JPH08175139A - リアサスペンション - Google Patents

リアサスペンション

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Publication number
JPH08175139A
JPH08175139A JP32638694A JP32638694A JPH08175139A JP H08175139 A JPH08175139 A JP H08175139A JP 32638694 A JP32638694 A JP 32638694A JP 32638694 A JP32638694 A JP 32638694A JP H08175139 A JPH08175139 A JP H08175139A
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JP
Japan
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rigidity
vehicle
suspension
elastic support
rear direction
Prior art date
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Pending
Application number
JP32638694A
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English (en)
Inventor
Kenji Kawagoe
健次 川越
Tamiyoshi Kasahara
民良 笠原
Yoichi Sakai
洋一 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Priority to JP32638694A priority Critical patent/JPH08175139A/ja
Publication of JPH08175139A publication Critical patent/JPH08175139A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2204/00Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
    • B60G2204/10Mounting of suspension elements
    • B60G2204/15Mounting of subframes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2204/00Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
    • B60G2204/40Auxiliary suspension parts; Adjustment of suspensions
    • B60G2204/41Elastic mounts, e.g. bushings
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2206/00Indexing codes related to the manufacturing of suspensions: constructional features, the materials used, procedures or tools
    • B60G2206/01Constructional features of suspension elements, e.g. arms, dampers, springs
    • B60G2206/60Subframe construction

Abstract

(57)【要約】 【目的】サスペンションメンバを支持する弾性支持部材
を柔らかく設定しても該サスペンションメンバに所定の
トー剛性を確保することを目的としている。 【構成】左右の車輪支持部材1が、それぞれサスペンシ
ョンリンク2,3を介して、サスペンションメンバ4に
揺動可能に支持されている。サスペンションメンバ4
は、前側の弾性支持部材5及び後側の弾性支持部材6を
介して、図示しない車体側部材に弾性支持されている。
前側の弾性支持部材5における水平方向での剛性の高い
軸方向P1 は、車両前後方向前方且つ車幅方向内方に向
くように設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サスペンションメンバ
を有し、そのサスペンションメンバが車体側部材に弾性
支持部材を介して弾性支持されるリアサスペンションに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】サスペンションメンバを備えた従来のリ
アサスペンションとしては、例えば、実開平3−197
03号公報等に記載されているものがある。このサスペ
ンションは、図5及び図6に示すように、図示しない左
右後輪がそれぞれ車輪支持部材30に回転自在に支持さ
れ、その左右の車輪支持部材30が、それぞれサスペン
ションリンク31を介してサスペンションメンバ32へ
揺動可能に支持されている。サスペンションメンバ32
は、4つの弾性支持部材33,34を介して図示しない
車体側部材に弾性支持されている。その4つの弾性支持
部材33,34は2つずつ対をなし、2つの弾性支持部
材33が、サスペンションメンバ32の車両前後方向前
側位置において車幅方向に所定間隔をあけて対向配置さ
れ、他の2つの弾性支持部材34が、サスペンションメ
ンバ32の車両前後方向後側位置において車幅方向に所
定間隔をあけて対向配置されている。
【0003】また、上記各弾性支持部材33,34は、
図6に示すように、軸を上下に向けて同軸に配置された
内筒33a,34aと外筒33b,34bとの間にゴム
ブッシュ33c,34cが介装されて構成され、上記ゴ
ムブッシュ33c,34c内には、内筒33a,34a
を挟んだ対称位置にスグリ35が形成されている。これ
によって、各弾性支持部材33,34は、水平方向で周
方向に異方性を持ち、上記スグリ35が形成される軸方
向Q3 の剛性が低くなり、相対的に、上記スグリ形成方
向に略直交する軸方向P3 の剛性が高く設定される。ま
た、該スグリ35を有することで、各弾性支持部材3
3,34は全体の剛性が低く抑えられている。
【0004】そして、サスペンションメンバ32の車両
前後方向前側位置に配置される一対の弾性支持部材33
は、図7に示すように、その剛性の高い軸方向P3 を、
車両前後方向から所定角度だけ傾けて車両前後方向後方
且つ車幅方向内方に延びるように設定されている。これ
によって、サスペンションメンバ32の弾性中心G2
を、ホイールセンタWC2に対して相対的に車両前後方
向後方にオフセット可能とし、車輪に接地点横力が入力
された際にサスペンションメンバ32がトーイン方向に
揺動しやすようにして、アンダステア方向の横力コンプ
ライアンスを稼いでいる。即ち、上記弾性中心G2とW
C2との車体前後方向のオフセットをYとし、サスペン
ションメンバ32自体のトー剛性をKyとすると、サス
ペンションメンバ32による横力コンプライアンスステ
アCP/Sは、下記式で一般に表される。
【0005】CP/S=Y/Ky この式から分かるように、従来では、上記オフセットY
を大きく設定できるので、横力コンプライアンスステア
CP/Sを稼いでいることが分かる。また、サスペンシ
ョンの車両前後方向後側位置に配置される一対の弾性支
持部材34は、その剛性の高い軸方向P4 が車幅方向に
延びるように配置されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の従来のリアサスペンションでは、サスペンションメ
ンバによるトー変化Tsは下記式で表されるが、従来で
は上記オフセットSが大きいためサスペンションメンバ
によるトー変化Tsが大きく設定されている。 Ts=Y・Fx/Ky ここで、Fxは入力される横力の値を表している。
【0007】さらに、上記前側に配置される弾性支持部
材33における剛性が低い軸方向Q 3 は、車両前後方向
後方且つ車幅方向内方に傾いているが、その方向は、サ
スペンションメンバ32がトー方向に揺動する際に該弾
性支持部材33に力が入力される方向であり、これによ
っても、該サスペンションメンバ32のトー剛性は低く
なっている。
【0008】しかし、不整路での直進性を向上させる為
には、左右輪で異なった前後左右方向の入力に対して、
できるだけトー変化を抑制する必要があるが、上記サス
ペンションメンバ32の支持構造では、前後左右方向の
入力によるサスペンションリンク31の挙動によってコ
ンプライアンスが生じないように設定しても、該サスペ
ンションメンバ32が前後左右方向の入力でトー変化を
生じてしまう。
【0009】このことは、ロードノイズ等を防止して音
振性能を向上させるために該弾性支持部材33,34自
体を柔らかく設定するほど顕著となるため、不整路での
直進性能向上と音振性能向上との両立が難しいという問
題がある。本発明は、上記のような問題点に着目してな
されたもので、サスペンションメンバを支持する弾性支
持部材を柔らかく設定しても該サスペンションメンバに
所定のトー剛性を確保することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載した発明は、車輪と車体との間に介
在するサスペンションリンクを揺動自在に支持すると共
に、少なくとも車体前後方向前側或いは後側のうち、ど
ちらか一方を左右一対の弾性支持部材を介して車体側部
材に弾性支持されたサスペンションメンバを有するリア
サスペンションにおいて、前記左右一対の弾性支持部材
は、車体に対して水平方向の剛性が周方向に異方性を有
して所定軸方向の剛性が相対的に高く設定されているこ
とを特徴としている。
【0011】また、請求項2に記載した発明は、請求項
1に記載される構成に対して、上記複数の弾性支持部材
のうちサスペンションメンバの車両前後方向前側に配置
される弾性支持部材は、水平方向の剛性が周方向に異方
性を有して所定軸方向の剛性が相対的に高く設定され、
その相対的に剛性の高い軸が、車両前後方向前方且つ車
幅方向内方に延びることを特徴とする。
【0012】また、請求項3に記載した発明は、請求項
1に記載される構成に対して、上記複数の弾性支持部材
のうちサスペンションメンバの車両前後方向後側に配置
される弾性支持部材は、水平方向の剛性が周方向に異方
性を有して所定軸方向の剛性が相対的に高く設定され、
その相対的に剛性の高い軸が、車両前後方向後方且つ車
幅方向内方に延びることを特徴とする。
【0013】また、請求項4に記載した発明は、請求項
1に記載される構成に対して、上記複数の弾性支持部材
のうちサスペンションメンバの車両前後方向前側に配置
される弾性支持部材は、水平方向の剛性が周方向に異方
性を有して所定軸方向の剛性が相対的に高く設定され、
その相対的に剛性の高い軸が車両前後方向前方且つ車幅
方向内方に延び、また、複数の弾性支持部材のうちサス
ペンションメンバの車両前後方向後側に配置される弾性
支持部材は、水平方向の剛性が周方向に異方性を有して
所定軸方向の剛性が相対的に高く設定され、その相対的
に剛性の高い軸が車両前後方向後方且つ車幅方向内方に
延びることを特徴とする。
【0014】
【作用】請求項1に記載した発明では、サスペンション
メンバを弾性支持する弾性支持部材全体での剛性を低く
設定しつつも所定軸方向の剛性が高く設定される。請求
項2に記載した発明では、サスペンションメンバにヨー
方向の回動モーメントが入力されると、車両前後方向前
側に配置された弾性支持部材には、前記サスペンション
メンバから車両前後方向前方且つ車幅方向内方、若しく
は車両前後方向後方且つ車幅方向外方に向かう力が入力
され、上記車両前後方向前方且つ車幅方向内方、若しく
は車両前後方向後方且つ車幅方向外方への変形を抑え
る。
【0015】また、請求項3に記載された発明では、サ
スペンションメンバにヨー方向の回動モーメントが入力
されると、車両前後方向後側に配置された弾性支持部材
には、該サスペンションメンバから車両前後方向後方且
つ車幅方向内方、若しくは車両前後方向前方且つ車幅方
向外方に向かう力が入力され、上記車両前後方向後方且
つ車幅方向内方、若しくは車両前後方向前方且つ車幅方
向外方への変形を抑える。
【0016】また、請求項4に記載した発明では、上記
請求項1に記載の発明の作用と請求項2に記載の発明の
作用の両作用によって、サスペンションメンバにヨー方
向の回動モーメントが入力されても、サスペンションメ
ンバの車両前後方向前側位置及び後側位置のトー方向の
揺動がより小さく抑えられる。
【0017】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
ここで、図1及び図2が第1実施例を説明するための図
である。図1は、サスペンションメンバを模式的に現し
た平面図であり、図2は、本実施例のリアサスペンショ
ンを示す斜視図である。
【0018】まず構成を説明すると、図2に示すよう
に、本実施例のリアサスペンションの構成は基本的に従
来と同様であって、図示しない左右の後輪がそれぞれ車
輪支持部材1に回転自在に支持され、その左右の車輪支
持部材1が、それぞれサスペンションリンクであるロア
リンク2及びアッパリンク3を介して、サスペンション
メンバ4に揺動可能に支持されている。なお、上記サス
ペンションリンク2,3の配置は、横力によって車輪が
トーイン方向へ揺動するように設定されている。
【0019】そのサスペンションメンバ4は、車両前後
方向前側に配置された一対の弾性支持部材(以下、前側
の弾性支持部材と呼ぶ)5及び車両前後方向後側に配置
された一対の弾性支持部材(以下、後側の弾性支持部材
と呼ぶ)6を介して、図示しない車体側部材に弾性支持
されている。上記4つの各弾性支持部材5,6は、図1
に示すように、それぞれ軸を上下に向けて同軸に配置さ
れた内筒5a,6a及び外筒5b,6bと、その両筒間
に介装された円筒状のゴムブッシュ5c,6cと、から
構成されて、外筒5b,6b側がサスペンションメンバ
4に固定されると共に内筒5a,6a側が車体支持部材
に固定されている。また、上記ゴムブッシュ5c,6c
には、音振性能を向上させるために、内筒5a,6aを
挟んだ対称な位置に一対のスグリ7,8が形成されて、
弾性支持部材5,6が柔らかくなるように設定されてい
る。また、このスグリ7,8によって、各弾性支持部材
5,6は、水平方向では周方向に異方性を有して、該ス
グリ7,8を結ぶ軸方向Q1 の剛性が低く且つ該スグリ
7,8を結ぶ方向に略直交する軸方向P1 の剛性が高く
設定されている。
【0020】そして、本実施例では、図1に示すよう
に、前側の弾性支持部材5における上記剛性の高い軸方
向P1 を、車両前後方向に対して傾けて車両前後方向前
方且つ車幅方向内方に向くように設定している。なお、
後側の弾性支持部材6の配置は、従来と同様に、剛性の
高い軸方向P2が車幅方向に向くように設定されてい
る。
【0021】次に、上記構成のリアサスペンションの動
作について説明する。車両が不整路を直進走行する場合
には、不整路面の小さな凹凸を通過する際に、左右の車
輪に異なった車両前後方向の力が加わる。このため、左
右のサスペンションリンク2,3を介して、サスペンシ
ョンメンバ4にヨー方向の回転モーメントが入力され
る。
【0022】このとき、前側の弾性支持部材5には、該
サスペンションメンバ4から車両前後方向前方且つ車幅
方向内方、若しくは車両前後方向後方且つ車幅方向外方
に向かう力が入力されるが、該前側の弾性支持部材5
は、車両前後方向前方且つ車幅方向内方に延びる軸方向
1 の剛性が高く設定されているために、上記車両前後
方向前方且つ車幅方向内方、若しくは車両前後方向後方
且つ車幅方向外方への変形を小さく抑えられる。
【0023】従って、サスペンションメンバ4のトー方
向の揺動は、従来よりも小さく抑えられ、音振性能向上
のために弾性支持部材2,3全体としての剛性を低く設
定しても、リアサスペンション全体としての不整路直進
性は従来よりも向上する。なお、上記サスペンションメ
ンバ4では、該サスペンションメンバ4による横力コン
プライアンスステアが従来よりも小さくなるが、一般に
は、リンク形式等によってサスペンションメンバ4分の
横力コンプライアンスステアを確保可能であるので問題
はない。
【0024】次に、第2実施例について説明する。な
お、上記第1実施例と同様な部材には同一の符号を付し
て説明する。ここで、図3は、第2実施例のサスペンシ
ョンメンバ4を模式的に現した平面図である。第2実施
例の基本構成は、第1実施例と同様である。但し、各弾
性支持部材5,6における水平方向の剛性の高い軸方向
1 ,P2 の向きが相違する。
【0025】即ち、第2実施例では、各後側の弾性支持
部材6を、図3に示すように、上記剛性の高い軸方向P
2 を、車両前後方向から傾けて車両前後方向後方且つ車
幅方向内方に向くように設定する。なお、前側の弾性支
持部材5の配置は、上記剛性の高い軸方向P1 は車幅方
向に向くように設定する。
【0026】次に、上記構成のリアサスペンションの動
作について説明する。車両が不整路を直進走行する場合
には、不整路面の小さな凹凸を通過する際に、左右の車
輪に異なった車両前後方向の力が加わる。このため、左
右のサスペンションリンク2,3を介して、サスペンシ
ョンメンバ4にヨー方向の回転モーメントが入力され
る。
【0027】このとき、後側の弾性支持部材6には、該
サスペンションメンバ4から車両前後方向後方且つ車幅
方向内方、若しくは車両前後方向前方且つ車幅方向外方
に向かう力が入力されるが、該後側の弾性支持部材6
は、車両前後方向後方且つ車幅方向内方に延びる軸方向
2 の剛性が高く設定されているために、上記車両前後
方向前方且つ車幅方向内方、若しくは車両前後方向後方
且つ車幅方向外方への変形は従来よりも小さく抑えられ
る。
【0028】従って、サスペンションメンバ4のトー方
向の揺動は、従来よりも小さく抑えられ、音振性能向上
のために弾性支持部材全体としての剛性を低く設定して
も、リアサスペンション全体としての不整路直進性は従
来よりも向上する。また、本第2実施例では、左右の後
側の弾性支持部材6の剛性の高い軸方向P 2 が車両前後
方向後方且つ車幅方向内方に延びるように設定されてい
るために、該一対の後側の弾性支持部材6による弾性中
心G1は従来よりも車両前後方向後方に変位している。
このため、サスペンションメンバ4を支持する全弾性支
持部材5,6による弾性中心G0は、従来よりも車両前
後方向後方に移動する。
【0029】従って、後側の弾性支持部材6の剛性の高
い軸方向P2 の車両前後方向からの傾きを調整すること
で、全弾性支持部材5,6による上記弾性中心G0を、
ホイールセンタWC1よりも車両前後方向後方に設定で
きる。このように設定した場合には、上記弾性中心G0
とホイールセンタWC1との車両前後方向へのオフセッ
ト分Sだけ、サスペンションメンバ4におけるアンダス
テア方向の横力コンプライアンスステアの増加に繋が
る。
【0030】他の作用・効果は上記第1実施例と同様で
ある。次に、第3実施例について説明する。なお、上記
実施例と同様な部材には同一の符号を付して説明する。
ここで、図4は、第3実施例のサスペンションメンバ4
を模式的に現した平面図である。第3実施例の基本構成
は、上記第1実施例と同様である。但し、後側の弾性支
持部材6の剛性の高い軸方向P2 の向きを、上記第2実
施例と同様に傾けたところが相違している。
【0031】即ち、図4に示したように、各前側の弾性
支持部材5は、上記剛性の高い軸方向P1 が、車両前後
方向から傾いて車両前後方向前方且つ車幅方向内方に向
くように傾けて設定され、且つ、各後側の弾性支持部材
6の配置は、上記剛性の高い軸方向P2 が、車両前後方
向から傾いて車両前後方向後方且つ車幅方向内方に向く
ように設定している。
【0032】次に、動作等について説明する。車両が不
整路を直進走行すると、左右の車輪に異なった車両前後
方向の力が加わり、左右のサスペンションリンク2,3
を介して、サスペンションメンバ4にヨー方向の回転モ
ーメントが入力される。このとき、前側の弾性支持部材
5には、該サスペンションメンバ4から車両前後方向前
方且つ車幅方向内方、若しくは車両前後方向後方且つ車
幅方向外方に向かう力が入力されるが、該前側の弾性支
持部材5は、車両前後方向前方且つ車幅方向内方に延び
る軸方向P1 の剛性が高く設定されているために、上記
車両前後方向前方且つ車幅方向内方、若しくは車両前後
方向後方且つ車幅方向外方への変形は従来よりも小さく
抑えられる。
【0033】一方、後側の弾性支持部材6には、該サス
ペンションメンバ4から車両前後方向後方且つ車幅方向
内方、若しくは車両前後方向前方且つ車幅方向外方に向
かう力が入力されるが、該後側の弾性支持部材6は、車
両前後方向後方且つ車幅方向内方に延びる軸方向P2
剛性が高く設定されているために、上記車両前後方向前
方且つ車幅方向内方、若しくは車両前後方向後方且つ車
幅方向外方への変形は従来よりも小さく抑えられる。
【0034】従って、サスペンションメンバ4のトー方
向の揺動は、上記第1実施例及び第2実施例よりも、さ
らに小さく抑えられる。このため、音振性能向上のため
に弾性支持部材全体としての剛性を低く設定しても、リ
アサスペンション全体としての不整路直進性はさらに向
上する。他の作用・効果は、上記第1実施例及び第2実
施例と同様である。
【0035】なお、上記全実施例では、ゴムブッシュ5
c,6cにスグリ7,8を設けることで、該弾性支持部
材5,6全体の剛性を低くすると共に水平方向の剛性に
異方性を持たせているが、これに限定されるものではな
く、例えば、ゴムブッシュ5c,6c自体に剛性の低い
部材を採用すると共に剛性を高く設定する軸方向のゴム
ブッシュ5c,6cの部分に硬質のプラスチックを埋設
するなど、他の公知の手段によって弾性支持部材5,6
の剛性に異方性を持たせてもよい。
【0036】また、図2等、上記実施例で示されるリン
ク構成等は一例であるので、他の構成のリンク構成等で
あってもよい。また、上記実施例では、車両前後方向後
側の弾性支持部材6として2つの弾性支持部材を車幅方
向で対向するように配置しているが、これに限定される
ものではなく、例えば、後側の弾性支持部材6を車幅方
向中央に一つだけ配置する等、他の配置構成であっても
よい。
【0037】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明のリア
サスペンションでは、路面からのロード・ノイズ低減
等、音振性能を向上するために弾性支持部材全体の剛性
を低く設定しても、サスペンションメンバのトー剛性を
相対的に高く設定可能となるので、音振性能を向上させ
つつ不整路直進性が向上するという効果がある。
【0038】このとき、請求項3に記載した発明を採用
すると、上記効果と共に、サスペンションメンバの横力
コンプライアンスステアによるアンダステアも増加可能
となる。また、請求項4に記載した発明を採用すると、
請求項2又は請求項3に記載した発明よりも不整路直進
性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例の各弾性支持部材の配
置及び剛性の高い軸方向を示すためのサスペンションメ
ンバの模式図である。
【図2】本発明に係る第1実施例のリアサスペンション
を示す斜視図である。
【図3】本発明に係る第2実施例の各弾性支持部材の配
置及び剛性の高い軸方向を示すためのサスペンションメ
ンバの模式図である。
【図4】本発明に係る第3実施例の各弾性支持部材の配
置及び剛性の高い軸方向を示すためのサスペンションメ
ンバの模式図である。
【図5】従来のリアサスペンションを示す斜視図であ
る。
【図6】従来の弾性支持部材の配置を示す平面図であ
る。
【図7】従来のサスペンションメンバと弾性支持部材を
示す模式図である。
【符号の説明】
2,3 サスペンションリンク 4 サスペンションメンバ 5 前側の弾性支持部材 6 後側に弾性支持部材 7,8 スグリ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪と車体との間に介在するサスペンシ
    ョンリンクを揺動自在に支持すると共に、少なくとも車
    体前後方向前側或いは後側のうち、どちらか一方を左右
    一対の弾性支持部材を介して車体側部材に弾性支持され
    たサスペンションメンバを有するリアサスペンションに
    おいて、 前記左右一対の弾性支持部材は、車体に対して水平方向
    の剛性が周方向に異方性を有して所定軸方向の剛性が相
    対的に高く設定されていることを特徴とするリアサスペ
    ンション。
  2. 【請求項2】 上記複数の弾性支持部材のうちサスペン
    ションメンバの車両前後方向前側に配置される弾性支持
    部材は、水平方向の剛性が周方向に異方性を有して所定
    軸方向の剛性が相対的に高く設定され、その相対的に剛
    性の高い軸が、車両前後方向前方且つ車幅方向内方に延
    びることを特徴とする請求項1に記載されたリアサスペ
    ンション。
  3. 【請求項3】 上記複数の弾性支持部材のうちサスペン
    ションメンバの車両前後方向後側に配置される弾性支持
    部材は、水平方向の剛性が周方向に異方性を有して所定
    軸方向の剛性が相対的に高く設定され、その相対的に剛
    性の高い軸が、車両前後方向後方且つ車幅方向内方に延
    びることを特徴とする請求項1に記載されたリアサスペ
    ンション。
  4. 【請求項4】 上記複数の弾性支持部材のうちサスペン
    ションメンバの車両前後方向前側に配置される弾性支持
    部材は、水平方向の剛性が周方向に異方性を有して所定
    軸方向の剛性が相対的に高く設定され、その相対的に剛
    性の高い軸が車両前後方向前方且つ車幅方向内方に延
    び、また、複数の弾性支持部材のうちサスペンションメ
    ンバの車両前後方向後側に配置される弾性支持部材は、
    水平方向の剛性が周方向に異方性を有して所定軸方向の
    剛性が相対的に高く設定され、その相対的に剛性の高い
    軸が車両前後方向後方且つ車幅方向内方に延びることを
    特徴とする請求項1に記載されたリアサスペンション。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006347337A (ja) * 2005-06-15 2006-12-28 Mazda Motor Corp 自動車のリヤサスペンション装置
JP2006347338A (ja) * 2005-06-15 2006-12-28 Mazda Motor Corp 自動車のリヤサスペンション装置
JP2011057021A (ja) * 2009-09-08 2011-03-24 Fuji Heavy Ind Ltd サブフレーム支持構造

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