するために交流電圧が印加される。
【0009】上記構成のカラー画像形成装置において、
給紙カセット307より転写ベルト310上に給紙され
た転写材は静電吸着され、転写ベルト310の図示矢印
方向への移動に伴って搬送される。転写材の搬送に伴
い、第1の画像形成ステーションPM の感光ドラム30
1Mにはマゼンタ画像が、第2の画像形成ステーション
C の感光ドラム301Cにはシアン画像が、第3の画
像形成ステーションPYの感光ドラム301Yにはイエ
ロー画像が、そして第4の画像形成ステーションPK
感光ドラム301Kにはブラック画像がそれぞれ分担さ
れて形成される。
【0010】これら画像は、転写ベルト310の移動に
よって転写材が第1〜第4の画像形成ステーションPM
〜PK の感光ドラム301M〜301Kの下部を順次に
通過して定着部の方向へと搬送される間に、各画像形成
ステーションの転写帯電器306M〜306Kにより転
写材上に順次重ね転写されてカラー画像が合成される。
転写材は、第4の画像形成ステーションPK を通過した
後、交流電圧が印加された除電用帯電器321により除
電され、転写ベルト310から分離される。転写材は定
着器308に送られ、この定着器308で定着された
後、転写材排出口からトレイ309へと排出され、かく
して1つの複写サイクルが終了する。
【0011】ところで、転写材の両面に画像を形成する
場合については以下のようになる。すなわち、両面画像
の1面目の画像形成は上述の片面同様で、転写材が定着
器308で転写された画像が定着された後、両面用縦パ
ス311へ送られ、反転部312へ達する。この時、1
面目の画像は下向きになっている。次に反転部312か
ら今までの転写材後端が先端となり反転横パス313へ
搬送される。その結果、反転横パス313では1面目の
画像は上向きになる。その後、転写材は再給紙パス31
4から2面目の画像形成を行なうため転写ベルト310
へ給紙される。この時、1面目の画像面は下向きに転写
ベルト310へ吸着され、以下、片面の画像形成とは同
様なプロセスで両面画像が形成され、トレイ309へ排
出される。一方、転写ベルト310の表面の飛散トナー
や紙粉等の汚れは転写ベルトクリーナー315によりク
リーニングされる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では一度フルカラー画像形成を行った転写材を表裏
反転し、再び給紙し、まだ画像形成の行われていない裏
面側へも画像形成を行うことにより、以下の様な不具合
が発生していた、すなわち、最初の画像形成動作が終了
し、1回目の転写材表面の加熱定着を行うことによりト
ナー上や転写材上へ離型剤たるオイルが付着するが、こ
の転写材が両面コピーのために再給紙されると1回目で
定着を行ったトナー面(すなわちオイルが付着した面)
が転写ベルト310側に向くことになる。
【0013】したがって、転写材が転写ベルト310に
吸着されることによりトナー上や転写材上に付着してい
るオイルが転写ベルト310表面に転着する。転写ベル
ト310の表面は転写ベルトクリーナー315によりク
リーニングされるもののオイルを完全に除去することは
困難であり、その結果、転写材が転写ベルト310より
分離された後、転写ベルト310の回転により転写ベル
ト表面のオイルが各感光ドラム301M、301C、3
01Y、301Bkへ転移することとなる。
【0014】このようにオイルが感光ドラム301M、
301C、301Y、301Bkに転移すると、感光ド
ラム上のドラムクリーナー305M、305C、305
Y及び305Kによってもトナーをクリーニングするこ
とができなくなったり、所望の潜像形成部以外のところ
でオイル上にトナーが付着するため、最終的に、以降の
コピーにおいては余分なトナーが付着した汚い画像とな
るという問題点を有していた。
【0015】さらにいえば転写材上のトナー量が多いほ
ど、転写材表面にオイルが残り易く、それゆえ転写ベル
ト表面に転着するオイル量も多くなる。
【0016】従って、本発明の目的は、転写材両面への
画像形成時に離型剤の像担持体への転着を防止できる画
像形成装置を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、
像担持体に画像信号に応じた静電潜像を形成する潜像形
成手段と、この静電潜像を現像して可視画像を形成する
現像手段と、この可視画像を転写材及び転写材を担持搬
送する転写材担持部材へ転写する転写手段と、転写材に
可視画像を定着する定着手段と、定着された転写材を再
び転写材担持部材へ担持させ、1面目に画像形成された
転写材の2面目に画像を形成させる両面画像形成手段
と、前記画像信号を積算し、予め設定した基準値と比較
する手段とを有する画像形成装置において、1面目の画
像信号積算値と前記基準値とを比較した結果に基づい
て、2面目の画像形成後に、前記転写材担持部材上へ所
定濃度の可視画像を転写させることを特徴とする画像形
成装置である。
【0018】前記1面目の画像信号積算値が前記基準値
より大きいときに、前記転写材担持部材上へ所定濃度の
可視画像を転写させることが好ましい。
【0019】前記転写材担持部材にはその絶対位置を示
すポジションマーカーが付設され、該ポジションマーカ
ーを検知する検知手段を有することが好ましい。
【0020】
【実施例】以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則
して更に詳しく説明する。尚、以下の説明において、前
出の部材と同一の部材については同一符号を付し、その
説明を省略する。
【0021】実施例1 本発明による画像形成装置の実施例1について、図1〜
図6を参照して説明する。
【0022】図1に示す第1〜第4の画像形成ステーシ
ョンPM 、PC 、PY 及びPK は実質的に同一の構成を
備えているので、第1画像形成ステーションPM に着目
し、まず図2を用いて説明する。なお他の画像形成ステ
ーションもこれに準ずるものである。
【0023】図2において、複写されるべき原稿31は
レンズ32によってCCD等の撮像素子33に投影され
る。この撮像素子33は原稿31の画像を多数の画素に
分解し、各画素の濃度に対応した光電変換信号を発生す
る。撮像素子33から出力するアナログ画像信号は画像
信号処理回路34に送られ、ここで画素の濃度に対応し
た出力レベルを有する画素画像信号に変換され、パルス
幅変調回路35に送られる。
【0024】このパルス幅変調回路35は入力される画
素画像信号毎に、そのレベルに対応した幅(時間長)の
レーザ駆動パルスを形成して出力する。即ち、図3
(a)に示すように、高濃度の画素画像信号に対しては
より駆動パルスWを、低濃度の画素画像信号に対しては
より幅の狭い駆動パルスSを、中濃度の画素画像信号に
対しては中間の幅の駆動パルスIをそれぞれ形成する。
【0025】パルス幅変調回路35から出力されたレー
ザ駆動パルスは半導体レーザ36に供給され、半導体レ
ーザ36をそのパルス幅に対応する時間だけ発光させ
る。従って、半導体レーザ36は高濃度画素に対しては
より長い時間駆動され、低濃度画素に対してはより時間
駆動されることになる。それゆえ、感光ドラム301M
は次述の光学系によって、高濃度画素に対しては主走査
方向により長い範囲が露光され、低濃度画素に対しては
主走査方向により短い範囲が露光される。つまり、画素
の濃度に対応して静電潜像のドットサイズが異なる。従
って、当然のことながら、高濃度画素に対するトナー消
費量は低濃度画素に対するそれよりも大である。なお、
図3(d)に低、中、高濃度画素の静電潜像をそれぞれ
L、M、Hで示した。
【0026】半導体レーザ36から放射されたレーザ光
36aは回転多面鏡37によって掃引され、f/θレン
ズ等のレンズ38及びレーザ光36aを像担持体たる感
光ドラム301M方向に指向させる固定ミラー39によ
って感光ドラム301M上にスポット結像される。かく
して、レーザ光36aは感光ドラム301Mの回転軸と
ほぼ平行な方向(主走査方向)にこのドラム301Mを
走査し、静電潜像を形成することになる。
【0027】感光ドラム301Mはアモルファスシリコ
ン、セレン、OPC等を表面に有し、矢印方向に回転す
る電子写真感光ドラムであり、露光器41で均一に除電
を受けた後、一次帯電器302Mにより均一に帯電され
る。その後、上述した画像情報信号に対応して変調され
たレーザ光で露光走査され、これによって画像情報信号
に対応した静電潜像が形成される。
【0028】この静電潜像はトナー粒子とキャリア粒子
が混合された2成分現像剤43を使用する現像器304
Mによって反転現像され、可視画像(トナー像)が形成
される。ここで、反転現像とは、感光体の光で露光され
た領域に、潜像と同極性に帯電したトナーを付着させて
これを可視化する現像方法である。このトナー像は2個
のローラ45、46間に架張され、図示矢印方向に無端
駆動される転写材担持部材である転写ベルト310上に
保持された転写材48に転写帯電器306Mの作用によ
り転写される。
【0029】なお、後述するように、本実施例では画素
密度切り換えスイッチ77が設けられており、この画素
密度切り換えスイッチ77からの画素密度切り換え信号
によってパルス幅変調信号回路を制御し、画素形成方法
の違いに応じてパルス幅変調回路35から出力されるパ
ルス信号のパルス幅を変化させている。
【0030】また、説明を簡単にするために1つの画像
形成ステーションPM (感光ドラム301M、露光器4
1、一次帯電器302M、現像器304M等を含む)の
みを図示するが、カラー画像形成装置の場合には、図1
に示す如く例えばシアン、マゼンタ、イエロー、及びブ
ラックの各色に対する4つの画像形成ステーションが転
写ベルト310上にその移動方向に沿って順次に配列さ
れ、各画像形成ステーションの感光ドラム上に原稿の画
像を色分解した各色毎の静電潜像が順次に形成され、対
応する色トナーを有する現像器で現像され、転写ベルト
310によって保持、搬送される転写材48に順次に転
写されることになる。
【0031】両面画像形成の際には、1面目画像が上述
のように転写材へ転写され、このトナー像が転写された
転写材48は転写ベルト310から分離されて定着器3
08(図1)に搬送され、定着されて永久像に変換され
る。また、転写後感光ドラム301M上に残った残留ト
ナーはその後クリーナ305Mによって除去される。
【0032】本実施例においては、1面目の転写材上の
トナー量を算出する方法として感光ドラム上の静電潜像
のデジタル信号をカウントする手段を適用する。そし
て、このカウント手段によるカウント数が所定値よりも
大きい時には、1面目の定着後の転写材上のオイルが多
く残り易く、転写ベルト上にオイルが付着すると判断
し、そのタイミングで転写ベルト上へトナー像を転写す
ることにより、オイルをクリーニングし易くするもので
ある。
【0033】更に説明すると、まず、パルス幅変調回路
35の出力信号がANDゲート64の一方の入力に供給
され、このANDゲートの他方の入力にはクロックパル
ス発振器65から図3(b)に示すクロックパルスが供
給される。従って、ANDゲート64からは図3(c)
に示すようにレーザ駆動パルスS、I、Wの各々のパル
ス幅に対応した数のクロックパルス、即ち、各画素の濃
度に対応した数のクロックパルス(画像濃度信号に対
応)が出力される。
【0034】このクロックパルス数は8ビットの画像濃
度信号変換テーブル78によって実際のトナーの消費特
性に合わせた信号(パルス数)に変換される。この変換
テーブル78は、画像濃度信号と実画像濃度の関係が図
4に実線で示す特性を有するので、本実施例では図5に
示す特性の変換テーブルとなり、入力画像濃度信号を実
際の画像濃度特性に従った画像濃度信号に変換する。例
えば、入力画像濃度信号(パルス数)が255レベルの
うちの70レベルであれば、図5の変換テーブルによ
り、80レベルの信号に変換されて出力される。
【0035】従って、この変換テーブル78により変換
された出力信号は入力画像濃度信号と実画像濃度の非線
形の関係を補正した実際のトナー消費特性に合致した画
像濃度信号となる。なお、入力画像濃度信号が8ビット
(0〜255)であるので8ビットの変換テーブル78
を用いたが、変換テーブル78のビット数は入力画像濃
度信号に応じて適宜変更されるものである。
【0036】変換テーブル78からの画像濃度信号はカ
ウンタ66によって積算され、ビデオカウント数が算出
される。なお、A4最大ビデオカウント数は3830×
106 =206mm×294mm×(400 dpi)2 ×
255・・・100%duty画像(印字比率)である。
【0037】かくして、このカウンタ66からの各画像
毎のパルス積算信号C1 (ビデオカウント数)は、原稿
31のトナー像を1つ形成するために現像器304Mか
ら実際に消費されるトナー量に正確に対応することにな
る。
【0038】このようにして1面目の画像形成が終了
し、反転部へ転写材が搬送される。ここで定着後の1面
目画像は、トナー及び定着器308の定着ローラの熱と
圧力および離型剤として使用されるオイルにより画像表
面はオイルでつるつるした滑らかな状態になる。しかし
トナー量が少ない場合には、オイルは転写材表面に残ら
ず転写材に染み込む。
【0039】ここで本実施例で用いたトナーについて説
明する。このトナーには、熱を印加した際の溶融性、混
色性が良いことが要求されるため、軟化点が低く、かつ
溶融粘度の低いシャープメルト性のトナーが要求され
る。こうしたシャープメルトトナーを使用することによ
り、複写物の色再現性範囲を広め、原稿の多色またはフ
ルカラー像に忠実なカラーコピーを得ることができる。
【0040】このようなシャープメルトトナーは、例え
ばポリエステル樹脂またはスチレン−アクリルエステル
樹脂のごとき結着樹脂、着色剤(染料、昇華性染料)、
荷電制御剤等のトナー形成用材料を溶融混練、粉砕、分
級することにより製造される。必要とあらば、トナーに
各種外添剤(例えば、疎水性コロイダルシリカ)を添加
する外添工程を付加してもよい。このようなカラートナ
ーとしては定着性、シャープメルト性を考慮すると結着
樹脂としてポリエステル樹脂を使用したものが特に好ま
しい。シャープメルト性ポリエステル樹脂としてはジオ
ール化合物とジカルボン酸とから合成される分子の主鎖
にエステル結合を有する高分子化合物が例示される。特
に、次式
【0041】
【化1】 (式中Rはエチレンまたはプロピレン基であり、x、y
はそれぞれ1以上の正の整数であり、かつx+yの平均
値は2〜10である。)で代表されるビスフェノール誘
導体もしくはその置換体をジオール成分とし、2価以上
のカルボン酸またはその酸無水物またはその低級アルキ
ルエステルとからなるカルボン酸成分(例えばフマル
酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フタル酸、テレフタ
ル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸等)とを少なく
とも共縮重合したポリエステル樹脂がシャープな溶融特
性を有するのでより好ましい。
【0042】ポリエステル樹脂の軟化点は、75〜15
0℃、好ましくは80〜120℃が良い。
【0043】このポリエステル樹脂を結着樹脂として含
有するシャープメルトトナーの軟化特性を図6のグラフ
に示す。測定条件は以下の通りである。
【0044】フローテスターCFT−500A型(島津
製作所製)を使用し、ダイ(ノズル)の直径0.2m
m、厚み1.0mmとして20kgの押出荷重を加え初
期設定温度70℃で、予熱時間300秒の後、6℃/分
の速度で等速昇温したとき描かれるトナーのプランジャ
ー降下量−温度曲線(以下軟化S字曲線という)を求め
た。試料となるトナーは1〜3g精秤した微粉末を用
い、プランジャ断面積は1.0cm2 とする。軟化S字
曲線は図6のグラフに示すようなカーブとなる。等速昇
温するに従い、トナーは徐々に加熱され流出が開始され
る(プランジャー降下A→B)。さらに昇温すると溶融
状態となったトナーは大きく流出し(B→C→D)プラ
ンジャー降下が停止し終了する(D→E)。
【0045】軟化S字曲線の高さHは全流出量を示し、
H/2のC点に対応する温度T0 はトナーの軟化点を示
す。
【0046】トナー及び結着樹脂がシャープメルト性を
有するか否かは、トナーまたは結着樹脂の見掛けの溶融
粘度を測定することにより測定できる。
【0047】このようなシャープメルト性を有するトナ
ーまたは結着樹脂とは、見掛けの溶融粘度が103 ポイ
ズを示すときの温度をT1 、5×102 ポイズを示す時
の温度をT2 としたとき、 T1 =90〜150℃ |ΔT|=|T1 −T2 |=5〜20℃ の条件を満たすものをいう。
【0048】これらの温度−溶融粘度特性を有するシャ
ープメルト性樹脂は加熱されることにより極めてシャー
プに粘度低下を起こすことが特徴である。このような粘
度低下が最上部トナー層と最下部トナー層との適度な混
合を生じせしめ、さらにトナー層自体の透明性を急激に
増加させ、良好な減色混合を起こすものである。
【0049】このようなシャープメルト性のカラートナ
ーは、親和力が大きく、定着ローラにオフセットし易い
という性質も有している。
【0050】そこで離型剤としてシリコンオイルを不図
示の定着ローラへ塗布する。その塗布量はオフセットを
防止する下限として、A4サイズの転写材あたり50m
g±10mgが適当であった。このような系において転
写材上のトナーの載り量として印字比率50%以上で
は、転写材表面にオイルが残り、2面目画像形成中に、
転写ベルトへオイルが付着し易く、オイル転着が起こり
易い。
【0051】そこで本実施例では、4色分の総ビデオカ
ウント数が印字比率50%未満ではオイル転着の問題は
ないのでそのままとする。しかし印字比率が50%以上
の場合は2面目の画像形成で多量のオイルを転写ベルト
表面に残すこととなり、そのためオイル転着が発生しや
すくなる。そこで2面目画像形成終了後、転写ベルトへ
トナーを転写させることにより、トナーが混ぜられたオ
イルを転写ベルトクリーナーで清掃することによって転
写ベルトのクリーニング、即ちオイルの除去を容易に可
能とすることができる。
【0052】以下に2面目の画像形成動作について説明
する。
【0053】先に述べたように1面目の4色分の総ビデ
オカウント数が印字比率50%以上と判断された場合に
は、まず転写材を転写ベルト310へ給紙し、1面目と
同様各画像形成ステーションでの画像形成、転写材への
画像の転写、転写ベルト310から転写材の分離、定
着、トレイ309への排紙がなされる。
【0054】このように転写材が転写ベルト310から
分離した後、転写ベルト310上のオイルの清掃が開始
される。まず第1に各画像形成ステーションで印字比率
10%の画像が形成され、転写ベルト3101周分の画
像が転写帯電器306M〜306Kの動作により、直接
転写ベルト310へ転写される。このとき1つの画像形
成ステーションで印字比率40%のみでも同じ効果が得
られる。
【0055】このようにして転写ベルト310上のオイ
ル上へ転写されたトナーはオイルと固着する。固着した
転写ベルト310上のトナーは転写ベルトクリーナー3
15によってクリーニングされる。
【0056】ここで転写ベルトクリーナとしては、高分
子材料のブレードや不織布を密着させたものなどを用い
ることができる。
【0057】以上のように、両面画像形成時において、
1面目の画像の印字比率が例えば50%以上のときに、
2面目の画像形成終了後に転写ベルトにトナーを転写さ
せることにより、転写ベルト上のオイルとトナーとを固
着させ、これによって転写ベルト上のオイルのクリーニ
ングを容易に行なうことができるようになる。従って、
感光ドラムへのオイル転着を防止でき、トナーのカブリ
を防止することができる。
【0058】実施例2 次に、本発明による画像形成装置の実施例2について図
7により説明する。
【0059】本実施例では転写ベルト310上に転写ベ
ルトの絶対位置を示すポジションマーカー316を設
け、更にこのポジションマーカー316を検知する検知
手段317を設ける。これにより、転写ベルト310上
の転写材を載せる位置を一定にする。
【0060】従って、転写ベルト310上のオイルが付
着する位置も決定されるので転写ベルトへトナーを転写
する位置も転写ベルト上の一部に限定することができ、
トナーの消費量を実施例1の場合に比して低減すること
ができる。
【0061】本実施例の検知手段317は、近赤外に発
振ピークを有するLEDとその反射光を検出するフォト
ダイオードとから構成されている。尚、ポジションマー
カー316はLEDを反射させる部材であればよい。
【0062】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
による画像形成装置は、両面画像形成時において、1面
目の画像信号積算値と基準値とを比較した結果に基づい
て、2面目の画像形成後に、転写材担持部材上へ所定濃
度の可視画像を転写させることにより、前記転写材担持
部材に転着した離型剤に現像剤を固着させ、離型剤のク
リーニングを容易とすることができ、像担持体への離型
剤の転着を防止することができる。従って、両面画像形
成時及び形成後においても高品質の画像を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施されるカラー画像形成装置の一実
施例を示す概略構成図である。
【図2】図1のカラー画像形成装置のビデオカウント部
の説明図である。
【図3】レーザのパルス幅変調の概略説明図である。
【図4】画像濃度信号−実画像濃度の関係を示すグラフ
である。
【図5】テーブル変換後の画像濃度信号−画像濃度信号
の関係を示すグラフである。
【図6】トナーの軟化特性を示すグラフである。
【図7】他のカラー画像形成装置を示す概略構成図であ
る。
【図8】従来のカラー画像形成装置を示す概略構成図で
ある。
【符号の説明】
64 ANDゲート 65 クロックパルス発振器 65 カウンタ 301M マゼンタ用感光ドラム(像担持体) 301C シアン用感光ドラム(像担持体) 301Y イエロー用感光ドラム(像担持体) 301K ブラック用感光ドラム(像担持体) 303M マゼンタ用像露光手段 303C シアン用像露光手段 303Y イエロー用像露光手段 303K ブラック用像露光手段 304M マゼンタ用現像器(現像手段) 304C シアン用現像器(現像手段) 304Y イエロー用現像器(現像手段) 304K ブラック用現像器(現像手段) 306M マゼンタ用転写器(転写手段) 306C シアン用転写器(転写手段) 306Y イエロー用転写器(転写手段) 306K ブラック用転写器(転写手段) 308 定着器(定着手段) 310 転写ベルト(転写材担持部材) 316 ポジションマーカー 317 検知手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体に画像信号に応じた静電潜像を
    形成する潜像形成手段と、この静電潜像を現像して可視
    画像を形成する現像手段と、この可視画像を転写材及び
    転写材を担持搬送する転写材担持部材へ転写する転写手
    段と、転写材に可視画像を定着する定着手段と、定着さ
    れた転写材を再び転写材担持部材へ担持させ、1面目に
    画像形成された転写材の2面目に画像を形成させる両面
    画像形成手段と、前記画像信号を積算し、予め設定した
    基準値と比較する手段とを有する画像形成装置におい
    て、 1面目の画像信号積算値と前記基準値とを比較した結果
    に基づいて、2面目の画像形成後に、前記転写材担持部
    材上へ所定濃度の可視画像を転写させることを特徴とす
    る画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記1面目の画像信号積算値が前記基準
    値より大きいときに、前記転写材担持部材上へ所定濃度
    の可視画像を転写させることを特徴とする請求項1の画
    像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記転写材担持部材にはその絶対位置を
    示すポジションマーカーが付設され、該ポジションマー
    カーを検知する検知手段を有することを特徴とする請求
    項1又は2の画像形成装置。
JP7019885A 1995-01-13 1995-01-13 画像形成装置 Pending JPH08194344A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5923923A (en) * 1995-10-16 1999-07-13 Fuji Xerox Co., Ltd. Two-sided image forming apparatus with oil contamination prevention
JP2017015989A (ja) * 2015-07-02 2017-01-19 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2017015990A (ja) * 2015-07-02 2017-01-19 キヤノン株式会社 画像形成装置

Cited By (3)

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JP2017015989A (ja) * 2015-07-02 2017-01-19 キヤノン株式会社 画像形成装置
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