JPH08170282A - ゴム物品補強用スチールコードおよび空気入りタイヤ - Google Patents
ゴム物品補強用スチールコードおよび空気入りタイヤInfo
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- JPH08170282A JPH08170282A JP6313078A JP31307894A JPH08170282A JP H08170282 A JPH08170282 A JP H08170282A JP 6313078 A JP6313078 A JP 6313078A JP 31307894 A JP31307894 A JP 31307894A JP H08170282 A JPH08170282 A JP H08170282A
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- 239000010959 steel Substances 0.000 title claims abstract description 38
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- OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N Carbon Chemical compound [C] OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 20
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- 239000011324 bead Substances 0.000 claims description 5
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- D07B1/062—Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the strand configuration
-
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- Ropes Or Cables (AREA)
- Tires In General (AREA)
- Reinforced Plastic Materials (AREA)
- Tyre Moulding (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ゴム物品とくにトラック、バス用タイヤを典
型例とする空気入りタイヤのカーカスやベルトを構成す
るスチールコードにおいて、そのフィラメントの炭素含
有量を増加した場合に問題となる、耐腐食疲労性の低下
を回避し得る構造について提供する。 【構成】 1本または複数本のスチールフィラメントに
よるコアと、このコアのまわりに配列した複数本のスチ
ールフィラメントによる少なくとも1層のシースとを撚
り合わせた、同径のスチールフィラメントからなるスチ
ールコードにおいて、該コアのスチールフィラメントの
炭素含有量を、最外層シースのスチールフィラメントの
炭素含有量より多くする。
型例とする空気入りタイヤのカーカスやベルトを構成す
るスチールコードにおいて、そのフィラメントの炭素含
有量を増加した場合に問題となる、耐腐食疲労性の低下
を回避し得る構造について提供する。 【構成】 1本または複数本のスチールフィラメントに
よるコアと、このコアのまわりに配列した複数本のスチ
ールフィラメントによる少なくとも1層のシースとを撚
り合わせた、同径のスチールフィラメントからなるスチ
ールコードにおいて、該コアのスチールフィラメントの
炭素含有量を、最外層シースのスチールフィラメントの
炭素含有量より多くする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、空気入りタイヤや工
業用ベルト等のゴム物品の補強材として使用されるスチ
ールコードおよびこのスチールコードからなるカーカス
またはベルトをそなえる空気入りタイヤに関し、特に耐
久性の向上をはかろうとするものである。
業用ベルト等のゴム物品の補強材として使用されるスチ
ールコードおよびこのスチールコードからなるカーカス
またはベルトをそなえる空気入りタイヤに関し、特に耐
久性の向上をはかろうとするものである。
【0002】
【従来の技術】ゴム物品補強用スチールコード、例えば
空気入りタイヤに多用されている、同一径のフィラメン
トからなるスチールコードは、生産性およびコストの観
点から、各フィラメントの素材組成、特に炭素含有量も
一様であることが通例である。一方、空気入りタイヤの
軽量化が急務であるところから、そのカーカスやベルト
を少ない本数のコードで補強してカーカスまたはベルト
の総重量を軽減するために、スチールコードの高強力化
が進められている。そして、同一径のフィラメントから
なるスチールコードの高強力化には、各フィラメントの
炭素含有量を増加することが有効である。
空気入りタイヤに多用されている、同一径のフィラメン
トからなるスチールコードは、生産性およびコストの観
点から、各フィラメントの素材組成、特に炭素含有量も
一様であることが通例である。一方、空気入りタイヤの
軽量化が急務であるところから、そのカーカスやベルト
を少ない本数のコードで補強してカーカスまたはベルト
の総重量を軽減するために、スチールコードの高強力化
が進められている。そして、同一径のフィラメントから
なるスチールコードの高強力化には、各フィラメントの
炭素含有量を増加することが有効である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、フィラメント
の炭素含有量を増加すると、コードの耐腐食疲労性が悪
化するため、コードの耐久性、ひいてはタイヤなどのゴ
ム物品の耐久性が低下することが問題となる。
の炭素含有量を増加すると、コードの耐腐食疲労性が悪
化するため、コードの耐久性、ひいてはタイヤなどのゴ
ム物品の耐久性が低下することが問題となる。
【0004】そこで、この発明は、ゴム物品とくにトラ
ック、バス用タイヤを典型例とする空気入りタイヤのカ
ーカスやベルトを構成するスチールコードにおいて、そ
のフィラメントの炭素含有量を増加した場合に問題とな
る、耐腐食疲労性の低下を回避し得る構造について提供
することを目的とする。
ック、バス用タイヤを典型例とする空気入りタイヤのカ
ーカスやベルトを構成するスチールコードにおいて、そ
のフィラメントの炭素含有量を増加した場合に問題とな
る、耐腐食疲労性の低下を回避し得る構造について提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、1本または
複数本のスチールフィラメントによるコアと、このコア
のまわりに配列した複数本のスチールフィラメントによ
る少なくとも1層のシースとを撚り合わせた、同径のス
チールフィラメントからなるスチールコードであって、
該コアを構成するスチールフィラメントの炭素含有量
が、シースの最外層を構成するスチールフィラメントの
炭素含有量より多いことを特徴とするゴム物品補強用ス
チールコードである。
複数本のスチールフィラメントによるコアと、このコア
のまわりに配列した複数本のスチールフィラメントによ
る少なくとも1層のシースとを撚り合わせた、同径のス
チールフィラメントからなるスチールコードであって、
該コアを構成するスチールフィラメントの炭素含有量
が、シースの最外層を構成するスチールフィラメントの
炭素含有量より多いことを特徴とするゴム物品補強用ス
チールコードである。
【0006】また、この発明は、1対のビード部間でト
ロイド状に延びるカーカスを骨格とし、さらにカーカス
のクラウン部を少なくとも2層のベルトで補強した空気
入りラジアルタイヤであって、該カーカスを構成するコ
ードに、上記のコードを適用してなる空気入りタイヤで
ある。
ロイド状に延びるカーカスを骨格とし、さらにカーカス
のクラウン部を少なくとも2層のベルトで補強した空気
入りラジアルタイヤであって、該カーカスを構成するコ
ードに、上記のコードを適用してなる空気入りタイヤで
ある。
【0007】ここで、図1および2に、この発明に従っ
て、タイヤのカーカスまたはベルトに適用するスチール
コードの断面を、撚り構造3+9+1および3+9+15
+1についてそれぞれ示す。該コードはいずれも同一径
のスチールフィラメントからなる。すなわち、図1のコ
ードは、3本のスチールフィラメントからなるコア1の
まわりに9本のスチールフィラメントからなるシース2
を撚り合わせてなり、図1のコードは、このシース2の
まわりに、さらに15本のスチールフィラメントからなる
シース3を撚り合わせてなる。なお、図示例では、それ
ぞれ最外側のシースのまわりに、ラップフィラメント4
をらせん巻きして、コードの束ねを強化してあるが、ラ
ップフィラメント4を省略することも可能である。
て、タイヤのカーカスまたはベルトに適用するスチール
コードの断面を、撚り構造3+9+1および3+9+15
+1についてそれぞれ示す。該コードはいずれも同一径
のスチールフィラメントからなる。すなわち、図1のコ
ードは、3本のスチールフィラメントからなるコア1の
まわりに9本のスチールフィラメントからなるシース2
を撚り合わせてなり、図1のコードは、このシース2の
まわりに、さらに15本のスチールフィラメントからなる
シース3を撚り合わせてなる。なお、図示例では、それ
ぞれ最外側のシースのまわりに、ラップフィラメント4
をらせん巻きして、コードの束ねを強化してあるが、ラ
ップフィラメント4を省略することも可能である。
【0008】そして、図1または2に示した層撚り構造
のコードにおいて、コア1を構成するスチールフィラメ
ント(以下、コアフィラメントと示す)の炭素含有量
が、コードの最外層のシース2または3を構成するスチ
ールフィラメント(以下、シースフィラメントと示す)
の炭素含有量よりも多いことが肝要である。すなわち、
スチールフィラメントの炭素含有量が、コードの内側で
高くかつ最外層で低くなる構造を与えることによって、
コードの高強力化を耐腐食疲労性を低下させずに達成す
るのである。
のコードにおいて、コア1を構成するスチールフィラメ
ント(以下、コアフィラメントと示す)の炭素含有量
が、コードの最外層のシース2または3を構成するスチ
ールフィラメント(以下、シースフィラメントと示す)
の炭素含有量よりも多いことが肝要である。すなわち、
スチールフィラメントの炭素含有量が、コードの内側で
高くかつ最外層で低くなる構造を与えることによって、
コードの高強力化を耐腐食疲労性を低下させずに達成す
るのである。
【0009】また、図1および2に例示したコードは、
その複数本を互いに並行に揃えてゴムシートに埋設して
なるプライを、タイヤのカーカスに適用して、タイヤの
骨格として、あるいはカーカスの補強に供するもので、
タイヤの構造としては、在来のトラック、バス用または
建設車両用の空気入りタイヤに則るものでよく、例え
ば、図3に示すタイヤ構造が有利に適合する。なお、同
図において、符号5がビードコア、6がこのビードコア
5にタイヤの内側から外側に巻き回したカーカス、7が
このカーカス6上に配置する少なくとも2層構造のベル
トおよび8はカーカス6のクラウン部に配置するトレッ
ドである。
その複数本を互いに並行に揃えてゴムシートに埋設して
なるプライを、タイヤのカーカスに適用して、タイヤの
骨格として、あるいはカーカスの補強に供するもので、
タイヤの構造としては、在来のトラック、バス用または
建設車両用の空気入りタイヤに則るものでよく、例え
ば、図3に示すタイヤ構造が有利に適合する。なお、同
図において、符号5がビードコア、6がこのビードコア
5にタイヤの内側から外側に巻き回したカーカス、7が
このカーカス6上に配置する少なくとも2層構造のベル
トおよび8はカーカス6のクラウン部に配置するトレッ
ドである。
【0010】
【作用】さて、転動中のタイヤにおいて、タイヤのカー
カスを構成する層撚り構造のコードには、引張りおよび
曲げの各入力が加わるが、特に曲げ入力があると、コー
ド最外層のシースフィラメントには、コード内側のコア
フィラメントに比べて、大きな歪みが発生する。従っ
て、タイヤに浸入した水分による腐食と曲げ入力時に発
生する歪みに影響を受ける耐腐食疲労性は、シースフィ
ラメント、特にコード最外層のシースフィラメントの特
性に主に依存するのである。
カスを構成する層撚り構造のコードには、引張りおよび
曲げの各入力が加わるが、特に曲げ入力があると、コー
ド最外層のシースフィラメントには、コード内側のコア
フィラメントに比べて、大きな歪みが発生する。従っ
て、タイヤに浸入した水分による腐食と曲げ入力時に発
生する歪みに影響を受ける耐腐食疲労性は、シースフィ
ラメント、特にコード最外層のシースフィラメントの特
性に主に依存するのである。
【0011】すなわち、コード最外層のシースフィラメ
ントに優れた耐腐食疲労性を与えることによって、コー
ドの耐腐食疲労性は優れた水準に維持されるから、コー
ド内側に配置したフィラメント、中でもコアフィラメン
トの炭素含有量を増加したとしても、コードの耐腐食疲
労性は阻害されずに、コードの高強力化が達成される。
ントに優れた耐腐食疲労性を与えることによって、コー
ドの耐腐食疲労性は優れた水準に維持されるから、コー
ド内側に配置したフィラメント、中でもコアフィラメン
トの炭素含有量を増加したとしても、コードの耐腐食疲
労性は阻害されずに、コードの高強力化が達成される。
【0012】ここで、コアフィラメントおよびシースフ
ィラメントの炭素含有量は、例えばタイヤ種やそのサイ
ズなどに応じて所期するコード特性が多様であるから一
概には規定できないが、トラック・バス用タイヤであれ
ば、コードの耐腐食疲労性と高強力化を両立させるため
には、コアフィラメントの炭素含有量をコード最外層の
シースフィラメントの炭素含有量より0.1wt %以上高く
することが有利である。
ィラメントの炭素含有量は、例えばタイヤ種やそのサイ
ズなどに応じて所期するコード特性が多様であるから一
概には規定できないが、トラック・バス用タイヤであれ
ば、コードの耐腐食疲労性と高強力化を両立させるため
には、コアフィラメントの炭素含有量をコード最外層の
シースフィラメントの炭素含有量より0.1wt %以上高く
することが有利である。
【0013】なお、3層以上の撚り構造のコードにおい
ても、コードの耐腐食疲労性と高強力化を両立させるた
めに、コアフィラメントの炭素含有量を最外層のシース
フィラメントの炭素含有量より0.1wt %以上高くするこ
とが有利である。
ても、コードの耐腐食疲労性と高強力化を両立させるた
めに、コアフィラメントの炭素含有量を最外層のシース
フィラメントの炭素含有量より0.1wt %以上高くするこ
とが有利である。
【0014】
実施例1 図1および2に示した構造のコードを表1および2に示
す仕様の下にそれぞれ製作してコード強力を測定した
後、各コードを、図3に示したタイヤのカーカスにタイ
ヤの赤道に対する傾斜角度90°で適用し、サイズ10.00R
20のトラック・バス用ラジアルタイヤを種々試作した。
かくして得られた各タイヤを規定リムに組み込み後規定
内圧を充填し、2軸トレーナーの車両に装着し、舗装路
を100000km走行させたのち、各タイヤについて耐腐食疲
労性を調査した。その調査結果を表1および2に併記す
る。
す仕様の下にそれぞれ製作してコード強力を測定した
後、各コードを、図3に示したタイヤのカーカスにタイ
ヤの赤道に対する傾斜角度90°で適用し、サイズ10.00R
20のトラック・バス用ラジアルタイヤを種々試作した。
かくして得られた各タイヤを規定リムに組み込み後規定
内圧を充填し、2軸トレーナーの車両に装着し、舗装路
を100000km走行させたのち、各タイヤについて耐腐食疲
労性を調査した。その調査結果を表1および2に併記す
る。
【0015】なお、コード強力は、以下の引張試験機及
び試験条件にて行った。 (a) 型式:インストロンまたはオートグラフ型試験機 (b) 容量:500 kg 以上 (c) 引張速度:20±2mm/min が適用され、はんだ付けされた長さ:200±1mmの試料を
上、下部のチャックに固定し、引張試験を実施した。
び試験条件にて行った。 (a) 型式:インストロンまたはオートグラフ型試験機 (b) 容量:500 kg 以上 (c) 引張速度:20±2mm/min が適用され、はんだ付けされた長さ:200±1mmの試料を
上、下部のチャックに固定し、引張試験を実施した。
【0016】また、耐腐食疲労性は、走行後に車両から
取り外したタイヤのカーカスからゴム付きコードを取り
出し、図4に示すところに従って、ゴム付きコード9を
3個のプーリー(直径:50mm)10に通した状態におい
て、ゴム付きコード9の一端は固定し、他端には固定プ
ーリー(直径:30mm)11を介して、同コードの新品時の
破断荷重の10%に相当するおもり12による引張り荷重を
付加し、上記3個のプーリー10をコード軸方向に20cmの
距離を往復動させてコードに繰り返し曲げ歪みを与え、
コードが疲労破断するまでプーリー10の往復動を続行
し、その往復動数を調査した。この試験を各タイヤから
取り出した10本のゴム付きコードに対して行って、それ
らの往復動数の平均値を求め、各タイヤでの平均値に基
づいて、同一コード構造毎に、コアおよびシースフィラ
メントの炭素含有量が同一のコードの結果を100 とした
ときの指数で評価した。
取り外したタイヤのカーカスからゴム付きコードを取り
出し、図4に示すところに従って、ゴム付きコード9を
3個のプーリー(直径:50mm)10に通した状態におい
て、ゴム付きコード9の一端は固定し、他端には固定プ
ーリー(直径:30mm)11を介して、同コードの新品時の
破断荷重の10%に相当するおもり12による引張り荷重を
付加し、上記3個のプーリー10をコード軸方向に20cmの
距離を往復動させてコードに繰り返し曲げ歪みを与え、
コードが疲労破断するまでプーリー10の往復動を続行
し、その往復動数を調査した。この試験を各タイヤから
取り出した10本のゴム付きコードに対して行って、それ
らの往復動数の平均値を求め、各タイヤでの平均値に基
づいて、同一コード構造毎に、コアおよびシースフィラ
メントの炭素含有量が同一のコードの結果を100 とした
ときの指数で評価した。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】表1および2から明らかなように、この発
明に従うコードは耐腐食疲労性を低下することなしにコ
ード強力が向上していることがわかる。
明に従うコードは耐腐食疲労性を低下することなしにコ
ード強力が向上していることがわかる。
【0020】
【発明の効果】この発明によれば、コードの耐腐食疲労
性を損なうことなく高強力化を達成できるため、このコ
ードを特にタイヤに適用することによって、タイヤの軽
量化および製造コストの低減を、優れた耐久性の維持の
下に、はかることが可能である。
性を損なうことなく高強力化を達成できるため、このコ
ードを特にタイヤに適用することによって、タイヤの軽
量化および製造コストの低減を、優れた耐久性の維持の
下に、はかることが可能である。
【図1】この発明のコードを示す断面図である。
【図2】この発明のコードを示す断面図である。
【図3】この発明に好適のタイヤ構造を示す断面図であ
る。
る。
【図4】耐腐食疲労性の評価要領を示す模式図である。
1 コア 2 シース 3 シース 4 ラップフィラメント 5 ビードコア 6 カーカス 7 ベルト 8 トレッド
Claims (2)
- 【請求項1】 1本または複数本のスチールフィラメン
トによるコアと、このコアのまわりに配列した複数本の
スチールフィラメントによる少なくとも1層のシースと
を撚り合わせた、同径のスチールフィラメントからなる
スチールコードであって、該コアを構成するスチールフ
ィラメントの炭素含有量が、シースの最外層を構成する
スチールフィラメントの炭素含有量より多いことを特徴
とするゴム物品補強用スチールコード。 - 【請求項2】 1対のビード部間でトロイド状に延びる
カーカスを骨格とし、さらにカーカスのクラウン部を少
なくとも2層のベルトで補強した空気入りラジアルタイ
ヤであって、該カーカスはタイヤ赤道面を横切る向きに
延びて互いに平行に配列した複数のコードからなり、こ
のコードに、請求項1に記載のコードを適用してなる空
気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6313078A JPH08170282A (ja) | 1994-12-16 | 1994-12-16 | ゴム物品補強用スチールコードおよび空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6313078A JPH08170282A (ja) | 1994-12-16 | 1994-12-16 | ゴム物品補強用スチールコードおよび空気入りタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08170282A true JPH08170282A (ja) | 1996-07-02 |
Family
ID=18036929
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6313078A Pending JPH08170282A (ja) | 1994-12-16 | 1994-12-16 | ゴム物品補強用スチールコードおよび空気入りタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08170282A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2501156A (en) * | 2012-02-27 | 2013-10-16 | Gripple Ltd | Improvements in or Relating to Wire Strands |
WO2016121988A1 (ja) * | 2015-01-30 | 2016-08-04 | 株式会社ブリヂストン | ゴム物品補強用スチールコード及びタイヤ |
JP2018176923A (ja) * | 2017-04-10 | 2018-11-15 | 横浜ゴム株式会社 | 空気入りラジアルタイヤ |
-
1994
- 1994-12-16 JP JP6313078A patent/JPH08170282A/ja active Pending
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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