JPH08188586A - α−スルホ脂肪酸誘導体 - Google Patents

α−スルホ脂肪酸誘導体

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JPH08188586A
JPH08188586A JP34024494A JP34024494A JPH08188586A JP H08188586 A JPH08188586 A JP H08188586A JP 34024494 A JP34024494 A JP 34024494A JP 34024494 A JP34024494 A JP 34024494A JP H08188586 A JPH08188586 A JP H08188586A
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JP
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poly
glycerin
residue
sugar
hydroxyl groups
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Application number
JP34024494A
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English (en)
Inventor
Haruhiko Toda
晴彦 戸田
Shigeyuki Ueda
茂幸 植田
Hiroshi Miyake
博 三宅
Kazuhiko Matsuda
一彦 松田
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Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 毛髪や皮膚に対するマイルド性にすぐれ、か
つ界面活性剤としての性能にすぐれたα−スルホ脂肪酸
誘導体及びその製造方法と、α−スルホ脂肪酸誘導体を
含む洗浄剤組成物を提供する。 【構成】 一般式(1)で表わされるα−スルホ脂肪酸
誘導体。 (前記式中、〔Z1−(OH)c-w-1〕は(ポリ)グリセ
リン残基を示し、〔(R1O)−(R3O)t−〕はその
(ポリ)グリセリン残基に結合する鎖状脂肪族基を示
し、〔Z2−(OH)f-1-s〕は糖残基を示し、〔−OC
OCH(SO3M)R2〕はその糖残基に結合するα−ス
ルホ脂肪酸残基を示し、Z1は(ポリ)グリセリンから
それに含まれる水酸基を除いた(ポリ)グリセリン骨格
を示し、Z2は糖からそれに含まれる水酸基を除いた糖
骨格を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、界面活性剤として有用
なα−スルホ脂肪酸誘導体及びその製造方法と、α−ス
ルホ脂肪酸誘導体を含む洗浄剤組成物に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、α−スルホ脂肪酸の多価アルコー
ルエステル及びその塩が有用な界面活性剤であることは
知られており、このものは、例えば、繊維処理剤(特開
平4−153368号)や、石油樹脂エマルジョン用乳
化剤(特開平4−156934号)、石油回収用活性剤
(GB2143563)、洗浄剤組成物(特開平6−6
5593号、特開平6−172784号)等にその応用
が試みられている。しかしながら、このα−スルホ脂肪
酸多価アルコールエステル及びその塩は、界面活性剤と
しての性能及び皮膚や毛髪に対するマイルド性において
未だ満足し得るものではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、毛髪や皮膚
に対するマイルド性にすぐれ、かつ界面活性剤としての
性能にすぐれたα−スルホ脂肪酸誘導体及びその製造方
法と、α−スルホ脂肪酸誘導体を含む洗浄剤組成物を提
供することをその課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。即ち、本発明によれば、下記一般式(1)で
表わされるα−スルホ脂肪酸誘導体が提供される。
【化1】 (前記式中、〔Z1−(OH)c-w-1〕は(ポリ)グリセ
リン残基を示し、〔(R1O)−(R3O)t−〕はその
(ポリ)グリセリン残基に結合する鎖状脂肪族基を示
し、〔Z2−(OH)f-1-s〕は糖残基を示し、〔−OC
OCH(SO3M)R2〕はその糖残基に結合するα−ス
ルホ脂肪酸残基を示し、Z1は(ポリ)グリセリンから
それに含まれる水酸基を除いた(ポリ)グリセリン骨格
を示し、Z2は糖からそれに含まれる水酸基を除いた糖
骨格を示し、cは(ポリ)グリセリンに含まれる水酸基
の数を示し、fは糖に含まれる水酸基の数を示し、R1
は炭素数1〜30の鎖状脂肪族基を示し、R2は炭素数
4〜30の鎖状脂肪族基を示し、R3は低級アルキレン
基を示し、Mは水素原子又は塩形成性陽イオンを示し、
cは3以上の数を示し、fは4以上の数を示し、wは1
以上(c−1)未満の数を示し、sは1以上(f−1)
未満の数を示し、tは0〜20の数を示し、前記(ポ
リ)グリセリン残基と糖残基とは酸素原子を介して結合
して配糖体を形成しているものとする) また、本発明によれば、前記一般式(1)で表わされる
α−スルホ脂肪酸誘導体の製造方法において、下記一般
式(2)
【化2】 (前記式中、〔Z1−(OH)c-w-1〕は(ポリ)グリセ
リン残基を示し、〔(R1O)−(R3O)t−〕はその
(ポリ)グリセリン残基に結合する鎖状脂肪族基を示
し、〔Z2−(OH)f-1〕は糖残基を示し、Z1は(ポ
リ)グリセリンからそれに含まれる水酸基を除いた(ポ
リ)グリセリン骨格を示し、Z2は糖からそれに含まれ
る水酸基を除いた糖骨格を示し、cは(ポリ)グリセリ
ンに含まれる水酸基の数を示し、fは糖に含まれる水酸
基の数を示し、R1、R2、R3、M、c、f、t及びw
は前記と同じ意味を有し、前記(ポリ)グリセリン残基
と糖残基とは酸素原子を介して結合して配糖体を形成し
ているものとする)で表わされる(ポリ)グリセリン配
糖体と、下記一般式(3)
【化3】 (式中、R4は低級アルキル基を示し、R2及びMは前記
と同じ意味を有する)で表わされるα−スルホ脂肪酸エ
ステルとを反応させることを特徴とする前記方法が提供
される。さらに、本発明によれば、前記α−スルホ脂肪
酸誘導体を含有することを特徴とする洗浄剤組成物が提
供される。
【0005】前記塩形成性陽イオンMとしては、アルカ
リ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、置換又は未置
換のアンモニウムイオン等を挙げることができる。ま
た、前記一般式(1)において、wとsとの比w/s
は、好ましくは3/1〜1/5、より好ましくは1〜
0.5である。この比が大きすぎると、α−スルホ脂肪
酸誘導体の水溶性が低下する等の問題が生じるので好ま
しくなく、一方、小さすぎると、親水性が高すぎて界面
活性能が低下する等の問題が生じるので好ましくない。
【0006】前記一般式(2)で表わされる(ポリ)グ
リセリン配糖体は、下記一般式(4) 〔(R1O)−(R3O)t〕w・〔Z1−(OH)c-w〕 (4) (式中、R1、R3、Z1、w、t及びcは前記と同じ意
味を有する)で表わされる鎖状脂肪族基を有する(ポ
リ)グリセリンと、下記一般式(5) 〔Z2−(OH)f〕 (5) (式中、Z2及びfは前記と同じ意味を有する)で表わ
される糖とを反応させることによって得ることができ
る。この反応は、従来公知の方法〔Fischer法
等、BIO INDUSTRY,10,408(199
3)〕に従って実施することができる。
【0007】前記糖には単糖、オリゴ糖、多糖が包含さ
れる。以下、これらの糖について詳述する。 (1)単糖 単糖としては、次の一般式(6)で表わされるものを挙
げることができる。
【化5】 前記式中、nは5又は6の数を示す。このような単糖の
具体例としては、アラビノース、リボース、キシロー
ス、キシリロース、リブロース、グルコース、ガラクト
ース、フルクトース、マンノース、ソルボース、タロー
ス、フコース、グルコヘプトース、セドヘプツロース、
マンノヘプツロース、グルコヘプツロース等を挙げるこ
とができる。 (2)オリゴ糖 オリゴ糖としては、次の式(7)で表わされるものを挙
げることができる。
【化6】 前記式中、nは5又は6の数を示す。Pは1〜10の数
を示す。このようなオリゴ糖としては、マルトース、ラ
クトース、ラクトース、セロビオース、イソマルトー
ス、ゲンチオビオース、ラミナリビオース、キシロビオ
ース、マンノビオース、マルトトリオース、セロトリオ
ース、マンニノトリオース、マルトテトラオースの他、
多糖(セルロース、ヘミセルロース、デンプン、イヌリ
ン、デキストリン、デキストラン、キシラン等)を加水
分解して低分子化したもの等が挙げられる。 (3)多糖 多糖としては、例えば、セルロース、ヘミセルロース、
デンプン、イヌリン、デキストリン、デキストラン、キ
シラン等を挙げることができる。
【0008】一般式(4)の鎖状脂肪族基を有する(ポ
リ)グリセリンは、より詳しくは、次式(8)で表わす
ことができる。 〔(R1O)−(R3O)t−〕w・〔xB−(OH)c-w〕 (8) この式において、〔xB−(OH)c〕は(ポリ)グリ
セリンを示し、xBは、グリセリンB〔C35(OH)
3〕が平均重合度x(x≧1)で縮合した(ポリ)グリ
セリン〔HO−[C35(OH)O]x−H〕からそれ
に含まれる全水酸基を除いた(ポリ)グリセリン骨格を
示し、(OH)cはその(ポリ)グリセリン骨格に結合
するc個の水酸基を示す。(OH)c-wは、c個の水酸
基のうち、w個の水酸基が反応に関与していることを示
す。〔(R1O)−(R3O)t〕wは、(ポリ)グリセリ
ン骨格に結合するc個の水酸基のうちのw個が(R
1O)−(R3O)t−により置換されていることを示
す。一方、前記一般式(5)で表わされる糖は、より詳
しくは次式(9)で表わすことができる。 〔mA−(OH)f〕 (9) この式において、mAは、単糖Aが平均重合度m(m≧
1)で縮合した糖からそれに含まれる全水酸基を除いた
糖骨格を示し、(OH)fはその糖に結合するf個の水
酸基を示す。
【0009】前記一般式(2)で表わされる(ポリ)グ
リセリン配糖体は、より詳しくは、次式(10)で表わ
すことができる。 〔(R1O)−(R3O)t−〕w・〔xB−(OH)c-w-1〕・ 〔mA−(OH)f-1〕 (10) この(ポリ)グリセリン配糖体は、(ポリ)グリセリン
骨格xBに結合する1つの水酸基と、糖骨格mAに結合
する1つの水酸基(半アセタール型水酸基)とは脱水縮
合してグリセリン配糖体を形成している。(ポリ)グリ
セリン骨格xBに結合する全水酸基の数cは(x+2)
であり、糖骨格mAに結合する全水酸基の数fはm(n
−1)−2(m−1)である。xは1以上の数で、好ま
しくは1〜20、より好ましくは1〜10の数である。
mは1以上の数で、好ましくは1〜20、より好ましく
は1〜10である。nは単糖に含まれる炭素数で、5又
は6である。前記(R1O)−(R3O)t−における脂
肪族基R1は、炭素数1〜30、好ましくは1〜22、
より好ましくは1〜18、さらに好ましくは6〜18を
有するものであることができる。この脂肪族基R1は、
飽和又は不飽和のものであることができ、また、直鎖状
又は分岐鎖状のものであることができる。このような脂
肪族基R1としては、メチル、エチル、n−プロピル、
イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、ペンチル、イ
ソペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチ
ル、n−ノニル、n−デシル、n−ドデシル、n−トリ
デシル、n−テトラデシル、n−ペンタデシル、n−ヘ
キサデシル、n−ペンタデシル、n−オクタデシル、n
−ノナデシル等の直鎖状アルキル基;1−メチル−ペン
チル、1−エチル−ブチル、1−メチル−ヘキシル、1
−メチル−ヘプチル、1−ブチル−ヘキシル等の分岐鎖
状アルキル基;2−オクテニル、4−テトラデセニル、
オレイル等のアルケニル基等を挙げることができる。前
記低級アルキレン基R3としては、炭素数4以下のも
の、例えば、エチレン、プロピレン、ブチレン等を挙げ
ることができる。また、前記tは0〜20、好ましくは
1〜15、より好ましくは1〜10を示す。
【0010】前記一般式(3)で表わされるα−スルホ
脂肪酸エステルにおいて、その鎖状脂肪族基R2は炭素
数4〜30、好ましくは4〜20、より好ましくは6〜
16を有するものである。この脂肪族基R2は、飽和又
は不飽和のものであることができ、また直鎖状又は分岐
鎖状のものであることができる。R2の具体例として
は、n−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘ
プチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシル、n−
ウンデシル、n−ドデシル、n−トリデシル、n−テト
ラデシル、n−ペンタデシル、n−ヘキサデシル、n−
オクタデシル、n−ノナデシル等の直鎖状アルキル基;
1−メチル−ペンチル、1−エチル−ブチル、1−メチ
ル−ヘキシル、1−メチル−ヘプチル、1−ブチル−ヘ
キシル等の分岐鎖状アルキル基;2−オクテニル、4−
テトラデセニル、シス−7−ヘキサデシル等のアルケニ
ル基等を挙げることができる。前記一般式(3)のα−
スルホ脂肪酸エステルにおいて、R4は炭素数1〜4の
アルキル基であることができ、そのR4の具体例として
は、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等を挙
げることができるが、好ましくはメチル基である。
【0011】前記一般式(2)で表わされる配糖体と前
記一般式(3)で表わされるα−スルホ脂肪酸エステル
との反応は次式で表わされる。
【化7】
【0012】次に、式(11)で示されるエステル交換
反応について詳述する。このエスエル交換反応を行う際
の触媒としては、酸触媒、アルカリ触媒のいずれの触媒
も使用できる。酸触媒の例としては、均質酸触媒とし
て、パラトルエンスルホン酸、スルホコハク酸、硫酸、
塩酸、リン酸、硝酸等のプロトン酸類、四塩化チタン、
四塩化スズ、塩化アルミニウム、塩化第二鉄、三フッ化
ホウ素エーテラート等のルイス酸類、不均質酸触媒とし
て、酸性イオン交換樹脂やシリカゲル、アルミナ等の無
機固体酸、モンモリロナイト、ベントナイト、カオリ
ン、バーミキュライト、ゼオライト等の粘土層間化合
物、ヘテロポリ酸塩/シリカ複合体等の固体酸混合物等
が使用されるが、原料として遊離のスルホン酸基を有す
るα−スルホ脂肪酸アルキルエステル[(3)、(1
1)式でM=H]を用いる場合には、それが酸触媒とし
て作用するために、特に触媒を加える必要がない。アル
カリ触媒の例としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム、炭酸カリウム、ナトリウムメチラート、ナトリウ
ムエチラート、水素化ナトリウム、塩基性イオン交換樹
脂等を使用することができる。
【0013】このエステル化反応を行うには、あらかじ
め(ポリ)グリセリン配糖体とα−スルホ脂肪酸アルキ
ルエステル又はその塩とを、温度30〜80℃、好まし
くは40〜60℃で混合溶解させる。この場合、必要に
応じ、沸点200℃以下の有機溶媒、例えばメタノール
やエタノール、プロパノール等の低級アルコールを溶解
助剤として用いることができる。なお、この混合溶解工
程は省略することもできる。次に、この混合液をそのま
ま又はこれに高沸点有機溶媒を加えて、更に酸又はアル
カリ触媒を加える、もしくは触媒を用いずに遊離のスル
ホン酸基を有するα−スルホ脂肪酸アルキルエステル原
料をそのまま触媒とする等の方法で、80℃〜150
℃、好ましくは85℃〜115℃、さらに好ましくは9
5℃〜110℃の範囲の温度に加熱して、エステル交換
反応を行わせる。この場合、反応温度が80℃未満では
反応液の粘度が高くなり、速やかに反応が進行しない。
また150℃を越える温度では反応液の着色がひどくな
る。反応中は副生する低級アルコールを反応系外に速や
かに留去させるために減圧下(好ましくは200tor
r以下)で行うことが望ましいが、常圧でも差し支えな
い。常圧の場合には、反応系内に不活性ガスを流通させ
て副生する低級アルコールを系外へ排出させるかもしく
はモレキュラーシーブス等に副生アルコールを吸着除去
させる。前記高沸点有機溶媒としては、沸点が80℃以
上のもの、例えば、ジメチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキシド、N−メチルピロリドン、β−ピコリン、ピ
リジン、アセトニトリル、ジオキサン、トルエン、キシ
レン等が挙げられる。この高沸点有機溶媒の使用量は、
(ポリ)グリセリン配糖体とα−スルホ脂肪酸アルキル
エステルとの合計量100重量部に対し、10〜200
0重量部、好ましくは50〜1000重量部の割合であ
る。
【0014】このエステル交換反応に際して用いるα−
スルホ脂肪酸エステルの使用量は、所望するα−スルホ
脂肪酸誘導体に応じて適宜選定する。例えば、α−スル
ホ脂肪酸基がsモル結合した製品を主成分として含む生
成物を得ようとする場合には、多価アルコール誘導体1
モル当り、s〜1.3sモル、好ましくは1.1s〜
1.2sモルのα−スルホ脂肪酸エステルを用いればよ
い。
【0015】また、本発明によるエステル交換反応は、
反応が非常に速やかに進行するため反応時間が短縮さ
れ、不純物の生成も無いため反応物の着色も非常に少な
く色調の良好な反応生成物を高収率で得ることが可能で
ある。特に、過酸化水素漂白されたα−スルホ脂肪酸エ
ステルを原料として使用した場合には、反応物の着色が
さらに少なく、色調の非常に良好な反応生成物を得るこ
とができる。
【0016】前記エステル交換反応で得られるα−スル
ホ脂肪酸誘導体は、このものが遊離スルホン酸基(−S
3H)を含む場合には、反応後、酸の状態でそのまま
用いることも可能であるし、必要に応じて中和を行い、
もしくは反応後そのままの塩の状態で界面活性剤用途に
使用することが可能である。中和の方法については特に
制限はなく、従来公知の方法で行うことができる。塩と
しては、アルカリ金属塩(例えばナトリウム塩、カリウ
ム塩など)、アルカリ土類金属塩(例えばマグネシウム
塩、カルシウム塩など)、置換もしくは無置換のアンモ
ニウム塩(例えばアンモニウム塩、低級アミン塩、低級
アルカノールアミン塩など)などが挙げられる。さらに
用途に応じた後処理(pH調整、漂白など)を行うこと
も可能である。
【0017】本発明の洗浄剤組成物は、前記一般式
(1)で表わされるα−スルホ脂肪酸誘導体を含有する
ものである。α−スルホ脂肪酸誘導体の洗浄剤組成物中
濃度は、洗浄剤効果が得られる濃度であればいかなる濃
度で配合してもよいが、好ましくは0.1〜50重量
%、より好ましくは0.5〜40重量%である。また、
本発明の洗浄剤組成物には、本発明の目的を特に阻害し
ない限り、他の適当な化合物を併用することもできる。
例えば、ゼオライト、炭酸ナトリウム(カリウム)、ケ
イ酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリアクリル酸
等のビルダー;(ポリ)グリセリン、ソルビトール等の
保湿剤;メチルセルロース、(ポリ)エチレングリコー
ル、(ポリ)プロピレングリコール、ポリオキシエチレ
ングリコールジステアレート、エタノール等の粘度調整
剤、メチルパラベン、ブチルパラベン等の防腐剤、グリ
チルリチン酸カリウム、酢酸トコフェロール等の抗炎症
剤、その他、殺菌剤、パール化剤、酸化防止剤、香料、
色素、酵素、紫外線吸収剤などを必要に応じて配合する
ことができる。さらに本発明の洗浄剤組成物には、他の
界面活性剤を併用することも可能である。このような界
面活性剤としては、例えば、アルキルベンゼンスルホン
酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸
アルキルエステル塩、アルキル硫酸エステル塩、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、スルホコハク酸
モノ(ジ)アルキル(アルケニル)エステル系界面活性
剤、アルキルリン酸エステル系界面活性剤、アミノ酸系
界面活性剤、タウレート系界面活性剤、高級脂肪酸塩等
のアニオン性界面活性剤や、アルキルサッカライド系界
面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル系界面
活性剤等の非イオン性界面活性剤等が好ましく用いられ
る。
【0018】
【発明の効果】本発明のα−スルホ脂肪酸エステルは、
水溶性及び加水分解安定性にすぐれ、かつ皮膚や毛髪に
対するマイルド性にすぐれた界面活性剤として有利に用
いることができる。本発明の洗浄剤組成物は、極めて低
い皮膚刺激性を有するもので、特に、人体の少なくとも
一部に接触した態様において適用される用途、すなわ
ち、硬質表面用、木質表面用、皮革表面用、皮膚用及び
毛髪用の洗浄剤組成物として好ましく適用される。この
場合、硬質表面としては、食器、自動車のボディー等の
金属表面や、プラスチック表面、セラミックス表面等が
ある。木質表面としては、家具や、柱の表面がある。皮
革表面としては、ハンドバックやブーツ等の表面があ
る。皮膚用及び毛髪用の洗浄剤組成物には、石けん、ボ
ディシャンプー、シャンプー等の皮膚毛髪用液体洗浄剤
や、ハミガキ、マウスウォッシュ等の口腔用品、食器用
液体洗浄剤、住居用の壁や床用の液体洗浄剤等として好
適のものである。また、本発明の洗浄剤組成物は、耐硬
水性、分散性にすぐれ、洗浄時において高い再汚染防止
効果を発揮するものである。従って、本発明の洗浄剤組
成物は衣類を含む各種製品用洗浄剤組成物としても有効
に利用されるものである。本発明の洗浄剤組成物は、用
途に応じて、固形状、粉体状、ペースト状又は液体状で
用いられる。
【0019】
【実施例】次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明
する。なお、以下において示す%及び部はいずれも重量
基準である。
【0020】実施例1 α−スルホパルミチン酸メチルNa塩41.0g(0.
11モル)と、下記式で示されるデシルグリセリルグル
コシド39.4g(0.10モル)を100mlのジメ
チルホルムアミドに加えた後、ナトリウムメチラート
(28%メタノール溶液)1.0gを加え、温度100
℃、圧力33mmHgの条件で7時間撹拌下で反応を行
った。
【化12】 得られた反応生成物からそれに含まれるジメチルホルム
アミドを減圧下で留去した後、水100mlを加えた
後、酸性の粒状イオン交換樹脂(Dowex 50W−
X4、H型)を水溶液が中性を示すまで加えて撹拌し、
塩基性触媒中のNaイオンを水素イオンに変換させた。
このようにして得られた混合物からイオン交換樹脂を濾
別し、濾液を凍結乾燥して着色の殆どない白色固体〔デ
シルグリセリルグルコシド(α−スルホパルミチン酸)
エステルNa塩〕混合物73.7gを得た。このように
して得た白色固体〔A〕を高速液体クロマトグラフィー
(HPLC)で分析すると、デシルグリセリルグルコシ
ド(α−スルホパルミチン酸)モノエステルNa塩とジ
エステルNaが各々92%及び2%の反応率で得られて
いることが確認された。反応原料として用いたα−スル
ホパルミチン酸メチルNa塩は加熱しないと水に溶解し
ないのに対し、前記白色固体(Na塩)は冷水に容易に
溶解することが確認された。また、前記白色固体(Na
塩)〔A〕のプロトンNMRによると、δ=4.9pp
m(脂肪酸のα位メチンのプロトン)と、4.2及び
4.8ppm(グルコシドのアノメリック位のプロト
ン)がそれぞれ観測された。
【0021】実施例2 α−スルホラウリン酸メチルNa塩34.8g(0.1
1モル)と、下記式で示されるドデシルトリグリセリル
グルコシド57.0g(0.1モル)を100mlのト
ルエンに加えた。
【化13】 次に、前記のようにして得た溶液にナトリウムメチラー
ト(28%メタノール水溶液)1.0gを加え、112
℃で撹拌しながら8時間加熱還流してエステル交換反応
を行った。この反応に際しては、凝縮した反応溶媒(ト
ルエン)をモレキュラーシーブス4Aの50gを充填し
たカラムを通過させて、溶媒中に含まれる副生メタノー
ルを除去した後、再び反応系に戻した。前記反応終了
後、反応生成物からトルエンを留去し、得られた残渣を
水100mlに溶かして水溶液とした。この水溶液に実
施例1で示した酸性イオン交換樹脂を水溶液が中性を示
すまで加えて塩基性触媒中のナトリウムイオンを水素イ
オンに変換させた後、樹脂を濾別し、濾液を凍結乾燥し
て、殆ど着色のない白色固体〔トデシルトリグリセリル
グルコシド(α−スルホラウリン酸)エステルNa塩〕
85.7gを得た。このようにして得た白色固体〔B〕
をHPLCで分析すると、ドデシルトリグリセリルグル
コシド(α−スルホラウリン酸)モノエステルNa塩及
びジエステルNa塩が各々93%及び1%の反応率で得
られていることが確認された。また、前記白色固体
〔B〕をプロトンNMRで分析すると、δ=4.9pp
m(脂肪酸のα位メチンプロトン)、4.2及び4.8
ppm(アノメリック位プロトン)が観測された。前記
白色固体〔B〕は、良好な水溶性を示すことが確認され
た。
【0022】実施例3 α−スルホステアリン酸メチルNa塩44.1g(0.
11モル)及び下記式で示されるオレイルペンタグリセ
リルグルコシド76.8g(0.10モル)を100m
lのアセトニトリルに溶解させた。この溶液にt−ブト
キシカリウム1.0gを加え、82℃で実施例2と同様
にして、撹拌しながら7時間加熱還流してエステル交換
反応を行った。
【化14】 前記反応終了後、反応生成物からアセトニトリルを留去
し、得られた残渣を実施例1と同様にして、酸性イオン
交換樹脂で処理した後、得られた濾液を凍結乾燥して、
着色の殆んどない白色固体〔オレイルペンタグリセリル
グルコシド(α−スルホステアリン酸)エステルNa
塩〕113.8gを得た。このようにして得た白色固体
〔C〕をHPLCで分析すると、このものは、オレイル
ペンタグリセリルグルコシド(α−スルホステアリン
酸)モノエステルNa塩91%とジエステルNa塩2%
を含むことが確認された。また、前記白色固体〔C〕の
プロトンNMR分析では、δ=4.9ppm(脂肪酸の
α位メチンプロトン)、4.2及び4.8ppm(アノ
メリック位のプロトン)が観察された。また、前記白色
固体〔C〕は、良好な水溶性を示した。
【0023】実施例4 α−スルホステアリン酸メチルNa塩44.1g(0.
11モル)と、下記の構造式で表わされるラウリルオキ
シポリオキシエチレングリセリルグルコシド(平均付加
モル数P=5)64.3g(0.10モル)をジメチル
ホルムアミド200mlに溶解させた。前記溶液にナト
リウムメチラート(28%メタノール溶液)1.0gを
加え、100℃で減圧下(37mmHg)で撹拌しなが
ら8時間加熱還流してエステル交換反応を行った。
【化15】 前記反応終了後、反応生成物からジメチルホルムアミド
を留去し、得られた残渣を実施例1と同様にして、酸性
イオン交換樹脂で処理した後、得られた濾液を凍結乾燥
して着色の殆んどない白色固体〔ラウリルオキシポリオ
キシエチレングリセリルグルコシド(α−スルホステア
リン酸)エステルNa塩〕101.8gを得た。このよ
うにして得た白色固体〔D〕をHPLCで分析すると、
このものは、ラウリルオキシポリオキシエチレングリセ
リルグルコシド(α−スルホステアリン酸)モノエステ
ルNa塩92%とジエステルNa塩2%を含むことが確
認された。また、前記白色固体〔D〕のプロトンNMR
分析では、δ=4.9ppm(脂肪酸のα位メチンプロ
トン)、4.2及び4.8ppm(アノメリック位のプ
ロトン)が観察された。また、前記白色固体〔D〕は、
良好な水溶性を示した。
【0024】実施例5 下記表1に示す界面活性剤について、その性能を以下の
ようにして評価した。その結果を表2に示す。 (皮膚刺激性)5重量%の界面活性剤水溶液を試験液と
して、上腕部クローズドバッチテストを5日間、20検
体について行った。評価方法は次の通りである。 〈評価方法〉 ○:赤変、発疹等の発症例=0 △:発症例=1 ×:発症例=2以上 (タンパク変性)100ppmの牛血清アルブミンをリ
ン酸バッファー(pH7.0)下、1000ppmの界
面活性剤水溶液中に24時間室温放置した後、円偏光二
色性(220nm値)を測定し、界面活性剤を不含水中
で同様に放置した場合の値からの減少量(%)を求め
た。 〈評価方法〉 ○:減少量=0〜4 △: 〃 =5〜10 ×: 〃 =11以上 (起泡性)0.5重量%の界面活性剤水溶液10mlを
目盛付試験管に入れ、25℃恒温に保持した後、20回
/10秒間振盪し、30秒後の泡容量を測定する。 〈評価方法〉 ○:泡容量=80ml以上 △: 〃 =55〜79ml ×: 〃 =54ml以下
【0025】(乳化性)30ml共栓付試験管に界面活
性剤の0.5%水溶液10mlを入れた後、この試験管
にサラダ油を10ml添加した。次に、栓をして激しく
30回振盪させ、30℃で30分間放置した後、試験管
中で分離する水の容量(ml)を測定した。 〈評価方法〉 ○:分離水分量=0〜3ml △: 〃 =4〜6ml ×: 〃 =7〜10ml (分散性)0.01重量%のカーボンブラックと0.1
重量%の界面活性剤を含む試料水溶液を50ml調製
し、25℃の恒温浴中で5時間搬とうした。その後24
時間静置し、分散状態を以下の方法に従って評価した。 〈評価方法〉 ○:均一にカーボンブラックが分散している。 ×:分離層が存在する。 (耐硬水性)0.5重量%の界面活性剤水溶液40ml
を100mlのビーカーに入れ、1重量%の酢酸カルシ
ウム水溶液8.5mlを滴下し、耐硬水性を以下の方法
に従って評価した。 〈評価方法〉 ○:ビーカーの底に貼ったタイプ文字が見える。 ×:ビーカーの底に貼ったタイプ文字が見えない。 (耐加水分解性)1重量%の界面活性剤を、pH9、8
0℃、60分間処理し加熱分解せずに残存する界面活性
剤の割合を液体クロマトグラフィーにより求めた。 〈評価方法〉 ○:界面活性剤残存率=90%以上 △: 〃 =80〜89% ×: 〃 =79%以下 (香料保留性)カンキツ(レモン)系香料0.5%、界
面活性剤5%を含む水溶液0.5mlを前腕部に塗布
し、2時間後の臭い立ちの強度を比較した。 〈評価方法〉 ○:臭い立ちが強い。 △: 〃 がかなり強い。 ×: 〃 が弱いか殆んど感じられない。
【0026】
【表1】 * 比較例を示す
【0027】
【表2】 *比較例を示す
【0028】実施例6 (台所用洗浄剤) (成分) 界面活性剤A 20.0% ラウリン酸ジエタノールアミド 3.0% n−ドデシルジメチルアミンオキシド 1.0% エタノール 1.0% 黄色203号 微量 香料 微量 イオン交換水 バランス 上記組成の台所用洗浄剤(pH7.0)を製造した。こ
の台所用洗浄剤は再汚染防止能が優れており、食器上の
汚れ残りもなく、良好な洗浄効果が得られた。また、こ
の台所用洗浄剤は使用後の手荒れを感じさせないもので
あった。
【0029】実施例7(シャンプー) (成分) 界面活性剤A 16.0% ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 3.0% β−カロチン 微量 香料 微量 イオン交換水 バランス 上記組成のシャンプー(pH6.5)を製造した。この
シャンプー(pH6.5)を製造した。このシャンプー
は再汚染防止能がすぐれており、洗浄効果が高い上、使
用中にきしみ感がなく、洗い上がりも良好であった。
【0030】実施例8 (ボディーシャンプー) (成分) 界面活性剤C 10.0% ミリスチン酸K塩 10.0% βカロチン 微量 香料 微量 イオン交換水 バランス 上記組成のボディーシャンプー(pH6.5)を製造し
た。このボディーシャンプーは使用後において皮膚に良
好な感触を与えるものであった。
【0031】実施例9 (化粧用液体洗顔料) (成分) 界面活性剤B 5.0% 界面活性剤C 1.0% ポリグリセリン 1.5% 香料 微量 イオン交換水 バランス 上記組成の化粧料液体洗顔剤(pH7.0)を製造し
た。この化粧用液体洗顔剤は油性化粧料に対する湿潤性
が優れており、良好な洗浄効果が得られた。また、この
化粧用液体洗顔剤は皮膚に対する刺激がないものであっ
た。
【0032】実施例10 (硬表面用洗浄剤) (成分) 界面活性剤D 7.5% 高級アルコールポリオキシエチレン(3)硫酸エステルNa塩 2.5% 黄色203号 微量 香料 微量 イオン交換水 バランス 上記組成の硬表面用洗浄剤(pH7.0)を製造した。
この硬表面用洗浄剤で自動車等の硬表面の洗浄を行った
場合は、使用時及び使用後において皮膚に付着したとき
にも不快感を与えないうえ、低濃度で使用した場合も良
好な洗浄性を与えるものであった。
【0033】実施例11 (住居用洗浄剤) (成分) 界面活性剤A 2.5% 界面活性剤D 2.5% ポリオキシエチレン(5)ドデシルエーテル 2.5% 黄色203号 微量 香料 微量 イオン交換水 バランス 上記組成の住居用洗浄剤(pH7.0)を製造した。こ
の住居用洗浄剤は再汚染防止能が優れており、良好な洗
浄効果が得られた。また、この住居用洗浄剤は手に付着
した場合も手荒れを感じさせないものであった。
【0034】実施例12 (衣類用洗浄剤(粒状洗剤)) (成分) 界面活性剤A 22.5% アルキルペンゼンスルホン酸K塩 10.0% アルコールエトキシレート 5.0% ゼオライト 22.5% 炭酸カリウム 5.0% ケイ酸ナトリウム 10.0% 炭酸ナトリウム 23.5% 酸素 0.5% 水分 6.0% 上記組成の衣類用粒状洗浄剤を製造した。この衣類用粒
状洗浄剤は再汚染防止能が優れており、良好な洗浄効果
が得られた。
【0035】実施例13 (歯磨) (成分) 第2リン酸カルシウム・2水和物 45.5% グリセリン 5.0% ソルビトール 15.0% カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.0% 界面活性剤A 1.5% 香料・甘味料 適量 イオン交換水 バランス 上記組成の歯磨を製造した。この歯磨は使用時に口腔粘
膜への刺激が少なく、洗浄効果が高い上、使用後のスッ
キリ感の良好なものであった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で表わされるα−スル
    ホ脂肪酸誘導体。 【化1】 (前記式中、〔Z1−(OH)c-w-1〕は(ポリ)グリセ
    リン残基を示し、〔(R1O)−(R3O)t−〕はその
    (ポリ)グリセリン残基に結合する鎖状脂肪族基を示
    し、〔Z2−(OH)f-1-s〕は糖残基を示し、〔−OC
    OCH(SO3M)R2〕はその糖残基に結合するα−ス
    ルホ脂肪酸残基を示し、Z1は(ポリ)グリセリンから
    それに含まれる水酸基を除いた(ポリ)グリセリン骨格
    を示し、Z2は糖からそれに含まれる水酸基を除いた糖
    骨格を示し、cは(ポリ)グリセリンに含まれる水酸基
    の数を示し、fは糖に含まれる水酸基の数を示し、R1
    は炭素数1〜30の鎖状脂肪族基を示し、R2は炭素数
    4〜30の鎖状脂肪族基を示し、R3は低級アルキレン
    基を示し、Mは水素原子又は塩形成性陽イオンを示し、
    cは3以上の数を示し、fは4以上の数を示し、wは1
    以上(c−1)未満の数を示し、sは1以上(f−1)
    未満の数を示し、tは0〜20の数を示し、前記(ポ
    リ)グリセリン残基と糖残基とは酸素原子を介して結合
    して配糖体を形成しているものとする)
  2. 【請求項2】 下記一般式(1) 【化1】 (前記式中、〔Z1−(OH)c-w-1〕は(ポリ)グリセ
    リン残基を示し、〔(R1O)−(R3O)t−〕はその
    (ポリ)グリセリン残基に結合する鎖状脂肪族基を示
    し、〔Z2−(OH)f-1-s〕は糖残基を示し、〔−OC
    OCH(SO3M)R2〕はその糖残基に結合するα−ス
    ルホ脂肪酸残基を示し、Z1は(ポリ)グリセリンから
    それに含まれる水酸基を除いた(ポリ)グリセリン骨格
    を示し、Z2は糖からそれに含まれる水酸基を除いた糖
    骨格を示し、cは(ポリ)グリセリンに含まれる水酸基
    の数を示し、fは糖に含まれる水酸基の数を示し、R1
    は炭素数1〜30の鎖状脂肪族基を示し、R2は炭素数
    4〜30の鎖状脂肪族基を示し、R3は低級アルキレン
    基を示し、Mは水素原子又は塩形成性陽イオンを示し、
    cは3以上の数を示し、fは4以上の数を示し、wは1
    以上(c−1)未満の数を示し、sは1以上(f−1)
    未満の数を示し、tは0〜20の数を示し、前記(ポ
    リ)グリセリン残基と糖残基とは酸素原子を介して結合
    して配糖体を形成しているものとする)で表わされるα
    −スルホ脂肪酸誘導体の製造方法において、下記一般式
    (2) 【化2】 (前記式中、〔Z1−(OH)c-w-1〕は(ポリ)グリセ
    リン残基を示し、〔(R1O)−(R3O)t−〕はその
    (ポリ)グリセリン残基に結合する鎖状脂肪族基を示
    し、〔Z2−(OH)f-1〕は糖残基を示し、Z1は(ポ
    リ)グリセリンからそれに含まれる水酸基を除いた(ポ
    リ)グリセリン骨格を示し、Z2は糖からそれに含まれ
    る水酸基を除いた糖骨格を示し、cは(ポリ)グリセリ
    ンに含まれる水酸基の数を示し、fは糖に含まれる水酸
    基の数を示し、R1、R2、R3、M、c、f、t及びw
    は前記と同じ意味を有し、前記(ポリ)グリセリン残基
    と糖残基とは酸素原子を介して結合して配糖体を形成し
    ているものとする)で表わされる(ポリ)グリセリン配
    糖体と、下記一般式(3) 【化3】 (式中、R4は低級アルキル基を示し、R2及びMは前記
    と同じ意味を有する)で表わされるα−スルホ脂肪酸エ
    ステルとを反応させることを特徴とする前記方法。
  3. 【請求項3】 請求項1のα−スルホ脂肪酸誘導体を含
    有することを特徴とする洗浄剤組成物。
JP34024494A 1994-12-29 1994-12-29 α−スルホ脂肪酸誘導体 Pending JPH08188586A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19990054319A (ko) * 1997-12-26 1999-07-15 성재갑 알킬글루코설페이트를 함유하는 세정제 조성물
JP2018104698A (ja) * 2016-12-26 2018-07-05 花王株式会社 繊維製品用洗浄剤組成物

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