JPH081723A - スクロール型圧縮機のシール部材及びその製造方法並びに成形用型 - Google Patents

スクロール型圧縮機のシール部材及びその製造方法並びに成形用型

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JPH081723A
JPH081723A JP13615094A JP13615094A JPH081723A JP H081723 A JPH081723 A JP H081723A JP 13615094 A JP13615094 A JP 13615094A JP 13615094 A JP13615094 A JP 13615094A JP H081723 A JPH081723 A JP H081723A
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spiral
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cavity
molding
gate
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JP13615094A
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Kimihiro Ishikawa
公寛 石川
Naoyuki Miyagawa
尚之 宮川
Kozo Yoshimura
幸三 吉村
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NipponDenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゲート面の後処理を行う必要がなく安価に提
供でき、多数個取りに際しても、その成形用型が大型化
することのないシール部材及びその製造方法並びに成形
用型を提供すること。 【構成】 成形用型15の上下型16には、複数の渦巻
型18がそれぞれ形成されている。キャビティー19
は、渦巻中心を中心として回転された位置にそれぞれ形
成され120°間隔で合計3個が形成されている。そし
て、キャビティー19の渦巻形状における内終端部側面
に、供給孔20より延びる注入ゲート21が連通されて
いる。この成形用型15を用いて射出成形が行われ、チ
ップシール10が多数個取りされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スクロール型圧縮機に
おける圧縮室の密閉性を保つために使用される渦巻き状
シール部材及びその製造方法並びに成形用型に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、スクロール型圧縮機は図7に示
すような構造を有している。すなわち、基板2及び渦巻
部3を有する固定スクロール1と、同じく基板5及び渦
巻部6を有する可動スクロール4とが、それらの渦巻部
3、6において互いに噛み合わされて、両スクロール
1、4間に圧縮室200が形成されている。そして、可
動スクロール4が固定スクロール1の軸心の周りで自転
することなく公転されることにより、圧縮室200が渦
巻部3、6の外周側から中心側に移動されて、冷媒ガス
の圧縮作用が行われる。
【0003】図5、図7及び図8に示すように、前記構
成のスクロール型圧縮機においては、固定スクロール1
及び可動スクロール4の渦巻部3、6の先端面にそれぞ
れ溝7、8が設けられ、この溝7、8内に同溝7、8と
相似形である渦巻状のシール部材30、31が嵌挿され
ている。図5は、可動スクロール4を正面より示し、そ
の渦巻部6と固定スクロール1の渦巻部3とが噛み合っ
た状態を示す。そして、固定スクロール1側のシール部
材30が可動スクロール4側の基板5に、可動スクロー
ル4側のシール部材31が固定スクロール1側の基板2
にそれぞれ密接されることにより両スクロール1、4間
に形成された圧縮室200の密閉性が確保されている。
【0004】前記のようなシール部材30、31とし
て、特開平4−262087号公報に示すようなものが
提案されている。すなわち、図9に示すように、シール
部材30、31の射出成形時におけるキャビティーと注
入ゲートとの連通位置(以下ゲート面とする)32がシ
ール部材30、31の全長の中央近傍に設定されたもの
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図8におい
てゲート面32を固定スクロール1又は可動スクロール
4の基板2、5側の面101又は圧縮反力により溝7、
8の内側面に密接される側の面102として成形した場
合、同面101及び面102はシール面であるため、シ
ール機能を損なわないためには、ランナー33における
ゲート面32との接続部分であるゲート34の切除後、
同面101又は面102の後処理(ゲート34の取り残
しを丁寧に取り除く)が必要であり、加工コスト高とな
る。ゲート面32を面103又は面104とした場合、
同面103及び面104は非接触シール面であるため、
同面103又は面104と溝7、8の内面との間の間隙
は、圧縮機作動時のシール部材30、31の熱膨張を許
容するための適度なクリアランス等を考慮し、例えば1
00μm前後といった微小単位で設定されており、やは
り同面103又は面104の後処理が必要であった。
【0006】また、上記従来技術において、製造時シー
ル部材30、31を多数個取りする場合、各シール部材
30、31は、例えば、図9に示すような配置となり、
広い占有エリアを必要とする。従って、成形用型がそれ
に対応する大型化されたものとなり、型のコスト高等の
問題が生じる。成形用型が大型化されるに従い、同成形
用型の各部位の成形温度分布にばらつきが生じ易くな
り、それに起因して成形不良(例えば、多数個取りの場
合、均一な品質のシール部材が得られない等)が発生し
易かった。
【0007】本発明は、上記従来技術に存在する問題点
に着目してなされたものであって、その目的は、ゲート
面の後処理を行う必要がなく安価に製造でき、しかも多
数個取りに際してもその成形用型が大型化することのな
いシール部材及びその製造方法並びに成形用型を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明では、射出成形時の注入ゲートが渦巻
方向における終端部に位置している渦巻状シール部材で
ある。
【0009】請求項2の発明では、注入ゲートが渦巻方
向における内終端部に位置している渦巻状シール部材で
ある。請求項3の発明では、注入ゲートが内終端部の側
面に位置している渦巻状シール部材である。
【0010】請求項4の発明では、注入ゲートをキャビ
ティーにおける渦巻方向の終端部に配置した製造方法で
ある。請求項5の発明では、注入ゲートがキャビティー
の渦巻方向における内終端部に位置している製造方法で
ある。
【0011】請求項6の発明では、注入ゲートがキャビ
ティーの内終端部の側面に位置している製造方法であ
る。請求項7の発明では、複数のキャビティーが渦巻中
心を中心とした複数の位置に配置されている製造方法で
ある。
【0012】請求項8の発明では、複数のキャビティー
が、その渦巻中心を中心とした点対称位置に配置されて
いる製造方法である。請求項9の発明では、各キャビテ
ィーに至るゲートに同一位置から射出圧力が供給される
製造方法である。
【0013】請求項10の発明では、一対の型の合わせ
面に渦巻状のキャビティーを形成するとともに、注入ゲ
ートをキャビティーの渦巻方向の終端部に設けた成形用
型である。
【0014】請求項11の発明では、注入ゲートがキャ
ビティーの渦巻方向における内終端部に位置している成
形用型である。請求項12の発明では、注入ゲートがキ
ャビティーの内終端部の側面に位置している成形用型で
ある。
【0015】請求項13の発明では、複数のキャビティ
ーが渦巻中心を中心とした異なった位置に配置されてい
る成形用型である。請求項14の発明では、複数のキャ
ビティーが渦巻中心を中心とした点対称位置に配置され
ている成形用型である。
【0016】請求項15の発明では、各ゲートに射出圧
力を供給する供給孔が渦巻中心に配置されている成形用
型である。
【0017】
【作用】上記構成の請求項1、4及び10の発明におい
ては、ゲート面が渦巻形状においてシール機能を要求し
ていない終端部に形成されている。つまり、ランナー切
除後のゲート面を、シール機能を損なわない程度に後処
理する必要がない。このため、ランナーを例えばニッパ
等で切除するだけで良く、シール部材の製造コストを低
減でき、安価に提供できる。
【0018】請求項2、5及び11の発明においては、
ゲート面が内終端部に形成されている。このため、圧縮
機における高圧部分に位置して高いシール機能を要求さ
れる内終端部側の材料充填密度を高くでき、前記要求を
有効に満たすことができる。
【0019】請求項3、6及び12の発明においては、
ゲート面が内終端部の側面に形成されている。このた
め、ランナーの取り残しが基板への密着性に影響を与え
ることを防止できる。
【0020】請求項7、13の発明においては、渦巻状
のキャビティーにおける渦巻間に他のキャビティーを配
置することができ、多数個取りによる成形用型の大型化
を防止できる。
【0021】請求項8、14の発明においては、複数の
キャビティーを均等配置することができ、多数個取りに
よる成形用型の大型化を防止できるとともに、成形用型
の温度分布を均一にでき、シール部材の品質に良好な結
果をもたらす。
【0022】請求項9、15の発明においては、複数の
キャビティーに同一の射出圧力を印加でき、均一な品質
のシール部材を得ることができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明を具体化した第1実施例を図面
に従って説明する。図1及び図2(図2は図1における
A−A線断面図である)に示すように、シール部材とし
てのチップシール10は渦巻形状に形成されており、同
チップシール10の内端部付近は圧縮機の吐出口9に位
置するために、シール性等を考慮して幅広に構成されて
いる。図2から明らかなように、チップシール10は断
面四角形をなしている。ゲート面11はこのチップシー
ル10の渦巻方向における内終端部側面に形成されてい
る。
【0024】次に、前記チップシール10の製造方法及
び成形用型について説明する。図3に示すように、成形
用型15は上型16及び下型17からなり、同上型16
及び下型17の合わせ面にはそれぞれ渦巻型18が凹設
され、両型16、17の渦巻型18を合わせてキャビテ
ィー19となっている。供給孔20は、上型16におい
て渦巻の中心位置に貫設され、同供給孔20から延びる
注入ゲート21は渦巻型18の内終端部側面に連通され
ている。この注入ゲート21におけるキャビティー19
に連通する先端部は、射出圧力を調節するために径が小
さくなっており、射出成型時にこの部分にゲート13
(本明細書においてゲート13はランナー12の一部で
ある)が形成される。
【0025】そして、上下の型16、17が突き合わさ
れた状態でPPS(ポリフェニレンサルファイド)等の
合成樹脂が、例えば100〜1500kgf/cm2
度の圧力で供給孔20及び注入ゲート21を介して、所
定温度に保たれた成形用型15におけるキャビティー1
9内に材料が充填されて、チップシール10が射出成形
される。この材料注入時の樹脂温度は300〜330℃
程度となっている。
【0026】上記射出成形により得られた成形品は、供
給口20位置に形成されたスプール14と、注入ゲート
21位置に形成されスプール14から延びるランナー1
2と、同ランナー12においてチップシール10と接続
するゲート13とからなっている。そして、チップシー
ル10はこのゲート13部分が切除されて、スクロール
型圧縮機における圧縮室200の密閉手段として使用さ
れる。すなわち、チップシール10は図5に示すように
従来と同様に、固定スクロール1及び可動スクロール4
の各溝8内に嵌挿される。
【0027】チップシール10は、前述したように合成
樹脂材料からなっており、鉄系もしくはアルミニウム系
材料からなるスクロール1、4とは、熱膨張率が大きく
異なる。従って、その熱膨張差を吸収するために通常、
チップシール10と溝7、8との間にはチップシール1
0の長さ方向におけるクリアランスとして、1mm以上
の間隙を設けてある。つまり、圧縮過程における最終位
置である、チップシール10の内終端は吐出口9に近接
しているためシール機能がそれほど求められていない。
このため、本実施例においてはチップシール10の内終
端部に形成されたゲート13は、ニッパ等で切除すれば
良く、ゲート面11の後処理の必要がない。従って、余
分な手間を省いてチップシール10の加工コストを低減
できる。
【0028】また、本実施例においては、ゲート面11
は内終端部における側面に形成されているため、ある程
度のゲート13の取り残しはチップシール10と溝7、
8とのクリアランスがそれを吸収して、その取り残しが
他の部位の基板2、5への密着性に影響を与えることを
防止できる。ちなみに、例えば、ゲート面11が上面1
01に形成された場合に、ゲート13の取り残しが過度
に発生すると、その取り残しが、相対するスクロール部
材1、4の基板2、5に当接してシール面に遊びが発生
し、この遊びがチップシール10におけるシール機能を
要求する部位にまで影響を与えて密着性を阻害するおそ
れがある。しかし、本実施例においてはこの恐れがな
い。
【0029】さらに、スクロール型圧縮機においては、
固定スクロール1と可動スクロール4との間に形成され
た圧縮室200が、外周部から中心部に向かって容量減
少しながら移動される。従って、圧縮室200内の圧力
は、その圧縮室200が吐出口9に連通する直前におい
て最も高くなる。このため、チップシール10に対して
もその直前位置に配置される部分に高いシール機能と共
に、高圧力下でのスクロール1、4による摺動に耐え得
る強度が要求される。チップシール10において前記直
前位置付近に配置される部分は、内終端部から外周端部
側へ若干離れた位置である。本実施例においてはチップ
シール10の内終端部に注入ゲート21が接続されてい
るため、特にチップシール10の内終端側のある程度の
領域を高密度に充填でき、これにより成形されたチップ
シール10は、前記要求を満たすことが可能となる。
【0030】
【別の実施例】以下、本発明を具体化した別の実施例を
図面に従って説明する。図4に示す第2実施例において
は、チップシール10を多数個取りする場合を示してい
る。成形用型15の上型16及び下型(図示しない)に
は、それぞれ複数の渦巻状の型18が、渦巻中心を中心
とした点対称位置にそれぞれ形成されている。すなわ
ち、キャビティー19は、渦巻中心を中心として120
°ずつ回転された位置にそれぞれ形成され、本実施例で
はキャビティー19が120°間隔で合計3個が形成さ
れている。供給孔20は上型16において前記渦巻中心
に対応する位置に貫設され、注入ゲート21は同供給孔
20からそれぞれの渦巻型18に向かって延びており、
同注入ゲート21の径の細くなった先端部が渦巻形状に
おける内終端部側面に連通されている。そして、前記構
成の成形用型15を用いて上記第1実施例と同様にして
射出成形が行われ、チップシール10が多数個取りされ
る。
【0031】本実施例によれば、上記第1実施例と同様
な効果を奏することができる他、一つのキャビティー1
9に対して、渦巻中心を中心とした点対称位置に他のキ
ャビティー19が形成されている。このようにして、複
数のキャビティー19がそれぞれの渦巻間に配置されて
いるため、キャビティー19が複数であるにもかかわら
ず、成形用型15の大きさを1個取り用(図3に示す第
1実施例)の成形用型15とほぼ同じ大きさにすること
ができる。このため、成形用型15の製造コストを抑え
られる。しかも、供給孔20が渦巻中心に配置されてい
るため、同供給孔20から各キャビティー19までの距
離(注入ゲート21の長さ)を短くでき、材料の歩留り
を良くできる。従ってチップシール10の加工コストを
低減でき、チップシール10を安価に提供できる。
【0032】また、チップシール10を奇数個取りする
場合、従来においては方形の成形用型15に奇数個のキ
ャビティー19を配置すると、同成形用型15の型スペ
ース(上型及び下型における渦巻型18が形成された
面)に多くの無駄が生じ、成形用型15が大型化されて
いたが、本実施例の奇数個取りである3個取りにおいて
も、成形用型15の型スペースを1個取りとほぼ同じに
することができ、奇数個取りによる型スペースの無駄が
生じない。
【0033】さらに、前述したように3個のキャビティ
ー19が互いの渦巻間に配置されるため、キャビティー
19の配置が密になって、成形用型15のキャビティー
19付近の温度分布が均一化するとともに、熱の放散が
少なくなる。従って、チップシール10の品質が均一化
するとともに、エネルギーロスが少なくなる。
【0034】しかも、前述したように、各キャビティー
19の内終端部と供給孔20との間の距離が同じである
ため、キャビティー19への材料注入時の射出圧力を均
一にでき、それにより成形された複数のチップシール1
0の材料充填密度を均一にできる。つまり、多数個取り
の品質を均一にできる。
【0035】図6に示す第3実施例においては、ゲート
面11をチップシール10の外終端部に設けた場合を示
している。従って、注入ゲート21はキャビティー19
の外周端に連通する。チップシール10の外終端部には
シール機能があまり求められていない。このため、本第
3実施例においても、外終端部に形成されたゲート面1
1の後処理は必要なく、加工コストを低減することが可
能になる。
【0036】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で、以
下のような態様で実施できる。 (1)上記第2実施例においては、一つのキャビティー
19がその渦巻中心を中心として120°回転させた位
置に他のキャビティー19が形成されていたが、これに
限定されるものではなく、例えば、キャビティー19を
その渦巻中心を中心として180°回転させた位置に配
置させて2個取り用の成形用型15とすること。また、
キャビティー19を90°間隔で回転させた位置にそれ
ぞれ形成して4個取り用の成形用型15とすること。 (2)注入ゲート21をキャビティー19の内終端部及
び外終端部の双方に連通させること。
【0037】上記実施例から把握できる請求項以外の技
術思想について、以下にその効果と共に記載する。 (1)成形用型15には複数個のキャビティー19が形
成されており、一つのキャビティー19が、その渦巻中
心を中心として等角度回転された位置に他のキャビティ
ー19が形成されている請求項10に記載の成形用型。
【0038】このようにすれば、1個取りのとほぼ同じ
大きさの成形用型15で多数個取りが可能となる。 (2)基板2及び渦巻部3を有する固定スクロール1
と、基板5及び渦巻部6を有する可動スクロール4とを
それらの渦巻部3、6において互いに噛み合わせて、両
スクロール1、4間に圧縮室200を形成し、可動スク
ロール4を固定スクロール1の軸心の周りで公転させる
ことにより、圧縮室200を渦巻部3、6の外周側から
中心側に移動させて冷媒ガスの圧縮作用を行うようにし
たスクロール型圧縮機において、前記両スクロール1、
4の渦巻部3、6の端面には、渦巻の延長方向に沿って
溝7、8を形成し、各溝7、8内には請求項1〜3のい
ずれかに記載のシール部材10を収容したスクロール型
圧縮機。
【0039】このようにすれば、スクロール型圧縮機を
安価に提供でき、しかも内終端部にゲート面11を形成
したシール部材10を使用すれば、圧縮室200の気密
性を確実に確保できる。
【0040】終端部・・・本明細書において終端部と
は、シール機能を要求されない部位であって、図5にお
いて溝8とのクリアランスが形成されている部位を示
す。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1、4及び
10の発明によれば、ランナーを例えばニッパ等で切除
するだけで良く、シール部材の製造コストを低減でき、
安価に提供できる。
【0042】請求項2、5及び11の発明によれば、圧
縮機における高圧部分に位置して高いシール機能を要求
される内終端部側の材料充填密度を高くでき、前記要求
を有効に満たすことができる。
【0043】請求項3、6及び12の発明によれば、ラ
ンナーの取り残しが基板への密着性に影響を与えること
を防止できる。請求項7、13の発明によれば、渦巻状
のキャビティーにおける渦巻間に他のキャビティーを配
置することができ、多数個取りによる成形用型の大型化
を防止できる。
【0044】請求項8、14の発明によれば、複数のキ
ャビティーを均等配置することができ、多数個取りによ
る成形用型の大型化を防止できるとともに、成形用型の
温度分布を均一にでき、シール部材の品質に良好な結果
をもたらす。
【0045】請求項9、15の発明によれば、複数のキ
ャビティーに同一の射出圧力を印加でき、均一な品質の
シール部材を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した第1実施例を示す図であっ
て、チップシールの上面図である。
【図2】図1におけるA−A線断面図である。
【図3】成形用型を示す底面図であって、下型を破断し
て示す図である。
【図4】本発明を具体化した第2実施例を示す図であっ
て、上型の底面図である。
【図5】可動スクロールの正面図であり、一部に固定ス
クロールの渦巻部との噛み合わせ状態を示す図である。
【図6】本発明を具体化した第3実施例を示す図であっ
て、多数個取りされたチップシールを示す上面図であ
る。
【図7】スクロール型圧縮機のスクロール部分を示す断
面部分図である。
【図8】スクロール型圧縮機の作動時のチップシールと
基板との密接状態を示す断面部分図である。
【図9】従来のチップシールを示す図であって、多数個
取りされた同チップシールを示す上面図である。
【符号の説明】
1…固定スクロール、2…基板、3…渦巻部、4…可動
スクロール、5…基板、6…渦巻部、7…溝、8…溝、
10…シール部材としてのチップシール、11…ゲート
面、12…ランナー、13…ゲート、15…成形用型、
18…渦巻型、19…キャビティー、20…供給孔、2
1…注入ゲート、200…圧縮室。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スクロール型圧縮機における固定スクロ
    ール及び可動スクロールの渦巻部先端に形成された溝内
    にそれぞれ嵌合され、相対するスクロールの基板に密接
    されて両スクロール間に形成された圧縮室の密閉性を確
    保するシール部材において、 射出成形時の注入ゲートが渦巻方向における終端部に位
    置しているシール部材。
  2. 【請求項2】 注入ゲートが渦巻方向における内終端部
    に位置している請求項1に記載のシール部材。
  3. 【請求項3】 注入ゲートが内終端部の側面に位置して
    いる請求項2に記載のシール部材。
  4. 【請求項4】 渦巻形状のキャビティーに対して、注入
    ゲートを介して合成樹脂を注入することにより射出成形
    されるスクロール型圧縮機のシール部材の製造方法にお
    いて、 前記注入ゲートをキャビティーにおける渦巻方向の終端
    部に配置したスクロール型圧縮機のシール部材の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 注入ゲートがキャビティーの渦巻方向に
    おける内終端部に位置している請求項4に記載のシール
    部材の製造方法。
  6. 【請求項6】 注入ゲートがキャビティーの内終端部の
    側面に位置しているシール部材の製造方法。
  7. 【請求項7】 複数のキャビティーが渦巻中心を中心と
    した複数の位置に配置されている請求項4〜6のいずれ
    かに記載のシール部材の製造方法。
  8. 【請求項8】 複数のキャビティーが、その渦巻中心を
    中心とした点対称位置に配置されている請求項4〜6の
    いずれかに記載のシール部材の製造方法。
  9. 【請求項9】 各キャビティーに至るゲートに同一位置
    から射出圧力が供給される請求項7又は8に記載のシー
    ル部材の製造方法。
  10. 【請求項10】 一対の型の合わせ面に渦巻状のキャビ
    ティーを形成するとともに、注入ゲートをキャビティー
    の渦巻方向の終端部に設けたスクロール型圧縮機のシー
    ル部材の成形用型。
  11. 【請求項11】 注入ゲートがキャビティーの渦巻方向
    における内終端部に位置している請求項10に記載のシ
    ール部材の成形用型。
  12. 【請求項12】 注入ゲートがキャビティーの内終端部
    の側面に位置している請求項11に記載のシール部材の
    成形用型。
  13. 【請求項13】 複数のキャビティーが渦巻中心を中心
    とした異なった位置に配置されている請求項10〜12
    のいずれかに記載のシール部材の成形用型。
  14. 【請求項14】 複数のキャビティーが渦巻中心を中心
    とした点対称位置に配置されている請求項10〜12の
    いずれかに記載のシール部材の成形用型。
  15. 【請求項15】 各ゲートに射出圧力を供給する供給孔
    が渦巻中心に配置されている請求項13又は14に記載
    のシール部材の成形用型。
JP13615094A 1994-06-17 1994-06-17 スクロール型圧縮機のシール部材及びその製造方法並びに成形用型 Pending JPH081723A (ja)

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