JPH08187874A - インクタンクおよびそれを搭載するインクジェット記録装置 - Google Patents

インクタンクおよびそれを搭載するインクジェット記録装置

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JPH08187874A
JPH08187874A JP7004264A JP426495A JPH08187874A JP H08187874 A JPH08187874 A JP H08187874A JP 7004264 A JP7004264 A JP 7004264A JP 426495 A JP426495 A JP 426495A JP H08187874 A JPH08187874 A JP H08187874A
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ink tank
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air
tank
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陽平 佐藤
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昌明 泉田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクを消費することなく記録ヘッドに負圧
力を発生させる。 【構成】 インクタンク10は底に記録ヘッドへのイン
ク供給口12を有し、インクタンク内に大気を流入させ
る管状体14の下端が底部に開口14Bされている。イ
ンクタンク10内には通常は大気から密閉された空気層
22が形成され、該空気層22の空気は空気層22から
タンク外への空気の排出のみを許容する一方向弁20を
介して吸引可能とされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録ヘッドに供給する
インクを収容するインクタンクおよび該インクタンクを
搭載して記録媒体に印字記録するインクジェット記録装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置に使用されるイ
ンクタンクは、記録時に記録ヘッドから吐出されるイン
ク量に見合ったインクを良好に供給できるとともに、非
記録時においては吐出口からのインクの漏れなどを生じ
させないことが要求される。
【0003】従来、主に用いられているインクジェット
記録装置用のインクタンクとしては、特公昭63−63
242号公報に開示されているものが知られている。こ
れは、インクタンク内に発泡材(吸収体)が配置され、
複数の吐出口を備えた記録ヘッドに連結されたインクジ
ェット記録カートリッジであり、記録ヘッドのインク吐
出部で安定したインクのメニスカスを維持するために、
インクタンク内に発泡材であるポリウレタンフォームの
ような吸収体をインクタンク内ほぼ全体に充填し、この
吸収体の毛細管力によってインクを保持するようにして
いる。そして、吸収体が最大保持可能なインク量よりも
やや少ないインクを保持させておくことにより内部負圧
を発生させ、記録ヘッドおよびインクタンクに振動など
の機械的衝撃や温度変化などの熱的衝撃が付与された場
合でも、記録ヘッドの吐出部やインクタンクの大気連通
部からインクが漏れ出さないようにしている。
【0004】また、別の方法として、特公昭56−67
269号公報に記載されているインクタンクが知られて
おり、これはインクタンクの内部または外部に弾性体を
有し、変形自在のインク収納部を収容部体積が膨脹する
方向に付勢して記録ヘッド部に負圧力を与えるようにし
ている。
【0005】これらの弾性体を用いたインクタンクは他
にも提案されているが、負圧力の発生原理は同じであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公昭
63−63242号に記載されているタンク内全体に吸
収体を充填した方式は、使用されずに残るインクがあ
り、使用効率が十分といえない場合がある。
【0007】従来この種インクタンクに収納される吸収
体としては、ウレタン樹脂の発泡体からなるものが多
い。ところが、かかるウレタン発泡体はその形成時に空
洞部(ポア)を包み込むような膜が形成され、多数のポ
アが互いに隔絶されてしまうので、インク含浸用吸収体
としての機能を果たさせるために、加熱,洗浄などの除
膜処理が施されている。
【0008】しかしながら、上記除膜処理によっても膜
の完全な除去は極めて困難であって、実際にはポアにか
なりの膜の残滓が付着している。ウレタン発泡体をイン
クタンク内の吸収体として用いる場合には、インクタン
クの収容空間に対して圧縮した状態で収納されたり、あ
るいは、インク導出部接続部材との連通部において適切
な負圧の勾配を与えるためにその部分が圧縮されるが、
この圧縮時に、隣接するポア間で上述の膜の残滓が相補
しあい、インクの消費に伴って生ずべき吸収体内でのイ
ンクの流れを阻害する、すなわち、インクタンク外部へ
のインク供給性に支障を来すおそれがある。
【0009】また、これらのウレタン樹脂などの発泡体
はインクに長期間浸漬していると、インク中への発泡体
の成分の溶出を生ずる場合があり、ウレタン樹脂自体の
劣化およびインクの物性を変化させてしまい、記録ヘッ
ドへのインクの安定供給に支障をきたしたり、印字品位
を悪化させる場合もある。
【0010】一方、これらの発泡体を用いたインクタン
クは、発泡体のひとつひとつのポアにおけるインクのメ
ニスカス力にてタンク全体のインク保持力を発生するの
で、当然保持可能なインク量は制限されており、我々の
知見によると、インクタンク内容積の50%〜70%程
度しかインクを保持できず、それ以上インクを注入した
場合、適正な負圧力を得るためにはかなりの量のインク
をインクタンク内から抜き取らなければならない。
【0011】また、特公昭56−67269号に記載さ
れているインクタンクは、インクタンクの内部または外
部に弾性体を有し、変形自在のインク収納部を収容部体
積が膨脹する方向に付勢して記録ヘッド部に負圧力を与
えているが、これらは弾性体が付勢されてない状態では
インク保持力が発生せず、弾性体に復元力が発生する状
態になるまでインクを抜かなければ負圧力は生じない。
【0012】一方、これらの弾性体を用いたインクタン
クの負圧力は弾性体の変形量に応じて発生する負圧力が
当然に変化し、インクの残量が多いときと少ないときと
では負圧力が変化する。その結果、記録される印字物の
濃度も濃くなったり薄くなったりすることが生じ得る。
【0013】そこで、本発明の目的は、上記従来例のウ
レタン樹脂などの発泡体を用いたインクタンクのさらな
る改善が可能な課題である使用効率の不十分さとインク
中への溶出とを解消するためにウレタン樹脂などの発泡
体を用いず、また弾性体を用いたインクタンクの問題点
であるインク残量による負圧力の変化を解消し、さらに
両者のようにインクを抜いて負圧力を発生させるような
インクの無駄を解消し、さらに良好な印字と高信頼性を
得ることのできるインクタンクおよびかかるインクタン
クを搭載するインクジェット記録装置を提供することに
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、記録ヘッドに連通される
連通部を下方に備え、上方に大気から密閉された空気層
を残して液体のインクを収容するインクタンクにおい
て、インクタンク内の前記インクを消費することなく前
記空気層の圧力を大気圧より低減することを可能とする
低減可能手段を備えたことを特徴とする。
【0015】また、請求項2に記載の発明は、前記低減
可能手段は、前記インクの液面より上方でタンク外に連
通し下端が前記インクの液中に開口するよう配置された
連通部材と、前記空気層の空気をインクタンク外に排出
することのみを許容する一方向弁とを少なくとも備えて
いることを特徴とする。
【0016】また、請求項3に記載の発明は、前記低減
可能手段は、さらに前記空気層を加圧する手段を備える
ことを特徴とする。
【0017】また、請求項4に記載の発明は、前記加圧
手段は少なくとも前記空気層を加熱するヒータであるこ
とを特徴とする。
【0018】また、請求項5に記載の発明は、前記加圧
手段はピストンポンプであることを特徴とする。
【0019】また、請求項6に記載の発明は、前記低減
可能手段は、前記インクの液面より上方でタンク外に連
通し下端が前記インクの液中に開口するよう配置された
連通部材と、前記空気層を密閉しインクタンク外方に向
けて付勢された弁とを備えることを特徴とする。
【0020】また、請求項7に記載の発明は、前記連通
部材には前記インクの液面より上方に、少なくとも液面
側の面が撥水性材料で形成された通気膜が配置されてい
ることを特徴とする。
【0021】また、請求項8に記載の発明は、請求項1
ないし7のいずれかに記載のインクタンクが搭載される
インクジェット記録装置であって、前記低減可能手段を
所定時に作動させる作動手段を備えることを特徴とす
る。
【0022】また、請求項9に記載の発明は、前記作動
手段は、前記一方向弁を介して前記空気層から空気を吸
引する吸引手段を備えていることを特徴とする。
【0023】また、請求項10に記載の発明は、前記作
動手段は、前記空気層を密閉しインクタンク外方に向け
て付勢された弁を開放する手段と、該弁を介して前記空
気層から空気を吸引する吸引手段とを備えていることを
特徴とする。
【0024】また、請求項11に記載の発明は、前記作
動手段は、前記ヒータに通電する手段を備えることを特
徴とする。
【0025】また、請求項12に記載の発明は、前記作
動手段は、前記ポンプを駆動する手段を備えることを特
徴とする。
【0026】
【作用】請求項1に記載の発明にかかるインクタンク
は、インクタンク内のインクを消費することなく空気層
の圧力を大気圧より低減することを可能とする低減可能
手段を備えているので、インクジェット記録装置に装着
された際、低減動作を行うことによりインクを消費する
ことなく空気層の圧力を負圧に保つことができる。
【0027】請求項2に記載の発明にかかるインクタン
クによれば、インクタンク内のインクの消費にともない
連通部材の開口よりインクタンク内に断続的に空気が流
入する。このとき、インク消費による空気層の減圧状態
と開口におけるメニスカス力に応じて、記録ヘッドへの
連通部、ひいては記録ヘッドのインク吐出口に対して、
インクタンクはインクをインクタンク内に引き込む方向
の負圧力を発生させる。これにより記録ヘッドには適度
の負圧力が加わり、インクの安定供給はもとより、良好
な印字品位が得られる。また、この負圧力はインク消費
を中断しても引き続き残存し、記録ヘッドからのインク
の漏れが防がれる。一方、物流を経て使い初めの装着時
では、連通部材内のインク液面とインクタンク内のイン
クの液面がほぼ同一高さの状態になっている場合があ
る。この状態では負圧力は発生しないが、一方向弁を介
して空気層の空気をインクタンク外に排出することによ
り、空気層を大気圧に対して減圧状態にし、かつ開口に
おいてメニスカスを発生させ、上述の如き負圧力を発生
させることができる。
【0028】また、請求項3に記載の発明によれば、空
気層を加圧する手段を作動させると、加圧された空気の
一部は一方向弁を介してインクタンク外に排出される。
そして、この加圧が停止されると一方向弁が閉じ外部か
らの空気の流入がないので、空気層は所定の減圧状態に
維持される。
【0029】請求項4に記載の発明によれば、上記加圧
がヒーター加熱による空気の熱膨張により行われる。
【0030】また、請求項5に記載の発明によれば、上
記加圧がポンプによる空気の圧縮により行われる。
【0031】請求項6に記載の発明によれば、インクジ
ェット記録装置に装着された際、空気層を密閉しインク
タンク外方に向けて付勢された弁を開き、空気層の空気
をインクタンク外に排出した後、弁を閉じることによ
り、空気層を減圧状態にして負圧力を発生させることが
できる。
【0032】さらに、請求項7に記載の発明によれば、
少なくとも液面側の面が撥水性材料で形成された通気膜
が設けられているので、インクのはね出しなどによる漏
出が防止される。
【0033】請求項8に記載の発明によれば、作動手段
を所定時に作動させることによって、搭載されたインク
タンクの空気層を減圧状態にし、所定時に記録ヘッドに
負圧力を発生させることができる。
【0034】請求項9に記載の発明によれば、搭載され
たインクタンクの空気層の空気が一方向弁を介して吸引
手段により吸引され、空気層が減圧される。
【0035】請求項10に記載の発明によれば、搭載さ
れたインクタンクの空気層の空気が弁開放手段により開
けられた弁を介して吸引手段により吸引されて、空気層
が減圧される。
【0036】請求項11に記載の発明によれば、搭載さ
れたインクタンクのヒーターに通電手段により通電する
ことによって、空気層の空気を熱膨張させ一方向弁を介
して一部を排出する。そして、通電停止後の熱収縮によ
り空気層が減圧される。
【0037】請求項12に記載の発明によれば、搭載さ
れたインクタンクのポンプが駆動手段により駆動される
ことによって、空気層の空気が加圧され一方向弁を介し
て一部が排出される。そして、駆動停止後のピストンの
戻りによって空気層が減圧される。
【0038】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0039】(実施例1)図1は本発明の第1の実施例
の外観構成を表す斜視図であり、図2,図3はその断面
図である。
【0040】インクタンク10は、記録ヘッド部30に
連通される連通部としてのインクの供給孔12が底部に
形成された本体11と、該本体11の上部を覆う蓋13
とから形成されている。
【0041】蓋13には一体的に、段部14Aを備えた
中空の管状体14が、その下端の開口14Bをインクタ
ンク本体11の底部近傍に位置されて形成されている。
そして、該管状体14の上端には、中心に大気連通孔1
5Aが形成された小蓋15が嵌装され、段部14Aに
は、少なくとも液面側の面が撥水性の材料にて形成され
た通気膜16が配置されている。
【0042】なお、17はインクタンク10に収容され
る液体インクであり、その最高液面を17Aで示す。
【0043】さらに、蓋13には一体的に、第1および
第2の段部18Aおよび18Bを備えた筒状の弁収容体
18が形成されており、第1の段部18Aには上述の通
気膜16と同じ通気膜19が配置され、第2の段部18
Bには後で詳述する一方向弁20(インクタンク10内
から外への空気の排出のみ許す)を構成する弁体20A
が配置されている。また、弁収容体18の上端には中心
に空気排出孔21Aが形成された小蓋21が嵌装されて
いる。
【0044】なお、上述の構成において、通気膜16お
よび19はいずれもインクの最高液面17Aよりも上方
に位置するように、段部14Aおよび第1段部18Aは
位置されている。
【0045】しかして、蓋13と最高液面17Aとの間
には空気層22が形成され、この空気層22は通常は大
気から密閉されている。
【0046】以上の構成によれば、インクタンク10内
のインク17がインク供給孔12から供給されて消費さ
れると、図3に示すように管状体14よりインクタンク
10内に断続的に空気が流入する。このとき、インク消
費による空気層22の減圧と開口14Bに形成されるメ
ニスカス力とによって、インク供給孔12ひいては記録
ヘッド部30のインク吐出口に対して、インクタンク1
0はインク17をインクタンク10内に引き込む方向の
負圧力を発生させる。これにより記録ヘッド部30には
適度の負圧力が加わり、インクの安定供給はもとより、
良好な印字品位が得られる。
【0047】また、この負圧力はインク消費を中断して
も引き続き残存し、記録ヘッド部30の吐出口からのイ
ンクの漏れも防ぐことができる。
【0048】さらには、通気膜16はインクタンク10
の持ち運び中に加わる振動などに起因してインク17が
大気連通孔15Aより外に漏出しないように具備されて
いる。
【0049】本発明者の実験によると、その成分が、 グリセリン 5.0% チオジグリコール 5.0% 尿素 5.0% イソプロパノール 4.0% H2 O 78.0% 染料 3.0% で表面張力が50dyne/cmのインクおよび、管状
体14の部分の材質にポリプロピレンを用い、管状体1
4の内径を0.38mmとしたところ、インクタンク1
0の供給孔12にて−45mmAq程度の負圧力が得ら
れた。この系にて他の組成の表面張力の異なるインク
ないしを使用したときの負圧力を表1に示す。
【0050】
【表1】
【0051】他の組成のインクに対して同等の負圧力を
得るには、管状体14の内径および材質を変えることで
達成できる。
【0052】実験によると、これらの負圧力はインク1
7の液面の高さによらず、初期より使いきり直前までほ
ぼ一定の値を示した(図16参照)。換言すれば、初期
より使いきり直前までほぼ一定の安定した印字品位を提
供するということである。
【0053】なお、通気膜16としては、材質がポリテ
トラフロロエチレンであり、それを延伸させることによ
り無数の微孔を作成した材料にさらに撥油処理を施した
ものを用いた。またその孔径は0.1μm〜3.0μm
の通気膜を用いた。
【0054】また、インクタンク10は空気排出孔21
Aと、一方向弁20と、通気膜19とを具備している
が、この一方向弁20は図中矢印Aの方向、つまりイン
クタンク10内から外へ内部の空気が排出されることの
みを許しているので、通常は閉塞されており、インク消
費による負圧力発生には影響を与えない。
【0055】ここで、一方向弁20の詳細を図6および
7を参照して説明する。
【0056】図6は一方向弁20の一具体例を表す断面
図である。
【0057】インクタンク10の蓋13に一体に形成さ
れた筒状の弁収容体18には第1および第2の段部18
Aおよび18Bが設けられ、通気膜19は第1段部18
Aに配置されている。そして、第2段部18Bには薄膜
からなる弁体20Aが配置され、弁座を構成する第2段
部(以下弁座とも称す)18Bと薄膜の弁体20Aとの
間にはシリコンオイルなどの粘性封止剤20Bが介在さ
れ、両者は密着されている。このとき粘性封止剤20B
は密着力を発生して圧力差のほとんどない場合の閉塞性
を保つ。粘性封止剤は、シリコンオイルなどのように揮
発性がなく、粘度が50〜500cst程度の液状の物
質を好ましく用いることができる。
【0058】次にこの動作を説明する。インクタンク1
0内の内圧が外圧に対して相対的に上昇すると薄膜の弁
体20Aはタンクの外に向って押し上げられる。弁体2
0Aは、所定の圧力差になると弁座18Bとの間の粘性
封止剤20Bの一部が開放し、図7に示すように通気路
を形成する。そしてこの開放により圧力差が緩和される
と、薄膜の弁体20Aの持つ弾性と粘性封止剤20Bの
表面張力とによって速やかに通気路は閉塞される。この
薄膜の弁体20Aとして、材質がポリエチレンテレフタ
レート(PET)フィルムでその寸法が厚さ25〜10
0μm,直径が13mmの円形のものを用いて良好な結
果が得られた。
【0059】次に、上述の一方向弁20の他の具体例に
つき、図8および9を参照して説明する。なお、上述の
例と同一機能部位には同一符号を付し重複説明を避け
る。
【0060】図8は一方向弁20の別の具体例を表す断
面図である。
【0061】本例における弁体20Cは、その材質が塩
素化ブチルゴムなどの弾性体で、きのこ状に形成されて
おり、インクタンク10内と大気との間に圧力差が生じ
ると、弁体20Cの変形により弁座18Bとの密着性が
破れ、通気路が形成されタンク内の空気を外部に排出す
る。
【0062】図9は一方向弁20のさらに別の具体例を
表す断面図である。
【0063】弁体20Dは弁座18Bと密着したとき密
閉性のよい部材で形成されており、またバネ部材20E
にて弁座18Bと密着する方向に付勢されている。イン
クタンク10内と大気との間に圧力差が生じると、バネ
部材20Eの変形により弁座18Bと弁体20Dとの密
着性が破れ、通気路が形成されタンク内の空気を外部に
排出する。
【0064】それぞれの一方向弁について、インク液面
側の面が撥水性の材料にて形成された通気膜19が配置
され、空気のみを空気排出孔21Aより排出するように
なっていること前例と同じである。
【0065】次に、図4および図5を参照してインクタ
ンク10内の空気層22を減圧状態にし負圧力を発生さ
せる方法を具体的に説明する。
【0066】図4のインクタンク10は、物流を経て初
めてインクジェット記録装置に装着された時の状態を示
している。図中40は後述するインクジェット記録装置
の吸引ポンプに接続チューブ42を介して接続されたキ
ャップである。キャップ40はインクタンク10と密着
性がよく、その内部空間41を密閉できる部材よりな
る。
【0067】インクタンク10の装着後、キャップ40
をインクタンク10と図5に示すように密着させる。次
にインクジェット記録装置の吸引ポンプを作動させる
と、空間41の空気は矢印Bの方向に吸われて、その結
果、空間41の空気は大気圧に対して減圧状態になる。
所定の減圧値になると、一方向弁20が開放して、次に
インクタンク10内の空気層22の空気が吸引される。
空気層22の圧力が大気圧に対して相対的に低くなる
と、管状体14内のインク液面が下降して、最後はある
程度の減圧値を保ちつつ開口14Bにてメニスカス力が
発生する。ここでポンプ動作を停止し、キャップ40を
インクタンク10から離すと、一方向弁20は速やかに
閉鎖するので、インクタンク10内の空気層22の減圧
状態が保持され、記録ヘッド30に対して負圧力を発生
する。
【0068】(実施例2)図10は本発明の第2の実施
例の一部を示した断面図である。
【0069】本実施例は、上述の一方向弁20に代えて
空気層22を密閉しインクタンク外方に向けて付勢され
た弁50を備えたものであり、その他の構成は前実施例
と同じである。
【0070】すなわち、本実施例では、蓋13に前実施
例と同様に第1および第2の段部18Aおよび18Bを
備えた筒状の弁収容体18が一体に形成され、その上端
には中心に空気排出孔21Aが形成された小蓋21が嵌
装されている。そして、弁体50Aがバネ部材50Bに
て小蓋21の空気排出孔21Aの周縁部(以下、弁座と
も称す)21Bと密着するようにインクタンク外方に向
けて付勢されている。印字中は弁体50Aと弁座21B
の密着により空気排出孔21Aからの空気の流通がなく
印字中の負圧力に影響を与えないようにバネ部材50B
の付勢力が設定されている。
【0071】弁体50Aは弁座21Bと密着したとき密
閉性のよい材料で形成されている。
【0072】次に装着時などにインクタンク10内の空
気層22を減圧状態にし初期の負圧力を発生する方法を
具体的に説明する。
【0073】図中の40はインクジェット記録装置の吸
引ポンプに接続されたキャップである。キャップ40は
前述のようにインクタンク10と密着性がよい部材より
なる。本例では、開閉部材43が接続チューブ42に支
持腕44でもって支持され、キャップ40と装着時に連
動し、弁体50Aを押し空気排出孔21Aの空気流通を
可能にする。
【0074】インクタンク10の装着後、キャップ40
をインクタンク10に密着するよう接近させ、同時に、
開閉部材43でもって弁体50Aを押し空気排出孔21
Aを開放する。この状態でインクジェット記録装置の吸
引ポンプを作動させ空間41およびインクタンク10の
空気層22を大気に対して減圧状態にする。空気層22
の圧力が大気圧に対して相対的に低くなると、前述の場
合と同様に管状体14内のインク液面が下降して、最後
はある程度の減圧値を保ちつつ開口14Bにてメニスカ
ス力が発生する。ここで開閉部材43による弁体50A
の押圧を解除すべく移動させると、キャップ40がイン
クタンク10に密着しインクタンク10の空気層22の
減圧状態が保持されたまま、弁体50Aはバネ部材24
の復元力によって空気排出孔21Aを塞ぐ。この後、ポ
ンプ動作を終了しキャップ40をインクタンク10から
離す。
【0075】ここで発生した負圧力は、その後の印字中
および印字後も保持される。しかし、長期にわたり印字
せずに放置した場合には、インク17の蒸発などにより
空気層22の減圧状態が変化する場合がある。このよう
な場合も考慮して、これらの吸引動作は装着時のみなら
ず、タイマーによる所定時間経過毎や印字開始毎などに
実行するのもよい。この吸引動作はインクの消費を伴わ
ないので、インク使い切りまでに何回行われてもインク
を無駄にすることはない。
【0076】なお、本実施例の負圧力調整機能は管状体
14とその開口14Bにて行われるが、インクタンク内
が空気層とインク層に分かれているタンクにおいて、別
の負圧力調整機能をもつインクタンクでも実施できるこ
とは言うまでもない。
【0077】(実施例3)図11,図12は本発明の第
3の実施例を示した断面図である。この実施例は実施例
1の構成にさらに空気層の加圧手段としてのヒーターを
付加的に設けたものである。
【0078】図中の20は実施例1で示した一方向弁で
あり、インクタンク10の内側の圧力がインクタンク外
側の圧力に比べて相対的に高くなったときのみ開放す
る。ヒーター60はインクタンク10の内部で最高液面
17Aの上方の壁面に設けられていてインクジェット記
録装置の制御部からの信号により通電が制御される。
【0079】本実施例においては、インクタンク10が
インクジェット記録装置に装着されると、記録装置から
のON信号にてヒーター60が加熱される。ヒーター6
0にてインクタンク10内が加熱されると、インクタン
ク10内の空気層22の空気は体積膨脹し、空気層22
は大気に対して加圧状態になる。このとき記録ヘッド部
30のインク吐出口のメニスカス力は、一方向弁20の
開放圧力より十分に大きいので(一方向弁20の開放圧
力は十分小さく設定する)、吐出口よりインクが漏れ出
だすことなく先に一方向弁20が開放し、空気の一部が
排出されることによりインクタンク10内は開放圧力状
態に維持される。ここで、ヒーター60による加熱を停
止すると、図12に示すように、一方向弁20が閉鎖
し、この後インクタンク10内の空気層22は徐々に冷
却して、体積収縮を始め、空気層22は大気圧に対して
減圧状態になっていく。減圧状態が進んでいくと管状体
14を介して空気がインクタンク10内に流入して行
き、空気層22が所定の減圧値を維持しつつ開口14B
にてメニスカスが形成される。
【0080】ここで発生した空気層22の減圧状態およ
び負圧力はその後の印字中および印字後も保持される。
しかし長期にわたり印字せずに放置した場合に、インク
の蒸発などにより空気層22の減圧状態が変化する場合
がある。このような場合も考慮してこれらの加熱動作は
装着時のみならず、タイマーによる所定時間経過毎や印
字開始毎などに実行するのもよい。この加熱動作は機械
的な操作を必要としないので、構成が簡単であり、また
インクの消費を伴わないので、インク使い切りまでに何
回行われてもインクを無駄にすることはない。
【0081】また本実施例では一方向弁20を用いた
が、実施例2で示したような弁50を設けインクジェッ
ト記録装置に接続する開閉部材にてヒーター加熱時、空
気排出口21Aを開放するようにしてもよい。
【0082】一方、インクタンク10内の内部のヒータ
ー60による加熱のみならず、インクタンク全体を外部
より加温する機構にても同様の効果が生ずるのは言うま
でもない。
【0083】(実施例4)図13,図14および図15
は本発明の第4の実施例を表す断面図である。
【0084】図中の20は実施例1で示した一方向弁で
あり、インクタンク内側の圧力がインクタンク外側の圧
力に比べて相対的に高くなったときのみ開放する。図中
70は、加圧手段としてのポンプであり、蓋13と一体
に形成されたシリンダー71内にピストン72が摺動自
在に嵌装されている。ピストン72は、密着性のよいゴ
ム等の弾性材料からなる。ピストン72はシリンダー7
1と円周上で隙間なく密着されているのでここでの空気
の流通はない。シリンダー71の底部と空気層22とは
ポンプ吐出口73を介して連通され、ピストン72はバ
ネ部材74にてインクタンク10内の容積が最大になる
ようにシリンダー71の端部に嵌装された小蓋75に向
けて付勢されている。なお、小蓋75の中心には押し部
材76が挿通される挿通孔75Aが形成されている。
【0085】本実施例においては、インクタンク10が
インクジェット記録装置に装着されると、インクジェッ
ト記録装置に装備された押し部材76がピストン72を
インクタンク10の容積が小さくなる方向に押し下げる
(図14)。
【0086】このときインクタンク10内の空気層22
は大気に対して圧力が高くなり、この結果、一方向弁2
0を開放する。記録ヘッド部30のインク吐出口のメニ
スカス力は、一方向弁20の開放圧力より十分に大きい
ので(一方向弁20の開放圧力は十分小さく設定す
る)、吐出口よりインクが漏れ出すことなく先に一方向
弁20が開放し、インクタンク10内は開放圧力にな
る。
【0087】次に、押し部材76の押圧を解除すると、
ピストン72はバネ部材74の復元力によって、インク
タンク10の容積が最大になる方向に移動する(図1
5)。このとき一方向弁20は空気のタンク内への流入
を許さず、記録ヘッド30の吐出口のメニスカス力は十
分大きいので、ピストン72が容積最大方向に戻るにつ
れ空気層22には管状体14の開口14Bより空気が取
り入れられ、空気層22がある所定の減圧状態となった
とき、開口14Bからの空気の流入が停止する。
【0088】ここで、ピストン72の押す体積、つまり
ピストン72のストロークと面積との積は管状体14の
通路の容積より十分大きいことが好ましい。
【0089】ここで発生した空気層22の減圧状態およ
び負圧力はその後の印字中および印字後も保持される。
しかし長期にわたり印字せずに放置した場合に、インク
の蒸発などにより空気層22の減圧状態が変化する場合
がある。このような場合も考慮してこれらのピストン押
し動作は装着時のみならず、タイマーによる所定時間経
過毎や印字開始毎などに実行するのもよい。このピスト
ン押し動作はインクの消費を伴わないので、インク使い
切りまでに何回行われてもインクを無駄にすることはな
い。
【0090】また本実施例では一方向弁20を用いた
が、実施例2で示したような弁体50を設けインクジェ
ット記録装置に接続する開閉部材にてピストン72を押
したとき空気排出孔21Aを開放し、ピストン72がタ
ンク容積を最小にするまで移動したとき弁50を閉鎖す
るようにしてもよい。
【0091】一方、ピストンの代わりにゴム袋などの弾
性部材を利用してもよい。弾性部材を利用しなくてもタ
ンク本体の一部を外部より押圧する機構にしても同様の
効果が生ずるのは言うまでもない。
【0092】本実施例の、負圧力調整機能は管状体14
とその開口14Bにて行われるが、インクタンク内が空
気層とインク層に分かれているタンクにおいて、別の負
圧力調整機能をもつインクタンクでも実施できる。
【0093】次に、上述の実施例によるインクタンク1
0とインクジェット記録ヘッド30とを結合して得られ
るインクジェット記録ヘッドカートリッジ100が搭載
されるインクジェット記録装置200の一例につき、図
17を参照して説明する。
【0094】本例におけるインクジェット記録装置20
0においては、断面コ字状のフレーム202に水平方向
に配置されたガイドロッド204に往復動自在に案内さ
れるキャリッジ206上に、インクジェット記録ヘッド
カートリッジ100が、吐出口が配列された吐出面を下
向きにして搭載されている。また、このキャリッジ20
6、記録媒体208を搬送するための搬送ローラ210
などを駆動する駆動源としてのモーター212、駆動源
からの動力をキャリッジ206に伝えるための螺旋溝付
のキャリッジ軸214などを有している。さらに、周知
の如く、インクジェット記録ヘッド30に、インクを吐
出するための制御信号を供給する信号供給手段(不図
示)を備えている。
【0095】さらに、ホームポジション位置にはゴム部
材などからなるキャップ216が配置され、記録ヘッド
カートリッジ100がホームポジションに戻ったとき
に、記録ヘッド30の実際にインクを吐出する吐出口で
のインクの固着(乾燥)を防止すべく吐出面全体を覆
う。また、キャップ216は図示しないポンプに接続さ
れていて、長期間放置されて、高粘度になったインクな
どを印字開始前などに吸い上げて、吐出口内のクリーニ
ングを行うためにも用いられる。さらにフレーム202
の上方にはモーター230が設けられ、モーター230
はインクタンク10の空気排出孔21Aに連通すべくイ
ンクタンク10の上面に当接する前述のキャップ40を
上下方向に駆動するためのものである。
【0096】キャップ40は前述のように、接続チュー
ブ42を介して吸引ポンプとしてのピストンポンプ23
2に接続されている。ピストンポンプ232はモーター
234によって駆動され、ピストンポンプ232のシリ
ンダ内を容積変化させることで、前に説明したように、
キャップ40を介してインクタンク10内の空気を吸引
する。
【0097】ここでは、ピストン式のポンプについて述
べたが、これに限らずその他の方式のポンプでもよいこ
とは言うまでもない。
【0098】なお、図10に示した第2の実施例になる
インクタンク10の場合には、キャップ40内に開閉部
材43を配置したものを用いればよく、図13に示した
第4の実施例になるポンプ70を備えたインクタンク1
0の場合には、押し部材76を上下方向に駆動するため
のモーター(不図示)を、上記キャップ40用のモータ
ー230に並べて配置するようにすればよい。
【0099】
【発明の効果】本発明によれば、インクタンクに従来の
ウレタン樹脂などの発泡体を用いないので、問題点であ
る使用効率の不十分さとインク中への溶出を解消するこ
とができ、使用できるインク量も増える。弾性体を負圧
力発生源としたインクタンクのようにインクの使い始め
と使い終りで負圧力が変化するという問題も解消した。
【0100】さらに両者に対して、負圧力を発生するま
でインクを抜かねばならぬという無駄も解消できるとい
う優れた効果を奏し、良好な印字と高信頼性を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のインクタンクの外観を
表す斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施例のインクタンクを表す断
面図である。
【図3】本発明の第1の実施例のインクタンクを表す断
面図である。
【図4】本発明の第1の実施例のインクタンクの吸引手
段との関係を表す断面図であり、キャップが当接する前
の状態を示す。
【図5】本発明の第1の実施例のインクタンクの吸引手
段との関係を表す断面図であり、キャップが当接した後
の状態を示す。
【図6】本発明の第1の実施例のインクタンクの一方向
弁の詳細を表す拡大断面図であり、閉鎖時を示す。
【図7】本発明の第1の実施例のインクタンクの一方向
弁の詳細を表す拡大断面図であり、開放時を示す。
【図8】本発明の第1の実施例のインクタンクの別の一
方向弁を表す断面図である。
【図9】本発明の第1の実施例のインクタンクのさらに
別の一方向弁を表す断面図である。
【図10】本発明の第2の実施例のインクタンクの一部
を表す断面図である。
【図11】本発明の第3の実施例のインクタンクを表す
断面図であり、加熱状態を示す。
【図12】本発明の第3の実施例のインクタンクを表す
断面図であり、冷却状態を示す。
【図13】本発明の第4の実施例のインクタンクを表す
断面図であり、ポンプ不作動時を示す。
【図14】本発明の第4の実施例のインクタンクを表す
断面図であり、ポンプ作動時を示す。
【図15】本発明の第4の実施例のインクタンクを表す
断面図であり、ポンプ作動終了時を示す。
【図16】本発明のインクタンクの負圧力の変化を表わ
すグラフである。
【図17】本発明のインクタンクが搭載されるインクジ
ェット記録装置の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 インクタンク 12 供給口 14 管状体 14B 開口 15A 大気連通口 16,19 通気膜 17 インク 20 一方向弁 21A 空気排出口 22 空気層 30 記録ヘッド部 40 キャップ 43 開閉部材 50 弁 60 ヒーター 70 ポンプ 72 ピストン 76 押し部材

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドに連通される連通部を下方に
    備え、上方に大気から密閉された空気層を残して液体の
    インクを収容するインクタンクにおいて、 インクタンク内の前記インクを消費することなく前記空
    気層の圧力を大気圧より低減することを可能とする低減
    可能手段を備えたことを特徴とするインクタンク。
  2. 【請求項2】 前記低減可能手段は、前記インクの液面
    より上方でタンク外に連通し下端が前記インクの液中に
    開口するよう配置された連通部材と、 前記空気層の空気をインクタンク外に排出することのみ
    を許容する一方向弁とを少なくとも備えていることを特
    徴とする請求項1のインクタンク。
  3. 【請求項3】 前記低減可能手段は、さらに前記空気層
    を加圧する手段を備えることを特徴とする請求項1また
    は2のインクタンク。
  4. 【請求項4】 前記加圧手段は少なくとも前記空気層を
    加熱するヒータであることを特徴とする請求項3記載の
    インクタンク。
  5. 【請求項5】 前記加圧手段はピストンポンプであるこ
    とを特徴とする請求項3のインクタンク。
  6. 【請求項6】 前記低減可能手段は、前記インクの液面
    より上方でタンク外に連通し下端が前記インクの液中に
    開口するよう配置された連通部材と、 前記空気層を密閉しインクタンク外方に向けて付勢され
    た弁とを備えることを特徴とする請求項1記載のインク
    タンク。
  7. 【請求項7】 前記連通部材には前記インクの液面より
    上方に、少なくとも液面側の面が撥水性材料で形成され
    た通気膜が配置されていることを特徴とする請求項2な
    いし6のいずれかに記載のインクタンク。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに記載のイ
    ンクタンクが搭載されるインクジェット記録装置であっ
    て、前記低減可能手段を所定時に作動させる作動手段を
    備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
  9. 【請求項9】 前記作動手段は、前記一方向弁を介して
    前記空気層から空気を吸引する吸引手段を備えているこ
    とを特徴とする請求項8のインクジェット記録装置。
  10. 【請求項10】 前記作動手段は、前記空気層を密閉し
    インクタンク外方に向けて付勢された弁を開放する手段
    と、 該弁を介して前記空気層から空気を吸引する吸引手段と
    を備えていることを特徴とする請求項8のインクジェッ
    ト記録装置。
  11. 【請求項11】 前記作動手段は、前記ヒータに通電す
    る手段を備えることを特徴とする請求項8のインクジェ
    ット記録装置。
  12. 【請求項12】 前記作動手段は、前記ポンプを駆動す
    る手段を備えることを特徴とする請求項8のインクジェ
    ット記録装置。
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