JPH08171135A - カメラ装置 - Google Patents

カメラ装置

Info

Publication number
JPH08171135A
JPH08171135A JP33377094A JP33377094A JPH08171135A JP H08171135 A JPH08171135 A JP H08171135A JP 33377094 A JP33377094 A JP 33377094A JP 33377094 A JP33377094 A JP 33377094A JP H08171135 A JPH08171135 A JP H08171135A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
message data
liquid crystal
display
range
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33377094A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Kitago
隆 北郷
Hiroshi Takeda
浩 武田
Keiji Himuro
圭二 日室
Tatsutoshi Kitajima
達敏 北島
Yoshimi Ono
好美 大野
Atsushi Sato
佐藤  淳
Junichi Shinohara
純一 篠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP33377094A priority Critical patent/JPH08171135A/ja
Publication of JPH08171135A publication Critical patent/JPH08171135A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Indication In Cameras, And Counting Of Exposures (AREA)
  • Camera Data Copying Or Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 メッセージデータを写し込む「記録モード」
であるか写し込まない「非記録モード」であるかの識別
が可能であると共に、メッセージデータの写し込み文字
数に対応する記録範囲を露光画面がパノラマサイズある
いは標準サイズの如何にかかわらず、画面サイズに対応
してファインダ内で確認できるようにする。 【構成】 観察画面93の4隅に標準サイズに対応した
撮影範囲フレーム95を形成すると共に、パノラマサイ
ズ時に遮光状態にされる遮光部96を設ける。標準サイ
ズに対応した位置に記録表示部97Cを設けると共に、
パノラマサイズに対応した位置にも記録表示部97を設
ける。この記録表示部97には、パノラマサイズでかつ
記録モード時に記録文字数に応じた遮光ドットでなる記
録表示部97Aが形成される。記録表示部97Cには、
標準サイズでかつ記録モード時に記録文字数に応じた遮
光ドットが形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラ装置に関し、よ
り詳しくは、写し込み記録するメッセージデータを、フ
ィルム上に直接に画像記録もしくは該フィルムとは別の
記録媒体に記録できるようにしたカメラ装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】撮影日付や時刻が記録されるようにした
デート写し込み機能を有するカメラ装置は、プリントの
アルバム整理を撮影後に能率的に行う場合や、撮影日時
が特に重要な意味を持つ場合、例えば誕生日に行った記
念撮影等々を後日になって容易に認識する場合等におい
て便利であり、広く用いられている。また、このときの
写し込みデータとしては、日付や時刻のみならず固定数
字や撮影回数に連動する数字を写し込む機能も有してい
る。
【0003】一方、撮影画面に重畳して記録されるメッ
セージデータは、一般には、撮影画面内に予め設定され
た記録位置、例えば、撮影画面内の右下部に位置されて
いるので、この記録位置に所望のメッセージデータを記
録することになる。ところで、写し込みデータとして
は、「撮影日付、時刻、固定数字、撮影回数に連動する
数字」以外の文字を写し込む機能(以下、「他の機能」
という)も有することが望ましい。
【0004】このような他の機能とは、特別の意味を持
つ行事、例えば、誕生日、夏休み、春休み、運動会等々
を文字表示する機能のことであり、漢字表示を行う場合
には、その画素数の関係でかなりの困難性があるため、
「カナ、英字、数字、簡単なマーク」等の画素数の少な
い文字で行われているのが現状である。なお、これらの
写し込みの文字符号を、本明細書では総称して「メッセ
ージデータ」と称する。
【0005】また、このような写し込み機能を有するカ
メラ装置は、メッセージデータの写し込みを行う「記録
モード」とメッセージデータの写し込みを行わない「非
記録モード」との2つのモードを、カメラ本体もしくは
カメラ裏蓋部に設けられた操作釦の押操作によって切り
替えて撮影を行うことができるようになっている。この
場合、メッセージデータの写し込みモードが「記録モー
ド」であるのかあるいは「非記録モード」であるのか、
といった表示は、カメラ本体に設けられた外部表示部ま
たはカメラ裏蓋部に設けられた外部表示部に所定の識別
表示がなされるようになっている。
【0006】即ち、その一例としては、メッセージデー
タの写し込みモードが「記録モード」であるときには、
当該外部表示部にメッセージデータに対応した文字表示
を行い、「非記録モード」であるときには、当該外部表
示部に表示されるメッセージデータを全て「………」と
表示して2つのモードを撮影者が容易に認識できるよう
にしているのである。また、メッセージデータの「記録
モード」と「非記録モード」との2つのモードのそれぞ
れを特定する、LCD等で構成されるモード表示部を独
立させて外部表示部とし、この外部表示部をカメラ本体
もしくはカメラ裏蓋部に設け、これらの2つのモードに
応じてそのモードを表示させることも行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一般に、メッセージデ
ータの写し込み機能を有するカメラ装置は、どの撮影シ
ョットにメッセージデータの写し込みを行うかというこ
とが撮影者の意思に任されていて、メッセージデータの
「記録モード」と「非記録モード」の選択は1本のフィ
ルムの撮影途中であっても自由にモードを変更すること
ができるものとなっている。
【0008】そのため、現在のモードが「記録モード」
と「非記録モード」のいずれになっているかという確認
を上述の外部表示部によって行った後に撮影しなければ
ならず、1本のフィルムの最初の駒から最後の駒まで全
てメッセージデータを写し込んだり、全ての駒にメッセ
ージデータを写し込まない場合には、撮影前に「記録モ
ード」と「非記録モード」のいずれになっているかとい
う確認を1度だけ行えばよく別段の不都合がない。
【0009】しかしながら、1本のフィルムの最初の駒
から最後の駒までの中でメッセージデータを写し込む駒
と写し込まない駒が混在するような場合には、撮影の都
度「記録モード」と「非記録モード」の事前確認を上述
の外部表示部によって行なわなければならないこととな
り、撮影操作が繁雑化してしまうという問題がある。
【0010】即ち、上述の外部表示部は、カメラ本体ま
たはカメラ裏蓋部に設けられているために、「記録モー
ド」と「非記録モード」のいずれになっているかという
確認は、カメラ本体またはカメラ裏蓋部に設けられた外
部表示部の表示を目視することによって行っているの
で、撮影用の観察画面を目視しながら構図決定を行うと
いう操作をいったん中断しなければならず撮影操作が繁
雑化してしまい、折角のシャッタチャンスを逸してしま
うという難点がある。
【0011】一方、撮影画面に重畳して記録されるメッ
セージデータは、撮影画面内に予め設定された記録位置
が、例えば、撮影画面内の右下部に位置されているの
で、当該記録位置に高輝度被写体が位置した場合には、
メッセージデータの記録が打ち消されてしまう虞れがあ
る。また、当該記録位置における被写体の色彩がメッセ
ージデータの記録色(例えば、赤色)と同一もしくは類
似色であった場合には記録不鮮明となってしまい、さら
に、当該記録位置における被写体が細かい規則的な模様
(例えば、芝生の目)を有している場合にも記録不鮮明
となってしまう。
【0012】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
もので、その第1の目的は、カメラ装置で撮影を行う際
に、現在設定されているモードがメッセージデータの
「記録モード」であるのか「非記録モード」であるのか
の確認を、一連の撮影操作を中断させたり乱したり追加
的に別個の確認動作を行うことなしに行うことができる
カメラ装置を提供することにある。
【0013】また、本発明の第2の目的は、カメラ装置
でメッセージデータの写し込み記録を行う際に、一連の
撮影操作を中断させたり乱したり追加的に別個の確認動
作を行うことなしに、本来の撮影画像中におけるメッセ
ージデータの写し込み範囲または位置に対応する被写体
部分を容易に確認することができるカメラ装置を提供す
ることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、上記の第1の目的を達成させるために、写し込み記
録するメッセージデータを、フィルム上に直接に画像記
録もしくは該フィルムとは別の記録媒体に記録できるよ
うにしたカメラ装置であって、観察画面に重畳するよう
にファインダ光学系中に介挿された液晶部材と、メッセ
ージデータを写し込み記録するときと、記録しないとき
のそれぞれに対応した識別表示を上記液晶部材に与える
液晶制御手段と、を具備し、メッセージデータを写し込
み記録する状態であるか否かをファインダで確認し得る
ように構成したことを特徴とするものである。
【0015】また、請求項2に記載の発明は、上記第2
の目的を達成させるために、撮影露光用画面が複数段に
切り替え可能であり、かつ写し込み記録するメッセージ
データの写し込み位置を上記撮影露光画面の切り替えに
連動して変更可能にして、フィルム上に直接に画像記録
もしくは該フィルムとは別の記録媒体に記録できるよう
にしたカメラ装置であって、観察画面に重畳するように
ファインダ光学系中に介挿された液晶部材と、写し込み
記録するメッセージデータの写し込み範囲を表示する位
置を上記撮影露光画面の切り替えに連動して変化させ、
上記液晶部材に表示させる液晶制御手段と、を具備し、
ファインダ内でメッセージが写し込まれる位置を確認し
得るように構成したことを特徴とするものである。
【0016】また、本発明の請求項3に係るカメラ装置
は、上記第2の目的を達成するために、液晶部材が、観
察画面に重畳するようにファインダ光学系中に介挿され
ると共に、撮影露光画面が複数段に切り替えられたとき
のそれぞれの露光画面に対応する複数の表示セグメント
を有するように構成し、液晶制御手段を、上記撮影露光
画面の切り替えに対応させて上記表示セグメントを、上
記メッセージデータを写し込むときの位置及び範囲に対
応させて表示させ、ファインダ内でメッセージデータが
写し込まれる位置および範囲を確認し得るように構成し
たことを特徴とするものである。
【0017】また、本発明の請求項4に係るカメラ装置
は、上記第2の目的を達成させるために、メッセージデ
ータを写し込むときの位置または範囲の表示をシャッタ
レリーズ釦の半押しで開始するように制御する液晶制御
手段を具備したことを特徴とするものである。
【0018】
【作用】上記のように構成されたカメラ装置は、メッセ
ージデータが観察画面に重畳して観察され得るように、
液晶部材をファインダ光学系中に介挿し、メッセージデ
ータを写し込み記録するときと、記録しないときのそれ
ぞれに対応した識別表示をファィンダ内で視認し得るよ
うに、液晶制御手段が液晶部材を駆動する。
【0019】また、撮影露光用画面が複数段に切り替え
可能であり、写し込み記録するメッセージデータの写し
込み位置を撮影露光画面の切り替えに連動して変更可能
であって、フィルム上に直接に画像記録もしくは該フィ
ルムとは別の記録媒体とは別の記録媒体に記録できるよ
うにしたカメラ装置において、メッセージデータが観察
画面に重畳して観察され得るように、液晶部材をファイ
ンダ光学系中に介挿し、写し込み記録するメッセージデ
ータの写し込み範囲を、撮影露光画面の切り替えに連動
して対応するファインダ内位置に表示させ得るように、
液晶制御手段が液晶部材を駆動する。
【0020】さらに、液晶部材をファインダ光学系中に
介挿し、液晶制御手段によって、液晶部材を駆動制御し
てメッセージデータを写し込み記録するときと、記録し
ないときのそれぞれに対応する識別表示を行わせると共
に、撮影露光用画面の切り替えにも対応する写し込み位
置および範囲の像を撮影画面観察用の画像に重畳して表
示させる。
【0021】液晶部材による「識別表示」または「位置
または範囲」の表示を、シャッタレリーズ釦の半押しで
開始するように液晶制御手段が液晶部材を制御する。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を用いて説
明する。図1は、本発明が適用できるカメラ装置の全体
構成の一例を示すブロック図であり、カメラ装置は、カ
メラ本体100と外部入力装置200とで構成され、撮
影光学系とファインダ光学系が別個に独立して設けられ
た形式のカメラとされた例を示している。
【0023】このようなカメラ本体100には、カメラ
における一連の撮影動作シーケンスを司るためのCPU
2が設けられ、このCPU2には、カメラ各部の動作を
指令したり、動作モードを選択するための複数スイッチ
でなる操作スイッチ3が接続されている。また、CPU
2には、撮影レンズ制御手段4を介して撮影レンズ5が
接続され、CPU2の制御に基づいて撮影レンズ5が合
焦駆動されたり変倍駆動されるようになっている。
【0024】さらに、CPU2には、シャッタ制御手段
6を介してシャッタ7が接続され、このシャッタ7が適
正露光と撮影意図に応じた所定のシャッタ秒時に制御さ
れるようになっている。なお、このシャッタ7は、適正
露光に対応したシャッタ秒時で開閉動作を行うと同時に
撮影レンズ5における絞り径を適正露光に対応したもの
とできるセクター型のシャッタ羽根が用いられている。
【0025】また、CPU2には、ストロボ制御手段8
を介してストロボ9が接続され、逆光時や被写体輝度の
不足時に補助光としてのストロボ発光が行われるように
なっている。さらにCPU2には、フィルムの撮影完了
枚数や各種撮影動作の設定等の表示を行うためのLCD
でなる表示器10が設けられている。この表示器10
は、カメラ本体の上面に設けられたもので、図示せずも
種々の動作モードを示す表示部が形成されている。
【0026】この表示部の例を次に列挙すれば、ストロ
ボ撮影を行う際の赤目現象を防止するモードの表示部、
ストロボ撮影の充電完了を示す表示部、セルフタイマー
の作動を表す表示部、連続撮影/単独撮影の別を表わす
表示部、デート表示部、撮影済み枚数を表す表示部、等
々である。さて、カメラ本体100には、パトローネ入
りのフィルム11が収納自在にされていて、その巻取軸
にはCPU2の制御の基に給送制御手段12を介して制
御される給送手段13が結合されている。
【0027】また、フィルム11の給送位置を検出する
フィルム位置検出手段14が設けられ、このフィルム位
置検出手段14で得られたフィルム位置情報がCPU2
に読み込まれるようになっている。さらに、CPU2に
接続された写し込み手段15によってフィルム11に所
定のメッセージデータを記録することができるようにな
っている。
【0028】CPU2に接続された撮影情報入力手段1
6は、フィルム感度等の撮影情報をCPU2に伝達する
ものであり、これらの撮影情報により撮影レンズ5とシ
ャッタ7とストロボ9が制御され適正な状態でフィルム
露光が行われることになる。また、CPU2には、写し
込みのデータを作成するための4つの部材、即ちフォン
ト情報61とメッセージ群記憶部62と選択手段63と
入力インターフェイス64が接続されている。即ち、フ
ォント情報61は、写し込みのメッセージの文字や符号
を再現させるための画素データが格納されたものであ
る。
【0029】一方、カメラ本体100には、メッセージ
データの記録を行わせるための文字データを遠隔的に入
力するための外部入力装置200が付属されている。こ
の外部入力装置200は、赤外光をカメラ本体100側
に向けて送信することによって所望の文字データを入力
することができるようになっていて、外部入力装置20
0からの赤外光が入力インターフェイス64で受信さ
れ、所定の符号化がなされた後にCPU2に取込まれ、
CPU2を介してメッセージ群記憶部62に複数種が記
憶されると共に、このメッセージ群記憶部62に記憶さ
れた複数種のデータを選択手段63によって選択するこ
とによって、写し込み手段15によるメッセージ記録を
行うようになっている。
【0030】さて、カメラ本体100には、撮影画面を
観察して作画するためのファインダ光学系70が設けら
れ、このファインダ光学系70中には、液晶部材71が
介挿されている。この液晶部材71は、観察画面に重畳
するようにファインダ光学系中に介挿されたもので、C
PU2に接続された液晶制御手段80によってメッセー
ジデータを写し込み記録するときと、記録しないときの
それぞれに対応した識別表示が与えられるようになって
いる。
【0031】そして、液晶部材71は、図2に詳しく示
すようにカメラ本体100の複数枚の撮影レンズからな
る撮影光学系60の上方部に独立して設けられたファイ
ンダ光学系70の光学系中に介挿されている。このファ
インダ光学系70は、複数枚のファインダレンズ72で
形成され、撮影光学系60における撮影画像に対応する
観察画面を目視できるようにしたもので、その中間に配
置された液晶部材71における表示像が観察画面に重畳
するようになっている。
【0032】次に、液晶部材71における表示像の具体
例について説明する。先ず、第1実施例を図3を用いて
説明する。この第1実施例は、写し込み記録するメッセ
ージデータを、フィルム上に直接に画像記録できるよう
にすると共に、撮影画面の大きさが固定的に設定された
カメラ装置に本発明を適用したものである。
【0033】即ち、図2に示すファインダ光学系70で
目視観察する画面は、図3の観察画面81のようになっ
ていて、実際の撮影画面より一回り大きな範囲が観察で
きるようになっていて、その4隅部のそれぞれに撮影範
囲フレーム83が配置され、この撮影範囲フレーム83
で囲われた長方形領域の中央部に測距領域を表すAFフ
レーム82が表示され、このAFフレーム82と撮影範
囲フレーム83は周知のブライトフレーム像形成手段で
もって形成されている。
【0034】また、4つの撮影範囲フレーム83で囲わ
れた長方形領域の下側の長辺の右部に記録範囲表示部8
4が位置されている。この記録範囲表示部84は、液晶
部材71に液晶表示セグメントとしての電極膜として形
成され、液晶制御手段80の制御に基づいて所望のタイ
ミングで駆動されることによって目視可能な識別表示が
なされることになる。即ち、メッセージデータを記録す
るときには記録範囲表示部84が遮光状態で表示され
る。一方、メッセージデータを記録しないときには記録
範囲表示部84が表示されない透光状態にされる。
【0035】このように構成されたカメラ装置におい
て、図示しない電源スイッチを投入すると図4に示すフ
ローチャートのようなステップ#(以下、この「ステッ
プ#」を「#」と略称する)0においてカメラ装置の回
路各部に電源供給がなされ所定の初期設定が行われて待
機状態にされる。
【0036】このような待機状態にされたカメラ装置に
おいてメッセージデータを写し込みするための「記録モ
ード」で撮影を行うために、シャッタレリーズ釦を半押
しすると#1のように第1レリーズスイッチがオンされ
たか否かが判定され、NOの場合には#1がYESとな
るまで繰り返し実行され、そしてYESとなったときに
次の#2に移行してファインダ表示が行われる。この表
示は、図3に示すように、観察画面81の中に位置する
撮影範囲フレーム83の右下部に記録範囲表示部84が
遮光状態で位置され、この部分にメッセージデータが記
録されることが一目瞭然となる。
【0037】そして、次の#3では、メッセージデータ
の記録位置、即ち、記録範囲表示部84の位置が撮影し
ようとする作画像の障害となるか否か、言い換えれば記
録範囲表示部84の位置がそのままで良いか否かが判定
され、NOの場合には次の#5で撮影範囲の修正(構図
の変更)が行われる。この修正は、作画面の中で記録範
囲表示部84の位置が作画意図上の障害を除くためのも
ので具体的には次の4種が考えられる。
【0038】第1は、メッセージデータ記録の位置、即
ち、記録範囲表示部84の位置が作画画面の中の重要な
被写体部分に目立つ位置で重なってしまいメッセージ記
録が目障りとなる場合である。また、第2は、記録範囲
表示部84の位置およびその周辺に細かい規則的な模様
が存在しメッセージ記録の判読が難しくなり不明瞭にな
る場合、具体的な例として芝生の目等が位置する場合で
ある。
【0039】さらに、第3は、記録範囲表示部84の位
置およびその周辺の色彩がメッセージ記録の色彩であ
る、例えば赤と同一または赤系統に似ているオレンジ系
統のものであった場合にメッセージ記録の判読が難しく
なり不明瞭になる場合、具体的な例としては、赤い花が
咲いている花畑が存在する場合である。また、第4は、
記録範囲表示部84の位置およびその周辺の輝度が極端
に高いものであった場合にメッセージ記録そのものが高
輝度部によって打ち消されてしまいその判読が難しくな
り不明瞭になる場合、具体的な例としては、室内灯等の
光源の光が直接に入り込んだ場合である。
【0040】このような第1ないし第4の観点に立って
行われる撮影範囲の修正が#5で行われると再び#3が
実行されYESの場合には次の#4に移行する。この#
4は、シャッタレリーズ釦が上述の#1における半押し
状態からさらに深く押し込まれたか否かが判定され、言
い換えれば、撮影者によるいわゆるフレーミング設定が
完了し実際の撮影を行う状態であるか否かが判定され、
YESの場合には次の#6に移行して適正露光に制御さ
れた撮影が行われ次の#7で写し込み手段15を用いて
フィルム11にメッセージデータの写し込み記録が行わ
れ一連の撮影動作が完了する。
【0041】なお、今までの動作説明は、カメラ装置が
メッセージデータを写し込む撮影を行う「記録モード」
であるという前提であるが、当該カメラ装置が写し込ま
ない「非記録モード」である場合には、観察画面81中
の記録範囲表示部84が表示されない、言い換えれば記
録範囲表示部84が透明状態にされるために従来同様に
して撮影を行うことができるのである。
【0042】従って、本実施例においては、メッセージ
データを写し込む撮影を行う「記録モード」であるか写
し込まない「非記録モード」であるかの別を撮影者が観
察画面81を目視することによって容易に認識でき、し
かも「記録モード」時における記録範囲の表示が記録範
囲表示部84によってなされるので、作画面の中で記録
範囲表示部84の位置が作画意図上の障害を生じること
を事前に察知でき、撮影者の作画意図に合致した撮影を
極めて容易に行える。
【0043】次に、第2実施例を図5を用いて説明す
る。この第2実施例は、撮影露光用画面が標準サイズと
パノラマサイズの2段に切り替えが可能であり、かつ写
し込み記録するメッセージデータの写し込み位置をその
切り替えに連動して変更自在にして、フィルム上に直接
に画像記録できるようにしたカメラ装置に本発明を適用
したものである。即ち、図2に示すファインダ光学系7
0で目視観察する画面は、図5の観察画面85のように
なっていて、標準サイズの撮影画面に対応した範囲が観
察できるようになっていて、その中央部に測距領域を表
すAFフレーム86が表示されている。
【0044】また、観察画面85の上下部のそれぞれに
は、パノラマサイズの撮影画面に対応させてアパーチュ
アを覆う1対の遮光部87が設けられ、この下側の遮光
部87の上部右側にパノラマサイズに対応した記録範囲
表示部88が配置されている。さらに、記録範囲表示部
88の下部には、標準サイズの撮影画面に対応する部位
に記録範囲表示部88Aが配置されている。
【0045】このAFフレーム86は、周知のブライト
フレーム像形成手段でもって形成されている。この記録
範囲表示部88と88Aおよび遮光部87のそれぞれ
は、液晶部材71を構成する液晶表示セグメントとして
の電極膜として形成され、液晶制御手段80(図1)の
制御に基づいて所望のタイミングで駆動されることによ
って目視可能な識別表示がなされることになる。
【0046】即ち、露光画面がパノラマサイズである場
合には、遮光部87が遮光状態にされると共に、メッセ
ージデータを記録するときには、記録範囲表示部88が
表示されて遮光状態にされ、記録しないときには、記録
範囲表示部88が表示されない透光状態にされる。一
方、露光画面が標準サイズである場合には、遮光部87
が透光状態にされると共に、メッセージデータを記録す
るときには、記録範囲表示部88Aが表示されて遮光状
態にされ、記録しないときには記録範囲表示部88Aが
表示されない透光状態にされる。
【0047】従って、図示しない電源スイッチを投入す
ると、図6に示すフローチャートの#10のように、カ
メラ装置の回路各部に電源供給がなされ所定の初期設定
が行われて待機状態にされる。このような待機状態にさ
れたカメラ装置でメッセージデータの写し込みをするた
めの「記録モード」で撮影を行う場合において、先ず、
シャッタレリーズ釦を半押しすると、第1レリーズスイ
ッチがオンされたか否かが#11で判定される。
【0048】この場合、YESに分岐して次の#12に
移行するが、シャッタレリーズ釦が半押しされない間
は、NOに分岐し、YESとなるまで繰り返し実行され
る。#12で露光画面がパノラマサイズであるか否かが
判定され、YESの場合には、次の#13に移行して遮
光部87が液晶制御手段80の働きによって遮光状態に
され、図5に示すように観察画面85の上下が覆われた
状態にされる。
【0049】一方、#12がNOの場合には、露光画面
が標準サイズであるために遮光部87が透明状態にされ
る。そして、次の#14でファインダ表示が行われる。
なお、説明の都合上、露光画面がパノラマサイズである
という前提で次の動作説明を行なう。この表示は、図5
に示すように、観察画面85の上下に位置する遮光部8
7が遮光状態にされ、右下部に記録範囲表示部88が遮
光状態で位置され、この部分にメッセージデータが記録
されることが一目瞭然となる。
【0050】そして、次の#15では、メッセージデー
タの記録位置、即ち、記録範囲表示部88の位置が撮影
しようとする作画像の障害となるか否か、言い換えれば
記録範囲表示部88の位置が良いか否かが判定され、N
Oの場合には次の#17で撮影範囲の修正が行われる。
この修正は、作画面の中で記録範囲表示部88の位置が
作画意図上の障害となることを除くためのもので具体的
には、次の4種が考えられる。
【0051】第1は、メッセージデータ記録の位置、即
ち、記録範囲表示部88の位置が、作画画面の中の重要
な被写体部分に目立つ位置で重なってしまいメッセージ
記録が目障りとなる場合である。また、第2は、記録範
囲表示部88の位置およびその周辺に細かい規則的な模
様が存在しメッセージ記録の判読が難しくなり不明瞭に
なる場合、具体的な例としては、芝生の目等が位置する
場合である。
【0052】さらに、第3は、記録範囲表示部88の位
置およびその周辺の色彩がメッセージ記録の色彩であ
る、例えば赤と同一または赤系統に似ているオレンジ系
統のものであった場合にメッセージ記録の判読が難しく
なり不明瞭になる場合、具体的な例としては、赤い花が
咲いている花畑が存在する場合である。また、第4は、
記録範囲表示部88の位置およびその周辺の輝度が極端
に高いものであった場合にメッセージ記録そのものが高
輝度部によって打ち消されてしまいその判読が難しくな
り不明瞭になる場合、具体的な例としては、室内灯等の
光源の光が直接に入り込んだ場合である。
【0053】このような第1ないし第4の観点に立って
行われる撮影範囲の修正が#17で行われると、再び#
15が実行されYESの場合には次の#16に移行す
る。この#16は、シャッタレリーズ釦が上述の#11
における半押し状態からさらに深く押し込まれたか否か
が判定され、言い換えれば、撮影者によるいわゆるフレ
ーミング設定が完了し実際の撮影を行う状態であるか否
かが判定され、YESの場合には、次の#18に移行し
て適正露光に制御された撮影が行われ次の#19で写し
込み手段15を用いてフィルム11にメッセージデータ
の写し込み記録が行われ一連の撮影動作が完了する。
【0054】なお、今までの動作説明は、カメラ装置が
メッセージデータを写し込む撮影を行う「記録モード」
であるという前提であるが、当該カメラ装置がメッセー
ジデータを写し込まない「非記録モード」である場合に
は、観察画面85中の記録範囲表示部88が表示されな
い、言い換えれば記録範囲表示部88が透明状態にされ
るために記録モードでないことがファインダ内で確認す
ることができるのである。
【0055】また、露光画面が標準サイズである場合に
は、前述のように遮光部87が透明状態にされ、記録範
囲表示部88が透明状態にされ、標準サイズに対応した
別の記録範囲表示部88Aが、「記録モード」と「非記
録モード」のそれぞれに対応して遮光状態と透明状態に
されることになる。
【0056】従って、本実施例においては、メッセージ
データを写し込む撮影を行う「記録モード」であるか、
写し込まない「非記録モード」であるかの別を撮影者が
観察画面85を目視することによって容易に認識でき、
しかも標準サイズにおける「記録モード」時における記
録範囲の表示が記録範囲表示部88Aによってなされ、
しかもパノラマサイズにおける「記録モード」時におけ
る記録範囲の表示も記録範囲表示部88によってなされ
るので、パノラマサイズと標準サイズのそれぞれに対応
するメッセージ記録位置が明瞭に表示され、撮影作画面
の中で記録範囲表示部88,88Aの位置が撮影画図の
構図作成上の障害を生じることを事前に察知でき、撮影
者の作画意図に合致した撮影を極めて容易に行える。
【0057】次に、第3実施例を、図7ないし図9を用
いて説明する。この第3実施例は、写し込み記録するメ
ッセージデータを、フィルム上に直接に画像記録できる
ようにすると共に、撮影画面の大きさが固定的に設定さ
れたカメラ装置に本発明を適用したものである。即ち、
図2に示すファインダ光学系70で目視観察する画面
は、図7の観察画面89のようになっていて、実際の撮
影画面より一回り大きな範囲が観察できるようになって
おり、その4隅部のそれぞれに撮影範囲フレーム91が
配置され、この撮影範囲フレーム91で囲われた長方形
領域の中央部に測距領域を表すAFフレーム90が表示
されている。
【0058】また、4つの撮影範囲フレーム91で囲わ
れた長方形領域の下側の長辺の右部近傍には、12個の
ドットを1列に並べて形成した記録表示部92が設けら
れている。そして、このAFフレーム90と撮影範囲フ
レーム91は、このAFフレーム90と撮影範囲フレー
ム91は周知のブライトフレーム像形成手段でもって形
成されている。
【0059】また、4つの撮影範囲フレーム91で囲わ
れた長方形領域の下側の長辺の右部近傍に記録表示部9
2が位置されている。この記録表示部92は、合計12
個のドットを1列上に配設して形成され、上記液晶部材
71に液晶表示セグメントとしての電極膜として形成さ
れ、液晶制御手段80(図1参照)の制御に基づいて所
望のタイミングで駆動されることによって、メッセージ
データの写し込み記録の文字数に応じて表示部92Aと
非表示部92Bが段階的に形成されることになる。
【0060】従って、図示しない電源スイッチを投入す
ると図9に示すフローチャートのようなステップ#20
においてカメラ装置の回路各部に電源供給がなされ所定
の初期設定が行われて待機状態にされる。このような待
機状態にされたカメラ装置において、ステップ#21で
は、第1レリーズスイッチがオンされたか否かが判定さ
れ,NOの場合には#21がYESとなるまで繰り返し
実行され、レリーズ釦が半押し状態では、YESに抜け
出し次の#22に移行して「記録モード」であるか否か
が判定され、YESの場合には、次の#23に移行して
記録表示部92による表示がなされると共に、次の#2
4でメッセージ記録すべき文字数に対応した表示が記録
表示部92にて行なわれる。
【0061】即ち、この例では文字数が6であるのでこ
れに対応する6つのドットでなる表示部92Aが遮光状
態に駆動され、残りの6つのドットでなる非表示部92
Bが透明状態に駆動される。そして、#25でファイン
ダ表示が行われる。この表示は、図7に示すように、観
察画面89の中に位置する撮影範囲フレーム91の右下
部に表示部92Aが表示され、この範囲にメッセージデ
ータが記録されることが一目瞭然となる。
【0062】そして、次の#26では、メッセージデー
タの記録位置、即ち、記録表示部92の位置および範囲
が撮影しようとする作画像の障害となるか否か、言い換
えれば表示部92Aの位置が良いか否かが判断されるこ
ととなり、NOの場合には、次の#27で撮影範囲の修
正が行われる。この修正は、作画面の中で表示部92A
の位置が作画意図上の障害を生じることを除くためのも
ので具体的には、上述した如き次の4種が考えられる。
【0063】第1は、メッセージデータ記録の位置、即
ち、表示部92Aの位置が作画画面の中の重要な被写体
部分に目立つ位置で重なってしまいメッセージ記録が目
障りとなる場合である。また、第2は、表示部92Aの
位置および範囲がその周辺に細かい規則的な模様が存在
しメッセージ記録の判読が難しくなり不明瞭になる場
合、具体的な例としては、芝生の目等が位置する場合で
ある。
【0064】さらに、第3は、表示部92Aの位置およ
び範囲の周辺の色彩が、メッセージ記録の色彩である、
例えば赤と同一または赤系統に似ているオレンジ系統の
ものであった場合、即ちメッセージ記録の判読が難しく
なり不明瞭になる場合、具体的な例としては、赤い花が
咲いている花畑が存在する場合である。
【0065】また、第4は、表示部92Aの位置および
範囲の周辺の輝度が極端に高いものであった場合にメッ
セージ記録そのものが高輝度部によって打ち消されてし
まいその判読が難しくなり不明瞭になる場合、具体的な
例としては、室内灯等の光源の光が直接に入り込んだ場
合である。このような第1ないし第4の観点に立って行
われる撮影範囲の修正が、#27で行われると再び#2
6が実行されYESの場合には次の#28に移行する。
【0066】この#28は、シャッタレリーズ釦が上述
の#21における半押し状態からさらに深く押し込まれ
たか否かが判定され、言い換えれば、撮影者によるいわ
ゆる構図設定が完了し実際の撮影を行う状態であるか否
かが判定され、YESの場合には、次の#29に移行し
て適正露光に制御された撮影が行われ次の#30で写し
込み手段15を用いてフィルム11にメッセージデータ
の写し込み記録が行われ一連の撮影動作が完了する。
【0067】なお、今までの動作説明は、カメラ装置が
メッセージデータを写し込む撮影を行う「記録モード」
であるということが#22で検知されたということを前
提にしたものであるが、当該カメラ装置がメッセージデ
ータを写し込まない「非記録モード」である場合には、
#22がNOであるのでステップ#21に戻り、レリー
ズスイッチが再びオンされるのを待つ。(もっとも、#
22にとどまっていてもよい)。従って図7に示す観察
画面89中の記録表示部92が全て透明状態とされ、通
常の観察画面とされるのであり、従来同様にして撮影を
行うことができるのである。
【0068】また、#24における記録文字数は、前述
例のように6文字以外の場合には、その文字数に応じた
表示部92Aのドット表示とされ、記録すべきメッセー
ジデータの数が最大の文字数、12文字であった場合に
は、図8に示すように12個のドット表示がすべて不透
明とされた表示部92Aとなる。また、この記録文字数
と表示文字数の対応は、上述例のように1対1に対応す
る場合のみならず記録文字数の2に対して表示文字数を
1に設定する等の変形実施をすることができる。
【0069】従って、本実施例においては、撮影時にメ
ッセージデータを写し込みを行う「記録モード」である
か写し込まない「非記録モード」であるかの別を撮影者
が観察画面89を目視することによって容易に認識で
き、しかも「記録モード」時における記録範囲の表示が
その記録文字数に対応してなされるので、作画面の中で
記録表示部92位置のみならず正確な文字範囲も表示さ
れるので、作画意図上の障害を生じることをより細かく
事前に察知でき、撮影者の作画意図に合致した撮影を極
めて容易に行うことができる。
【0070】次に、第4実施例を図10および図11を
用いて説明する。この第4実施例は、撮影露光用画面が
標準サイズとパノラマサイズの2段に切り替え自在であ
り、かつ写し込み記録するメッセージデータの写し込み
位置をその切り替えに連動して変更自在にして、フィル
ム上に直接に画像記録できるようにしたカメラ装置に本
発明を適用したものである。
【0071】即ち、図2に示すファインダ光学系70で
目視観察する画面は、図10の観察画面93のようにな
っていて、実際の撮影画面より一回り大きな範囲が観察
できるようになっており、その4隅部のそれぞれに標準
サイズの撮影範囲に対応する撮影範囲フレーム95が位
置され、この撮影範囲フレーム95で囲われた長方形領
域の中央部に測距領域を表すAFフレーム94が表示さ
れている。このAFフレーム94は、周知のブライトフ
レーム像形成手段でもって形成されている。
【0072】また、4つの撮影範囲フレーム95で囲わ
れた長方形領域の下側の長辺の右部近傍に記録表示部9
7が位置されている。この記録表示部97は、合計12
個のドットを横方向に1列上に配設して形成され、液晶
部材71に液晶表示セグメントとしての電極膜として形
成され、液晶制御手段80の制御に基づいて所望のタイ
ミングで駆動されることによって、パノラマサイズに対
応したメッセージデータの写し込み記録の文字数に応じ
て表示部97Aと非表示部97Bが形成されることにな
る。
【0073】さらに、この記録表示部97の下方には、
破線をもって示すように、標準サイズに対応したメッセ
ージデータの写し込み記録の文字数に応じて記録表示を
行なう記録表示部97Cが形成されている。この記録表
示部97Cも上述の記録表示部97と同様に合計12個
のドットを横方向に1列上に配設して形成され、液晶部
材71に液晶表示セグメントとしての電極膜として形成
され、液晶制御手段80の制御に基づいて所望のタイミ
ングで駆動されることによって、標準サイズに対応した
メッセージデータの写し込み記録の文字数に応じて表示
部97Aと非表示部97Bとが形成されることになる。
【0074】そして、撮影範囲フレーム95と遮光部9
6と記録表示部97と記録表示部97Cは、液晶部材7
1(図2参照)に液晶表示セグメントとしての電極膜と
して形成され、所望のタイミングで駆動することによっ
て目視可能な表示がなされることになる。
【0075】従って、図示しない電源スイッチを投入す
ると図11に示すフローチャートのようなステップ#3
0′においてカメラ装置の回路各部に電源供給がなされ
所定の初期設定が行われて待機状態にされる。このよう
な待機状態にされたカメラ装置において、#31で第1
レリーズスイッチがオンされたか否かが判定されNOの
場合には#31がYESとなるまで繰り返し実行され。
【0076】そして第1レリーズスイッチがオンされ、
YESとなったときに次の#32に移行して露光画面が
パノラマサイズであるか否かが判定され、YESの場合
には次の#33に移行して遮光部96が液晶制御手段8
0の働きによって遮光状態にされると同時に撮影範囲フ
レーム95が遮光状態にされ、図10に示すように観察
画面93の上下が覆われたパノラマサイズに対応した状
態にされる。
【0077】一方、#32がNOの場合には、露光画面
が標準サイズであるために遮光部87が透明状態にされ
ると共に、撮影範囲フレーム95が遮光状態にされ、4
つの撮影範囲フレーム95で標準サイズのフレーム表示
がなされることになる。そして、次の#34で「記録モ
ード」であるか否かが判定され、YESの場合には、次
の#35に移行して記録表示部97による表示がなされ
ると共に、次の#36でメッセージ記録すべき文字数に
対応した表示が記録表示部97Aに行なわれる。即ち、
この例では記録文字数が6であるのでこれに対応する6
つのドットでなる表示部97Aが遮光状態に駆動され、
残りの6つのドットでなる非表示部97Bが透明状態に
駆動される。
【0078】そして、次の#37でファインダ表示が行
われる。なお、説明の都合上、露光画面がパノラマサイ
ズであるという前提で次の動作説明を行なう。この表示
は、図10に示すように、観察画面93の中の撮影範囲
フレーム95と遮光部96で遮光された撮影範囲フレー
ム95の右下部に記録表示部97が表示され、しかも記
録文字数に対応した範囲にメッセージデータが記録され
ることが一目瞭然となる。
【0079】そして、次の#38では、メッセージデー
タの記録位置、即ち、記録表示部97の位置および文字
数の範囲が撮影しようとする作画像の障害となるか否
か、言い換えれば記録表示部97の位置が良いか否かが
判定されNOの場合には次の#40で撮影範囲の修正が
行われる。この修正は作画面の中での表示部97Aの位
置が作画意図上の障害を生じることを除くためのもの
で、具体的には上述したような、4種が考えられるが、
重複するので、その説明は省略する。
【0080】このような観点に立って行われる撮影範囲
の修正が#40で行われると再び#38が実行され、Y
ESの場合には次の#39に移行する。この#39は、
シャッタレリーズ釦が上述の#31における半押し状態
からさらに深く押し込まれたか否かが判定され、言い換
えれば、撮影者によるいわゆるフレーミング設定が完了
し実際の撮影を行う状態であるか否かが判定され、YE
Sの場合には次の#41に移行して適正露光に制御され
た撮影が行われ次の#42で写し込み手段15を用いて
フィルム11にメッセージデータの写し込み記録が行わ
れ一連の撮影動作が完了する。
【0081】なお、今までの動作説明は、カメラ装置が
メッセージデータを写し込む撮影を行う「記録モード」
であるということが#34で検知されたという前提であ
るが、当該カメラ装置が写し込まない「非記録モード」
である場合には、#34がNOであるので#31に戻
り、再び#31〜#34を実行する。従って、図10に
示す観察画面93中の記録表示部97が全て透明状態と
され、通常の観察画面とされるのであり、従来同様にし
て撮影を行うことができるのである。
【0082】また、#36における記録文字数は、前述
例のように6文字以外の場合には、その文字数に応じた
表示部97Aのドット表示とされ、最大の文字数、12
文字であった場合には12個のドット表示がなされる。
この記録文字数と表示文字数の対応は、上述例のように
1対1に対応する場合のみならず記録文字数の2に対し
て表示文字数を1に設定する等のように変形実施するこ
とができる。
【0083】従って、本実施例においては、メッセージ
データを写し込む撮影を行う「記録モード」であるか写
し込まない「非記録モード」であるかの別を撮影者が観
察画面93を目視することによって容易に認識でき、し
かも「記録モード」時における記録範囲の表示がその記
録文字数に対応してなされるので、作画面の中で記録表
示の位置のみならず正確な文字範囲も表示されるので、
作画意図上の障害を生じることをより細かく事前に察知
でき、撮影者の作画意図に合致した撮影を極めて容易に
行うことができる。
【0084】なお、本発明は、以上説明した4つの実施
例に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内
で種々の変形実施をすることができることは勿論であ
る。例えば、前述の2つの実施例においては、メッセー
ジデータを写し込む手段がフィルム上に直接に画像記録
をするものであるが、フィルムとは別の記録媒体、例え
ば、フィルムに磁気記録媒体を塗布し、メッセージ記録
の記録再生領域を設定し、データ写し込み時にメッセー
ジデータに対応した符号で磁気記録し、フィルム現像の
後に、磁気記録媒体の記録を再生してプリント時にプリ
ント画像に重畳してメッセージデータを画像記録するよ
うにしてもよい。
【0085】また、第1実施例における撮影範囲フレー
ム83やAFフレーム82等々の固定的な枠は、ブライ
トフレーム光学系を用いて形成しているが、液晶部材7
1の表面に遮光膜を固定的に形成してもよい。また、第
4実施例における撮影範囲フレーム95を、液晶部材7
1のセグメント電極として形成してもよいことは勿論で
ある。
【0086】さらに、図7および図10に示した第3お
よび第4実施例における記録表示部92,97は、記録
文字数に応じた「角型の黒ドット」という表示である
が、表示部の画素数を多くすることによってメッセージ
データそのものを表示するようにしてもよい。
【0087】また、第3および第4実施例における、記
録文字数に応じる全ての文字に対応した数の「角型の黒
ドット」という表示であるが、記録文字の最初と最後の
みを「角型の黒ドット」に表示することで写し込み記録
範囲を表示するようにしてもよく、さらに、「角型の黒
ドット」による表示の代わりに、長さが記録文字数に対
応して増減変化するバーグラフ形式のものとしてもよ
い。
【0088】一方、第2実施例および第4実施例におけ
るカメラ装置は、標準サイズとパノラマサイズの切り替
え動作に連動してメッセージ記録部の位置および範囲を
変更するようにしているが、この他に、標準サイズとハ
イビジョンサイズの2種の切替えができるカメラ、標準
サイズとパノラマサイズとハイビジョンサイズとの3種
の切替えができるカメラにおいても適用できることは勿
論である。また、露光用の画面サイズとしては、上述の
ような標準サイズとパノラマサイズとハイビジョンサイ
ズのみならずハーフサイズもしくはその他の形状の露光
画面の全てに適用できることは勿論である。
【0089】
【発明の効果】本発明によれば、ファインダ光学系中
に、観察画面に重畳するように液晶部材を介挿し、液晶
制御手段により液晶部材を駆動制御して、メッセージデ
ータを写し込み記録するときと、記録しないときのそれ
ぞれに対応した識別表示を上記ファインダ内に表示させ
るように構成してあるので、カメラ装置で撮影を行う際
に、現在設定のモードがメッセージデータの「記録モー
ド」であるか「非記録モード」であるかの確認を、ファ
インダ内で一連の撮影操作を中断させたり乱したり追加
的に別個の確認動作を行うことなしに行うことができ
る。
【0090】また、本発明によれば、メッセージデータ
の写し込み記録を行う際に、一連の撮影操作を中断させ
たり乱したり追加的に別個の確認動作を行うことなし
に、本来の撮影画像中におけるメッセージデータの写し
込み範囲または位置に対応する被写体部分をファインダ
内で容易に確認することができ、意図した撮影画像中に
良好な状態でメッセージデータを記録させることができ
るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したカメラ装置の一例の全体回路
を示すブロック図である。
【図2】図1中に示すファインダ光学系を重点的に示す
概略側面図である。
【図3】図2に示すファインダ光学系中に第1実施例に
係る液晶部材を組み込んだ場合のファインダ観察画面を
示す正面図である。
【図4】図3に示す第1実施例に係る観察画面の表示動
作を説明するためのフローチャートである。
【図5】図2に示すファインダ光学系中に第2実施例に
係る液晶部材を組み込んだ場合のファインダ観察画面を
示す正面図である。
【図6】図5に示す第2実施例に係る観察画面の表示動
作を説明するためのフローチャートである。
【図7】図2に示すファインダ光学系中に第3実施例に
係る液晶部材を組み込んだ場合のファインダ観察画面を
示す正面図である。
【図8】図7に示す実施例に係る観察画面の動作例を示
す正面図である。
【図9】図7と図8に示す観察画面の表示動作を説明す
るためのフローチャートである。
【図10】図2に示すファインダ光学系中に第4実施例
に係る液晶部材を組み込んだ場合のファインダ観察画面
を示す正面図である。
【図11】図10に示す第4実施例に係る観察画面の表
示動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
2 CPU 3 操作スイッチ 4 撮影レンズ制御手段 5 撮影レンズ 6 シャッタ制御手段 7 シャッタ 8 ストロボ制御手段 9 ストロボ 10 表示器 11 フィルム 12 給送制御手段 13 給送手段 14 フィルム位置検出手段 15 写し込み手段 16 撮影情報入力手段 60 撮影光学系 61 フォント情報 62 メッセージ群記憶部 63 選択手段 64 入力インターフェイス 65 撮影レンズ 70 ファインダ光学系 71 液晶部材 72 ファインダレンズ 81,85,89,93 観察画面 82,86,90,94 AFフレーム 83,91,95,97 撮影範囲フレーム 84,88,88A 記録範囲表示部 87,96 遮光部 92,97,97C 記録表示部 92A,97A 表示部 92B,97B 非表示部 100 カメラ本体 200 外部入力装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北島 達敏 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 大野 好美 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 佐藤 淳 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 篠原 純一 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写し込み記録するメッセージデータを、
    フィルム上に直接に画像記録もしくは該フィルムとは別
    の記録媒体に記録できるようにしたカメラ装置であっ
    て、 観察画面に重畳するようにファインダ光学系中に介挿さ
    れた液晶部材と、 メッセージデータを写し込み記録するときと、記録しな
    いときのそれぞれに対応した識別表示を上記液晶部材に
    与える液晶制御手段と、 を具備し、メッセージデータを写し込み記録する状態で
    あるか否かをファインダで確認し得るように構成したこ
    とを特徴とするカメラ装置。
  2. 【請求項2】 撮影露光用画面が複数段に切り替え可能
    であり、かつ写し込み記録するメッセージデータの写し
    込み位置を上記撮影露光画面の切り替えに連動して変更
    可能にして、フィルム上に直接に画像記録もしくは該フ
    ィルムとは別の記録媒体に記録できるようにしたカメラ
    装置であって、 観察画面に重畳するようにファインダ光学系中に介挿さ
    れた液晶部材と、 写し込み記録するメッセージデータの写し込み範囲を表
    示させる位置を上記撮影露光画面の切り替えに連動して
    変化させ、上記液晶部材に表示させる液晶制御手段と、 を具備し、ファインダ内でメッセージが写し込まれる位
    置を確認し得るように構成したことを特徴とするカメラ
    装置。
  3. 【請求項3】 観察画面に重畳するようにファインダ光
    学系中に介挿されると共に、撮影露光画面が複数段に切
    り替えられたときのそれぞれの露光画面に対応する複数
    の表示セグメントを有する液晶部材と、 上記撮影露光画面の切り替えに対応させて上記表示セグ
    メントを、上記メッセージデータを写し込むときの位置
    及び範囲に対応させて表示させる液晶制御手段と、 を具備し、ファインダ内でメッセージデータが写し込ま
    れる位置および範囲を確認し得るように構成したことを
    特徴とする請求項2記載のカメラ装置。
  4. 【請求項4】 メッセージデータを写し込むときの位置
    または範囲の表示をシャッタレリーズ釦の半押しで開始
    するように制御する液晶制御手段を具備することを特徴
    とする請求項1または請求項2記載のカメラ装置。
JP33377094A 1994-12-19 1994-12-19 カメラ装置 Pending JPH08171135A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33377094A JPH08171135A (ja) 1994-12-19 1994-12-19 カメラ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33377094A JPH08171135A (ja) 1994-12-19 1994-12-19 カメラ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08171135A true JPH08171135A (ja) 1996-07-02

Family

ID=18269767

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33377094A Pending JPH08171135A (ja) 1994-12-19 1994-12-19 カメラ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08171135A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6999113B1 (en) Portable printer and camera
US5940121A (en) Hybrid camera system with electronic album control
JPH08227097A (ja) カメラ装置
JP3694208B2 (ja) カメラ
JPH08292482A (ja) 光データを磁気データに変換する写真仕上げ方法および装置
US6064832A (en) Camera with print information recording feature
JP2002290780A (ja) 電子カメラ
JPH10170991A (ja) ポートレイトの撮影装置およびその方法
JPH08171135A (ja) カメラ装置
JP2638673B2 (ja) カメラ及び写真プリンタ
JP2598133B2 (ja) 写真プリンタ
JP3576450B2 (ja) カメラ
JPH0351839A (ja) 主要部位を記録するカメラ及び写真プリンタ
JP2928864B2 (ja) 写真装置
JP2001318441A (ja) カメラ及び写真プリント装置
JP3047518B2 (ja) データ記録装置付きカメラ
JP3160052B2 (ja) トリミングカメラ
JPH10239764A (ja) スチルカメラ
JP2000275722A (ja) カメラ
JPH10268406A (ja) カメラ,プリント方法及びプリントシステム
JPH11119323A (ja) カメラ
JPS60260930A (ja) カメラ
JPH0695236A (ja) カメラ
JPH11109482A (ja) システムカメラ
JPH1048734A (ja) カメラ

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20040302

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20040831

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02