JPH08193367A - 結露防止装置 - Google Patents

結露防止装置

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JPH08193367A
JPH08193367A JP7005998A JP599895A JPH08193367A JP H08193367 A JPH08193367 A JP H08193367A JP 7005998 A JP7005998 A JP 7005998A JP 599895 A JP599895 A JP 599895A JP H08193367 A JPH08193367 A JP H08193367A
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JP
Japan
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dew condensation
room
dew point
condensation
temperature
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP7005998A
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English (en)
Inventor
Masaaki Ukaji
正明 宇梶
Kazuto Shimoirisa
和人 下入佐
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Kumagai Gumi Co Ltd
Original Assignee
Kumagai Gumi Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 倉庫や工場等の室内に結露が発生するのを未
然に防止するとともに、運転コストを低減する。 【構成】 室内2に赤外線画像装置3を設けることによ
って各部位表面温度T 11(t) ,T12(t) …Tij(t) を一
定時間間隔で検出する。また、水晶露点温度計5によっ
て室内2の露点TW を検出する。該各部位表面温度T11
(t) ,T12(t)…Tij(t) の経時データおよび露点TW
をもとに、解析装置4によって結露発生が推認される特
定部位(行:P、列:q)を解析する。該解析データに
基づき、制御装置6によって加熱装置7および熱放射板
8が操作され、結露発生を未然防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は結露防止装置に関する
ものであり、特に、薬品、食品または精密機器等の倉庫
や工場における内壁等に結露が発生するのを防止する装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】空調の影響や夜間の外気の冷え込み等に
よって建物の内壁等に結露が発生する現象が多くみられ
る。結露が発生するとカビ等の細菌が繁殖したり部材が
腐食したりするおそれがある。従って、高い衛生管理や
品質管理が要求されるような薬品、食品または精密機器
等の倉庫や工場においては結露の発生を可及的に防止す
る必要がある。
【0003】従来の結露対策として、結露を生じ易い側
壁等の建物構成部材に厚い断熱材や防湿層を介装した
り、室内空気温度を高めにし、且つ、湿度を低めにして
室内の各部位表面温度が露点以下にならないように室内
全体を空調する等の手段が講じられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】断熱材や防湿層のみで
は結露を防止するのに限界があり、また、建物の構造や
部材によっては該断熱材等を設けることが困難な場合も
ある。一方、従来の空調によって室内全体の空気温度と
湿度とを管理する手段は、部屋空間が広い場合には相当
の運転コストを要するばかりでなく、室内の各部位表面
温度が必ずしも室内空気温度に追従するわけではないの
で結露を完全に防止するのは困難である。
【0005】そこで、薬品等の倉庫や工場における結露
の発生を可及的に防止することによって衛生や品質維持
向上を図るとともに、低い運転コストによって効率的に
結露を防止するために解決されるべき技術的課題が生じ
てくるのであり、本発明は該課題を解決することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために提案されたものであり、温度センサにより室
内の各部位表面温度を一定時間間隔で検出するととも
に、湿度センサにより室内湿度を測定することによって
露点を検出し、且つ、解析装置により前記各部位表面温
度の経時データに基づき各部位ごとに将来の温度変化を
予測し、前記露点と照合することによって所定時間内に
結露発生が推認される特定部位を解析するとともに、該
解析データに基づき加熱装置を操作することによって前
記特定部位を局所的に加熱して結露発生を防止する制御
装置を設けた結露防止装置を提供するものである。
【0007】
【作用】温度センサにより得られた室内の各部位表面温
度の経時データと湿度センサにより得られた露点とを解
析した結果、所定時間内にある特定部位に結露が発生す
ると予測された場合、制御装置から所定の指令信号が加
熱装置へ出力される。斯くして、該加熱装置が前記特定
部位に対して所定の熱量を加えることによって結露発生
を未然に防止する。該加熱装置作動中も前述の解析が解
析装置によって進められる。そして、前記特定部位につ
いて最早結露は発生しないと予測された場合には、制御
装置の停止信号によって加熱装置の作動が停止される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図4に従
って詳述する。図1は結露防止装置1の概念図を示し、
倉庫、工場等の室内2の側壁、天井、床等は略均等のマ
トリックス(行:1,2…i、列:1,2…j)に区画
され、個々のマトリックス単位(以下、「各部位」とい
う)毎に結露防止制御が行われる。該室内2を俯敢でき
る位置には温度センサとして赤外線画像装置3が設置さ
れており、該赤外線画像装置3によって室内2の側壁、
天井、床等の表面温度が一定時間間隔で検出され、解析
装置4に出力される。
【0009】また、前記室内2には露点検出用湿度セン
サとして水晶露点温度計5が設置されており、該水晶露
点温度計5によって室内2の露点TW が検出され、前記
解析装置4へ出力される。そして、該解析装置4におい
て各部位ごとに結露発生の可能性が解析され、その解析
結果が制御装置6へ出力されることによって加熱装置7
および該加熱装置7に設けられた熱放射板8が制御され
る。
【0010】かかる結露防止装置1の一連の制御の流れ
を図2に示す。同図において赤外線画像装置3による温
度検出(ステップ1)の次に水晶露点温度計5による露
点検出(ステップ2)がなされることになっているが、
その逆の順番でも良く、或いは両者を同時に行っても良
い。そして、赤外線画像装置3から送られた温度情報
は、解析装置4において座標変換されることによって各
部位表面温度T11(t) ,T12(t) …Tij(t) の経時デー
タが得られる(ステップ3)。
【0011】該ステップ3の概略について図3に従って
説明する。同図に示す如く、赤外線画像装置3に被写さ
れた室内2の各部位マトリックス(行:1,2…i、
列:1,2…j)は、該赤外線画像装置3の画面を縦横
均等に区画した画素マトリックス(行:1,2…m、
列:1,2…n)に対して歪を有している。そこで、解
析装置4には予め各部位マトリックス(行:1,2…
i、列:1,2…j)が赤外線画像上ではどの画素マト
リックスに対応するかについての、所謂座標変換関数が
プログラムされている。そして、赤外線画像装置3から
送られてきた各画素ごとの温度情報は、該プログラムを
介することによって各部位ごとに仕分けされ、各部位表
面温度T11(t) ,T12(t) …Tij(t) として記憶され
る。また、図2のフローチャートに示す如く一連の制御
が終った後は再び始めに帰り、一定時間間隔で前述の温
度検出が繰り返されるので、前記各部位表面温度T
11(t) ,T12(t) …Tij(t) は間欠的にサンプリングさ
れた過去から現在までの経時データとして蓄積されるこ
とになる。
【0012】該経時データと前記水晶露点温度計5によ
って検出された露点TW とに基づいて、室内2のいずれ
かの部位に将来結露が発生するか否かの解析が行われる
(ステップ4)。該解析方法を図4に従って説明する。
同図縦軸は温度Tであり、横軸は時刻tである。また、
現在時刻をt=nとし、t<nの領域は過去であり、t
>nの領域は未来である。図中の実曲線は前記室内2の
行P,列qにおける部位の過去および現在の表面温度実
測値TPq(t:t≦n) を結んだものである。該実測値TPq
(t:t≦n) の過去から現在に至る変化の状況や室内2の
熱特性や外乱等の諸因子を考慮して、次回検出時(t=n
+1)の表面温度TPq(n+1)が予測される。図中破線で示
した如く、予測の結果、該表面温度TPq(n+1)が露点T
W (図中一点鎖線)を下回る(TPq(n+1)<TW )と判
断された場合には、該部位(行:P、列:q)は結露発
生が推認される部位として特定される。また、かかる部
位が過去において特定されず、且つ、今回の検出時(t
=n)にも特定されなかった場合には、図2に示す如
く、以後のステップ(5乃至7)を通過することなく始
めに戻される。
【0013】尚、すべての部位について過去のすべての
経時データを記録し解析するのは無駄が多く、メモリー
にも制限があるので、露点TW 付近の所定の温度範囲に
ある場合のみを記録、解析することとし、後述する制御
操作等によって該温度範囲以上になった場合には、デー
タクリアするように設定しておくことが好ましい。
【0014】而して、TPq(n+1)<TW となる特定部位
が存在する場合には、解析装置4において結露を回避す
るために該特定部位に加えられるべき最適熱量CR が算
出される(ステップ5)。そして、該解析装置4より特
定部位に関する位置情報(行:P、列:q)と前記最適
熱量CR の情報とが制御装置6へ出力される。該制御装
置6はこれらの情報に基づいて、熱放射板8の角度を前
記特定部位(行:P、列:q)に向けさせ、また、加熱
装置7の出力を操作することによって該特定部位(行:
P、列:q)に熱量CR が加えられるように制御動作を
行う(ステップ6)。次回の解析時(t=n+1)において
もTPq(n+2)<TW と判断された場合は、再度新たな最
適熱量CR が決定され、制御装置6による加熱装置7お
よび熱放射板8の制御が続行される。一方、次回の解析
時(t=n+1)において、所期の制御が達成されてTPq(n
+2)>TW と判断された場合は、制御装置6によって加
熱装置7の作動が停止される(ステップ7)。
【0015】斯くして、室内2に結露が発生するのを未
然に防止することができ、室内2の衛生や商品または設
備機械等の品質が維持向上される。また、従来の如く室
内全体を空調するのではなく、結露が発生しそうな特定
部位のみを局所的に、且つ、短時間だけ加熱しているの
で運転コストを極めて低くすることができる。
【0016】尚、本実施例においては各部位の表面結露
を防止すべく該各部位表面温度の経時データと露点TW
とを直接比較しているが、該各部位表面温度の経時デー
タと各部位の壁内部を構成する断熱層や防湿層等の熱特
性等とに基づき、該断熱層や防湿層等の内部温度を推測
するプログラムを前記解析装置4に付加することによっ
て、各部位の内部結露を防止することもできる。かかる
場合には、該内部温度に基づき解析装置4によって内部
結露が発生するおそれのある部位が特定されるととも
に、該内部結露を防止するために当該部位の表面に加え
られるべき最適熱量が算出されて、それらの解析結果に
基づき、前記制御装置6並びに加熱装置7及び熱放射板
8が作動する。また、温度センサとして赤外線画像装置
を用い、解析装置に座標変換関数をプログラムしておく
ことによって画面上の点と実際の空間座標とを対応させ
ているが、各部位ごとにサーミスタ温度計等を設置する
ことによってどの部位の温度であるかが直接解析装置に
よって判明されるように形成してもよい。更に、加熱手
段を熱放射板による輻射熱ではなく、加熱装置にノズル
等を設け温風を特定部位に向けて噴射するように形成し
てもよい。而して、本発明は、本発明の精神を逸脱しな
い限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が
該改変されたものに及ぶことは当然である。
【0017】
【発明の効果】この発明は上記一実施例にて詳述した如
く、将来の温度変化を予測することによって制御動作を
行うものであるため、倉庫や工場等の室内に結露が発生
するのを未然に防止することができ、衛生や品質が向上
する。また、室内の各部位ごとに解析を行い、各部位ご
とに制御動作を行うものであるため、従来の室内全体を
制御する手段と比較してランニングコストが極めて良好
になり、省エネに寄与する。更に、室空間ではなく、実
際に結露が発生する各部位そのものを直接的に解析対象
及び制御対象とするので、解析精度及び制御効率が向上
し結露発生を可及的に防止することができる等、正に諸
種の効果を奏する発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示し、装置全体の概念図。
【図2】制御のフローチャート。
【図3】赤外線画像装置によって被写された室内の画像
を実空間の座標に変換する概念解説図。
【図4】行P,列qの部位について将来結露が発生する
か否かを解析する概念解説図。
【符号の説明】 1 結露防止装置 2 室内 3 赤外線画像装置 4 解析装置 5 水晶露点温度計 6 制御装置 7 加熱装置 8 熱放射板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温度センサにより室内の各部位表面温度
    を一定時間間隔で検出するとともに、湿度センサにより
    室内湿度を測定することによって露点を検出し、且つ、
    解析装置により前記各部位表面温度の経時データに基づ
    き各部位ごとに将来の温度変化を予測し、前記露点と照
    合することによって所定時間内に結露発生が推認される
    特定部位を解析するとともに、該解析データに基づき加
    熱装置を操作することによって前記特定部位を局所的に
    加熱して結露発生を防止する制御装置を設けたことを特
    徴とする結露防止装置。
JP7005998A 1995-01-18 1995-01-18 結露防止装置 Withdrawn JPH08193367A (ja)

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JP7005998A JPH08193367A (ja) 1995-01-18 1995-01-18 結露防止装置

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JP7005998A JPH08193367A (ja) 1995-01-18 1995-01-18 結露防止装置

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JPH08193367A true JPH08193367A (ja) 1996-07-30

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114113216A (zh) * 2020-08-26 2022-03-01 宝山钢铁股份有限公司 带钢板卷库结露预警方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114113216A (zh) * 2020-08-26 2022-03-01 宝山钢铁股份有限公司 带钢板卷库结露预警方法
CN114113216B (zh) * 2020-08-26 2023-10-13 宝山钢铁股份有限公司 带钢板卷库结露预警方法

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Effective date: 20020402