JPH08177079A - 深掘り掘削機の油圧伝達機構 - Google Patents

深掘り掘削機の油圧伝達機構

Info

Publication number
JPH08177079A
JPH08177079A JP6335640A JP33564094A JPH08177079A JP H08177079 A JPH08177079 A JP H08177079A JP 6335640 A JP6335640 A JP 6335640A JP 33564094 A JP33564094 A JP 33564094A JP H08177079 A JPH08177079 A JP H08177079A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
rod
cylinder
oil
tip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6335640A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuhiro Kishi
光宏 岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japanic Corp
Original Assignee
Japanic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japanic Corp filed Critical Japanic Corp
Priority to JP6335640A priority Critical patent/JPH08177079A/ja
Priority claimed from CA002165708A external-priority patent/CA2165708A1/en
Publication of JPH08177079A publication Critical patent/JPH08177079A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 テレスコピック状に組み合わされた複数段の
アームの先頭と後端の間で圧力油を油圧ホースを用いず
に圧力油を供給することができる。 【構成】 伸縮アーム28の中間のアーム19に設けら
れた一対の給油ユニット31、32と、各給油ユニット
31、32からはそれぞれ反対方向に向けて移動し、給
油ユニット31、32とは気密に摺動する内部中空の給
油パイプ61、62、71、72とから成り、一方の給
油パイプ61、71の先端には車体11に設けた油圧発
生源151を接続し、他方の給油パイプ62、72の先
端にはバケット23、24の油圧駆動機構25、26を
接続し、車体11側から圧力油を一方の給油パイプ6
1、71に供給し、給油ユニット31、32を通過させ
て他方の給油パイプ62、72からバケット23、24
の油圧駆動機構25、26に伝達させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば土木工事、建築
工事等において、その直径に比べ深さが極めて深い穴を
掘り取る場合に用いる深掘り掘削機に関し、特に、テレ
スコピック状に組み合わされた複数段のアームの間で圧
力油を油圧ホースを用いずに供給することができる深掘
り掘削機の油圧伝達機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より土木工事、建築工事等において
は直径に比べ深さが極めて深い穴を掘らなければならな
い場合がよくあった。例えば、鉄塔を支えるアンカー用
の穴、浄化槽の埋め込み用の穴、建築物の基礎工事、井
戸堀り工事等の作業があげられる。このような深掘りの
作業においては、穴の直径が5メートル程度であるのに
対し、深さが15メートルないし20メートルといった
極めて深い穴を掘らざる得ないものであった。
【0003】このような深掘り作業には、従来では伸縮
する複数段のアームをテレスコピック状に組み立てた伸
縮アームを用い、この伸縮アームを掘削機のブームに取
り付けて、最下段のアームの先端にクラムシェルバケッ
トを連結した深掘り掘削機が用いられていた。この深掘
り掘削機の構造ではそのほとんどがブームの先端に取り
付けた伸縮できるアームによって構成されており、この
アームはテレスコピック状に組み合わされた2段以上の
複数段のアームによってバケットを深い穴の底まで吊り
下げるような構造となっているのが特徴であった。
【0004】このような深掘り掘削機の伸縮アームの伸
縮機構で従来より一般的に用いられている方法には、ワ
イヤーやチェーンを各アーム間に張り渡し、チェーンや
ワイヤーによって各アームを同期させて伸縮させる構成
が採用されていた。このような機構では、テレスコピッ
ク状に組み立てられた複数段のアームをそれぞれ円滑に
伸縮させることができるが、各段のアームにワイヤーや
チェーンを張り渡さなければならず、ワイヤーやチェー
ンの取り廻しが極めて複雑となるものであった。
【0005】また、このワイヤーやチェーンが動作する
際に、伸長するだけの機能ばかりではなく縮小するため
の機能のワイヤーやチェーンを張らなけなければなら
ず、一つのアームに対して少なくとも二本のワイヤーや
チェーンが必要とし、取り廻し本数が極めて多くなるも
のであった。そして、このようなワイヤーやチェーンの
取り廻しにおいては、ワイヤーやチェーンがアームの外
側に露出することとなり、外観上からも好ましいもので
はなく、また掘削作業中にワイヤーやチェーンに土砂が
付着することもあり、磨耗や故障の原因となるものであ
った。
【0006】このため、テレスコピック状となった伸縮
アームの中に油圧シリンダーを組み込み、油圧シリンダ
ーの力によって伸縮アームを伸縮させる機構も考えられ
ている。この場合、伸縮アームの内部に単一の油圧シリ
ンダーを収納しておき、この油圧シリンダーによって伸
縮アームを伸縮させることもできる。しかし、単一の油
圧シリンダーではその伸長量に限度があり、かつ、伸長
速度を早くすることができない。このため、2組つづの
アームの間にそれぞれ油圧シリンダーを介在させ、複数
の油圧シリンダーを同時に作動させることにより伸縮ア
ーム全体を伸縮させる構成も考えられた。
【0007】しかし、このような構成で複数の油圧シリ
ンダーを伸縮アーム内に収納させるとなれば、圧力油を
供給する高圧ホースをそれぞれの油圧シリンダーに取り
廻さなければならず、構造が複雑となるものであった。
また、複数の油圧シリンダーを用いても伸縮シリンダー
を早い速度で伸縮動作させることはできないものであっ
た。
【0008】このため、複数個のアームをテレスコピッ
ク状に組み合わせてその長さ方向に伸縮することのでき
る伸縮アームの内部に油圧によって動作する作動ユニッ
トを固定しておき、この作動ユニットは一対の油圧シリ
ンダーをそれぞれのシリンダーロッドが逆方向を向くよ
うに並列して構成した構成も考えられている。この作動
ユニットでは、一方の油圧シリンダーのシリンダーロッ
ドを上段のアームに連結し、他方の油圧シリンダーのシ
リンダーロッドを下段のアームに連結し、両油圧シリン
ダーの圧力室を相互に接続するとともに両油圧シリンダ
ーの排出室を相互に接続し、両油圧シリンダーの圧力室
と排出室の間に一方向にのみ圧力油を流動させる合流手
段を介在させた油路を形成してある。この構成は、例え
ば、特願平4年157331号などで示されている。
【0009】この構成では、この作動ユニットの一対の
油圧シリンダーによって上下にあるアームをそれぞれ伸
縮させることができ、伸縮の速度は早くなる。そして、
両油圧シリンダーに圧力油を供給する油圧の配管はこの
作動ユニットの上端にあるシリンダーロッドから供給さ
れ、また、圧力油の回収もこのシリンダーロッドに接続
した配管により行われる。このため、従来のように油圧
シリンダーに接続する油圧ケーブルをテレスコピック状
となった伸縮アームの内部で取り回す必要がなくなり、
機構が極めて簡略化できるものである。
【0010】この機構では、テレスコピック状となった
伸縮アームを伸縮動作させるために、長い油圧ケーブル
を配置する必要が無くなるが、伸縮アームの先端に取り
付けた各種の油圧機器(例えば、クラムシェルバケッ
ト、破砕機、切断機構など)に圧力油を供給させるため
には、別途油圧ケーブルを配置しなければならないもの
であった。このような油圧機器を動作させることができ
なければ、伸縮アームを伸縮させることはできても、土
砂の掴み取りや破砕の作業を行うことが出来ず、作業現
場ではその目的とする作業を達成することができないか
らである。この油圧ケーブルの取回しでは、その長さを
複数段の伸縮アームが最大に伸長した長さに設定してお
き、伸縮アームが縮小した際には各アーム間で撓ませて
おかなければならないものである。油圧ケーブルは柔軟
性のある合成ゴムなどで構成されており、各アームの間
では余裕を持たせて配置しておくことにより、伸縮アー
ムの伸縮動作に追従して油圧ケーブルが従動することが
できるからである。
【0011】このように、伸縮アームの内部に長い油圧
ケーブルを配置して、伸縮アームを動作をさせるとなれ
ば、長期の使用において油圧ケーブル自体が折れ曲がる
ことで劣化し、圧力油が漏れる原因となるものである。
このため、油圧ケーブルを定期的に点検し、油圧ケーブ
ル自体が損傷していないかどうかを保守する必要性があ
った。また、油圧ケーブルに余裕を持たせた長さで配置
させてあるため、その重量自体が重くなり、伸縮アーム
全体の重量が増加する原因ともなっていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このような理由によ
り、複数段のアームで構成された伸縮アームの先端にバ
ケットや破砕機等の油圧機器を連結し、車体からその油
圧機器まで圧力油を供給しなければならない機構では油
圧ケーブルを必要としており、この油圧ケーブルでは使
用上の欠点が多く存在した。このため、伸縮する伸縮ア
ームの基部からその先端まで、油圧ケーブルを使用せず
に圧力油を伝達することができ、しかも、伸縮アームが
伸縮の動作をしても油漏れしない構造の油圧伝達機構の
開発が望まれていた。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明では、車体と、こ
の車体の上方に軸支されて上下に揺動できるブームと、
このブームの先端に取り付けられ、複数個のアームをテ
レスコピック状に組み合わせてその長さ方向に伸縮する
ことのできる伸縮アームと、伸縮アームの最先端のアー
ムに取り付けられて土砂を掴み取ることが出来るバケッ
トとから成る深掘り掘削機において、伸縮アームの中間
のアームに設けられた一対の給油ユニットと、各給油ユ
ニットからはそれぞれ反対方向に向けて移動し、給油ユ
ニットとは気密に摺動する内部中空の給油パイプとから
成り、両給油ユニットのそれぞれ一方の給油パイプの先
端をブーム側のアームの基部に連結し、両給油ユニット
のそれぞれ他方の給油パイプの先端をバケット側のアー
ムの先端に連結し、一方の給油パイプの内部空間と車体
に設けた油圧発生源を接続すると共に、他方の給油パイ
プの内部空間とバケットの油圧駆動機構を接続し、車体
側から圧力油を一方の給油パイプの内部に供給させ、給
油ユニットを通過させて他方の給油パイプからバケット
の油圧駆動機構に伝達させることを特徴とする深掘り掘
削機の油圧伝達機構を提供するものである。
【0014】また、本発明では、車体と、この車体の上
方に軸支されて上下に揺動できるブームと、このブーム
の先端に取り付けられ、複数個のアームをテレスコピッ
ク状に組み合わせてその長さ方向に伸縮することのでき
る伸縮アームと、伸縮アームの最先端のアームに取り付
けられて土砂を掴み取ることが出来るバケットとから成
る深掘り掘削機において、平行に配置された内部中空の
一対の給圧シリンダーと、各給圧シリンダーにそれぞれ
気密に摺動できるように挿入され、それぞれの伸縮方法
を逆方向に向けた内部中空の一対の給圧ロッドとから成
る給油ユニットを用い、一対の給圧シリンダーは中間の
アームに連結し、一方の給圧ロッドの先端をブーム側の
アームの基部に連結し、他方の給圧ロッドの先端をバケ
ット側のアームの先端に連結し、両給圧シリンダーの内
部空間を連通することにより、一方の給圧ロッドの先端
から圧力油を供給すると、一方の給圧シリンダーの内部
空間より他方の給圧シリンダーの内部空間に流動し、他
方の給圧ロッドの先端より放出させることを特徴とする
深掘り掘削機の油圧伝達機構を提供するものである。
【0015】また、本発明では、車体と、この車体の上
方に軸支されて上下に揺動できるブームと、このブーム
の先端に取り付けられ、複数個のアームをテレスコピッ
ク状に組み合わせてその長さ方向に伸縮することのでき
る伸縮アームと、伸縮アームの最先端のアームに取り付
けられて土砂を掴み取ることが出来るバケットとから成
る深掘り掘削機において、平行に配置された内部が中空
であって、それぞれの開口が逆向きに配置された一対の
給圧シリンダーと、それぞれの給圧シリンダーの内部で
気密に摺動し、給圧シリンダー内の空間を2つに区分す
るピストンと、各給圧シリンダーの逆方向に向いた開口
より挿入され、それぞれの先端にピストンを連結した一
対の給圧ロッドと、第一の給圧シリンダーの排出室側と
第二の給圧シリンダーの圧力室側を連通する接続ホース
と、第一の給圧ロッドの先端付近に開口されて、第一の
給圧ロッドの内部と第一の給圧シリンダーの排出室と連
通する通孔と、第二の給圧ロッドの先端付近に開口され
て、第二の給圧ロッドの内部と第二の給圧シリンダーの
圧力室と連通する導通孔とから成り、一対の給圧シリン
ダーを中間のアームに連結し、第一の給圧ロッドの他端
をブーム側のアームの基部に連結し、第二の給圧ロッド
の他端をバケット側のアームの先端に連結し、第一の給
圧ロッドの他端から圧力油を供給すると、通孔から第一
の給圧シリンダーの排出室に流動し、接続ホースを介し
て第二の給圧シリンダーの圧力室に流動し、導通孔より
第二の給圧ロッドに流動し、第二の給圧ロッドの他端よ
りその圧力油を放出させることができることを特徴とす
る深掘り掘削機の油圧伝達機構を提供するものである。
【0016】また、本発明では、車体と、この車体の上
方に軸支されて上下に揺動できるブームと、このブーム
の先端に取り付けられ、複数個のアームをテレスコピッ
ク状に組み合わせてその長さ方向に伸縮することのでき
る伸縮アームと、伸縮アームの最先端のアームに取り付
けられて土砂を掴み取ることが出来るバケットとから成
る深掘り掘削機において、平行に配置された内部が中空
であって、それぞれの開口が逆向きに配置された第一と
第二の給圧シリンダーと、平行に配置された内部が中空
であって、それぞれの開口が逆向きに配置された第三と
第四の給圧シリンダーと、それぞれの給圧シリンダーの
内部で気密に摺動し、給圧シリンダー内の空間を2つに
区分するピストンと、第一の給圧シリンダーの開口に挿
入され、その先端にピストンを連結した第一の給圧ロッ
ドと、第二の給圧シリンダーの開口に挿入され、その先
端にピストンを連結した第二の給圧ロッドと、第三の給
圧シリンダーの開口に挿入され、その先端にピストンを
連結した第三給圧ロッドと、第四の給圧シリンダーの開
口に挿入され、その先端にピストンを連結した第四給圧
ロッドと、第一の給圧シリンダーの排出室側と第二の給
圧シリンダーの圧力室側を連通する接続ホースと、第三
の給圧シリンダーの排出室側と第四の給圧シリンダーの
圧力室側を連通する接続ホースと、第一の給圧ロッドの
先端付近に開口されて、第一の給圧ロッドの内部と第一
の給圧シリンダーの排出室と連通する通孔と、第二の給
圧ロッドの先端付近に開口されて、第二の給圧ロッドの
内部と第二の給圧シリンダーの圧力室と連通する導通孔
と、第三の給圧ロッドの先端付近に開口されて、第三の
給圧ロッドの内部と第三の給圧シリンダーの排出室と連
通する通孔と、第四の給圧ロッドの先端付近に開口され
て、第四の給圧ロッドの内部と第四の給圧シリンダーの
圧力室と連通する導通孔と、第一の給圧シリンダーの圧
力室側と第二の給圧シリンダーの排出室と第四の給圧シ
リンダーの排出室とをそれぞれ連通する接続ホースと、
第一と第二の給圧シリンダーからなるユニットと第三と
第四の給圧シリンダーからなるユニットを中間のアーム
に連結し、第一と第三の給圧ロッドのそれぞれの他端を
ブーム側のアームの基部に連結し、第二と第四の給圧ロ
ッドの他端をバケット側のアームの先端に連結し、第一
の給圧ロッドの他端から圧力油を供給すると、通孔から
第一の給圧シリンダーの排出室に流動し、接続ホースを
介して第二の給圧シリンダーの圧力室に流動し、導通孔
より第二の給圧ロッドに流動し、第二の給圧ロッドの他
端よりその圧力油を放出でき、第四の給圧ロッドの他端
より戻した圧力油を供給すると、導通孔から第四の給圧
シリンダーの圧力室に流動し、接続ホースを介して第三
の給圧シリンダーの排出室に流動し、通口から第三の給
圧ロッドに流動し、第三の給圧ロッドの他端において圧
力油を回収できることを特徴とする深掘り掘削機の油圧
伝達機構を提供するものである。
【0017】さらに、望ましくは、本発明は前記第一の
給圧シリンダーの排出室側の圧力断面積と第二の圧力室
側の圧力油断面積が等しく、第三の給圧シリンダーの排
出室側の圧力断面積と第四の圧力室側の圧力油断面積が
等しいことを特徴とする請求項4記載の深掘り掘削機の
油圧伝達機構を提供するものである。
【0018】さらに、望ましくは、本発明は前記第二の
給圧シリンダーの排出室側の圧力断面積と第四の給圧シ
リンダーの排出室側の圧力断面積の合計が、第一の給圧
シリンダーの圧力油室側の圧力断面積と等しいことを特
徴とする請求項4記載の深掘り掘削機の油圧伝達機構を
提供するものである。
【0019】
【作用】本発明では、深掘り掘削機の伸縮アームを複数
のアームによってテレスコピック状に組み立てておき、
その中段のアームに一対の給油ユニットを連結してあ
る。各給油ユニットにはそれぞれ反対方向に摺動する給
油パイプを挿通させてあり、一方の給油パイプの先端は
上側のアームに連結してあり、他方の給油パイプの先端
は下方のアームに連結してあるため、テレスコピック状
となった伸縮アームが伸縮すると、各給油パイプはそれ
ぞれ給油ユニットと摺動することができる。そして、上
側のアームの給油パイプから圧力油を供給すると、圧力
油は給油ユニットを通過して下方のアームに連結した給
油パイプの先端にまで流動することができる。このた
め、伸縮アームの伸縮の動作によってその長さが変更し
ても、常時圧力油を車体側からバケット方向に供給する
と共に、バケットからの圧力油を回収することができ
る。
【0020】また、給油パイプを伸縮させることで伸縮
アームの伸縮動作に追従させ、この給油パイプにより伸
縮アームの先端にあるバケットまで圧力油を供給するこ
とができ、柔軟性のあるゴム製の高圧ホースを使用しな
くても圧力油を循環させることができる。この構成によ
り、長い高圧ホースを伸縮アーム内で取り廻して配置す
る必要が無くなるため伸縮アームの重量を軽くすること
ができる。また、ゴム製の高圧ホースであることから生
ずる定期的な点検作業や、劣化に伴うの交換作業が不要
となり、長期の使用が可能となる。
【0021】この給圧ユニットは平行に配置された内部
中空の一対の給圧シリンダーから構成され、各給圧シリ
ンダーには内部中空の給圧ロッドを逆方向に伸縮できる
よう気密に摺動自在に挿通してある。この一対の給圧シ
リンダーは中間のアームに連結し、一方の給圧ロッドの
先端をブーム側のアームの基部に連結し、他方の給圧ロ
ッドの先端をバケット側のアームの先端に連結してあ
る。このため、一方の給圧ロッドの先端から圧力油を供
給すると一方の給圧シリンダーの内部空間に流動し、次
いで他方の給圧シリンダーの内部空間に流動して他方の
給圧ロッドの先端にまで伝達させることができる。これ
らの給圧ロッドは連結した各アームの伸縮と同時に給圧
シリンダーに対して摺動するため、上側と下側のアーム
が中間のアームに対して伸縮する動作を妨ることがな
い。そして、一方の給圧ロッドの先端から他方の給圧ロ
ッドの末端までに圧力油を漏らすことなく伝達すること
ができ、機械的な機構により伸縮アームの伸縮の動作を
妨げることなく、液体である圧力油の流動を確保するこ
とができる。
【0022】この給圧ユニットは平行に配置されてそれ
ぞれの開口が逆向きに配置した内部が中空の一対の給圧
シリンダーと、各給圧シリンダーの内部で気密に摺動
し、給圧シリンダー内の空間を2つに区分するピストン
と、各給圧シリンダーの逆方向に向いた開口より挿入さ
れ、それぞれの先端にピストンを連結した一対の給圧ロ
ッドとから構成されている。そして、第一の給圧シリン
ダーの排出室側と第二の給圧シリンダーの圧力室側を接
続ホースで連通し、第一の給圧ロッドの先端付近に開口
されて、第一の給圧ロッドの内部と第一の給圧シリンダ
ーの排出室とを通孔で連通し、第二の給圧ロッドの先端
付近に開口されて、第二の給圧ロッドの内部と第二の給
圧シリンダーの圧力室とを導通孔で連通してある。さら
に、一対の給圧シリンダーを中間のアームに連結し、第
一の給圧ロッドの他端をブーム側のアームの基部に連結
し、第二の給圧ロッドの他端をバケット側のアームの先
端に連結した構成をとっている。
【0023】この構成により、第一の給圧ロッドの他端
から圧力油を供給すると、圧力油は通孔から第一の給圧
シリンダーの排出室に流動し、次いで接続ホースを介し
て第二の給圧シリンダーの圧力室に流動する。この圧力
室の内部の圧力油は、導通孔を通過して第二の給圧ロッ
ドに流動し、第二の給圧ロッドの他端より流出すること
ができる。この流路に沿って圧力油が円滑に流動するの
で、ブーム側のアームよりバケット側のアームに圧力油
を供給することができ、さらに、バケット側のアームか
らブーム側のアームへ圧力油を戻すことができる。
【0024】また、本願の発明では、給圧ユニットは一
対で構成されている。この内、一方の給圧ユニットは平
行に配置された内部が中空で、それぞれの開口を逆向き
に配置された第一と第二の給圧シリンダーと、各給圧シ
リンダーの内部で気密に摺動し、給圧シリンダー内の空
間を2つに区分するピストンと、第一の給圧シリンダー
の開口に挿入され、その先端にピストンを連結した第一
の給圧ロッドと、第二の給圧シリンダーの開口に挿入さ
れ、その先端にピストンを連結した第二の給圧ロッド
と、第一の給圧シリンダーの排出室側と第二の給圧シリ
ンダーの圧力室側を連通する接続ホースと、第一の給圧
ロッドの先端付近に開口されて、第一の給圧ロッドの内
部と第一の給圧シリンダーの排出室と連通する通孔と、
第二の給圧ロッドの先端付近に開口されて、第二の給圧
ロッドの内部と第二の給圧シリンダーの圧力室と連通す
る導通孔とから構成されている。そして、他方の給圧ユ
ニットは平行に配置された内部が中空であって、それぞ
れの開口が逆向きに配置された第三と第四の給圧シリン
ダーと、それぞれの給圧シリンダーの内部で気密に摺動
し、給圧シリンダー内の空間を2つに区分するピストン
と、第三の給圧シリンダーの開口に挿入され、その先端
にピストンを連結した第三給圧ロッドと、第四の給圧シ
リンダーの開口に挿入され、その先端にピストンを連結
した第四給圧ロッドと、第三の給圧シリンダーの排出室
側と第四の給圧シリンダーの圧力室側を連通する接続ホ
ースと、第三の給圧ロッドの先端付近に開口されて、第
三の給圧ロッドの内部と第三の給圧シリンダーの排出室
と連通する通孔と、第四の給圧ロッドの先端付近に開口
されて、第四の給圧ロッドの内部と第四の給圧シリンダ
ーの圧力室と連通する導通孔とから構成されている。
【0025】そして、第一の給圧シリンダーの圧力室側
と第二の給圧シリンダーの排出室と第四の給圧シリンダ
ーの排出室とをそれぞれ接続ホースで連通し、第一と第
二の給圧シリンダーからなるユニットと第三と第四の給
圧シリンダーからなるユニットを中間のアームに連結
し、第一と第三の給圧ロッドのそれぞれの他端をブーム
側のアームの基部に連結し、第二と第四の給圧ロッドの
他端をバケット側のアームの先端に連結してある。
【0026】この構成において、第一の給圧ロッドの他
端から圧力油を供給すると、通孔から第一の給圧シリン
ダーの排出室に流動し、接続ホースを介して第二の給圧
シリンダーの圧力室に流動し、導通孔より第二の給圧ロ
ッドに流動し、第二の給圧ロッドの他端よりその圧力油
を放出でき、第四の給圧ロッドの他端より戻した圧力油
を供給すると、導通孔から第四の給圧シリンダーの圧力
室に流動し、接続ホースを介して第三の給圧シリンダー
の排出室に流動し、通口から第三の給圧ロッドに流動
し、第三の給圧ロッドの他端において圧力油を回収でき
る。この圧力油の循環により、先端のアームに取り付け
たバケットや各種の油圧機器に圧力油を供給すると同時
に圧力油を回収することができ、一対のゴム製の高圧ホ
ースを配置したのと同じ油路を形成することができる。
【0027】さらに、望ましくは、第一の給圧シリンダ
ーの排出室側の圧力断面積と第二の圧力室側の圧力油断
面積が等しく、第三の給圧シリンダーの排出室側の圧力
断面積と第四の圧力室側の圧力油断面積が等しくなるよ
うに設定してある。このような圧力断面積の設定によ
り、循環させる圧力油が油路内を流動していても、各ピ
ストンに加わる圧力はバランスがとれ、給圧ロッドの伸
縮の動作に負荷をかけないものである。このため、圧力
油を流動させていても、伸縮アームを駆動させる伸長力
に影響を与えず、伸縮アームを円滑に伸縮させることが
できる。
【0028】さらに、望ましくは、第二の給圧シリンダ
ーの排出室側の圧力断面積と第四の給圧シリンダーの排
出室側の圧力断面積の合計が、第一の給圧シリンダーの
圧力油室側の圧力断面積と等しくなるように設定してあ
る。このため、二組を一対とした給圧ユニットの間で、
一方の給圧ユニットから排出された圧力油が他方の給圧
ユニットに流動することになる。このため、流動したそ
の圧力油の量により、他方の給圧ユニットのピストンの
移動速度が設定され、一方の給圧ユニットにおる給圧ロ
ッドの伸縮速度と他方の給圧ユニットにおる給圧ロッド
の伸縮速度を同期させることができる。このことは、伸
縮アームに内蔵してある二組の給圧ユニットのそれぞれ
の給圧ロッドが同期して伸縮し、伸縮アームの伸縮動作
に負荷をかけることがなく、同時に同じ速度で伸縮する
ことができる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面により説明す
る。本実施例では、地表より下部方向に向けて垂直な深
い穴を堀り、構造物の基礎工事や埋設工事に利用するた
めの深掘り掘削機について説明する。この実施例におい
て、図1は本実施例の深掘り掘削機の外観を示す斜視図
であり、図2は伸縮アームの側面図であり、図3は伸縮
アームの内部構造を示す縦断面図であり、図4は伸縮ア
ームの内部構造を示すために図3中でAーAを矢視した
横断面図である。
【0030】まず、車体11の左右には平行となるよう
にそれぞれクローラー12が巻き付けてあり、このクロ
ーラー12を駆動することにより車体11は前後左右に
自由に移動することができる。この車体11の上面には
作業台13が水平方向に360度自由に旋回できるよう
に設置してあり、この作業台13の上部前面にはやや
『く』の字形に折り曲げたブーム14の下端が前後方向
に揺動できるように軸支してある。このブーム14の中
央と前記作業台13の前面との間には俯仰制御用の油圧
シリンダー15を介在してある。そして、ブーム14の
先端には、断面が四角形をした中空の細長い元アーム1
6の上部側面がピン17によって前後に揺動自在に連結
してあり、ブーム14の背面側中央と元アーム16の後
端との間には油圧シリンダー18を介在してある。
【0031】この元アーム16は、例えば薄肉鋼板を折
り曲げて形成した断面四角形で内部中空の細長い形状を
しており、その下端開口からは薄肉鋼板を折り曲げて形
成した断面四角形で内部中空の細長い形状の中アーム1
9が摺動自在に挿入してある。さらに、この中アーム1
9の下端開口からは、薄肉鋼板を折り曲げて形成した断
面四角形で内部中空の細長い形状の先アーム20が摺動
自在に挿入させてある。これらの元アーム16、中アー
ム19、先アーム20によって、テレスコピック状に組
み立てられた伸縮アーム28が構成されている。
【0032】そして、図1、図2で示すように、先アー
ム20の先端には円筒形をした吊り軸22がピン21に
よって常時自重によって下方を向くように連結させてあ
り、吊り軸22の下端には左右に開閉動して土砂を堀り
取るための一対のシェルバケット23、24が連結して
ある。この吊り軸22の中央とシェルバケット23の背
面との間にはこのシェルバケット23を作動させるため
の油圧シリンダー25が介在させてあり、吊り軸22の
中央とシェルバケット24の背面との間にはこのシェル
バケット24を作動させるための油圧シリンダー26が
介在させてあり、両油圧シリンダー25、26を同時に
伸縮させることで両シェルバケット23、24は左右に
開閉することになる。
【0033】次に、図3は伸縮アーム28の内部におけ
る各機器の配置を示す縦断面図であり、伸縮アーム28
は元アーム16、中アーム19、先アーム20でテレス
コピック状に組立られ、中アーム19、先アーム20は
それぞれ元アーム16に対してその長さ方向に摺動でき
るように組み合わせてある。この伸縮アーム28の内部
には、一対の油圧シリンダーで構成された作動ユニット
30が配置してあり、作動ユニット30の長さ方向は伸
縮アーム28の長さ方向と平行になるように位置させて
ある。また、伸縮アーム28の内部には、一対の給油ユ
ニット31、32も配置してあり、両給油ユニット3
1、32はそれぞれ油圧シリンダーに似た構造であり、
両給油ユニット31、32の長さ方向は伸縮アーム28
の長さ方向と平行になるように位置させてある(なお、
図3中では、給油ユニット32は作動ユニット30の裏
側に隠れて表されているが、給油ユニット31は図3で
手前側にあり、給油ユニット31は図3では図示されて
いない)。
【0034】この作動ユニット30は油圧シリンダー4
1と42で構成されており、両油圧シリンダー41、4
2はそれぞれの軸線が平行となるように配置してあり、
各油圧シリンダー41、42のシリンダーロッド43、
44は逆方向に伸縮するように向けられて両者が一体と
なるように結合してある。この油圧シリンダー41のシ
リンダーロッド43は下方に向けてあり、油圧シリンダ
ー42のシリンダーロッド44は上方に向けてあり、両
油圧シリンダー41、42の上下のそれぞれの外周はジ
ョイント51、52で結合してある。そして、油圧シリ
ンダー41の上端にはブロック状をした固定ブロック4
9が固着してあり、この固定ブロック49と中アーム1
9はピン50によって連結してある。このため、作動ユ
ニット30全体は中アーム19と共に移動させられるこ
とになる。また、油圧シリンダー41の下端より下方に
向けてシリンダーロッド43が伸縮できるように突出し
てあり、このシリンダーロッド43の下端には側面に開
口を形成したロッドリング48が連結してあり、ロッド
リング48に挿通したピン47により先アーム20とシ
リンダーロッド43とを連結してある。さらに、油圧シ
リンダー42の上端より上方に向けてシリンダーロッド
44が伸縮できるように突出してあり、このシリンダー
ロッド44の下端にはブロック状をしたロッドヘッド4
5が固着してあり、ロッドヘッド45はピン46によっ
て元アーム16に連結してある。
【0035】前記の2つの油圧シリンダー41、42の
それぞれの圧力室の間は、作動ユニット30の外部に露
出した同調パイプ53によって連通してあり、両油圧シ
リンダー41、42のそれぞれの排出室の間は、作動ユ
ニット30の外部に露出した同調パイプ54によって連
通させてある。これらの同調パイプ53、54により、
両油圧シリンダー41、42の圧力室と排出室は相互に
連通されていることになる。さらに、前記ロッドヘッド
45の左右には、作業台13から延長して圧力油を供
給、回収する接続ケーブル56、57が接続してある。
これらの、接続ケーブル56、57によって両油圧シリ
ンダー41、42に圧力油が供給されると共に、排出さ
れた圧力油が回収され、作動ユニット30が駆動され
る。
【0036】次に、図3ではこの作動ユニット30の陰
に隠れている給油ユニット32では、油圧シリンダーに
似た構成となっており、一対の給圧シリンダー71と7
2により構成されており(図3では給圧シリンダー72
は表れていない)、給圧シリンダー71の上端より上方
に向けて給油ロッド73が突出してある。この給油ロッ
ド73の上端にはブロック状をしたロッドヘッド75が
固着してあり、このロッドヘッド75はピンにより元ア
ーム16に連結してある。また、給圧シリンダー71と
72は中アーム19に連結してあり、給圧シリンダー7
2の給油ロッド74の下端は先アーム20とピンにより
連結してある。さらに、ロッドヘッド75には作業台1
3から延長して圧力油を供給、回収する供給ホース49
が接続してある。
【0037】この伸縮アーム28の構成と内部構造は図
4において示されており、この伸縮アーム28は元ブー
ム16、中ブーム19、先ブーム20の三段でテレスコ
ピック状に組み立てられている。各元ブーム16、中ブ
ーム19、先ブーム20は何れも薄肉鋼板を溶接し、断
面が中空の四角形の形状となるように組み立てられてい
る。先ず、元ブーム16の左右には上下が折り曲げられ
た側板が配置してあり、両側板の上下にはそれぞれ平板
が溶接してあり、側板と平板により断面が四角形の中空
の構造となっている。中ブーム19も同様に、その左右
には上下が折り曲げられた側板が配置してあり、両側板
の上下にはそれぞれ平板が溶接してあり、側板と平板に
より断面が四角形の中空の構造となっている。この中ブ
ーム19の断面の外径は元ブーム16の内径よりもやや
小さく設定してあり、中ブーム19は元ブーム16の内
部空間で自由にその長さ方向に摺動できるように挿入し
てある。そして、先ブーム20も同様に、その左右には
上下が折り曲げられた側板が配置してあり、両側板の上
下にはそれぞれ平板が溶接してあり、側板と平板により
断面が四角形の中空の構造となっている。この先ブーム
20の断面の外径は中ブーム19の内径よりもやや小さ
く設定してあり、先ブーム20は中ブーム19の内部空
間で自由にその長さ方向に摺動できるように挿入してあ
る。
【0038】そして、先ブーム20の内部であって、図
4中の中央やや下部の位置には作動ユニット30が配置
してあり、同じく先ブーム20の内部の左側の上部には
第一の給油ユニット31が配置してあり、先ブーム20
の内部の右側の上部には第二の給油ユニット32が位置
してある。この作動ユニット30により、元ブーム16
に対して中ブーム19を伸縮させることができ、中ブー
ム19に対して先ブーム20を伸縮させることができ、
作動ユニット30によって伸縮ブーム28全体を伸縮さ
せることができる。また、各給油ユニット31、32に
よって伸縮ブーム28が伸縮する動作とは無関係に圧力
油を元ブーム16より先ブーム20に供給することがで
き、作業台13から伸縮ブーム28の先端に取り付けた
油圧シリンダー25、26までに圧力油を供給すること
ができる。
【0039】次に、図5は、図4で示した作動ユニット
30、給油ユニット31、32のみを伸縮ブーム28の
内部から取り出して、それぞれを上下左右に多少離して
各機構を立体的に示した斜視図である。この図5では、
図示した状態では右下側が伸縮ブーム28の上部に位置
しており、左上側が伸縮ブーム28の下部に位置してお
り、この図により、作動ユニット30、給油ユニット3
1、32の構成を詳しく説明する。
【0040】前述の作動ユニット30は図5中で下側に
位置しており、作動ユニット30は上下に独立して配置
された油圧シリンダー41、42をその主な構成要素と
している。各油圧シリンダー41、42は一般的な油圧
シリンダーと似た構造であり、油圧シリンダー41の端
部(図5中で左奥側)から伸縮されるシリンダーロッド
43と、油圧シリンダー42の端部(図5中で右手前
側)から伸縮されるシリンダーロッド44とはそれぞれ
が逆方向に向くように配置されている。両油圧シリンダ
ー41、42はその側面が接近するようにして上下にそ
の軸線が平行となるように配置され、両油圧シリンダー
41、42の先端部と後端部の周囲にはブロック状をし
たジョイント51、52が巻き付けてあり、このジョイ
ント51、52によって両油圧シリンダー41、42は
相対的に移動しないように固く保持されている。
【0041】前述のシリンダーロッド44の上端(図5
においては右手前側)にはブロック状をしたロッドヘッ
ド45が固定してあり、このロッドヘッド45は前述し
たように元ブーム16の上部に連結されるものであり、
その上下の面にはポート97、98を突起してある。こ
のポート97には接続ケーブル56が接続され、ポート
98には接続ケーブル57が接続されている。また、油
圧シリンダー41の上端(図5において右手前側)には
ブロック状をした固定ブロック49が固着してあり、こ
の固定ブロック49は前述の中ブーム19に連結され
る。また、シリンダーロッド43の下端(図5において
左奥側)には、そのシリンダーロッド43の軸線方向と
は直角方向にその軸を設けた円形の開口を有するロッド
リング48が固着してあり、このロッドリング48は先
ブーム20の下部にピン連結されることになる。
【0042】そして、油圧シリンダー41の上部側面
(図5において右手前側)と油圧シリンダー42の下部
側面(図5において左奥側)との間には、各圧力室間を
連通させて圧力油を流動させる同調パイプ53が接続し
てあり、油圧シリンダー41の下部側面と油圧シリンダ
ー42の上部側面との間には、各排出室間を連通させて
圧力油を流動させる同調パイプ54が接続してある。
【0043】次に、前述した一対の給油ユニット31と
給油ユニット32は、図5で示すように作動ユニット3
0より少し上方に図示されており、各給油ユニット3
1、32は作動ユニット30と平行になるように配置さ
れている。この給油ユニット31は油圧シリンダーとよ
く似た構造の給圧シリンダー61、62を主な構成要素
としており、給圧シリンダー61の端部(図5中で右手
前側)から伸縮される給圧ロッド63と、給圧シリンダ
ー62の端部(図5中で左奥側)から伸縮される給圧ロ
ッド64とはそれぞれが逆方向に向くように配置されて
いる。両給圧シリンダー61、62はその側面を上下に
接近させ、両給圧シリンダー61、62の軸線が平行と
なるように配置され、両給圧シリンダー61、62の上
部(図5中で右手前側)の周囲にはそれらの外周をバン
ド状のように連結するジョイント67が固着してあり、
このジョイント67によって給圧シリンダー61、62
は相対的に移動しないように固く保持されている。
【0044】そして、給圧ロッド63の上端(図5にお
いては右手前側)にはブロック状をしたロッドヘッド6
5が固着してあり、このロッドヘッド65は前述の元ブ
ーム16に連結されるものであり、その側面にはポート
116が設けてある。このポート116には、圧力油を
伝達する供給ケーブル69が接続される。また、給圧シ
リンダー62の上端(図5においては右手前側)にはブ
ロック状をした固定ブロック70が固着してあり、この
固定ブロック70は中ブーム19とピンで連結させられ
るようになっている。そして、給圧ロッド64の下端に
はブロック状をしたロッドヘッド66が連結させてあ
り、このロッドヘッド66は前述の先ブーム20とピン
で連結させられるものである。そして、ロッドヘッド6
6の側面には給圧ロッド64から油圧シリンダー25、
26に圧力油を流動させるためのポート132が突起さ
せてある。なお、給圧シリンダー61の上部側面と給圧
シリンダー62の上部側面の間には圧力油を流動させる
ための接続ケーブル68が介在させてある。
【0045】また、給油ユニット32は前述の給油ユニ
ット31とほぼ同じ構成であり、給油ユニット32は油
圧シリンダーとよく似た構造の給圧シリンダー71、7
2を主な構成要素としており、給圧シリンダー71の端
部(図5中で右手前側)から伸縮される給圧ロッド73
と、給圧シリンダー74の端部(図5中で左奥側)から
伸縮される給圧ロッド74とはそれぞれが逆方向に向く
ように配置されている。両給圧シリンダー71、72は
その側面を上下に接近させ、両給圧シリンダー71、7
2の軸線が平行となるように配置され、両給圧シリンダ
ー71、72の上部(図5中で右手前側)の周囲にはそ
れらの外周をバンド状のように連結するジョイント77
が固着してあり、このジョイント77によって給圧シリ
ンダー71、72は相対的に移動しないように固く保持
されている。
【0046】そして、給圧ロッド73の上端(図5にお
いては右手前側)にはブロック状をしたロッドヘッド7
5が固着してあり、このロッドヘッド75は前述の元ブ
ーム16に連結されるものであり、その側面にはポート
135が設けてある。このポート135には、圧力油を
伝達する供給ケーブル79が接続される。また、給圧シ
リンダー72の上端(図5においては右手前側)にはブ
ロック状をした固定ブ固定ブロック80は中ブーム19
と連結させられるようになっている。そして、給圧ロッ
ド74の下端にはブロック状をしたロッドヘッド76が
連結させてあり、このロッドヘッド76は前述の先ブー
ム20と連結させられるものである。そして、ロッドヘ
ッド76の側面には給圧ロッド74から油圧シリンダー
25、26に圧力油を流動させるためのポート136が
突起させてある。なお、給圧シリンダー71の上部側面
と給圧シリンダー72の上部側面の間には圧力油を流動
させるための接続ケーブル78が介在させてある。
【0047】そして、これらの油圧シリンダー41、4
2とは両者の軸線が平行になるようにジョイント51、
52で連結して固定されており、給圧シリンダー61と
62とは両者の軸線が平行になるようにジョイント67
で連結して固定されており、給圧シリンダー71と72
とは両者の軸線が平行になるようジョイント77で連結
して固定されている。さらに、作動ユニット30、給油
ユニット31、32が先ブーム20の内部に配置された
状態では、油圧シリンダー41、42、給圧シリンダー
61、62、71、72は、それらの軸線が全て平行に
なるように接地してある。
【0048】次に、図6は前述の作動ユニット30の内
部構造を示したもので、油圧シリンダー41、42をそ
の長さ方向に切断しており、シリンダーロッド44の一
部を破断した状態を示している。この図6で示した作動
ユニット30の上下の方向は、図3で示した作動ユニッ
ト30の上下の方向と同じ方向になるように配置してあ
る。従って、図6で説明する作動ユニット30の上下関
係は図示したのと同じ方向にある。また、図7は作動ユ
ニット30を構成する一方の油圧シリンダー42の内部
を示す断面図であり、この図6、図7と共に作動ユニッ
ト30の構造を説明する。
【0049】前述の油圧シリンダー41の本体は上下端
が開口した内部中空の丸パイプ状をしており、油圧シリ
ンダー41の上端開口には閉鎖キャップ81が噛み合わ
せてあり、内部を気密に閉鎖してある。また、油圧シリ
ンダー41の下端開口にはその中央に摺動穴を形成した
摺動キャップ82が噛み合わせてあり、この摺動キャッ
プ82の摺動穴にはシリンダーロッド43を気密にかつ
摺動自在に挿通してある。このシリンダーロッド43は
パイプ状をしており、このシリンダーロッド43の上端
にはその外周にネジを形成した固定ボルト83が固着し
てあり、この固定ボルト83には油圧シリンダー41の
内周面に気密に摺動するピストン84の中央開口を挿通
してある。この固定ボルト83には、ピストン84の上
面よりさらにナット85がねじ込んであり、ナット85
によってピストン84はシリンダーロッド43の上端に
固着してある。このように、油圧シリンダー41の内部
にピストン84を摺動自在に挿通したことで、油圧シリ
ンダー41の内部空間は上下に気密な2つの部屋に区分
され、上半分は圧力室L、下半分は排出室Mとして構成
されることになる。
【0050】そして、油圧シリンダー41の上部の側面
には油圧シリンダー41の圧力室Lと連通するポート8
6が設けてあり、油圧シリンダー41の下部の側面には
油圧シリンダー41の排出室Mと連通するポート87が
設けてある。このポート86には同調パイプ53の一端
が接続してあり、ポート87には同調パイプ54の一端
が接続してある。また、シリンダーロッド43の下端に
は図面上で上下方向の開口を有するロッドリング48が
固着してある。
【0051】この油圧シリンダー41と同様に、油圧シ
リンダー42の本体は上下端が開口した内部中空の丸パ
イプ状をしており、その下端には閉鎖キャップ90が噛
み合わせてあり、油圧シリンダー42を気密に閉鎖して
ある。また、油圧シリンダー42の上端開口には、その
中央に摺動穴を形成した摺動キャップ91が噛み合わせ
てあり、この摺動キャップ91の摺動穴にはシリンダー
ロッド44を気密にかつ摺動自在に挿通してある。この
シリンダーロッド44はパイプ状をしており、その内部
にはシリンダーロッド44の内径よりその外径が小さい
中パイプ92が挿入してあり、この中パイプ92の下端
外周には雄ネジであるネジ部93が形成してある(図7
にネジ部93を図示してある)。この油圧シリンダー4
2の内部には、その内周面と気密に接触して摺動するピ
ストン94が挿通してあり、ピストン94の中央に形成
した開口には中パイプ92のネジ部93を挿通してあ
り、ピストン94の上面にはシリンダーロッド44の下
端を密着させる。この後、ネジ部93の下端からナット
95をねじ込むことにより中パイプ92にピストン94
を固着する。
【0052】このように、油圧シリンダー42の内部に
ピストン94を摺動自在に挿通し、ピストン94にはシ
リンダーロッド44と中パイプ92の下端を連結したこ
とにより、油圧シリンダー42の内部空間は上下に気密
な2つの部屋に区分けされ、下半分は圧力室K、上半分
は排出室Jとして構成され、さらに、ピストン94の上
面では、シリンダーロッド44の内周面と中パイプ92
の外周面の間にある空間と、中パイプ92の内周面にあ
る空間のように、同心円状をした3種類の空間が形成さ
れることになる。そして、シリンダーロッド44の下部
には、シリンダーロッド44の内外周を連通させる通孔
96が開口してあり、この通孔96により排出室Jとシ
リンダーロッド44の内部の間で圧力油が流動すること
ができるようになっている。
【0053】次に、シリンダーロッド44の上端にはロ
ッドヘッド45が気密に連結してあり、同時にロッドヘ
ッド45には中パイプ92の上端も気密となるように連
結してある。このため、ロッドヘッド45の下面でシリ
ンダーロッド44と中パイプ92の上端を同心円状に固
着することになるが、中パイプ92の内部空間とシリン
ダーロッド44の内部空間は気密に閉鎖されていて、両
者の間では圧力油が流動することが内容に密封されてい
る。そして、ロッドヘッド45の両側にはポート97、
98が突起してあり、図7で示すように、ポート97は
中パイプ92の内部と油路により連通してあり、ポート
98はシリンダーロッド44の内周面と中パイプ92の
外周面によるリング状の空間に連通してある。図5で示
すように、このポート97は接続ケーブル56を連結す
るものであり、ポート98は接続ケーブル57を連結す
るものである。
【0054】そして、油圧シリンダー42の上部側面に
は排出室Jと連通するポート99が突起してあり、油圧
シリンダー42の下部側面には圧力室Kと連通するポー
ト100が突起してある。このポート100には同調パ
イプ53の他端が接続してあり、圧力室Kと油圧シリン
ダー41の圧力室Lとは同調パイプ53で連通させてあ
る。また、ポート99には同調パイプ54の他端が接続
してあり、排出室Jと油圧シリンダー41の排出室Mと
は同調パイプ54で連通させてある。
【0055】このようにして、作動ユニット30は組み
立てられているが、この作動ユニット30を構成する油
圧シリンダー41、42における内外径の設定を図8に
より説明する。図8では、図6中でBーB、CーCの断
面線で油圧シリンダー41、42を水平に切断したもの
で、それぞれを矢視した断面図である。
【0056】この図8において、その上段は図6中のB
ーBの線で切断した断面であり、油圧シリンダー41内
における圧力室Lと、油圧シリンダー42内における排
出室Jのそれぞれの断面積が斜線で示されている。そし
て、図8の下段は、図6中のCーCの線で切断した断面
であり、油圧シリンダー41内における排出室Mと、油
圧シリンダー42内における圧力室Kのそれぞれの断面
積が斜線で示されている。この内で、図8の下段では、
圧力室Kの断面積の中央では、中パイプ92の内周の断
面積Sが破線で示されている。このような設定におい
て、各断面積の関係は次のように表される。
【0057】 断面積M+断面積J=断面積K−断面積S=断面積L
【0058】このような関係になるように、油圧シリン
ダー41、42、シリンダーロッド43、44、中パイ
プ92のそれぞれの内外径を設定しておく。このような
形状の関係になければ、各油圧シリンダー41、42か
ら伸縮するシリンダーロッド43、44が同期して同じ
速度で摺動することができないからである。
【0059】次に、第9図により前述の給油ユニット3
1の構成を説明する。この図9では給油ユニット31の
構成の内で給圧シリンダー61、62を上下に切断して
その内部を示し、給圧ロッド63の下部の一部を破断
し、給圧ロッド64の一部を破断した状態を示すもので
ある。なお、給油ユニット32の構成は本実施例では図
示していないが、給油ユニット32は給油ユニット31
と同一の構成のため、この実施例では説明は省略してあ
る。そして、図10は給圧シリンダー61を上下に切断
して詳しく示した断面図であり、図11は給圧シリンダ
ー62を上下に切断して詳しく示した断面図であり、給
油ユニット31の説明はこれら図9、図10、図11を
交互に見ることで理解することができる。
【0060】前述の給圧シリンダー61を図10と共に
説明すると、給圧シリンダー61の本体は上下端が開口
した内部中空の丸パイプ状をしており、給圧シリンダー
61の下端開口には閉鎖キャップ105が噛み合わせて
あり、内部を気密に閉鎖してある。また、給圧シリンダ
ー61の上端開口にはその中央に摺動穴を形成した摺動
キャップ106が噛み合わせてあり、この摺動キャップ
106の摺動穴には給圧ロッド63を気密にかつ摺動自
在に挿通してある。この給圧ロッド63はパイプ状をし
ており、この給圧ロッド63の下端にはその外周に外ネ
ジ部110を形成してあり、給圧ロッド63の下端の内
周には内ネジ部111が形成してある。そして、給圧シ
リンダー61の内部にはその内周面に気密に摺動するピ
ストン107が挿通してあり、このピストン107の中
央にある開口には給圧ロッド63の下端が挿通してあ
り、さらに、給圧ロッド63の下端から外ネジ部110
にナット108をねじ込むことでピストン107は給圧
ロッド63の下端に連結してある。
【0061】また、給圧ロッド63の下端の内周にある
内ネジ部111にはその外周にネジを形成した止め栓1
09をねじ込んであり、給圧ロッド63の下端開口はこ
の止め栓109によって気密に封鎖されている。そし
て、給圧ロッド63の下部の側面には、給圧ロッド63
の内周と外周を連通するための通孔112が開口してあ
る。このように、給圧シリンダー61内にピストン10
7を挿通することで、給圧シリンダー61の内部空間
は、ピストン107の上方であって給圧ロッド63の外
側にある排出室Nと、ピストン107の下方にある圧力
室Pの二つの気密な部屋に区分される。また、給圧シリ
ンダー61の下部側面には圧力室Pと連通するポート1
13が突起してあり、給圧シリンダー61の上部側面に
は排出室Nと連通するポート114が突起してある。
【0062】そして、給圧ロッド63の上端にはブロッ
ク状をしたロッドヘッド65が固着してあり、給圧ロッ
ド63の上端開口はこのロッドヘッド65により密閉し
てある。このロッドヘッド65は元ブーム16にピンで
連結されるものであり、その内部には給圧ロッド63の
内部空間と連通する油路115が形成してあり、この油
路115の終端はロッドヘッド65の側面に突起したポ
ート116と連通してある。
【0063】次に、給圧シリンダー62の構造を図11
と共に説明すると、この給圧シリンダー62の本体は上
下端が開口した内部中空の丸パイプ状をしており、給圧
シリンダー62の上端開口には閉鎖キャップ121が噛
み合わせてあり、内部を気密に閉鎖してある。また、給
圧シリンダー62の下端開口にはその中央に摺動穴を形
成した摺動キャップ122が噛み合わせてあり、この摺
動キャップ122の摺動穴には給圧ロッド64が気密に
かつ摺動自在に挿通してある。この給圧ロッド64はパ
イプ状をしており、この給圧ロッド64の上端の外周に
は外ネジ部127が形成してあり、給圧ロッド64の上
端の内周には内ネジ部128が形成してある。そして、
給圧シリンダー62の内部にはその内周面に気密に摺動
するピストン123が挿通してあり、このピストン12
3の中央にある開口には給圧ロッド64の上端が挿通し
てあり、さらに、給圧ロッド64の上端から外ネジ部1
27にナット124をねじ込むことでピストン123は
給圧ロッド64の上端に連結してある。
【0064】また、給圧ロッド64の上端の内周にある
内ネジ部128にはその外周にネジを形成した絞り栓1
25がねじ込んであり、この絞り栓125の中央には上
下に貫通して開口した導通孔126が形成してある。こ
のような構成により、給圧シリンダー62内にピストン
123を挿通することで、給圧シリンダー62の内部空
間は、ピストン123の上方にある圧力室Qと、ピスト
ン123の下方であって給圧ロッド64の外側にある排
出室Rの二つの気密な部屋に区分される。しかし、絞り
栓125の中央には導通孔126が開口してあるため、
圧力室Qと給圧ロッド64とは導通孔126によって連
通しており、両者の間では圧力油が流動することができ
る。また、給圧シリンダー62の上部側面には圧力室Q
と連通するポート129が突起してあり、給圧シリンダ
ー62の下部側面には排出室Rと連通するポート130
が突起してある。
【0065】そして、給圧ロッド64の下端にはブロッ
ク状をしたロッドヘッド66が固着してあり、給圧ロッ
ド64の下端開口はこのロッドヘッド66により閉鎖し
てある。このロッドヘッド66は先ブーム20にピンで
連結されるものであり、その内部には給圧ロッド64の
内部空間と連通する油路131が形成してあり、この油
路131の終端はロッドヘッド66の側面に突起したポ
ート132と連通してある。
【0066】このような構成の給圧シリンダー61、6
2により、図8で示すように給油ユニット31が組立て
られている。この組立てにおいては、給圧シリンダー6
1と62はそれらの軸方向が平行となるように接近して
配置され、前述のジョイント67で両者の外周が連結し
て固着してある。そして、給圧シリンダー62の上端に
はブロック状をした固定ブロック70が固定してあり、
この固定ブロック70は前述の中ブーム19とピンで連
結されるものである。そして、ポート114には接続ケ
ーブル68の一端が接続してあり、接続ケーブル68の
他端にはポート129が接続してあり、排出室Nと圧力
室Qとの間では圧力油が流動することができる。
【0067】このようにして、給油ユニット31は組み
立てられているが、この給油ユニット31を構成する給
圧シリンダー61、62における内外径の設定を図12
により説明する。図12では、図9中でDーD、EーE
の断面線で給圧シリンダー61、62を水平に切断した
もので、それぞれを矢視した断面図である。
【0068】この図12において、その上段は図9中の
DーDの線で切断した断面であり、給圧シリンダー61
内における排出室Nと、給圧シリンダー62内における
圧力室Qのそれぞれの断面積が斜線で示されている。そ
して、図12の下段は、図9中のEーEの線で切断した
断面であり、給圧シリンダー61内における圧力室P
と、給圧シリンダー62内における排出室Rのそれぞれ
の断面積が斜線で示されている。このような設定におい
て、各断面積の関係は次のように表される。
【0069】断面積N=断面積Q
【0070】断面積R=断面積P×(1/2)
【0071】つまり、断面積Nと断面積Qは等しくな
り、断面積Rは断面積Pの二倍となるような設定であ
り、この条件に合致するように、給圧シリンダー61、
62、給圧ロッド63、64のそれぞれの内外径を設定
しておく。このような形状の関係になければ、各給圧シ
リンダー61、62から伸縮する給圧ロッド63、64
に負荷が加わらずに摺動することができないからであ
る。
【0072】次に、図13、図14は本実施例における
油圧回路を示すものである。この図13は作動ユニット
30へ圧力油を供給するための回路を示しており、図1
4は給油ユニット31、32へ圧力油を供給するための
回路を示している。両図13、14は同一の圧力発生源
から圧力油が供給されるものである。
【0073】まず、図13により作動ユニット30へ圧
力油を供給する油圧回路の構成について説明する。前記
作業台13の内部にはエンジン152が収納してあり、
このエンジン152によって油圧ポンプ151が駆動さ
れており、この油圧ポンプ151の吸引側は圧力油を満
たした油タンク153と連通してあり、その吐出側は切
換弁154と接続してある。この切換弁154は『中
立』、『正接』、『逆接』の三段階の位置に切換えるこ
とができるものであり、圧力油の供給を自由に制御する
ことができるものであり、切換弁154の排出側には前
記油タンク153に戻すように接続してある。この切換
弁154の出力側の一方にはパイロットチェック弁15
5が接続してあり、出力側の他方にはインラインチェッ
ク弁156とリリーフ弁157が並列に接続してある。
そして、パイロットチェック弁155には接続ケーブル
56を介して前述のシリンダーロッド44のポート97
が接続してあり、シリンダーロッド44のポート98に
は接続ケーブル57を介してインラインチェック弁15
6とリリーフ弁157が並列に接続してある。
【0074】そして、接続ケーブル56と57の間には
パイロットチェック弁158とインラインチェック弁1
59とがが直列になるように接続してあり、しかもパイ
ロットチェック弁158とインラインチェック弁159
の方向性はそれぞれの圧力制御の方向が逆向きとなるよ
うに向けてある。このため、圧力油が接続ケーブル56
又は58にそれぞれ正圧状態で加えられた場合であって
も、直列に並んだパイロットチェック弁158とインラ
インチェック弁159には圧力油が流動しないように設
定してある。そして、パイロットチェック弁155の制
御ポートには切換弁154の他方の出力側に続く圧力路
160が接続してあり、パイロットチェック弁158の
制御ポートには切換弁154の一方の出力側に続く圧力
路161が接続してある。
【0075】そして、前述の作動ユニット30における
油圧回路の接続においては、油圧シリンダー41のポー
ト87と油圧シリンダー42のポート99の間は同調パ
イプ54で接続してあり、同調パイプ54により両ポー
ト87と99の間で圧力油が流動できるように連通して
ある。また、油圧シリンダー41のポート86と油圧シ
リンダー42のポート100の間は同調パイプ53で接
続してあり、同調パイプ53により両ポート86と10
0の間で圧力油が流動できるように連通してある。ま
た、図13において油圧ポンプ151の吐出側には図1
4に続くための油路がF方向に分岐しており、切換弁1
54の排出側には図14に続くための油路がG方向に分
岐している。
【0076】次に、図14により2つの給油ユニット3
1、32で油圧ポンプ151からの圧力油を油圧シリン
ダー25、26に供給させるための油圧回路を説明す
る。図14中における矢印F、Gはそれぞれ図13にお
ける矢印F、Gと相互に連ながっており、圧力油は同じ
印の矢印同士で流動することができる。
【0077】図13から連なる矢印F、Gは切換弁16
5にそれぞれ接続してあり、この切換弁165は『中
立』、『正接』、『逆接』の三段階の位置に切換えるこ
とができるものであり、圧力油の供給を自由に制御する
ことができるものである。この切換弁165の一方の出
力側には供給ケーブル79が接続してあり、供給ケーブ
ル79には給圧ロッド73のポート135が接続してあ
り、切換弁165の他方の出力側には供給ケーブル69
が接続してあり、供給ケーブル69には給圧ロッド63
のポート116が接続してある。そして、この給油ユニ
ット31では、ポート114と129とは接続ケーブル
68が接続してあり、両ポート114、129の間では
圧力油が流動することができる。また、ポート113と
130とは接続ケーブル170が接続してあり、両ポー
ト113、130の間では圧力油が流動することができ
る。
【0078】また、給油ユニット32においては、給圧
シリンダー71のポート143と給圧シリンダー72の
147とは供給ケーブル79が接続してあり、両ポート
143、147の間では圧力油が流動することができ
る。また、ポート148には前記接続ケーブル170が
接続してあり、ポート113、130、148は共通し
て圧力油の流動が可能となっている。なお、給圧シリン
ダー71のポート144の開口は大気中にそのまま開放
してあり、圧力室Pー2内には空気が流動できるように
なっている。
【0079】次に、前記給圧ロッド64のポート132
には接続ケーブル171の一端が接続してあり、この接
続ケーブル171の他端には安全弁166(ダブルパイ
ロットチェック弁)のチェック弁167を介して油圧シ
リンダー25、26の圧力室側に接続してある。また、
給圧ロッド74のポート136には接続ケーブル172
の一端が接続してあり、この接続ケーブル172の他端
には安全弁166のチェック弁168を介して油圧シリ
ンダー25、26の排出室側に接続してある。なお、安
全弁166は一対のチェック弁167、168をそれぞ
れ油路に逆方向に向けてあり、それぞれのチェック弁1
67、168には他方の油路からパイロット圧が交互に
接続してあり、一旦油圧シリンダー25、26に供給し
た圧力油が戻らないように作用している。
【0080】次に、本実施例の作用を説明する。この作
用の説明では、図15で示すように深掘り掘削機によ
り、その内径に比べて深い穴Wを掘削する作業の動作を
手順をおって説明する。
【0081】<圧力油の発生と供給>
【0082】この深掘り掘削機を作動させ、その機能を
操縦するためには、駆動源である圧力油を各部にある機
構に供給しなければならない。このため、作業台13内
に収納してあるエンジン152を起動して油圧ポンプ1
51を従動させ、この油圧ポンプ151より油タンク1
53に貯留してある圧力油を吸引し、適度の圧力で加圧
したて深掘り掘削機の各機構に供給する。この油圧ポン
プ151で加圧された圧力油は図13、図14の油圧回
路では示されていないが、車体11、作業台13などに
設けた油圧シリンダー、油圧モーターにもそれぞれ同時
に供給される。図13、図14では、本発明とは直接関
連しない油圧機器の回路構成は省略してある。
【0083】<アーム14の上下動の操作>
【0084】前述の油圧ポンプ151より発生された圧
力油は作業台13にある操縦機構により制御される。こ
の操縦機構により、アーム14と伸縮ブーム28の角度
をそれぞれ変動させるには、油圧シリンダー15と18
に対し適度に圧力油を供給することで行うことができ
る。すなわち、各油圧シリンダー15、18を伸長させ
るか縮小させることにより、アーム14を作業台13に
対して前後に俯仰させて水平からの角度を変更すること
ができ、元ブーム16をピン17を回転中心として前後
に俯仰させて水平からの角度を変更することができる。
両油圧シリンダー15、18を適度に操縦することによ
り、伸縮ブーム28の水平からの角度位置、高さを制御
することができる。この操作により、図15中で実線で
示されたように、伸縮ブーム28を傾斜させて地表から
高い位置に持ち上げた状態から、図15中で破線で示さ
れたように、伸縮ブーム28を垂直下方に垂れ下げて深
い穴Wに挿入することができる。この伸縮ブーム28の
角度の変更と位置の変更の操作は、従来から広く用いら
れている掘削機の操作手順で行うことができる。
【0085】<伸縮ブーム28を伸長させる動作>
【0086】前述の図1、図15の実線で描かれている
深掘り掘削機では、伸縮ブーム28は最短の長さに縮小
されている。この縮小された状態で伸縮ブーム28を深
い穴Wに挿入したならば、次いでこの伸縮ブーム28を
伸長させ、図15の破線で示すようにシェルバケット2
3、24を下方に降下させる操作を行う。シェルバケッ
ト23、24を深い穴Wの底にまで押し下げて、底にあ
る土砂を掴み取らせるためである。この伸縮ブーム28
の伸長の動作では、作動ユニット30を動作させて、元
ブーム16より中ブーム19を下方に押し出し、中ブー
ム19より先ブーム20を押し出すことにより行う。
【0087】この操作では、まず、切換弁154を
『正』側に投入し、油圧ポンプ151から吐出した圧力
油をパイロットチェック弁155方向に流動させる。す
ると、パイロットチェック弁155の設定方向が『正』
方向であるため、圧力油はそのままパイロットチェック
弁155を通過し、接続ケーブル56を介してポート9
7より中パイプ92に流入し、中パイプ92内を流動し
たならばその下端開口より油圧シリンダー42の圧力室
Kに流れ込む。この油圧シリンダー42の圧力室Kに流
れ込んだ圧力油はこの圧力室K内で膨張し、図6、図1
3中においてピストン94を上方に押し上げる作用力と
なる。このピストン94が油圧シリンダー42内で摺動
して上方に押し上げられると同時に、ピストン94に連
結したシリンダーロッド44も上方に押し上げられ、シ
リンダーロッド44は油圧シリンダー42の上端にある
摺動キャップ91の摺動穴より押し出されることにな
る。この油圧シリンダー42は中ブーム19に連結され
ており、シリンダーロッド44は元ブーム16に固定さ
れていることから、圧力室K内で圧力油が膨張すること
で、ピストン94が摺動する作用は油圧シリンダー42
とシリンダーロッド44の間隔を広げることになり、よ
って中ブーム19を元ブーム16より押し出す作用をす
ることになる。
【0088】そして、中パイプ92の下端から圧力室K
に流入した圧力油の一部は、同時にポート100より同
調パイプ53の方向にも流動し、同調パイプ53を通過
した後にポート86より油圧シリンダー41の圧力室L
にも流入する。この圧力室Lに流入した圧力油は圧力室
L内で膨張するため、ピストン84を図6、図13中に
おいて下方に押し下げる作用力となる。このピストン8
4が油圧シリンダー41内で摺動して下方に押し下げら
れると同時に、ピストン84に連結したシリンダーロッ
ド43も下方に押し下げられ、シリンダーロッド43は
油圧シリンダー41の下端にある摺動キャップ82の摺
動穴より押し出されることになる。この油圧シリンダー
41は中ブーム19に連結されており、シリンダーロッ
ド43は先ブーム20に固定されていることから、圧力
室L内で圧力油が膨張することで、ピストン84が摺動
する作用は油圧シリンダー41とシリンダーロッド43
の間隔を広げることになり、よって先ブーム20を中ブ
ーム19より押し出す作用をすることになる。
【0089】さて、このような一連の動作により、接続
ケーブル56よりポート97に流入した圧力油によっ
て、シリンダーロッド44と43はそれぞれ同時に逆方
向に伸長することになる。そして、両シリンダーロッド
44と43の作用により、中ブーム19は元ブーム16
より押し出され、先ブーム20は中ブーム19より同期
して押し出され、しかも両者の伸長速度は同一の速度と
なる。これらシリンダーロッド44と43の伸長速度が
同一となるのは、図8で示したように、油圧シリンダー
42内の断面積Kより中パイプ92の内径の断面積Sを
差し引いた有効圧力断面積(K−S)は油圧シリンダー
41の内径の断面積Lと同一であるからである。この有
効圧力断面積(K−S)がピストン94を押し上げる作
用を行ない、断面積Lがピストン95を押し下げる作用
を行ない、両ピストン94、95に加わる圧力は共通し
て同一であるため、断面積に油圧を乗じた数値が同一と
なればピストン94、95が摺動する速度は同一とな
る。
【0090】<排出された圧力油の回収>
【0091】前述のように、図6、図13においてピス
トン94が油圧シリンダー42内で上方に摺動すると、
ピストン94よりも上方に位置する排出室J内に残留し
ている圧力油は圧縮されるが、圧力油の逃げが無ければ
ピストン94は移動することができない。しかし、排出
室Jに対しては通孔96が開口していることから、ピス
トン94が油圧シリンダー42内で摺動すると、圧力油
は通孔96を流通してシリンダーロッド44の内部に流
入することになる。そして、圧力油はシリンダーロッド
44の内周と中パイプ92の外周により形成されたリン
グ状の流路を上昇し、ポート98より接続ケーブル57
に流れ出し、リリーフ弁157と切換弁154を通過し
た後に油タンク153に戻り、この油タンク153で圧
力油は回収される。
【0092】また、前述のようにピストン94の動作と
同期してピストン84は油圧シリンダー41内で下方に
摺動するため、ピストン84の下方に位置する排出室M
内に残留している圧力油が圧縮されるが、この残留して
いた圧力油はポート87より排出されて同調パイプ54
に流入する。圧力油はこの同調パイプ54を通過し、次
いでポート99より油圧シリンダー42の排出室Jに流
れ込む。この排出室Jでは前から残留している圧力油と
排出室Mから流入した圧力油が混ぜられ、前述したよう
に通孔96からシリンダーロッド44、ポート98、接
続ケーブル57、リリーフ弁157、切換弁154を通
過して油タンク153で回収されることになる。
【0093】このような経路で圧力油が流動することに
より、圧力室Kと圧力室Lには圧力油が供給され、シリ
ンダーロッド44は油圧シリンダー42から押し上げら
れると同期して、シリンダーロッド43は油圧シリンダ
ー41から押し下げられる。また、同時に、排出室Jと
排出室Mに残留していた圧力油は作動ユニット30の外
部に流出して油タンク153で回収され、圧力室Kと圧
力室Lに供給したのと同じ量の圧力油は排出室Jと排出
室Mから油タンク153に戻される。
【0094】<給油ユニット31、32が伸長する動作
【0095】前述のように、切換弁154より圧力油が
作動ユニット30に供給されると、シリンダーロッド4
4が油圧シリンダー42より押し出され、元ブーム16
と中ブーム19の間隔が拡大し、シリンダーロッド43
が油圧シリンダー41より押し出され、中ブーム19と
先ブーム20の間隔が拡大することになる。さて、給油
ユニット31における給圧シリンダー61、62は中ブ
ーム19に連結してあり、給圧ロッド63の先端のロッ
ドヘッド65は元ブーム16に連結してあり、給圧ロッ
ド64の先端のロッドヘッド66は先ブーム20に連結
してある。また、給油ユニット32における給圧シリン
ダー71、72は中ブーム19に連結してあり、給圧ロ
ッド73の先端のロッドヘッド75は元ブーム16に連
結してあり、給圧ロッド74の先端のロッドヘッド76
は先ブーム20に連結してある。このため、作動ユニッ
ト30が伸長の動作を行うと、中ブーム19の伸長の運
動により給圧ロッド63は給圧シリンダー61より引き
出され、給圧ロッド73は給圧シリンダー71より引き
出される。同時に、先ブーム20の伸長の運動により給
圧ロッド64は給圧シリンダー62より引き出され、給
圧ロッド74は給圧シリンダー72より引き出されるこ
とになる。
【0096】このような給圧ロッド63、64、73、
74が給圧シリンダー61、62、71、72より引き
出される場合における、給圧シリンダー61、62、7
1、72内の圧力油の流動を図14によって説明する。
この説明では、切換弁165は『中立』の位置にあり、
油圧ポンプ151からは給油ユニット31、32へは何
ら圧力油が供給されていない(なお、作動ユニット30
に圧力油が供給されて伸長の動作を行っている際でも、
同時に切換弁165を制御して圧力油を給油ユニット3
1、32内を流動させることもできるが、本実施例では
両者を同時動作させる説明は省略する)。
【0097】前述のように、給圧ロッド63が給圧シリ
ンダー61内で摺動すると、ピストン107が図14中
で上方に移動し、排出室N内に貯留されていた圧力油は
ポート114より接続ケーブル68に流入し、ポート1
29より圧力室Qの内部に移動する。この時、通孔11
2は開口しているが、切換弁165は『中立』の状態で
閉鎖されているため、圧力油は通孔112より給圧ロッ
ド63の内部には流入しない。この排出室Nと圧力室Q
の圧力断面積の関係では、図12により示すように、断
面積Nと断面積Qは同一であり、ポート114よりポー
ト129へ流動する圧力油の容積が同一であることか
ら、ピストン107が給圧シリンダー61内で摺動する
速度とピストン123が給圧シリンダー62内で摺動す
る速度は同一となる。このため、給圧ロッド63が給圧
シリンダー61より引き出される速度と給圧ロッド64
が給圧シリンダー62より引き出される速度は同期させ
られ、前述の作動ユニット30においてシリンダーロッ
ド43が油圧シリンダー41より押し出される速度、シ
リンダーロッド44が油圧シリンダー42より押し出さ
れる速度と同期することになる。
【0098】また、給圧ロッド73が給圧シリンダー7
1内で摺動すると、ピストン141が図14中で上方に
移動し、排出室Nー2内に貯留されていた圧力油はポー
ト143より接続ケーブル78に流入し、ポート147
より圧力室Qー2の内部に移動する。この時、通孔14
2は開口しているが、切換弁165は『中立』の状態で
閉鎖されているため、圧力油は通孔142より給圧ロッ
ド73の内部には流入しない。この排出室Nー2と圧力
室Qー2の圧力断面積の関係では、断面積Nー2と断面
積Qー2は同一であり(図12では図示していないが、
給油ユニット31と32の構成、形状は同一であるた
め、断面積Nと断面積Nー2は同じ面積であり、断面積
Qと断面積Qー2は同じ面積である)、ポート143よ
りポート147へ流動する圧力油の容積が同一であるこ
とから、ピストン141が給圧シリンダー71内で摺動
する速度とピストン145が給圧シリンダー72内で摺
動する速度は同一となる。このため、給圧ロッド73が
給圧シリンダー71より引き出される速度と給圧ロッド
74が給圧シリンダー72より引き出される速度は同期
させられ、前述の作動ユニット30においてシリンダー
ロッド43が油圧シリンダー41より押し出される速
度、シリンダーロッド44が油圧シリンダー42より押
し出される速度と同期することになる。
【0099】次に、給圧ロッド64が給圧シリンダー6
2内で図14中で下方に摺動すると、排出室R内の圧力
油はポート130より接続ケーブル170に流出する。
同時に、給圧ロッド74が給圧シリンダー72内で図1
4中で下方に摺動すると、排出室Rー2内の圧力油はポ
ート148より接続ケーブル170に流出する。このた
め、接続ケーブル170には排出室Rと排出室Rー2か
ら流出した圧力油が合流し、ポート113より給圧シリ
ンダー61内に流入し、圧力室Pで膨張する。この圧力
室P、排出室R、Rー2の圧力断面積の関係は図12で
示されるように、排出室Rの断面積Rは圧力室Pの断面
積Pの半分であり、排出室Rー2の断面積Rー2は圧力
室Pの断面積Pの半分である(図12では断面積Rー2
は示されていないが、給油ユニット31と32の構成、
形状は同一であるため、断面積Rと断面積Rー2は同じ
面積である)。つまり、両断面積Rと断面積Rー2の合
計が断面積Pと等しいことになり、排出室Rと排出室R
ー2から流出した圧力油の合計が圧力室Pに流れ込むた
め、給圧ロッド64が給圧シリンダー62より押し出さ
れる速度と、給圧ロッド74が給圧シリンダー72より
押し出される速度と、給圧ロッド63が給圧シリンダー
61より押し出される速度とが同一となり、それぞれの
速度は同期される。なお、ピストン141が給圧シリン
ダー71内で図14中で上方に摺動しても、ポート14
4は外気と連通しているため、圧力室Pー2内にはポー
ト144を通じて空気がほとんど抵抗無く流入するた
め、ピストン141が移動しても何ら妨げになることは
ない。
【0100】このような一連の圧力油の流動により、給
油ユニット31における、給圧ロッド63が給圧シリン
ダー61より押し出される速度と、給圧ロッド64が給
圧シリンダー62より押し出される速度とが同期する。
また、給油ユニット32における、給圧ロッド73が給
圧シリンダー71より押し出される速度と、給圧ロッド
74が給圧シリンダー72より押し出される速度とが同
期する。そして、給圧ロッド64が給圧シリンダー62
より押し出される速度と、給圧ロッド74が給圧シリン
ダー72より押し出される速度とが同期し、両給油ユニ
ット31、32における各給圧ロッド63、64、7
3、74の速度はそれぞれ同期することになる。
【0101】<伸縮ブーム28の伸長の動作の停止>
【0102】このようにして、切換弁154から圧力油
を作動ユニット30に供給することにより、伸縮ブーム
28は伸長し、中ブーム19は元ブーム16より押し出
され、先ブーム20は中ブーム19より押し出され、伸
縮ブーム28の全長は長く伸びることになる。しかし、
この動作を継続させることはなく、図15中で鎖線で示
したように、先ブーム20の先端に連結したシェルバケ
ット23、24は深い穴Wの底部分までに到達したなら
ば、伸縮の動作を一時停止しなければならない。このた
めには、切換弁154を『正』側から『中立』の位置に
復帰させ、油圧ポンプ151から接続ケーブル56への
圧力油の供給を停止させる。既に供給した圧力油はパイ
ロットチェック弁155、インラインチェック弁156
によって逆流が防止されているため、切換弁154の方
向には戻らず、作動ユニット30におけるシリンダーロ
ッド43、44は油圧シリンダー41、42より伸長し
た状態で停止し、伸縮ブーム28はその伸長した状態の
ままで停止している。
【0103】<シェルバケット23、24を開くための
圧力油の供給>
【0104】このようにシェルバケット23、24が底
に到達することになれば、次いで、油圧シリンダー2
5、26を縮小させて両シェルバケット23、24を開
放し、シェルバケット23、24内に土砂を挟み込ませ
なければならない。
【0105】この油圧シリンダー25、26を縮小させ
てシェルバケット23、24を開放させる動作を行うに
は、切換弁165を操作して『正』側に接続することに
より開始する。この切換弁165を『正』側に接続する
と、油圧ポンプ151に続く矢印Fから供給された圧力
油が供給ケーブル79に流動し、供給ケーブル79を流
動した圧力油はポート135より給圧ロッド73の内部
に流入する。圧力油は給圧ロッド73を下降して、その
下端の通孔142より排出室Nー2内に流入するが、流
入した圧力油はピストン141を下降させるすることな
く、そのままポート143から流出する。そして、圧力
油は接続ケーブル78を通過して、ポート147より圧
力室Qー2に流入するが、ここでも流入した圧力油はピ
ストン145を下降させることなく、導通孔146より
給圧ロッド74の内部に流入する。そして、給圧ロッド
74の内部を下降した圧力油は、その下端にあるポート
136より外部に流出して接続ケーブル172に流れ、
次いでチェック弁168を押し開き、油圧シリンダー2
5、26の排出室側に流入して、両油圧シリンダー2
5、26のシリンダーロッドを引き入れる作用を行う。
すると、油圧シリンダー26、26のシリンダーロッド
に連結してある両シェルバケット23、24は相互に回
動して下方を開口することができ、その下部開口より深
い穴Wの底部分にある土砂を内部に取り入れることがで
きる。
【0106】前述のように、油圧シリンダー25、26
のシリンダーロッドが縮小されると、各油圧シリンダー
25、26の圧力室側からは圧力油が放出され、チェッ
ク弁167に向かうことになる。このチェック弁167
は接続ケーブル172からのチェック圧により開放して
いるので、各油圧シリンダー25、26から流れ出た圧
力油は合流してチェック弁167を通過して接続ケーブ
ル171に流動し、ポート132より給圧ロッド64の
内部に流入する。この給圧ロッド64に流入した圧力油
は導通孔126より給圧シリンダー62の圧力室Q内に
流入するが、この圧力油はピストン123を図14中で
押し下げることなく、そのままポート129より流出
し、接続ケーブル68を流動した後にポート144より
給圧シリンダー61内の排出室Nに流入する。しかし、
この排出室N内に流入した圧力油はピストン107を図
14中で押し下げることなく、通孔112より給圧ロッ
ド63の内部にそのまま流入し、給圧ロッド63の内部
を流動した後にポート116より外部に放出される。そ
して、ポート116から流出した圧力油は供給ケーブル
69を流動し、切換弁165を通過したならば図14で
矢印Gの方向に流れて図13の矢印Gに流れ込み、最終
的には油タンク153に戻り、この油タンク153で供
給されたのと同じ量の圧力油が回収される。
【0107】所定時間だけ切換弁165を『正』側に切
換えて、油圧シリンダー25、26に縮小の動作を行わ
せてシェルバケット23、24が最大の角度までに開放
したならば、油圧シリンダー25、26の動作を停止し
なければならない。このためには、前述の切換弁165
を『中立』の位置に復帰させ、油圧ポンプ151からポ
ート135への圧力油の供給を停止する。この圧力油の
供給が停止されると、チェック弁167、168はチェ
ック圧が無くなるためにそれぞれが閉鎖し、一端圧送さ
れた圧力油は逆流することなく、それぞれの油圧シリン
ダー25、26内に封鎖される。このため、油圧ポンプ
151からの圧力油の供給が停止しても、油圧シリンダ
ー25、26は縮小したままであり、シェルバケット2
3、24は開放された状態を維持することになる。
【0108】<シェルバケット23、24の押し下げ>
【0109】このような一連の圧力油の流動により、油
圧シリンダー25、26は縮小されてシェルバケット2
3、24の下部が開口され、シェルバケット23、24
の内部空間に土砂を取り入れることができる。しかし、
単にシェルバケット23、24を開放しただけでは多く
の土砂を取り入れることはできず、シェルバケット2
3、24を深い穴Wの底部分に押し付けて、より多くの
土砂をシェルバケット23、24内に取り込まなければ
ならない。
【0110】この操作では、前述のように開いたシェル
バケット23、24をそのままにして油圧シリンダー1
5と18を作動させ、図15の破線で示した状態のよう
に伸縮ブーム28が下方に伸びたままでブーム14を下
方に回動させる。すると、伸縮ブーム28にはその押し
下げ力が加わるが、図13での油圧回路ではパイロット
チェック弁155、インラインチェック弁156で圧力
油の流動が阻止されているので、作動ユニット30にお
けるシリンダーロッド43、44は油圧シリンダー4
1、42に押し戻されずにその伸びた状態を維持する。
このため、ブーム14による回動の力は伸縮ブーム28
による押し下げの力となり、シェルバケット23、24
を深い穴Wの底部分に押し当てることになる。すると、
開口しているシェルバケット23、24は深い穴Wの底
に食い込み、シェルバケット23、24内に多くの土砂
を入れ込むことができる。
【0111】所定の時間だけ油圧シリンダー15と18
を動作させて、ブーム14を下方に押し下げたならば、
油圧シリンダー15、18への圧力油の供給を停止して
シェルバケット23、24の食い込み操作を完了させ
る。そして、これらのシェルバケット23、24が深い
穴Wの底部分に食い込んだままの状態で、次のシェルバ
ケット23、24による土砂の掴み取りの操作を行う。
【0112】<シェルバケット23、24による土砂の
掴み取り>
【0113】次に、前述の切換弁165を『中立』の位
置から『逆』側に切換えると、油圧ポンプ151に続く
矢印Fから供給された圧力油は供給ケーブル69を流動
し、供給ケーブル69を通過した圧力油はポート116
より給圧ロッド63の内部に流入する。圧力油は給圧ロ
ッド63を下降して、その下端の通孔112より排出室
N内に流入するが、流入した圧力油はピストン107を
下降させるすることなく、そのままポート114から流
出する。そして、圧力油は接続ケーブル68を通過し
て、ポート129より圧力室Qに流入するが、ここでも
流入した圧力油はピストン123を下降させることな
く、導通孔126より給圧ロッド64の内部に流入す
る。そして、給圧ロッド64の内部を下降した圧力油
は、その下端にあるポート132より外部に流出して接
続ケーブル171に流れ、次いでチェック弁167を押
し開き、油圧シリンダー25、26の圧力室側に流入し
て、両油圧シリンダー25、26のシリンダーロッドを
押し出す作用を行う。すると、油圧シリンダー26、2
6のシリンダーロッドに連結してある両シェルバケット
23、24はそれぞれの先端が噛み合う方向に相互に回
動し、今まで開いていた開口を閉鎖し、両油圧シリンダ
ー25、26で形成された内部空間に深い穴Wの底部分
にある土砂を掴み取ることができる。
【0114】前述のように、油圧シリンダー25、26
のシリンダーロッドが伸長すると、各油圧シリンダー2
5、26の排出室側からは圧力油が放出され、チェック
弁168に向かうことになる。このチェック弁168は
接続ケーブル171からのチェック圧により開放してい
るので、各油圧シリンダー25、26から流れ出た圧力
油は合流してチェック弁168を通過して接続ケーブル
172に流動し、ポート136より給圧ロッド74の内
部に流入する。この給圧ロッド74に流入した圧力油は
導通孔146より給圧シリンダー72の圧力室Qー2内
に流入するが、この圧力油はピストン145を図14中
で押し下げることなく、そのままポート147より流出
し、接続ケーブル78を流動した後にポート143より
給圧シリンダー71の排出室Nー2内に流入する。しか
し、この排出室Nー2内に流入した圧力油はピストン1
41を図14中で押し下げることなく、通孔142より
給圧ロッド73の内部にそのまま流入し、給圧ロッド7
3の内部を流動した後にポート135より外部に放出さ
れる。そして、ポート135から流出した圧力油は供給
ケーブル79を流動し、切換弁165を通過したて図1
4で矢印Gの方向に流れて図13の矢印Gに流れ込み、
最終的には油タンク153に戻り、この油タンク153
で供給されたのと同じ量の圧力油が回収される。
【0115】所定時間だけ切換弁165を『逆』側に切
換えて、油圧シリンダー25、26に伸長の動作を行わ
せてシェルバケット23、24の下部開口を閉鎖させた
ならば、油圧シリンダー25、26の動作を停止しなけ
ればならない。このためには、前述の切換弁165を
『中立』の位置に復帰させ、油圧ポンプ151からポー
ト116への圧力油の供給を停止する。この圧力油の供
給が停止されると、チェック弁167、168はチェッ
ク圧が無くなるためにそれぞれが閉鎖し、一端圧送され
た圧力油は逆流することなく、それぞれの油圧シリンダ
ー25、26内に封鎖される。このため、油圧ポンプ1
51からの圧力油の供給が停止しても、油圧シリンダー
25、26は伸長したままであり、シェルバケット2
3、24はそれぞれの爪先が噛み合い、土砂を掴んだま
まの状態を維持し、深い穴Wより掴み取った土砂を保持
することができる。
【0116】<伸縮ブーム28を縮小させる動作>
【0117】次に、図15の破線で示されているように
これらシェルバケット23、24を深い穴Wの底より上
部に垂直に引き上げるには、伸縮ブーム28を縮小させ
ることにより行なう。すなわち、作動ユニット30を動
作させて、元ブーム16内に中ブーム19を収納し、中
ブーム19内に先ブーム20を収納することにより行
う。
【0118】この動作を開始するには、図13で示す切
換弁154を『中立』の位置から『逆』側に切換え、油
圧ポンプ151から吐出した圧力油をインラインチェッ
ク弁156の方向に流動させる。すると、インラインチ
ェック弁156の設定方向が『正』方向であるため、圧
力油はそのままインラインチェック弁156を通過し、
接続ケーブル57を介してポート98よりシリンダーロ
ッド44の内部に流入し、中パイプ92の外側とシリン
ダーロッド44の内側の空間を流動して通孔96より油
圧シリンダー42の排出室Jに流れ込む。この油圧シリ
ンダー42の排出室Jに流れ込んだ圧力油はこの排出室
J内で膨張し、図6、図13中においてピストン94を
下方に押し下げる作用力となる。このピストン94が油
圧シリンダー42内で摺動して下方に押し下げられると
同時に、ピストン94に連結したシリンダーロッド44
も下方に押し下げられ、シリンダーロッド44は摺動キ
ャップ91の摺動穴を摺動して油圧シリンダー42の内
部に引き込まれることになる。この油圧シリンダー42
は中ブーム19に連結されており、シリンダーロッド4
4は元ブーム16に固定されていることから、排出室J
内で圧力油が膨張することで、ピストン94が摺動する
作用は油圧シリンダー42とシリンダーロッド44の間
隔を狭めることになり、よって中ブーム19を元ブーム
16の内部に引き込める作用をすることになる。
【0119】そして、中パイプ92の下端から排出室J
に流入した圧力油の一部は、同時にポート99より同調
パイプ54の方向にも流動し、同調パイプ54を通過し
た後にポート87より油圧シリンダー41の排出室Mに
も流入する。この排出室Mに流入した圧力油は排出室M
内で膨張するため、ピストン84を図6、図13中にお
いて上方に押し上げる作用力となる。このピストン84
が油圧シリンダー41内で摺動して上方に押し上げられ
ると同時に、ピストン84に連結したシリンダーロッド
43も上方に押し上げられ、シリンダーロッド43は摺
動キャップ82の摺動穴を摺動して油圧シリンダー41
の内部に収納されることになる。この油圧シリンダー4
1は中ブーム19に連結されており、シリンダーロッド
43は先ブーム20に固定されていることから、排出室
M内で圧力油が膨張することで、ピストン84が摺動す
る作用は油圧シリンダー41とシリンダーロッド43の
間隔を狭めることになり、よって先ブーム20を中ブー
ム19の内部に引き込める作用をすることになる。
【0120】さて、このような一連の動作により、接続
ケーブル57よりポート98に流入した圧力油によっ
て、シリンダーロッド44と43はそれぞれ同時に逆方
向に縮小することになる。そして、両シリンダーロッド
44と43の作用により、中ブーム19は元ブーム16
内に引き込められ、先ブーム20は中ブーム19より内
に引き込められ、しかも両者の伸長速度は同一の速度と
なる。これらシリンダーロッド44と43の伸長速度が
同一となるのは、図8で示したように、油圧シリンダー
42の内側とシリンダーロッド44の外側にあるリング
状をした断面積Jは、油圧シリンダー41の内側とシリ
ンダーロッド43の外側にあるリング状をした断面積M
と同一であるからである。この断面積Jがピストン94
を押し下げる作用を行ない、断面積Mがピストン95を
押し上げる作用を行ない、両ピストン94、95に加わ
る圧力は共通して同一であるため、断面積に油圧を乗じ
た数値が同一となればピストン94、95が摺動する速
度は同一となる。
【0121】<排出された圧力油の回収>
【0122】前述のように、図6、図13においてピス
トン94が油圧シリンダー42内で下方に摺動すると、
ピストン94よりも下方に位置する圧力室K内に残留し
ている圧力油は圧縮されるが、圧力油の逃げが無ければ
ピストン94は移動することができない。しかし、圧力
室Kに対しては中パイプ92の下端が開口していること
から、ピストン94が油圧シリンダー42内で摺動する
と、圧力油は中パイプ92を流動して上方に移動し、ポ
ート97より接続ケーブル56に流入する。そして、圧
力油は接続ケーブル57より、パイロットチェック弁1
55と切換弁154を通過した後に油タンク153に戻
り、この油タンク153で圧力油は回収される。
【0123】また、前述のようにピストン94の動作と
同期してピストン84は油圧シリンダー41内で上方に
摺動するため、ピストン84の上方に位置する圧力室L
内に残留している圧力油が圧縮されるが、この残留して
いた圧力油はポート86より排出されて同調パイプ53
に流入する。圧力油はこの同調パイプ53を通過し、次
いでポート100より油圧シリンダー42の圧力室Kに
流れ込む。この圧力室Kでは前から残留している圧力油
と圧力室Lから流入した圧力油が混ぜられ、前述したよ
うに中パイプ92の下端開口からポート97、接続ケー
ブル56、パイロットチェック弁155、切換弁154
を通過して油タンク153で回収されることになる。
【0124】このような経路で圧力油が流動することに
より、排出室Jと排出室Mには圧力油が供給され、シリ
ンダーロッド44が油圧シリンダー42内に引き込めら
れるるのと同期して、シリンダーロッド43は油圧シリ
ンダー41内に引き込められる。また、同時に、圧力室
Lと圧力室Kに残留していた圧力油は作動ユニット30
の外部に流出して油タンク153で回収され、排出室J
と排出室Mに供給したのと同じ量の圧力油は圧力室Kと
圧力室Lから油タンク153に戻される。
【0125】<給油ユニット31、32が縮小する動作
【0126】前述のように、切換弁154より圧力油が
作動ユニット30に供給されると、シリンダーロッド4
4が油圧シリンダー42内に引き込められ、元ブーム1
6と中ブーム19の間隔が縮小し、シリンダーロッド4
3が油圧シリンダー41内に引き込められ、中ブーム1
9と先ブーム20の間隔が縮小することになる。さて、
給油ユニット31における給圧シリンダー61、62は
中ブーム19に連結してあり、給圧ロッド63の先端の
ロッドヘッド65は元ブーム16に連結してあり、給圧
ロッド64の先端のロッドヘッド66は先ブーム20に
連結してある。また、給油ユニット32における給圧シ
リンダー71、72は中ブーム19に連結してあり、給
圧ロッド73の先端のロッドヘッド75は元ブーム16
に連結してあり、給圧ロッド74の先端のロッドヘッド
76は先ブーム20に連結してある。このため、作動ユ
ニット30が縮小の動作を行うと、中ブーム19の縮小
の運動により給圧ロッド63は給圧シリンダー61内に
引き込められ、給圧ロッド73は給圧シリンダー71内
に引き込められる。同時に、先ブーム20の縮小の運動
により給圧ロッド64は給圧シリンダー62内に引き込
められ、給圧ロッド74は給圧シリンダー72内に引き
込められる。
【0127】このような給圧ロッド63、64、73、
74が給圧シリンダー61、62、71、72内に引き
込まれる場合における、給圧シリンダー61、62、7
1、72内の圧力油の流動を図14によって説明する。
この説明においては、前述のようにシェルバケット2
3、24で土砂を掴み取った状態を継続するため、切換
弁165は『中立』の位置に保持したままで維持してい
て、油圧ポンプ151から給油ユニット31、32へは
何ら圧力油が供給されていない。
【0128】前述のように、給圧ロッド63が給圧シリ
ンダー61内で摺動すると、ピストン107が図14中
で下方に移動し、圧力室P内に貯留されていた圧力油は
ポート113より接続ケーブル170に流入し、ポート
130及び148により分岐して給圧シリンダー62の
排出室Rと給圧シリンダー72の排出室Rー2の内部に
移動する。このため、圧力室P内の圧力油は接続ケーブ
ル170で分岐されて排出室Rと排出室Rー2にそれぞ
れ流入し、各排出室Rと排出室Rー2内で膨張する。こ
の圧力室P、排出室R、Rー2の圧力断面積の関係は図
12で示されるように、排出室Rの断面積Rは圧力室P
の断面積Pの半分であり、排出室Rー2の断面積Rー2
は圧力室Pの断面積Pの半分である(図12では断面積
Rー2は示されていないが、給油ユニット31と32の
構成、形状は同一であるため、断面積Rと断面積Rー2
は同じ面積である)。つまり、両断面積Rと断面積Rー
2の合計が断面積Pと等しいことになり、圧力室Pから
流出した圧力油が分流して排出室Rと排出室Rー2に流
れ込むため、給圧ロッド64が給圧シリンダー62に引
き込まれる速度と、給圧ロッド74が給圧シリンダー7
2に引き込まれる速度と、給圧ロッド63が給圧シリン
ダー61に引き込まれる速度とが同一となり、それぞれ
の速度は同期させられる。
【0129】また、給圧ロッド64が給圧シリンダー6
2内で摺動すると、ピストン123が図14中で上方に
移動し、圧力室Q内に貯留されていた圧力油はポート1
29より接続ケーブル68に流入し、ポート114より
給圧シリンダー61の排出室Nの内部に移動する。この
ため、圧力室Q内の圧力油は排出室Nに流入し、圧力油
は排出室N内で膨張する。この時、通孔112は開口し
ているが、切換弁165は『中立』の状態で閉鎖されて
いるため、圧力油は通孔112より給圧ロッド63の内
部には流入しない。また、圧力室Q内の圧力が高まる
と、圧力油は導通孔126より給圧ロッド64の方向に
流動しようとするが、チェック弁167が『逆』方向に
向けて配置してあるため、圧力油は給圧ロッド64の方
向へは流動しない。
【0130】この圧力室Qと排出室Nの圧力断面積の関
係では、図12により示すように、断面積Nと断面積Q
は同一であり、ポート129よりポート114へ流動す
る圧力油の容積が同一であることから、ピストン123
が給圧シリンダー62内で摺動する速度とピストン10
7が給圧シリンダー61内で摺動する速度は同一とな
る。このため、給圧ロッド64が給圧シリンダー62内
に引き込まれる速度と給圧ロッド63が給圧シリンダー
61内に引き込まれる速度は同期させられ、前述の作動
ユニット30においてシリンダーロッド43が油圧シリ
ンダー41に引き込まれる速度、シリンダーロッド44
が油圧シリンダー42に引き込まれる速度と同期するこ
とになる。
【0131】さらに、給圧ロッド74が給圧シリンダー
72内で摺動すると、ピストン145が図14中で上方
に移動し、圧力室Qー2内に貯留されていた圧力油はポ
ート147より接続ケーブル78に流入し、ポート14
3より給圧シリンダー71の排出室Nー2の内部に移動
する。このため、圧力室Qー2内の圧力油は排出室Nー
2に流入し、圧力油は排出室Nー2内で膨張する。この
時、通孔142は開口しているが、切換弁165は『中
立』の状態で閉鎖されているため、圧力油は通孔142
より給圧ロッド73の内部には流入しない。また、圧力
室Qー2内の圧力が高まると、圧力油は導通孔146よ
り給圧ロッド74の方向に流動しようとするが、チェッ
ク弁168が『逆』方向に向けて配置してあるため、圧
力油は給圧ロッド74の方向へは流動しない。
【0132】この排出室Nー2と圧力室Qー2の圧力断
面積の関係では、断面積Nー2と断面積Qー2は同一で
あり(図12では図示していないが、給油ユニット31
と32の構成、形状は同一であるため、断面積Nと断面
積Nー2は同じ面積であり、断面積Qと断面積Qー2は
同じ面積である)、ポート143よりポート147へ流
動する圧力油の容積が同一であることから、ピストン1
41が給圧シリンダー71内で摺動する速度とピストン
145が給圧シリンダー72内で摺動する速度は同一と
なる。このため、給圧ロッド73が給圧シリンダー71
より引き出される速度と給圧ロッド74が給圧シリンダ
ー72より引き出される速度は同期させられ、前述の作
動ユニット30においてシリンダーロッド43が油圧シ
リンダー41より押し出される速度、シリンダーロッド
44が油圧シリンダー42より押し出される速度と同期
することになる。
【0133】なお、ピストン141が給圧シリンダー7
1内で図14中で下方に摺動しても、ポート144は外
気と連通しているため、圧力室Pー2内に残留している
空気はポート144を抵抗無く外囲に流出するため、ピ
ストン141が移動しても何ら妨げになることはない。
【0134】このような一連の圧力油の流動により、給
油ユニット31における、給圧ロッド63が給圧シリン
ダー61に引き込まれる速度と、給圧ロッド64が給圧
シリンダー62に引き込まれる速度とが同期する。ま
た、給油ユニット32における、給圧ロッド73が給圧
シリンダー71に引き込まれる速度と、給圧ロッド74
が給圧シリンダー72に引き込まれる速度とが同期す
る。そして、給圧ロッド64が給圧シリンダー62に引
き込まれる速度と、給圧ロッド74が給圧シリンダー7
2に引き込まれる速度とが同期し、両給油ユニット3
1、32における各給圧ロッド63、64、73、74
の速度はそれぞれ同期することになる。
【0135】<伸縮ブーム28の縮小の動作の停止>
【0136】このようにして、切換弁154を『逆』側
に接続して圧力油を作動ユニット30に供給することに
より、伸縮ブーム28は縮小し、中ブーム19は元ブー
ム16に引き込まれ、先ブーム20は中ブーム19に引
き込まれ、伸縮ブーム28の全長は縮小されることにな
る。しかし、この動作を継続させることはなく、図15
中で鎖線で示した伸縮ブーム28が伸長した状態から、
図1、図15の実線で示したように伸縮ブーム28が最
短の長さまで縮小したならば、伸縮の動作を停止しなけ
ればならない。この縮小動作の停止のためには、切換弁
154を『逆』側から『中立』の位置に復帰させ、油圧
ポンプ151から接続ケーブル57への圧力油の供給を
停止させる。既に作動ユニット30に供給した圧力油は
パイロットチェック弁155、インラインチェック弁1
56によって逆流が防止されているため、切換弁154
の方向には戻らず、作動ユニット30におけるシリンダ
ーロッド43、44は油圧シリンダー41、42に収納
されて縮小した状態で停止している。
【0137】<シェルバケット23、24を引き出すた
めの操作>
【0138】前述のように、伸縮ブーム28を最短の長
さに縮小させたならば、深い穴Wより伸縮ブーム28を
上昇させ、シェルバケット23、24を深い穴Wの内部
より地面上に引き出さなければならない。これは、深い
穴Wの底で掴み取った土砂を排出し、付近に待機してい
るトラックの荷台などに移しかえなければならないから
である。この作業のためには、作業台13にある操縦機
構により制御され、この操縦機構を操作して圧力油を油
圧シリンダー15と18に対し供給することで行うこと
ができる。すなわち、圧力油を油圧シリンダー15と1
8に供給して、それらを伸長または縮小させることによ
りアーム14と伸縮ブーム28の角度をそれぞれ変動さ
せ、細長い伸縮ブーム28を深い穴Wの内壁に接触しな
いようにそのまま上方に引き出し、シェルバケット2
3、24を深い穴Wの外部に取り出すことができる。こ
のシェルバケット23、24を取り出した状態が、図1
5中の実線で示されている。この伸縮ブーム28を引き
出す操作は、従来から広く用いられている掘削機の操作
手順で行うことができる。
【0139】<シェルバケット23、24の土砂を排出
する動作>
【0140】図15中の実線で示したように、シェルバ
ケット23、24が地面より上方に引上げられたなら
ば、作業台13を車体11に対して旋回させ、アーム1
4と伸縮ブーム28を揺動させることにより、シェルバ
ケット23、24をトラックの荷台の上方や、残土置場
の上方に移動させる。そして、シェルバケット23、2
4の下部を開放して荷台や残土置場に掴み取った土砂を
排出しなければならない。
【0141】このための操作では、前述のシェルバケッ
ト23、24を閉じる操作とは逆の手順で行われ、切換
弁165を『正』側に切換えることで前述と同じように
シェルバケット23、24を回動させて下部を開口させ
ることができる。両シェルバケット23、24が開口し
たならば、内部の空間に収納してある掴み取った土砂は
その自重で落下し、トラックの荷台や残土置場に堆積さ
れる。このような一連の操作を行うことにより、その直
径に比べ深さが深い穴Wから土砂を掴み出し、その深い
穴Wを下方に向かって堀り下げることが可能となる。
【0142】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したので、深
掘り掘削機の伸縮アームを複数のアームによってテレス
コピック状に組み立てておき、その中段のアームに一対
の給油ユニットを連結してある。各給油ユニットにはそ
れぞれ反対方向に摺動する給油パイプを挿通させてあ
り、一方の給油パイプの先端は上側のアームに連結して
あり、他方の給油パイプの先端は下方のアームに連結し
てあるため、テレスコピック状となった伸縮アームが伸
縮すると、各給油パイプはそれぞれ給油ユニットと摺動
することができる。そして、上側のアームの給油パイプ
から圧力油を供給すると、圧力油は給油ユニットを通過
して下方のアームに連結した給油パイプの先端にまで流
動することができる。このため、伸縮アームの伸縮の動
作によってその長さが変更しても、常時圧力油を車体側
からバケット方向に供給すると共に、バケットからの圧
力油を回収することができる。
【0143】また、本発明では、給油パイプを伸縮させ
ることで伸縮アームの伸縮動作に追従させ、この給油パ
イプにより伸縮アームの先端にあるバケットまで圧力油
を供給することができ、柔軟性のあるゴム製の高圧ホー
スを使用しなくても圧力油を循環させることができる。
この構成により、長い高圧ホースを伸縮アーム内で取り
廻して配置する必要が無くなるため伸縮アームの重量を
軽くすることができる。また、ゴム製の高圧ホースであ
ることから生ずる定期的な点検作業や、劣化に伴うの交
換作業が不要となり、長期の使用が可能となる。
【0144】さらに、本発明では、この給圧ユニットは
平行に配置された内部中空の一対の給圧シリンダーから
構成され、各給圧シリンダーには内部中空の給圧ロッド
を逆方向に伸縮できるよう気密に摺動自在に挿通してあ
る。この一対の給圧シリンダーは中間のアームに連結
し、一方の給圧ロッドの先端をブーム側のアームの基部
に連結し、他方の給圧ロッドの先端をバケット側のアー
ムの先端に連結してある。このため、一方の給圧ロッド
の先端から圧力油を供給すると一方の給圧シリンダーの
内部空間に流動し、次いで他方の給圧シリンダーの内部
空間に流動して他方の給圧ロッドの先端にまで伝達させ
ることができる。これらの給圧ロッドは連結した各アー
ムの伸縮と同時に給圧シリンダーに対して摺動するた
め、上側と下側のアームが中間のアームに対して伸縮す
る動作を妨ることがない。そして、一方の給圧ロッドの
先端から他方の給圧ロッドの末端までに圧力油を漏らす
ことなく伝達することができ、機械的な機構により伸縮
アームの伸縮の動作を妨げることなく、液体である圧力
油の流動を確保することができる。
【0145】そして、本発明では、この給圧ユニットは
平行に配置されてそれぞれの開口が逆向きに配置した内
部が中空の一対の給圧シリンダーと、各給圧シリンダー
の内部で気密に摺動し、給圧シリンダー内の空間を2つ
に区分するピストンと、各給圧シリンダーの逆方向に向
いた開口より挿入され、それぞれの先端にピストンを連
結した一対の給圧ロッドとから構成されている。そし
て、第一の給圧シリンダーの排出室側と第二の給圧シリ
ンダーの圧力室側を接続ホースで連通し、第一の給圧ロ
ッドの先端付近に開口されて、第一の給圧ロッドの内部
と第一の給圧シリンダーの排出室とを通孔で連通し、第
二の給圧ロッドの先端付近に開口されて、第二の給圧ロ
ッドの内部と第二の給圧シリンダーの圧力室とを導通孔
で連通してある。さらに、一対の給圧シリンダーを中間
のアームに連結し、第一の給圧ロッドの他端をブーム側
のアームの基部に連結し、第二の給圧ロッドの他端をバ
ケット側のアームの先端に連結した構成をとっている。
【0146】この構成により、本発明では、第一の給圧
ロッドの他端から圧力油を供給すると、圧力油は通孔か
ら第一の給圧シリンダーの排出室に流動し、次いで接続
ホースを介して第二の給圧シリンダーの圧力室に流動す
る。この圧力室の内部の圧力油は、導通孔を通過して第
二の給圧ロッドに流動し、第二の給圧ロッドの他端より
流出することができる。この流路に沿って圧力油が円滑
に流動するので、ブーム側のアームよりバケット側のア
ームに圧力油を供給することができ、さらに、バケット
側のアームからブーム側のアームへ圧力油を戻すことが
できる。
【0147】また、本願の発明では、給圧ユニットは一
対で構成されている。この内、一方の給圧ユニットは平
行に配置された内部が中空で、それぞれの開口を逆向き
に配置された第一と第二の給圧シリンダーと、各給圧シ
リンダーの内部で気密に摺動し、給圧シリンダー内の空
間を2つに区分するピストンと、第一の給圧シリンダー
の開口に挿入され、その先端にピストンを連結した第一
の給圧ロッドと、第二の給圧シリンダーの開口に挿入さ
れ、その先端にピストンを連結した第二の給圧ロッド
と、第一の給圧シリンダーの排出室側と第二の給圧シリ
ンダーの圧力室側を連通する接続ホースと、第一の給圧
ロッドの先端付近に開口されて、第一の給圧ロッドの内
部と第一の給圧シリンダーの排出室と連通する通孔と、
第二の給圧ロッドの先端付近に開口されて、第二の給圧
ロッドの内部と第二の給圧シリンダーの圧力室と連通す
る導通孔とから構成されている。そして、他方の給圧ユ
ニットは平行に配置された内部が中空であって、それぞ
れの開口が逆向きに配置された第三と第四の給圧シリン
ダーと、それぞれの給圧シリンダーの内部で気密に摺動
し、給圧シリンダー内の空間を2つに区分するピストン
と、第三の給圧シリンダーの開口に挿入され、その先端
にピストンを連結した第三給圧ロッドと、第四の給圧シ
リンダーの開口に挿入され、その先端にピストンを連結
した第四給圧ロッドと、第三の給圧シリンダーの排出室
側と第四の給圧シリンダーの圧力室側を連通する接続ホ
ースと、第三の給圧ロッドの先端付近に開口されて、第
三の給圧ロッドの内部と第三の給圧シリンダーの排出室
と連通する通孔と、第四の給圧ロッドの先端付近に開口
されて、第四の給圧ロッドの内部と第四の給圧シリンダ
ーの圧力室と連通する導通孔とから構成されている。
【0148】そして、本発明では、第一の給圧シリンダ
ーの圧力室側と第二の給圧シリンダーの排出室と第四の
給圧シリンダーの排出室とをそれぞれ接続ホースで連通
し、第一と第二の給圧シリンダーからなるユニットと第
三と第四の給圧シリンダーからなるユニットを中間のア
ームに連結し、第一と第三の給圧ロッドのそれぞれの他
端をブーム側のアームの基部に連結し、第二と第四の給
圧ロッドの他端をバケット側のアームの先端に連結して
ある。
【0149】この構成において、本発明では、第一の給
圧ロッドの他端から圧力油を供給すると、通孔から第一
の給圧シリンダーの排出室に流動し、接続ホースを介し
て第二の給圧シリンダーの圧力室に流動し、導通孔より
第二の給圧ロッドに流動し、第二の給圧ロッドの他端よ
りその圧力油を放出でき、第四の給圧ロッドの他端より
戻した圧力油を供給すると、導通孔から第四の給圧シリ
ンダーの圧力室に流動し、接続ホースを介して第三の給
圧シリンダーの排出室に流動し、通口から第三の給圧ロ
ッドに流動し、第三の給圧ロッドの他端において圧力油
を回収できる。この圧力油の循環により、先端のアーム
に取り付けたバケットや各種の油圧機器に圧力油を供給
すると同時に圧力油を回収することができ、一対のゴム
製の高圧ホースを配置したのと同じ油路を形成すること
ができる。
【0150】さらに、本発明では望ましくは、第一の給
圧シリンダーの排出室側の圧力断面積と第二の圧力室側
の圧力油断面積が等しく、第三の給圧シリンダーの排出
室側の圧力断面積と第四の圧力室側の圧力油断面積が等
しくなるように設定してある。このような圧力断面積の
設定により、循環させる圧力油が油路内を流動していて
も、各ピストンに加わる圧力はバランスがとれ、給圧ロ
ッドの伸縮の動作に負荷をかけないものである。このた
め、圧力油を流動させていても、伸縮アームを駆動させ
る伸長力に影響を与えず、伸縮アームを円滑に伸縮させ
ることができる。
【0151】さらに、本発明では望ましくは、第二の給
圧シリンダーの排出室側の圧力断面積と第四の給圧シリ
ンダーの排出室側の圧力断面積の合計が、第一の給圧シ
リンダーの圧力油室側の圧力断面積と等しくなるように
設定してある。このため、二組を一対とした給圧ユニッ
トの間で、一方の給圧ユニットから排出された圧力油が
他方の給圧ユニットに流動することになる。このため、
流動したその圧力油の量により、他方の給圧ユニットの
ピストンの移動速度が設定され、一方の給圧ユニットに
おる給圧ロッドの伸縮速度と他方の給圧ユニットにおる
給圧ロッドの伸縮速度を同期させることができる。この
ことは、伸縮アームに内蔵してある二組の給圧ユニット
のそれぞれの給圧ロッドが同期して伸縮し、伸縮アーム
の伸縮動作に負荷をかけることがなく、同時に同じ速度
で伸縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である深掘り掘削機の外観を
示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施例である深掘り掘削機に使用す
る伸縮アームの外観の全体を示す側面図である。
【図3】本発明の一実施例である深掘り掘削機に使用す
る伸縮アームの内部の構成を示す一部破断した側面図で
ある。
【図4】本発明の一実施例である深掘り掘削機に使用す
る伸縮アームを図3中でAーA矢視した断面図である。
【図5】本発明の一実施例である深掘り掘削機に使用す
る伸縮アームの内部に収納した作動ユニットと給油ユニ
ットの配置を示す斜視図である。
【図6】本発明の一実施例である深掘り掘削機で使用す
る作動ユニットの内部構造を示す一部を破断した縦断面
図である。
【図7】本発明の一実施例である深掘り掘削機で使用す
る作動ユニットの油圧シリンダーの内部構造を示す縦断
面図である。
【図8】本発明の一実施例である深掘り掘削機で使用す
る作動ユニットを図6中BーB、CーCで切断して圧力
断面積を示した側断面図である。
【図9】本発明の一実施例である深掘り掘削機で使用す
る一方の給油ユニットの内部構造を示す一部を破断した
縦断面図である。
【図10】本発明の一実施例である深掘り掘削機で使用
する一方の給油ユニットの一方の給圧シリンダーの内部
構造を示す縦断面図である。
【図11】本発明の一実施例である深掘り掘削機で使用
する一方の給油ユニットの他方の給圧シリンダーの内部
構造を示す縦断面図である。
【図12】本発明の一実施例である深掘り掘削機で使用
する一方の給油ユニットを図9中でDーD、EーEで切
断して圧力断面積を示した側断面図である。
【図13】本発明の一実施例である深掘り掘削機の内で
作動ユニットへ圧力油を供給するための油圧系統を示す
配管図である。
【図14】本発明の一実施例である深掘り掘削機の内で
給油ユニットへ圧力油を供給するための油圧系統を示す
配管図である。
【図15】本発明の一実施例である深掘り掘削機の動作
を示す説明図である。 11 車体 12 クローラー 13 作業台 14 ブーム 16 元アーム 19 中アーム 20 先アーム 23 シェルバケット 24 シェルバケット 25 油圧シリンダー 26 油圧シリンダー 28 伸縮ブーム 30 作動ユニット 31 給油ユニット 32 給油ユニット 61 給圧シリンダー 62 給圧シリンダー 63 給圧ロッド 64 給圧ロッド 68 接続ケーブル 71 給圧シリンダー 72 給圧シリンダー 73 給圧ロッド 74 給圧ロッド 78 接続ケーブル 107 ピストン 112 通孔 123 ピストン 126 導通孔 141 ピストン 142 通孔 145 ピストン 146 導通孔 170 接続ケーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E02F 3/413

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体と、この車体の上方に軸支されて上
    下に揺動できるブームと、このブームの先端に取り付け
    られ、複数個のアームをテレスコピック状に組み合わせ
    てその長さ方向に伸縮することのできる伸縮アームと、
    伸縮アームの最先端のアームに取り付けられて土砂を掴
    み取ることが出来るバケットとから成る深掘り掘削機に
    おいて、 伸縮アームの中間のアームに設けられた一対の給油ユニ
    ットと、 各給油ユニットからはそれぞれ反対方向に向けて移動
    し、給油ユニットとは気密に摺動する内部中空の給油パ
    イプとから成り、 両給油ユニットのそれぞれ一方の給油パイプの先端をブ
    ーム側のアームの基部に連結し、 両給油ユニットのそれぞれ他方の給油パイプの先端をバ
    ケット側のアームの先端に連結し、 一方の給油パイプの内部空間と車体に設けた油圧発生源
    を接続すると共に、 他方の給油パイプの内部空間とバケットの油圧駆動機構
    を接続し、 車体側から圧力油を一方の給油パイプの内部に供給さ
    せ、給油ユニットを通過させて他方の給油パイプからバ
    ケットの油圧駆動機構に伝達させることを特徴とする深
    掘り掘削機の油圧伝達機構。
  2. 【請求項2】 車体と、この車体の上方に軸支されて上
    下に揺動できるブームと、このブームの先端に取り付け
    られ、複数個のアームをテレスコピック状に組み合わせ
    てその長さ方向に伸縮することのできる伸縮アームと、
    伸縮アームの最先端のアームに取り付けられて土砂を掴
    み取ることが出来るバケットとから成る深掘り掘削機に
    おいて、 平行に配置された内部中空の一対の給圧シリンダーと、
    各給圧シリンダーにそれぞれ気密に摺動できるように挿
    入され、それぞれの伸縮方法を逆方向に向けた内部中空
    の一対の給圧ロッドとから成る給油ユニットを用い、 一対の給圧シリンダーは中間のアームに連結し、一方の
    給圧ロッドの先端をブーム側のアームの基部に連結し、
    他方の給圧ロッドの先端をバケット側のアームの先端に
    連結し、両給圧シリンダーの内部空間を連通することに
    より、 一方の給圧ロッドの先端から圧力油を供給すると、一方
    の給圧シリンダーの内部空間より他方の給圧シリンダー
    の内部空間に流動し、他方の給圧ロッドの先端より放出
    させることを特徴とする深掘り掘削機の油圧伝達機構。
  3. 【請求項3】 車体と、この車体の上方に軸支されて上
    下に揺動できるブームと、このブームの先端に取り付け
    られ、複数個のアームをテレスコピック状に組み合わせ
    てその長さ方向に伸縮することのできる伸縮アームと、
    伸縮アームの最先端のアームに取り付けられて土砂を掴
    み取ることが出来るバケットとから成る深掘り掘削機に
    おいて、 平行に配置された内部が中空であって、それぞれの開口
    が逆向きに配置された一対の給圧シリンダーと、 それぞれの給圧シリンダーの内部で気密に摺動し、給圧
    シリンダー内の空間を2つに区分するピストンと、 各給圧シリンダーの逆方向に向いた開口より挿入され、
    それぞれの先端にピストンを連結した一対の給圧ロッド
    と、 第一の給圧シリンダーの排出室側と第二の給圧シリンダ
    ーの圧力室側を連通する接続ホースと、 第一の給圧ロッドの先端付近に開口されて、第一の給圧
    ロッドの内部と第一の給圧シリンダーの排出室と連通す
    る通孔と、 第二の給圧ロッドの先端付近に開口されて、第二の給圧
    ロッドの内部と第二の給圧シリンダーの圧力室と連通す
    る導通孔とから成り、 一対の給圧シリンダーを中間のアームに連結し、第一の
    給圧ロッドの他端をブーム側のアームの基部に連結し、
    第二の給圧ロッドの他端をバケット側のアームの先端に
    連結し、 第一の給圧ロッドの他端から圧力油を供給すると、通孔
    から第一の給圧シリンダーの排出室に流動し、接続ホー
    スを介して第二の給圧シリンダーの圧力室に流動し、導
    通孔より第二の給圧ロッドに流動し、第二の給圧ロッド
    の他端よりその圧力油を放出させることができることを
    特徴とする深掘り掘削機の油圧伝達機構。
  4. 【請求項4】 車体と、この車体の上方に軸支されて上
    下に揺動できるブームと、このブームの先端に取り付け
    られ、複数個のアームをテレスコピック状に組み合わせ
    てその長さ方向に伸縮することのできる伸縮アームと、
    伸縮アームの最先端のアームに取り付けられて土砂を掴
    み取ることが出来るバケットとから成る深掘り掘削機に
    おいて、 平行に配置された内部が中空であって、それぞれの開口
    が逆向きに配置された第一と第二の給圧シリンダーと、 平行に配置された内部が中空であって、それぞれの開口
    が逆向きに配置された第三と第四の給圧シリンダーと、 それぞれの給圧シリンダーの内部で気密に摺動し、給圧
    シリンダー内の空間を2つに区分するピストンと、 第一の給圧シリンダーの開口に挿入され、その先端にピ
    ストンを連結した第一の給圧ロッドと、 第二の給圧シリンダーの開口に挿入され、その先端にピ
    ストンを連結した第二の給圧ロッドと、 第三の給圧シリンダーの開口に挿入され、その先端にピ
    ストンを連結した第三給圧ロッドと、 第四の給圧シリンダーの開口に挿入され、その先端にピ
    ストンを連結した第四給圧ロッドと、 第一の給圧シリンダーの排出室側と第二の給圧シリンダ
    ーの圧力室側を連通する接続ホースと、 第三の給圧シリンダーの排出室側と第四の給圧シリンダ
    ーの圧力室側を連通する接続ホースと、 第一の給圧ロッドの先端付近に開口されて、第一の給圧
    ロッドの内部と第一の給圧シリンダーの排出室と連通す
    る通孔と、 第二の給圧ロッドの先端付近に開口されて、第二の給圧
    ロッドの内部と第二の給圧シリンダーの圧力室と連通す
    る導通孔と、 第三の給圧ロッドの先端付近に開口されて、第三の給圧
    ロッドの内部と第三の給圧シリンダーの排出室と連通す
    る通孔と、 第四の給圧ロッドの先端付近に開口されて、第四の給圧
    ロッドの内部と第四の給圧シリンダーの圧力室と連通す
    る導通孔と、 第一の給圧シリンダーの圧力室側と第二の給圧シリンダ
    ーの排出室と第四の給圧シリンダーの排出室とをそれぞ
    れ連通する接続ホースと、 第一と第二の給圧シリンダーからなるユニットと第三と
    第四の給圧シリンダーからなるユニットを中間のアーム
    に連結し、第一と第三の給圧ロッドのそれぞれの他端を
    ブーム側のアームの基部に連結し、第二と第四の給圧ロ
    ッドの他端をバケット側のアームの先端に連結し、 第一の給圧ロッドの他端から圧力油を供給すると、通孔
    から第一の給圧シリンダーの排出室に流動し、接続ホー
    スを介して第二の給圧シリンダーの圧力室に流動し、導
    通孔より第二の給圧ロッドに流動し、第二の給圧ロッド
    の他端よりその圧力油を放出でき、第四の給圧ロッドの
    他端より戻した圧力油を供給すると、導通孔から第四の
    給圧シリンダーの圧力室に流動し、接続ホースを介して
    第三の給圧シリンダーの排出室に流動し、通口から第三
    の給圧ロッドに流動し、第三の給圧ロッドの他端におい
    て圧力油を回収できることを特徴とする深掘り掘削機の
    油圧伝達機構。
  5. 【請求項5】 前記第一の給圧シリンダーの排出室側の
    圧力断面積と第二の圧力室側の圧力油断面積が等しく、
    第三の給圧シリンダーの排出室側の圧力断面積と第四の
    圧力室側の圧力油断面積が等しいことを特徴とする請求
    項4記載の深掘り掘削機の油圧伝達機構。
  6. 【請求項6】 前記第二の給圧シリンダーの排出室側の
    圧力断面積と第四の給圧シリンダーの排出室側の圧力断
    面積の合計が、第一の給圧シリンダーの圧力油室側の圧
    力断面積と等しいことを特徴とする請求項4記載の深掘
    り掘削機の油圧伝達機構。
JP6335640A 1994-12-21 1994-12-21 深掘り掘削機の油圧伝達機構 Pending JPH08177079A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6335640A JPH08177079A (ja) 1994-12-21 1994-12-21 深掘り掘削機の油圧伝達機構

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6335640A JPH08177079A (ja) 1994-12-21 1994-12-21 深掘り掘削機の油圧伝達機構
CA002165708A CA2165708A1 (en) 1994-12-21 1995-12-20 Oil supply mechanism in a deep excavator
EP95309289A EP0718444A1 (en) 1994-12-21 1995-12-20 Oil supply mechanism in a deep excavator
US08/575,275 US5638616A (en) 1994-12-21 1995-12-20 Oil supply mechanism in a deep excavator
KR1019950053473A KR100186237B1 (ko) 1994-12-21 1995-12-21 굴삭기의 유압전달기구

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08177079A true JPH08177079A (ja) 1996-07-09

Family

ID=18290865

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6335640A Pending JPH08177079A (ja) 1994-12-21 1994-12-21 深掘り掘削機の油圧伝達機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08177079A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010254998A (ja) * 1997-08-29 2010-11-11 Merck Patent Gmbh 液晶媒体
JP2010274973A (ja) * 2009-05-29 2010-12-09 Lintec Corp シート貼付装置及び貼付方法
KR20130094756A (ko) * 2012-02-16 2013-08-26 히다치 겡키 가부시키 가이샤 신축 로드 및 심굴 굴삭기
KR101441007B1 (ko) * 2012-09-25 2014-09-17 (주)썬앤쉴드 텔레스코픽 암 장치

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010254998A (ja) * 1997-08-29 2010-11-11 Merck Patent Gmbh 液晶媒体
JP2010274973A (ja) * 2009-05-29 2010-12-09 Lintec Corp シート貼付装置及び貼付方法
KR20130094756A (ko) * 2012-02-16 2013-08-26 히다치 겡키 가부시키 가이샤 신축 로드 및 심굴 굴삭기
KR101441007B1 (ko) * 2012-09-25 2014-09-17 (주)썬앤쉴드 텔레스코픽 암 장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100186237B1 (ko) 굴삭기의 유압전달기구
KR970011594B1 (ko) 깊게 파는 굴착기
US7634911B2 (en) Energy recovery system
US10519725B2 (en) Hydraulic multi-displacement hoisting cylinder system
KR20120095781A (ko) 심굴 굴삭기
JPH07158103A (ja) クラムシェルバケットの構造及びその制御回路
JPH08177079A (ja) 深掘り掘削機の油圧伝達機構
JP4606004B2 (ja) 建設機械の油圧駆動装置
CN207499015U (zh) 挖掘机可旋转三节臂
JP2709325B2 (ja) 深掘り掘削機の油圧伝達機構
JP2766809B2 (ja) 深掘り掘削機
EP2933501A1 (en) Hydraulic circuit for construction machine
JP2696205B2 (ja) 深掘り掘削機の油圧伝達機構
JP2766812B2 (ja) 深掘り掘削機の油圧伝達機構
RU2299296C1 (ru) Система уравновешивания рабочего оборудования стреловой машины (варианты)
CN102493525A (zh) 挖掘机工作装置的集中润滑机构
JPH06136780A (ja) 深掘り掘削機
JPH05321289A (ja) 深掘り掘削機の増速回路
CN202416434U (zh) 挖掘机工作装置的集中润滑机构
JP2002371585A (ja) クラムシェルバケットの旋回装置及び油圧回路
CN212455015U (zh) 一种伸缩机构液压控制系统及其应用的起重设备
CN201756709U (zh) 伸缩套环式坑内挖掘机
RU2276754C2 (ru) Способ извлечения нефтегазопроводной трубы
RU49812U1 (ru) Телескопическое стреловое оборудование
CN111473010A (zh) 一种综掘机液压限位装置