JPH0819213A - 直進動作シャフト用制動装置 - Google Patents

直進動作シャフト用制動装置

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JPH0819213A
JPH0819213A JP14416394A JP14416394A JPH0819213A JP H0819213 A JPH0819213 A JP H0819213A JP 14416394 A JP14416394 A JP 14416394A JP 14416394 A JP14416394 A JP 14416394A JP H0819213 A JPH0819213 A JP H0819213A
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JP
Japan
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shaft
rotor
way clutch
force
braking device
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Application number
JP14416394A
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English (en)
Inventor
Takao Iwasa
孝夫 岩佐
Toshikane Kaneki
敏兼 金木
Yukio Kuraishi
幸雄 倉石
Tadashi Okada
正 岡田
Hirobumi Satomi
博文 里見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oriental Motor Co Ltd
Original Assignee
Oriental Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 無励磁状態の下でのシャフトの位置保持を十
分な制動力(保持力)にて確実に行なうことができ、し
かも装置の小型化及び低廉化を図り得るような構成の直
進動作シャフト用制動装置を提供する。 【構成】 励磁手段(励磁巻線W1 〜W3 )の励磁時に
は、回転力付与手段(引張コイルバネ10)の附勢力に
抗して回転子5が一方向に回転されるのに伴い一方向ク
ラッチ7による保持状態が解除されてシャフト6が直線
運動可能なフリー状態となされる一方、励磁手段の非励
磁時には、回転子5が回転力付与手段の附勢力にて他方
向に回転されるのに伴い一方向クラッチ7を介して回転
子5とシャフト6とが互いに係合状態となされてシャフ
ト6に制動力が付与されるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リニアモータ等の直線
運動するシャフトに組み込まれる直進動作シャフト用制
動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、直線運動機構の1つとして円
筒形リニアパルスモータがあり、最近、この種のモータ
が急速に普及してきている。しかし、従来では、この円
筒形リニアパルスモータのシャフトを制動する機構(ブ
レーキ機構)としては確立したものがないのが実状であ
る。
【0003】そこで、本出願人は、直線運動機構の制動
装置として図6に示す装置を提案した。この制動装置を
備えた円筒形リニアパルスモータ40の構造について簡
単に説明すると、次の通りである。
【0004】まず、固定子41は、出力軸側ケース42
aと反出力軸側ケース42bとにより図示しないネジ等
にてネジ止めすることにより支持されている。上述の固
定子41は、図6及び図7に示すように、積層鉄板から
成る固定子コア43と、この固定子コア43に対応して
配設された5つの固定子巻線w1 〜w5 とで構成されて
いる。なお、前記出力軸側ケース42aと反出力軸側ケ
ース42bは固定子41の外面と共に1つのケース42
を構成しており、後述の移動子44の端部を内蔵するカ
バー45が前記反出力軸側ケース42bに取付られてい
る。
【0005】前記固定子コア43は、その内周面に、中
心方向に向けて突出した5つの突極46〜50を円周方
向に沿って所定間隔に形成して成るものであり、これら
の突極46〜50の内周面には軸方向に沿って等ピッチ
に形成された複数個の固定子小歯51が配設されている
(図6参照)。そして、これらの突極46〜50に前記
固定子巻線w1 〜w5 がそれぞれ巻回されている。
【0006】また、前記ケース42の出力軸側ケース4
2aと反出力軸側ケース42bには軸受52,53がそ
れぞれ設けられ、これらの軸受52,53を介して移動
子44が軸方向に沿って摺動自在に支持されている。こ
の移動子44は、可動子としてのシャフト54と、この
シャフト54に設けられた磁極コア55,56と、これ
らの磁極コア55,56相互間に挾持され、かつ軸方向
に磁化されたリング状の永久磁石57とで構成されてい
る。
【0007】なお、前記軸受52,53は、シャフト5
4を軸方向に摺動可能に支持するためのものであり、通
常、スライドブッシュ,リニアブッシュ,リニアベアリ
ング等と呼ばれているものが使用されている。また、前
記磁極コア55,56の外周面には、軸方向に複数個の
移動子小歯58が配設されている。
【0008】一方、前記移動子44のシャフト54は、
出力を取り出す一端部54aが出力軸側ケース42aの
外側に導き出され、出力を取り出さない他端部14bが
反出力軸側ケース42bの外側に導き出されている。な
お、この移動子44の出力を取り出さない他端部54b
は前記カバー45で覆われて保護されている。
【0009】このカバー45で覆われた室内60には、
図6に示すように、直進動作シャフト用制動装置61が
内蔵されており、この制動装置61のスプリングコレッ
ト式チャック62が前記シャフト54の周囲に摺動可能
に装着されている。
【0010】上述の直進動作シャフト用制動装置61
は、図8に明示するように、ヨーク63と、このヨーク
63内に配設された励磁コイル64と、ヨーク63の壁
面に挿入された所定数のガイドピン65と、ヨーク63
を貫通してヨーク63の軸線上に摺動可能に配置される
と共にシャフト54に制動力を付与するように構成され
たスプリングコレット式チャック62と、このスプリン
グコレット式チャック62の筒部62aにチャック固定
用ネジ66を介して固定されると共に前記ガイドピン6
5に摺動可能に支持されたブレーキハブ67と、ブレー
キハブ67をヨーク63から離れる方向に常時附勢する
ように前記スプリングコレット式チャック62の筒部6
2aの外周に装着された圧縮コイルバネ68とで構成さ
れている。
【0011】前記ヨーク63は、外周側のフランジ部6
3aに形成されたネジ孔69にネジ70を利用して反出
力軸側ケース42bの壁面に固定されている(図6参
照)。そして、このヨーク63内には励磁コイル64が
収納され、その中心部軸線上にスプリングコレット式チ
ャック62の挿通孔63b,63cがヨーク63の壁面
63d,63eに形成されている。
【0012】また、ヨーク63の挿通孔63cには傾斜
面72が設けられ、スプリングコレット式チャック62
の一端の外周部には前記傾斜面72に対応する傾斜面7
3が設けられている。さらに、この傾斜面73に対応す
るスプリングコレット式チャック62の一端部分は、軸
線方向に沿って延びる複数のスリット(図示せず)が形
成されて複数の拡開部62bとなされており、これらの
拡開部62bの内面にはブレーキライニング74がそれ
ぞれ接着されている。
【0013】かくして、上述の直進動作シャフト用制動
装置61は次のように動作する。まず、励磁コイル64
への通電がなされていない状態の下では、図8に示すよ
うにブレーキハブ67が圧縮コイルバネ68の附勢力に
よってヨーク63から離れた位置に配置される。このた
め、スプリングコレット式チャック62の傾斜面73が
ヨーク63の傾斜面72から離れた位置に配置され、ス
プリングコレット式チャック62の拡開部62bのブレ
ーキライニング74がシャフト54に外周面から離間し
た状態となる。従って、この状態の下ではシャフト54
には制動力が何ら作用することなく、シャフト54は軸
線方向に摺動可能なフリー状態となる。
【0014】また、励磁コイル64に通電して励磁状態
にすると、ブレーキハブ67が圧縮コイルバネ68の附
勢力に抗して吸引され、ヨーク63の側に引き寄せられ
る。これに伴って、スプリングコレット式チャック62
が図8において矢印α方向に移動され、スプリングコレ
ット式チャック62の傾斜面73がヨーク63の傾斜面
72に当接する。これに応じて、前記傾斜面72,73
間の摺接作用(案内作用)にて、スプリングコレット式
チャック62の拡開部62bがシャフト54に向けて弾
性変形され、ブレーキライニング74がシャフト54の
外周面に圧接された状態になる。その結果、ブレーキラ
イニング74とシャフト54との間に生じる摩擦力がシ
ャフト54の制動力として作用し、シャフト54の直進
運動が制止される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
如き直進動作シャフト用制動装置61では、シャフト5
4の周囲に配置したスプリングコレット式チャック62
を制動力付与手段の1つとし採用するようにしているた
め、当該装置61の外形、特にシャフト54の軸線方向
の長さが長くなってしまう上に、十分な制動力を得るこ
とができないためシャフト54の保持力が小さく、しか
もコストが高くなるという問題点があるのが実状であ
る。
【0016】本発明は、上述の如き問題点を解消するた
めになされたものであって、その目的は、無励磁状態の
下でのシャフトの位置保持を十分な制動力(保持力)に
て確実に行なうことができ、しかも装置の小型化及び低
廉化を図り得るような構成の直進動作シャフト用制動装
置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明では、直線運動するシャフトに軸線方向の
制動力を付与する直進動作シャフト用制動装置におい
て、前記シャフトの周囲に装着された一方向クラッチ
と、前記一方向クラッチに連動するように前記一方向ク
ラッチの輪体の外周に一体に取付けられた回転子と、前
記回転子に対応して配置された固定子と、前記シャフト
を中心とする回転力を前記回転子に付与する回転力付与
手段と、前記回転力付与手段の附勢力に抗して前記回転
子を前記固定子に対して所定の回転位置に配置する励磁
手段とをそれぞれ設け、前記励磁手段の励磁時には、前
記回転力付与手段の附勢力に抗して前記回転子が一方向
に回転されるのに伴い前記一方向クラッチによる保持状
態が解除されて前記シャフトが直線運動可能なフリー状
態となされる一方、前記励磁手段の非励磁時には、前記
回転子が前記回転力付与手段の附勢力にて他方向に回転
されるのに伴い前記一方向クラッチを介して前記回転子
とシャフトとが互いに係合状態となされて前記シャフト
に制動力が付与されるように構成している。
【0018】また、本発明では、前記シャフトを周面に
スプライン溝を有するプライン軸とし、かつ、前記一方
向クラッチをころ式のアッセンブリにて構成し、前記一
方向クラッチのころが前記シャフトのスプライン溝に対
応する位置に配置された時に前記シャフトの直線運動が
可能なフリー状態とし、前記一方向クラッチのころが前
記シャフトのスプライン溝から外れた時に前記シャフト
ところとが互いにロックされ、これにより前記シャフト
の軸線方向の制動がなされて保持されるように構成して
いる。
【0019】また、本発明は、前記シャフトがリニアモ
ータの直進動作シャフトであり、前記励磁手段が前記リ
ニアモータのシャフト直進作動用励磁巻線に同期して通
電される励磁巻線であることを特徴としている。
【0020】
【作用】励磁巻線の非励磁時(非通電時)には、シャフ
トの周囲に装着された一方向クラッチの作用により、シ
ャフトにダイレクトに制動力が付与され、無励磁状態の
下でのシャフトの位置保持が十分な保持力にて確実に行
われ、停電時における安全性を確保される。また、励磁
巻線の励磁時(通電時)には、励磁巻線の励磁開始に伴
って一方向クラッチによる制動(保持)状態が解除さ
れ、シャフトがフリー状態となされて軸線方向に直線作
動される。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例について図1〜図5を
参照して詳細に説明する。
【0022】図1〜図3は、本発明の第1実施例を示す
ものであって、直進動作シャフト用制動装置1を内蔵す
る円筒形リニアパルスモータ2の構造及び動作を説明す
るためのものである。同図において、3は円筒形ケー
ス、4は固定子、5は回転子、6は可動子としてのシャ
フト、7は前記回転子5とシャフト6との間に介在され
た一方向クラッチ(ワンウェイクラッチ)、W1 ,W2
及びW3 は図外のシャフト直進作動用励磁巻線に同期し
て通電される制動装置用の励磁巻線である。
【0023】上述の固定子4は積層鉄板から成るもので
あって、図1及び図3に示すように、この固定子4の内
周面側には3つの固定子突極4a,4b,4cが設けら
れ、円筒形ケース3の内周面に当接された状態で固定配
置されている。。なお、固定子4の周方向における固定
子突極4a,4b間の間隔と、固定子突極4b,4c間
の間隔とは等しく設定されており、固定子突極4a,4
c間の間隔は前記の間隔より広く構成されている。そし
て、これらの固定子突極4a,4b,4cの周囲に励磁
巻線W1 ,W2 ,W3 がそれぞれ対応配置されている。
【0024】一方、本例におけるシャフト6は、その外
周面に軸線方向に沿って延びる断面ほぼ半球状の複数の
スプライン溝8を有するスプライン軸から成り、図2に
示す如くケース3に配設されたスプライン軸受9にて軸
線方向に沿って摺動可能に軸受けされている。
【0025】上述のシャフト6の周囲には、一方向クラ
ッチ7を介して回転子5が同軸状に配設されている。そ
して、これらの一方向クラッチ7及び回転子5と、回転
子5を所定方向に常時回動附勢する引張コイルバネ10
と、前記励磁巻W1 ,W2 ,W3 とにより、直進動作シ
ャフト用制動装置1が構成されている。
【0026】更に詳述すると、一方向クラッチ7は、内
周面の所定箇所に複数のカム面11を有する輪体12
と、この輪体12の内周側に一体成形された複数の突片
13と、これらの突片13に一端がそれぞれ取付られた
スプリング14と、これらのスプリング14の他端にそ
れぞれ取付られたころ15とから成り、この一方向クラ
ッチ7は図1及び図3に示す如くシャフト6の外周を取
り囲むように同軸状に装着されている。
【0027】また、輪体12の外周面には、前記固定子
4の固定子突極4a,4b,4cにそれぞれ対応する回
転子突極5a,5b,5cを外周部に有する回転子5が
一体に取付られており、この回転子5と前記固定子4と
の間に架設された引張コイルバネ10の附勢力にて回転
子5及び輪体12がシャフト6を中心に図1及び図3に
おいて矢印β方向(時計方向)に常時回動附勢されてい
る。
【0028】なお、図1〜図3において、17はケース
3のカバー、18,19,20は支柱、21は押さえ
板、22,23はワッシャ、24,25はネジ、26は
スプライン軸受9の止め輪、27,28はシャフト6の
含油軸受である。
【0029】次に、このような構成の直進動作シャフト
用制動装置1の機能について説明すると、以下の通りで
ある。
【0030】まず、円筒形リニアパルスモータ2を作動
すべく図外のシャフト直進作動用励磁巻線に通電する
と、これに同期して直進動作シャフト用制動装置1の励
磁巻線励磁巻線W1 〜W3 が通電状態となされる。これ
に応じて、固定子突極4a,4b,4cと回転子突極5
a,5b,5cとの間に吸引力が発生するため、回転子
5及び一方向クラッチ7の輪体12が引張コイルバネ1
0の引張力に抗してシャフト6を中心に図3に示す位置
から矢印γ方向(反時計方向)に回動移動され、これら
の突極は図1に示すように互いに対向配置された状態で
保持される。これに伴って、一方向クラッチ7のころ1
5は、シャフト6のスプライン軸8に対応する位置に配
置される。
【0031】これにより、ころ15はスプライン軸8内
に相対的に摺動自在に嵌合することとなるため、シャフ
ト6は一方向クラッチ7にて制動されることなく、自由
に直進運動可能な状態となる。従って、このような状態
の下では、図外のシャフト直進作動用励磁巻線による適
宜な励磁作用にて、シャフト6が軸心方向に沿って直線
移動される。
【0032】一方、図外のシャフト直進作動用励磁巻線
及び制動用励磁巻線W1 〜W3 への通電を遮断すると、
固定子突極4a,4b,4cと回転子突極5a,5b,
5cとの間に生じていた吸引力が無くなるため、回転子
5及び一方向クラッチ7の輪体12が引張コイルバネ1
0の引張力によってシャフト6を中心に図1において矢
印β方向(時計方向)に回動移動され、これらの突極は
図3に示すように対向位置から外れて相対的に位置ずれ
した状態となる。
【0033】これに伴い、一方向クラッチ7の輪体12
のカム面11がころ15に当接し、この際の当接作用に
てころ15がシャフト6のスプライン溝8内から外れて
シャフト6の外周面6a上に乗り上げた位置に配置され
る。そして、ころ15とカム面11とのカム作用にて、
ころ15は前記カム面11と外周面6aとの間に挾持さ
れた状態で互いに係合される。
【0034】これにより、シャフト6にはころ15から
の圧着力が制動力として作用されることとなるため、シ
ャフト6の軸線方向の移動は阻止され、シャフト6は停
止状態に保持(ロック)される。
【0035】以上の如き構成の直進動作シャフト用制動
装置1によれば、この装置1を円筒形リニアパルスモー
タ2に組み込むことにより、無励磁状態でのシャフトの
位置保持が可能となり、停電時等における安全性を確保
することができる。しかも、本例の構成によれば、直進
シャフト用無励磁作動型電磁ブレーキシステムを小型か
つ安価に提供することができる。
【0036】また、図4及び図5は本発明の第2実施例
を示すものであて、本例は、ケース3と回転子29との
軸線方向の接続(連結)をころがり軸受30を介して行
なうようにしたものである。なお、その他の構成は、既
述の第1実施例の場合と同様である。
【0037】上述のころがり軸受30は、図5に示すよ
うに、外輪31と内輪32との間に複数のボール33を
転動可能に介在せしめて成るものであって、前記外輪3
1の外周面がケース3の内周面に接着固定されると共
に、前記内輪32の内周面に回転子29の突出部29a
が接着固定されている。そして、前記回転子29の内周
面とシャフト6の外周面との間には一方向クラッチ34
が介在されている。
【0038】このような本例の構成の場合にも、既述の
第1実施例の場合と同様に、励磁時にはシャフト6をフ
リー状態の下で直進運動可能にすることができる一方、
無励磁状態ではシャフト6に制動力を付与してシャフト
6の位置保持を確実に行なうことが可能である。
【0039】以上、本発明の実施例につき述べたが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではなく、本発
明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能で
ある。例えば、図面に示したような一方向クラッチ7,
34の構造には限定されず、各種の構成の一方向クラッ
チを採用可能である。また、回転力付与手段としては引
張コイルバネ10に限定されず、圧縮コイルばね,板バ
ネ等を利用するようにしてもよい。さらに、励磁巻線W
1 〜W3 はシャフト直進作動用励磁巻線に連設した一連
の巻線として構成してもよい。
【0040】
【発明の効果】以上の如く、本発明は、シャフトの周囲
に装着された一方向クラッチと、前記一方向クラッチに
連動するように前記一方向クラッチの輪体の外周に一体
に取付けられた回転子と、前記回転子に対応して配置さ
れた固定子と、前記シャフトを中心とする回転力を前記
回転子に付与する回転力付与手段と、前記回転力付与手
段の附勢力に抗して前記回転子を前記固定子に対して所
定の回転位置に配置する励磁手段とをそれぞれ設け、前
記励磁手段の励磁時にはシャフトに制動力を作用させる
ことなくフリー状態とし、前記励磁手段の非励磁時(無
励磁状態時)にはシャフトに制動力を作用させるように
構成したものであるから、シャフトの直進運動時にはシ
ャフトを非制動状態の下で円滑に直線作動させることが
できる一方、無励磁状態時には一方向クラッチの働きに
よりシャフトに十分な制動力をダイレクトに付与し得て
シャフトの位置保持を確実に行なうことができ、停電時
の安全性を確保することができる。
【0041】また、本発明に係る直進動作シャフト用制
動装置によれば、スプリングコレット式チャック等を使
用することなく一方向クラッチを使用するようにしてい
るため、装置全体の小型化並びに低廉化を図ることが可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る直進動作シャフト用
制動装置の構造を示すものであって、励磁時においてシ
ャフトがフリーになっている状態を示す断面図である。
【図2】図1におけるA−A線断面図である。
【図3】非励磁時においてシャフトが保持されている状
態を示す前記装置の断面図である。
【図4】本発明の第2実施例に係る直進動作シャフト用
制動装置の構造を示すものであって、非励磁時において
シャフトが保持されている状態を示す断面図である。
【図5】図4におけるB−B線断面図である。
【図6】スプリングコレット式チャックを用いた直進動
作シャフト用制動装置を備えた円筒型リニアパルスモー
タの断面図である。
【図7】図7におけるC−C線断面図である。
【図8】スプリングコレット式チャックを用いた直進動
作シャフト用制動装置の上半分を断面として示し、かつ
下半分を側面図として示した図である。
【符号の説明】
1 直進動作シャフト用制動装置 2 円筒形リニアパルスモータ 4 固定子 4a,4b,4c 固定子突極 5 回転子 5a,5b,5c 回転子突極 6 シャフト 7 一方向クラッチ 8 スプライン溝 10 回転力付与手段としての引張コイルバネ 11 カム面 12 輪体 15 ころ 29 回転子 30 ころがり軸受 34 一方向クラッチ W1 ,W2 ,W3 励磁手段としての励磁巻線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 正 千葉県柏市篠籠田1400 オリエンタルモー ター株式会社 (72)発明者 里見 博文 千葉県柏市篠籠田1400 オリエンタルモー ター株式会社

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直線運動するシャフトに軸線方向の制動
    力を付与する直進動作シャフト用制動装置において、前
    記シャフトの周囲に装着された一方向クラッチと、前記
    一方向クラッチに連動するように前記一方向クラッチの
    輪体の外周に一体に取付けられた回転子と、前記回転子
    に対応して配置された固定子と、前記シャフトを中心と
    する回転力を前記回転子に付与する回転力付与手段と、
    前記回転力付与手段の附勢力に抗して前記回転子を前記
    固定子に対して所定の回転位置に配置する励磁手段とを
    それぞれ設け、前記励磁手段の励磁時には、前記回転力
    付与手段の附勢力に抗して前記回転子が一方向に回転さ
    れるのに伴い前記一方向クラッチによる保持状態が解除
    されて前記シャフトが直線運動可能なフリー状態となさ
    れる一方、前記励磁手段の非励磁時には、前記回転子が
    前記回転力付与手段の附勢力にて他方向に回転されるの
    に伴い前記一方向クラッチを介して前記回転子とシャフ
    トとが互いに係合状態となされて前記シャフトに制動力
    が付与されるように構成したことを特徴とする直進動作
    シャフト用制動装置。
  2. 【請求項2】 前記シャフトを周面にスプライン溝を有
    するプライン軸とし、かつ、前記一方向クラッチをころ
    式のアッセンブリにて構成し、前記一方向クラッチのこ
    ろが前記シャフトのスプライン溝に対応する位置に配置
    された時に前記シャフトの直線運動が可能なフリー状態
    とし、前記一方向クラッチのころが前記シャフトのスプ
    ライン溝から外れた時に前記シャフトところとが互いに
    ロックされ、これにより前記シャフトの軸線方向の制動
    がなされて保持されるように構成したことを特徴とする
    請求項1に記載の直進動作シャフト用制動装置。
  3. 【請求項3】 前記シャフトがリニアモータの直進動作
    シャフトであり、前記励磁手段が前記リニアモータのシ
    ャフト直進作動用励磁巻線に同期して通電される励磁巻
    線であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
    の直進動作シャフト用制動装置。
JP14416394A 1994-06-27 1994-06-27 直進動作シャフト用制動装置 Pending JPH0819213A (ja)

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