JPH0816596B2 - 熱交換器 - Google Patents
熱交換器Info
- Publication number
- JPH0816596B2 JPH0816596B2 JP61012589A JP1258986A JPH0816596B2 JP H0816596 B2 JPH0816596 B2 JP H0816596B2 JP 61012589 A JP61012589 A JP 61012589A JP 1258986 A JP1258986 A JP 1258986A JP H0816596 B2 JPH0816596 B2 JP H0816596B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- air
- heat
- humidity
- sensible heat
- passage
- Prior art date
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- Expired - Fee Related
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- Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は温湿度を異なる２種の気流の顕熱および潜熱
を交換する熱交換器に関するものである。
を交換する熱交換器に関するものである。
従来の技術 従来、この種の熱交換器は、第５図に示すように、多
数の小孔100を平板部101に設け、その表面を親水化処理
した仕切板102を略コ字形に折り曲げ、交互に90゜ずつ
ずらして積層して形成し、矢印Ａ→Ａ′よおび矢印Ｂ→
Ｂ′に温湿度の異なる２種の気流を流し、それぞれと気
流の持っている顕熱，潜熱を相互に交換していた（たと
えば実公昭58−55337号公報）。
数の小孔100を平板部101に設け、その表面を親水化処理
した仕切板102を略コ字形に折り曲げ、交互に90゜ずつ
ずらして積層して形成し、矢印Ａ→Ａ′よおび矢印Ｂ→
Ｂ′に温湿度の異なる２種の気流を流し、それぞれと気
流の持っている顕熱，潜熱を相互に交換していた（たと
えば実公昭58−55337号公報）。
発明が解決しようとする問題点 このような従来の構成では、２種の気流の持っている
顕熱と潜熱、いわゆる全熱を常に交換するため、顕熱の
みを交換して回収し、水分を排出したい場合、たとえば
冬の室内の結露防止のために室内空気の湿度を下げたい
場合などには効果的ではなかった。
顕熱と潜熱、いわゆる全熱を常に交換するため、顕熱の
みを交換して回収し、水分を排出したい場合、たとえば
冬の室内の結露防止のために室内空気の湿度を下げたい
場合などには効果的ではなかった。
本発明はこのような問題点を解決するもので、温湿度
の異なった２種の気流の流通方向を変え、これら２種の
気流の温湿度の差により、それぞれの気流の持っている
顕熱と潜熱とを同時に交換する、あるいは顕熱のみを交
換することが可能となる熱交換器を提供することを目的
とするものである。
の異なった２種の気流の流通方向を変え、これら２種の
気流の温湿度の差により、それぞれの気流の持っている
顕熱と潜熱とを同時に交換する、あるいは顕熱のみを交
換することが可能となる熱交換器を提供することを目的
とするものである。
問題点を解決するための手段 この問題点を解決するために本発明は、多数の小孔を
形成し、一方の表面に親水化処理をした良熱伝導性と非
透湿性を有する材料からなり、前記親水化処理をした表
面が互いに対向するように積層させた複数の仕切板と、
前記複数の仕切板間を所定間隔に保持し、前記仕切板の
親水化処理した表面が対向した室外から室内へ流れる１
次気流の通路と、前記仕切板の親水化処理の施してない
表面が対向した室内から室外へ流れる２次気流の通路と
を交互に形成する複数の間隔板とからなる熱交換器の構
成としたものである。
形成し、一方の表面に親水化処理をした良熱伝導性と非
透湿性を有する材料からなり、前記親水化処理をした表
面が互いに対向するように積層させた複数の仕切板と、
前記複数の仕切板間を所定間隔に保持し、前記仕切板の
親水化処理した表面が対向した室外から室内へ流れる１
次気流の通路と、前記仕切板の親水化処理の施してない
表面が対向した室内から室外へ流れる２次気流の通路と
を交互に形成する複数の間隔板とからなる熱交換器の構
成としたものである。
作用 この構成により、仕切板の親水化処理面側の通路に高
温高湿の空気を流し、親水化処理をしていない面側の通
路に低温低湿の空気を流すと、仕切板の伝熱性により顕
熱を交換し、また高温高湿の空気は低温低湿の空気によ
り冷却されて相対湿度が高くなり、水分が親水化処理面
に付着し、小孔を通って親水化処理をしていない側へ移
動し、低温低湿の空気へ吸収され、潜熱の交換が可能と
なる。また、親水化処理面側の通路に低温低湿の空気を
流し、親水化処理をしていない面側の通路に高温高湿の
空気を流すと、顕熱は同様に仕切板の伝熱性により交換
するが、潜熱は親水化処理をしていない面で水分が付着
保持されず、水滴となって流れるため、交換できない。
このことにより温湿度の異なった２種の気流の流通方向
を変えることにより、顕熱と潜熱とを同時に交換する、
あるいは顕熱のみを交換することが可能となる。
温高湿の空気を流し、親水化処理をしていない面側の通
路に低温低湿の空気を流すと、仕切板の伝熱性により顕
熱を交換し、また高温高湿の空気は低温低湿の空気によ
り冷却されて相対湿度が高くなり、水分が親水化処理面
に付着し、小孔を通って親水化処理をしていない側へ移
動し、低温低湿の空気へ吸収され、潜熱の交換が可能と
なる。また、親水化処理面側の通路に低温低湿の空気を
流し、親水化処理をしていない面側の通路に高温高湿の
空気を流すと、顕熱は同様に仕切板の伝熱性により交換
するが、潜熱は親水化処理をしていない面で水分が付着
保持されず、水滴となって流れるため、交換できない。
このことにより温湿度の異なった２種の気流の流通方向
を変えることにより、顕熱と潜熱とを同時に交換する、
あるいは顕熱のみを交換することが可能となる。
実 施 例 以下本発明の一実施例を第１図〜第４図にもとづいて
説明する。図において１は多数の小孔２を設け、一方の
表面に酸化被膜あるいは吸湿材塗布等の親水処理３を施
した複数の仕切板、４は仕切板１を所定間隔に保持し、
１次気流と２次気流とが上記仕切板１を介して交互に流
れる通路5,6を形成する複数の間隔板で、通路５には上
記仕切板１の親水化処理３を施した面、通路６には上記
仕切板１の親水化処理３を施していない面となるように
仕切板１と間隔板４とを積層してある。
説明する。図において１は多数の小孔２を設け、一方の
表面に酸化被膜あるいは吸湿材塗布等の親水処理３を施
した複数の仕切板、４は仕切板１を所定間隔に保持し、
１次気流と２次気流とが上記仕切板１を介して交互に流
れる通路5,6を形成する複数の間隔板で、通路５には上
記仕切板１の親水化処理３を施した面、通路６には上記
仕切板１の親水化処理３を施していない面となるように
仕切板１と間隔板４とを積層してある。
上記構成において、第１図に示すように通路５に高温
高湿の空気H1を流し、通路６に低温低湿の空気C1を流す
と、仕切板１の伝熱性によりそれぞれの空気の顕熱を交
換し、また高温高湿の空気H1は低温低湿の空気C1により
冷却されて相対湿度が高くなり、水分が親水化処理３を
施した面に付着し、多数の小孔２を通って通路６へ移動
することにより潜熱の交換を行なうこととなる。第２図
はこのことを湿り空気線図で示したもので、高温高湿の
空気H1と低温低湿の空気C1はそれぞれ顕熱と潜熱とが同
時に交換されてH1′とC1′となって通路５、および通路
６より出ていく。また第３図に示すように通路５に低温
低湿の空気C2を流し、通路６に高温高湿の空気H2を流す
と、顕熱は仕切板１の伝熱性により交換するが、潜熱は
仕切板１の通路６に面する側に親水化処理３が施されて
いないため水分が付着保持されず、水滴となって流れる
ため交換できない。つまり顕熱のみ交換することが可能
となる。第４図はこのことを湿り空気線図で示したもの
で、低温低湿の空気C2と高温高湿の空気H2はそれぞれ顕
熱のみが交換されてC2′とH2′となって通路５および通
路６より出ていく。
高湿の空気H1を流し、通路６に低温低湿の空気C1を流す
と、仕切板１の伝熱性によりそれぞれの空気の顕熱を交
換し、また高温高湿の空気H1は低温低湿の空気C1により
冷却されて相対湿度が高くなり、水分が親水化処理３を
施した面に付着し、多数の小孔２を通って通路６へ移動
することにより潜熱の交換を行なうこととなる。第２図
はこのことを湿り空気線図で示したもので、高温高湿の
空気H1と低温低湿の空気C1はそれぞれ顕熱と潜熱とが同
時に交換されてH1′とC1′となって通路５、および通路
６より出ていく。また第３図に示すように通路５に低温
低湿の空気C2を流し、通路６に高温高湿の空気H2を流す
と、顕熱は仕切板１の伝熱性により交換するが、潜熱は
仕切板１の通路６に面する側に親水化処理３が施されて
いないため水分が付着保持されず、水滴となって流れる
ため交換できない。つまり顕熱のみ交換することが可能
となる。第４図はこのことを湿り空気線図で示したもの
で、低温低湿の空気C2と高温高湿の空気H2はそれぞれ顕
熱のみが交換されてC2′とH2′となって通路５および通
路６より出ていく。
以上のように本実施例によれば、熱交換器を流れる２
種の気流の温湿度差に応じて一つの熱交換器で流路を変
更することなく顕熱と潜熱とを同時に交換する全熱交換
器として、あるいは顕熱のみ交換することが可能となる
のである。たとえば通路５を室外から室内への給気通路
とし、通路６を室内から室外への排気通路として熱交換
換気に使用した場合、夏の冷房時は第１図と同様に室外
空気（高温高湿の空気H1）は排気する室内空気（低温低
湿の空気C1）により顕熱と潜熱とが同時に交換されて室
内へ給気される。このため換気による顕熱、および潜熱
の熱ロスが少なくなり、冷房負荷が低減できる。また冬
の暖房時は第３図と同様に室外空気（低温低湿の空気
C2）は排気する室内空気（高温高湿の空気H2）により顕
熱のみ交換されて室内へ給気される。このため換気によ
る顕熱のロスが少なくなり、給気によって室内の湿度を
下げることが可能となり、壁面での結露が防止できカビ
の発生等を防ぐことが可能となる。
種の気流の温湿度差に応じて一つの熱交換器で流路を変
更することなく顕熱と潜熱とを同時に交換する全熱交換
器として、あるいは顕熱のみ交換することが可能となる
のである。たとえば通路５を室外から室内への給気通路
とし、通路６を室内から室外への排気通路として熱交換
換気に使用した場合、夏の冷房時は第１図と同様に室外
空気（高温高湿の空気H1）は排気する室内空気（低温低
湿の空気C1）により顕熱と潜熱とが同時に交換されて室
内へ給気される。このため換気による顕熱、および潜熱
の熱ロスが少なくなり、冷房負荷が低減できる。また冬
の暖房時は第３図と同様に室外空気（低温低湿の空気
C2）は排気する室内空気（高温高湿の空気H2）により顕
熱のみ交換されて室内へ給気される。このため換気によ
る顕熱のロスが少なくなり、給気によって室内の湿度を
下げることが可能となり、壁面での結露が防止できカビ
の発生等を防ぐことが可能となる。
発明の効果 以上のように本発明によれば、１つの熱交換器で温湿
度の異なった２種の気流の流通方向を変えることによ
り、それぞれの気流の持っている顕熱と潜熱とを同時に
交換する、あるいは顕熱のみを交換することが可能とな
る等の効果がある。
度の異なった２種の気流の流通方向を変えることによ
り、それぞれの気流の持っている顕熱と潜熱とを同時に
交換する、あるいは顕熱のみを交換することが可能とな
る等の効果がある。
第１図は本発明の一実施例による熱交換器の顕熱および
潜熱交換時の斜視図、第２図は同熱交換器の顕熱および
潜熱交換時の湿り空気線図、第３図は同熱交換器の顕熱
交換時の斜視図、第４図は同熱交換器の顕熱交換時の湿
り空気線図、第５図は従来の熱交換器を示す斜視図であ
る。 １……仕切板、２……小孔、３……親水化処理、４……
間隔板、5,6……通路。
潜熱交換時の斜視図、第２図は同熱交換器の顕熱および
潜熱交換時の湿り空気線図、第３図は同熱交換器の顕熱
交換時の斜視図、第４図は同熱交換器の顕熱交換時の湿
り空気線図、第５図は従来の熱交換器を示す斜視図であ
る。 １……仕切板、２……小孔、３……親水化処理、４……
間隔板、5,6……通路。
Claims (1)
- 【請求項１】多数の小孔を形成し、一方の表面に親水化
処理をした良熱伝導性と非透質性を有する材料からな
り、前記親水化処理をした表面が互いに対向するように
積層させた複数の仕切板と、前記複数の仕切板間を所定
間隔に保持し、前記仕切板の親水化処理した表面が対向
した室外から室内へ流れる１次気流の通路と、前記仕切
板の親水化処理の施してない表面が対向した室内から室
外へ流れる２次気流の通路とを交互に形成する複数の間
隔板とからなる熱交換器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61012589A JPH0816596B2 (ja) | 1986-01-23 | 1986-01-23 | 熱交換器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61012589A JPH0816596B2 (ja) | 1986-01-23 | 1986-01-23 | 熱交換器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62172187A JPS62172187A (ja) | 1987-07-29 |
| JPH0816596B2 true JPH0816596B2 (ja) | 1996-02-21 |
Family
ID=11809540
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61012589A Expired - Fee Related JPH0816596B2 (ja) | 1986-01-23 | 1986-01-23 | 熱交換器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0816596B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5774582A (en) * | 1980-10-27 | 1982-05-10 | Matsushita Seiko Co Ltd | Cooler |
| JPS5855337U (ja) * | 1981-10-09 | 1983-04-14 | 東北金属工業株式会社 | 温度スイツチ |
-
1986
- 1986-01-23 JP JP61012589A patent/JPH0816596B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62172187A (ja) | 1987-07-29 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |