JPH08193165A - 耐熱性乳酸系ポリマー成形物 - Google Patents

耐熱性乳酸系ポリマー成形物

Info

Publication number
JPH08193165A
JPH08193165A JP31300994A JP31300994A JPH08193165A JP H08193165 A JPH08193165 A JP H08193165A JP 31300994 A JP31300994 A JP 31300994A JP 31300994 A JP31300994 A JP 31300994A JP H08193165 A JPH08193165 A JP H08193165A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lactic acid
weight
based polymer
parts
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP31300994A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3359764B2 (ja
Inventor
Kazuhiko Suzuki
和彦 鈴木
Tomoyuki Nakada
智之 中田
Takayuki Watanabe
孝行 渡辺
Yasuhiro Kitahara
泰広 北原
Masanobu Ajioka
正伸 味岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Toatsu Chemicals Inc filed Critical Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Priority to JP31300994A priority Critical patent/JP3359764B2/ja
Publication of JPH08193165A publication Critical patent/JPH08193165A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3359764B2 publication Critical patent/JP3359764B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C43/00Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor
    • B29C43/003Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor characterised by the choice of material
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29KINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
    • B29K2067/00Use of polyesters or derivatives thereof, as moulding material
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29KINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
    • B29K2067/00Use of polyesters or derivatives thereof, as moulding material
    • B29K2067/04Polyesters derived from hydroxycarboxylic acids
    • B29K2067/046PLA, i.e. polylactic acid or polylactide
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29KINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
    • B29K2105/00Condition, form or state of moulded material or of the material to be shaped
    • B29K2105/0085Copolymers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29KINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
    • B29K2105/00Condition, form or state of moulded material or of the material to be shaped
    • B29K2105/06Condition, form or state of moulded material or of the material to be shaped containing reinforcements, fillers or inserts
    • B29K2105/16Fillers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29KINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
    • B29K2995/00Properties of moulding materials, reinforcements, fillers, preformed parts or moulds
    • B29K2995/0037Other properties
    • B29K2995/0041Crystalline
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29KINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
    • B29K2995/00Properties of moulding materials, reinforcements, fillers, preformed parts or moulds
    • B29K2995/0037Other properties
    • B29K2995/0059Degradable
    • B29K2995/006Bio-degradable, e.g. bioabsorbable, bioresorbable or bioerodible

Abstract

(57)【要約】 【構成】 乳酸系ポリマー、ポリ−ε−カプロラクトン
をL−乳酸比率が75重量%以上となるように混合し、
その組成物にSiO250%以上を含有する結晶性無機
粉末を混合、溶融し、85〜125℃に設定された成形
機の金型に充填し、結晶化させながら成形することを特
徴とする耐熱性乳酸系ポリマー成形物の製造方法。 【効果】成形物は耐熱性と耐衝撃性が優れており、食品
トレー、飲料カップ等に好適であり、廃棄された場合、
天然物と同じように自然環境下で比較的短い期間の内に
無害な水と炭酸ガスに分解する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐熱性乳酸系ポリマー
成形物に関する。さらに詳しくは耐熱性及び耐衝撃強度
に優れ、使用後、自然環境下で分解する耐熱性乳酸系ポ
リマー成形物に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、耐熱性と耐衝撃性が優れてい
る容器の原料としてポリプロピレン、結晶性ポリエチレ
ンテレフタレート(以下、PETと略称する。)等の樹
脂が使用されている。また、PETは結晶化が遅く、成
形サイクルに長時間を要する欠点を有しているので、金
型温度を高くしたり結晶化核剤を使用したりして、この
欠点を克服している。
【0003】しかしながら、このような樹脂から製造さ
れた成形物は耐熱性に優れているが、廃棄する際、ゴミ
の量を増すうえに、自然環境下で殆ど分解されないため
に、埋設処理しても、半永久的に地中に残留する。また
投棄されたプラスチック類により、景観が損なわれ海洋
生物の生活環境が破壊されるなどの問題が起こってい
る。
【0004】これに対し、熱可塑性樹脂で生分解性を有
するポリマーとして、ポリ乳酸または乳酸とその他のヒ
ドロキシカルボン酸のコポリマー(以下、乳酸系ポリマ
ーと略称する。)が開発されている。これらのポリマー
は、動物の体内で数カ月から1年以内に100%生分解
し、また、土壌や海水中に置かれた場合、湿った環境下
では数週間で分解を始め、約1年から数年で消滅し、さ
らに分解生成物は、人体に無害な乳酸と二酸化炭素と水
になるという特性を有している。又、乳酸系ポリマーの
原料である乳酸は発酵法や化学合成で製造されている
が、特に発酵法によるL−乳酸が大量に作られ安価にな
ってきたこと、また、得られたポリマーの性能として剛
性が強い特徴があるので、現在、各種のL−乳酸含有量
が多いポリマーの利用が期待されている。
【0005】乳酸系ポリマーの射出成形等による容器は
剛性に優れているが、耐熱性が低く、あるいは耐熱性と
耐衝撃性が共に低く、例えば包装容器で熱湯又は電子レ
ンジを使用することができず、用途が限定されている。
耐熱性を有するには成形加工時に金型冷却を長時間にす
るか、又、成形後に成形品をアニール処理して高度に結
晶化する必要があった。しかし成形時に長時間の冷却工
程は実用的でなく、かつ、結晶化が不十分となり易く、
又、アニールによる後結晶化は成形品が結晶化する過程
で変形し易い欠点がある。
【0006】結晶化速度をあげる方法として、PETの
結晶化を促進するため特開昭60−86156号公報に
は、結晶化核剤としてテレフタル酸とレゾルシンを主な
構成単位とする全芳香族ポリエステル微粉末を添加する
ことが記載されているように、結晶化を促進させるため
の核剤を添加する方法が知られている。
【0007】それに対し、生分解性を有するポリマーに
このような添加剤を加える例として、特開平5−706
96号公報、特表平4−504731号公報、USP
5,180,765号公報、特表平6−504799号
公報、特開平4−220456号があげられる。特開平
5−70696号公報には、プラスチック製容器の材料
としてポリ−3−ヒドロキシブチレート/ポリ−3−ヒ
ドロキシバリレート共重合体、ポリカプロラクトンある
いはポリ乳酸のような生分解性プラスチックに平均粒径
20μ以下の炭酸カルシウム、含水珪酸マグネシウム
(タルク)を重量比で10〜40%混合することが開示
されている。しかし、この技術は多量の無機充填剤の添
加により廃棄後の生分解性プラスチックの分解を促進し
するためのものであり、ポリマーを結晶化させて耐熱性
を向上させるものではない。また、特表平4−5047
31号公報(WO 90/01521号公報)にはラク
チド熱可塑性プラスチックにシリカ、カオリナイトのよ
うな無機化合物の充填剤の添加により硬度、強度、温度
抵抗性の性質を変えることが記載されており、その実施
例には、L,DL−ラクチド共重合体に核剤として乳酸
カルシウム5重量%を温度170℃の加熱ロールで5分
間ブレンドしたところ、そのシートは剛性、強度があり
かつ曇っていて、結晶化度が増加したことが記載されて
いる。
【0008】また、特表平6−504799号公報(W
O 92/04413号公報)には、核材として乳酸
塩、安息香酸塩が記載されており、その実施例には、ポ
リラクチドコポリマーに1%の乳酸カルシウムを配合
し、2分間の滞留時間で約85℃に保持した型で射出成
形したが、結晶化が不十分のため、更に型中で約110
〜135℃でアニーリングをした例が記載されている。
【0009】実際に、乳酸系ポリマーに核剤として通常
のタルク、シリカ、乳酸カルシウム又は安息香酸ナトリ
ウム等を使用して射出成形を試みたが、結晶化速度が遅
く、また成形物が脆いため、実用に耐え得る成形物を得
ることができなかった。従って、このような乳酸系ポリ
マーは、通常のタルク、シリカ等を用いて一般の射出成
形、ブロー成形、圧縮成形に使用としても、結晶化速度
が遅く、得られる成形物の実用耐熱性が100℃以下と
低く耐衝撃性も強くないために用途面に制約をうけてい
た。
【0010】また、特開平4−220456号公報に
は、核剤としてポリグリコール酸及びその誘導体をポリ
L−ラクチド等に加え、結晶化温度を上昇させることに
より、射出成形サイクル時間を短縮させ、且つ、優れた
力学的性質を有することが記載されている。射出成形の
例として、核剤なしの場合の結晶化温度は冷却時間60
秒で22.6%、核剤添加で45.5%が例示されてい
る。しかし、実際に乳酸系ポリマーに核剤を入れないで
射出成形を試みたところ、特開平4−220456号公
報に記載されているような、金型温度がTg点以上の条
件では、成形をすることができなかった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
に対し、乳酸系ポリマーよりなる耐熱性や耐衝撃性に優
れた成形物を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成するため、鋭意検討した結果、本発明に到ったもの
である。すなわち、本発明は、乳酸系ポリマー75〜9
5重量%、ポリ−ε−カプロラクトン5〜25重量%を
L−乳酸比率が75重量%以上となるように混合し、そ
の組成物100重量部に、SiO250%以上を含有す
る結晶性無機粉末0.1〜15重量部を混合、溶融し、
85〜125℃に設定された成形機の金型に充填し、結
晶化させながら成形することを特徴とする耐熱性乳酸系
ポリマー成形物に関し、また、L−乳酸比率が75重量
%以上の乳酸系ポリマー100重量部、SiO250%
以上を含有する結晶性無機粉末0.1〜15重量部、及
び脂肪族多価アルコール類と脂肪族多塩基酸類のポリエ
ステル又は脂肪族多価アルコール類と脂肪族多塩基酸類
とヒドロキシカルボン酸類のポリエステルを1〜20重
量部を混合、溶融し、85〜125℃に設定された成形
機の金型に充填し、結晶化させながら成形することを特
徴とする耐熱性乳酸系ポリマー成形物に関し、また、乳
酸系ポリマー75〜95重量%、ポリ−ε−カプロラク
トン5〜25重量%をL−乳酸比率が75重量%以上と
なるように混合し、その組成物100重量部に、SiO
250%以上を含有する結晶性無機粉末0.1〜15重
量部、及び脂肪族多価アルコール類と脂肪族多塩基酸類
のポリエステル又は脂肪族多価アルコール類と脂肪族多
塩基酸類とヒドロキシカルボン酸類のポリエステルを1
〜20重量部を混合、溶融し、85〜125℃に設定さ
れた成形機の金型に充填し、結晶化させながら成形する
ことを特徴とする耐熱性乳酸系ポリマー成形物に関する
ものである。
【0013】本発明において乳酸系ポリマーとは、ポリ
乳酸、乳酸−ヒドロキシカルボン酸コポリマー、並びに
ポリ乳酸及び乳酸−ヒドロキシカルボン酸コポリマーの
混合物で、ポリマー中のL−乳酸比率が75重量%以上
のものである。ポリマーの原料としては乳酸およびヒド
ロキシカルボン酸が用いられる。乳酸としては、L−乳
酸、D−乳酸、DL−乳酸またはそれらの混合物または
乳酸の環状2量体であるラクタイドのいずれも使用でき
る。これらの乳酸は、得られるL−乳酸系ポリマー中の
L−乳酸含有比率が75重量%以上になるように種々の
組み合わせで使用することができる。また乳酸類と併用
できるヒドロキシカルボン酸としては、グリコール酸、
3−ヒドロキシ酪酸、4−ヒドロキシ酪酸、4−ヒドロ
キシ吉草酸、5−ヒドロキシ吉草酸、6−ヒドロキシカ
プロン酸があり、さらにヒドロキシカルボン酸の環状2
量体、例えば、グリコール酸の2量体であるグリコライ
ド、あるいはε−カプロラクトンのような環状エステル
中間体も使用できる。
【0014】本発明に使用される乳酸系ポリマーは、L
−乳酸含有率が75重量%以上の乳酸を原料として、ま
たは乳酸とヒドロキシカルボン酸の混合物でその混合物
中のL−乳酸含有率が75重量%以上になるようにした
混合物を原料として、直接脱水重縮合する方法、また
は、上記乳酸の環状2量体であるラクタイドまたはヒド
ロキシカルボン酸の環状2量体、例えば、グリコール酸
の2量体であるグリコライドあるいはε−カプロラクト
ンのような環状エステル中間体を用いて開環重合させる
方法により得られる。
【0015】直接脱水重縮合して製造する場合、原料で
ある乳酸または乳酸とヒドロキシカルボン酸を好ましく
は有機溶媒、特にフェニルエーテル系溶媒の存在下で共
沸脱水縮合し、特に好ましくは共沸により留出した溶媒
から水を除き実質的に無水の状態にした溶媒を反応系に
戻す方法によって重合することにより、本発明に適した
強度を持つ高分子量の乳酸系ポリマーが得られる。乳酸
系ポリマーの重量平均分子量は、成形性が可能な範囲で
高分子のものが好ましく、3万以上あればよりよい。重
量平均分子量が3万未満のもでは成形品の強度が小さく
なり実用に適さない場合がある。また、重量平均分子量
は100万以上でも成形性に工夫すれば本発明の成形物
の製造に使用出来る。また、重量平均分子量が500万
を超えると成形加工性に劣る場合がある。
【0016】本発明において、乳酸系ポリマーを結晶化
させるために特定の結晶化核剤(以下、核剤と略称す
る。)を用いると、当該核剤が不均一核として作用し、
核形成に伴う表面自由エネルギーを低下することにより
核形成を加速する。その結果、ポリマーは成形加工時に
おいてより速く、一定の結晶化速度に到達して得られた
成形物は耐熱性の向上が期待される。
【0017】核剤としては、一般に用いられているもの
なら何でも良いと言うわけではない。一般に用いられて
いる核剤では乳酸系ポリマーの結晶化速度をあまりあげ
ることができず目的を達成し得ないのである。乳酸系ポ
リマーを結晶化させるのに適した核剤としては、結晶性
無機粉末がよく、中でもSi02分を50重量%以上含有
し、ヒドロキシル基を持ち且つ結晶性であるものがよ
い。上記核剤はSi02分が50重量%未満の時、または
Si02分が50重量%以上の時でも非晶質の場合には、
結晶化速度が遅く実用に適さない。結晶化速度が遅いこ
とは、成形物の示差走査熱量分析(以下、DSCと略称
する。)による降温時結晶化熱がすくないことからも判
る。また、そのpHは特に限定されるものではないが、
乳酸系ポリマーの分子量低下による強度低下を防ぐため
に、8.5以下が好ましく、4〜8がより好ましい。具
体的には、結晶性Si02分が50%以上、pH8.5以
下のタルク、結晶性Si02分が50%以上、pH8.5
以下のカオリン等が特に好ましい。その使用量は、乳酸
系ポリマーおよび分散剤100重量部に対して0.1〜
15重量部、好ましくは0.5〜7重量部である。0.
1重量部未満の場合は、核剤の効果が発現されない場合
があり、また、添加量が15重量部を超えると分子量の
低下が生じ易くなり、その結果、物性面で好ましくない
結果を与える場合がある。
【0018】本発明において、乳酸系ポリマーと核剤の
組成物を結晶化させるとき、分散剤を用いると、乳酸系
ポリマー中への核剤の分散性が向上し、結晶化速度が速
くなり、均一に耐熱性、耐衝撃性の優れた成形体を得る
ことができる。好ましい分散剤は、ポリ−ε−カプロラ
クトンまたはスチレン・ブタジエン系熱可塑性エラスト
マーである。上記ポリ−ε−カプロラクトンは、重量平
均分子量5万〜25万のものが好ましく、10万〜15
万のものがより好ましい。乳酸系ポリマーに混合した場
合に均一に分散が可能な範囲で高分子量のものが使用出
来る。また、ポリ−ε−カプロラクトンを使用すると、
分散効果の他に耐衝撃性も向上する。
【0019】スチレン・ブタジエン系熱可塑性エラスト
マーはハードセグメントとしてポリスチレンを用い、ソ
フトセグメントとしてポリブタジエンを用いたブロック
共重合体であり、その組成は、スチレン/ブタジエン重
量比が20/80〜45/55の範囲、好ましくは30
/70〜40/60の範囲のものが好ましい。
【0020】分散剤を乳酸系ポリマーに混合するとき、
乳酸系ポリマーと分散剤の混合物全体に対してL−乳酸
比率が75重量%以上のものが結晶性が好ましい。L−
乳酸比率が75重量%以上未満の場合は、結晶性が劣る
場合があり、目的の耐熱性を有する成形品が得られない
場合がでてくる。分散剤の添加量は、これを用いるとき
は、乳酸系ポリマーに対して5〜25重量%が好まし
く、10〜20重量%がより好ましい。25重量%を超
えると成形物の強度が弱くなる場合があり、又成形加工
性が劣って実用に適さない場合がでてくる。5重量%未
満だと、添加の効果が不十分となる場合がでてくる。
【0021】本発明において結晶化を促進するために、
加工性改良剤を用いることができる。これにより、乳酸
系ポリマーの結晶化速度が非常に促進され、これによっ
て成形サイクルが汎用樹脂、例えばポリプロピレン樹脂
と同等に、成形物を得ることができるようになる。本発
明の加工性改良剤は、特に限定されないが、重量平均分
子量が1万〜100万、好ましくは5万〜50万、更に
好ましくは8万〜30万の脂肪族多価アルコール類と脂
肪族多塩基酸類のポリエステル、または脂肪族多価アル
コール類と脂肪族多塩基酸類とヒドロキシカルボン酸類
のポリエステルが好ましい。これらのポリエステルに
は、ジイソシアネートによってポリマー連鎖が延長され
たものも含まれる。
【0022】加工性改良剤の使用量は、これを用いると
きは、乳酸系ポリマー100重量部に対して、分散剤を
用いるときは乳酸系ポリマー及び分散剤の合計100重
量部に対して、1〜20重量部添加することが好まし
く、5〜15重量部添加することがより好ましい。添加
量が20重量部を超えると成形物の剛性が劣る場合があ
り、実用に適さない成形物ができる場合があり、5重量
部未満だと、添加の効果が不十分となる場合がでてく
る。脂肪族多価アルコール類は特に限定されないが、例
えば、1,4−ブタンジオールやエチレングリコール等
を用いることができる。脂肪族多塩基酸類は特に限定さ
れないが、例えば、コハク酸やアジピン酸等を用いるこ
とができる。また、ヒドロキシカルボン酸類は特に限定
されないが、例えば、乳酸等をあげることができる。ジ
イソシアネートは特に限定されないが、ヘキサメチレン
ジイソシアネート等を用いることができる。
【0023】本発明において、必要に応じて、結晶化の
促進のために結晶化促進剤を用いることができる。結晶
化促進剤を核剤と併用することにより乳酸系ポリマーの
結晶化速度が促進され、その結果、成形サイクルを短縮
して、耐熱性や耐衝撃性の優れた耐熱性乳酸系ポリマー
成形体を得ることができる。
【0024】本発明の結晶化促進剤は、アジピン酸ジイ
ソデシル(以下、DIDAと略称する。)、アジピン酸
n−オクチル−n−デシル等の脂肪族二塩基酸エステ
ル、グセリントリアセテート等の多価アルコールエステ
ル、アセチルクエン酸トリブチル等のヒドロキシ多価カ
ルボン酸トリブチルが好ましい。また、結晶化促進剤使
用量は、これを用いる場合は、乳酸系ポリマー100重
量部、分散剤を用いるときは乳酸系ポリマー及び分散剤
の合計100重量部に対して0.1〜8重量部が好まし
く、1〜5重量部がより好ましい。0.1重量部未満の
場合は、添加の効果が不十分となる場合があり、また、
8重量部を超えると物性面で好ましくない結果を与える
場合がでてくる。
【0025】本発明の乳酸系ポリマー及び核剤と、必要
に応じて、分散剤、加工性改良剤、結晶化促進剤からな
る組成物(以下、乳酸系ポリマー組成物と略称する。)
には、目的に応じてその他の各種の改質剤を加えても構
わない。改質剤としては安定剤、紫外線吸収剤等が挙げ
られる。また、乳酸系ポリマー組成物の混合は、通常の
混練方法を用いて混練することができる。乳酸系ポリマ
ー組成物を結晶化するには、成形物を結晶化温度でアニ
ーリングする方法、組成物を成形するときに成形金型を
結晶化温度に設定し、一定時間保持する方法がある。
【0026】組成物を成形するときに結晶化温度で一定
時間保持する方法は、射出成形、ブロー成形及び圧縮成
形機の金型温度をDSCの降温時結晶化開始温度から終
了温度の範囲に設定して、本発明の組成物を金型内で結
晶化をさせる方法である。この方法により、耐熱性、耐
衝撃強度に優れた耐熱性乳酸系ポリマー成形物を得るこ
とができる。金型温度は、85〜125℃で、90〜1
15℃が好ましく、100〜110℃がより好ましい。
この温度範囲だと、容易に結晶化し、また成形後、型内
から成形物を取出すとき固化して寸法精度の良い成形物
を得ることができる。この温度範囲を外れると、結晶化
の速度が遅い場合があり、成形物の固化時間を要するた
め、実用性に劣る場合がある。
【0027】本発明において、乳酸系ポリマー組成物の
製造は、公知の混練技術、例えば、ヘンシェルミキサ
ー、リボンブレンダー等の混合、また、更に押出機等を
用いて熱溶融による方法を用いることもできる。成形に
供する乳酸系ポリマー組成物の形状はペレット、棒状、
粉末等が好ましい。
【0028】次に、本発明における乳酸系ポリマー組成
物を用いて成形物を製造する方法を詳細に説明する。乳
酸系ポリマー成形物の製造方法は、乳酸系ポリマー組成
物を混合機で均一にして、射出成形、ブロー成形、圧縮
成形により製造される。
【0029】耐熱性の優れた成形物の製造方法として
は、射出成形の金型温度をDSCの降下時結晶化開始温
度から終了温度の温度範囲である85〜125℃、好ま
しくは95〜110℃に設定し、乳酸系ポリマーを成形
機のシリンダー内で180〜250℃に溶融して該金型
に充填後、結晶化をさせた成形物を取り出すのが一般的
である。例えば、乳酸系ポリマー100重量部に所定の
タルク1重量部の時、降下時結晶化開始温度は120
℃、終了温度は95℃であり、また、所定のタルク3重
量部とDIDA5重量部の時は降下時結晶化開始温度は
114℃、終了温度は90℃である。金型温度を該結晶
化温度範囲に設定する事により耐熱性の効果が得られ
る。また、ブロー成形の場合は押出機の先端に取りつけ
たダイから押出したパリソンを、上記の温度に設定した
金型に挿入し空気で吹き込み後結晶化させる。圧縮成形
の場合は180〜250℃に設定した成形物の形状を有
する金型に、該組成物を投入後圧縮成形し、引続き該金
型を上記温度に冷却して結晶化を行う。冷却時間は成形
法、また、成形物の形状、厚みにより異なるがおよそ1
0〜100秒である。
【0030】本発明において耐熱温度とはビカット軟化
点のことをいう。ビカット軟化点(ASTM−D152
5)とは、サンプルの上に直径1mmφの円柱状の針を
荷重1Kg掛けた状態で温度を上げていったときに針が
サンプルへ1mm進入したときの温度をいう。本発明の
耐熱性乳酸系ポリマー成形物のビカット軟化点は、核
剤、分散剤、加工性改良剤、結晶化促進剤等の添加量等
によって異なるが、電子レンジ等における耐熱性及び実
用性から100〜160℃であり、120℃〜160℃
が好ましく、130〜150℃がより好ましく、140
℃〜150℃が更に好ましい。乳酸系ポリマー成形物の
ビカット軟化点は、成形物の耐熱性を現す電子レンジ用
プラスチック製容器試験法(JIS−S 2033)の
耐熱性試験とほぼ対応があり、ビカット軟化点149℃
の乳酸系ポリマー成形物を、空気攪拌装置付恒温槽にお
いて150℃で1時間保持したところ、放冷後の容器に
容器の変形等の異常は認められなかった。本発明の成形
物は耐熱性の優れた容器を、汎用樹脂であるポリスチレ
ン樹脂等を成形する成形機で効率よく成形が可能であ
り、成形物は日用品から雑貨品にいたる各種の用途に、
特に電子レンジ用に使用される。
【0031】
【実施例】次に実施例をあげて本発明を具体的に説明す
る。はじめに、本発明で使用する乳酸系ポリマーの製造
を示す。なお、文中、部とあるのはいずれも重量基準で
ある。また、ポリマーの平均分子量(重量平均分子量)
はポリスチレンを標準としてゲルパーミエーションクロ
マトグラフィーにより以下の条件で測定した。 装置 :島津LC−10AD 検出器:島津RID−6A カラム:日立化成GL−S350DT−5、GL−S3
70DT−5 溶媒 :クロロホルム 濃度 :1% 注入量:20μl 流速 :1.0ml/min
【0032】製造例1 L−ラクタイド100部およびオクタン酸第一スズ0.
01部と、ラウリルアルコール0.03部を、攪拌機を
備えた肉厚の円筒型ステンレス製重合容器へ封入し、真
空で2時間脱気した後窒素ガスで置換した。この混合物
を窒素雰囲気下で攪拌しつつ200℃で3時間加熱し
た。温度をそのまま保ちながら、排気管およびガラス製
受器を介して真空ポンプにより徐々に脱気し反応容器内
を3mmHgまで減圧にした。脱気開始から1時間後、モ
ノマーや低分子量揮発分の留出がなくなったので、容器
内を窒素置換し、容器下部からモノマーを紐状に抜き出
してペレット化し、L−乳酸比率100重量%の乳酸系
ポリマーAを得た。このポリマーの重量平均分子量Mw
は約10万であった。Tgは59℃であった。
【0033】製造例2 Dien−Starkトラップを設置した100l反応
器に、純度90%L−乳酸(L−乳酸比率100%)1
0kgを150℃/50mmHgで3時間攪拌しながら
水を留出させた後、錫末6.2gを加え、150℃/3
0mmHgでさらに2時間攪拌してオリゴマー化した。
このオリゴマーに錫末28.8gとジフェニルエーテル
21.1kgを加え、150℃/35mmHg共沸脱水
反応を行い留出した水と溶媒を水分離器で分離して溶媒
のみを反応機に戻した。2時間後、反応機に戻す有機溶
媒を4.6kgモレキュラシーブ3Aを充填したカラム
に通してから反応機に戻るようにして、150℃/35
mmHgで40時間反応を行い平均分子量11万のポリ
乳酸溶液を得た。この溶液に脱水したジフェニルエーテ
ル44kgを加え希釈した後40℃まで冷却して、析出
した結晶を濾過し、10kgのn−へキサンで3回洗浄
して60℃/50mmHgで乾燥した。この粉末を0.
5N−HCl12kgとエタノール12kgを加え、3
5℃で1時間攪拌した後濾過し、60℃/50mmHg
で乾燥して、ポリ乳酸粉末6.1kg(収率85%)を
得た。この粉末を押出機で溶融しペレット化し、L−乳
酸比率100重量%の乳酸ポリマーBを得た。このポリ
マーの重量平均分子量は11万、Tgは59℃であっ
た。
【0034】製造例3 L−乳酸100部をDL−乳酸100部に変えた他は製
造例2と同様にしてペレット化し、L−乳酸比率50重
量%のDL−乳酸ポリマーCを得た。このポリマーの重
量平均分子量は約11万、Tgは50℃であった。
【0035】製造例4 L−乳酸100部をL−乳酸80部とヒドロキシカルボ
ン酸成分としてグリコール酸20部に変えた他は製造例
2と同様にして、L−乳酸比率80重量%の乳酸とヒド
ロキシカルボン酸共重合体のペレットDを得た。このポ
リマーの重量平均分子量は約10万であった。Tgは4
9℃であった。
【0036】製造例5 次に、本願発明で使用する加工性改良剤の製造を示す。
1,4−ブタンジオール50.5gとコハク酸66.5
gにジフェニルエーテル293.0g、金属錫2.02
gを加え、130℃/140mmHgで7時間、系外に
水を留出しながら加熱攪拌しオリゴマー化した。これ
に、Dean Stark trapを取り付け、14
0℃/30mmHgで8時間共沸脱水を行い、その後、
モレキュラーシーブ3Aを40g充填した管を付け、留
出した溶媒がモレキュラーシーブ層中を通って反応器に
戻るようにし、130℃/17mmHgで49時間攪拌
した。その反応マスを600mlのクロロホルムに溶か
し、4リットルのアセトンに加え再沈した後、HClの
IPA溶液(HCl 0.7wt%)で0.5時間スラ
ッジングし(3回)、IPAで洗浄してから減圧下60
℃で6時間乾燥し、ポリマーのPSBを得た。このポリ
マーの重量平均分子量118,000であった。
【0037】製造例6 エチレングリコール18.9gとコハク酸34.25g
に金属錫0.210gを加え、窒素を0.5リットル/
min流すことにより系外に水を留出しながら加熱攪拌
し、室温から1時間かけて150℃/1atmにし、そ
の後6時間そのまま反応を行った。これにDean S
tark tripを取り付け、ジフェニルエーテル1
55gを加え、150℃/38mmHgで8時間共沸脱
水反応を行い水分を除去し、その後、Dean Sta
rk tripをはずし、モレキュラーシーブ5A、2
0gが充填された管を取り付け、留出する溶媒がモレキ
ュラーシーブを通って再び系内に戻るようにした。13
0℃で34時間反応を行った。この反応を止める前に、
留出した溶媒がモレキュラーシーブに接触した後反応マ
スに戻る手前で少量サンプリングし分析した結果、その
溶媒中の水分量は5ppm以下で、エチレングリコール
の量は検出限界の10ppm以下であった。次に、その
反応マスを500mlのクロロホルムに溶かし、5.8
リットルのアセトンに加え再沈した後、減圧下60℃で
6時間乾燥しポリマーPSEを得た。このポリマーの重
量平均分子量は139,000であった。
【0038】以下、製造例1〜4で得た乳酸系ポリマー
を用いて、本発明に係わるL−乳酸系ポリーマの成形物
製造方法の実施例について説明する。なお、主な物性値
の測定条件は次のとおりである。 1)DSC降下時結晶化温度 示差走査熱量分析(島津製作所製、DSC−50)に
て、ペレットのサンプル量5mgを10℃/分で200
℃まで昇温後、5分間保持したサンプルを5℃/分の降
温速度で測定。 2)結晶化度 X線回折装置(理学電機(株)製、Rint1500型)
にて成形後の試験片を測定。 3)耐熱性 ビカット軟化温度(ASTM−D1525)を荷重1k
gfの条件で成形後の試験片を測定。 4)衝撃強度 アイゾット衝撃強さ(ASTM−D256)のノッチ付
き試験片を用いて測定。 5)分解性試験 2×5cmの試験片を採取し、該試験片を温度35℃、
水分30%の土壌中に埋設して分解試験を行い、外観変
化と重量の減少率を求めた。
【0039】以下の実施例において、乳酸系ポリマーに
分散剤を添加した例を示す。 〔分散剤使用〕 実施例 1〜5 製造例1〜4で得られた乳酸系ポリマ−A〜Dと分散剤
としてポリ−ε−カプラクトン(商品名;TONE、P
−787以下PCLと略記する)又はスチレン・ブタジ
エン系熱可塑性エラストマー(商品名;旭化成、タフプ
レンA 以下SBと略記する)、及び核剤としてタルク
(富士タルク製SiO2 分60%、結晶性)、結晶化促
進剤としてアジピン酸ジイソデシル(以下DIDAと略
記する)とアセチルクエン酸トリブチル(以下ATBC
と略記する)を表1に示す割合でヘンシェルミキサーで
混合後、押出機シリンダー設定温度170〜210℃の
条件にてペレット化した。該ペレットを(株)日本製鋼所
製JSW−75射出成形機シリンダー設定温度180〜
200℃の条件にて溶融し、設定温度100℃の金型に
充填、冷却時間を実施例1〜3及び5を30秒、実施例
4を80秒でASTM物性用試験片の成形物を得た。試
験片の評価結果を表1に示す。
【0040】〔加工性改良剤使用〕 実施例 6〜7 製造例2で得られた乳酸系ポリマ−B、核剤、結晶化促
進剤、及び加工性改良剤として製造例5で得られたPS
B又は製造例6で得られたPSEを表1及び2に示す割
合でヘンシェルミキサーで混合後、実施例1と同様にペ
レット化して、ASTM物性用試験片の成形物を得た。
金型の冷却時間は20秒に短縮することができた。試験
片の評価結果を表1及び2に示す。
【0041】〔分散剤及び加工性改良剤使用〕 実施例 8 製造例2で得られた乳酸系ポリマ−B、分散剤、核剤、
結晶化促進剤、及び加工性改良剤を表2に示す割合でヘ
ンシェルミキサーで混合後、実施例2と同様にペレット
化して、ASTM物性用試験片の成形物を得た。金型の
冷却時間は20秒に短縮することができた。試験片の評
価結果を表2に示す。
【0042】〔核剤の種類〕 実施例 9〜11 実施例2で得られた乳酸系ポリマーB、分散剤、結晶化
促進剤及び核剤としてカオリンJP−100(SiO2
分 80%、結晶性)、シリカ(SiO2分 97%、
結晶性)、カオリンクレー(SiO2分 80%、結晶
性)をそれぞれ3重量%添加して、実施例1と同様にペ
レット化してASTM物性用試験片の成形物を得た。試
験結果を表2に示す。核剤が結晶性でSiO2分が50
%以上であるので、成形性、成形物の耐熱性と良好であ
った。
【0043】〔分散剤及び加工性改良剤不使用〕 比較例 1 製造例2で得られた乳酸系ポリマーBを使用して分散剤
を混合しないで、核剤と結晶化促進剤を表3に示すヘン
シェルミキサーで混合後、実施例1と同様にペレット化
してASTM物性用試験片の成形物を得た。試験結果を
表3に示す。成形物は分散剤のPCLが含まれていない
ため、核剤の分散が悪く、局部的に凝集していた。ま
た、衝撃強度も低下した。
【0044】〔L−乳酸比率〕 比較例 2 製造例1と3で得られた乳酸系ポリマ−A、C、及び分
散剤を混合して、Lー乳酸比率を60%とし、核剤と結
晶化促進剤を表3に示す割合でヘンシェルミキサーで混
合後、実施例2と同様にペレット化して、ASTM物性
用試験片の成形物を得た。試験片の評価結果を表3に示
す。得られた成形物は核剤を添加しても、該ポリマーの
Lー乳酸比率が75重量%未満であるため、金型から取
り出すときに変形した。
【0045】〔核剤、結晶化促進剤、加工性改良剤不使
用〕 比較例 3 製造例2で得られた乳酸系ポリマ−Bのペレットを使用
して、射出成形機シリンダー設定温度180〜200℃
の条件にて溶融し、設定温度100℃の金型に充填、冷
却時間80秒の条件にてASTM物性用試験片の成形物
を得た。試験片の評価結果を表3に示す。得られた成形
物は該ポリマーに核剤が含まれていない為、金型から取
り出すとき柔らかすぎて大きく変形した。
【0046】〔核剤の量〕 比較例 4 製造例2で得られた乳酸系ポリマ−B、分散剤に核剤
0.1〜15重量部を越えた20重量部に変えた他は実
施例2と同様にして成形物を得た。結果を表3に示す。
得られた成形物は、分子量の低下による強度の低下がみ
られた。
【0047】〔結晶化促進剤の量〕 比較例 5 製造例2で得られた乳酸系ポリマ−B、分散剤、核剤に
結晶化促進剤0.1〜8重量%部越えた11重量部に変
えた他は実施例2と同様にして成形物を得た。結果を表
3に示す。得られた成形物は、分子量の低下による強度
の低下がみられた。
【0048】〔加工性改良剤の量〕 比較例 6 製造例2で得られた乳酸系ポリマ−B、分散剤及び加工
性改良剤1〜20重量部を越えた30重量部に変えた他
は実施例6と同様にして成形物を得た。結果を表3に示
す。得られた成形物の寸法精度が悪く、安定した成形物
を得られなかった。
【0049】〔核剤の種類〕 比較例7〜11 製造例2で得られた乳酸系ポリマーB、分散剤、結晶化
促進剤及び核剤としてSiO2が50%未満で、結晶性
のカオリンUW(SiO2分 45%、結晶性)、カオ
リンナイト(SiO2分 45%、結晶性)、タルクR
F(SiO2分 40%、結晶性)と、SiO2が50%
以上で非晶性の合成シリカ(SiO2分 90%)、シ
リカ(SiO2分 90%)をそれぞれ3重量%を添加
し、実施例1と同様にペレット化して、ASTM物性用
試験片の成形を試みた。その組成比を表4に示す。しか
し、成形物は金型から取り出すとき柔らかすぎて、大き
く変形し、物性等を測定することができなかった。
【0050】〔成形条件による成形性評価〕 実施例 12〜13 製造例2で得られた乳酸系ポリマ−B、分散剤、核剤、
及び結晶化促進剤を表5に示す割合で、実施例2と同様
にペレット化して、射出成形機シリンダー設定温度18
0〜200℃の条件にて溶融し、金型の設定温度をDS
Cにて測定した降温時結晶化温度のピーク範囲内で95
℃、と110℃に変えた他は実施例2と同様にして成形
物を得た。試験片の評価結果を表5に示す。
【0051】比較例 12〜14 製造例2で得られた乳酸系ポリマ−B、分散剤、核剤、
及び結晶化促進剤を表5に示す割合で、実施例2と同様
にペレット化して、射出出成形機シリンダー設定温度1
80〜200℃の条件にて溶融し、金型の設定温度をD
SCにて測定した降温時結晶化温度のピーク範囲を外れ
た温度に変えた他は実施例2と同様にして成形物を得
た。金型の設定温度を30℃に設定したのを比較例12
に、130℃に設定したのを比較例13に、80℃に設
定したのを比較例14に示す。試験片の評価結果を表5
に示す。比較例7で得られた成形物は非晶性のため耐熱
性が劣った。比較例8及び9で得られた成形物は金型温
度がTg点以上で非晶性のため、金型から取り出すとき
柔らかすぎて大きく変形した。
【0052】比較例 15 実施例1の乳酸系ポリマーAの代わりにポリプロピレン
樹脂を用いて、金型温度を通常の設定温度である30℃
にした他は実施例1と同様にしてASTM物性用試験片
の成形物を得た。試験片の測定結果を表5に示す。得ら
れた成形物は土壌分解性が悪い。
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】
【0055】
【表3】
【0056】
【表4】
【0057】
【表5】
【0058】
【発明の効果】本発明の乳酸系ポリマー成形物は耐熱性
と耐衝撃性が優れており、電子レンジ等の耐熱用、食品
用トレー、飲料カップ等に好適に利用される。更に、廃
棄物として地中に埋設されたり海や川に投棄された場
合、紙や木等の天然物と同じように自然環境下で比較的
短い期間の内に無害な水と炭酸ガスに分解する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29C 45/00 9543−4F (C08L 67/04 9:06) B29K 67:00 (72)発明者 北原 泰広 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内 (72)発明者 味岡 正伸 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乳酸系ポリマー75〜95重量%、ポリ
    −ε−カプロラクトン5〜25重量%をL−乳酸比率が
    75重量%以上となるように混合し、その組成物100
    重量部に、SiO250%以上を含有する結晶性無機粉
    末0.1〜15重量部を混合、溶融し、85〜125℃
    に設定された成形機の金型に充填し、結晶化させながら
    成形することを特徴とする耐熱性乳酸系ポリマー成形物
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 L−乳酸比率が75重量%以上の乳酸系
    ポリマー100重量部、SiO250%以上を含有する
    結晶性無機粉末0.1〜15重量部、及び脂肪族多価ア
    ルコール類と脂肪族多塩基酸類のポリエステル又は脂肪
    族多価アルコール類と脂肪族多塩基酸類とヒドロキシカ
    ルボン酸類のポリエステルを1〜20重量部を混合、溶
    融し、85〜125℃に設定された成形機の金型に充填
    し、結晶化させながら成形することを特徴とする耐熱性
    乳酸系ポリマー成形物の製造方法。
  3. 【請求項3】 脂肪族多価アルコール類と脂肪族多塩基
    酸類のポリエステル又は脂肪族多価アルコール類と脂肪
    族多塩基酸類とヒドロキシカルボン酸類のポリエステル
    を1〜20重量部を混合する請求項1記載の耐熱性乳酸
    系ポリマー成形物の製造方法。
  4. 【請求項4】 成形機が射出成形機、ブロー成形機、ま
    たは圧縮成形機のいずれかである請求項1〜3記載の耐
    熱性乳酸系ポリマー成形物の製造方法。
  5. 【請求項5】 脂肪族二塩基酸エステル、多価アルコー
    ルエステル、またはヒドロキシ多価カルボン酸トリブチ
    ルを0.1〜8重量部を混合する請求項1〜3記載の耐
    熱性乳酸系ポリマー成形物の製造方法。
  6. 【請求項6】 乳酸系ポリマー75〜95重量%、ポリ
    −ε−カプロラクトン5〜25重量%からなりL−乳酸
    比率が75重量%以上である組成物100重量部及びS
    iO250%以上を含有する結晶性無機粉末0.1〜1
    5重量部からなる耐熱温度が100〜160℃である耐
    熱性乳酸系ポリマー成形物。
  7. 【請求項7】 L−乳酸比率が75重量%以上の乳酸系
    ポリマー100重量部、SiO250%以上を含有する
    結晶性無機粉末0.1〜15重量部、及び脂肪族多価ア
    ルコール類と脂肪族多塩基酸類のポリエステル又は脂肪
    族多価アルコール類と脂肪族多塩基酸類とヒドロキシカ
    ルボン酸類のポリエステル1〜20重量部からなる乳酸
    系ポリマー組成物。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の乳酸系ポリマー組成物を
    成形することにより得られる耐熱温度が100〜160
    ℃である耐熱性乳酸系ポリマー成形物。
  9. 【請求項9】 乳酸系ポリマー75〜95重量%、ポリ
    −ε−カプロラクトン5〜25重量%からなりL−乳酸
    比率が75重量%以上である組成物100重量部、Si
    250%以上を含有する結晶性無機粉末0.1〜15
    重量部、及び脂肪族多価アルコール類と脂肪族多塩基酸
    類のポリエステル又は脂肪族多価アルコール類と脂肪族
    多塩基酸類とヒドロキシカルボン酸類のポリエステル1
    〜20重量部からなる乳酸系ポリマー組成物。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の乳酸系ポリマー組成物
    を成形することにより得られる耐熱温度が100〜16
    0℃である耐熱性乳酸系ポリマー成形物。
JP31300994A 1993-12-24 1994-12-16 耐熱性乳酸系ポリマー成形物 Expired - Lifetime JP3359764B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31300994A JP3359764B2 (ja) 1993-12-24 1994-12-16 耐熱性乳酸系ポリマー成形物

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32785893 1993-12-24
JP6-280810 1994-11-15
JP5-327858 1994-11-15
JP28081094 1994-11-15
JP31300994A JP3359764B2 (ja) 1993-12-24 1994-12-16 耐熱性乳酸系ポリマー成形物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08193165A true JPH08193165A (ja) 1996-07-30
JP3359764B2 JP3359764B2 (ja) 2002-12-24

Family

ID=27336778

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31300994A Expired - Lifetime JP3359764B2 (ja) 1993-12-24 1994-12-16 耐熱性乳酸系ポリマー成形物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3359764B2 (ja)

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10120887A (ja) * 1996-10-24 1998-05-12 Mitsui Chem Inc 樹脂組成物及びその成形加工品
JPH10120889A (ja) * 1996-10-14 1998-05-12 Daicel Chem Ind Ltd 三成分系生分解性樹脂組成物
JPH10120888A (ja) * 1996-10-24 1998-05-12 Mitsui Chem Inc 樹脂組成物及びその成形加工品
JP2003041099A (ja) * 2001-05-23 2003-02-13 Mikuni Plast Kk 水道メーターボックス成形品
JP2003041101A (ja) * 2001-05-23 2003-02-13 Daicel Polymer Ltd Pet再生樹脂組成物及びその成形品
JP2004506792A (ja) * 2000-08-23 2004-03-04 イー カショーギ インダストリーズ エルエルシー 積層被覆物としての使用に適した生分解性ポリマーフィルムおよびシートならびにラップその他のパッケージング材料
JP2004269588A (ja) * 2003-03-06 2004-09-30 Unitika Ltd ポリ乳酸系成形体およびその製造方法
JP2004277497A (ja) * 2003-03-13 2004-10-07 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 生分解性樹脂組成物
JP2005042104A (ja) * 2003-07-04 2005-02-17 Toray Ind Inc 木材代替材料
JP2005096120A (ja) * 2003-09-22 2005-04-14 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 射出成形体の結晶化促進方法
JP2005330008A (ja) * 2005-04-13 2005-12-02 Mitsubishi Plastics Ind Ltd フィルムケース
WO2006025520A1 (ja) 2004-09-03 2006-03-09 Adeka Corporation ポリ乳酸系樹脂組成物、成形品及びその製造方法
US7034102B2 (en) 2003-04-25 2006-04-25 Asahi Denka Co., Ltd. Polylactic acid resin composition and molded article thereof, and process of producing the molded article
WO2006132187A1 (ja) 2005-06-07 2006-12-14 Unitika Ltd. 生分解性ポリエステル樹脂組成物、その製造方法、同組成物を成形してなる成形体
WO2007015371A1 (ja) 2005-08-02 2007-02-08 Unitika Ltd. 樹脂組成物、その製造方法、それから得られる成形体
US7235287B2 (en) 2003-10-01 2007-06-26 Mitsubishi Plastics, Inc. Biodegradable laminated sheet
JP2007524752A (ja) * 2004-02-27 2007-08-30 セレプラスト,インコーポレイティド 生分解性ポリ(乳酸)ポリマー組成物並びに生分解性ポリ(乳酸)ポリマー組成物を含むフィルム、コーティング膜及び製品
US7297394B2 (en) 2002-03-01 2007-11-20 Bio-Tec Biologische Naturverpackungen Gmbh & Co. Kg Biodegradable films and sheets suitable for use as coatings, wraps and packaging materials
JP2009040059A (ja) * 2008-10-03 2009-02-26 Mitsubishi Plastics Inc 射出成形体
WO2009113515A1 (ja) 2008-03-10 2009-09-17 株式会社平和化学工業所 バイオマス由来積層プラスチック成形体及びその製造方法
US7854880B2 (en) 2002-03-06 2010-12-21 Unitika Ltd. Polylactic acid molding and process for producing the same

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4498783B2 (ja) * 2004-03-17 2010-07-07 トヨタ紡織株式会社 木質成形体の製造方法

Cited By (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10120889A (ja) * 1996-10-14 1998-05-12 Daicel Chem Ind Ltd 三成分系生分解性樹脂組成物
JPH10120888A (ja) * 1996-10-24 1998-05-12 Mitsui Chem Inc 樹脂組成物及びその成形加工品
JPH10120887A (ja) * 1996-10-24 1998-05-12 Mitsui Chem Inc 樹脂組成物及びその成形加工品
JP2004506792A (ja) * 2000-08-23 2004-03-04 イー カショーギ インダストリーズ エルエルシー 積層被覆物としての使用に適した生分解性ポリマーフィルムおよびシートならびにラップその他のパッケージング材料
JP2008255349A (ja) * 2000-08-23 2008-10-23 E Khashoggi Industries Llc 積層被覆物としての使用に適した生分解性ポリマーフィルムおよびシートならびにラップその他のパッケージング材料
JP2003041099A (ja) * 2001-05-23 2003-02-13 Mikuni Plast Kk 水道メーターボックス成形品
JP2003041101A (ja) * 2001-05-23 2003-02-13 Daicel Polymer Ltd Pet再生樹脂組成物及びその成形品
US7297394B2 (en) 2002-03-01 2007-11-20 Bio-Tec Biologische Naturverpackungen Gmbh & Co. Kg Biodegradable films and sheets suitable for use as coatings, wraps and packaging materials
US7854880B2 (en) 2002-03-06 2010-12-21 Unitika Ltd. Polylactic acid molding and process for producing the same
JP2004269588A (ja) * 2003-03-06 2004-09-30 Unitika Ltd ポリ乳酸系成形体およびその製造方法
JP2004277497A (ja) * 2003-03-13 2004-10-07 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 生分解性樹脂組成物
US7034102B2 (en) 2003-04-25 2006-04-25 Asahi Denka Co., Ltd. Polylactic acid resin composition and molded article thereof, and process of producing the molded article
JP2005042104A (ja) * 2003-07-04 2005-02-17 Toray Ind Inc 木材代替材料
JP2005096120A (ja) * 2003-09-22 2005-04-14 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 射出成形体の結晶化促進方法
JP4647895B2 (ja) * 2003-09-22 2011-03-09 三菱樹脂株式会社 射出成形体の結晶化促進方法
US7235287B2 (en) 2003-10-01 2007-06-26 Mitsubishi Plastics, Inc. Biodegradable laminated sheet
JP2007524752A (ja) * 2004-02-27 2007-08-30 セレプラスト,インコーポレイティド 生分解性ポリ(乳酸)ポリマー組成物並びに生分解性ポリ(乳酸)ポリマー組成物を含むフィルム、コーティング膜及び製品
WO2006025520A1 (ja) 2004-09-03 2006-03-09 Adeka Corporation ポリ乳酸系樹脂組成物、成形品及びその製造方法
US7910643B2 (en) 2004-09-03 2011-03-22 Adeka Corporation Polylactic acid resin composition, moldings, and process for production thereof
JP2005330008A (ja) * 2005-04-13 2005-12-02 Mitsubishi Plastics Ind Ltd フィルムケース
WO2006132187A1 (ja) 2005-06-07 2006-12-14 Unitika Ltd. 生分解性ポリエステル樹脂組成物、その製造方法、同組成物を成形してなる成形体
WO2007015371A1 (ja) 2005-08-02 2007-02-08 Unitika Ltd. 樹脂組成物、その製造方法、それから得られる成形体
WO2009113515A1 (ja) 2008-03-10 2009-09-17 株式会社平和化学工業所 バイオマス由来積層プラスチック成形体及びその製造方法
JP2009040059A (ja) * 2008-10-03 2009-02-26 Mitsubishi Plastics Inc 射出成形体
JP4724737B2 (ja) * 2008-10-03 2011-07-13 三菱樹脂株式会社 射出成形体

Also Published As

Publication number Publication date
JP3359764B2 (ja) 2002-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3359764B2 (ja) 耐熱性乳酸系ポリマー成形物
US5691424A (en) Heat-resistant molded article of lactic acid-base polymer
JP3411168B2 (ja) 脂肪族ポリエステル成形体の製造方法及びそれにより製造された成形体
AU684499B2 (en) Polyester composition
US5916950A (en) Resin composition and molded articles thereof
US5424346A (en) Biodegradable replacement of crystal polystyrene
JP5763402B2 (ja) 生分解性脂肪族ポリエステル粒子、及びその製造方法
JPH08510498A (ja) ポリエステル組成物
EP0562528B2 (en) Biodegradable container from lactic acid polymers
JPH1072529A (ja) ポリグリコール酸射出成形物及びその製造方法
CN115232456B (zh) 含羟基酸类成核剂的聚羟基烷酸酯组合物、聚羟基烷酸酯成型体及其制备方法
JP2003192883A (ja) ポリ乳酸系樹脂組成物、成形品及びその製造方法
JP3789217B2 (ja) 成形体及びその製造方法
US6462105B1 (en) Aliphatic polyester composition for masterbatch and process for producing aliphatic polyester film with the composition
JPH0827363A (ja) 乳酸系ポリマー組成物
JP3308335B2 (ja) 乳酸系ポリマー組成物並びにそのペレット、その成形体およびその成形方法
JP3430125B2 (ja) マスターバッチ用脂肪族ポリエステル組成物及び該組成物を用いる脂肪族ポリエステルフィルムの製造方法
JPH0834913A (ja) L−乳酸ポリマー組成物、成形物及びフィルム
EP0661346B1 (en) Heat-resistant molded article of lactic acid-base polymer
JPH08193124A (ja) ポリ乳酸の製造方法
JP3913332B2 (ja) 成形体及びその製造方法
JP2009062532A (ja) ポリ(ヒドロキシアルカン酸)とポリオキシメチレンを含む熱成形された物品および組成物
US8182734B1 (en) Thermoformed articles and compositions of poly(hydroxyalkanoic acid) and polyoxymethylene
JPH06122148A (ja) L−乳酸系ポリマー成形物及びその製造方法
JPH1087976A (ja) 樹脂組成物及びその成形加工品

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081011

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091011

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101011

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101011

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111011

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121011

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121011

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131011

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131011

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term