JPH08156116A - 熱可塑性材料を表面に持つ繊維強化プラスチックスの成形方法及び装置 - Google Patents
熱可塑性材料を表面に持つ繊維強化プラスチックスの成形方法及び装置Info
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- JPH08156116A JPH08156116A JP7156677A JP15667795A JPH08156116A JP H08156116 A JPH08156116 A JP H08156116A JP 7156677 A JP7156677 A JP 7156677A JP 15667795 A JP15667795 A JP 15667795A JP H08156116 A JPH08156116 A JP H08156116A
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Abstract
形品の形状に対応して予備成形した熱可塑性シート及び
補強材に、熱硬化性樹脂を注入し、硬化、成形すること
により、成形した繊維強化プラスチックスの表面に、熱
可塑性材料を持たせる。また成形用金型の雄型と雌型の
ピンチオフ部に、型閉め時に、熱可塑性シートを挟んだ
状態で、固定することができる突き当て部材を設ける。 【効果】 予備成形した熱可塑性シートを成形用金型に
載置した後、成形するので、成形品表面の熱可塑性シー
トには皺、破損などが見られない。また突き当て部材を
用いて熱可塑性シートを固定して成形すれば、更に熱可
塑性シートの表面性は向上する。
Description
持つ繊維強化プラスチックス(以下FRPと称す)の成
形方法及び装置に関する。
向上させるため、FRPの表面の一部に意匠面としてゲ
ルコ−ト層を設けることはよく行われている。しかしこ
のゲルコート塗布作業には下記のような問題があった。
(1)ゲルコート樹脂を成形用金型へ吹き付けるとき、
ゲルコート樹脂が細かい粒子状となって、空気中に飛散
し、ゲルコート塗布機の作業場及びその周辺の環境が、
汚れるばかりでなく、環境衛生上も良くない。(2)更
にゲルコート層は薄く均一に吹き付ける必要があり、ゲ
ルコート塗布作業はかなりの熟練を要する。
設ける代わりに、熱可塑性樹脂製のフィルム、シートな
どを用いて、FRPの表面に被覆させ、FRPと一体化
させる試みがなされている。例えば特開平1−6881
1号は、熱可塑性のフィルムを成形用金型内に敷設した
後、ガラス繊維などの補強材を含有した熱硬化性樹脂
を、熱可塑性フィルムの上部に充填し、硬化、成形させ
て、FRPの表面に熱可塑性フィルム層を設けることを
開示している。また特開平5−237924号は、既に
製品形状に成形したFRPに、接着剤を塗布し、熱可塑
性シートを真空成形すると同時にFRPと一体化させ
て、表面に熱可塑性樹脂層を設けることを開示してい
る。
8811号の方法は、熱可塑性樹脂としてシートより厚
みの薄いフィルムを使用しており、その熱可塑性樹脂の
フィルムを成形用金型内に密着配置させるには例えばフ
ィルムを真空吸引するとか、フィルムに静電気を帯びさ
せて静電気吸引するなどにより密着させているが、これ
らのように、フィルムを単に成形用金型内に密着配置さ
せただけでは、成形時、フィルムに皺が発生したり、フ
ィルムの肉厚がかなりばらつき、場合によってはフィル
ムが破損することが多い。
のため熱可塑性シートを予備成形しているが、熱可塑性
樹脂シートを真空成形するためのFRPに孔を開ける工
程、またFRPの表面に接着剤を塗布させる接着剤塗布
工程が入るので余分な手間と費用が要かる。更には接着
剤塗布により、孔をふさいでしまって、熱可塑性シート
の真空成形ができない場合もある。本発明は、上記従来
の問題を解決して、熱可塑性材料を表面に有するFRP
の成形方法及び装置に関し、特に熱可塑性材料層の皺、
破れなどがなく、外観にも優れたFRPの成形方法及び
装置を提供することを目的とする。
解決すべく鋭意検討を重ねた結果、予めFRP成形品の
形状に成形しておいた熱可塑性シートを、成形用金型の
雄型と雌型との間にセットしてから、熱硬化性樹脂を注
入して、成形すれば、成形品表面の熱可塑性樹脂シート
の皺、破損などがないFRPが得られることを見出だ
し、本発明を完成するに至った。
形方法は、雄型と雌型の一対からなる成形用金型の雄型
と雌型との間に、成形すべき成形品の形状に対応して予
備成形した熱可塑性シートを載置し、補強材繊維を載置
して、型閉めした後、熱硬化性樹脂を注入し、硬化成形
させて、成形品表面に熱可塑性シートを一体化して持た
せたことを特徴とする。
間に載置した熱可塑性シートを、ピンチオフ部を有する
成形用金型のピンチオフ部で固定して、成形時における
熱可塑性シートのずれを防止するようにするとよい。
法は、補強材繊維は成形すべき成形品の形状に対応して
予備成形した補強材繊維であってもよい。また本発明の
繊維強化プラスチックスの成形方法は、成形すべき成形
品の形状に対応して予備成形した熱可塑性シートは、真
空成形機能を有する成形用金型を用いて、真空成形によ
り予備成形した熱可塑性シートであってもよい。
との間に載置した熱可塑性シートを、ピンチオフ部を有
する成形用金型のピンチオフ部で固定して、成形時にお
ける熱可塑性シートのずれを防止するようにするとよ
い。
形装置は、雄型と雌型の一対からなり、ピンチオフ部を
有する成形用金型の雄型と雌型との間に、成形すべき成
形品の形状に対応して予備成形した熱可塑性シート載置
し、補強材繊維を載置して、型閉めした後、熱硬化性樹
脂を注入し、硬化成形させて、成形品表面に熱可塑性シ
ートを一体化して持たせるようにした繊維強化プラスチ
ックスの成形装置において、該成形用金型のピンチオフ
部に、熱可塑性シートを間に挟んで固定する突き当て部
材を複数組み設けたことを特徴とする。
は、予備成形した熱可塑性シートをセットし、次に補強
材繊維をセットして、液状の熱硬化性樹脂を注入して硬
化、成形させる。従って注入した熱硬化性樹脂が補強材
繊維中に浸透して、補強材繊維全体にまで含浸し、熱可
塑性シート面まで熱硬化性樹脂が到達した後、熱硬化性
樹脂が硬化し、成形するので、成形品表面には熱可塑性
シートを有し、成形品内部には、補強材繊維には熱硬化
性樹脂が含浸して硬化成形したものが得られる。成形品
表面の熱可塑性シートを接着するための接着剤などを特
別に必要としない。また成形品表面となる熱可塑性シー
トは、予備成形したものを使用するので、成形時に無理
な圧力がかかることもなく、皺、破損などは発生しな
い。更に、前記型締めの際、成形用金型の雄型と雌型と
の間に載置した熱可塑性シートを、ピンチオフ部を有す
る成形用金型のピンチオフ部で固定することで、成形時
における熱可塑性シートのずれを防止することができ
る。更に成形用金型のピンチオフ部に、熱可塑性シート
を間に挟んで固定する突き当て部材を複数設けることで
も、熱可塑性シートのずれを防止することができる。
明する。図1は本発明の方法を示す断面説明図である
が、本発明の方法は図1のように雄型1と雌型2の一対
からなる成形用金型の雄型1と雌型2と間に、成形すべ
き成形品の形状に対応して予備成形しておいた熱可塑性
シート3及び補強材繊維4を載置し、型閉めした後、注
入口5より熱硬化性樹脂を注入し硬化成形させ、型開き
して成形品を取り出せばよい。本発明に用いる成形用金
型は、レジントランスファーモールディング成形などに
用いる既知の成形用金型を用いることができる。
皺、破損を、更に防止するために、図2、図3に示すよ
うに、成形用金型で強く固定する方法を用いることもで
きる。一般に成形用金型の雄型1と雌型2の噛み合わせ
の周辺部には、成形時に液状の熱硬化性樹脂の流出を抑
えるため、種々のピンチオフ構造が設けられている。図
2、図3に示すピンチオフ構造は、ソフトピンチ構造と
一般的にいわれるものである。図3はピンチオフ部分の
要部を示す断面図であり、そのピンチオフ部分に沿っ
て、雌型2の外側周辺部を1周して輪状となす、断面が
角状の弾性体ゴム6が設けられている。このような弾性
体ゴム6を利用したソフトピンチ構造において、熱可塑
性シート3を成形用金型の雄型1と弾性体ゴム6との間
に強く挟み、弾性体ゴム6の雄型1への押しつけ力によ
って熱可塑性シート3を固定することができる。
(b)の要部断面説明図に示すような、ソフトピンチ構
造を持つ成形装置を用いても熱可塑性シート3のずれ、
皺、破損を、防止することもできる。雌型2は図4
(a)、雄型1は図4(b)の平面図に示すように、突
き当て部材として、雌型2に7a、雄型1に7bを、夫
々、外周辺を一周して環状となしているソフトピンチ部
に沿って、複数箇所に設ける。突き当て部材7a、7b
は、雌型2と雄型1とが金型として対向する面に設けた
突き当て部材が一組みとなって機能する。図5(a)、
(b)は、雄型1、雌型2の間に熱可塑性シート3、補
強材繊維4を各々載せた場合の、図4(a)、(b)に
おけるA−A、B−B面における断面を示す。図5
(a)に示すように、雌型2の弾性体ゴム6a、6bの
間に突き当て部材7aを設け、それに対向するように雄
型1に突き当て部材7bを設けてある。そのとき熱可塑
性シート3は突き当て部材7aと7bの間に挟まれて、
固定される。
状であって、またその材質は格別制限はなく、鉄、ステ
ンレス、銅などの金属製を用いることができる。突き当
て部材7a、7bをソフトピンチ部に取り付けるには、
雄型1と雌型2のソフトピンチ部に、夫々窪みを設け、
窪みに突き当て部材7a、7bをボルトなどで止めれば
よい。
a、7bを有する成形用金型を用いて成形する場合は、
熱可塑性シート3を雄型1と雌型2の間に載置するとき
に、雄型1と雌型2の夫々一組みの突き当て部材7aと
7bの間に、予備成形した熱可塑性シート3を挟ませ、
雄型1と雌型2を強く型閉めすることによって成形用金
型に固定する。この際、突き当て部材7aと7bの間
で、熱可塑性シート3を挟むとき、補強材繊維4を共に
挟むと、固定する力は弱くなってしまうので、突き当て
部材7aと7bの間には補強材繊維4を挟まないように
して、例えば図5(a)のような突き当て部材7a、7
bがある所は、補強材繊維4に突き当て部材7a、7b
に相当する位置には切り込みを入れておくとよい。こう
して、熱硬化性樹脂を注入すれば、図5(a)、(b)
において注入された液状の熱硬化性樹脂は、補強材繊維
4間に浸透して、徐々に成形用金型の周辺の外周部分の
ソフトピンチ部分まで到達するが、ソフトピンチ部分の
弾性体ゴム6aにより、熱硬化性樹脂の流れは止めら
れ、補強材繊維4中に含まれていた空気は押し出されて
含浸、脱泡が行われる。弾性体ゴム6aで押さえ切れな
かった少量の熱硬化性樹脂は、樹脂溜まり8に滞留す
る。
いる熱可塑性樹脂の種類は、真空成形可能なものであれ
ば格別制限はなく、例えばポリアルキルメタクリレー
ト、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
フェニレンサルファイド、ポリ塩化ビニル、ポリスチレ
ン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート、ポリカーボネート、或いは、これらの樹脂を
主成分とする共重合体やグラフト樹脂や変性樹脂、例え
ば、エチレン−塩化ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ウレ
タン−塩化ビニル共重合体、アクリロニトリル−ブタジ
エン−スチレン共重合体、マレイン酸変性ポリエチレ
ン、アクリル酸変性ポリプロピレン等各種の熱可塑性樹
脂を用いることができる。
いが、254μm以上であることが好ましい。254μ
m未満であると、熱可塑性シート3が破損したり、皺が
発生したりする場合があるからである。
維強化用として用いられるものであればよく、例えばガ
ラス繊維、アラミド繊維、炭素繊維、シリコン繊維など
公知のものが使用できるが、ガラス繊維が安価であり、
入手しやすいので好ましく使用することができる。
脂の種類としては、繊維強化プラスチックス用樹脂とし
て、公知の不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ビ
ニルエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、フェノール樹脂
などを使用することができるが、不飽和ポリエステル樹
脂が安価であり、実際的である。本発明に用いる熱硬化
性樹脂は、硬化剤、硬化促進剤などを適宜、一緒に用い
る。
形品は、従来良く知られている方法を用いることにより
得ることができる。例えば、熱可塑性シート3を加熱し
軟化させた後、真空成形装置にセットし予備成形するこ
とで予備成形品が得られる。真空成形は圧空成形を組み
合わせたものでもよい。熱可塑性シート3の予備成形品
は、無論、真空成形手段を持たせた成形用金型を使用し
て、真空成形により、予備成形した熱可塑性シート3で
あってもよい。真空成形手段を有する成形用金型を用い
れば、熱可塑性シート3の予備成形と、繊維強化プラス
チックスの硬化成形が、一つの成形用金型で行うことが
できる。即ち、図6のように成形用金型に熱可塑性シー
ト3と補強材繊維4をセットし、型閉めして、熱可塑性
シート3を空気吸引孔9より空気を吸引しての真空成形
により予備成形した後、熱硬化性樹脂を注入し、硬化成
形すれば成形品表面に熱可塑性シート3を一体化して持
たせることができる。
ット、織物、不織布などを使用すればよい。また補強材
繊維4は成形品の形状に予備成形したものであっても、
なくともよいが、予備成形したものの方が、成形時に補
強材繊維4の破損などが少ないので好ましく使用でき
る。予備成形していない補強材繊維4を用いるときは、
予備成形しやすいプリフォーマブルマットと呼ばれるも
のが好ましい。
繊維マット(富士ファイバーグラス(株)製、グラスペ
ースGP−450、繊維径10μm)3PLYを、また
熱可塑性シート3として、アクリル樹脂シート(三菱レ
ーヨン(株)製、シンコーライトA、厚み3.0mm)
を製品形状に予備成形したものを使用した。これらを図
1の成形用金型を用いて雄型1と雌型2の間に載置し、
型閉めした後、熱硬化性樹脂として不飽和ポリエステル
樹脂(大日本インキ化学工業(株)製、PC−202)
を注入し、硬化成形させ、型開きして、表面に熱可塑性
樹脂を有する箱型形状の繊維強化プラスチックスを得
た。得られた繊維強化プラスチックスは、厚みが0.5
〜3.0mmのアクリル樹脂の表面層を有し、全体の厚
みが3.5〜6.5mmであって、表面部のアクリル樹
脂は成形品本体に密接に接着しており、皺、破損部分は
見られなかった。
繊維のプリフォームマット(日東紡績(株)製、繊維径
10μm、厚み3.5mm)を、また熱可塑性シート3
として、アクリル樹脂シート(三菱レーヨン(株)製、
シンコーライトA、厚み4.0mm)を製品形状に予備
成形したものを使用した。これらを図2、図3の成形用
金型を用いて雄型1と雌型2の間に載置し、型閉めした
後、熱硬化性樹脂としてビニルエステル樹脂(大日本イ
ンキ化学工業(株)製、PC−304C)を注入し、硬
化成形させ、型開きして、表面に熱可塑性樹脂を有する
箱型形状の繊維強化プラスチックスを得た。得られた繊
維強化プラスチックスは、厚みが1.0〜4.0mmの
アクリル樹脂の表面層を有し、全体の厚みが4.0〜
7.0mmであって、表面部のアクリル樹脂は成形品本
体に密接に接着しており、皺、破損部分は見られなかっ
た。
繊維のプリフォームマット(日東紡績(株)製、繊維径
10μm、厚み2.5mm)を、また熱可塑性シート3
として、アクリル樹脂シート(三菱レーヨン(株)製、
シンコーライトA、厚み3.0mm)を製品形状に予備
成形したものを使用した。これらを図4、図5の成形用
金型を用いて雄型1と雌型2の間に載置し、型閉めした
後、熱硬化性樹脂として不飽和ポリエステル樹脂(大日
本インキ化学工業(株)製、PC−670C)を注入
し、硬化成形させ、型開きして、表面に熱可塑性樹脂を
有する箱型形状の繊維強化プラスチックスを得た。得ら
れた繊維強化プラスチックスは、厚みが0.5〜2.0
mmのアクリル樹脂の表面層を有し、全体の厚みが2.
5〜4.5mmであって、表面部のアクリル樹脂は成形
品本体に密接に接着しており、皺、破損部分は見られな
かった。
繊維マット(富士ファイバーグラス(株)製、グラスペ
ースGP−450、繊維径10μm)3PLYを、また
熱可塑性シート3として、アクリル樹脂シート(三菱レ
ーヨン(株)製、シンコーライトA、厚み3.0mm)
を使用した。予備成形していない、これらのガラス繊維
マットとアクリル樹脂シートを図6の真空成形手段を有
する成形用金型の雄型1と雌型2の間に載置し、型閉め
した後、熱硬化性樹脂として不飽和ポリエステル樹脂
(大日本インキ化学工業(株)製、PC−670C)を
注入し、硬化成形させ、型開きして、表面に熱可塑性樹
脂を有する箱型形状の繊維強化プラスチックスを得た。
得られた繊維強化プラスチックスは、厚みが0.5〜
2.0mmのアクリル樹脂の表面層を有し、全体の厚み
が2.5〜4.5mmであって、表面部のアクリル樹脂
は成形品本体に密接に接着しており、皺、破損部分は見
られなかった。
強化プラスチックスの成形方法は、従来のようなゲルコ
ート吹き付け作業がないので、ゲルコート吹き付けに関
わる成形用金型の占有時間がなく、生産性が良い。また
ゲルコート吹き付けによる方法では、金型の表面平滑性
は高度の水準を要求されるが、本発明による予備成形品
を用いた熱可塑性シートは熱可塑性であるので収縮がな
く、金型の表面平滑性はそれほど高い水準は不要であ
る。
方法は、予備成形した熱可塑性シートを成形用金型にセ
ットしてから、熱硬化性樹脂を注入し成形硬化させるの
で、得られた成形品は、成形品表面部に熱可塑性樹脂の
皺、破損部分が見られず、また成形品本体に熱可塑性樹
脂シートが密接に接着してなる成形品が得られる。この
とき熱可塑性シートを成形用金型のピンチオフ部で固定
しておくことにより、より好ましい成形品が得られる。
形方法によれば、真空成形手段を設けた成形用金型の雄
型と雌型との間に、予備成形していない熱可塑性シート
と補強材繊維を載置し、真空圧空成形により熱可塑性シ
ートを予備成形し、型締めし、そのまま熱硬化性樹脂を
注入し、硬化成形させても、表面に熱可塑性樹脂を有す
る繊維強化プラスチックスを得ることができる。この方
法によれば、1つの成形用金型内のみで、成形品表面に
熱可塑性シートを一体化して持たせた繊維強化プラスチ
ックスが、連続的に、得られるので、生産性の効率化、
経費の縮小などを図ることができる。
発明の成形装置を使用すると、更に一層熱可塑性シート
の皺、破損が見られず、より好ましい成形品が得られ
る。
である。
図である。
断面説明図である。
チックスの成形装置において、(a)は雌型の平面図、
(b)は雄型の平面図の1実施例を示す平面図である。
(a)はA−A面、(b)はB−B面の要部断面説明図
である。
面説明図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 雄型と雌型の一対からなる成形用金型の
雄型と雌型との間に、成形すべき成形品の形状に対応し
て予備成形した熱可塑性シートを載置し、補強材繊維を
載置して、型閉めした後、熱硬化性樹脂を注入し、硬化
成形させて、成形品表面に熱可塑性シートを一体化して
持たせたことを特徴とする繊維強化プラスチックスの成
形方法。 - 【請求項2】 前記型閉めの際、成形用金型の雄型と雌
型との間に載置した熱可塑性シートを、ピンチオフ部を
有する成形用金型のピンチオフ部で固定して、成形時に
おける熱可塑性シートのずれを防止するようにした請求
項1に記載の繊維強化プラスチックスの成形方法。 - 【請求項3】 前記補強材繊維は成形すべき成形品の形
状に対応して予備成形した補強材繊維である請求項1に
記載の繊維強化プラスチックスの成形方法。 - 【請求項4】 前記成形すべき成形品の形状に対応して
予備成形した熱可塑性シートは、真空成形手段を有する
前記成形用金型を用いて、真空成形により予備成形した
熱可塑性シートである請求項1に記載の繊維強化プラス
チックスの成形方法。 - 【請求項5】 前記成形すべき成形品の形状に対応して
予備成形した補強材繊維は、前記成形用金型を用いて予
備成形した補強材繊維である請求項3に記載の繊維強化
プラスチックスの成形方法。 - 【請求項6】 雄型と雌型の一対からなり、ピンチオフ
部を有する成形用金型の雄型と雌型との間に、成形すべ
き成形品の形状に対応して予備成形した熱可塑性シート
を載置し、補強材繊維を載置して、型閉めした後、熱硬
化性樹脂を注入し、硬化成形させて、成形品表面に熱可
塑性シートを一体化して持たせるようにした繊維強化プ
ラスチックスの成形装置において、該成形用金型のピン
チオフ部に、熱可塑性シートを間に挟んで固定する突き
当て部材を複数組み設けたことを特徴とする繊維強化プ
ラスチックスの成形装置。 - 【請求項7】 前記成形用金型に熱可塑性シートを真空
成形する真空成形手段を設けた請求項6に記載の繊維強
化プラスチックスの成形装置。
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JP15667795A JP3166562B2 (ja) | 1994-10-07 | 1995-06-01 | 熱可塑性材料を表面に持つ繊維強化プラスチックスの成形方法及び装置 |
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JP6-268164 | 1994-10-07 | ||
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JP2009148931A (ja) * | 2007-12-19 | 2009-07-09 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | プリフォームの製造装置および製造方法 |
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- 1995-06-01 JP JP15667795A patent/JP3166562B2/ja not_active Expired - Fee Related
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