JPH08162194A - ピンコンタクト - Google Patents

ピンコンタクト

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JPH08162194A
JPH08162194A JP6297133A JP29713394A JPH08162194A JP H08162194 A JPH08162194 A JP H08162194A JP 6297133 A JP6297133 A JP 6297133A JP 29713394 A JP29713394 A JP 29713394A JP H08162194 A JPH08162194 A JP H08162194A
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contact
pin
pin contact
socket
point
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JP6297133A
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Inventor
Takayuki Ono
孝之 尾野
Toshiaki Fujino
敏明 藤野
Kiyoshi Matsui
清 松井
Kenichi Kasai
憲一 笠井
Morio Suzuki
盛夫 鈴木
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K7/00Constructional details common to different types of electric apparatus
    • H05K7/02Arrangements of circuit components or wiring on supporting structure
    • H05K7/10Plug-in assemblages of components, e.g. IC sockets
    • H05K7/1053Plug-in assemblages of components, e.g. IC sockets having interior leads
    • H05K7/1076Plug-in assemblages of components, e.g. IC sockets having interior leads co-operating by sliding
    • H05K7/1084Plug-in assemblages of components, e.g. IC sockets having interior leads co-operating by sliding pin grid array package carriers
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/02Contact members
    • H01R13/04Pins or blades for co-operation with sockets
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/02Contact members
    • H01R13/193Means for increasing contact pressure at the end of engagement of coupling part, e.g. zero insertion force or no friction

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 低挿入力で、かつ、挿入が容易なコネクタを
実現するピンコンタクト構造を可能にする。 【構成】 ピンコンタクト2は、嵌合状態においてソケ
ットコンタクトの接触バネ部の接点と接触する平行部3
及び挿入時に該接触バネ部を押し広げて挿入する傾斜部
8を有する。該ピンコンタクト2の傾斜部8の形状は、
平行部3との境界部5付近では緩やかで、接触開始点
(基準点B)付近では急激な曲線部4と、一定傾斜角θ
0 の任意勾配の直線部7を組み合せた構成となってい
る。 【効果】 直線部7の間では、挿入力が直線的に増加
し、曲線部4になると、嵌合進度にかかわらず挿入力一
定となり、所期の目的を達成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ソケットコンタクトと
該ソケットコンタクトに嵌合されるピンコンタクトある
いはプリント板接栓部(以下、ピンコンタクトで総称す
る)から構成されるコネクタに係り、特に低挿入コネク
タを実現するピンコンタクト構造に関する。
【0002】
【従来の技術】コネクタは、一般にソケットコンタクト
と、該ソケットコンタクトの接触バネ部を押し広げて挿
入する傾斜部及び嵌合状態において該接触バネ部の接点
と接触する平行部を有するピンコンタクトから構成され
る。図2は、この種のコネクタの従来の一般的構造を示
したもので、1がソケットコンタクト、2がピンコンタ
クトである。ソケットコンタクト1は、1aを支点とし
た接触バネ部10を上下あるいは右左に1つ以上有し、
その先端近傍には円弧状の接触部(突起部)9を有して
いる。ピンコンタクト2は、平行部3と5から先端まで
一定角度θで傾斜している傾斜部8からなる。該ピンコ
ンタクト2は、挿入時には先端の一定傾斜部8でソケッ
トコンタクト1の接触部9を押し広げながら挿入され、
嵌合状態では、一定外径を有する平行部3が該接触部9
に接触する。図3中、Fは挿入力、Pは接触部9の弾性
復元力である。
【0003】ところで、現在、電気部品の更なる大型
化、高密度化つまり多ピン化が進んでいるため、ピンコ
ンタクト構造として図2のような構造を継承するだけで
は、コネクタの総合挿入力はピン数比に従い増加するこ
ととなる。例えば、1ピンのコネクタの挿入力が100
gであるとすると、1000ピンで総合挿入力は100
kgとなり、これが10倍の10000ピンでは100
0kgに至る。この総合挿入力の増加は単に『入れにく
くなる』ことではなく、コネクタにより接続する電気部
品の強度、実装スペ−スに影響を及ぼす為、電気機器全
体の問題となりうる。従って、コネクタの低挿入力化が
重要な問題となってくる。
【0004】従来プリント基板の接栓部構造について、
その低挿入力化を実現しようとしたものに、特公昭58
−57871号公報がある。これは、図3に示すよう
に、プリント基板接栓部の傾斜部8の形状を、挿入時に
最初にソケットコンタクトの接触バネ部と接触する点
(接触点)を基準にして(基準点B)、平行部3に平行
方向の距離をX、垂直方向の距離をY、傾斜部8と平行
部3との境界点座標を(X0,Y0)とし、ソケットコン
タクトと平行部3との動摩擦係数をμとしたとき、
【0005】
【数2】
【0006】で表わされる曲線とするというものであ
る。ただし、AはX0,Y0,μによって決まる定数であ
る。これによるプリント基板接栓部構造は、傾斜部8が
先端部近くでは大きな傾斜を有し、平行部3に近づくに
従って傾斜が小となり、挿入力が一定で、その最大値を
図2の一定傾斜部8のものより小さく(約1/2)する
ことができる。なお、14はコンタクト2を支持して接
栓部を形成する固定モールドである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ここで、図2によりコ
ネクタの挿入力の原理について説明する。ソケットコン
タクト1とピンコンタクト2の接触点9に働く接触バネ
部10の弾性復元力(接触力)Pに対して、ピンコンタ
クト2を挿入する力(挿入力)をFとすると、ピンコン
タクト2の挿入に従い、ソケットコンタクト1の開きが
大きくなることから、ピンコンタクト2の先端の傾斜部
8の形状に対応して接触力Pが増加する。一方、ピンコ
ンタクト先端の傾斜部8の傾きθは、ソケットコンタク
ト1の接触部9を押し広げる効果に影響するため、傾き
θが小さくなるにつれて、挿入しやすくなる。すなわ
ち、挿入力は、接触力P(傾斜部形状)、傾きθ(傾斜
部形状の微分)及び摩擦係数μの関数で表される。
【0008】一般に、図2に示す一定傾斜部8を有する
ピンコンタクト2の場合、挿入力は、図4の細い実線
(ロ)に示されるような曲線となる。即ち、ピンコンタ
クト2の傾斜部8と平行部3との境界5が、ソケットコ
ンタクト1の接触部9を通過した後は、動摩擦係数と接
触力だけが作用し、一定挿入力F0 となる。一方、ピン
コンタクト2の挿入を開始してから一定挿入力F0 とな
るまでに、F0 の数倍のピーク値FMAX が生じる。この
現象は、ピンコンタクト傾斜部の形状が、一定角といっ
ても、傾斜部と平行部との境界点付近では、傾きθが急
速に小さく変化し、挿入力がそれに伴い減少していくこ
とによる。
【0009】このように、図2に示す従来の一定傾斜部
8を有するピンコンタクト2をソケットコンタクト1に
挿入するには、F0 の数倍の挿入力が必要と成り、ピン
数が増加するにしたがい、ますます挿入力が増加する事
になる。これは、ソケットコンタクト、ピンコンタクト
を接続する基板等の構造(破壊強度)設計にも影響を及
ぼすことになる。
【0010】図4の太い破線(ハ)は、図3に示した数
1で表わされる曲線をもつコネクタの挿入力曲線を示し
ている。この挿入力曲線では、図4の(ロ)のようなピ
−ク値は存在せず、理想的な一定挿入力が得られること
がわかる。しかしながら、ピンコンタクトとソケットコ
ンタクトとの嵌合が始まると共に挿入力はピ−ク値を示
している。これは、最初にソケットコンタクトの接触部
と接触する点(図3の基準点B)の接触角θが90°近
いことによる。従って、ソケットコンタクトあるいはピ
ンコンタクトの位置精度、公差からくる挿入しやすさが
損なわれる欠点がある。これの対策には、該ピンコンタ
クトを嵌合するソケットコンタクトの幅(図2に12で
示す)を大きくとる必要があるが、これはコンタクトの
大形化を招き、プリント基板接栓部においては実装密度
の低下に至る。このように、従来提案されている数1で
表わされる曲線のみでは、ピンコンタクトの傾斜部とし
て完全ではない。
【0011】本発明の目的は、上記従来の欠点をなく
し、単純な構造で挿入力を低減でき、かつ挿入を容易に
するコネクタを提供するためのピンコンタクト構造を実
現することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、ソケットコン
タクトの接触バネ部を押し広げて挿入する傾斜部及び嵌
合状態で該接触バネ部の接点と接触する平行部を有する
ピンコンタクトにおいて、その傾斜部の形状を、先の
(1)式で表わされる曲線にするとともに、平行部に対
して平行方向のX軸を基準に任意の一定傾斜角θ0 を設
定し、(1)式で表わされる曲線(X,Y,dX/dY)
がθ0 <dX/dYになるところを該一定傾斜角θ0 の直
線で置換し、該直線部をピンコンタクト中心線まで延長
したことである。
【0013】
【作用】従来の一般的なピンコンタクトの先端形状は、
図2に示したように、一定角θの傾斜角を設けることを
主眼に考えていたため、平行部との境界点に近づくに従
い急速に傾斜角が変動し、図4の(ロ)のように挿入力
は山なりとなっていた。従って、この傾斜角の変動を、
境界点付近では緩やかに、接触開始点(基準点B)付近
では急激にすれば、挿入力は一定になりうることとな
る。
【0014】本発明によれば、ピンコンタクト傾斜部の
断面形状が、式(1)にもとづき先端近くでは大なる傾
斜を有し、平行部に近づくに従って傾斜が小となってい
るため、嵌合進度にかかわらず挿入力が一定となる。し
かも、この傾斜部がソケットコンタクトに最初に接触す
る付近では、従来の一般的ピンコンタクトのように挿入
しやすくなるように一定角θ0 で傾斜小となる様に形成
したことにより、低挿入力コネクタを実現できる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面により
説明する。
【0016】図1は本発明の一実施例で、ピンコンタク
トの先端部分を拡大して示したものである。ピンコンタ
クト2は、嵌合状態においてソケットコンタクト(図示
せず)の接触バネ部の接点(突起部)と接触する一定外
径Dの平行部3及び挿入時に該接触バネ部を押し広げて
挿入する傾斜部8で構成される。ここで、傾斜部8は曲
線部4と直線部7からなる。曲線部4は、図3の傾斜部
形状と同じであり、挿入時に最初にソケットコンタクト
の接触バネ部の接点と接触する点を基準点Bと仮定し
て、平行部3に対して平行方向の距離をX、垂直方向の
距離をY、該傾斜部8と平行部3との境界点5の座標を
(X0,Y0)としたとき、先の(1)式で表わされる曲
線を有する。直線部7は、X軸に対して任意の一定傾斜
角θ0 を想定し、曲線(X,Y,dX/dY)がθ0 <d
X/dYのところで、該一定傾斜角θ0 の直線に置換
し、これをピンコンタクト中心線(Y0 −D/2)まで
延長したものである。6は曲線部4と直線部7の境界点
で、dX/dY=θ0 である。
【0017】図5は、本発明の原理を説明するための図
である。まず、図5により、接点を無限小としたときの
挿入力の定式化を図ることにする。今、点Aでソケット
コンタクトと接触しているとする。この接触点Aにおけ
る力の釣合いを考えるために、ピンコンタクト2の挿入
力をF、ソケットコンタクトからの接触力をP、ピンコ
ンタクト先端部の傾斜部8の傾きをθとし、傾斜部8の
接線方向及び法線方向の分力を考え、方程式を立てると Fcosθ−nPsinθ=μ(nPcosθ+Fsinθ) n:接触点数 となり、挿入力は次式で表わされる。
【0018】
【数3】
【0019】また、ソケットコンタクトの接触バネ部の
接点が最初に該ピンコンタクトの傾斜部8に接触した位
置を基準(基準点B)とし、X,Yを図1のように定義
すると、 P=KY (3) K:ソケットコンタクトの接触バネ部のバネ定数 と表せる。ここで、tanθもdY/dXと表せるから、
(2)式は次のようになる。
【0020】
【数4】
【0021】挿入力の最大ピーク値を低くするために
は、Fが一定であればよいから、
【0022】
【数5】
【0023】が成立する。(5)式は、Xに対するYの微
分方程式であり、Xについて解くと、
【0024】
【数6】
【0025】となる。すなわち、これが(1)式であ
る。但し、Aは以下のX0,Y0,μによって決められる
定数である。
【0026】
【数7】
【0027】一方、(6)式(すわなち(1)式)で表さ
れる曲線の傾きdY/dXは、(6)式を微分して、次の
ようになる。
【0028】
【数8】
【0029】従って、図1に示すように、基準点Bから
傾斜部8と平行部3との境界点5までの曲線b(X,
Y)は、(7)式で求めたAを使って、(6)式から求
められる。この曲線b(X,Y,μ,dY/dX)に対
し、任意一定角θ0(X軸基準)の直線aをθ0 <dX/
dYのとき置き換えて、ピンコンタクト中心線(Y0
D/2,D:ピンコンタクト直径)まで、この直線を延
長して、傾斜部8の断面形状の外曲線を形成する。つま
り、図1のピンコクタクト先端部の傾斜部8は、 ピンコンタクト中心線〜θ0 <dX/dY ・・・直線a(任意直線) θ0 >dX/dY〜傾斜部と平行部との境界・・・曲線b(6式) との組合せで表せる形状となる。但し、直線a上で、ソ
ケットコンタクトの接触点9図2参照と最初に接触する
部分から先端部は、嵌合を妨害しない範囲で任意でもよ
い。
【0030】図1に示すピンコンタクトを用いることに
より、挿入力は、図4に太い実線で示す(イ)のように
なり、接点が直線aの間は11に示すように直線的に増
加し、境界点6で曲線bに乗ると、嵌合進度にかかわら
ず挿入力一定となる。この値は、図4の(ハ)の挿入力
の最大値と同じ値である。従って、挿入力の増加を考え
ることなく、任意一定傾斜角θ0 の直線aを付加するこ
とができる。よって、図4の(ロ)に示す従来の様な大
きなピーク挿入力を必要とせず、同じ接触力を維持しな
がら、複雑な構造を追加することなく、最小の挿入力で
容易に嵌合させることができる。
【0031】実験では、例えば、ソケットコンタクトの
バネ比例定数K=0.3kg/mm(通常0<K<1.0)、
摩擦係数μ=0.2(通常0.1<μ<1)、ピンコンタ
クトの直径0.3、一定傾斜角θ0 =30°の場合、図
4の11のように、挿入力FはdX/dY=30°までは
(境界点6)、嵌合進度に比例し、直線的に増加した。
なお、この直線の勾配はピンコンタクトの先端傾斜角θ
0 に依存し、θ0 が低くなるにつれて勾配が緩やかにな
ることが判っている。一方、接点が(6)式で表せる曲
線bに入ると(境界点5)、挿入力は一定値約15gを
示し、平行3に到ると約10gを示すことを確認した。
従って、一連の挿入力の最大値は、曲線bで示される約
15gであることがわかる。一方、図2の傾斜部全域が
一定傾斜角θ=30°のピンコンタクトをもちいた場
合、平行部の挿入力には変化はみられないが、挿入力の
最大値は約30gとなった。つまり、図1の本実施例の
ピンコンタクトを用いることにより挿入力を従来の約1
/2にできることが確認できた。
【0032】ところで、図1の曲線bは(6)式を解い
て求めるが、このとき基準点Bからの境界点5までの座
標(X0,Y0)の設定の仕方が重要になる。
【0033】まず、Y0 の設定の方法から説明する。こ
の値は図2のコンタクトギャップ13と図1のピン径D
から決められ、ソケットコンタクト1の接触バネ部10
の変位量を示す。初期のコンタクトギャップ13に対応
して基準点Bを設定するが、このとき設定したコンタク
トギャップ13を有するソケットコンタクトに対して
は、図4の(イ)の本実施例のような一定の挿入力を示
す。一方、図6は、コンタクトギャップ13の製造公差
を考慮したときの、コネクタ嵌合深さと挿入力の関係を
示したものである。図6に示すように、バラツキ範囲内
の最小コンタクトギャップ13を有するソケットコンタ
クト1に対しては、挿入力は増加する傾向を示す。従っ
て、ピンコンタクトの曲線bの計算の際、基準点BのY
方向はソケットコンタクト1のコンタクトギャップ13
の製造公差の最小値に設定する必要がある。つまり、 Y0 =ピンコンタクトのピン径D/2−最小コンタクト
ギャップ/2 とするとよい。
【0034】次に、X0 の設定方法について説明する。
0 は基準点Bからピンコンタクト先端傾斜部の長さに
直接影響を及ぼす値である。図7は、このX0 と挿入力
の最大値FMAX との関係について示したものであり、挿
入力の最大値はピンコンタクト先端傾斜部の長さに依存
し、先端部を長くするにつれて、ピンコンタクトの平行
部3での挿入力F0 に漸近することがわかる。従って、
挿入力を下げるために、ピンコンタクト先端部を長く設
定することは効果があるが、一方で、コネクタの全長、
嵌合長からくるピンコンタクトの長さの制約から先端傾
斜部として使用できる範囲が限定されるのが普通であ
る。よって、このピンコンタクトの先端傾斜部として使
える範囲内で、かつ最終的に付加する任意一定角直線の
長さを考慮し、最大のX0 を用いるとよいことが判る。
なお、先の実験例では、図7のaの値を0.5〜0.7を
用いている。
【0035】以上、本発明のピンコタクトについて一実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明はこの実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることは、いうまでもない。例え
ば、実施例では、ピンコンタクトとソケットコンタクト
の嵌合について示したが、これは、プリント板接栓部と
片持ち梁コンタクトであってもよいことは言うまでもな
い。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本願発明によれ
ば、次のような効果が得られる。
【0037】(1) 従来と同様のコネクタ構造で、ピ
ンコンタクトのみを換えることにより挿入力を従来に比
べ約半減させることができる。
【0038】(2) ピン数が倍増しても、ZIF(Z
ero-Insertion-Force)のような複雑でかつ実装密度
の低下する方式を用いずに、従来と同様の単純な構造で
従来と同等の挿入力にすることが可能となる。
【0039】(3) 従来のピンコタクトと同等な鋭角
の先端が確保できるため、ソケットコンタクト及びピン
コンタクトの公差、相対位置ずれからくる挿入し易さに
対しても同等性能を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のピンコンタクト先端部分を
拡大して示した図である。
【図2】従来の一般的コネクタのソケットコンタクトと
ピンコンタクトを示す図である。
【図3】従来提案されている傾斜部を曲線形状としたプ
リント基板接栓部を示す図である。
【図4】本発明と従来のピンコンタクトを用いたときの
挿入力と嵌合深さの関係を示した図である。
【図5】本発明の原理を説明するためのピンコンタクト
における力の釣合いを示した図である。
【図6】本発明によるピンコンタクトの挿入力と嵌合深
さとの関係について、ソケットコンタクトのコンタクト
ギャップを変化させたときの影響を示した図である。
【図7】本発明によるピンコンタクトの挿入力とピンコ
ンタクトの先端傾斜部の長さとの関係を示した図であ
る。
【符号の説明】
1 ソケットコンタクト 2 ピンコンタクト 3 ピンコンタクトの平行部 4 ピンコンタクトの傾斜部の曲線部 7 ピンコンタクトの傾斜部の直線部 8 ピンコンタクトの傾斜部 9 ソケットコンタクトの接触点 10 ソケットコンタクトの接触バネ部 12 ソケットコンタクトの受け口の幅 13 ソケットコンタクトのコンタクトギャップ幅
フロントページの続き (72)発明者 笠井 憲一 神奈川県秦野市堀山下1番地 株式会社日 立製作所汎用コンピュータ事業部内 (72)発明者 鈴木 盛夫 神奈川県秦野市堀山下1番地 株式会社日 立製作所汎用コンピュータ事業部内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソケットコンタクトに挿入して用いら
    れ、該ソケットコンタクトの接触バネ部を押し広げて挿
    入する傾斜部及び嵌合状態で上記接触バネ部の接点と接
    触する平行部を有するピンコンタクトにおいて、 前記傾斜部の形状を、挿入時に最初に上記接触バネ部の
    接点と接触する点を基準にして、上記平行部に対して平
    行方向の距離をX,垂直方向の距離をY,上記平行部と
    の境界点を(X0,Y0)とし、ソケットコンタクトと平
    行部との動摩擦係数をμとしたとき、A(X0,Y0,μ
    によって決まる定数)を定数として、 【数1】 で表せる曲線にするとともに、X軸を基準に任意の一定
    傾斜角θ0 を設定し、上記曲線(X,Y,dX/dY)が
    θ0 <dX/dYになるところを上記一定傾斜角θ0 の直
    線で置換し、該直線部をピンコンタクト中心線まで延長
    したことを特徴とするピンコンタクト。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のピンコンタクトにおい
    て、挿入時にソケットコンタクトの接触バネ部の接点と
    最初に接触するピンコンタクト上の基準点の位置により
    決まる傾斜部と平行部との境界点(X0,Y0)のY0
    値を、ソケットコンタクトのコンタクトギャップ寸法の
    製造公差を考慮し、コンタクトギャップの最小値により Y0 =ピンコンタクトのピン径D/2−最小コンタクト
    ギャップ/2 と設定して、上記数1を計算し、曲線部の形状としたこ
    とを特徴とするピンコンタクト。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のピンコンタクトにおい
    て、挿入時にソケットコンタクトの接触バネ部の接点と
    最初に接触するピンコンタクト上の基準点の位置により
    決まる傾斜部と平行部との境界点(X0,Y0)のX0
    値を、コネクタの全長あるいはピンコンタクトとソケッ
    トコンタクトとの嵌合長からピンコンタクトの先端傾斜
    部として可能な範囲内で、上記一定傾斜角θ0 の直線部
    の長さとの差の最大値に設定して、上記数1を計算し、
    曲線部の形状としたことを特徴とするピンコンタクト。
  4. 【請求項4】 請求項1、2および3記載のピンコンタ
    クトにおいて、上記直線部にかえて、上記数1で表せる
    曲線をピンコンタクト先端方向に延長したことを特徴と
    するピンコンタクト。
JP6297133A 1994-11-30 1994-11-30 ピンコンタクト Pending JPH08162194A (ja)

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JP6297133A JPH08162194A (ja) 1994-11-30 1994-11-30 ピンコンタクト
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Applications Claiming Priority (1)

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JP6297133A JPH08162194A (ja) 1994-11-30 1994-11-30 ピンコンタクト

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