JPH0816087B2 - 抗生物質tan−749関連化合物およびその製造法 - Google Patents

抗生物質tan−749関連化合物およびその製造法

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JPH0816087B2
JPH0816087B2 JP61311586A JP31158686A JPH0816087B2 JP H0816087 B2 JPH0816087 B2 JP H0816087B2 JP 61311586 A JP61311586 A JP 61311586A JP 31158686 A JP31158686 A JP 31158686A JP H0816087 B2 JPH0816087 B2 JP H0816087B2
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    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は細菌感染症の治療剤として有用な新規抗生物
質TAN-749(以下「TAN-749」と略称することもある。)
関連化合物およびそれらの製造法に感する。
従来の技術 後述のTAN-749AおよびCの構成アミノ酸であるδ−ハ
イドロキシ−β−リジンは抗生物質ネガマイシン[ジャ
ーナル・オブ・ジ・アメリカン・ケミカル・ソサエティ
(Journal of the American Chemical Society),93,6
305(1971)参照]の構成アミノ酸として知られてい
る。
発明が解決しようとする問題点 細菌によって惹起される疾病は抗生物質投与による治
療法の発達によってかなり克服されている。しかし、従
来の抗生物質を長期または大量に投与することによる起
因菌の変化(菌交代現象)あるいは耐性菌の出現(耐性
化現象)などによる疾患の増大は現在の感染症医療分野
で大きな問題となっている。この問題を克服するため
に、当分野では、常に新規骨格を有し、新しい生物活性
を示す抗生物質、あるいはそれらを合成するための中間
原料が求められている。
問題点を解決するための手段 本発明者らは、新規な抗生物質の探索を目的として多
数のバクテリアを土壌より分離し、その産生する抗生物
質を分離探索したところ、ある種の微生物が新規な抗生
物質を産生すること、該微生物がシュードモナス属に属
すること、該微生物を適宜の培地に培養することによつ
て耐性菌を含むグラム陽性および陰性菌に対して抗菌力
を示す抗生物質を培地中に蓄積しうることなどを知り、
この抗生物質を単離し、その物理化学的および生物学的
諸性質から、当該抗生物質が新規抗生物質であることを
確め、これを抗生物質TAN-749と称することとした。TAN
-749は4成分から成り、これらをそれぞれTAN-749A,B,C
およびDと命名した。またその後の研究によりTAN-749
各成分の構造式は下式で示されることが判明した。
:(R)はR,S表示法による立体配置を示す。
さらに本発明者らはTAN-749を原料として分解反応を
行い、より良い生物活性を示す誘導体合成のための中間
原料を得た。
本発明者らはこれらの知見に基いてさらに研究した結
果、本発明を完成した。
すなわち本発明は、 (1)一般式(I) [式中、R1は水素,ヘキサノイルまたはソルビルを、R2
は水素またはメチルを、R3は保護されていてもよいアミ
ノ基を、R4は水酸基または2−アミジノ−エチルアミノ
をそれぞれ示し、R1およびR2が水素でR3がアミノの時、
R4は2−アミジノ−エチルアミノを、あるいはR1がソル
ビルでR4が2−アミジノ−エチルアミノである時、R3
保護されたアミノ基を示す。]で表わされる化合物また
はその塩、 (2)一般式(II) [式中、R1′はヘキサノイルまたはソルビルを示し、R2
およR3は前記と同意義を有する。]で表わされる化合物
またはその塩を加水分解反応に付すことを特徴とする一
般式(III) [式中、R1,R2およびR3は前記と同意義を有し、R1およ
びR2が水素である時R3は保護されたアミノ基を示す。]
で表わされる化合物またはその塩の製造法および (3)一般式(IV) [式中、R2,R3およびR4は前記と同意義を有し、R5およ
びR6は水素またはメチルをそれぞれ示し、R5およびR6
同時に水素またはメチルでない。]で表わされる化合物
またはその塩を接触還元反応に付し、必要によりさらに
デアシレースを用いる脱アシル化反応に付すことを特徴
とする一般式(V) [式中、R1″は水素またはヘキサノイルを示し、R2,R3
をよびR4は前記と同意義を有し、R1″およびR2が水素で
R3がアミノである時、R4は2−アミジノ−エチルアミノ
を示す。]で表わされる化合物またはその塩の製造法に
関する。
前記式中、R3で示される保護されているアミノ基にお
ける保護基としては、例えば、フタロイル,ベンゾイ
ル,p−ニトロベンゾイル,p−tert−ブチルベンゾイル,p
−tert−ブチルベンゼンスルホニル,ベンゼンスルホニ
ル,トルエンスルホニル等の芳香族アシル基,たとえば
ホルミル,アセチル,プロピオニル,モノクロロアセチ
ル,ジクロロアセチル,トリクロロアセチル,メタンス
ルホニル,エタンスルホニル,トリフルオロアセチル,
マレイル,サクシニル等の脂肪族アシル基,たとえば、
メトキシカルボニル,エトキシカルボニル,t−ブトキシ
カルボニル,イソプロポキシカルボニル,2−シアノエト
キシカルボニル,β,β,β−トリクロロエトキシカル
ボニル,ベンジルオキシカルボニル,p−ニトロベンジル
オキシカルボニル,p−メトキシベンジルオキシカルボニ
ル,ジフェニルメチルオキシカルボニル,メトキシメチ
ルオキシカルボニル,アセチルメチルオキシカルボニ
ル,フェニルオキシカルボニル等のエステル化されたカ
ルボキシル基,(ヘキサヒドロ−1H−アゼピン−1−イ
ル)メチレン等のメチレン基,2−アミノ−2−カルボキ
シエチルスルホニル等のスルホニル基,さらに、例え
ば、トリチル,2−ニトロフェニルチオ,ベンジリデン,4
−ニトロベンジリデン,ジもしくはトリアルキルシリ
ル,ベンジル,p−ニトロベンジル等のアシル基以外のア
ミノ基の保護基があげられる。該保護基の選択は本発明
においては、得に限定するものではないが、特にp−ニ
トロベンゾイル,アセチル,t−ブトキシカルボニル,ベ
ンジルオキシカルボニルなどが好ましい。
前記式中、R4が水酸基である化合物は下記のようにラ
クトン環を形成することもある。
上記のようにラクトン環を形成したものも本発明の概
念の中に含まれる。
次に本発明の化合物の製造法について述べる。
化合物(II)またはその塩から2−アミジノ−エチル
アミノ基を脱離させるためには、公知の酸加水分解法が
用いられる。すなわち、化合物(II)を2N・塩酸中に5
ないし20mg/mlの濃度で溶解し、加熱,5分ないし1時
間,好ましくは15分ないし40分間,還流する(外温は約
120℃)(方法I)。
反応成績物は反応液を中和後ダイアイオンHP−20(三
菱化成社製)などのカラムクロマトグラフィーによって
精製される。同様の条件下還流時間を2ないし10時間好
ましくは4ないし8時間続行すると、さらにソルビル基
またはヘキサノイル基が脱離した化合物が得られる(方
法II)。反応成績物はダウエックス50W(ダウケミカル
社製,米国)などのカラムクロマトグラフィーで精製さ
れる。
化合物(IV)またはその塩を接触還元に付すと、ソル
ビル基の2個の2重結合が飽和された化合物が得られ
る。接触還元法は公知の反応が用いられる。すなわち、
化合物(IV)を極性溶媒たとえば水,酢酸などに溶解
し、溶解液に接触還元用触媒たとえば酸化白金,パラジ
ュウム−炭素またはラネーニッケルなどを加え、水素気
流下,撹拌する。反応は常温常圧下数時間で完結する
が、反応時間を短縮するには加圧下の条件で行っても構
わない。
化合物(IV)および酸加水分解(方法I)法あるいは
接触還元法で得られた化合物は次の反応へ進むためにア
ミノ基が保護されることが好ましい。アミノ基に保護基
を導入する方法について、一般的は方法がT.W.Creeneに
より“プロテクティブ・グループス・イン・オルガニッ
ク・シンセシス(Protective Groups in Organic Synth
esis)"P.218(1981),John Wiley&Sonsに詳しく述べ
られている。代表的なN−保護基導入の例としてたとえ
ばt−ブトキシカルボニル化の場合、試料を極性溶媒た
とえば50%ジオキサン−水などに溶解し、約1〜4当量
のトリエチルアミンおよび約1〜3当量の2−(t−ブ
チルオキシカルボニルオキシイミノ)−2−フェニルア
セトニトリル(以下、BOC−ONと略称することもあ
る。)を加え、常温下0.5ないし8時間好ましくは3な
いし6時間撹拌下反応させることによって完結される。
またベンゾイル化あるいはベンジルオキシカルボニル化
の場合には、試料を希炭酸水素ナトリウム水に溶解し、
約1ないし3当量のベンゾイルクロライドあるいはベン
ジルオキシカルボニルクロライドなどを加え、撹拌下、
常温で約2ないし8時間反応させる、ことによって行わ
れる。
一般式(IV)で表わされる化合物のうちR3がアミノ基
でかつR4が2−アミジノ−エチルアミノ基である化合物
(VI)あるいは前記の酸加水分解物(方法Iによる)の
接触還元体はそのままあるいはN−保護基の導入後脂肪
酸基が除去される。除去のための方法としては酵素すな
わちデアシレースが用いられる。デアシレースとしては
たとえばシュードモナス・アシドボランス(Pseudomona
s acidovorans)IFO 13582の菌体に含まれるデアシレー
スが挙げられる。該デアシレースを反応に用いるに当っ
ては菌体をそのままあるいはアセトンなどで処理した粗
粉末として供試される。試料は緩衝液たとえはリン酸あ
るいは酢酸バッファー(pH 5ないし9好ましくは6ない
し7.5,イオン濃度0.01ないし0.3M好ましくは0.02ないし
0.2M)中に溶解され、菌体もしくは粗粉末が試料1mgに
対し、5ないし500mg/ml好ましくは20ないし100mg/mlの
濃度になるように加えられる。反応温度は30ないし45℃
好ましくは34ないし38℃で、反応時間は10ないし48時間
好ましくは15ないし24時間である。
また反応は通常通気撹拌下で行われる。反応液は遠心
分離法などによって菌体が除去され、イオン交換樹脂法
などによって精製される。
化合物(II)はアルカリ加水分解によって化合物(II
I)を与える。この反応は二段階で進行する。すなわち
抗生物質TAN-749またはその接触還元体あるいはそれら
のN−保護基導入体は緩和な条件によって2−アミジノ
−エチルアミノ基が先ず除去される。その条件はたとえ
ば化合物(II)を水酸化ナトリウム溶液に溶解し、溶解
液を撹拌する。水酸化ナトリウムの濃度は通常0.5ない
し2規定好ましくは1ないし1.5規定の水溶液を用い、
反応温度が、20ないし40℃の場合、反応時間は1日ない
し2週間,好ましくは2日ないし8日間であり、反応温
度が50ないし70℃,好ましくは55ないし65℃の場合、反
応時間は1時間ないし15時間,好ましくは2ないし8時
間(方法III)である。反応条件を過酷にすると化合物
(II)は2−アミジノエチルアミノ基が除去され、さら
にソルビルまたはヘキサノイル基も除去された化合物
(IIIでR1が水素)を与える。その条件は前述と同様の
アルカリ性反応液を反応温度50ないし70℃好ましくは55
ないし65℃,反応時間を8時間ないし3日,好ましくは
10ないし24時間に保つことによって完結される(方法I
V)。
前記の主な反応工程およびそれによって得られる各化
合物の構造式を第1表および第2表に示す。
本発明の原料として用いられるTAN-749は後述する参
考例に示される方法で製造することができる。
また参考例1および2で用いられているシュードモナ
ス・フルオレッセンスYK-437株は、昭和60年(1985年)
6月7日に財団法人発酵研究所(IFO)に受託番号IFO 1
4446として寄託され、また本微生物は、昭和60年(1985
年)6月15日に通商産業省工業技術院微生物工業技術研
究所(FRI)に受託番号FERM P-8312として寄託され、該
寄託がブダペスト条約に基づく寄託に切換えられて、受
託番号FERM BP-1005として同研究所に保管されている。
本発明によって得られる化合物(I)は細菌感染症の
治療剤として有用なTAN-749を合成するための原料とし
て用いられる。
化合物(I)からTAN-749を合成する製造法として
は、化合物(I)をジメチルホルムアミドに溶解あるい
は懸濁させ、氷冷下1〜2当量のトリエチルアミン,1〜
2当量のソルビン酸,1〜2当量の1−ハイドロキシベン
ゾトリアゾール,1〜2当量のジシクロヘキシルカルボジ
イミドを加え、氷冷下あるいは常温条件で2〜16時間撹
拌して得られるTAN-749のアミノ基をt−ブトキシカル
ボニル基で保護したもの(以下N-BOC体と略称すること
もある)を、トリフルオロ酢酸で、常温条件下5〜30分
処理する方法があげられる。また、TAN-749のN-BOC体
は、化合物(I)を希アルカリ溶液に溶解し、ソルビル
クロライドを加え、常温条件下30分から2時間撹拌する
ことによっても得られる。
次に、本発明の化合物(I)から得られるTAN-749の
生物学的性状について述べる。
まず、TAN-749A,B,CおよびD(二塩酸塩)の各種微生
物に対する抗菌スペルクトルを第3および4表に示す。
次に、TAN-749A・二塩酸塩の臨床分離スタフィロコッ
カス・アウレウス菌に対する抗菌力を第5表に示す。
また、TAN-749A,B,CおよびD(二塩酸塩)のマウス感
染症における治療効果は、第6表に示すとおりである。
さらに、TAN-749A,B(二塩酸塩)のマウスを用いた急
性毒性は第7表に示すとおりである。
これらのデータから明らかなように、TAN-749および
その塩はグラム陽性菌およびグラム陰性菌に対して抗菌
性を示し、哺乳動物などに対する毒性が低い。また、TA
N-749およびその塩は種々の耐性菌に対して有効であ
り、交叉耐性を示さない。したがってTAN-749およびそ
の塩は哺乳動物(例、マウス,ラット,ウサギ,犬,ヒ
ト)の細菌感染症の治療に用いることが出来る。
TAN-749またはその塩をたとえば細菌感染症の治療剤
として用いるには、TAN-749またはその塩を薬理学的に
許容され得る担体,賦形剤,希釈剤などと混合し、たと
えばTAN-749またはその塩を注射剤として非経口的に上
記哺乳動物の皮下または筋肉内に約1ないし50mg/kg/
日,好ましくは約5ないし20mg/kg/日投与する。また経
口的にはTAN-749またはその塩をカプセル剤とし、TAN-7
49として約1ないし100mg/kg/日、好ましくは約5ない
し50mg/kg/日投与する。
また、TAN-749またはその塩は、殺菌剤として用いる
ことができる。たとえばTAN-749またはその塩をTAN-749
として約0.01ないし0.1w/v%の濃度で蒸留水に溶解した
液剤、または1gあたりTAN-749として約0.2ないし20mg,
好ましくは約1ないし10mg含有する軟膏剤として、上記
哺乳動物の手,足,顔,耳などに塗布することにより、
これらの部位の殺菌,消毒に用いることができる。
実施例 次に参考例および実施例を挙げて本発明をさらに具体
的に説明する。なお、培地におけるパーセントは、特に
ことわりのないかぎり重量/容量%を示す。
また高速液体クロマトグラフィー(以下、HPLCと略称
することもある。)においては、担体として分取用には
YMCパックS-30(山村化学研究所製)を、分析用にはYMC
パックA-312(山村化学研究所製)をそれぞれ用いた。
参考例1 栄養寒天斜面上に生育したシュードモナス・フルオレ
ッセンスYK-437(IFO 14446,FERM BP-1005)をグルコー
ス2%,ソルブル・スターチ3%,生大豆粉1%,コー
ンスティープリカー0.3%,ポリペプトン(大五栄養化
学株式会社製)0.5%,食塩0.3%を含有する水溶液(pH
7.0)に沈降性炭酸カルシウム0.5%を添加した培地500m
lを含む2l容坂口フラスコに接種して、24℃で48時間往
復振盪培養した。この培養液全量を上記培地に消泡剤ア
クトコール(武田薬品工業株式会社製)0.05%を添加し
た培地30lを含む容量50lのタンクに接種し、24℃で通気
量30l/分、200回転/分の条件下で48時間培養した。こ
の培養液6lをグリセロール3%,グルコース0.1%,ポ
リペプトン(大五栄養化学株式会社製)0.5%,肉エキ
ス(和光純薬工業株式会社製)0.5%,食塩0.5%,チオ
硫酸ナトリウム0.05%,塩化コバルト2ppm,アクトコー
ル0.05%を添加した培地120lを含む容量200lのタンクに
接種し、24℃で通気量120l/分,170回転/分の条件下で6
6時間培養した。
上記で得られた培養液(105l)を2N塩酸でpH6.5に調
整後、ハイフロスーパーセル(ジョンズ・マンビル・プ
ロダクト社製,米国)を加え、ろ過,水洗し、ろ液(10
2l)を得た。ろ液をpH6.5に調整後、IRC-50(Na+型,2
l)を充填したカラムを通過させた。水でカラムを洗浄
後、2M食塩水(500l)で溶出した。溶出液を活性炭(2
l)のカラムを通過させ、水で洗浄後、8%イソブタノ
ール水(15l)で溶出した。溶出液をpH6.2に調整後2lま
で濃縮し、濃縮液をCMセファデックスC-25(Na+型,0.5
l)を充填したカラムを通過させた。0.1M食塩水(20l)
で活性区分を溶出した。
溶出液の前半にTAN-749B成分が、後半にTAN-749A成分
が溶出された。
各溶出区分を各々活性炭のクロマトグラフィー(1.0l
および4.0l)に付し、脱塩後、濃縮,凍結乾燥して、TA
N-749Bの粗物質(4.0g)およびTAN-749Aの粗物質(8.9
g)を得た。
粗物質B(4.0g)を分取用逆相高速液体クロマトグラ
フィー[移動相:8%メタノール/0.02Mリン酸溶液(pH
3)]に付し、活性画分を得た。この画分をCMセファデ
ックスC-25(Na+型,0.25l)のカラムクロマトグラフィ
ー,つづいて活性炭のクロマトグラフィー(0.3l)に付
し、精製された溶出画分を得た。この画分を濃縮,凍結
乾燥し、TAN-749B・二塩酸塩(0.66g)を白色粉末とし
て得た。同様の方法で粗物質A(8.9g)を処理し、TAN-
749A・二塩酸塩の白色粉末(4.7g)を得た。
参考例2 栄養寒天斜面上に生育したシュードモナス・フルオレ
ッセンスYK-437(IFO 14446,FERM BP-1005)をグルコー
ス2%,ソルブル・スターチ3%,生大豆粉1%,コー
ンスティープリカー0.3%,ポリペプトン0.5%,食塩0.
3%を含有する水溶液(pH7.0)に沈降性炭酸カルシウム
0.5%を添加した培地500mlを含む2l容坂口フラスコに接
種して、24℃で48時間往復振盪培養した。この培養液全
量を上記培地に消泡剤アクトコール0.05%を添加した培
地120lを含む容量200lのタンクに接種し、24℃で通気量
120l/分、180回転/分の条件下で48時間培養した。この
培養液50lをグリセロール3%,グルコース0.1%,ポリ
ペプトン0.5%,肉エキス0.5%,食塩0.5%,チオ硫酸
ナトリウム0.05%,塩化コバルト2ppm,アクトコール0.0
5%を添加した培地1200lを含む容量2000lのタンクに接
種し、24℃で通気量1200l/分,150回転/分の条件下で66
時間培養した。
上記で得られた培養液(1150l)をpH6.5に調整後、ハ
イフロスーパーセルを加え、ろ過,水洗し、ろ液(1220
l)を得た。ろ液をpH6.2に調整後、IRC-50(Na+型,20
l)を充填したカラムを通過させた。水でカラムを洗浄
後、0.5N塩酸水(200l)で溶出した。溶出液をpH5.6に
調整後ダイアイオンSP-207(20l)のカラムを通過さ
せ、水(120l)で溶出した。溶出液を2lまで濃縮し、濃
縮液をCG-50(NH4 +型,3l)を充填したカラムを通過させ
た。0.4-0.6M食塩水(40l)で活性区分を溶出分画し
た。
溶出液の前半にTAN-749A,B,CおよびD成分が、後半に
TAN-749A成分が溶出された。
各溶出区分を各々活性炭のクロマトグラフィー(1.2l
および2.0l)に付し、8%イソブタノール水(4lおよび
10l)で溶出した。TAN-749Aのみを含む区分は濃縮,凍
結乾燥され、TAN-749A(47.5g)が得られた。
TAN-749A,B,C,Dを含む区分は同様に処理された3ロッ
ト分(出発培養液にして3450l分)をまとめ濃縮,濃縮
液(2l)はCG-50(NH4 +型,3l)のカラムクロマトグラフ
ィーに付された。カラムを0.2M食塩水で洗浄後、0.5-0.
8M食塩水(40l)で溶出した。溶出液の前半にはTAN-749
BおよびDが、後半にはTAN-749AおよびCが含まれてい
た。TAN-749AおよびCを含む画分を活性炭のクロマトグ
ラフィーに付し、脱塩後、濃縮,凍結乾燥し、TAN-749C
が少量含まれるTAN-749Aの粉末(20g)が得られた。
TAN-749BおよびDを含む画分は活性炭のクロマトグラ
フィーに付され、脱塩後、溶出液はCM-セファデックスC
-25(Na+型,1)のカラムクロマトグラフィーに付さ
れ、0.2M食塩水で溶出された。溶出液を濃縮し、濃縮液
を分取用逆層HPLC[移動相:5%メタノール/0.02Mリン酸
緩衝液(pH3.0)]に付した。TAN-749Bのみを含む画分
をCM−セファデックスおよび活性炭のクロマトグラフィ
ーに付し、TAN-749B(3.05g)を得た。TAN-749Bおよび
Dを含む画分を濃縮し、再度HPLCに付した。TAN-749Dの
みを含む画分を濃縮し、濃縮液をIRA-402(Cl-型,10m
l)のカラム中を通過させ、通過,水洗液を活性炭のク
ロマトグラフィーに付し、脱塩した。その結果、TAN-74
9D(15.5mg)が得られた。
TAN-749Cが少量含まれるTAN-749Aの粉末(3g)をCM−
セファデックス,アンバーライトCG-50(ローム・アン
ド・ハース社製,米国),活性炭のクロマトグラフィー
に付し、上述した方法によってTAN-749Cの混合比率を高
めた。比率の高まつた粉末を上記HPLCの条件で、2度く
り返し精製して、TAN-749C(20.2mg)が得られた。
参考例3 化合物13の二塩酸塩(964g)をジメチルホルムアミド
(10ml)に懸濁させ、氷冷下トリエチルアミン(480μ
l),ソルビン酸(307mg),1−ハイドロキシベンゾト
リアゾール(369mg),ジシクロヘキシルカルボジイミ
ド(563mg)を加え、氷冷下1時間撹拌した。混合液を
室温に戻して、さらに8時間撹拌した。反応液をろ過
後、ろ液の溶媒を減圧下留去し、水(200ml)を加え
た。溶液のpHを2.5に調整後、酢酸エチル(100ml×2)
で洗った。水槽をpH5.5に調整後、濃縮しダイアイオンH
P-20(50-100メッシュ,50ml)のカラムクロマトグラフ
イーに付した。水(200ml)で洗った後、10%メタノー
ル−水(100ml),50%メターノール−水(150ml),50%
メタノールN/200塩酸(200ml)で順次溶出分画した。各
分画を高速液体クロマトグラフイー〔移動相:50%メタ
ノール/0.01Mリン酸溶液(pH3)〕の分析に付し、単一
ピークを示す分画を集めて、濃縮後凍結乾燥して化合物
3のt−ブトキシカルボニル体の塩酸塩(999mg)が得ら
れた。
旋光度〔α〕▲25 D▼−27.4°(c=0.50,水) 元素分析(C20H35N5O5・HCl・0.5H2O) 計算値:C;51.00,H:7.92,N:14.87,Cl;7.53(%) 実測値:C;50.83,H;8.01,N;14.71,Cl;7.57(%) 化合物3のt−ブトキシカルボニル体の塩酸塩(853mg)
をトリフルオロ酢酸(5ml)に溶解し、室温で30分間放
置した。反応液の溶媒を減圧下留去し、エーテルで処理
して粉末(1050mg)が得られた。粉末を水(70ml)に溶
解し、アンバーライトIRA-402(Cl型,ローム・アンド
・ハース社製,米国,40ml)を通過させた。水(40ml)
で洗い、通過後、水洗液を合わせて、濃縮後凍結乾燥し
て化合物3の二塩酸塩(725mg)が得られた。この化合物
は、天然由来の化合物と理化学的データが完全に一致し
た。
実施例1 化合物1の二塩酸塩(約200mg)を水(20ml)に溶解
し、炭酸水素ナトリウム(0.73g),塩化ベンゾイル
(0.175ml)を加えて室温で撹拌した。反応液での塩化
ベンゾイルの消失、及びpHの下降に伴って適宜塩化ベン
ゾイル,トリエチルアミンを加え、pHを8.3付近に調整
した。約5時間後、反応液を酢酸エチル(35ml)で2回
洗浄し、2NHClでpH2.0に調整し、酢酸エチル(30ml)で
3回洗浄した。これを3N 水酸化ナトリウムでpH6.7に
調整後、濃縮してダイアイオンHP-20(50〜100メッシ
ュ,20ml)のカラムに吸着させ、水洗(120ml)の後、5
%メタノール水,20%メタノール水,50%メタノール水,5
0%メタノール−0.008NHCl(各60ml)で溶出し、20mlづ
つ分画した。各画分を高速液体クロマトグラフイー〔移
動相:50%メタノール/0.01Mリン酸溶液(pH3)〕で分析
し、単一ピークを示す分画を集めて濃縮後、凍結乾燥し
て化合物5の塩酸塩を白色粉末(167mg)として得た。
旋光度〔α〕▲23 D▼−40.7°(c=0.46,水) 元素分析(C22H31N5O4・HCl・1.0H2O) 計算値:C;54.60,H;7.08,N;14.47,Cl;7.33(%) 実測値:C;54.52,H;6.92,N;14.41,Cl;7,66′(%) 実施例2 化合物1の二塩酸塩(1.25g,純度83%)を50%ジオキ
サン−水(50ml)に溶解し、トリエチルアミン(0.5m
l),BOC-ON(1.1g)を加えた。混合液のpHを約8.5に保
つようにトリエチルアミンを加えながら、室温で5.5時
間撹拌した。反応液を2NHClでpH7.2に調整後、濃縮して
ジオキサンを除いた。濃縮液に水(200ml)を加え、酢
酸エチル−エチルエーテル(1:1)(200ml)で洗った。
有機層を分離後、さらに水(150ml)で抽出した。水層
を合わせて濃縮後、pH6.8に調整してダイアイオンHP-20
(50-100メッシュ,70ml)を充填したカラムを通過させ
た。水(210ml),50%メタノール−水(210ml),50%メ
タノール−N/200塩酸(280ml)で順次溶出し、各70mlず
つ分画した。各分画を高速液体クロマトグラフイー〔移
動相:50%メタノール/0.01Mリン酸溶液(pH3)〕の分析
に付し、単一ピークを示す分画を集めて濃縮後、凍乾し
て化合物6の塩酸塩(834mg)が得られた。
旋光度〔α〕▲25 D▼−23.7°(c=0.52,水) 元素分析値(C20H35N5O5・HCl・1.5H2O) 計算値:C;49.12,H;8.04,N;14.32,Cl;7.25(%) 実測値:C;49.08,H;8.07,N;14.44,Cl;7,26(%) 実施例3 化合物1の二塩酸塩(776mg)を3%炭酸水素ナトリウ
ム水(40ml)に溶解し、カルボベンゾキシクロライド
(798μl)を加え、室温で5時間撹拌した。反応液をp
H2に調整後、水(50ml)を加え、酢酸エチル(100ml×
2)で洗った。水層をpH4.5に調整後、濃縮しダイアイ
オンHP-20(50−100メッシュ,40ml)のカラムクロマト
グラフイーに付した。水(100ml),10%メタノール−水
(100ml)で洗った後、50%メタノール−水(100ml),5
0%メタノール−N/200塩酸(150ml)で順次溶出分画し
た。各分画を高速液体クロマトグラフイー〔移動相:60
%メタノール/0.01Mリン酸溶液(pH3)〕の分析に付
し、単一ピークを示す分画を集めて、濃縮後凍結乾燥し
て化合物7の塩酸塩(728mg)が得られた。
旋光度〔α〕▲22 D▼−41.7°(c=0.55,水) 元素分析(C23H33N5O5・HCl・0.5H2O) 計算値:C;54.70,H;6.99,N;13.87,Cl;7.02(%) 実測値:C;55.02,H;6.85,N;14.06,Cl;7,29(%) 実施例4 化合物1の二塩酸塩(20.0g,純度約97%)を水(500m
l)に溶解し、10%パラジウム−炭素(2.0g)を加え、
水素気流中室温で約4時間撹拌した。反応液から触媒を
ろ紙によって分離し、ろ液を濃縮後、凍結乾燥により化
合物8の二塩酸塩の白色粉末(19.0g)を得た。
旋光度〔α〕▲23.5 D▼−5.2°(c=0.60,水) 元素分析(C15H31N5O3・2HCl・1.0H2O) 計算値:C;42.86,H;8.39,N;16.66,Cl;16.87(%) 実測値:C;42.88,H;8.84,N;16.75,Cl;17.26(%) 実施例5 化合物2の二塩酸塩(1.04g,純度94%)を水(100ml)
に溶解し、10%パラジウム−炭素(104mg)を加え、水
素気流中、室温で約80分間撹拌した。反応液から触媒を
ろ紙によってろ別し、ろ液を濃縮後、活性炭カラム(70
ml)を通過させた。水(350ml),8%イソブタノール水
(500ml)で順次溶出し、70mlづつ分画した。各画分を
高速液体クロマトグラフイー〔移動相:25%メタノール/
0.01Mリン酸溶液(pH3)〕により分析し、単一ピークを
示す画分を集め、濃縮し、凍結乾燥により化合物9の二
塩酸塩の白色粉末(899mg)を得た。
旋光度〔α〕▲24 D▼+28.9°(c=0.57,水) 元素分析(C16H33N5O3・2HCl・0.5H2O) 計算値:C;45.18,H;8.53,N;16.46,Cl;16.67(%) 実測値:C;44.96,H;8.82,N;16.46,Cl;17,10(%) 実施例6 化合物8の二塩酸塩(19.3g,純度80%)を50%ジオキ
サン−水(400ml)に溶解し、トリエチルアミン(7.65m
l),BOC-ON(13.5g)を加えた。混合液のpHを約8.5に保
つようにトリエチルアミンを加えながら、室温で5時間
撹拌した。反応液を2NHClでpH6.5に調整後、濃縮してジ
オキサンを除いた。濃縮液に水(900ml)を加え、酢酸
エチル−エチルエーテル(1:1)(800ml)で洗った。有
機層を分離後、さらに水(500ml)で抽出した。水層を
合わせて濃縮後、pH5.6に調整してダイアイオンHP-20
(50-100メッシュ,450ml)を充填したカラムを通過させ
た。水(1.35l),50%メタノール−水(1.35l),50%メ
タノール−N/200塩酸(1.8l)で順次溶出し、各450mlず
つ分画した。各分画を高速液体クロマトグラフイー〔移
動相:60メタノール/0.01Mリン酸溶液(pH3)〕の分析に
付し、単一ピークを示す分画を集めて、濃縮後、凍乾し
て化合物10の塩酸塩(13.4g)が得られた。
旋光度〔α〕▲25 D▼−13.3°(c=0.67,水) 元素分析(C20H39N5O5・HCl) 計算値:C;51.55,H;8.65,N;15.03,Cl;7.61(%) 実測値:C;51.22,H;9.06,N;14.82,Cl;7.64(%) 実施例7 化合物9の二塩酸塩(700mg)を50%ジオキサン水(28
ml)に溶解し、トリエチルアミン(0.28ml),BOC-ON(4
55mg)を加え、トリエチルアミンで反応液のpHを8.8付
近に保ちながら、室温で約8時間撹拌した。反応液から
濃縮によってジオキサンを除き、水(100ml)で希釈
後、エーテル:ヘキサン(5:1)(100ml)で2回洗浄し
た。有機層は分離後、水(150ml)で抽出した。合わせ
た水槽をpH7調整後、濃縮し、ダイアイオンHP-20(50〜
100メッシュ,30ml)に吸着させた。水,20%メタノール
水,50%メタノール水,50%メタノール−0.005N希塩酸水
(各120ml)で順次溶出し、各20mlづつ分画した。各画
分を高速液体クロマトグラフイー〔移動相:60%メタノ
ール/0.01Mリン酸溶液(pH3)〕で分析し、単一ピーク
を示す画分を集めて、濃縮後、凍結乾燥して化合物11
塩酸塩の白色粉末(487mg)を得た。
旋光度〔α〕▲23 D▼+23.1°(c=0.38,水) 元素分析(C21H41N5O5・HCl・H2O) 計算値:C;51.57,H;8.86,N;14.32,Cl;7.25(%) 実測値:C;51.40,H;9.05,N;14.21,Cl;7.21(%) 実施例8 化合物8の二塩酸塩(202mg)を0.03Mリン酸緩衝液(p
H7.0,100ml)に溶解し、シュードモナス・アシドボラン
スIFO 13582の菌体(10g)を加え、37℃で15時間浸盪し
た。反応液を遠心分離し、上清液をpH7.0に調整後、ア
ンバーライトCG-50(100-200メッシュ,H+型,ローム・
アンド・ハース社製,米国,40ml)を充填したカラムを
通過させた。水(200ml),0.01N塩酸(160ml)で洗った
後、0.02N塩酸で溶出分画した。各分画を高速液体クロ
マトグラフイー〔移動相:30%アセトニトリル/0.01Mオ
クタンスルホン酸−0.02Mリン酸溶液(pH3)〕の分析に
付し、目的とする化合物12を主成分とする分画を集め
て、濃縮後、凍結乾燥して粗粉末(147mg)が得られ
た。粗粉末を少量の水に溶解し、ダイアイオンHP-20(5
0-100メッシュ,40ml)を充填したカラムを通過させた。
水で溶出分画し、各分画を高速液体クロマトグラフイー
〔移動相:30%アセトニトリル/0.01Mオクタンスルホン
酸−0.02Mリン酸溶液(pH3)〕の分析に付して、単一ピ
ークを示す分画を集め、濃縮後、凍結乾燥して化合物12
の三塩酸塩(118mg)が得られた。
旋光度〔α〕▲25 D▼−7.6°(c=0.45,水) 元素分析(C9H21N5O2・3HCl・2H2O) 計算値:C;28.70,H;7.49,N;18.59,Cl;28.23(%) 実測値:C;28.58,H;7.19,N;18.32,Cl;28.41(%) 実施例9 化合物10の塩酸塩(10.0g)を0.03Mリン酸緩衝液(pH
7.0,5.0l)に溶解し、シュードモナス・アシドボランス
の菌体(500g)を加え、37℃で15時間振盪した。反応液
を遠心分離し、上清液をpH7.3に調整後、IRC-50(Na
+型,1)を充填したカラムを通過させた。水(4l)で
洗った後、0.5M食塩水(8l),1.0M食塩水(5l)で順次
溶出分画した。各分画を高速液体クロマトグラフイー
〔移動相:15%メタノール/0.01Mリン酸溶液(pH3)〕の
分析に付して単一ピークを示す分画を集め、炭末(0.8
l)を充填したカラムを通過させた。水(2l)で洗った
後、8%イソブタノール−水(4l),8%イソブタノール
−N/100塩酸(3l)で溶出した。溶出液を濃縮後、凍結
乾燥して化合物13の二塩酸塩(6.82g)が得られた。
旋光度〔α〕▲22 D▼−1.6°(c=0.90,水) 元素分析(C14H29N5O4・2HCl・0.5H2O) 計算値:C;40.68,H;7.80,N;16.94,Cl;17.15(%) 実測値:C;40.62,H;8.04,N;17.04,Cl;17.76(%) 実施例10 化合物11の塩酸塩(400mg)を0.03Mリン酸緩衝液(pH
7.0,200ml)に溶解し、シュードモナス・アシドボラン
スの菌体(18g)を加え、37℃で25時間振盪した。反応
液を遠心分離し、上清液をIRC-50(NH▲+ 4▼型,30ml)
カラムを通過させた。水(100ml),0.5M食塩水(150m
l),1.0M食塩水(100ml)で順次溶出し、20mlづつ分画
した。各画分を高速液体クロマトグラフイー〔移動相:1
5%メタノール/0.01Mリン酸溶液(pH3)〕により分析
し、単一ピークを示す画分を集め濃縮した。これを活性
炭カラムを(20ml)を通過させ、水(100ml),8%イソ
ブタノール水(100ml)で溶出し、20mlづつ分画した。
各画分を高速液体クロマトグラフイー〔移動相:15%メ
タノール/0.01Mリン酸溶液(pH3)〕で分析し、単一ピ
ークを示す画分を集めて濃縮し、凍結乾燥して化合物14
の二塩酸塩の白色粉末(271mg)を得た。
旋光度〔α〕▲21 D▼+4.0°(c=0.55,水) 元素分析(C15H31N5O4・2HCl・0.5H2O) 計算値:C;42.16,H;8.02,N;16.39,Cl;16.59(%) 実測値:C;42.23,H;8.61,N;16.33,Cl;16,78(%) 実施例11 化合物1の二塩酸塩(5.02g,純度83%)を2N塩酸(500
ml)に溶解し、130℃の油浴中、15分間加熱還流した。
塩酸を濃縮して除き、水(60ml)で希釈後、1N水酸化ナ
トリウム水によりpH6.8に調整した。濃縮後、ダイアイ
オンHP-20(50〜100メッシュ,1.0l)を通過させ、水(3
l),10%メタノール水(5l)で溶出し、1づつに分画
した。各画分を高速液体クロマトグラフイー〔移動相:2
0%メタノール/0.01Mリン酸溶液(pH3)〕により分析
後、単一ピークを示す画分を集めて、濃縮し、凍結乾燥
して化合物15の粉末(1.79g)を得た。
旋光度〔α〕▲21 D▼−22.3°(c=0.52,水) 元素分析(C12H20N2O4・0.5H2O) 計算値:C;54.33,H;7.98,N;10.56(%) 実測値:C;53.81,H;8.11,N;10.46(%) 実施例12 化合物2の二塩酸塩(1.25g,純度86%)を2N塩酸(125
ml)に溶解し、124℃の油浴中、18分間加熱還流した。
反応液を冷却して室温に戻し、塩酸を濃縮して除き、水
で希釈後、1N水酸化ナトリウムによりpH6.8に調整し
た。濃縮後、ダイアイオンHP-20(50〜100メッシュ,150
ml)を通過させ、水(500ml),10%メタノール水,20%
メタノール水,40%メタノール水(各450ml)で溶出し、
150mlづつに分画した。各画分を高速液体クロマトグラ
フイー〔移動相:25%メタノール/0.01M酸溶液(pH3)〕
により分析し、単一ピークを示す画分を集めて濃縮後、
凍結乾燥して化合物16の白色粉粉(499mg)を得た。
旋光度〔α〕▲24 D▼+84.7°(c=0.42,水) 元素分析(C13H22N2O4・1.0H2O) 計算値:C:54.15,H:8.39,N:9.72(%) 実測値:C:54.55,H:8.15,N:9.72(%) 実施例13 化合物15(3.4g)を50%アセトン水(114ml)に溶解
し、トリエチルアミン(7.35ml),BOC・ON(3.92g)を
加え、室温で約5時間撹拌した。濃縮によってアセトン
を除去し、炭酸水素ナトリウム(1.2g)を加えて、pHを
8.8付近に保ち、エチルエーテル(100ml)で3回洗し
た。さらに1NHClを加えてpH2.0に調整し、酢酸エチル
(100ml)で4回抽出した。合わせて酢酸エチル抽出液
を食塩水(100ml)で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥後、濃縮乾固して無色の油状物を得た。これを酢
酸エチル−エチルエーテル−ヘキサン系から結晶化し、
化合物17の白色結晶(4.12g)を得た。
融点128.5℃ 旋光度〔α〕▲26 D▼−26.5°(c=0.50,メタノール) 元素分析(C17H28N2O6) 計算値:C:57.29,H:7.92,N:7.86(%) 実測値:C:57.34,H:7.72,N:7.98(%) 実施例14 化合物15(600mg)を水(60ml)に溶解し、10%パラ
ジウム−炭素(60mg)を加え、水素気流中、室温で3.5
時間撹拌した。反応液をろ過後、ろ液をpH7.0に調整し
て濃縮した。濃縮液をダイアイオンHP-20(50-100メッ
シュ,180ml)のカラムクロマトグラフイーに付し、水洗
(720ml)後、15%メタノール−水(540ml),25%メタ
ノール−水(540ml)で順次溶出分画した。各画分を高
速液体クロマトグラフイー〔移動相:40%メタノール/0.
01Mリン酸溶液(pH3)〕の分析に付し、単一ピークを示
す分画を集めて、濃縮後凍結乾燥して化合物18の粉末
(416mg)が得られた。
旋光度〔α〕▲22 D▼−13.9°(c=0.51,水) 元素分析(C12H24N2O4) 計算値:C:55.36,H:9.29,N:10.76(%) 実測値:C:55.22,H:9.20,N:10.87(%) 実施例15 化合物17(383mg)を0.1N NaOH(10.7ml),水(30m
l)に溶解し、10%パラジュウム−炭素(40mg)を加え
た。混合液を水素ガス雰囲気下、室温で5時間撹拌し
た。反応液をろ過後、ろ液をpH7.0に調整して濃縮し
た。濃縮液をダイアイオンHP-20(50-100メッシュ,30m
l)のカラムクロマトグラフイー〔移動相:65%メタノー
ル/0.01Mリン酸溶液(pH3)〕に付し、水洗(120ml)
後、10%メタノール−水(60ml),50%メタノール−水
(200ml)で順次溶出分画した。各分画を高速液体クロ
マトグラフイーの分析に付し、単一ピークを示す分画を
集めて、濃縮後凍結乾燥して化合物20のナトリウム塩
(356mg)が得られた。
旋光度〔α〕▲23 D▼−7.7°(c=0.48,水) 元素分析(C17H31N2O6Na) 計算値:C:53.39,H:8.17,N:7.33(%) 実測値:C:53.06,H:8.01,N:7.39(%) 実施例16 化合物16(706mg)を水(70ml)に溶解し、10%パラ
ジウム−炭素(70mg)を加え、水素気流中、室温で約1
時間撹拌した。反応液から触媒をろ紙によって分離し、
ろ液を濃縮後、水−アセトン系から結晶化し、化合物19
の白色結晶(647mg)を得た。
融点204℃(分解) 旋光度〔α〕▲21 D▼+31.8°(c=0.57,水) 元素分析(C13H26N2O4) 計算値:C:56.91,H:9.55,N:10.21(%) 実測値:C:56.80,H:9.82,N:10.13(%) 実施例17 化合物18(320mg)を3%炭酸水素ナトリウム水(25m
l)に溶解し、カルボベンゾキシクロライド(332μl)
を加え、室温で6時間撹拌した。反応液をpH2に調整
後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗後、無水硫酸
ナトリウムで乾燥し、濃縮した。濃縮液にエチルエーテ
ル−ヘキサンを加えて化合物22粉末(389mg)が得られ
た。
旋光度〔α〕▲22 D▼0°(c=0.49,メタノール) 元素分析(C20H30N2O6) 計算値:C:60.90,H:7.67,N:7.10(%) 実測値:C:60.85,H:7.53,N:7.15(%) 実施例18 化合物19(468mg)を50%アセトン水(16ml)に溶解
し、トリエチルアミン(0.95ml),BOC・ON(504mg)を
加え、室温で約3時間撹拌した。濃縮によってアセトン
・トリエチルアミンを除去し、炭酸水素ナトリウム(16
0mg),水(20ml)を加えてpH8.4とした。これをエチル
エーテル(30ml)で3回洗浄した後、2NHClを加えてpH
2.2に調整し、酢酸エチル(40ml)で3回抽出した。合
わせた酢酸エチル抽出層を飽和食塩水(20ml)で2回洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水後、濃縮乾固して無色
の油状物を得た。これをエーテル−ヘキサン系から結晶
化し、化合物21の白色結晶(423mg)を得た。
融点102〜103℃ 旋光度〔α〕▲23 D▼+36.0°(c=0.45,メタノール) 元素分析(C18H34N2O6) 計算値:C:57.73,H:9.15,N:7.48(%) 実測値:C:57.81,H:9.21,N:7.47(%) 実施例19 化合物1の二塩酸塩(1.94g)を2N塩酸(193ml)に溶
解し、6時間加熱還流した。反応液を冷却後クロロホル
ム(200ml)で3回洗浄し、濃縮により塩酸を除去し、
水(55ml)で希釈した。これをダウエックス50W-X2
(H+,50〜100メッシュ,100ml)を通過させ、水(300m
l),0.5N,0.8N,1.0N,1.2N,1.5N塩酸(各400ml)で溶出
し、100mlづつに分画した。各画分を薄層クロマトグラ
フイーで分析し、目的化合物を含む画分を集めて濃縮し
た。これを水で30mlに希釈し、再びダウエックス50W-X2
(H+,50〜100メッシュ,30ml)カラムを通過させた。さ
らに0.8N,0.9N,1.0N塩酸(各150ml)で溶出し、30mlづ
つ分画した。各画分を前述と同様に分析し、単一スポッ
トを示す画分を集めて濃縮し、凍結乾燥して化合物23
二塩酸塩の粉末(301mg)を得た。
旋光度〔α〕▲25 D▼−18.3°(c=0.85,水) 元素分析(C6H14N2O3・2HCl) 計算値:C:30.65,H:6.86,N:11.92,Cl:30.16(%) 実測値:C:30.30,H:7.13,N:12.07,Cl:30.57(%) 実施例20 化合物16(310mg)を2N塩酸(31ml)に溶解し、6時
間加熱還流した。反応液を冷却後、クロロホルム(40m
l)で3回洗浄し、濃縮によって塩酸を除去した。水(1
8ml)で希釈後、ダウエックス50W-X2(H+,50〜100メッ
シュ,17ml)カラムを通過させ、水(50ml),0.2%アン
モニア水(50ml),0.3%アンモニア水(60ml),0.4%ア
ンモニア水(60ml)で順次溶出し、17mlづつ分画した。
各画分を薄層クロマトグラフイーで分析し、単一スポッ
トを示した画分を集めて濃縮し、凍結乾燥して化合物24
の粉末(174mg)を得た。このうち38mgを水(3.8ml)に
溶解し、ダウエックス50W-X2(H+,50〜100メッシュ,5m
l)に吸着させ、水(15ml),0.5N,0.8N,0.9N,1.0NHCl
(各20ml)で順次溶出し、5mlづつ分画した。各画分を
シリカゲル薄層のクロマトグラフイーで分析し、単一ス
ポットを示す画分を集めて濃縮し、凍結乾燥して化合物
24二塩酸塩(39mg)を得た。
旋光度〔α〕▲23 D▼−2.7°(c=0.58,水) 元素分析(C7H16N2O3・2HCl) 計算値:C:34.02,H:6.53,N:11.34,Cl:28.69(%) 実測値:C:33.81,H:7.81,N:11.20,Cl:29.52(%) 実施例21 化合物20のナトリウム塩(280mg)を0.03Mリン酸緩衝
液(pH7.0,140ml)に溶解し、シュードモナス・アシド
ボランスの菌体(14g)を加え、37℃で20時間振盪し
た。反応液を遠心分離し、上清液をpH7.0に調整後濃縮
した。濃縮液をダイアイオンHP-20(50-100メッシュ,14
0ml)のカラムクロマトグラフイーに付し、水(900m
l),5%メタノール−水(500ml)で順次溶出分画した。
各分画を高速液体クロマトグラフイー〔移動相:25%メ
タノール/0.01Mリン酸溶液(pH3)〕の分析に付し、単
一ピークを示す分画を集めて、濃縮後凍結乾燥して化合
25の白色粉末(145mg)が得られた。
旋光度〔α〕▲23 D▼+10.3°(c=0.48,水) 元素分析(C11H22N2O5) 計算値:C:50.37,H:8.45,N:10.68(%) 実測値:C:49.91,H:8.54,N:10.57(%) 実施例22 化合物21(390mg)を0.03Mリン酸緩衝液(pH7.0,200m
l)に懸濁し、シュードモナス・アシドボランスの菌体
(40g)を加え、37℃で18時間振盪した。反応液を遠心
分離し、上清液をpH7.0に調整後、濃縮した。濃縮液を
ダイアイオンHP-20(50〜100メッシュ,140ml)のカラム
クロマトグラフイーに付し、水(700ml),5%メタノー
ル−水(700ml)で順次溶出し、140mlづつ分画した。各
画分を高速液体クロマトグラフイー〔移動相:25%メタ
ノール/0.01Mリン酸溶液(pH6.3)〕により分析し、単
一ピークを示した画分を集めて濃縮後、凍結乾燥して、
化合物26の白色粉末(94mg)を得た。
旋光度〔α〕▲21.5 D▼+19.3°(c=0.45,水) 元素分析(C12H24N2O5・0.5H2O) 計算値:C;50.51,H;8.83,N;9.82(%) 実測値:C;50.53,H;8.71,N:9.82(%) 実施例23 化合物6の塩酸塩(9.5mg)を1N水酸化ナトリウム(0.
95ml)に溶解し、室温で60時間撹拌した。反応後、反応
液を希釈して高速液体クロマトグラフィー〔移動相:60
%メタノール/0.01Mリン酸溶液(pH3)〕による分析に
付したところ、化合物17が3.8mg生成していることが認
められた。
実施例24 化合物10の塩酸塩(111mg)を水(3.7ml)に溶解し、
水酸化ナトリウム(188mg)を加え、約16時間60℃で撹
拌した。反応液をHClでpH6.7に調整し、水で13mlに希釈
して、高速液体クロマトグラフィー〔移動相:70%メタ
ノール/0.01Mリン酸溶液(pH3)〕で分析及び定量した
ところ、化合物25が9mg,及び化合物20が32mg生成してい
ることが認められた。
発明の効果 本発明によって得られる化合物〔I〕は、細菌感染症
の治療剤として有用な抗生物質TAN-749等を合成するた
めの中間原料として有利に用いられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 257/14 C12P 13/04 2121−4B // A61K 31/16 ADZ 9455−4C 31/195 9455−4C (C12P 13/04 C12R 1:38)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 [式中、R1は水素,ヘキサノイルまたはソルビルを、R2
    は水素またはメチルを、R3は保護されていてもよいアミ
    ノ基を、R4は水酸基または2−アミジノ−エチルアミノ
    をそれぞれ示し、R1およびR2が水素でR3がアミノの時、
    R4は2−アミジノ−エチルアミノを、あるいはR1がソル
    ビルでR4が2−アミジノ−エチルアミノである時、R3
    保護されたアミノ基を示す。]で表わされる化合物また
    はその塩。
  2. 【請求項2】一般式 [式中、R1′はヘキサノイルまたはソルビルを、R2は水
    素またはメチルを、R3は保護されていてもよいアミノ基
    をそれぞれ示す。]で表わされる化合物またはその塩を
    加水分解反応に付すことを特徴とする一般式 [式中、R1は水素,ヘキサノイルまたはソルビルを示
    し、R2およびR3は前記と同意義を有し、R1およびR2が水
    素である時R3は保護されたアミノ基を示す。]で表わさ
    れる化合物またはその塩の製造法。
  3. 【請求項3】一般式 [式中、R2は水素またはメチルを、R3は保護されていて
    もよいアミノ基を、R4は水酸基または2−アミジノ−エ
    チルアミノを、R5およびR6は水素またはメチルをそれぞ
    れ示し、R5およびR6は同時に水素またはメチルでな
    い。]で表わされる化合物またはその塩を接触還元反応
    に付し、必要によりさらにデアシレースを用いる脱アシ
    ル化反応に付すことを特徴とする一般式 [式中、R1″は水素またはヘキサノイルを示し、R2,R3
    およびR4は前記と同意義を有し、R1″およびR2が水素で
    R3がアミノである時、R4は2−アミジノ−エチルアミノ
    を示す。]で表わされる化合物またはその塩の製造法。
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