JPH08168307A - 種蒔き装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラグトレイの列ごとに単一の種を分配する
ための手で持つタイプの種蒔き装置を提供することにあ
る。 【手段】 種蒔き装置は、一方の端部んい閉鎖部材２２
を有し、他方の端部に真空継ぎ手３０を有する硬質チュ
ーブの棒１０を有する。該棒は、一列の整合されたポー
ト２４を有する。該ポートは、蒔かれるべき種の大きさ
にとって適当な内孔を有する転位可能な分配チップ２６
を備える。棒の真空側端部にバイブレータ４０が載置さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、種を個別化して分
配するための手で持つタイプの種蒔き装置に関する。特
に、本発明は、単一の種を単一のトレイに沈積させるよ
うに集積貯蔵容器から複数の種を複数のプラグトレイに
同時に届ける手で持つタイプの種蒔き装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】種をプラグトレイに分配するための従来
の装置は、種を個別化して、その後トレイ内に種を落下
させるための複雑な機構を含んでいた。例えば、Ｈａｍ
ｉｌｔｏｎの米国特許第５，０４８，２２６号の回転ド
ラム及びＨａｎａｃｅｋの米国特許第４，４６６，５５
４号の摺動板は、製作コストが高く且つ制御が困難な個
別化装置を開示する。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、プラ
グトレイの列ごとに単一の種を分配するための手で持つ
タイプの種蒔き装置を提供することにある。

【０００４】本発明の別の目的は、ピックアップ及びリ
リース（解放）の制御が可能な種蒔き装置の片手操作を
可能とする軽量の種蒔き装置を提供することにある。

【０００５】本発明の他の目的は、種を少なくとも１つ
の完全なプラグトレイの列に分配するための手で持つタ
イプの種蒔き装置を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明によれば、手で持
つタイプの種蒔き装置が提供される。該装置は、真空及
び振動を利用して、複数の個々の種をホッパー又は集積
貯蔵容器からピックアップして、個別化された種を個々
のプラグ又は種蒔きトレイにリリース（解放）する。

【０００７】本発明の種蒔き装置は、一方の端部にてシ
ールされ、他方の端部に真空装置を具備する硬質チュー
ブの棒を有する。該棒は、一列の整合されたポートを有
する。該ポートは、栽培されるべき種の大きさにとって
適当な内孔を有する転位可能な分配チップを固定してい
ることが好ましい。棒の上、好ましくは棒の真空装置側
端部にバイブレータが載置されている。

【０００８】集積貯蔵容器内の種は、個別化された後、
棒を真空に引きかつ振動させながら、棒を種の集積貯蔵
容器にディップすることで分配される。種は、棒の開放
ポートに真空によって引かれ、ポートでの追加の種は振
動によって外される。すべてのポートが種によって閉鎖
されると、棒はプラグトレイの列の上に移動される。次
いで、真空を開き、種をトレイ内に落下させる。種の落
下は、棒に振動を加えることで確実にすることができ
る。

【０００９】

【好ましい実施の形態】本発明を添付図面を参照しなが
ら、より詳細に説明するが、本発明はこれらに限定され
るものではない。

【００１０】本発明の手で持つタイプの種蒔き装置は、
閉鎖部材２２により一方の端部がシールされたチューブ
２０を含む棒１０を用いる。該チューブ２０は、中空分
配チップ２６を具備している複数のポート２４を有す
る。制御孔２８は、チューブ２０を貫通してポート２４
まで引かれる真空の開閉を可能とするように、ポート２
４のラインを越えてチューブ２０の上に配設されてい
る。

【００１１】棒１０は、部材２２と対向する端部にて、
エアバルブ３２を有する真空継ぎ手３０により閉じら
れ、インレット３４と連結された慣用の真空ポンプ（図
示せず）からポート２４及びチューブ２０を貫通して引
かれている真空を調整する。バルブ３２は、種々の重さ
の種を取り扱えるように、真空ラインに入ることができ
る空気の量を制御するために用いられる。

【００１２】棒１０はさらに、市販のバイブレータ４０
を具備している。該バイブレータ４０は、バッテリーク
リップ４４内に位置付けられた９ボルト電源により賦活
され、ｏｎ／ｏｆｆスイッチ４２により制御される。図
１に示されているバイブレータ４０は、バイブレータを
通して引かれるべき真空を可能とする貫通路を有する。
しかしながら、真空経路に近接せずに、チューブ２０の
頂部に載置されたバイブレータは、チューブ２０の所望
の振動を作り出すことがわかっている。

【００１３】チップ２６の数は、プラグ列内の一定の方
向でのプラグトレイの数によって決定される。１の市販
の列内での種蒔きから数種以上のプラグを有する列への
変更は、各特定のトレイ列に必要とされるチップの数を
有する１セットの転位可能なチューブ２０を有すること
で、促進される。チューブ２０は、バイブレータ４０に
摩擦ばめされるか、又は１セットのチューブ及びチップ
を互いに容易に変更するため別々に固定される。

【００１４】棒１０として用いられる材料は、相対的に
重要ではない。すべてのプラスチック組立体は、経済的
で組み立てが容易であることがわかっている。現在用い
られているものとして最良の形態において、チューブ２
０は１／２インチの内孔を有する硬質壁ＰＶＣである。

【００１５】チップ２６は、可撓性であり、貯蔵集積容
器内の種の高さを変えるため自己調整機能を有し、壊れ
た種の位置あるいはチップ２６をブロックする汚れを目
で見ることができるように、透明又は半透明である。

【００１６】２０mmの水銀容量を引く市販の真空ポンプ
は、１８チップの列内の大きな種の満量の一振りを持ち
上げるために十分すぎる。エアバルブ３２は、小さな花
の種を持ち上げる際に、逃がすことができる真空量を決
定するために調節可能である。

【００１７】バイブレータ４０ハウジング及び真空継ぎ
手３０もまた硬質ＰＶＣであり、部材２０、３０及び４
０の摩擦ばめを促進する。

【００１８】環境状態が棒１０内に静電気を生じる場合
には、棒から真空ポンプまで、好ましくは真空ホースを
貫通して、接地ワイヤを走らせることができる。

【００１９】本発明の手で持つタイプの種蒔き装置の操
作は、非常に単純であり、オペレータが短時間で習得可
能である。チューブ２０、バイブレータ４０及び真空継
ぎ手３０の主な３つの構成要素は、図示されているよう
に組み立てられる。ポンプで真空を引き、バイブレータ
４０を操作するには、オペレータは、チップ２６を通し
てのみ真空が引かれるようにオペレータの親指又は他の
指で制御孔２８を閉じればよい。次いで、種の集積貯蔵
容器への１回のディップですべてのチップ２６を収容で
きるような大きさの種集積貯蔵容器の上に、棒１０を運
ぶ。チップを種と接触させて、真空で引き、チップ内の
通路を閉鎖する。バイブレータ４０は、チップとシール
関係に保持されていない種をふるい落とす。

【００２０】次いで、各チップ２６がピングの上になる
位置まで、負荷中の棒１０を移動させる。次いで、オペ
レータは、制御孔２８を開放することで真空をリリース
（解放）して、各種をプラグ内に落下させる。バイブレ
ータ４０は、真空の損失と協働して、種を棒１０から確
実に落下させる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、本発明の手で持つタイプの種蒔き装置
の斜視図であり、棒の一部を分断して示してある。

【符号の説明】

１０：棒 ２０：チューブ ２４：ポート ２６：分配チップ ２８：制御孔 ３０：真空継ぎ手 ４０：バイブレータ

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の単種の種を集積貯蔵容器から、複
   数の単一プラグトレイに届けるための手で持つタイプの
   装置であって、棒を備え、該棒は、 複数のポートと、該ポートを貫通して真空に引くための
   真空手段と、該棒を振動させる振動手段と、真空を除い
   てポートから種を落下させるための制御手段と、を備
   え、該真空手段及び該振動手段が該ポートの一つを単一
   の種がカバーするように構築され配列されている装置。
2. 【請求項２】 前記棒が、一方の端部にて閉鎖されてお
   り、他方の端部に隣接して前記真空手段に連結されてい
   る中空チューブである請求項１の装置。
3. 【請求項３】 前記ポートが、前記棒において、前記閉
   鎖端部に隣接する位置から前記制御手段に向かって整合
   されて延びている離隔した開口の少なくとも一列である
   請求項２の装置。
4. 【請求項４】 前記振動手段が、前記棒の真空手段側端
   部に隣接して、該棒に載置されている請求項３の装置。
5. 【請求項５】 前記制御手段が、前記ポート及び前記棒
   の真空手段側端部の間で、該棒の上に載置されている請
   求項３の装置。
6. 【請求項６】 前記ポートが、前記離隔した開口のそれ
   ぞれから均一な長さで外方向に延びている分配チップを
   有する請求項３の装置。
7. 【請求項７】 前記分配チップが、前記棒から集積貯蔵
   容器内の種まで到達するような変形に適合できる可撓性
   を有する請求項６の装置。