JPH08159726A - パターン検出装置 - Google Patents

パターン検出装置

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JPH08159726A
JPH08159726A JP6323929A JP32392994A JPH08159726A JP H08159726 A JPH08159726 A JP H08159726A JP 6323929 A JP6323929 A JP 6323929A JP 32392994 A JP32392994 A JP 32392994A JP H08159726 A JPH08159726 A JP H08159726A
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JP
Japan
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light
reflecting
moving
scanning
light flux
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Application number
JP6323929A
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English (en)
Inventor
Kinya Kato
欣也 加藤
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70216Mask projection systems
    • G03F7/70358Scanning exposure, i.e. relative movement of patterned beam and workpiece during imaging

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】高速で且つ高精度なパターン検出が可能なパタ
ーン検出装置の提供。 【構成】走査手段が、光源手段からの入射光束を180
度偏向させて射出させるための互いに直交した少なくと
も2つの反射面を有し、入射光束に対して射出光束を所
定方向に沿って平行変位させるための移動反射手段と、
移動反射手段の少なくとも2つの反射面により形成され
る交線と移動反射手段の少なくとも2つの反射面に対す
る入射光束と射出光束を含む面との交点に関する所定方
向に沿った移動量を計測するための計測手段とを備え、
被検面上で空間的に分離された2つの走査用光束を形成
するために、移動反射手段からの射出光束に基づいて、
空間的に分離され且つ互いに異なる偏光状態の2つの光
束を生成する2光束生成手段を走査手段と集光光学系と
の間の光路中に配置し、検出手段が、集光光学系、2光
束生成手段および移動反射手段を介したパターンからの
光を、被検面と光学的に共役な位置に固定された2つの
開口部をそれぞれ介して光電検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパターン検出装置に関
し、特に微細パターンのエッジを検出する装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】たとえば半導体素子や液晶表示素子の製
造において、基板に形成された微細パターンのエッジを
検出するのにパターン検出装置が使用される。従来のパ
ターン検出装置では、たとえばProceeding(会報)SP
IE第775巻第120頁乃至第125頁に記載されて
いるように、スリット像を振動ミラーを経て分岐させ、
一方の像を90°回転させた後に再び合成させている。
したがって、1つの走査光学系によりx方向およびy方
向の二次元同時走査が可能である。
【0003】また、上述のパターン検出装置では、振動
ミラーの回転に伴ってモニタ用のビームがマルチスリッ
ト上を移動し、マルチスリットを透過する光量変化を読
み取ることによって、振動ミラーの回転角をモニタする
ことができる。サンプルからの反射光は、振動ミラーの
裏面で反射されてx方向およびy方向の光検出器に達す
る。そして、光検出器での光電変換により得られた信号
強度に基づき、x方向およびy方向のパターンエッジを
検出することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のような従来のパ
ターン検出装置では、走査用の振動ミラーの回転角モニ
タにおける角度分解能を向上させようとすると、振動ミ
ラーの大きさを大きくしたり、回転角モニター光学系の
集光レンズを明るく(すなわち開口数NAを大きく)し
たり、集光レンズ焦点距離を長くしなければならない。
このように、振動ミラーの回転角の読取り分解能を向上
させて高精度なパターン検出を行おうとすると、装置は
大型化し製造コストが大幅に上昇するという不都合があ
った。
【0005】さらに、振動ミラーを大きくすると、所定
の走査速度を確保するには大きな駆動力(トルク)を必
要とする。その結果、大きな駆動力に起因する発熱によ
り振動ミラーの変形や、振動ミラーの回転角度ドリフト
などの不安定要因が増大し、高速で高精度なパターン検
出を行うことができないという不都合があった。本発明
は、前述の課題に鑑みてなされたものであり、高速で且
つ高精度なパターン検出が可能なパターン検出装置を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明においては、光束を供給する光源手段と、パ
ターンが形成された被検面上に前記光束を集光させる集
光光学系と、前記光源手段と前記集光光学系との間の光
路中に設けられて前記被検面上の光束を光学的に走査す
るための走査手段と、前記走査手段によって前記被検面
上の光束を光学的に走査することにより生成される前記
パターンからの光を検出するための検出手段とを備えた
パターン検出装置において、前記走査手段は、前記光源
手段からの入射光束を180度偏向させて射出させるた
めの互いに直交した少なくとも2つの反射面を有し、前
記入射光束に対して前記射出光束を所定方向に沿って平
行変位させるための移動反射手段と、前記移動反射手段
の少なくとも2つの反射面により形成される交線と前記
移動反射手段の少なくとも2つの反射面に対する前記入
射光束および前記射出光束を含む面との交点に関する前
記所定方向に沿った移動量を計測するための計測手段と
を備え、前記被検面上で空間的に分離された2つの走査
用光束を形成するために、前記移動反射手段からの射出
光束に基づいて、空間的に分離され且つ互いに異なる偏
光状態の2つの光束を生成する2光束生成手段を前記走
査手段と前記集光光学系との間の光路中に配置し、前記
検出手段は、前記集光光学系、2光束生成手段および移
動反射手段を介した前記パターンからの光を、前記被検
面と光学的に共役な位置に固定された2つの開口部をそ
れぞれ介して光電検出することを特徴とするパターン検
出装置を提供する。
【0007】本発明の好ましい態様によれば、前記計測
手段は、計測用の光束を供給する第2光源手段と、前記
第2光源手段からの計測用入射光束を180度偏向させ
て射出させるための互いに直交した少なくとも2つの反
射面を有し、前記移動反射手段とともに前記所定方向に
沿って移動可能な第2移動反射手段と、前記第2移動反
射手段の移動に伴う前記計測用の光束の光学的光路長の
変化に基づいて、前記第2移動反射手段の少なくとも2
つの反射面により形成される交線と前記第2移動反射手
段の少なくとも2つの反射面に対する前記入射光束およ
び前記射出光束を含む面との交点に関する前記所定方向
に沿った移動量を測定するための測定手段とを備え、前
記第2移動反射手段の交点は、前記移動反射手段の交点
とほぼ一致する。
【0008】
【作用】本発明のパターン検出装置では、走査手段とし
て互いに直交する少なくとも2つの反射面を有する移動
反射手段(たとえば移動反射鏡)を備えている。そし
て、走査用移動反射鏡の反射面の交線と、入射ビームお
よび反射ビームを含む面との交点(以下、単に「反射交
点」という)の移動量をたとえば干渉計を使用して計測
する。したがって、後述するように、走査用移動反射鏡
の直線往復運動における軌跡変動が発生しても、計測し
た反射交点の移動量に基づき、走査用移動反射鏡による
ビーム平行変位量を、ひいては被検面上における走査ビ
ームの移動量を正確に求めることができる。その結果、
高精度なパターン検出が可能となる。
【0009】また、本発明では、走査用移動反射鏡から
の光束から空間的に分離され且つ互いに異なる偏光状態
の2つの光束が生成される。これらの2つの光束は集光
光学系を介して被検面上に集光され、被検面上において
空間的に分離された2つの走査用ビームが形成される。
したがって、被検面上において2つの走査ビームで二次
元同時走査が可能となるばかりでなく、2つのパターン
検出光が互いに混入することなく光電検出される。ま
た、偏光作用により光量損失を最小限に抑えることがで
きる。その結果、高速且つ高精度なパターン検出が可能
となる。
【0010】さらに、本発明では、被検面からのパター
ン検出光が再び移動反射鏡を経た後、被検面と共役な位
置に固定されたスリットのような開口部を介して光電検
出される。このように、再び移動反射鏡を経ることによ
りパターン検出光は、走査中も見かけ上静止した状態と
なる。すなわち、走査の影響を受けることなく、パター
ン検出光が被検面と共役な面に結像する位置は常に一定
である。このように、本発明では、いわゆる検出手段の
共焦点化が可能になるので、S/Nの良い高精度なパタ
ーン検出が可能となる。
【0011】
【実施例】本発明の実施例を、添付図面に基づいて説明
する。図1は、本発明の第1実施例にかかるパターン検
出装置の構成を概略的に示す斜視図である。図1の装置
は、線状ビームで被検面を走査するための走査光学系を
備えている。走査光学系において、レーザ1からy方向
に射出されたビームは、ハーフミラー2によってx方向
に反射され、シリンドリカルレンズ3を介してz方向に
延びた線状ビーム4となる。なお、必要に応じて、レー
ザ1とシリンドリカルレンズ3との間にビームエクスパ
ンダを配置するのがよい。
【0012】シリンドリカルレンズ3を通過したビーム
は、互いに直交する2つの反射面を有する移動反射鏡4
2に入射する。移動反射鏡42は、入射ビームに対して
45°の角度をなしxy平面と直交する第1反射面と、
第1反射面およびxy平面と直交する第2反射面とから
なる。なお、移動反射鏡42はxy平面と平行なテーブ
ル41上に固定され、テーブル41は図中矢印で示すよ
うにx方向に往復移動することができるように構成され
ている。
【0013】こうして、第1反射面に入射したビーム
は、2つの反射面を介してy方向に反転された後、上述
のシリンドリカルレンズ3の集光作用により線状ビーム
4として結像する。前述したように、テーブル41のx
方向移動に応じて、線状ビーム4もx方向に移動(すな
わち平行変位)する。
【0014】線状ビーム4からの光は、偏光ビームスプ
リッター5に入射して2つのビームに分離される。すな
わち、偏光ビームスプリッター5を透過した第1ビーム
は、アフォーカルリレーレンズ6xおよび7xを介して
ミラー8xに入射する。一方、偏光ビームスプリッター
5でx方向に反射された第2ビームは、アフォーカルリ
レーレンズ6yおよび7yを介してミラー8yに入射す
る。
【0015】そして、ミラー8xで反射された第1ビー
ムは長手方向がz方向に延びた線状ビーム9xとして、
ミラー8yで反射された第2ビームは長手方向がy方向
に延びた線状ビーム9yとして結像する。図示のよう
に、2つの線状ビーム9xおよび9yは、長手方向が互
いに直交し且つ空間的に分離されている。すなわち、2
つの線状ビーム9xおよび9yの中心は、後述する第2
対物レンズ10の光軸からそれぞれ偏心している。な
お、2つの線状ビーム9xおよび9yの偏光方向は、共
に線状ビーム9yの長手方向と一致している。
【0016】2つの線状ビーム9xおよび9yからの光
は、それぞれ第2対物レンズ10、ダイクロイックミラ
ー11、および対物レンズ12を介して、被検面上に線
状ビーム13xおよび13yとして結像する。図示のよ
うに、線状ビーム13xは長手方向がx方向に延び、線
状ビーム13yは長手方向がy方向に延びている。そし
て、移動反射鏡42のx方向の往復移動に伴って、線状
ビーム13xはy方向に走査され、線状ビーム13yは
x方向に走査されるようになっている。
【0017】線状ビーム13xに対する被検面からの散
乱光は、検出器14xaおよび14xbで検出される。ま
た、線状ビーム13yに対する被検面からの散乱光は、
検出器14yaおよび14ybで検出される。一方、線状ビ
ーム13xに対する被検面からの第1正反射光および線
状ビーム113yに対する被検面からの第2正反射光
は、それぞれ同一光路を戻り偏光ビームスプリッター5
に入射して合成される。
【0018】合成された2つのパターン検出光(第1正
反射光および第2正反射光)は、さらに往路を戻り、移
動反射鏡42を介してハーフミラー2に入射する。ハー
フミラー2を透過した合成パターン検出光は、シリンド
リカルレンズ15を介して偏光ビームスプリッター16
に入射する。偏光ビームスプリッター16では、入射し
た合成パターン検出光が第1正反射光および第2正反射
光に再び分離される。すなわち、第1正反射光は偏光ビ
ームスプリッター16を透過して、被検面と共役な位置
に固定されたスリットのような開口部17xに入射す
る。また、第2正反射光は偏光ビームスプリッター16
で反射されて、被検面と共役な位置に固定されたスリッ
トのような開口部17yに入射する。
【0019】こうして、被検面からのパターン検出光
は、往路を戻る際に再び移動反射鏡を介することによ
り、走査中も見かけ上静止するので、走査の影響を受け
ることなく被検面と共役な位置に固定された共焦点スリ
ットの同じ位置に結像する。そして、開口部17xおよ
び開口部17yをそれぞれ透過した第1正反射光および
第2正反射光は、図示を省略した受光手段によって光電
検出される。このように、被検面上においてx方向およ
びy方向に二次元同時走査が可能となるばかりでなく、
2つの走査ビームに対応する2つのパターン検出光が互
いに混合することなく光電検出される。その結果、高速
且つ高精度なパターン検出が可能となる。
【0020】また、図1の装置は、被検面を観察するた
めの観察光学系を備えている。観察光学系では、光ファ
イバーのようなライトガイド21から射出された光が、
コレクターレンズ22を介した後ハーフミラー23によ
って反射され、ダイクロイックミラー11に入射する。
ダイクロイックミラー11で反射された光は、対物レン
ズ12を介して、被検面上を照明する。照明光に対する
被検面からの光は、対物レンズ12およびダイクロイッ
クミラー11を介した後、ハーフミラー23に入射す
る。ハーフミラー23を透過した光は、観察用第2対物
レンズ24を介して撮像素子25に達する。こうして、
観察光学系により、被検面の像を観察することができ
る。
【0021】さらに、図1の装置は、移動反射鏡42の
反射交点のx方向移動量を計測するための干渉光学系を
備えている。干渉光学系において、レーザ31から射出
されたビームは、偏光ビームスプリッター32によっ
て、移動裏面反射鏡43に向かう第1ビームと、固定鏡
である直角プリズム36に向かう第2ビームとに分離さ
れる。移動裏面反射鏡43は、x方向入射ビームに対し
て45°の角度をなしxy平面と直交する第1反射面
と、第1反射面およびxy平面と直交する第2反射面と
からなる。なお、移動裏面反射鏡43もテーブル41上
に固定され、移動裏面反射鏡43の反射交点は、移動反
射鏡42の反射交点と一致するように構成されている。
【0022】偏光ビームスプリッター32を介して移動
裏面反射鏡43に向かう第1ビームは、1/4波長板3
3を介して移動裏面反射鏡43に入射する。移動裏面反
射鏡43に入射した第1ビームは、第1反射面および第
2反射面で反射され、1/4波長板33を介して再び偏
光ビームスプリッター32に入射する。一方、偏光ビー
ムスプリッター32を介して固定反射鏡である直角プリ
ズム36に向かう第2ビームは、1/4波長板35を介
して直角プリズム36に入射する。直角プリズム36に
入射した第2ビームは、2つの反射面で反射された後、
1/4波長板35を介して再び偏光ビームスプリッター
32に入射する。
【0023】移動裏面反射鏡43から入射した第1ビー
ムは、偏光ビームスプリッター32で反射される。ま
た、直角プリズム36から入射した第2ビームは、偏光
ビームスプリッター32を透過する。すなわち、偏光ビ
ームスプリッター32に入射した第1ビームおよび第2
ビームは合成された後、コーナーキューブ34に入射す
る。コーナーキューブ34で反転された2つのビーム
は、再び偏光ビームスプリッター32に入射する。偏光
ビームスプリッター32において、第1のビームは透過
し、1/4波長板35を介して直角プリズム36に入射
する。直角プリズム36に入射した第1ビームは、2つ
の反射面で反射された後、1/4波長板35を介して再
び偏光ビームスプリッター32に入射する。
【0024】一方、偏光ビームスプリッター32におい
て、第2のビームは反射され、1/4波長板33を介し
て移動裏面反射鏡43に入射する。移動裏面反射鏡43
に入射した第2ビームは、第1反射面および第2反射面
で反射され、1/4波長板33を介して再び偏光ビーム
スプリッター32に入射する。移動裏面反射鏡43から
入射した第2ビームは、偏光ビームスプリッター32を
透過する。また、直角プリズム36から入射した第1ビ
ームは、偏光ビームスプリッター32で反射される。す
なわち、偏光ビームスプリッター32に入射した第1ビ
ームおよび第2ビームは再び合成された後、検出器37
に入射する。検出器37では、2つのビームによって形
成された干渉縞を観測し、フリンジカウントを行って、
移動裏面反射鏡43の反射交点すなわち走査用移動反射
鏡42の反射交点のx方向移動量を求めることができ
る。このように、図示の干渉光学系は、ダブルパス干渉
計を構成している。
【0025】図2は、図1の走査光学系および干渉光学
系の動作原理を示す図である。図示のように、走査用移
動反射鏡42の反射交点と計測用移動反射鏡43の反射
交点とが一致し、走査用移動反射鏡42への入射ビーム
と計測用移動反射鏡43への計測用入射ビームとが直交
している。このように構成された走査用移動反射鏡42
の作用によるビーム平行変位量は、走査用移動反射鏡4
2の回転やy方向移動量に依存することなく、走査用移
動反射鏡42の反射交点のx方向移動量Δのみに依存す
る。
【0026】また、図2の移動裏面反射鏡43を用いた
ダブルパス干渉計において、移動裏面反射鏡43の反射
交点すなわち走査用移動反射鏡42の反射交点のx方向
移動量Δを光路長差に基づいて一次近似の範囲で正確に
計測することができる。したがって、走査用移動反射鏡
42の反射交点のx方向の移動量Δを図示のダブルパス
干渉計で計測することによって、走査用移動反射鏡によ
るビーム平行変位量2Δを正確に求めることができる。
【0027】さらに、第2対物レンズ10の焦点距離を
f2とし、対物レンズ12の焦点距離をf1とすると、
被検面上での線状ビームの移動量δと移動反射鏡42の
反射交点の移動量Δとの間には、以下の式(1)に示す
関係が成立する。 δ=2Δ・f1/f2 (1)
【0028】このように、走査用移動反射鏡42の反射
交点の移動量Δを干渉光学系で計測すれば、この移動量
Δに基づいて被検面上における走査ビームの移動量δを
正確に求めることができる。すなわち、走査用移動反射
鏡42の反射交点の移動量Δだけに着目することによ
り、移動反射鏡の軌跡変動の影響を受けることなく、被
検面上における走査ビームの位置を正確に求めることが
できるので、高精度なビーム走査が可能となる。
【0029】図3は、図2の移動裏面反射鏡における表
面反射光を遮断可能にする条件を説明する図である。図
3において表面反射光を遮断するための遮光手段は、た
とえば計測用移動裏面反射鏡43の2つの反射面の間に
配置された遮光板39である。この遮光板39は、表面
反射光51だけを遮断し、裏面反射光52を遮断しない
ように構成することが望ましい。
【0030】計測用ビーム径をφとし、反射鏡の厚さを
dとし、反射鏡の屈折率をnとし、表面への入射角をθ
とすると、表面反射光と裏面反射光との距離Dは、次の
式(2)で表される。 D=dsin 2θ/{(n2 −sin2θ)}1/2 (2) ここで、θ=45°であるから、式(2)を次の式
(3)のように表すことができる。 D=d/{(n2 −1/2)}1/2 (3)
【0031】一方、表面反射光だけを遮断することがで
きる条件は、表面反射光51と裏面反射光52とが重な
ることなく互いに離間することに他ならないから、次の
条件式(4)で与えられる。 D>φ (4) 式(4)に式(3)を代入し、たとえば屈折率n=1.
5と仮定すると、表面反射光だけを遮断可能にする条件
は、次の条件式(5)で規定される。 d> φ{(n2 −1/2)}1/2 ≒1.3φ (5)
【0032】図4は、本発明の第2実施例にかかるパタ
ーン検出装置の構成を概略的に示す斜視図である。図4
のパターン検出装置では、干渉光学系および観察光学系
が図1の干渉光学系および観察光学系と全く同じ構成を
有し、走査光学系も図1の走査光学系と類似している。
したがって、図4において、図1の構成要素と基本的に
同じ機能を有する要素には、同じ参照符号が付されてい
る。以下、図4のパターン検出装置の走査光学系につい
て、図1の構成との基本的な相違点に着目して説明す
る。
【0033】図4の走査光学系において、レーザ101
から射出されたビームは、シリンドリカルレンズ102
を介して線状ビーム103となる。シリンドリカルレン
ズ102を通過したビームは、互いに直交する2つの反
射面すなわち第1反射面および第2反射面を有する移動
反射鏡142に入射する。なお、移動反射鏡142がテ
ーブル141上に固定され、テーブル141がひいては
移動反射鏡142が図中矢印で示すx方向に往復移動す
ることができるように構成されている点は第1実施例と
同じである。
【0034】こうして、移動反射鏡142から反射され
たビームは、上述のシリンドリカルレンズ102の集光
作用により線状ビーム103として結像する。さらに、
線状ビーム103からの光は、偏光ビームスプリッター
104で2つのビームに分離される。偏光ビームスプリ
ッター104を透過した第1ビームは、リレーレンズ1
05xおよび106xを介してミラー107xに入射す
る。一方、偏光ビームスプリッター105で反射された
第2ビームは、リレーレンズ105yおよび106yを
介してミラー107yに入射する。
【0035】ミラー107xで反射された第1ビーム
は、長手方向がz方向に延びた線状ビーム108xとし
て結像する。また、ミラー107yで反射された第2ビ
ームは、長手方向がy方向に延びた線状ビーム108y
として結像する。図示のように、2つの線状ビーム10
8xおよび108yは、長手方向が互いに直交し且つ空
間的に分離されている。すなわち、2つの線状ビーム1
08xおよび108yの中心は、後述する第2対物レン
ズ109の光軸からそれぞれ偏心している。なお、2つ
の線状ビーム108xおよび108yの偏光方向は、共
に線状ビーム108yの長手方向と一致している。
【0036】2つの線状ビーム108xおよび108y
からの光は、それぞれ第2対物レンズ109、1/4波
長板110、ダイクロイックミラー111、および対物
レンズ112を介して、被検面上に線状ビーム113x
および113yとして結像する。図示のように、線状ビ
ーム113xは長手方向がx方向に延び、線状ビーム1
13yは長手方向がy方向に延びている。そして、移動
反射鏡142の往復移動に伴って、線状ビーム113x
はy方向に走査され、線状ビーム113yはx方向に走
査されるようになっている。
【0037】線状ビーム113xに対する被検面からの
散乱光は、検出器114xaおよび114xbで検出され
る。また、線状ビーム113yに対する被検面からの散
乱光は、検出器114yaおよび114ybで検出される。
一方、線状ビーム113xに対する被検面からの第1正
反射光および線状ビーム113yに対する被検面からの
第2正反射光は、それぞれ同一光路を戻り偏光ビームス
プリッター104に入射して合成される。
【0038】合成された2つのパターン検出光(第1正
反射光および第2正反射光)は、偏光ビームスプリッタ
ー104で反射され、往路とは異なる経路を通って線状
ビーム105となる。線状ビーム105からの光は、再
び移動反射鏡142を介することにより、走査中も見か
け上静止した状態となる。そして、シリンドリカルレン
ズ116および117を介した合成パターン検出光は、
偏光ビームスプリッター118に入射する。偏光ビーム
スプリッター118では、入射した合成パターン検出光
が第1正反射光および第2正反射光に再び分離される。
すなわち、第1正反射光は偏光ビームスプリッター11
8で反射されて、被検面と共役な位置に固定されたスリ
ットのような開口部119xに入射する。また、第2正
反射光は偏光ビームスプリッター118を透過して、被
検面と共役な位置に固定されたスリットのような開口部
119yに入射する。
【0039】こうして、被検面からのパターン検出光
は、往路を戻る際に再び移動反射鏡142を介すること
により走査中も見かけ上静止するので、走査の影響を受
けることなく被検面と共役な位置に固定された共焦点ス
リットの同じ位置に結像する。そして、開口部119x
および開口部119yをそれぞれ透過した第1正反射光
および第2正反射光は、図示を省略した受光手段によっ
て光電検出される。このように、第2実施例では、1/
4波長板110を介することにより、光束は円偏光で被
検面に入射する。したがって、被検面による偏光の影響
を受けにくく、光量損失もほとんどないという利点を有
する。
【0040】なお、第2実施例にかかるパターン検出装
置では、2つのシリンドリカルレンズ116および11
7が線状ビーム105を共焦点スリット119xおよび
119yに結像させる作用を有する。したがって、2つ
のシリンドリカルレンズ116および117に代えて結
像レンズを用いてもよい。なお、上述の実施例におい
て、走査光学系および干渉光学系の移動反射手段とし
て、互いに直交した2つの反射面を有する反射鏡を使用
している。しかしながら、移動反射手段として、互いに
直交した3つの反射面を有するコーナーキューブミラー
を用いることも可能である。この場合、2組のコーナー
キューブミラーの頂点が重なるように配置すれば良い。
また、互いに直交した2つの反射面を有する直角プリズ
ムのような反射プリズムを用いることもできる。
【0041】
【効果】以上説明したように、本発明のパターン検出装
置では、計測した走査用移動反射手段の反射交点の移動
量に基づき、被検面上における走査ビームの位置を正確
に求めることができるので、走査用反射手段の直線往復
運動における軌跡変動が発生しても、高精度なビーム走
査が可能となる。また、本発明では、光束が偏光分離に
よって偏光状態の互いに異なる2つの光束に空間的に分
離された後に被検面上に集光されるので、被検面の二次
元同時走査が可能となるばかりでなく、2つのパターン
検出光が互いに混入することがない。また、偏光作用に
より光量損失を最小限に抑えることができる。したがっ
て、高速且つ高精度なパターン検出が可能となる。
【0042】さらに、本発明では、被検面からのパター
ン検出光が再び移動反射鏡を経ることによって、走査中
も見かけ上静止した状態で共焦点スリットを介して光電
検出されるので、S/Nの良い高精度なパターン検出が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例にかかるパターン検出装置
の構成を概略的に示す斜視図である。
【図2】図1の走査光学系および干渉光学系の動作原理
を示す図である。
【図3】図2の移動裏面反射鏡における表面反射光を遮
断可能にする条件を説明する図である。
【図4】本発明の第2実施例にかかるパターン検出装置
の構成を概略的に示す斜視図である。
【符号の説明】
1 レーザ 2 ハーフミラー 3 シリンドリカルレンズ 4 線状ビーム 5 偏光ビームスプリッター 10 第2対物レンズ 11 ダイクロイックミラー 12 対物レンズ 13 走査ビーム 16 偏光ビームスプリッター 17 共焦点スリット 21 ライトガイド 22 コレクターレンズ 23 ハーフミラー 24 観察用第2対物レンズ 25 撮像素子 31 レーザ 32 偏光ビームスプリッター 33 1/4波長板 34 コーナーキューブ 35 1/4波長板 36 検出器 42 移動反射鏡 43 移動裏面反射鏡

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光束を供給する光源手段と、パターンが
    形成された被検面上に前記光束を集光させる集光光学系
    と、前記光源手段と前記集光光学系との間の光路中に設
    けられて前記被検面上の光束を光学的に走査するための
    走査手段と、前記走査手段によって前記被検面上の光束
    を光学的に走査することにより生成される前記パターン
    からの光を検出するための検出手段とを備えたパターン
    検出装置において、 前記走査手段は、 前記光源手段からの入射光束を180度偏向させて射出
    させるための互いに直交した少なくとも2つの反射面を
    有し、前記入射光束に対して前記射出光束を所定方向に
    沿って平行変位させるための移動反射手段と、 前記移動反射手段の少なくとも2つの反射面により形成
    される交線と前記移動反射手段の少なくとも2つの反射
    面に対する前記入射光束および前記射出光束を含む面と
    の交点に関する前記所定方向に沿った移動量を計測する
    ための計測手段とを備え、 前記被検面上で空間的に分離された2つの走査用光束を
    形成するために、前記移動反射手段からの射出光束に基
    づいて、空間的に分離され且つ互いに異なる偏光状態の
    2つの光束を生成する2光束生成手段を前記走査手段と
    前記集光光学系との間の光路中に配置し、 前記検出手段は、前記集光光学系、2光束生成手段およ
    び移動反射手段を介した前記パターンからの光を、前記
    被検面と光学的に共役な位置に固定された2つの開口部
    をそれぞれ介して光電検出することを特徴とするパター
    ン検出装置。
  2. 【請求項2】 前記計測手段は、 計測用の光束を供給する第2光源手段と、 前記第2光源手段からの計測用入射光束を180度偏向
    させて射出させるための互いに直交した少なくとも2つ
    の反射面を有し、前記移動反射手段とともに前記所定方
    向に沿って移動可能な第2移動反射手段と、 前記第2移動反射手段の移動に伴う前記計測用の光束の
    光学的光路長の変化に基づいて、前記第2移動反射手段
    の少なくとも2つの反射面により形成される交線と前記
    第2移動反射手段の少なくとも2つの反射面に対する前
    記入射光束および前記射出光束を含む面との交点に関す
    る前記所定方向に沿った移動量を測定するための測定手
    段とを備え、 前記第2移動反射手段の交点は、前記移動反射手段の交
    点とほぼ一致することを特徴とする請求項1に記載のパ
    ターン検出装置。
  3. 【請求項3】 前記移動反射手段は互いに直交する2つ
    の反射面を有する表面反射鏡であり、前記第2移動反射
    手段は互いに直交する2つの反射面を有する裏面反射鏡
    であって、 前記第2移動反射手段の一方の反射面は前記移動反射手
    段の2つの反射面の一方とほぼ一致し、前記第2移動反
    射手段の他方の反射面は前記移動反射手段の2つの反射
    面の他方とほぼ同一平面内にあることを特徴とする請求
    項2に記載のパターン検出装置。
  4. 【請求項4】 前記第2移動反射手段の2つの反射面の
    間には、前記第2移動反射手段の表面による反射光を遮
    断するための遮光手段が設けられていることを特徴とす
    る請求項3に記載のパターン検出装置。
JP6323929A 1994-12-01 1994-12-01 パターン検出装置 Pending JPH08159726A (ja)

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CN105698697A (zh) * 2014-11-26 2016-06-22 北京智朗芯光科技有限公司 一种检测晶片基底二维形貌的装置
CN112074724A (zh) * 2018-05-02 2020-12-11 奥林巴斯株式会社 数据取得装置
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